JPH09148462A - 電子デバイス - Google Patents

電子デバイス

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JPH09148462A
JPH09148462A JP8069588A JP6958896A JPH09148462A JP H09148462 A JPH09148462 A JP H09148462A JP 8069588 A JP8069588 A JP 8069588A JP 6958896 A JP6958896 A JP 6958896A JP H09148462 A JPH09148462 A JP H09148462A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】構造が簡単で超低消費電力の半導体メモリ素子
を提供することを目的とする。 【解決手段】2個以上の半導体閉じ込め領域から構成さ
れ、各領域は互いに離れているが電子(正孔)がトンネ
ル効果で行き来出来る程度に近接して存在しており、該
半導体閉じ込め領域のうち少なくとも2つの領域は絶縁
されて電極に接続されていることを特徴とする電子デバ
イス。 【効果】構造が簡単なため作製が極めて容易であり、か
つ電流がほとんど流れないため超低消費電力の半導体メ
モリ素子を提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子デバイスに関
し、特に超低消費電力の新規な記憶素子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の典型的な半導体メモリの回路はM
OSトランジスタ1個と電荷を蓄えるキャパシタから成
り立っている。基本的にキャパシタに電荷が蓄積された
状態とそうでない状態をそれぞれ1、0と区別すること
により記憶を行う。このようなメモリでは、キャパシタ
に電荷を蓄積した状態を作り出すためにトランジスタを
オンし、電流を流してキャパシタを充放電する必要があ
る。
【0003】またフローティング・ゲート型メモリと呼
ばれる半導体メモリがある。このメモリは、MOSトラ
ンジスタのゲート絶縁膜の中に電荷を蓄える多結晶シリ
コンからなる導伝層が埋め込まれた形をしている。この
メモリでは、チャネルに対して強い正のゲートバイアス
を印加することにより、チャネルから埋め込み導伝層に
薄い酸化膜層を介して電子をトンネル効果で注入し、そ
の導伝層に電子を蓄積する。一旦埋め込み導伝層に蓄積
した電子は、今度チャネルに対して強い負のゲートバイ
アスを印加するまで、チャネルなどに逃げることなく保
持される。ゲート電圧を一定にしたとき、埋め込み導伝
層に電子が蓄積した時と、そうでない時で、ソース・ド
レイン間に電圧を印加したときのドレイン電流が異なる
ため、不揮発性メモリとして動作することが出来る。
【0004】ただし、このメモリ素子の場合も、ドレイ
ン電流が十分に変化するほど電子を埋め込み導伝層中に
蓄えなければならないため、結局キャパシタに電子を貯
めるのと同様、電流を流して埋め込み導伝層の蓄積電荷
を出し入れしなければならない。更に、十分な不揮発性
を持続するためには、埋め込み導伝層とチャネル間の酸
化膜厚を低バイアス下で容易に電子がトンネルしないよ
うに十分厚くする必要があるため、電子の出し入れには
大きな印加電圧を必要とする。従って、いずれの従来の
半導体メモリ素子にしても、その構造および動作原理
上、消費電力が高いという問題を避けられない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のトランジスタと
キャパシタを用いた半導体メモリでは、キャパシタを充
放電するために電流を流さなければならず、消費電力が
大きくなってしまうという問題がある。また従来のフロ
ーティング・ゲート型の半導体メモリでも、ゲート絶縁
膜中の埋め込み導伝層を充放電するために電流を流さな
ければならず、さらに充放電するのに通常のトランジス
タ動作電圧よりもかなり高い電圧を印加しなければなら
ないため、やはり消費電力が大きくなってしまうという
問題がある。
【0006】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、電流をほとんど流す必要がない超低消費電力で動作
可能な新規な構造の電子デバイスを提供することを目的
とする。また本発明は、電源offの状態でもデータを
保持し得る不揮発性半導体メモリを提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明(請求項1)は、キャリアを閉じ込めることの
できる少なくとも2つの第1の導伝領域と、この第1の
導伝領域よりもエネルギー準位の高い第2の導伝領域
と、前記第1の導伝領域に対して電圧を印加するための
電極とを具備し、前記電極により前記第1の導伝領域間
に電圧を印加することによって、キャリアが前記第1の
導伝領域の一方から他方に、トンネル効果により前記第
2の導伝領域を経由して移動し、前記第1の導伝領域間
にかけた電圧を解除したときはキャリアは主に一方の第
1の導伝領域に閉じ込められることを特徴とする電子デ
バイスを提供する。
【0008】また本発明(請求項2)は、キャリアを閉
じ込めることのできる少なくとも2つの第1の導伝領域
と、この第1の導伝領域よりもエネルギー準位が高く、
このエネルギー準位が量子化されている第2の導伝領域
と、前記第1の導伝領域に対して電圧を印加するための
電極とを具備し、前記電極により前記第1の導伝領域間
に電圧を印加することによって、キャリアが前記第1の
導伝領域の一方から他方に、トンネル効果により前記第
2の導伝領域を経由して移動し、前記第1の導伝領域間
にかけた電圧を解除したときはキャリアは主に一方の第
1の導伝領域に閉じ込められることを特徴とする電子デ
バイスを提供する。
【0009】また本発明(請求項3)は、キャリアを閉
じ込めることのできる少なくとも2つの第1の導伝領域
と、この第1の導伝領域よりもエネルギー準位の高い第
2の導伝領域と、前記第1の導伝領域に対して電圧を印
加するための電極と、前記第2の導伝領域に対して電圧
を印加するための電極とを具備し、前記第2の導伝領域
に電圧を印加してこの第2の導伝領域のエネルギー準位
を低くし、同時に前記第1の導伝領域間に電圧を印加す
ることによって、キャリアが前記第1の導伝領域の一方
から他方に、トンネル効果により前記第2の導伝領域を
経由して移動し、前記第1の導伝領域間および第2の導
伝領域にかけた電圧を解除したときはキャリアは主に一
方の第1の導伝領域に閉じ込められることを特徴とする
電子デバイスを提供する。
【0010】また本発明(請求項4)は、前記第1の導
伝領域に電圧を印加するための電極は絶縁膜を介して電
圧を印加することを特徴とする請求項1、2或いは3記
載の電子デバイスを提供する。
【0011】また本発明(請求項5)は、前記第1の導
伝領域に電圧を印加するための電極は前記第1の導伝領
域に対してショットキー接合されていることを特徴とす
る請求項1、2或いは3記載の電子デバイスを提供す
る。
【0012】また本発明(請求項6)は、前記第2の導
伝領域がランダムな多重トンネル障壁によって構成され
ていることを特徴とする請求項1、2、3、4或いは5
記載の電子デバイスを提供する。
【0013】また本発明(請求項7)は、前記第2の導
伝領域は、前記第1の導伝領域よりも大きさが小さいこ
とを特徴とする請求項1、2、3、4或いは6記載の電
子デバイスを提供する。
【0014】また本発明(請求項8)は、前記第1の導
伝領域、前記第2の導伝領域は、ほぼ一直線上に配列し
ていることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6
或いは7記載の電子デバイスを提供する。
【0015】また本発明(請求項9)は、前記第2の導
伝領域は、複数個あることを特徴とする請求項1、2、
3、4、5、6、7或いは8記載の電子デバイスを提供
する。
【0016】また本発明(請求項10)は、前記第1の
導伝領域は、キャリアを1次元方向或いは2次元方向に
量子化し、前記第2の導伝領域は、キャリアを2次元方
向或いは3次元方向に量子化していることを特徴とする
請求項1、2、3、4、5、6、7、8或いは9記載の
電子デバイスを提供する。
【0017】また本発明(請求項11)は、前記第2の
導伝領域は、更に複数の導伝領域に分割され、前記第1
の導伝領域から離れるにしたがってエネルギー準位が高
くなることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、
6、7、8、9或いは10記載の電子デバイスを提供す
る。
【0018】また本発明(請求項12)は、前記導伝領
域は半導体からなる半導体領域でキャリアを生じさせる
不純物をドープした領域が前記第1の導伝領域から離れ
たところに存在する変調ドーピングであることを特徴と
する請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10
或いは11記載の電子デバイスを提供する。
【0019】また本発明(請求項13)は、キャリアを
閉じ込めることのできる第1並びに第2の導伝領域と、
キャリアが自由に移動できる第3の導伝領域と、前記第
1の導伝領域に対して電圧を印加するための少なくとも
1つの第1の電極と、前記第3の導伝領域に電流を流す
ために必要な入力・出力のための第2・第3の電極とを
具備し、第1の電極と第1の導伝領域、第1の導伝領域
と第2の導伝領域、第2の導伝領域と第3の導伝領域は
絶縁層またはエネルギー障壁層を挟んで構成され、第1
の電極と第2または第3の電極、あるいは第1の電極と
第2及び第3の電極間に電圧を印加することによって、
前記第1の導伝領域と第2の導伝領域の間で、トンネル
効果によりキャリアの移動が可能で、第1の電極と第1
の導伝領域との間並びに第2の導伝領域と第3の導伝領
域との間でキャリアの移動が起こらず、印加した前記電
圧を解除したときはキャリアは主に第1或いは第2の導
伝領域の一方に閉じ込められることを特徴とする電子デ
バイスを提供する。
【0020】本発明(請求項14)は、前記第3の導伝
領域において、前記第2・第3の電極間に電位差を与え
て電流を流したとき、前記第1の導伝領域にキャリアが
主に閉じ込められている場合と、前記第2の導伝領域に
主にキャリアが閉じ込められている場合で、第3の導伝
領域を流れる電流の値が変化することを特徴とする請求
項13記載の電子デバイスを提供する。
【0021】本発明(請求項15)は、前記第1の電極
をゲート電極、前記第2の電極をソース電極、前記第3
の電極をドレイン電極としたとき、ゲート電極とソース
あるいはドレイン電極間に、前記第1の導伝領域と前記
第2の導伝領域間でキャリアの移動が生じない程度の電
圧を印加することによって、ソース・ドレイン間を流れ
る電流を変調することを特徴とする請求項14記載の電
子デバイスを提供する。
【0022】本発明(請求項16)は、前記第1・第2
の導伝領域の両方が不純物をドープした半導体もしくは
多結晶体から構成されていることを特徴とする請求項1
5記載の電子デバイスを提供する。
【0023】本発明(請求項17)は、前記第1・第2
の導伝領域のどちらか一方が不純物をドープした半導体
もしくは多結晶体で、他方が不純物をドープしていない
半導体もしくは多結晶体から構成されていることを特徴
とする請求項15記載の電子デバイスを提供する。
【0024】本発明(請求項18)は、前記第1の導伝
領域が、不純物をドープした半導体もしくは多結晶体
で、前記第2の導伝領域が半導体もしくは金属からなる
微粒子あるいは量子ドットの集合体から構成されている
ことを特徴とする請求項15記載の電子デバイスを提供
する。
【0025】本発明(請求項19)は、前記第1・第2
の導伝領域が、いずれもあるいは一方が不純物をドープ
した微粒子あるいは量子ドットの集合体から構成されて
いることを特徴とする請求項15記載の電子デバイスを
提供する。
【0026】本発明(請求項20)は、前記電子デバイ
スはメモリーであることを特徴とする請求項1、2、
3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、1
3、14、15、16、17、18或いは19記載の電
子デバイスを提供する。
【0027】本発明においてキャリアとは、電子或いは
正孔である。またキャリアを閉じこめることができる領
域とは、少なくとも上下左右6方を高いエネルギーバリ
アで囲まれた領域であり、この領域にキャリアを閉じこ
めることのできる領域のことである。
【0028】
【発明の実施の形態】図1に本発明の第1の実施の形態
に係る電子デバイスのバンド構造を示す。図1(a)に
示すように、電圧無印加状態で、第1の導伝領域は電子
を閉じ込め得る状態にある。本実施例では第2の導伝領
域は3次元方向に量子化されている。第2の導伝領域は
そのいちばん低いエネルギー準位でも、エネルギー準位
のレベルは第1の導伝領域よりも高く設定されている。
第1の導伝領域は量子化されず電子のエネルギー準位は
ほぼ連続に設定され、伝導帯の底に均等に電子が溜まる
ようになっている。
【0029】図1(b)に示すように第1の導伝領域間
に電位差を与え、一方のフェルミレベルを上昇させる
と、電子は一方の第1の導伝領域から他方の第1の導伝
領域へ、第2の導伝領域を介して移動する。このときの
電子は主にトンネル効果によって移動する。
【0030】このとき図1(c)に示すように第1の導
伝領域間のバイアスを切っても、第2の導伝領域の量子
準位(エネルギー準位のレベル)が高いため電子は一方
の第1の導伝領域に閉じ込められたままになり、第1の
導伝領域の電極間に電位差が生じる。この電位の+−に
よって1、0を識別すれば不揮発性のメモリーを構成で
きる。
【0031】このとき第2の導伝領域の量子化準位を十
分に高く設定することで、熱的或いは外部電界によるノ
イズにより発生する電位差程度では電子の移動は生じな
い。図2は図1(c)の状態に光(紫外線)を照射した
場合の電子デバイスの動作原理を表す。右側の第1の導
伝領域にいた電子は励起され、障壁を乗り越えるかトン
ネルするかしながら左側の第1の導伝領域に拡散してい
き、メモリは消去される。
【0032】このように第1の導伝領域に閉じこめられ
た電子をシーソーのように左右に移動させているだけな
ので、電極を通して電流が流れることがほとんどなく、
極めて消費電力の低いメモリ動作を実現できる。
【0033】また第2の導伝領域は3次元方向に量子化
された量子ドットを用い、第1の導伝領域は量子化され
ない半導体閉じ込め領域を用いたが、第2の導伝領域と
して、2次元方向に量子化された導伝領域、第1の導伝
領域として、1次元或いは2次元方向に量子化された導
伝領域を用いることもできる。
【0034】ここで第2の導伝領域は、閉じ込めの量子
化により基底準位が第1の導伝領域の電子のエネルギー
よりも高くなれば良いため、2次元方向の量子化でもこ
の条件は満たされる。また第1の導伝領域として、1次
元或いは2次元方向に量子化された導伝領域を用いた場
合でも、基本的に第2の導伝領域のエネルギー準位より
も、第1の導伝領域のエネルギー準位の方が低く設定で
きれば問題ない。
【0035】第1の導伝領域も量子化された方が、デバ
イスの動作電圧の設定が離散的になるため確実な動作を
期待できる。ここで第1、第2の導伝領域は半導体材料
のバンドギャップや電子親和力の差を用いて形成するこ
とができる。
【0036】以上の実施形態では、第1の導伝領域と第
2の導伝領域間にエネルギー障壁が存在することを仮定
してきたが、素子動作に必要なのは第2の導伝領域のエ
ネルギー準位が第1の導伝領域のエネルギー準位よりも
高いことなので、第2の領域を、第1の導伝領域と第2
の導伝領域間のエネルギー障壁層と同等なエネルギー障
壁層で構成してもよい。
【0037】その場合、第2の導伝領域の量子準位を介
してトンネル効果で電子を第1の導伝領域間を行き来さ
せるのではなく、エネルギー障壁領域を直接トンネル効
果で電子を行き来させるか、或いは電圧印加時のエネル
ギー障壁領域にできる三角ポテンシャルをファウラー・
ノルトハイム・トンネリングで電子を行き来させるか、
或いはエネルギー障壁領域を電子が乗り越えて行き来す
るかのいずれかの方法でメモリ動作を行うことになる。
【0038】図3に本発明の第2の実施の形態に係る電
子デバイスのバンド構造を示す。本実施例では第1の実
施の形態の第2の導伝領域に電極を形成し、電圧を印加
可能にしたものである。
【0039】図3(a)は、電圧無印加状態で、第1の
導伝領域は電子を閉じ込める状態にあり、第1の形態の
図1(a)の状態と同じである。次に図3(b)に示す
ように第1の導伝領域と第2の導伝領域間に電位差を与
え、さらに第1の導伝領域間に電位差を与えると、図左
側の第1の導伝領域の電子のフェルミレベルと第2の導
伝領域のエネルギーが近づくため、電子がトンネルして
図右側の第1の導伝領域に移動しやすくなる。
【0040】このように第2の導伝領域に電極を設けて
バイアスを印加することで、第1の導伝領域に対する第
2の導伝領域のエネルギー準位を実効的に引き下げるこ
とができる。このような第2の導伝領域に対する電極の
付加は、第1の導伝領域と第2の導伝領域のエネルギー
差が大きいときに有効である。図3(c)はバイアスを
切ったときの状態で、第1の実施の形態の図1(c)の
場合と同じ状態である。
【0041】
【実施例】
(実施例1)図4は本発明の半導体メモリ素子の上面図
であり、図5はこの断面図を示す。本実施例では第1の
半導体領域(第1の導伝領域)、第2の半導体領域(第
2の導伝領域)を用い、それぞれ一直線上に並んで配列
している。両側の第1の半導体領域は絶縁されて金属シ
ョットキー電極と接続されている。第2の半導体領域
は、第1の半導体領域に比べサイズが小さい形をしてい
る。この場合第2の半導体領域としては直径が0.5n
m以上50nm以下、第2の半導体領域としては、その
10倍から100倍であれば良い。また第2の半導体領
域と第1の半導体領域の間隔は、0.5nm以上50n
m以下であれば良い。
【0042】GaAs基板上1上にAl0.3 Ga0.7
s障壁層2が形成され、GaAsからなる第1の半導体
領域3、第2の半導体領域4がほぼ一直線上に形成され
ている。第1の半導体領域は、電子を閉じ込める作用を
有しているが特に量子化されるサイズではない。第2の
半導体領域4は第1の半導体領域3よりもサイズが十分
小さいものであり、3次元方向に量子化されている。こ
のとき量子化された最低準位は第1の半導体領域3のエ
ネルギー準位よりも十分高いものである。
【0043】Al0.3 Ga0.7 As障壁層2、第1、2
の半導体領域3上にはAl0.3 Ga0.7 As変調ドープ
層5が形成されている。このAl0.3 Ga0.7 As変調
ドープ層5には第1の半導体領域3に電子を与えるため
に、ドナーとなるSiのデルタ・ドーピングが施されて
いる。
【0044】このAl0.3 Ga0.7 As変調ドープ層5
上には、第1の半導体領域3にバイアスを印加するため
のAuショットキー電極7が設けられている。このよう
に狭バンドギャップのGaAsからなる第1の半導体領
域3は周りを、GaAsよりもワイドバンドギャップの
Al0.3 Ga0.7 As障壁層2により埋め込まれている
構造である。第2の半導体領域4もGaAsで構成され
ているが、第1の半導体領域3よりもサイズがかなり小
さく、量子化されているのでエネルギー準位のレベルは
第1の半導体領域3よりも高い。
【0045】この構造を実現するためには、第1の半導
体領域3、第2の半導体領域4を通常のフォトリソグラ
フィーにてパターニングしエッチングにて形成する。次
にこれら半導体領域よりも、広いバンドギャップを有す
る半導体或いは絶縁層を分子ビームエピタキシー(MB
E)法もしくは有機金属気相成長(MOCVD)法等に
よる選択成長法により成長させ、上記半導体領域を埋め
込むことで、障壁層2を作成できる。
【0046】(実施例2)図6は本発明の別の実施例に
係る半導体メモリ素子の上面図である。この素子では第
2の半導体領域(第2の導伝領域)4が、複数に分割さ
れており、3次元方向に量子化された半導体領域9とそ
の両わきに2次元方向に量子化された半導体領域10が
形成されている。
【0047】この構造をとることにより、電圧無印加時
の第1の半導体領域(第1の導伝領域)3に閉じ込めら
れた電子の閉じ込め効果をさらに安定化させることがで
きる。
【0048】本実施例では、2次元方向に量子化された
領域10と3次元方向に量子化された領域9との間で、
電子が通過できるエネルギーがとびとびの値をとるため
両領域間でエネルギーレベルに不一致が生じ、単に3次
元方向に量子化された領域のみで第2の半導体領域4を
構成するよりも、電子の逆流が起こりにくくなる。
【0049】ここで閉じ込め方向のサイズは、電子の有
効質量から決まるド・ブロイ波長(λ=h/mv:λは
ド・ブロイ波長、hはプランク定数、mは電子の有効質
量、vは電子のフェルミ速度)程度よりも小さい必要が
ある。例えば閉じ込め領域がGaAsから構成されてい
る場合は、閉じ込め方向のサイズは50nm以下であれ
ばよい。2次元方向に量子化された領域で、量子化され
ていない方向のサイズは典型的には数100nmであれ
ば許容できるが、50nm程度の弱い閉じ込めの起こる
サイズでも構わない。また閉じ込め領域間の距離は、両
者の間を電子がトンネル効果で通り抜ける必要があるた
め、高々ド・ブロイ波長程度で、それ以下であることが
望ましい。
【0050】(実施例3)図7は本発明の別の実施例に
係る半導体メモリ素子の上面図である。この素子では第
2の半導体領域(第2の導伝領域)4が、複数に分割さ
れており、第1の半導体領域から離れるにしたがってそ
のサイズが小さくなり中央部が最小になっている。この
ように構成することで量子化されたエネルギーレベル
が、第1の半導体領域3から離れるにしたがって高くな
る。
【0051】この構造をとることにより、電圧無印加時
の第1の半導体領域3に閉じ込められた電子の閉じ込め
効果をさらに安定化させることができる。本実施例で
は、第2の半導体領域を複数の量子ドットにて構成して
いる。量子ドットのエネルギーは完全に離散化している
ため、ドット間に電流を流すには全てのドットのエネル
ギー準位をそろえる必要がある。バイアス無印加時に全
てのドットのエネルギー準位がそろうことは、極めて困
難なため電子の逆流も起こりにくくなり、素子動作はよ
り安定化する。
【0052】ここで第2の半導体領域4を構成する量子
ドットは、3次元方向の閉じ込めを必要とするが、第2
の実施例のところでも述べたように、閉じ込め方向のサ
イズは電子の有効質量から決まるド・ブロイ波長よりも
短い必要がある。例えばGaAsから閉じ込め領域が構
成されている場合は、閉じ込め方向の長さは50nm以
下であることが望ましい。また量子ドット間の距離は、
電子がトンネル効果で通りぬけることができるように、
ド・ブロイ波長以下であることが望ましい。
【0053】(実施例4)図8は本発明の別の実施例に
係る半導体メモリ素子の上面図である。この素子は第2
の半導体領域(第2の導伝領域)4が複数に分割され、
第1の半導体領域(第1の導伝領域)3から離れるにし
たがってサイズが小さくなっており、さらに第2の半導
体領域4の中央部にゲート電極11が形成されたもので
ある。このゲート電極11は絶縁したショットキー金属
電極をつけた構成にしている。この電極を付加すること
により、真ん中の半導体閉じ込め領域の量子準位の制御
が可能となり、より確実な分極効果を得ることができ
る。
【0054】第2の半導体領域であるの量子ドットに課
される条件は基本的に実施例3と同じである。またショ
ットキー電極11は第2の半導体領域の上にきていれば
どのように構成しても構わない。層構成は例えばAlG
aAs/GaAs系を考えた場合、図5と同様である。
【0055】(実施例5)図9は本発明の別の実施例に
係る半導体メモリ素子の上面図である。この素子は第1
の半導体閉じ込め領域15(導伝領域)が矩形をしてお
り、その長手方向に平行に第2の半導体閉じ込め領域1
6(導伝領域)が複数に分割されて並んだ構成をしてい
る。ここで第2の半導体閉じ込め領域16は3次元方向
に量子化された量子ドットである。また第1の半導体閉
じ込め領域15に電圧を印加する電極も第1の半導体閉
じ込め領域15の長手方向に平行に形成されている。
【0056】実施例1では第2の半導体閉じ込め領域1
5の電流経路は1通りであったが、本実施例では複数個
の第2の半導体領域が皆電流経路となる。この場合、電
流経路が1個だけの場合と比べ電子の流れる経路が増え
るため、メモリの切り替えに要する時間が短縮され、高
速なメモリ動作が実現可能である。
【0057】第1の半導体閉じ込め領域15は厚さ方向
以外に特に量子化をする必要はないが、短手方向に量子
化をしてもよい。その場合、閉じ込め距離はやはり電子
のド・ブロイ波長以下であればよい。長手方向に関して
は特に制限はないが、ド・ブロイ波長以上でよい。また
第2の半導体閉じ込め領域16である量子ドットはいづ
れの閉じ込め方向も電子のド・ブロイ波長以下であれば
よい。特にAlGaAs/GaAs系の材料を用いる場
合、閉じ込め方向のサイズは50nm以下が望ましい。
【0058】(実施例6)図10は本発明の別の実施例
に係る半導体メモリ素子の上面図である。この素子は基
本構造が実施例5と同じ素子である。但し、第2の半導
体閉じ込め領域16(導伝領域)上に絶縁されたショッ
トキー電極18が形成されている。このように第2の半
導体閉じ込め領域16に制御電極を設けることにより、
素子の制御性を向上させることが出来る。
【0059】(実施例7)図11は本発明の別の実施例
に係る半導体メモリ素子の断面図である。この素子は第
1の導伝領域20としてn型の多結晶シリコン、第2の
導伝領域21としてSiの量子ドット、また第1の導伝
領域20の電位を制御する絶縁ゲート電極の一方を第3
の導伝領域22で置き換えた構造をしている。即ち2つ
の第1の導伝領域20で第2の導伝領域21を挟み込
み、さらにその下に第3の導伝領域22としてp型Si
を配した縦型素子になっている。
【0060】第1の導伝領域20の上部には絶縁領域2
6を介してゲート電極23が付けられ、一方反対側の第
3の導伝領域22にはその左右にn型シリコンよりなる
ソース・ドレイン電極24、25が形成されている。第
1の電極23と第1の導伝領域20間の絶縁領域26、
第1の導伝領域20と第2の導伝領域21間のトンネル
障壁領域27、第1の導伝領域20と第3の導伝領域2
2間の絶縁領域26はそれぞれシリコン酸化膜で構成さ
れている。ただし、トンネル障壁27として用いられる
シリコン酸化膜の厚さは電子のド・ブロイ波長程度であ
ればよく、また絶縁領域26として用いられるシリコン
酸化膜の厚さはド・ブロイ波長以上が必要で且つ前者よ
りも厚い必要がある。
【0061】基本的にこの素子は浮遊ゲートタイプのシ
リコンMOSFETであり、通常のMOSFET試作の
プロセスを浮遊ゲート部作成のところだけ若干変更する
のみで作成できる。
【0062】ここでこの素子の第2の導伝領域21を多
結晶シリコンに挟まれたシリコン量子ドットをもちいて
形成できる。シリコン量子ドットのサイズはシリコンの
有効質量からきまるド・ブロイ波長程度以下であること
が望ましく、この場合10nm以下である。このシリコ
ン量子ドットは例えば高周波プラズマを用いて形成した
シリコン微粒子をシリコン酸化膜上に堆積することによ
り形成できる。
【0063】第1の導伝領域20と第2の導伝領域21
間の間隔は電子がトンネル可能な距離である必要がある
ことから、ド・ブロイ波長以下であることが望ましく、
この場合5nm程度以下が好ましい。
【0064】この素子の動作原理は基本的に実施例1と
同じであるが、メモリの読み出しがこの場合電流値の大
小によって行われるのが特徴になっている。即ち、ソー
ス・ドレイン間に電圧をかけたとき、第1の導伝領域2
0のうち電子が主に蓄積しているのがゲート電極23側
の多結晶シリコンなのか、第3の導伝領域22(チャネ
ル)側の多結晶シリコンなのかによって、ドレイン電流
の値が大きく異なるため、メモリの読み出しを容易に行
うことが可能である。
【0065】(実施例8)図12は本発明の別の実施例
にかかる半導体メモリーの平面図と断面図である。
【0066】GaAs層にSiをプレーナドーピングし
た半導体基板上に、図に示すように2つの第1の導伝領
域3とその間に第2の導伝領域4を形成する。第2の導
伝領域4は第1の導伝領域3に比較して十分にチャネル
幅が狭窄されている。2つの第1の導伝領域3、第2の
導伝領域4にはそれぞれ制御電極7、11が設けられて
いる。これらの制御電極7、11は絶縁層を介して接続
されているかまたはショットキー接続されている。
【0067】第2の導伝領域4は第1の導伝領域よりも
幅が十分狭いので、そのエネルギーレベルは第1の導伝
領域3よりも十分高い。そこで第1の導伝領域3間に電
位差を印加すると一方から他方へ第2の導伝領域4を介
してキャリアーが移動することになる。
【0068】このとき幅の狭められた第2の導伝領域4
の内部では、プレーナドープされた領域が電子の導伝部
分となる。このとき第2の導伝領域4の内部はドナーで
あるSiがランダムに分散しているので、ランダムなポ
テンシャル障壁が構成され、実質的に多重トンネル障壁
が構成されている。
【0069】図13にこのときのバンド構造を示す。ラ
ンダムな多重トンネル障壁は電子が通過できるエネルギ
ー準位が不規則なため、第1の導伝領域の一方に溜まっ
た電子が他方へ流れようとするのを妨ぐ働きを有する。
従って電圧無印加状態でより安定な状態になるため、熱
的揺らぎや放射線による誤動作を生じにくくできる。
【0070】また一方第2の導伝領域4に設けられた絶
縁ゲート電極11により、第1の導伝領域3間に電位差
を与えた時ランダムなエネルギー障壁を引き下げて電子
を通り安くすることができる。
【0071】本実施例ではGaAs層のSiのプレーナ
ドーピングを用いたが、n型のプレーナドーピングの代
わりにp型のプレーナドーピングを用いても良い。さら
に膜厚方向の閉じ込め効果を上げるために、npn型や
pnp型のプレーナドーピングも有効である。またAl
GaAs/GaAs等のヘテロ接合による閉じ込めを用
いても良い。
【0072】ここで第2の導伝領域4の幅は、光露光法
で形成可能な最小寸法である20〜30nm以下である
ことが望ましい。また第1の導伝領域3の幅は、第2の
導伝領域4よりも広ければよいが、典型的にはその1.
5倍以上あればよい。
【0073】実施例7を除いて基本的に実施例1と同様
の技術を用いて作成できる。第1の半導体領域に形成さ
れる電極を形成する際に同時に、リフトオフ法により第
2の半導体領域のほぼ真ん中にショットキー電極を形成
すれば良い。
【0074】以上の実施例では主にGaAs/AlGa
As系の材料のみ記したが、電子や正孔の閉じ込めがで
きるあらゆるヘテロ接合の組み合わせ、例えば化合物以
外にもSi系でSi/SiGe系、Ge/SiGe系あ
るいはSi/SiO2等の組み合わせでも可能である。
【0075】また第1の半導体領域をシリコン、第2の
半導体領域をポリシリコンというように、半導体とその
多結晶体で構成することも可能である。さらに第1の半
導体領域をシリコン、第2の半導体領域をポーラスシリ
コンで構成することも可能である。
【0076】(実施例9)図14は本発明の別の実施例
にかかる半導体メモリーの断面図である。本実施例では
第1の導伝領域30としてn型多結晶シリコン、第2の
導伝領域31としてシリコンの量子ドット、第3の導伝
領域32としてp型のシリコンを用い、第1・第2の導
伝領域30、31間のトンネル障壁領域36並びに第2
・第3の導伝領域31、32間の絶縁領域37としてシ
リコン酸化膜を用いている。前者のシリコン酸化膜の厚
さは電子のド・ブロイ波長程度が好ましく、後者の厚さ
はド・ブロイ波長よりも大きい必要があり、更に前者の
膜厚よりも厚い必要がある。
【0077】また第1の電極33(ゲート電極)は高ド
ープのn型多結晶シリコンを、第2・第3の電極34、
35(それぞれソース電極・ドレイン電極)は高濃度n
型シリコン層を用いた。第1の電極33と第1の導伝領
域30間も絶縁領域37でありシリコン酸化膜が用いら
れる。この厚さも電子のド・ブロイ波長より大きい必要
があり、第1の導伝領域30と第2の導伝領域31間の
トンネル酸化膜よりも厚い必要がある。
【0078】またこの実施例は、通常の浮遊ゲート型M
OSFET型素子の作製行程を若干変更することにより
容易に作成可能ある。シリコン量子ドット層の形成方法
は実施例7記載の方法で形成可能である。
【0079】図15は本発明の実施例9にかかる電子デ
バイスの動作原理を説明するためのバンド図を表す。通
常動作時には第1の導伝領域30も第2の導伝領域31
も中性であるが、ソース・ドレインをショートして接地
し、第1の電極33に数ボルトの負の電圧を印加する
と、第1の導伝領域30から第2の導伝領域31の量子
ドットに電子がトンネル効果で注入される。
【0080】このとき量子ドットは数nmと十分に小さ
いため、いわゆるクーロンブロッケイド効果により数ボ
ルトの電圧では電子は1個しか入ることが許されない。
こうして第1の導伝領域はプラスに帯電し、第2の導伝
領域はマイナスに帯電し、両領域間に電位差が発生す
る。
【0081】従って、ソース・ドレイン間に電圧を印加
した場合、第1並びに第2の導伝領域30、31が中性
の場合に比べ、両領域が帯電している場合第3の導伝領
域32を電流が流れにくくなる。すなわち、トランジス
タの閾値電圧がシフトするため、このデバイスはメモリ
として使用することが可能となる。
【0082】本実施例では第1の導伝領域30として多
結晶シリコン層を用いたが、これを第2の導伝領域31
と同様にシリコン微粒子を用いた量子ドットで構成して
も良い。また第1・第2のいずれの導伝領域30、31
を多結晶シリコンで構成しても構わない。
【0083】また本実施例並びに実施例7では読みとり
部としてのトランジスタ構造をMOS型素子を用いて構
成したが、InAlGaAsP等の化合物半導体を適当
な混晶比で用いてもよいし、また薄膜トランジスタ(T
FT)を基本構成としてもよい。
【0084】またメモリの読み出し感度を向上させるた
めに、第3の導伝領域32として量子細線を用いた量子
細線トランジスタ(電流が流れるチャネル部分に量子細
線を用いる)をベースとしてもよいし、第3の導伝領域
32に多重トンネル接合等を用いることも可能である。
【0085】
【発明の効果】このように本発明は、大きさの異なる半
導体閉じ込め領域層を並べ、この間にゲートを設けるこ
とにより電子を偏在させることを基本動作としているの
で、電流を流さない、超低消費電力なデバイスを提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかる電子デバイスの動作原
理を説明するためのバンド図
【図2】本発明の実施例にかかる電子デバイスの動作原
理を説明するためのバンド図
【図3】本発明の実施例にかかる電子デバイスの動作原
理を説明するためのバンド図
【図4】本発明の実施例1にかかる半導体メモリ素子の
表面図
【図5】本発明の実施例1にかかる半導体メモリ素子の
断面図
【図6】本発明の実施例2にかかる半導体メモリ素子の
表面図
【図7】本発明の実施例3にかかる半導体メモリ素子の
表面図
【図8】本発明の実施例4にかかる半導体メモリ素子の
表面図
【図9】本発明の実施例5にかかる半導体メモリ素子の
表面図
【図10】本発明の実施例6にかかる半導体メモリ素子
の表面図
【図11】本発明の実施例7にかかる半導体メモリ素子
の表面図
【図12】本発明の実施例8にかかる半導体メモリ素子
の表面図及びこれの断面図
【図13】本発明の実施例8にかかる半導体メモリ素子
のバンド図
【図14】本発明の実施例9にかかる半導体メモリ素子
の断面図
【図15】本発明の実施例9にかかる電子デバイスの動
作原理を説明するためのバンド図
【符号の説明】
1…GaAs基板 2…Al0.3 Ga0.7 As障壁層 3…第1の半導体領域 4…第2の半導体領域 5…Al0.3 Ga0.7 As変調ドープ層 6…プレーナドープ層 7…電極 8…トンネル障壁 9…量子細線(3次元方向に量子化された領域) 10…量子細線(2次元方向に量子化された領域) 11…ゲート電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 27/10 451

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャリアを閉じ込めることのできる少なく
    とも2つの第1の導伝領域と、 この第1の導伝領域よりもエネルギー準位の高い第2の
    導伝領域と、 前記第1の導伝領域に対して電圧を印加するための電極
    とを具備し、 前記電極により前記第1の導伝領域間に電圧を印加する
    ことによって、キャリアが前記第1の導伝領域の一方か
    ら他方に、トンネル効果により前記第2の導伝領域を経
    由して移動し、 前記第1の導伝領域間にかけた電圧を解除したときはキ
    ャリアは主に一方の第1の導伝領域に閉じ込められるこ
    とを特徴とする電子デバイス。
  2. 【請求項2】キャリアを閉じ込めることのできる少なく
    とも2つの第1の導伝領域と、 この第1の導伝領域よりもエネルギー準位が高く、この
    エネルギー準位が量子化されている第2の導伝領域と、 前記第1の導伝領域に対して電圧を印加するための電極
    とを具備し、 前記電極により前記第1の導伝領域間に電圧を印加する
    ことによって、キャリアが前記第1の導伝領域の一方か
    ら他方に、トンネル効果により前記第2の導伝領域を経
    由して移動し、 前記第1の導伝領域間にかけた電圧を解除したときはキ
    ャリアは主に一方の第1の導伝領域に閉じ込められるこ
    とを特徴とする電子デバイス。
  3. 【請求項3】キャリアを閉じ込めることのできる少なく
    とも2つの第1の導伝領域と、 この第1の導伝領域よりもエネルギー準位の高い第2の
    導伝領域と、 前記第1の導伝領域に対して電圧を印加するための電極
    と、 前記第2の導伝領域に対して電圧を印加するための電極
    とを具備し、 前記第2の導伝領域に電圧を印加してこの第2の導伝領
    域のエネルギー準位を低くし、同時に前記第1の導伝領
    域間に電圧を印加することによって、キャリアが前記第
    1の導伝領域の一方から他方に、トンネル効果により前
    記第2の導伝領域を経由して移動し、 前記第1の導伝領域間および第2の導伝領域にかけた電
    圧を解除したときはキャリアは主に一方の第1の導伝領
    域に閉じ込められることを特徴とする電子デバイス。
  4. 【請求項4】前記第1の導伝領域に電圧を印加するため
    の電極は絶縁膜を介して電圧を印加することを特徴とす
    る請求項1、2或いは3記載の電子デバイス。
  5. 【請求項5】前記第1の導伝領域に電圧を印加するため
    の電極は前記第1の導伝領域に対してショットキー接合
    されていることを特徴とする請求項1、2或いは3記載
    の電子デバイス。
  6. 【請求項6】前記第2の導伝領域がランダムな多重トン
    ネル障壁によって構成されていることを特徴とする請求
    項1、2、3、4或いは5記載の電子デバイス。
  7. 【請求項7】前記第2の導伝領域は、前記第1の導伝領
    域よりも大きさが小さいことを特徴とする請求項1、
    2、3、4、或いは6記載の電子デバイス。
  8. 【請求項8】前記第1の導伝領域、前記第2の導伝領域
    は、ほぼ一直線上に配列していることを特徴とする請求
    項1、2、3、4、5、6或いは7記載の電子デバイ
    ス。
  9. 【請求項9】前記第2の導伝領域は、複数個あることを
    特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7或いは8
    記載の電子デバイス。
  10. 【請求項10】前記第1の導伝領域は、キャリアを1次
    元方向或いは2次元方向に量子化し、前記第2の導伝領
    域は、キャリアを2次元方向或いは3次元方向に量子化
    していることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、
    6、7、8或いは9記載の電子デバイス。
  11. 【請求項11】前記第2の導伝領域は、更に複数の導伝
    領域に分割され、前記第1の導伝領域から離れるにした
    がってエネルギー準位が高くなることを特徴とする請求
    項1、2、3、4、5、6、7、8、9或いは10記載
    の電子デバイス。
  12. 【請求項12】前記導伝領域は半導体からなる半導体領
    域でキャリアを生じさせる不純物をドープした領域が前
    記第1の導伝領域から離れたところに存在する変調ドー
    ピングであることを特徴とする請求項1、2、3、4、
    5、6、7、8、9、10或いは11記載の電子デバイ
    ス。
  13. 【請求項13】キャリアを閉じ込めることのできる第1
    並びに第2の導伝領域と、 キャリアが自由に移動できる第3の導伝領域と、 前記第1の導伝領域に対して電圧を印加するための少な
    くとも1つの第1の電極と、前記第3の導伝領域に電流
    を流すために必要な入力・出力のための第2・第3の電
    極とを具備し、 第1の電極と第1の導伝領域、第1の導伝領域と第2の
    導伝領域、第2の導伝領域と第3の導伝領域は絶縁層ま
    たはエネルギー障壁層を挟んで構成され、 第1の電極と第2または第3の電極、あるいは第1の電
    極と第2及び第3の電極間に電圧を印加することによっ
    て、前記第1の導伝領域と第2の導伝領域の間で、トン
    ネル効果によりキャリアの移動が可能で、 第1の電極と第1の導伝領域との間並びに第2の導伝領
    域と第3の導伝領域との間でキャリアの移動が起こら
    ず、 印加した前記電圧を解除したときはキャリアは主に第1
    或いは第2の導伝領域の一方に閉じ込められることを特
    徴とする電子デバイス。
  14. 【請求項14】前記第3の導伝領域において、前記第2
    ・第3の電極間に電位差を与えて電流を流したとき、前
    記第1の導伝領域にキャリアが主に閉じ込められている
    場合と、前記第2の導伝領域に主にキャリアが閉じ込め
    られている場合で、第3の導伝領域を流れる電流の値が
    変化することを特徴とする請求項13記載の電子デバイ
    ス。
  15. 【請求項15】前記第1の電極をゲート電極、前記第2
    の電極をソース電極、前記第3の電極をドレイン電極と
    したとき、ゲート電極とソースあるいはドレイン電極間
    に、前記第1の導伝領域と前記第2の導伝領域間でキャ
    リアの移動が生じない程度の電圧を印加することによっ
    て、ソース・ドレイン間を流れる電流を変調することを
    特徴とする請求項14記載の電子デバイス。
  16. 【請求項16】前記第1・第2の導伝領域の両方が不純
    物をドープした半導体もしくは多結晶体から構成されて
    いることを特徴とする請求項15記載の電子デバイス。
  17. 【請求項17】前記第1・第2の導伝領域のどちらか一
    方が不純物をドープした半導体もしくは多結晶体で、他
    方が不純物をドープしていない半導体もしくは多結晶体
    から構成されていることを特徴とする請求項15記載の
    電子デバイス。
  18. 【請求項18】前記第1の導伝領域が、不純物をドープ
    した半導体もしくは多結晶体で、前記第2の導伝領域が
    半導体もしくは金属からなる微粒子あるいは量子ドット
    の集合体から構成されていることを特徴とする請求項1
    5記載の電子デバイス。
  19. 【請求項19】前記第1・第2の導伝領域が、いずれも
    あるいは一方が不純物をドープした微粒子あるいは量子
    ドットの集合体から構成されていることを特徴とする請
    求項15記載の電子デバイス。
  20. 【請求項20】前記電子デバイスはメモリーであること
    を特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、
    9、10、11、12、13、14、15、16、1
    7、18或いは19記載の電子デバイス。
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