JP3744712B2 - 記録材供給装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタあるいは複写機、ファクシミリ等に用いられる画像形成装置に係り、特に画像を形成するための記録材をリフトアップ機構により供給するための記録材供給装置および記録材供給装置を具備した画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、画像形成装置の高速化に伴い、同一サイズの記録材(用紙)を大量に出力(プリントアウト)する要請が強まってきている。この大量にプリントアウトする際に画像形成装置本体に用いられる一般の給紙カセットでは容量が不足して処理を再度やり直す必要が生じたり、用紙の補充を頻繁に行う必要性があるため、画像形成装置本体の内部または外付けの形で大量に用紙を積載できる大量給紙装置を配設する製品が従来から開発されてきた。
一般にこれらの大量給紙装置は、積載された用紙を給紙するために、所謂エレベータトレイを有するエレベータ方式を採用し、エレベータトレイが引き抜かれた際には昇降台を降下させて用紙の補給を可能とし、エレベータトレイが挿着された際にはモータの回転により昇降台を上昇させ、上昇させた用紙に例えば給紙ロールが一定圧で接触して用紙を順次搬送するように構成されていた。そして、上昇させた用紙が所定量搬送されると、給紙ロールの接触圧が落ち又は給紙ロールが接触できなくなって用紙を搬送することが困難になることに鑑み、昇降台を給紙動作中に一定量上昇させる所謂中間リフトアップを実施していた。
【0003】
この中間リフトアップを行う際に、従来、高さを検知するためのリフトアップセンサを一つ設け、そのリフトアップセンサのON/OFFにより用紙面が下がったことを検知して中間リフトアップを実施する技術が存在していた。しかし、この唯一のリフトアップセンサにより中間リフトアップを実施する場合には、リフトアップセンサにおけるON/OFFの誤差といった微妙な位置でしか高さの制御をすることができず、中間リフトアップによる上昇頻度が高くなり、モータの負荷の増大や電力消費量の増大等が問題となっていた。
この問題点を解決するために、エレベータトレイが上下に許容できる上限と下限の2箇所にレベルアップセンサを設け、下限の検知によりモータ回転(上昇)、上限の検知によりモータの停止を実施してエレベータトレイにおける用紙面の高さを調整する技術が存在する。これによれば、搬送途中で一定量上昇させる中間リフトアップの目的は一応、達成することができる。しかしながら、この技術では高価なリフトアップセンサが2個必要となり、更に、そのリフトアップセンサに検知されるためのアクチュエータ構造も2個必要となる。そのため、これらの構造が装置全体のコストアップの原因となり問題となっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、中間リフトアップ動作を実施する際にこのような問題点を解決するものとして、出願人は、用紙の下限検知をトリガにして、その下限検知から一定時間、モータ等の駆動装置を駆動することによりエレベータトレイの昇降台を上昇させる技術を検討した。これによれば、センサは用紙の下限検知だけで良いことからコストダウンが図れ、更に、所定の安定度にて中間リフトアップ動作を繰り返すことが可能となる。
しかし、エレベータトレイの昇降台を上昇させる駆動装置として小型直流モータ等を用いた場合には、モータへの負荷によって回転数が変化してしまうことから、これをそのまま大容量給紙装置に適用して昇降台を上昇させようとすると、用紙の重さによりリフトアップ量が大きく変化してしまい、安定した用紙高さの制御を実施することができなくなる。
これに対して耐負荷性能の高い大型モータを用いたり、パルスモータを用いて該パルスモータのパルス数をカウントして正確な回転数を確保する等の方法が考えられるが、構成が複雑になるとともに高価なモータが必要となり、大きなコストアップとなってしまう。
【0005】
一方、小型モータにおける駆動負荷によって回転速度が変化する点に着目し、一定量の用紙をリフトアップするのに要する単位時間を用紙情報毎に予め記憶しておき、駆動モータの作動に要した時間から用紙残量を検知する技術について、本出願人から既に提案を行っている(特開平10-181944号公報)。この提案によれば、高価なモータを用いずに小型モータであっても用紙残量を高精度に把握することが可能である。しかし、用紙を補給した際にリフトアップを行う所謂初期リフトアップにおいては高精度な用紙残量を把握できるが、用紙搬送途中である中間リフトアップにおいては、常に単位時間によるリフトアップを行っているために、補給した用紙の重量による負荷の変動について対応ができず、この中間リフトアップ後の用紙残量値については十分な対処ができていない。また、中間リフトアップ時における単位時間のリフトアップだけでは小型モータの負荷変動に対処できず、安定した用紙高さの制御が難しいといった課題が残されていた。
【0006】
また、用紙残量の表示について、例えば外付けで大量給紙装置を配置した際に、大量給紙装置の用紙残量をそのまま画像形成装置本体にて表示できれば問題はないのであるが、別個独立に開発を進めた場合には画像形成装置本体の制御装置に新たな改造を加える必要性が生じ、制御装置におけるROMの変更等が余儀なくされていた。
【0007】
本発明は、以上の技術的課題を解決するためになされたものであって、所定量の記録材を供給した後の中間リフトアップ時に記録材の量を算出し、その算出量に基づいてリフトアップ量の調整や記録材の残量を表示することで、これらの技術的課題を解決する記録材供給装置および記録材供給装置を具備した画像形成装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明の記録材供給装置は、図1に示すように、記録材Pが積載された昇降台1を上昇させるリフトアップ機構2と、画像形成を行う画像形成部に向けて記録材Pを供給する記録材供給機構3と、このリフトアップ機構2と記録材供給機構3とを制御する制御装置4とを備え、この制御装置4は、記録材供給機構3による記録材Pの供給前に、リフトアップ機構2における昇降台1を上昇させるように制御する初期リフトアップ手段5と、記録材供給機構3により所定量の記録材Pが供給された後に、リフトアップ機構2における昇降台1を上昇させるように制御する中間リフトアップ手段6と、この中間リフトアップ手段6がリフトアップする際に昇降台1に残留している記録材Pの量を算出する算出手段7と、この算出手段7による算出結果に基づいて中間リフトアップ手段6による昇降台1の上昇量を調整する上昇量調整手段8とを具備することを特徴としている。
ここで用いられる記録材供給装置は、画像形成を行う画像形成部を有した画像形成装置本体に対して必ずしも外付けされるものだけではなく、画像形成装置本体に内装されるものであっても構わない。
また、初期リフトアップ手段5における記録材Pの供給前とは、例えば用紙補給時に昇降台1を含むトレイを出し入れした際にリセットされる状態の他、一定量の記録材Pを供給した後にトレイが出し入れされて昇降台1が上下する場合、更に、トレイの出し入れに限らず何らかの信号をトリガとして、例えば電源投入時に昇降台1がリフトアップされる装置であればそれらの状態をも含む意味である。また、必ずしも昇降台1の最下段からの上昇には限られないが、最下段からの上昇であれば初期段階での記録材の積載量検出が正確かつ容易に行える点で好ましい。
更に、中間リフトアップ手段6における所定量の記録材Pが供給された後とは、連続して記録材Pを供給する場合であればその供給途中も含むものであり、連続供給のかたまりであるJOBと一致するとは限らない。即ち上記初期リフトアップと区別して記録材Pが供給された後、又は供給途中にリフトアップする状態等を意味している。
【0009】
また、上記リフトアップ機構2は、モータの駆動により前記昇降台の上昇または停止が制御されることを特徴とすれば、本発明の作用効果を良く享受でき、更にこのモータとして小型直流モータ等の駆動負荷によって回転速度の変動の大きいモータを用いた場合であってもその作用効果を良く享受できる。
【0010】
更に、上記制御装置4における算出手段7は、初期リフトアップ手段5によるリフトアップ時間と中間リフトアップ手段6におけるリフトアップ回数とに基づいて昇降台1に残留している記録材Pの量を算出するように構成すれば、記録材Pの残量に伴う負荷変動に関係なく、正確に記録材Pの残量を把握することが可能となる。
尚、このリフトアップ回数は、初期リフトアップ手段5によるリフトアップが行われた後であれば演算等が容易に行える点で好ましく、この回数は初期リフトアップによりリセットされれば、残量測定が簡易に行える点から好ましい。
【0011】
更にまた、この制御装置4における上昇量調整手段8は、算出手段7により算出される算出結果に基づいて中間リフトアップ手段6の動作時間を変更するように構成すれば、記録材残量に伴う負荷変動に対応して、例えばリフトアップ高さ等、一定量のリフトアップ量が確保でき、給紙装置の信頼性の低下を防いで安定した給紙性能を確保することが可能となる点で好ましい。
尚、動作時間の変更は、残留している記録材Pの量に基づいてリフトアップの動作時間を数段階に制御する多段階制御であっても良く、また、残留している記録材Pの量から特定の関係式に基づいて連続的にリフトアップの動作時間を変化させる連続制御であっても良い。
【0012】
また、この制御装置4における上昇量調整手段8は、リフトアップ機構2の昇降台1に積載された記録材Pの種類に基づいて動作時間を変更するように構成すれば、例えば記録材のサイズや紙種等により極端に重量が異なり、負荷変動に大きく影響を与える場合にも一定量のリフトアップ量が確保できる点で有効である。
【0013】
また、本発明は、図2(a)および図2(b)に示すように、内装される記録材供給部10から記録材Pを供給し、内装される画像形成部11にて記録材Pに対して画像を形成する画像形成装置本体9と、この画像形成装置本体9に対して外付けで取り付けられ、この画像形成装置本体9に対して記録材Pを供給する外部供給装置12とを具備する画像形成装置において、外部供給装置12は、記録材Pが積載された昇降台1を上昇させるリフトアップ機構2と、このリフトアップ機構2により上昇された記録材Pを画像形成装置本体9に向けて供給する記録材供給機構3と、このリフトアップ機構2と記録材供給機構3とを制御する制御装置14とを備え、更に、この制御装置14は、記録材供給機構3により記録材Pが供給された後の当該昇降台1に積載されている記録材Pの残量を検出する残量検出手段14aと、この残量検出手段14aにより検出された残量を画像形成装置本体9に内装される記録材供給部10の残量として画像形成装置本体9へ出力する残量出力手段14bとを具備することを特徴としており、外部供給装置12の記録材の残量検知情報を画像形成装置本体9の記録材供給部10の残量情報に変換して通知することで、例えば画像形成装置本体9が外部供給装置12を認識していない場合であっても外部供給装置12の残量表示が可能となる。
【0014】
また、内装される記録材供給部10と置き換えて画像形成装置本体9に内装されると共に、外部供給装置12から供給される記録材Pを内装される画像形成部11に向けて搬送する記録材搬送装置13とを更に具備すれば、記録材搬送装置13に置き換えられた記録材供給部10の残量情報に変換でき、ユーザには何ら違和感を与えることなく外部供給装置12の残量表示を行える点で好ましい。
【0015】
更にまた、残量出力手段14bは、外部供給装置12における積載可能な記録材Pの量と、画像形成装置本体9に内装される記録材供給部10における積載可能な記録材Pの量との比率に基づいて残量を出力するように構成すれば、ユーザは積載容量の違いを意識せずに残量の認識を行うことができる点で優れている。
【0016】
また、残量出力手段14bは、外部供給装置12における残量が画像形成装置本体9に内装される記録材供給部10における積載可能な記録材の量よりも多いときは満杯として出力するように構成すれば、ユーザの使用上、影響のない範囲での表示を省略することができる。
【0017】
更にまた、残量出力手段14bは、外部供給装置12における残量が画像形成装置本体9に内装される記録材供給部10における積載可能な記録材の量よりも少ないときに残量の絶対値を出力するように構成すれば、画像形成装置本体9が例えば記録材供給部10の残量を絶対値で表現している場合であっても、そのまま外部供給装置12の残量表示として適用できる点で好ましい。
【0018】
更にまた、図1及び図2(b)に示すように、外部供給装置12における制御装置14は、記録材供給機構3による記録材Pの供給前にリフトアップ機構2における昇降台1を上昇させるように制御する初期リフトアップ手段5と、記録材供給機構3により所定量の記録材Pが供給された後にリフトアップ機構2における昇降台1を上昇させるように制御する中間リフトアップ手段6とを更に具備し、残量検出手段14aはこの初期リフトアップ手段5によるリフトアップ時間と中間リフトアップ手段6におけるリフトアップ回数とに基づいて昇降台1に積載されている記録材Pの残量を検出するように構成すれば、記録材Pの残量に伴う負荷変動に関係なく、正確に記録材Pの残量を把握することが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
図3は本発明が適用される画像形成装置の実施の形態を示す概略構成図であり、外部供給装置である大量給紙装置(High Capacity Feeder:HCF)及び記録材搬送装置であるトランスポート(Transport)を接続する前の状態を示している。同図において、符号20は画像形成装置本体(IOT本体)であり、画像入力部21により入力された画像データを画像形成部22により記録材(用紙)Pに対して記録し、可視画像として印刷出力している。この画像形成部22は、感光体ドラム23を露光する画像書込装置(ROS)24、ROS24により露光された感光体ドラム23を現像する現像装置25、現像装置25により感光体ドラム23に担持されたトナー画像を用紙Pに転写する転写装置26、転写装置26により転写されたトナー像を用紙Pに定着させる定着装置27等を主に有しており、後述する用紙収容カセット等と共に画像形成装置本体20に内装されている。
【0020】
更に、本実施の形態において、画像形成装置本体20は一連の用紙搬送系を備えており、画像形成装置本体20の左側面28側に沿った位置には、用紙Pを収容する用紙収容カセット30〜33を内装している。この用紙収容カセット30〜33には用紙Pを供給する用紙供給機構(Feeder Assy)34〜37が備えられ、これらの用紙供給機構34〜37は、積載された用紙Pを押下して取り上げる引込ロール(Nudger Roll)38と、用紙搬送方向に回転する供給ロール(Feed Roll)と例えば用紙搬送方向に対して逆転する捌きロール(Retard Roll)とからなる捌き機構(Retard Assy)39とをそれぞれ有している。
ここで、本実施の形態における用紙収容カセット30は、各用紙収容カセットの最上段に位置し、昇降台41に積載された用紙Pをエレベータ方式にて昇降させる所謂エレベータトレイであり、本実施の形態では約1000枚の用紙を収容できるように構成されている。さらに、この用紙収容カセット30は一対のレール部材49に支持されており、このレール部材49により手前側への引き出し及び用紙セット時の奥側への挿入を可能としている。
また、符号40は制御部であり、用紙搬送の制御の他、図示しないコントロールパネルへの用紙残量の表示や紙詰まり(JAM)表示等を制御している。
【0021】
次に、本実施の形態における用紙収容カセット30からの用紙搬送について説明する。
まず、用紙収容カセット30に用紙Pがセットされると、用紙収容カセットの昇降台41が給紙可能な位置まで上昇する。画像形成装置本体20の制御部40は、この昇降台41が上昇する際に要した時間等により用紙の量を測定し、図示しないコントロールパネル等により測定した用紙の量を表示する。尚、この制御部40は、例えば使用した用紙の枚数をカウントし用紙残量を演算してコントロールパネルに表示している。
制御部40からの給紙信号により引込ロール38が用紙Pの表面に下がり、回転して用紙Pを引き込む。この引き込まれた用紙Pは捌き機構39により1枚に捌かれ、第1送出ロール(#1Take away Roll)42を経てレジスト装置43へ搬送される。このレジスト装置43は、所定の長さの搬送路を経てプレレジロール(PRE REGE Roll)44及びレジロール(REGE Roll)45を配置し、転写装置26にて用紙Pに転写するタイミングを合わせて一旦、用紙Pを待機させると共に、例えば用紙Pにループ等を形成して用紙Pにおける縦横方向の位置合わせを行っている。
制御部40からの信号によりレジロール45は用紙Pを送り出し、用紙Pは転写装置26にて画像が転写された後に定着装置27にて定着されて出力される。この定着された用紙Pは、両面に画像を形成する両面プリントモードの場合には用紙反転路46を経て反転されてレジスト装置43へと搬送され、裏面についても同様に画像の転写、定着がなされて出力される。
尚、用紙収容カセット30以外の用紙収容カセット31〜33に収容された用紙Pも、同様の機能を有する用紙供給機構35〜37により送り出され、用紙搬送路47を経由してレジスト装置43まで搬送され、同様に画像形成がなされる。
ここで、本実施の形態では、画像形成装置本体20の右側面29側には後処理装置48が装着されており、定着装置27を経て出力された用紙Pに対してステープル処理やソート処理等を行っている。このように、本実施の形態における画像形成装置では右側面は後処理装置が外付けされており、右側面に大量給紙装置を外付けできる余裕が全くない。従って、用紙搬送路47が右側面に存在していてもその搬送路を利用することが困難である。
【0022】
図4は本発明が適用される画像形成装置において、外部供給装置である大量給紙装置(HCF)60及び記録材搬送装置であるトランスポート90を接続した状態を示す概略構成図である。
同図において、大量給紙装置(HCF)60は、画像形成装置本体20の左側面28に外付けで取り付けられ、トランスポート90は画像形成装置本体20に内装されていた用紙収容カセット30の位置に取り付けられたものである。即ち、本実施の形態では、図3に示した画像形成装置本体20から左側面28のカバー(図示せず)、用紙収容カセット30及び用紙供給機構34を取り外し、図4に示す大量給紙装置60を接続部89により画像形成装置本体20に接続し、トランスポート90を一対のレール部材49に固定している。また、搬送経路部を開口させた左側面28の改造カバー(図示せず)およびハーネス(図示せず)が接続され、図3に示す画像形成装置本体20における大量給紙装置60及びトランスポート90の置き換えが完了する。
【0023】
この大量給紙装置(HCF)60は、図4に示すように、一対のレール部材62により支持されて大量給紙装置60の本体から引き抜き又は装着可能なトレイ61を有し、このトレイ61の引き抜き及び装着はトレイインセンサ77により検出される。このトレイ61には用紙Pを積載し上下動が可能である昇降台(ボトムプレート)63が配置され、この昇降台63はワイヤ64によりプーリ65を介し、巻上げシャフト67を回転させるリフトアップモータ66により引き上げられる。また、巻上げシャフト67にはブレーキ68が接続されている。ここで、リフトアップモータ66が回転すると巻上げシャフト67が回転し、ワイヤ64を巻き取り、昇降台63を上昇させる。一方、トレイ61を引き抜くと、リフトアップモータ66と巻上げシャフト67とのカップリング(図示せず)が外れて昇降台63は自然落下するが、ブレーキ68が作用することで一気に落ちることがないように構成されている。
【0024】
また、符号71は用紙Pを送り出すための引込ロール(Nudger Roll)であり、後述する供給ロール(Feed Roll)72の中心を支点としてブラケット74を介して上下動するように構成され、ナジャーソレノイド82のON(給電)により用紙表面に落下し用紙を送り出す機能を有する。また、符号75は用紙の高さが基準値にあることを検知するためのトレイレベルセンサであり、ブラケット74の一部が引込ロール71の上下に追従してこのトレイレベルセンサ75をON/OFFすることで用紙高さを検知するように構成されている。また、72は用紙Pの搬送方向に回転する供給ロール(Feed Roll)であり、停止または搬送方向と逆方向に回転する捌きロール(Retard Roll)73と共に、引込ロール71から送り出された用紙Pを捌き、1枚だけを下流側に搬送するように構成されている。また、76はHCF送出ロール(HCF Take away Roll)であり、連続して送り出すために捌かれて搬送された用紙Pを一旦停止させると共に、タイミングを待ってトランスポート90へと送出している。更に、符号69は大量給紙装置60の各ロールの回転駆動及び停止を実行するHCFモータ、符号70は引込ロール71及び供給ロール72にHCFモータ69の回転力を伝達するHCFフィードクラッチである。
【0025】
また更に、符号78は昇降台63に載置された用紙Pのサイズを検知するサイズセンサである。また、79はトレイ61内に用紙Pが有ることを検知するノーペーパーセンサであり、昇降台63の上昇が完了し用紙Pを搬送できる所謂REDY状態となった時に、ノーペーパーセンサ79がON(受光)であればトレイ61内に用紙Pが存在すると検知するように構成されている。更に、80はHCFプレフィードセンサであり、供給された用紙を検知し、ナジャーソレノイド82の無給電トリガとなっている。また、81はフィードアウトセンサであり、供給された用紙の到達を検知し、この検知信号がHCFモータ69及びHCFフィードクラッチ70を停止させるトリガとなっている。更に、大量給紙装置60の上部カバーの開閉を検知するインターロックスイッチ83を具備しており、ジャム除去等により用紙搬送路が開放された後に、カバーが閉じられたか否かを検知し、ユーザに対する安全性を確保している。
尚、符号100は制御部であり、上記各種センサからの信号を受けて大量給紙装置60の動き及び用紙搬送を制御するとともに、後述するトランスポート90の動き及びトランスポート90内の用紙搬送を制御している。更に、前述した本体側の制御部40に対して各種信号を送出するように構成されている。
【0026】
次に、トランスポート90の構成について説明する。
図4において、符号91はトランスポートモータであり、トランスポート90にて用紙Pを搬送する第1搬送ロール92と第2搬送ロール93の駆動および停止を制御部100の指示により実行している。本実施の形態では、第1搬送ロール92を430mm/secと300mm/secの正転2速、第2搬送ロール93を430mm/secの正転1速にて回転できるように構成されている。この430mm/secの高速は大量給紙装置60の搬送スピードに追従させ、300mm/secの低速は画像形成装置本体20の搬送スピードに追従させている。このように高速と低速をトランスポート部で切り替えることにより、大量給紙装置60における用紙搬送の生産性を高めることが可能であると同時に画像形成装置本体20のプロセススピードに一致した用紙搬送が実現できる。
また、このトランスポート90は複数のシュートにより画像形成装置本体20への中継搬送路を形成している。この複数のシュートの中でシュートカバー94及び95は、トランスポート90がレール部材49を用いて引き抜かれた際に図のWa方向及びWb方向へ開口できるように構成されており、スタート時に用紙サイズが異なっていた場合や紙詰まり(JAM)を生じた場合等にトランスポート90における用紙Pを容易に除去できるように配慮されている。
【0027】
そして、符号96は用紙搬送時において第1搬送ロール92にトランスポートモータ91の回転力を伝達するためのトランスポートクラッチ、97は給紙された用紙Pを検知してトランスポートモータ91の起動トリガとするためのトランスポートインセンサ、98は給紙された用紙Pを検知してトランスポートクラッチ96の起動トリガとするためのトランスポートセンサである。更に、符号87は第1プレフィードセンサであり、給紙された用紙がこのセンサに到達したことを検知し、トランスポートモータ91及びトランスポートクラッチ96の停止トリガとしている。尚、符号88は第1フィードアウトセンサであり、このセンサは画像形成装置本体20の基準センサであると共に、このセンサ出力は、一旦停止していた後続の用紙Pを搬送させるべくHCF送出ロール76の起動トリガに用いられている。
尚、このトランスポート90にはトランスポートモータ91と電源を接続しているドロワーコネクタ(図示せず)が設けられ、トランスポート90が本体から引き抜かれたときに抜けることでモータと電源との接続を断ち、トランスポート90をセットすることによりモータと電源が接続されるように構成され、ユーザに対する安全性を確保している。
【0028】
次に、本実施の形態における用紙搬送動作の概要を説明する。
本実施の形態では、前述のとおり、画像形成装置本体20における従前の用紙収容カセット30を取り除き、トランスポート90の置き換えと大量給紙装置60の取り付けをおこなっている。そのため、本実施の形態では、トランスポート90の第1搬送ロール92を、取り外し以前の用紙供給機構34における引込ロール38と仮想し、まるで給紙トレイに常時用紙が存在するがごとく、常に第1プレフィードセンサ87上に用紙があると見せかけることによって、画像形成装置本体20の制御部40ではなく大量給紙装置60における制御部100の管理下において用紙Pの搬送を可能としている。即ち、大量給紙装置60をセットすることにより自動的にトランスポート90へ用紙Pを1枚送り込んで(プレフィードで)REDY状態とし、画像形成装置本体20の制御部40からの給紙信号により、このトランスポート90へ搬送されている用紙Pを画像形成部22へと搬送するようにしている。これにより、画像形成装置本体20の制御部40は何ら変更することはなく、新たに独立して開発された大量給紙装置60の制御部100にて画像形成装置本体20への用紙搬送を可能としている。
【0029】
まず、大量給紙装置60の制御部100から給紙(FEED)要求信号を受けると、HCFモータ69を駆動し、HCFフィードクラッチ70とナジャーソレノイド82をONさせる。これにより引込ロール(Nudger Roll)71は用紙Pを給紙する。給紙された用紙Pは供給ロール(Feed Roll)72および捌きロール(Retard Roll)73により1枚に捌かれ、HCFプレフィードセンサ80およびフィードアウトセンサ81に検知された後、HCF送出ロール(HCF Take away Roll)76を経てトランスポート90へと搬送される。尚、このHCFプレフィードセンサ80およびフィードアウトセンサ81の検知信号がトリガとなって、ナジャーソレノイド82のOFFや、HCFモータ69及びHCFフィードクラッチ70のOFF等が制御部100によって制御される。
制御部100は、トランスポート90にて、搬送された用紙Pがトランスポートインセンサ97をONした後、トランスポートモータ91を大量給紙装置60の搬送スピードに合わせて430mm/secで起動する。第2搬送ロール93を経てトランスポートセンサ98をONすると、その信号をトリガとしてトランスポートクラッチ96がONされる。次に、用紙Pが第1プレフィードセンサ87をONした後、所定時間後にトランスポートモータ91およびトランスポートクラッチ96を停止させ、用紙Pを停止させる。これにより、大量給紙装置60からトランスポート90への所謂プレフィードが完了し、トランスポートはREDY状態となり、REDY信号を画像形成装置本体20の制御部40へと送出する。
【0030】
その後、画像形成装置本体20の制御部40からFEED信号、即ち、トランスポート90への交換前の用紙収容カセット30におけるフィードモータのON信号を受ける。このFEED信号を受けると同時にトランスポートクラッチ96及びトランスポートモータ91を、画像形成装置本体20の用紙搬送速度である300mm/secで起動し、停止していた用紙Pを画像形成部22へ向けて搬送する。その後、画像形成装置本体20の制御部40からFEED停止信号を受けてトランスポートクラッチ96及びトランスポートモータ91をOFFにする。尚、トランスポート90の用紙Pが送り出されたとき、大量給紙装置60のHCF送出ロール(HCF Take away Roll)76にて一旦停止していた次の用紙は、そのタイミングを合わせてトランスポート90へと搬送され、上述と同様にプレフィードを完了させる。
以上のように、本実施の形態によれば、画像形成装置本体20の用紙収容カセット30に置き換えてトランスポート90を配置し、外付けで大量給紙装置60を接続させることにより、画像形成装置本体20の改造を極力少なくし、例えば制御部40のROM等を改造せずに大量給紙装置への置き換えを可能としている。
【0031】
次に、制御部100が行う昇降台63のリフトアップ制御および用紙Pの残量算出と残量表示について説明する。
図5は、本実施の形態における制御構成を示した説明図である。制御部100は、各種制御動作を実行するCPU101、上記で説明した用紙搬送プログラムや昇降台63のリフトアッププログラム、警告表示プログラム等の各種プログラムが予め格納されているROM102、CPU101にてプログラムを実行する際にデータを一時的に格納するRAM103、各種センサやアクチュエータと接続されたI/Oポート104をシステムバス105にて相互に接続したマイクロコンピュータで構成されており、各種センサの出力がI/Oポート104を介してCPU101に取り込まれ、CPU101からの制御信号がI/Oポート104を介して送出され、各種モータやクラッチ等の動作が制御されるようになっている。
【0032】
図6は、図5における制御構成を機能ブロックにて表現したものであり、制御部100は、トレイ61の挿入時等に昇降台63を上昇させる初期リフトアップ部201を機能として有している。
図7はこの初期リフトアップ部201における初期リフトアップ動作を説明するためのフローチャートである。CPU101は、トレイ61が挿入されてトレイインセンサ77およびサイズセンサ78がONの状態から、まず、ナジャーソレノイド82をONさせて引込ロール(Nudger Roll)71を落下させる(S171)。その後、リフトアップモータ66をONさせて昇降台63を上昇させる(S172)。次に、トレイレベルセンサ75がONかどうかの確認、即ち、昇降台63に積載された用紙Pが引込ロール(Nudger Roll)71を押し上げてブラケット74がトレイレベルセンサ75を遮光するのを確認する(S173)。このトレイレベルセンサ75がOFFの場合にはONになるまでS171およびS172にて昇降台63を上昇させ、トレイレベルセンサ75がONになるまでの時間を測定し、初期リフトアップ時間としてRAM103に格納する。このRAM103に格納された初期リフトアップ時間は、後述する中間リフトアップのリフトアップ時間を算出する際に用いられると共に、CPU101により画像形成装置本体20における置き換え前の用紙収容カセット30の残量に相当する時間に修正されて、I/Oポート104を介して画像形成装置本体20の制御部40へ送出される。次に、トレイレベルセンサ75がONになった後、CPU101はナジャーソレノイド82とリフトアップモータ66をOFFさせ(S174)、リフトアップを完了させる。
【0033】
図8は、図6における中間リフトアップ部202における中間リフトアップ動作を説明するためのフローチャートであり、制御部100は、所定量の用紙Pを搬送した後、即ち搬送途中において昇降台63を上昇させる機能を有する。
用紙搬送モード時において、CPU101は、HCFモータ69及びHCFフィードクラッチ70をONさせて各駆動ロールを回転駆動させると共に、ナジャーソレノイド82をONさせて引込ロール(Nudger Roll)71を落下させる(S181)。次に、CPU101はトレイレベルセンサ75がOFFになっているかどうかを調べる(S182)。このトレイレベルセンサ75がOFFではない、即ちONであれば、用紙Pを搬送できる状態まで用紙Pの高さが維持されていることになり、用紙搬送モード時ではそのまま用紙搬送を実施する(S181)。トレイレベルセンサ75がOFFになった段階では、所定量の用紙が供給されて用紙Pの上面が引込ロール(Nudger Roll)71による供給可能高さよりも下がった状態であることから、リフトアップモータ66をONさせて昇降台63に積載された用紙Pを上昇させる(S183)。ここで、CPU101はこのリフトアップの上昇量を時間によって制御しており、後述するように用紙残量によってその駆動時間を決定している。
【0034】
次に、図6に示す残量算出部203および残量出力部210の各機能について説明する。
前述のように初期リフトアップ部201では、CPU101は、ナジャーソレノイド82をONさせて引込ロール(Nudger Roll)71を落下させた後、リフトアップモータ66をONさせてトレイレベルセンサ75がONになるまで昇降台63を上昇させているが、残量算出部203ではそのリフトアップモータ66をONさせてトレイレベルセンサ75がONになるまでのリフトアップ時間205を初期の残量値としてRAM103に記憶させている。また、残量算出部203は、記憶されたリフトアップ時間205をリフトアップ回数206に変換し、中間リフトアップ部202によるリフトアップ回数207を差し引いて残量値を算出している。更に、この算出された残量値は、トランスポート90に置き換える以前の用紙収容カセット30の残量値として、残量出力部210により画像形成装置本体20の制御部40へ送出している。
ここで、図9は、A4サイズの用紙を積載した場合に、大量給紙装置60におけるトレイ61(HCFトレイ)のリフトアップ時間および残量値と、トランスポート90に置き換える以前の用紙収容カセット30(#1トレイ)における残量値との対応関係を示した表である。このリフトアップ時間が長いということはそれだけ昇降台63が上昇する必要があったことを示しており、残量が少ない状態を示している。
本実施の形態では、HCFトレイにおける残量値の初期値は、
(1600ms−リフトアップ時間)÷41
にて求められた値に若干の補正を加えたものを図9の表に示しており、上式により求まった残量値は、その後に何回中間リフトアップが可能であるかを表すものとして、350を最大量としている。
【0035】
本実施の形態では、前述のとおり、画像形成装置本体20における制御部40のROM等を改造せずに大量給紙装置(容量3600枚)への置き換えを可能とすることから、置き換える以前の用紙収容カセット30(容量1000枚)における残量値と対応させている。そこで、残量出力部210では、図9に示す#1トレイ(用紙収容カセット30)における残量値を画像形成装置本体20の制御部40に対して送出し、制御部40は、その残量を1/4、1/2、3/4、FULLの4段階の割合にて図示しないコントロールパネルに表示している。これにより、置き換え以前の用紙収容カセット30における残量表示と同等に表示することが可能となり、改造後であっても改造前と同様に用紙残量表示を使用することができるようになる。また、ユーザーに対して大量給紙装置60への変更に際し何ら違和感を持たせることなく用紙残量を認識させることが可能となる。
【0036】
尚、本実施の形態では、このリフトアップ中に上部カバーの開閉がなされてインタロックスイッチのON/OFFがあった場合に、インタロックスイッチがONまたはOFFされるまでの時間と、再度リフトアップモータ66をONさせてトレイレベルセンサ75がONになるまでの時間との合計から残量を判断するように構成している。このように構成することで、初期リフトアップとして、必ずしも昇降台63が最下段の位置から上昇するものに限られず、把握している残量から加算するものであっても使用できる。更に、トレイ61が上りきった状態のときに電源がON/OFFされた場合には、トレイレベルセンサ75がONのままであれば電源OFF前の値をそのまま採用し、トレイレベルセンサ75がOFFであれば一旦トレイが引き出されたものと判断して再度、初期リフトアップの時間を算出している。また、リフトアップ中に電源がON/OFFされた場合に、リフトアップ時間が所定時間を超える場合には電源OFF後のリフトアップ時間から残量値を判断するように構成している。
【0037】
更に、残量算出部203では、図9に示した残量値から、給紙途中(所定量の記録材が供給された後)のリフトアップである中間リフトアップを行う度にその残量値を減らし、新たな残量値を求めていく。
このとき、残量出力部210は、
(134÷350)×HCF側残量値=IOT側残量値(小数点以下四捨五入)により残量値に変化が有ったことを認識させている。即ち、#1トレイとHCFトレイの最大残量値の比をもとにIOT側の残量値を求めて画像形成装置本体20の制御部40にその値を送出している。
例えば、HCF側残量値が301の状態で中間リフトアップをスタートさせた場合に、
initial (134÷350)×301=115.2 → 115
1回目 (134÷350)×300=114.8 → 115
2回目 (134÷350)×299=114.4 → 114
であり、2回目にて変化が有ったので、ここでIOT側にリフトアップ動作として要求信号を出すように構成している。
尚、ノーペーパーセンサ79により用紙Pがないことを検出する前に図9における残量値が0となった場合には、リフトアップ時間から求めた残量値には誤差があることを考慮して残量値を1に保持し続けるように構成している。
【0038】
次に、図6に示す上昇量調整部204の制御について説明する。
図10は、リフトアップ時間を30,40,50,60,70msecにしたときの用紙スタック高さに対するリフトアップ枚数を測定した実測値を示している。
本実施の形態に用いたリフトアップモータ66は小型直流モータであり、負荷が大きいと十分な回転数を得ることができない。そのため、図10に示すように用紙スタック高さ400mmの高負荷においては十分なリフトアップが得られず、例えばリフトアップ時間が30,40,50の場合にはリフトアップを得ることができない。一方、用紙スタック高さが低い軽負荷の場合にはリフトアップ時間が短いものであっても十分なリフトアップが得られるが、リフトアップ時間が長いとリフトアップが高くなりすぎてしまう。本実施の形態における用紙供給部では、給紙機能を維持する為にはリフトアップ枚数10枚〜15枚程度が最適であり、それ以上に上昇させると、引込ロール(Nudger Roll)71による搬送不良等が発生する可能性がある。
そこで、本実施の形態では、給紙動作中の中間リフトアップにおける時間制御として、用紙残量値が75%(350×0.75=262、用紙スタック高さに換算して約300mm)以上の場合には70msecのリフトアップ時間、用紙残量が75%未満の場合には50msecのリフトアップ時間の2段階に切り換えるように構成されている。このように切り換えることで、用紙積載量が多く高負荷の状態からリフトアップを行う場合であっても一定のリフトアップ量が確保でき、更に、用紙積載量が少なく低負荷の場合でも上昇しすぎる問題点を解決できる。
尚、本実施の形態では高負荷の場合に70msecを選定している。実測値からはこれよりも大きな値を選定することが好ましいが、本実施の形態では、例えば昇降台63が落ちる前にユーザが再セットした場合等、不正確な動作時にトラブルを発生させないレベルとしてこの値を選定している。
また、本実施の形態ではリフトアップ時間を2段階制御としたが、多段階制御や関係式による連続制御等、より細かな制御を実施すれば、更に安定した給紙性能が確保でき、中間リフトアップを実施した後にも正確な残量表示が可能となる。
【0039】
尚、図9に示した表は、A4サイズ標準紙を積載した場合における残量認識を示しているが、積載される用紙のサイズが異なった場合には、その積載量に対する負荷が異なり、初期リフトアップに要する時間や1回の中間リフトアップによる上昇量が異なってしまう。
そこで、本実施の形態では、制御部100の上昇量調整部204は記録材の種類209に基づいて残量値を認識できるように構成している。即ち、サイズセンサ78により検知されたサイズ情報に基づいて初期リフトアップ時間からの残量値を新たに認識し、その残量に基づいて中間リフトアップにおけるリフトアップ時間を選択して上昇量を調整している。このように認識された用紙の種類に基づいて上昇量が調整されるので、上昇し過ぎによる給紙不良や上昇不足を防ぐことができ、安定したリフトアップを確保することができる。更に、初期リフトアップ後の残量表示はもとより中間リフトアップ後の残量表示も正確に実施することが可能となる。
更にまた、例えばコート紙やOHP用紙等、サイズ以外の種類情報を認識できるように構成すれば、用紙サイズと同様に積載量における負荷の違いに対して上昇量の調整や残量表示を適切に実施することが可能となる。
【0040】
また、図9では、制御部40への用紙残量の表示として、4段階の割合を用いていたが、残量の絶対値を出力するように構成することもできる。
即ち、本実施の形態では、大量給紙装置60の積載容量は3600枚であり、トランスポート90への置き換え前の用紙収容カセット30の積載容量は1000枚であることから、大量給紙装置60の残量が1000枚になるまでは満杯(FULL)表示を行い、それ以降の残量については、例えば枚数等の絶対値で表現するように構成することができる。このように構成すれば、画像形成装置本体20における制御部40を変更することなく残量表示を行うことができると共に、残量を置き換え前の用紙収容カセット30の絶対値と同等にユーザーに対して認識させることができるので、ユーザーにとって使い勝手の良い画像形成装置を提供することが可能となる。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、所定量の記録材を供給した後の中間リフトアップ時に記録材の量を算出し、その算出量に基づいてリフトアップ量の調整や記録材の残量を表示するので、例えば負荷により変動するリフトアップ機構を用いた場合でも正確かつ簡単にリフトアップ量の調整や残量表示を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る記録材供給装置の概要を示す説明図である。
【図2】 (a)、(b)は本発明に係る画像形成装置の概要を示す説明図である。
【図3】 実施の形態1に係る大量給紙装置60およびトランスポート90を接続する前の画像形成装置の概要を示す説明図である。
【図4】 実施の形態1に係る大量給紙装置60およびトランスポート90を接続した後の画像形成装置の概要を示す説明図である。
【図5】 本実施の形態における制御構成を示した説明図である。
【図6】 本実施の形態における制御構成を機能ブロックにて表現した説明図である。
【図7】 本実施の形態における初期リフトアップ動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】 本実施の形態における中間リフトアップ動作を説明するためのフローチャートである。
【図9】 HCFトレイのリフトアップ時間及び残量値と、#1トレイにおける残量値との対応関係を示した表である。
【図10】 リフトアップ時間を変えたときの用紙スタック高さに対するリフトアップ枚数を測定した実測値を示したグラフである。
【符号の説明】
P…記録材(用紙)、1…昇降台、2…リフトアップ機構、
3…記録材供給機構、4…制御装置、5…初期リフトアップ手段、
6…中間リフトアップ手段、7…算出手段、8…上昇量調整手段、
9…画像形成装置本体、10…記録材供給部、11…画像形成部、
12…外部供給装置、13…記録材搬送装置、14…制御装置、
28…左側面、29…右側面、
30、31、32、33…用紙収容カセット、
34,35,36,37…用紙供給機構(Feeder Assy)、
38…引込ロール(Nudger Roll)、39…捌き機構(Retard Assy)、
40…制御部、49…レール部材、60…大量給紙装置、61…トレイ、
62…レール部材、63…昇降台(ボトムプレート)、64…ワイヤ、
65…プーリ、66…リフトアップモータ、67…巻上げシャフト、
69…HCFモータ、70…HCFフィードクラッチ、
71…引込ロール(Nudger Roll)、72…供給ロール(Feed Roll)、
73…捌きロール(Retard Roll)、74…ブラケット、
75…トレイレベルセンサ、76…HCF送出ロール(HCF Take away Roll)、
87…第1プレフィードセンサ、88…第1フィードアウトセンサ、
89…接続部、90…トランスポート、91…トランスポートモータ、
92…第1搬送ロール、93…第2搬送ロール、94,95…シュートカバー、
100…制御部、101…CPU、102…ROM、103…RAM、
104…I/Oポート

Claims (11)

  1. 記録材が積載された昇降台を上昇させるリフトアップ機構と、
    画像形成を行う画像形成部に向けて記録材を供給する記録材供給機構と、
    前記リフトアップ機構と前記記録材供給機構とを制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、
    前記記録材供給機構による記録材の供給前に、前記リフトアップ機構における前記昇降台を上昇させるように制御する初期リフトアップ手段と、
    前記記録材供給機構により所定量の記録材が供給された後に、前記リフトアップ機構における前記昇降台を上昇させるように制御する中間リフトアップ手段と、
    前記中間リフトアップ手段がリフトアップする際に前記昇降台に残留している記録材の量を算出する算出手段と、
    前記算出手段による算出結果に基づいて前記中間リフトアップ手段による昇降台の上昇量を調整する上昇量調整手段とを具備することを特徴とする記録材供給装置。
  2. 前記リフトアップ機構は、モータの駆動により前記昇降台の上昇または停止が制御されることを特徴とする請求項1記載の記録材供給装置。
  3. 前記制御装置における前記算出手段は、前記初期リフトアップ手段によるリフトアップ時間と前記中間リフトアップ手段におけるリフトアップ回数とに基づいて前記昇降台に残留している記録材の量を算出することを特徴とする請求項1記載の記録材供給装置。
  4. 前記制御装置における前記上昇量調整手段は、前記算出手段により算出される算出結果に基づいて前記中間リフトアップ手段の動作時間を変更することを特徴とする請求項1記載の記録材供給装置。
  5. 前記制御装置における前記上昇量調整手段は、前記リフトアップ機構の昇降台に積載された記録材の種類に基づいて前記動作時間を変更することを特徴とする請求項4記載の記録材供給装置。
  6. 内装される記録材供給部から記録材を供給し、内装される画像形成部にて当該記録材に対して画像を形成する画像形成装置本体と、
    前記画像形成装置本体に対して外付けで取り付けられ、当該画像形成装置本体に対して記録材を供給する外部供給装置とを具備する画像形成装置において、
    前記外部供給装置は、記録材が積載された昇降台を上昇させるリフトアップ機構と、当該リフトアップ機構により上昇された記録材を前記画像形成装置本体に向けて供給する記録材供給機構と、当該リフトアップ機構と当該記録材供給機構とを制御する制御装置とを備え、更に、当該制御装置は、当該記録材供給機構により記録材が供給された後の当該昇降台に積載されている記録材の残量を検出する残量検出手段と、当該残量検出手段により検出された残量を当該画像形成装置本体に内装される前記記録材供給部の残量として当該画像形成装置本体へ出力する残量出力手段とを具備することを特徴とする画像形成装置。
  7. 内装される前記記録材供給部と置き換えて前記画像形成装置本体に内装されると共に、前記外部供給装置から供給される記録材を内装される前記画像形成部に向けて搬送する記録材搬送装置とを更に具備したことを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  8. 前記残量出力手段は、前記外部供給装置における積載可能な記録材の量と、前記画像形成装置本体に内装される前記記録材供給部における積載可能な記録材の量との比率に基づいて残量を出力することを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  9. 前記残量出力手段は、前記外部供給装置における残量が前記画像形成装置本体に内装される前記記録材供給部における積載可能な記録材の量よりも多いときは満杯として出力することを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  10. 前記残量出力手段は、前記外部供給装置における残量が前記画像形成装置本体に内装される前記記録材供給部における積載可能な記録材の量よりも少ないときに残量の絶対値を出力することを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  11. 前記外部供給装置における前記制御装置は、前記記録材供給機構による記録材の供給前に前記リフトアップ機構における前記昇降台を上昇させるように制御する初期リフトアップ手段と、当該記録材供給機構により所定量の記録材が供給された後に当該リフトアップ機構における当該昇降台を上昇させるように制御する中間リフトアップ手段と、を更に具備し、前記残量検出手段は当該初期リフトアップ手段によるリフトアップ時間と当該中間リフトアップ手段におけるリフトアップ回数とに基づいて前記昇降台に積載されている記録材の残量を検出することを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
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