JP3744914B2 - 小型アンテナ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信分野、特に携帯電話機などの移動体通信機器などに内蔵して用いられる表面実装型の小形アンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話機などの移動体通信機器は、小型化が飛躍的に進んでいる。このような通信機器の小形化に伴って、通信機器に内蔵されるアンテナにも小型化が要求されており、直方体状の基体の表面に導体を形成し、通信機器の内部ボードに表面実装される小型アンテナが実用化されている。
【0003】
図4は、従来の小型アンテナの概略を示す斜視図であり、図5は、図4のB−B’線における断面図である。図4に示すように、従来の小型アンテナ15は、直方体状の基体13の表面に導体2が形成され、通信機器内のボード4に半田3により表面実装され、図示していないがボード4の配線と電気的に接続されている。一般に導体2は基体13の2面以上にわたり形成され、例えば、図5に示すように導体2は平面8〜11の4面にわたり形成され、それぞれ電気的に接続している。導体2は平面8に導体ペーストを用いてスクリーン印刷した後、平面9に同様に導体ペーストを用いてスクリーン印刷し、順に各面をスクリーン印刷することで得ることができる。
【0004】
隣り合う2つの平面に導体2を電気的に接続させる方法として、一般に導体2のパターンより大きいパターンのスクリーンを使用することにより次の平面にたれが発生し電気的に接続することができる。図6は平面8に導体2のパターンより大きいパターンのスクリーンを用いてスクリーン印刷したときの従来の小型アンテナの拡大断面図である。図6に示すように平面8に印刷した導体2は平面9にたれ18が発生する。このたれ18により平面9にスクリーン印刷した時に平面9の導体2と接触し電気的に接続することになる。
【0005】
また、一般にアンテナとして正常に機能しているかを検査するためネットワークアナライザーを使用し周波数測定を行が、携帯電話等に実装される時は図4に示すようにボード4に半田3にて固着して表面実装されるが、実装する前に小型アンテナ15の周波数測定を行う場合は、ボード4に半田3にて固着してしまうと破壊検査となり、周波数不良が発生した場合ボード4も廃棄する必要があり経済的に不利となってしまう。そのため、半田3で固着せずボード4上に小型アンテナ15を設置しそのままの状態で周波数測定を行うか、または、小型アンテナ15の上部からの加圧や下部からの吸引により小型アンテナ15をボード4上に固定して周波数測定を行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、段部を設けていない直方体状の基体13を使用した場合、図6に示すように導体2のパターンより大きいパターンのスクリーンを用いて印刷するためたれ18の形成と同時に突起23も形成してしまう。これは導体2のパターンより大きいパターンのスクリーンを使用するため導体2のパターンより大きくしたスクリーンの部分に導体ペーストが溜まるために発生すると考えられる。
【0007】
ここで、突起23が形成された小型アンテナ15の周波数を測定する場合、半田3を用いてボード4上に固着して行う場合は図8(a)に示すように、突起23が存在しても半田3が導体2とボード4の間を埋めるため問題は発生しないが、半田3を使用せずに測定する場合は図8(b)に示すように、突起23によりボード4と導体2の間に空間が存在し、半田3を用いて固着して測定した場合と周波数のずれが発生してしまうという第1の課題があった。周波数のずれが発生すると、半田3を使用せずに周波数測定が出来なくなり、周波数検査が破壊検査となってしまう。
【0008】
これは、突起23により発生するボード4と導体2の間の空間に導体2である半田の代わりに、誘電体である空気が存在するために電気的ずれが発生し周波数がずれると考えられる。
【0009】
また、直方体状の基体13を使用した場合、直方体状の基体13の製造工程中や導体2を形成する工程中において、基体13同士が衝突したり製造工程で使用されるジグ等に衝突することでカケが発生するという問題があった。カケが発生した場合、外観上不良となると同時に、導体2部にカケが発生した場合、断線不良となりアンテナとして機能しなくなってしまう。
【0010】
この問題を回避するために、セラミックのカケ防止方法として、一般に外周部にC面や段部を設ける方法がある。図7は粉末プレス成形により金型を用いて成形する場合に、基体13の角部に段部21を形成した場合の従来の小型アンテナの概略を示す拡大断面図である。
【0011】
図7に示すように、基体3の角部に傾斜部19及び平坦部20とからなる段部21を設けることで基体13のカケの発生を防止することが用いられている。しかし、小型アンテナの場合、平面8と平面9の導体2を電気的に接続する必要があるが、金型によって基体13の角部に段部21を形成する場合には平坦部20の長さgは金型強度の問題により0.08mm以上必要であり、導体2のたれ22以上の寸法となるため電気的に接続できないものが発生し、断線不良となりアンテナとして機能しなくなるという第2の課題があった。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の小型アンテナは、誘電体セラミックスからなり、直方体状の基体の少なくとも2つの隣り合う平面にわたって導体を形成してなり、上記導体を形成した2つの平面の角部に傾斜部および長さ0.08mm以下の平坦部からなる段部を形成するとともに、少なくとも上記平坦部とこれに連続する平面との境界部が曲率半径R0.03〜0.2mmの曲面状としたことを特徴とする。
【0013】
また、上記段部の深さが0.15mm以下であることを特徴とする。
【0014】
さらに、上記傾斜部の角度が100〜160°であることを特徴とする。
【0015】
またさらに、上記段部に形成された導体の厚みと平面に形成された導体の厚みの差が0.02mm以下であることを特徴とする。
【0016】
さらにまた、上記段部に形成された導体の欠損部が導体の幅に対して50%以下であることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0018】
図1は本発明の小型アンテナの一実施形態を示す斜視図、図2(a)はそのA−A’線における断面図、図2(b)は同図(a)の主要部を示す部分拡大断面図である。
【0019】
図1、図2(a)、(b)に示すように、本発明の小型アンテナ14は、誘電体セラミックスからなり、直方体状の基体1の少なくとも2つの隣り合う平面にわたって導体2を形成してなり、その一端に電圧を印加するための給電端子を半田3によって接続する。
【0020】
上記基体1は、Ba−Nd−Ca−Ti系の誘電体セラミックス(比誘電率80〜120)、Nd−Al−Ca−Ti系誘電体セラミックス(比誘電率43〜46)、La−Al−Sr−Ti系誘電体セラミックス(比誘電率38〜41)、Ba−Ti系誘電体セラミックス(比誘電率34〜36)、Ba−Mg−W系誘電体セラミックス(比誘電率20〜22)、Mg−Ca−Ti系誘電体セラミックス(比誘電率19〜21)、アルミナセラミックス(比誘電率9〜10)、コージライトセラミックス(比誘電率4〜6)等からなり、金型を用いて粉末プレス成形等によって成形し、これを焼成することにより得られるものである。
【0021】
また、基体1の表面に形成された導体2は、Ag、Ag−Pd、Ag−Pt等の導電性材料から成り、ペースト状の上記導電性材料を基体1の表面に形成される導体2の寸法より大きい寸法としたスクリーンを用いてスクリーン印刷によって所定の温度で焼き付けることにより種々のパターンに形成される。スクリーン印刷は、順に各平面に行われ、隣り合う平面に印刷された導体2を電気的に接続させる方法として、導体2のパターンより大きいパターンのスクリーンを使用することにより次の面にたれが発生し電気的に接続することができる。
【0022】
ここで、本発明では図2に示すように、上記導体2を形成した2つの平面8、9の角部に傾斜部6および長さaが0.08mm以下の平坦部5とからなる段部12を形成するとともに、少なくとも平坦部5と該平坦部5と連続する平面9との境界部7が曲率半径R0.03〜0.2mmの曲面状とすることが重要である。
【0023】
2つの平面の角部に傾斜部6と平坦部5とからなる段部12を形成することにより、基体1の製造工程中や導体2を形成する工程中において、基体1同士が衝突したり製造工程で使用されるジグ等に衝突してもカケが発生するのを防止し、導体2が断線することを防止することができる。また、平坦部5の長さaを0.08mm以下とすることで、平坦部5と連続する平面9に印刷した導体2のたれ17と、傾斜部6に連続する平面8に印刷した導体2のたれ16とが十分に接続して電気的な断線を防止することができる。
【0024】
また、上記境界部7が曲率半径R0.03〜0.2mmの曲面状とすることによって、平坦部5と連続する平面9に導体2の印刷を行った際、スクリーンが境界部7の曲面形状に沿って密着して一定の厚みで形成することができるとともに、たれ17の寸法も大きくなり断線不良が発生しない。
【0025】
なお、上記曲率半径Rが0.03mm未満となると、図6に示すような突起23が大きくなり、小型アンテナ14を半田3を使用してボード4に固着して周波数測定を行った場合と半田3を使用せずにボード4に固着した場合の周波数ずれが大きくなり周波数測定が困難となってしまう。また、0.2mmを越えると詳細を後述するように境界部7を曲面状に形成する際に施すバレル研磨の時間が長くなり経済的に不利になる。
【0026】
また上記曲率半径Rは、より好ましくは0.03〜0.05mmとしておけば断線不良や周波数ずれの発生率が小さくなるとともに、バレル研磨の時間も5時間程度となり経済的にも有利となる。
【0027】
また、上記平坦部5から傾斜部6と連続する平面8までの距離である段部12の深さbが0.15mm以下であることが好ましく、図3(a)に示すように、傾斜部6と連続する平面8に導体2を印刷した際、スクリーンが傾斜部6に沿って密着することにより、たれ16は平坦部5まで達し平坦部5に形成された導体2と十分に接続して電気的な断線を防止することができる。
【0028】
さらに、上記傾斜部6の角度hが100〜160°であることが好ましく、上記同様に平面8に導体2を印刷した際、傾斜部6に沿って密着することにより、たれ16は平坦部5まで達し平坦部5に形成された導体2と十分に接続して電気的な断線を防止することができる。なお、上記角度hが160°を越えると傾斜部6が水平に近くなり段部12によるカケ防止効果が小さくなりカケ不良が増加し、断線不良の増加につながってしまう。また、上記傾斜部6の角度hは、120〜140°することがより好ましく、導体により確実にたれ16を発生させることができる。
【0029】
このように基体1に曲面状の境界部7を有する段部12を形成した小型アンテナは、図3(b)に示すように上記段部12に形成された導体2の最大の厚みt1と平面に形成された導体2の最大の厚みt2との差が0.02mm以下とすることが好ましい。
【0030】
この厚みの差が0.02mm以下であれば、段部12の導体2に部分的に厚みの大きな箇所が生じても、周波数を測定する際にボード4と導体2の間に発生する空間が小さくなるため半田3により導体2を形成した基体1をボード4に固着して測定した周波数と、半田3を使用せずに導体2を形成した基体1をボードに周波数を測定した時の周波数のずれが発生することはなく高精度な周波数測定を行うことができる。
【0031】
また、図3(c)に示すように上記段部12に形成された導体2の欠損部2aが導体2の幅cに対して50%以下とすることができ、周波数のばらつきが小さくなり歩留まり低下が発生しない。これは、導体2の欠損部2aが発生し、導体2の幅が小さくなると電気抵抗が変化し周波数が変化するためである。
【0032】
なお、上記導体2の厚みは表面粗さ計を用いて測定でき、基体1と導体2の断面形状を測定した後、基体1の段部12に形成された導体2のうち最大の厚みをt1、平面を基準とし導体2のうち最大の厚みをt2とした。
【0033】
また、導体2の幅cと欠損部2aの寸法は投影機により測定し、導体2の幅cを100%としたときの欠損部2aの割合を算出したものである。
【0034】
このように平坦部5、傾斜部6および曲面状の境界部7を有する基体1を得るには、先ず誘電体セラミックスを金型を用いて粉末プレス成形により成形し、これを焼成することにより得られるが、上記金型の上パンチと下パンチを段部12の形状としておくことによって、プレス成形時に成形体の角部に段部12を形成することができる。但し、上記金型では金型強度の問題により境界部7の形状をR形状とすることができないため、焼成した基体1にバレル研磨を施すことによって平坦部5と平面との境界部7を曲面形状とする。このバレル研磨は基体1の寸法や材質により異なるが、バレル機の30容量%程度の数の基体1と50〜70容量%の水を入れ6時間程度回転させることで境界部7を形成するとともに、平坦部5の長さaを0.08mm以下とすることができる。
【0035】
ここで、本発明の小型アンテナとは、基体1の体積が約500mm3以下のものであり、ボード4上に半田3により表面実装され、携帯電話等の小型通信機器に内蔵されて使用されるものである。
【0036】
なお、上述の実施形態では平面8、9の角部に形成した段部12について説明したが、この段部12は導体2が形成される全ての角部に形成されるものである。
【0037】
また、上述の実施形態ではバレル研磨によって境界部7のみを曲面状としたが、平坦部5と傾斜部6の境界、傾斜部6と平面8との境界が曲面形状を成していてもよい。
【0038】
【実施例】
以下、本発明の実施例を説明する。
【0039】
図1に示すような小型アンテナ14を作製した。
【0040】
先ず、アルミナセラミックス(比誘電率:9〜10)を使用して外辺寸法x10mm、外辺寸法y4mm、厚みz4mmの直方体状の基体1を作成した。なお、段部12の平坦部5の長さa、段部の深さb、境界部7の曲率半径R、傾斜部6の角度hは金型寸法及びバレル研磨時間を変更して各寸法を表1に示す如く変化させたものを作製した。
【0041】
そして、これらの基体1の4つの平面にそれぞれAgを厚膜印刷した後、所定の温度にて大気中で乾燥させ、焼成を行って、厚さ0.02mmの導体2を形成した。ここで、導体2の寸法は周波数が1.575GHzになるように寸法を決定した。
【0042】
得られた各1000個の小型アンテナ14を用いてボード4に設置する導体2の平面10と境界部7の各厚みと共振周波数、および境界部7の導体2の幅と欠損部の寸法を測定した。
【0043】
導体2の厚みは表面粗さ計を使用して基体1と導体2の断面形状を測定した後、基体1の段部12に形成された導体2の厚みの最大値を厚みt1、基体1の平面に形成された導体2の厚みの最大値を厚みt2としてその差を求めた。
【0044】
また、導体2の幅cと欠損部2aの寸法は、投影機により測定し、導体2の幅cを100%としたときの欠損部2aの割合を算出した。
【0045】
さらに、周波数は測定用の電極を設けたボード4上に小型アンテナ14を半田3を使用せずに設置し、同軸ケーブルを通じてネットワークアナライザーに接続して測定し、共振周波数が測定できなかったものを顕微鏡にて確認し断線の有無を確認した。その後半田3を使用してボード4に固着して同様に周波数を測定し、半田3を使用したときと使用していないときの周波数の差の最大値を周波数ずれ量とした。また、半田3を使用しないで測定した周波数の最大値と最小値の差を周波数ばらつきとした。
【0046】
カケについても顕微鏡で確認し0.5mm以上をカケ不良とした。
【0047】
なお、導体2の厚み測定、導体2の欠損部2aの割合、および半田3を使用した周波数の測定は各20個とした。
【0048】
その結果を表1に示す。
【0049】
なお、表1中の*印は本発明範囲外である。
【0050】
【表1】
【0051】
表1から、基体1の段部12において、平坦部5の長さaが0.08mm以下、境界部7の曲率半径Rが0.03mm以上の試料(No.5〜10、13〜16)は、導体の厚みの差が0.013mm以下、導体の欠損部の比率は68%以下、周波数のバラツキは16MHz以下、周波数の測定値のずれ量は0.7MHz以下、カケ不良率は3.2%以下、断線不良率は4.7%以下であった。
【0052】
特に、段部12の深さaが0.15mm以下、傾斜部6の角度hが100〜160°の試料(No.6〜10、13〜15)は、導体の厚みの差が0.013mm以下、導体の欠損部の比率は23%以下、周波数のバラツキは7MHz以下、周波数の測定値のずれ量は0.7MHz以下、カケ不良率は0.2%以下、断線不良率は3.3%以下と非常に優れた値であった。
【0053】
但し、境界部7の曲率半径Rが0.2mmより大きくするとバレル時間が16時間以上必要であり経済的に不利となるため、寸法cはR0.03〜0.2mmが望ましい。
【0054】
これに対し、段部を有しない試料(No.1)、段部を有するものの境界部が曲面状になっていない試料(No.2〜4)及び段部の境界部の曲率半径が0.03未満、0.2mmを越える試料(No.11、12)は、導体の厚みの差が0.026mm、導体の欠損部の比率は73%、周波数のバラツキは18MHz以下、周波数の測定値のずれ量は5.1MHz以下、カケ不良率は18%以下、断線不良率は35.2%以下と非常に大きな値となり、段部において導体が断線し、正確な周波数を測定できないことが判る。
【0055】
【発明の効果】
本発明の小型アンテナによれば、基体の導体を形成した2つの平面の角部に傾斜部および長さ0.08mm以下の平坦部からなる段部を形成するとともに、少なくとも平坦部とこれに連続する平面との境界部が曲率半径R0.03〜0.2mmの曲面状としたことから、角部において導体を確実に接続でき、カケ不良率、断線不良率、周波数ばらつきともに削減することができる。
【0056】
また、上記段部の深さが0.15mm以下であることから、角部において導体をより確実に接続でき、カケ不良率、断線不良率、周波数ばらつきともに削減することができる。
【0057】
さらに、上記傾斜部の角度が100〜160°であることから、傾斜部と連続する平面に形成された導体が傾斜部の端部まで密着性高く形成され、カケ不良率、断線不良率、周波数ばらつきともに削減することができる。
【0058】
またさらに、上記段部に形成された導体の厚みと平面に形成された導体の厚みの差が0.02mm以下、導体の欠損部が導体の幅に対して50%以下であることから、小型アンテナをボードに固着して測定した周波数と、半田を使用せずにボードに配置して周波数を測定した時の周波数のずれが発生することはなく高精度な周波数測定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の小型アンテナの一実施形態を示す斜視図である。
【図2】(a)は図1のA−A’線における断面図、(b)は同図(a)の主要部を示す部分拡大断面図である。
【図3】(a)は本発明の小型アンテナを示す拡大断面図、(b)は主要部を示す部分拡大断面図、(c)は同図(b)の上面図。
【図4】従来の小型アンテナを示す斜視図である。
【図5】従来の小型アンテナを示す断面図である。
【図6】従来の小型アンテナを示す拡大断面図である。
【図7】従来の小型アンテナを示す拡大断面図である。
【図8】(a)は従来の小型アンテナの半田を使用した場合のボードへの接続状態を示した拡大断面図であり、(b)は同じく半田を使用しない場合のボードへの接続状態を示した拡大断面図である。
【符号の説明】
1 :基体
2 :導体
2a:欠損部
3 :半田
4 :ボード
5 :平坦部
6 :傾斜部
7 :境界部
8 :平面
9 :平面
10:平面
11:平面
12:段部
13:基体
14:小型アンテナ
15:小型アンテナ
16:たれ
17:たれ
18:たれ
19:斜面
20:平坦部
21:段部
22:たれ
23:突起
24:最大厚み位置
a :平坦部の長さ
b :段部の深さ
c :導体の幅
t1:段部の導体厚み
t2:平面の導体厚み
Claims (5)
- 誘電体セラミックスからなり、直方体状の基体の少なくとも2つの隣り合う平面にわたって導体を形成してなる小型アンテナであって、上記導体を形成した2つの平面の角部に傾斜部および長さ0.08mm以下の平坦部からなる段部を形成するとともに、少なくとも上記平坦部とこれに連続する平面との境界部が曲率半径R0.03〜0.2mmの曲面状としたことを特徴とする小型アンテナ。
- 上記段部の深さが0.15mm以下であることを特徴とする請求項1に記載の小型アンテナ。
- 上記傾斜部の角度が100〜160°であることを特徴とする請求項1または2に記載の小型アンテナ。
- 上記段部に形成された導体の厚みと平面に形成された導体の厚みの差が0.02mm以下であることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の小型アンテナ。
- 上記段部に形成された導体の欠損部が導体の幅に対して50%以下であることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の小型アンテナ。
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