JP3744429B2 - 防水栓組付機能付コネクタ検査装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、防水栓組付機能付コネクタ検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にコネクタは、ハウジング内に端子を設けたものであり、この端子をハウジングに固定するためにランスと呼称される弾性突起をいずれか一方に設け、他方にランスの係止する係止部を設けて両者を嵌合させている。さらに、ランスによる端子とハウジングとのロック状態をより確実なものとするために、リテーナと呼称される固定部材をハウジングに装着する二重係止方式も広く採用されている。
【0003】
ところで、車両用のワイヤハーネスに含まれているコネクタには、防水性を高めるために防水栓で液密性を保持したものが採用されている。
【0004】
図1は防水栓を採用したコネクタの分解斜視図である。
【0005】
同図を参照して、このコネクタは、ハウジング1と、端子2と、防水栓3とを備えている。ハウジング1は、内部に端子2を収容するキャビティ(図示せず)を形成しており、該キャビティへの端子2の挿入側には、防水栓3を装着するためのスリーブ1aが突設されている。また、このスリーブ1aと反対側には、キャビティ内に装着された端子2をロックするためのリテーナ4が嵌合される。
【0006】
上記端子2は、被覆電線Wの端末に取り付けられている。この被覆電線Wの端末近傍部分に、上記防水栓3が嵌合している。この防水栓3は、硬質の樹脂で形成された装着部3aと、この装着部3aと同心に連設された弾性ゴムで形成されたシール部3bとを一体に有している。装着部3aは、一直径方向に沿って突出する一対の位置決め突起3cを外周部に有しているとともに、各位置決め突起3cと直交する直径方向に沿って突出する一対の係止突起3dを外周部に有している。他方、上記ハウジング1のスリーブ1aには、防水栓3の位置決め突起3cを嵌入させるための位置決め溝1cが形成されているとともに、この位置決め溝1cに位置決め突起3cが位置決めされた状態で上記係止突起3dが係止される係止孔1dが形成されている。係止孔1dは、スリーブ1aに軸方向の溝1eを形成することにより弾性的に径方向に拡開する舌部1fに形成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述したコネクタを組み付ける手順としては、端子2と防水栓3の周方向における位相をハウジング1のスリーブ1aの位相に合わせ、次いで端子2をハウジング1のスリーブ1aから導入して内部のキャビティに嵌合し、次いでリテーナ4を嵌合した後、防水栓3の各突起3c、3dをそれぞれ位置決め溝1c、係止孔1dに嵌合するまで軸方向に押し込むことが必要になる。
【0008】
しかし、これらの工程は、手作業で行われるため、作業者の負担が大きい。特に防水栓3の係止突起3dを係止孔1dに係止する工程では、各舌部1fを弾性的に拡開する必要があるため、相当の押し込み荷重をかけなければならず、指への負担が大きい。さらに、作業者の作業時に防水栓3の各突起3c、3dが規定通り位置決め溝1cまたは係止孔1dに嵌合していない場合もあり、別途確認する作業が必要になっていた。また、場合によっては、誤って防水栓3が装着されていない電線Wを装着することもあり、歩留まりが悪くなる場合もあった。
【0009】
本発明は上記不具合に鑑みてなされたものであり、周方向に方向性のある防水栓を容易かつ確実に装着することのできる防水栓組付機能付コネクタ検査装置を提供することを課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、
被覆電線の端末に接続された端子と、この端子が挿入されるハウジングと、ハウジングの端子挿入側に形成されたスリーブと、このスリーブに対し、周方向の相対位置が予め設定された仕様に適合した状態で嵌入するとともに、スリーブと上記被覆電線との間をシールする防水栓とを有するコネクタの組付検査装置であって、
上記防水栓が予めスリーブに仮入れされたハウジングを保持するハウジングホルダと、
このハウジングホルダに接離可能に配置され、保持されたハウジングの端子を導通検査する導通検査部と、
この導通検査部とハウジングホルダとを相対的に近接させてハウジングの端子を検査する検査ポジションとハウジングホルダと導通検査部とを相対的に離反させてハウジングを着脱可能にする着脱ポジションとの間で導通検査部とハウジングホルダとを相対的に変位させる変位手段と、
上記ハウジングホルダに設けられ、保持されたハウジングに仮入れされている防水栓の有無を検出するとともに、検出された防水栓のスリーブに対する相対位置が上記仕様に適合しているか否かを検査する防水栓検査手段と、
上記導通検査部と連動可能に変位手段に連結され、着脱ポジションから検査ポジションに移行する過程でハウジングに仮入れされている防水栓をスリーブ内に押し込む押し込み手段と
を備えていることを特徴とする防水栓組付機能付コネクタ検査装置である。
【0011】
この発明では、予め外周に防水栓が装着された端子付電線の端子をハウジングのキャビティに挿入し、さらに防水栓をスリーブに仮入れした状態で離反ポジションにあるハウジングホルダにハウジングをセットする。この際、防水栓検査手段は、防水栓の有無を検出するとともに、保持されたハウジングに対し、周方向の相対位置が予め設定された仕様に適合しているか否かを検出する。ここで、仮に防水栓の装着忘れが生じていたり、周方向の相対位置が予め設定されている仕様に適合していない場合には、この段階で組付対象となるコネクタの不適合を発見することができるので、手直しが容易になり、歩留まりが高くなる。
【0012】
次に、変位手段を用いて導通検査部とハウジングホルダとを相対的に近接することにより、変位手段に連結された押し込み手段が連動し、ハウジングへ防水栓を押し込む。そして、この押し込み工程とともに導通検査部がハウジング内の端子の導通を検査するので、作業者は一度の変位作業で防水栓の本嵌合と導通検査とを並行して行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施形態について詳述する。
【0014】
図2は、本発明の実施の一形態に係る防水栓組付機能付コネクタ検査装置(以下コネクタ検査装置と示す)の外観構成を示す斜視図である。
【0015】
コネクタ検査装置10は、樹脂製のベース20を備えている。ベース20は、略長方形の板状部材である。ベース20の上には、その一端部に固定され上記コネクタを保持するコネクタホルダ30と、このコネクタホルダ30と隣接してベース20と相対的に可動な状態で設置される検査部40と、この検査部40をコネクタホルダ30に対して相対的に変位させるトグル機構50とが設けられている。なお、以下の説明ではベース20の長手方向において、このコネクタホルダ30が固定されている側を仮に前方とし、ベース20の厚み方向において、コネクタホルダ30が固定されている側を上方としている。
【0016】
図3は、図2の実施形態に係るコネクタホルダ30の一部切欠き分解斜視図である。
【0017】
同図を参照して、上記コネクタホルダ30は、ブロック形状の樹脂成型品又は切削品であり、その中央部には上面に開口するコネクタ挿抜口31が形成されている。コネクタ挿抜口31は、上記ハウジング1に防水栓3を仮入れしたものを収容可能に構成されており、ハウジング1を収容するハウジング収容部31aと、スリーブ1aを収容するスリーブ収容部31bと、防水栓3を収容する防水栓収容部31cと、被覆電線Wを収容する電線収容部31dとを含んでいる。
【0018】
ハウジング収容部31aは、ハウジング1が周方向の位相を規制されるようになっている。本実施形態において、ハウジング収容部31aには、ハウジング1の凸部に対応する台座31gが設けられている。この台座31gに沿わせてハウジング1をハウジング収容部31aに収容することにより、ハウジング1は、周方向の位相が特定される。この結果、ハウジング1は、その位置決め溝1cが左右水平に対向するように位置決めされる。
【0019】
コネクタホルダ30の前端部には、前部端面から側部にかけて矩形に開く一対のスリット32が形成されている。このスリット32は、その後部壁面において、上記防水栓収容部31cと連通する連通孔32aと、コネクタホルダ30の後部端面まで貫通するスライド孔32bを有している。
【0020】
またコネクタホルダ30は、コネクタ挿抜口31の下方で前後に貫通するガイド孔33を有している。
【0021】
コネクタホルダ30に形成されたコネクタ挿抜口31の防水栓収容部31cには、押圧子34が収容される。この押圧子34は、上記防水栓収容部31cに収容された防水栓3をハウジング1内に押込むためのものである。図示の例では、押圧子34は、金属製で凹字型の板状部材であり、上記防水栓収容部31cへ前後方向に摺動可能な状態で挿入される。
【0022】
この押圧子34を前後に駆動するために、上記コネクタホルダ30には、一対の押圧ピン35が設けられる。各押圧ピン35は、小径のピン本体35aと、このピン本体35aと同心でピン本体35aよりも大きい外径を有するフランジ部35bと、上記ピン本体35aの外周に配置され、前端部がフランジ部35bに当接する圧縮ばね35cとを備えている。ピン本体35aの後端側は、上記連通孔32aへ摺動可能に挿入され、上記押圧子34に形成された固定孔34aに圧入固定される。このとき、圧縮ばね35cはフランジ部35bと連通孔32aのある壁面との間で圧縮されるため、押圧子34は防水栓収容部31cの内部で前方へ付勢されることとなる。
【0023】
各押圧ピン35を後方に駆動するために、コネクタホルダ30の各スリット32内には、それぞれレバー36が配置されている。各レバー36は、略長方形でスリット部32に摺動可能に挿入され得る厚みを有する板状部材である。各レバー36は、一端側で押圧子34を駆動する作用部を構成するとともに他端側で駆動力を受ける力点部を構成する長辺部36aを有している。この長辺部36aの途中部には、短辺部36bが一体に突設されている。この短辺部36bの突設位置は、長辺部36aの一端側が他端側に比べて長くなるようなレバー比に設定されている。上記短辺部36bには、長辺部36aの回動の支点となる支点孔36cが形成されている。
【0024】
各レバー36を支点孔36c回りに回動させるために、コネクタホルダ30には、スリット32を貫通する貫通孔37が形成されている。この貫通孔37には、支軸37aが嵌入される。そして、この支軸37aがスリット32内に装着されたレバー36の支点孔36cを貫通することにより、レバー36は、支軸37aを中心とする垂直軸周りに回動することができるようになっている。
【0025】
次にコネクタホルダ30には、防水栓収容部31c内に収容された防水栓3の周方向の位相をチェックするための昇降ユニット38が設けられている。この昇降ユニット38は、一対のプローブ38aと、昇降子38bと、一対の圧縮ばね38cと、一対の支軸38dから構成される。この昇降子38bには、各プローブ38aが上方より圧入固定されている。このプローブ38aは、上方からの接触に対してスイッチとしての機能を果たすように構成されている。また、昇降子38bには、支軸38dが上方へ突出した状態で圧入固定されている。この支軸38dの突出した一端は、それぞれ上記圧縮ばね38cが外挿され、上記防水栓収容部31cの下部に位置する図示しない一対の支持孔へ挿通される。このように構成される昇降ユニット38は、防水栓収容部31cの下部に位置する所定の挿入孔へ挿入され、圧縮ばね38cは、コネクタホルダ30の図示しない下部壁面と昇降子38bの上部壁面間に付勢される(図5参照)。
【0026】
プローブ38aの防水栓3と非接触側の基端は、図示しない導線により周知の検査装置へそれぞれ接続されている。本実施形態において、この周知の検査装置は、一対のプローブ38aのそれぞれがONとなるときに合格となるよう設定されている。
【0027】
また、昇降子38bは、前面下部においてカム面38eを有している。このカム面38eは、後述の押込みロッド43のカム面43aと当接することで、昇降ユニット38が上下方向へ摺動することができるようになっている。
【0028】
このように構成されるコネクタホルダ30は、図4に示すベース20のネジ穴22を介して、コネクタホルダ30の下部端面の図示しないネジ穴とボルトによる螺合によってベース20と固定される。
【0029】
図4は、図2の実施形態に係るコネクタ検査装置10のベース20、検査部40及び変位手段50を示す分解斜視図である。
【0030】
検査部40は、側面L字型の樹脂成型品又は切削品からなるブロック体40aを含んでいる。このブロック体40aの前方端面の略中央部には、プローブ41が固定されている。このプローブ41の後方基端部分は、アダプタ44を介して周知の検査装置(図示せず)と接続されており、端子2の電気的な導通状態を上記検査装置によって検査できるようになっている。
【0031】
ブロック体40aにおいて上記プローブ41と上下位置を略同一とした位置であり、かつプローブ41に対して左右対称な前部端面には、一対のロッド42が前方に向けて固定される。この各ロッド42は、図3におけるコネクタホルダ30のスライド孔32bに摺動可能に挿入される。
【0032】
また、ブロック体40aにおいて上記プローブ41と左右位置を略同一とした位置であり、かつプローブ41よりも下方の前部端面には、押込みロッド43の後端が前方に向けて固定される。この押込みロッド43の先端近傍には、後下がりの傾斜面からなるカム面43aが形成される。そして、押込みロッド43は、図3におけるコネクタホルダ30のガイド孔33に摺動可能に挿入される。
【0033】
さらに、ブロック体40aは、ベース20の上面に凸設される正面視T字型のレール23と摺動可能に嵌合して、ベース20に対して前後移動可能に設置されている。
【0034】
コネクタ検査装置10に採用されている変位手段の一例としてのトグル機構50は、ベース20の後端部に立設された一対の支持部51を含んでいる。この支持部51には、ハンドル52が軸A1によって回動可能に支持されている。ハンドル52は、軸A1の近傍で検査部40のブロック体40aの後部端面に当設するカム状の加圧部53と、手動操作用の把手部54とを備えている。上記加圧部53の周面には、加圧面53aが形成されている。この加圧面53aには、上記検査部40のブロック体40aが一対の圧縮バネ51aの付勢力によって常時押圧されている。この各圧縮バネ51aは、上記支持部51に対して前方へ向けて圧入固定されるスライドピン51bにそれぞれ外挿されている。この各スライドピン51aは、支持部51に非当設側の一端が検査部40に対してブロック体40aのロッド42の下方部近傍において摺動可能に挿入され、コネクタホルダ30の後部端面の孔(図示せず)に圧入固定される。
【0035】
そして図2を参照して、ハンドル52を上記軸A1を中心にして時計回りに回動することにより、ブロック体40aが前方に押動されるとともに、所定量、回動させることにより、軸A1と協働して検査ポジションにあるブロック体40aがトグル状にロックされるようにになっている(図5の(ロ)参照)。そして、組付け状態においては、上述した圧縮バネ51aにより、検査部40が常時後方に押圧されているので、検査部40のブロック体40aの後部端面は、常時加圧面53aに押し付けられていることになる。
【0036】
従って、検査部40は、ハンドル52を回動させるとプローブ41、ロッド42、押込みロッド43を連れて前方へ変位する一方、ハンドル52を元の位置へ回動するとプローブ41、ロッド42、押込みロッド43を連れてコネクタホルダ30と離反する方向(すなわち後方)へ変位する。
【0037】
次に本実施形態の作用について、図5以下を参照しながら説明する。
【0038】
図5は、図1の実施形態に係るコネクタ検査装置10の動作を示す断面図である。(イ)はトグル機構50の操作前の状態(以下着脱ポジシション)、(ロ)はトグル機構50の操作後の状態(以下検査ポジション)を示している。
【0039】
図5の(イ)において、コネクタホルダ30と検査部40とは、それぞれ離反している。この状態では、昇降ユニット38の昇降子38bは、その下面が押込みロッド43のカム面43aの最上面で支持されている。従って昇降ユニット38に固定された各プローブ38aは、コネクタホルダ30に設けられた連通孔39を介して防水栓収容部31cの内部へ露出される。
【0040】
また、二点鎖線で示すように、コネクタ検査装置10に対しては、その後方側に端子2が仮入れされたハウジング1が配設され、前方側に防水栓3がされる。ここで、プローブ41はハウジング収容部31aと離反しているため、コネクタのハウジング1を上方からコネクタホルダ30に装着することができる。
【0041】
この状態において、作業者は、図1で示したコネクタの端子2の周方向における位相をハウジング1のキャビティの位相に合わせ、次いで端子2をスリーブ1aから導入して内部のキャビティに嵌合した後、リテーナ4を嵌合する。防水栓3の各突起3c、3dはそれぞれ位置決め溝1c、係止孔1dに合わせられ、その周方向を維持したまま防水栓3はスリーブ1aに仮入れされる(すなわち周方向の位相が変わらない程度に挿入する)。この仮組品をコネクタ検査装置10に装着する。
【0042】
そして、ハンドル52を図5において時計回りに回動することで、コネクタ検査装置10は、図5の(ロ)のような検査ポジションとなる。このとき、検査部40はコネクタホルダ30に対し一部を覆うようにして接触している。昇降ユニット38の昇降子38bは、その下面が押込みロッド43のカム面43aの最下面に位置している。そのため、昇降ユニット38に固定された各プローブ38aは、コネクタホルダ30の防水栓収容部31cから退避する。また、この状態では検査部40のプローブ41は、コネクタホルダ30におけるハウジング1内の端子2に相当する位置へと変位させられる。
【0043】
また、この状態からハンドル52を反時計回りに回動することで、コネクタ検査装置10は、図5の(イ)のような着脱ポジションへ復元する。このとき、昇降ユニット38は押込みロッド43のカム面43aに沿って上昇し、再びカム面43aの最上面で支持される。また、検査部40のプローブ41は、コネクタホルダ30におけるハウジング1から離反させられる。
【0044】
図6は、図1の実施形態に係る押圧子34の動作を示す平面断面図である。(イ)は着脱ポジシション、(ロ)は検査ポジションを示している。
【0045】
レバー36の長辺部36aにおけるコネクタホルダ30の外周近傍に位置する一端(力点部)は、コネクタホルダ30のスライド孔32bに挿入されたロッド42の前方端から所定の間隔Sをとって位置する。一方、レバー36の長辺部36aの他端(作用部)は、その後部端面が押圧ピン35のフランジ部35bの前部端面と当接するように構成される。
【0046】
ハンドル52を回動すると、図6の(ロ)のようにハウジングホルダ30と検査部40とが当接した状態となる。この状態では、検査部40のロッド42は、レバー36の長辺部36aの一端(力点部)を前方へ押込んでいるため、レバー36は支点孔36c(支軸37a)を中心として長辺部36aの他端(作用部)を後方へ押込む方向へ回動させられている。この長辺部36aの他端(作用部)は、押圧ピン35のフランジ部35bと当設しているため、押圧ピン35に圧入された押圧子34は、防水栓収容部31c内で後方へ押込まれている。
【0047】
図7は、図1の実施形態に係るコネクタ検査装置10のコネクタ挿抜口31とコネクタ及びプローブ41の相対位置を示す概念図である。(イ)はコネクタが装着されていない状態、(ロ)はコネクタが装着され、変位手段50を操作していない状態、(ハ)は変位手段50を操作した状態をそれぞれ示している。
【0048】
図7(イ)において、ハウジング1がハウジング収容部31aに装着されると、ハウジング1に仮入れされた防水栓3は、防水栓収容部31cに装着され、図7の(ロ)の状態となる。このとき、プローブ38aは、防水栓3の有無及び、保持されたハウジング1に対し防水栓3の位相が適合しているか否かを検出する。
【0049】
図8は、コネクタがコネクタ挿抜口31に装着された状態での防水栓3とプローブ38aとの関係を示す概略図である。(イ)は、防水栓3とハウジング1の周方向の位相がずれている場合、(ロ)は、防水線3とハウジング1の周方向の位相が一致している場合をそれぞれ示している。
【0050】
つまり、図8の(ロ)のように、防水栓3の位相がハウジング1の位相と正確に合っていると、各位置決め突起3cがプローブ38aと当接し、プローブ38aの双方がONとなるため、合格と検出される。しかし、図8の(イ)のように防水栓3の位相がハウジング1の位相とずれていると、一方のプローブ38aがOFFとなるので不合格と検出される。また、作業者が防水栓3を装着し忘れた場合、プローブ38aは双方ともにOFFとなり、不合格と検出される。さらに、防水栓3の位相がハウジング1の位相と周方向で90°ずれている場合、位置決め突起3cと係止突起3dは、防水栓3における軸心方向での位置が相違している(図1)。そのため、係止突起3dがプローブ38aに当接することはないので、プローブ38aは双方共にOFFとなり、不合格と検出される。
【0051】
不合格と検出された場合、作業者は、コネクタ検査装置10からコネクタを取り外して防水栓3とハウジング1の位相を合わせ直した後、再びコネクタ検査装置10へ装着し、検査を行なう。
【0052】
以上の図8の(ロ)ように、防水栓3とハウジング1との周方向の位相が適切と検出された後、ハンドル52を回動させると図7(ハ)の状態となる。すなわち、プローブ38a(昇降ユニット38)が降下し、次いで押し込み手段としての押圧子34によって防水栓3がスリーブ1aに挿入される。また、これと同時にプローブ41はハウジング1内へ挿入され、端子2の導通検査を行なう。
【0053】
なお、以上のように着脱ポジションから検査ポジションへ変位する本実施形態のコネクタ検査装置10は、昇降ユニット38と押圧子34が異なった時期に動作をしており、その作動時期について図5及び図6を参照して説明する。
【0054】
図5の(イ)のように、昇降ユニット38のカム面38eは、ハンドル52を回動すると即座に押し込みロッド43のカム面43aを下り始める。一方、押圧子34は、ハンドル52を回動しても検査部40の変位量が所定の間隔Sを超えない限り作動することがない。本実施形態においては、昇降ユニット38が完全に降下するために要する変位量を上記の間隔Sとすることにより、昇降ユニット38と押圧子34との干渉を防止しつつ、コネクタ検査装置10を確実に作動得るようになっている。
【0055】
以上説明したように本実施形態によれば、コネクタホルダ30において、防水栓収容部31cにプローブ38aが設けられているので、防水栓3の有無及び、ハウジング1と防水栓3との位相ずれの検出を容易に行なうことができる。
【0056】
特に本実施形態においては、上記防水栓3が適正に装着されていると検出された後、ハンドル52の回動によって、防水栓3がハウジング1へ挿入されるとともに、端子2が導通検査されるので、防水栓3の嵌入作業と端子2の導通検査を同時にかつ確実に行なうことができる。
【0057】
上述した実施の形態は本発明の好ましい具体例を例示したものに過ぎず、本発明は上述した実施の形態に限定されない。本発明の特許請求の範囲内で様々の設計変更が可能であることはいうまでもない。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ハウジングホルダに設けられた防水栓検査手段によって、防水栓の有無の検出及び、スリーブと防水栓との位相ずれの検出を行なうことができる。また、上記防水栓が適正と検出された後に変位手段を操作すると、押込み手段によって防水栓がスリーブに押込まれるとともに、導通検査部によってハウジングの端子が導通検査される。従って、導通検査装置でありながら、従来手作業で行なっていた防水栓の嵌入作業と比較して作業者の負担が軽減されるとともに、防水栓の装着忘れを無くし、かつ防水栓を確実にスリーブに嵌入することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 防水栓を採用したコネクタの分解斜視図である。
【図2】 本発明の実施の一形態に係る防水栓組付機能付コネクタ検査装置の外観構成を示す斜視図である。
【図3】 図1の実施形態に係るコネクタ検査装置のベース、検査部及び変位手段を示す分解斜視図である。
【図4】 図1の実施形態に係るコネクタホルダの一部切欠き分解斜視図である。
【図5】 図1の実施形態に係るコネクタ検査装置の動作を示す断面図である。(イ)は変位手段の操作前の状態、(ロ)は変位手段の操作後の状態を示している。
【図6】 図1の実施形態に係る押圧子の動作を示す断面図である。(イ)は着脱ポジシション、(ロ)は検査ポジションを示している。
【図7】 図1の実施形態に係るコネクタ検査装置のコネクタ挿抜口とコネクタ及びプローブの相対位置を示す概念図である。(イ)はコネクタが装着されていない状態、(ロ)はコネクタが装着され、変位手段を操作していない状態、(ハ)は変位手段を操作した状態を示している。
【図8】 コネクタがコネクタ挿抜口に装着された状態での防水栓とプローブとの関係を示す概略図である。(イ)は、防水栓とハウジングの周方向の位相がずれている場合、(ロ)は、防水栓とハウジングの周方向の位相が一致している場合をそれぞれ示している。
【符号の説明】
1 ハウジング
1a スリーブ
2 端子
3 防水栓
10 コネクタ検査装置
30 ハウジングホルダ
34 押圧子(押し込み手段の要部)
38 昇降ユニット
38a プローブ
40 検査部
41 プローブ
50 トグル機構
【発明の属する技術分野】
本発明は、防水栓組付機能付コネクタ検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にコネクタは、ハウジング内に端子を設けたものであり、この端子をハウジングに固定するためにランスと呼称される弾性突起をいずれか一方に設け、他方にランスの係止する係止部を設けて両者を嵌合させている。さらに、ランスによる端子とハウジングとのロック状態をより確実なものとするために、リテーナと呼称される固定部材をハウジングに装着する二重係止方式も広く採用されている。
【0003】
ところで、車両用のワイヤハーネスに含まれているコネクタには、防水性を高めるために防水栓で液密性を保持したものが採用されている。
【0004】
図1は防水栓を採用したコネクタの分解斜視図である。
【0005】
同図を参照して、このコネクタは、ハウジング1と、端子2と、防水栓3とを備えている。ハウジング1は、内部に端子2を収容するキャビティ(図示せず)を形成しており、該キャビティへの端子2の挿入側には、防水栓3を装着するためのスリーブ1aが突設されている。また、このスリーブ1aと反対側には、キャビティ内に装着された端子2をロックするためのリテーナ4が嵌合される。
【0006】
上記端子2は、被覆電線Wの端末に取り付けられている。この被覆電線Wの端末近傍部分に、上記防水栓3が嵌合している。この防水栓3は、硬質の樹脂で形成された装着部3aと、この装着部3aと同心に連設された弾性ゴムで形成されたシール部3bとを一体に有している。装着部3aは、一直径方向に沿って突出する一対の位置決め突起3cを外周部に有しているとともに、各位置決め突起3cと直交する直径方向に沿って突出する一対の係止突起3dを外周部に有している。他方、上記ハウジング1のスリーブ1aには、防水栓3の位置決め突起3cを嵌入させるための位置決め溝1cが形成されているとともに、この位置決め溝1cに位置決め突起3cが位置決めされた状態で上記係止突起3dが係止される係止孔1dが形成されている。係止孔1dは、スリーブ1aに軸方向の溝1eを形成することにより弾性的に径方向に拡開する舌部1fに形成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述したコネクタを組み付ける手順としては、端子2と防水栓3の周方向における位相をハウジング1のスリーブ1aの位相に合わせ、次いで端子2をハウジング1のスリーブ1aから導入して内部のキャビティに嵌合し、次いでリテーナ4を嵌合した後、防水栓3の各突起3c、3dをそれぞれ位置決め溝1c、係止孔1dに嵌合するまで軸方向に押し込むことが必要になる。
【0008】
しかし、これらの工程は、手作業で行われるため、作業者の負担が大きい。特に防水栓3の係止突起3dを係止孔1dに係止する工程では、各舌部1fを弾性的に拡開する必要があるため、相当の押し込み荷重をかけなければならず、指への負担が大きい。さらに、作業者の作業時に防水栓3の各突起3c、3dが規定通り位置決め溝1cまたは係止孔1dに嵌合していない場合もあり、別途確認する作業が必要になっていた。また、場合によっては、誤って防水栓3が装着されていない電線Wを装着することもあり、歩留まりが悪くなる場合もあった。
【0009】
本発明は上記不具合に鑑みてなされたものであり、周方向に方向性のある防水栓を容易かつ確実に装着することのできる防水栓組付機能付コネクタ検査装置を提供することを課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、
被覆電線の端末に接続された端子と、この端子が挿入されるハウジングと、ハウジングの端子挿入側に形成されたスリーブと、このスリーブに対し、周方向の相対位置が予め設定された仕様に適合した状態で嵌入するとともに、スリーブと上記被覆電線との間をシールする防水栓とを有するコネクタの組付検査装置であって、
上記防水栓が予めスリーブに仮入れされたハウジングを保持するハウジングホルダと、
このハウジングホルダに接離可能に配置され、保持されたハウジングの端子を導通検査する導通検査部と、
この導通検査部とハウジングホルダとを相対的に近接させてハウジングの端子を検査する検査ポジションとハウジングホルダと導通検査部とを相対的に離反させてハウジングを着脱可能にする着脱ポジションとの間で導通検査部とハウジングホルダとを相対的に変位させる変位手段と、
上記ハウジングホルダに設けられ、保持されたハウジングに仮入れされている防水栓の有無を検出するとともに、検出された防水栓のスリーブに対する相対位置が上記仕様に適合しているか否かを検査する防水栓検査手段と、
上記導通検査部と連動可能に変位手段に連結され、着脱ポジションから検査ポジションに移行する過程でハウジングに仮入れされている防水栓をスリーブ内に押し込む押し込み手段と
を備えていることを特徴とする防水栓組付機能付コネクタ検査装置である。
【0011】
この発明では、予め外周に防水栓が装着された端子付電線の端子をハウジングのキャビティに挿入し、さらに防水栓をスリーブに仮入れした状態で離反ポジションにあるハウジングホルダにハウジングをセットする。この際、防水栓検査手段は、防水栓の有無を検出するとともに、保持されたハウジングに対し、周方向の相対位置が予め設定された仕様に適合しているか否かを検出する。ここで、仮に防水栓の装着忘れが生じていたり、周方向の相対位置が予め設定されている仕様に適合していない場合には、この段階で組付対象となるコネクタの不適合を発見することができるので、手直しが容易になり、歩留まりが高くなる。
【0012】
次に、変位手段を用いて導通検査部とハウジングホルダとを相対的に近接することにより、変位手段に連結された押し込み手段が連動し、ハウジングへ防水栓を押し込む。そして、この押し込み工程とともに導通検査部がハウジング内の端子の導通を検査するので、作業者は一度の変位作業で防水栓の本嵌合と導通検査とを並行して行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施形態について詳述する。
【0014】
図2は、本発明の実施の一形態に係る防水栓組付機能付コネクタ検査装置(以下コネクタ検査装置と示す)の外観構成を示す斜視図である。
【0015】
コネクタ検査装置10は、樹脂製のベース20を備えている。ベース20は、略長方形の板状部材である。ベース20の上には、その一端部に固定され上記コネクタを保持するコネクタホルダ30と、このコネクタホルダ30と隣接してベース20と相対的に可動な状態で設置される検査部40と、この検査部40をコネクタホルダ30に対して相対的に変位させるトグル機構50とが設けられている。なお、以下の説明ではベース20の長手方向において、このコネクタホルダ30が固定されている側を仮に前方とし、ベース20の厚み方向において、コネクタホルダ30が固定されている側を上方としている。
【0016】
図3は、図2の実施形態に係るコネクタホルダ30の一部切欠き分解斜視図である。
【0017】
同図を参照して、上記コネクタホルダ30は、ブロック形状の樹脂成型品又は切削品であり、その中央部には上面に開口するコネクタ挿抜口31が形成されている。コネクタ挿抜口31は、上記ハウジング1に防水栓3を仮入れしたものを収容可能に構成されており、ハウジング1を収容するハウジング収容部31aと、スリーブ1aを収容するスリーブ収容部31bと、防水栓3を収容する防水栓収容部31cと、被覆電線Wを収容する電線収容部31dとを含んでいる。
【0018】
ハウジング収容部31aは、ハウジング1が周方向の位相を規制されるようになっている。本実施形態において、ハウジング収容部31aには、ハウジング1の凸部に対応する台座31gが設けられている。この台座31gに沿わせてハウジング1をハウジング収容部31aに収容することにより、ハウジング1は、周方向の位相が特定される。この結果、ハウジング1は、その位置決め溝1cが左右水平に対向するように位置決めされる。
【0019】
コネクタホルダ30の前端部には、前部端面から側部にかけて矩形に開く一対のスリット32が形成されている。このスリット32は、その後部壁面において、上記防水栓収容部31cと連通する連通孔32aと、コネクタホルダ30の後部端面まで貫通するスライド孔32bを有している。
【0020】
またコネクタホルダ30は、コネクタ挿抜口31の下方で前後に貫通するガイド孔33を有している。
【0021】
コネクタホルダ30に形成されたコネクタ挿抜口31の防水栓収容部31cには、押圧子34が収容される。この押圧子34は、上記防水栓収容部31cに収容された防水栓3をハウジング1内に押込むためのものである。図示の例では、押圧子34は、金属製で凹字型の板状部材であり、上記防水栓収容部31cへ前後方向に摺動可能な状態で挿入される。
【0022】
この押圧子34を前後に駆動するために、上記コネクタホルダ30には、一対の押圧ピン35が設けられる。各押圧ピン35は、小径のピン本体35aと、このピン本体35aと同心でピン本体35aよりも大きい外径を有するフランジ部35bと、上記ピン本体35aの外周に配置され、前端部がフランジ部35bに当接する圧縮ばね35cとを備えている。ピン本体35aの後端側は、上記連通孔32aへ摺動可能に挿入され、上記押圧子34に形成された固定孔34aに圧入固定される。このとき、圧縮ばね35cはフランジ部35bと連通孔32aのある壁面との間で圧縮されるため、押圧子34は防水栓収容部31cの内部で前方へ付勢されることとなる。
【0023】
各押圧ピン35を後方に駆動するために、コネクタホルダ30の各スリット32内には、それぞれレバー36が配置されている。各レバー36は、略長方形でスリット部32に摺動可能に挿入され得る厚みを有する板状部材である。各レバー36は、一端側で押圧子34を駆動する作用部を構成するとともに他端側で駆動力を受ける力点部を構成する長辺部36aを有している。この長辺部36aの途中部には、短辺部36bが一体に突設されている。この短辺部36bの突設位置は、長辺部36aの一端側が他端側に比べて長くなるようなレバー比に設定されている。上記短辺部36bには、長辺部36aの回動の支点となる支点孔36cが形成されている。
【0024】
各レバー36を支点孔36c回りに回動させるために、コネクタホルダ30には、スリット32を貫通する貫通孔37が形成されている。この貫通孔37には、支軸37aが嵌入される。そして、この支軸37aがスリット32内に装着されたレバー36の支点孔36cを貫通することにより、レバー36は、支軸37aを中心とする垂直軸周りに回動することができるようになっている。
【0025】
次にコネクタホルダ30には、防水栓収容部31c内に収容された防水栓3の周方向の位相をチェックするための昇降ユニット38が設けられている。この昇降ユニット38は、一対のプローブ38aと、昇降子38bと、一対の圧縮ばね38cと、一対の支軸38dから構成される。この昇降子38bには、各プローブ38aが上方より圧入固定されている。このプローブ38aは、上方からの接触に対してスイッチとしての機能を果たすように構成されている。また、昇降子38bには、支軸38dが上方へ突出した状態で圧入固定されている。この支軸38dの突出した一端は、それぞれ上記圧縮ばね38cが外挿され、上記防水栓収容部31cの下部に位置する図示しない一対の支持孔へ挿通される。このように構成される昇降ユニット38は、防水栓収容部31cの下部に位置する所定の挿入孔へ挿入され、圧縮ばね38cは、コネクタホルダ30の図示しない下部壁面と昇降子38bの上部壁面間に付勢される(図5参照)。
【0026】
プローブ38aの防水栓3と非接触側の基端は、図示しない導線により周知の検査装置へそれぞれ接続されている。本実施形態において、この周知の検査装置は、一対のプローブ38aのそれぞれがONとなるときに合格となるよう設定されている。
【0027】
また、昇降子38bは、前面下部においてカム面38eを有している。このカム面38eは、後述の押込みロッド43のカム面43aと当接することで、昇降ユニット38が上下方向へ摺動することができるようになっている。
【0028】
このように構成されるコネクタホルダ30は、図4に示すベース20のネジ穴22を介して、コネクタホルダ30の下部端面の図示しないネジ穴とボルトによる螺合によってベース20と固定される。
【0029】
図4は、図2の実施形態に係るコネクタ検査装置10のベース20、検査部40及び変位手段50を示す分解斜視図である。
【0030】
検査部40は、側面L字型の樹脂成型品又は切削品からなるブロック体40aを含んでいる。このブロック体40aの前方端面の略中央部には、プローブ41が固定されている。このプローブ41の後方基端部分は、アダプタ44を介して周知の検査装置(図示せず)と接続されており、端子2の電気的な導通状態を上記検査装置によって検査できるようになっている。
【0031】
ブロック体40aにおいて上記プローブ41と上下位置を略同一とした位置であり、かつプローブ41に対して左右対称な前部端面には、一対のロッド42が前方に向けて固定される。この各ロッド42は、図3におけるコネクタホルダ30のスライド孔32bに摺動可能に挿入される。
【0032】
また、ブロック体40aにおいて上記プローブ41と左右位置を略同一とした位置であり、かつプローブ41よりも下方の前部端面には、押込みロッド43の後端が前方に向けて固定される。この押込みロッド43の先端近傍には、後下がりの傾斜面からなるカム面43aが形成される。そして、押込みロッド43は、図3におけるコネクタホルダ30のガイド孔33に摺動可能に挿入される。
【0033】
さらに、ブロック体40aは、ベース20の上面に凸設される正面視T字型のレール23と摺動可能に嵌合して、ベース20に対して前後移動可能に設置されている。
【0034】
コネクタ検査装置10に採用されている変位手段の一例としてのトグル機構50は、ベース20の後端部に立設された一対の支持部51を含んでいる。この支持部51には、ハンドル52が軸A1によって回動可能に支持されている。ハンドル52は、軸A1の近傍で検査部40のブロック体40aの後部端面に当設するカム状の加圧部53と、手動操作用の把手部54とを備えている。上記加圧部53の周面には、加圧面53aが形成されている。この加圧面53aには、上記検査部40のブロック体40aが一対の圧縮バネ51aの付勢力によって常時押圧されている。この各圧縮バネ51aは、上記支持部51に対して前方へ向けて圧入固定されるスライドピン51bにそれぞれ外挿されている。この各スライドピン51aは、支持部51に非当設側の一端が検査部40に対してブロック体40aのロッド42の下方部近傍において摺動可能に挿入され、コネクタホルダ30の後部端面の孔(図示せず)に圧入固定される。
【0035】
そして図2を参照して、ハンドル52を上記軸A1を中心にして時計回りに回動することにより、ブロック体40aが前方に押動されるとともに、所定量、回動させることにより、軸A1と協働して検査ポジションにあるブロック体40aがトグル状にロックされるようにになっている(図5の(ロ)参照)。そして、組付け状態においては、上述した圧縮バネ51aにより、検査部40が常時後方に押圧されているので、検査部40のブロック体40aの後部端面は、常時加圧面53aに押し付けられていることになる。
【0036】
従って、検査部40は、ハンドル52を回動させるとプローブ41、ロッド42、押込みロッド43を連れて前方へ変位する一方、ハンドル52を元の位置へ回動するとプローブ41、ロッド42、押込みロッド43を連れてコネクタホルダ30と離反する方向(すなわち後方)へ変位する。
【0037】
次に本実施形態の作用について、図5以下を参照しながら説明する。
【0038】
図5は、図1の実施形態に係るコネクタ検査装置10の動作を示す断面図である。(イ)はトグル機構50の操作前の状態(以下着脱ポジシション)、(ロ)はトグル機構50の操作後の状態(以下検査ポジション)を示している。
【0039】
図5の(イ)において、コネクタホルダ30と検査部40とは、それぞれ離反している。この状態では、昇降ユニット38の昇降子38bは、その下面が押込みロッド43のカム面43aの最上面で支持されている。従って昇降ユニット38に固定された各プローブ38aは、コネクタホルダ30に設けられた連通孔39を介して防水栓収容部31cの内部へ露出される。
【0040】
また、二点鎖線で示すように、コネクタ検査装置10に対しては、その後方側に端子2が仮入れされたハウジング1が配設され、前方側に防水栓3がされる。ここで、プローブ41はハウジング収容部31aと離反しているため、コネクタのハウジング1を上方からコネクタホルダ30に装着することができる。
【0041】
この状態において、作業者は、図1で示したコネクタの端子2の周方向における位相をハウジング1のキャビティの位相に合わせ、次いで端子2をスリーブ1aから導入して内部のキャビティに嵌合した後、リテーナ4を嵌合する。防水栓3の各突起3c、3dはそれぞれ位置決め溝1c、係止孔1dに合わせられ、その周方向を維持したまま防水栓3はスリーブ1aに仮入れされる(すなわち周方向の位相が変わらない程度に挿入する)。この仮組品をコネクタ検査装置10に装着する。
【0042】
そして、ハンドル52を図5において時計回りに回動することで、コネクタ検査装置10は、図5の(ロ)のような検査ポジションとなる。このとき、検査部40はコネクタホルダ30に対し一部を覆うようにして接触している。昇降ユニット38の昇降子38bは、その下面が押込みロッド43のカム面43aの最下面に位置している。そのため、昇降ユニット38に固定された各プローブ38aは、コネクタホルダ30の防水栓収容部31cから退避する。また、この状態では検査部40のプローブ41は、コネクタホルダ30におけるハウジング1内の端子2に相当する位置へと変位させられる。
【0043】
また、この状態からハンドル52を反時計回りに回動することで、コネクタ検査装置10は、図5の(イ)のような着脱ポジションへ復元する。このとき、昇降ユニット38は押込みロッド43のカム面43aに沿って上昇し、再びカム面43aの最上面で支持される。また、検査部40のプローブ41は、コネクタホルダ30におけるハウジング1から離反させられる。
【0044】
図6は、図1の実施形態に係る押圧子34の動作を示す平面断面図である。(イ)は着脱ポジシション、(ロ)は検査ポジションを示している。
【0045】
レバー36の長辺部36aにおけるコネクタホルダ30の外周近傍に位置する一端(力点部)は、コネクタホルダ30のスライド孔32bに挿入されたロッド42の前方端から所定の間隔Sをとって位置する。一方、レバー36の長辺部36aの他端(作用部)は、その後部端面が押圧ピン35のフランジ部35bの前部端面と当接するように構成される。
【0046】
ハンドル52を回動すると、図6の(ロ)のようにハウジングホルダ30と検査部40とが当接した状態となる。この状態では、検査部40のロッド42は、レバー36の長辺部36aの一端(力点部)を前方へ押込んでいるため、レバー36は支点孔36c(支軸37a)を中心として長辺部36aの他端(作用部)を後方へ押込む方向へ回動させられている。この長辺部36aの他端(作用部)は、押圧ピン35のフランジ部35bと当設しているため、押圧ピン35に圧入された押圧子34は、防水栓収容部31c内で後方へ押込まれている。
【0047】
図7は、図1の実施形態に係るコネクタ検査装置10のコネクタ挿抜口31とコネクタ及びプローブ41の相対位置を示す概念図である。(イ)はコネクタが装着されていない状態、(ロ)はコネクタが装着され、変位手段50を操作していない状態、(ハ)は変位手段50を操作した状態をそれぞれ示している。
【0048】
図7(イ)において、ハウジング1がハウジング収容部31aに装着されると、ハウジング1に仮入れされた防水栓3は、防水栓収容部31cに装着され、図7の(ロ)の状態となる。このとき、プローブ38aは、防水栓3の有無及び、保持されたハウジング1に対し防水栓3の位相が適合しているか否かを検出する。
【0049】
図8は、コネクタがコネクタ挿抜口31に装着された状態での防水栓3とプローブ38aとの関係を示す概略図である。(イ)は、防水栓3とハウジング1の周方向の位相がずれている場合、(ロ)は、防水線3とハウジング1の周方向の位相が一致している場合をそれぞれ示している。
【0050】
つまり、図8の(ロ)のように、防水栓3の位相がハウジング1の位相と正確に合っていると、各位置決め突起3cがプローブ38aと当接し、プローブ38aの双方がONとなるため、合格と検出される。しかし、図8の(イ)のように防水栓3の位相がハウジング1の位相とずれていると、一方のプローブ38aがOFFとなるので不合格と検出される。また、作業者が防水栓3を装着し忘れた場合、プローブ38aは双方ともにOFFとなり、不合格と検出される。さらに、防水栓3の位相がハウジング1の位相と周方向で90°ずれている場合、位置決め突起3cと係止突起3dは、防水栓3における軸心方向での位置が相違している(図1)。そのため、係止突起3dがプローブ38aに当接することはないので、プローブ38aは双方共にOFFとなり、不合格と検出される。
【0051】
不合格と検出された場合、作業者は、コネクタ検査装置10からコネクタを取り外して防水栓3とハウジング1の位相を合わせ直した後、再びコネクタ検査装置10へ装着し、検査を行なう。
【0052】
以上の図8の(ロ)ように、防水栓3とハウジング1との周方向の位相が適切と検出された後、ハンドル52を回動させると図7(ハ)の状態となる。すなわち、プローブ38a(昇降ユニット38)が降下し、次いで押し込み手段としての押圧子34によって防水栓3がスリーブ1aに挿入される。また、これと同時にプローブ41はハウジング1内へ挿入され、端子2の導通検査を行なう。
【0053】
なお、以上のように着脱ポジションから検査ポジションへ変位する本実施形態のコネクタ検査装置10は、昇降ユニット38と押圧子34が異なった時期に動作をしており、その作動時期について図5及び図6を参照して説明する。
【0054】
図5の(イ)のように、昇降ユニット38のカム面38eは、ハンドル52を回動すると即座に押し込みロッド43のカム面43aを下り始める。一方、押圧子34は、ハンドル52を回動しても検査部40の変位量が所定の間隔Sを超えない限り作動することがない。本実施形態においては、昇降ユニット38が完全に降下するために要する変位量を上記の間隔Sとすることにより、昇降ユニット38と押圧子34との干渉を防止しつつ、コネクタ検査装置10を確実に作動得るようになっている。
【0055】
以上説明したように本実施形態によれば、コネクタホルダ30において、防水栓収容部31cにプローブ38aが設けられているので、防水栓3の有無及び、ハウジング1と防水栓3との位相ずれの検出を容易に行なうことができる。
【0056】
特に本実施形態においては、上記防水栓3が適正に装着されていると検出された後、ハンドル52の回動によって、防水栓3がハウジング1へ挿入されるとともに、端子2が導通検査されるので、防水栓3の嵌入作業と端子2の導通検査を同時にかつ確実に行なうことができる。
【0057】
上述した実施の形態は本発明の好ましい具体例を例示したものに過ぎず、本発明は上述した実施の形態に限定されない。本発明の特許請求の範囲内で様々の設計変更が可能であることはいうまでもない。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ハウジングホルダに設けられた防水栓検査手段によって、防水栓の有無の検出及び、スリーブと防水栓との位相ずれの検出を行なうことができる。また、上記防水栓が適正と検出された後に変位手段を操作すると、押込み手段によって防水栓がスリーブに押込まれるとともに、導通検査部によってハウジングの端子が導通検査される。従って、導通検査装置でありながら、従来手作業で行なっていた防水栓の嵌入作業と比較して作業者の負担が軽減されるとともに、防水栓の装着忘れを無くし、かつ防水栓を確実にスリーブに嵌入することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 防水栓を採用したコネクタの分解斜視図である。
【図2】 本発明の実施の一形態に係る防水栓組付機能付コネクタ検査装置の外観構成を示す斜視図である。
【図3】 図1の実施形態に係るコネクタ検査装置のベース、検査部及び変位手段を示す分解斜視図である。
【図4】 図1の実施形態に係るコネクタホルダの一部切欠き分解斜視図である。
【図5】 図1の実施形態に係るコネクタ検査装置の動作を示す断面図である。(イ)は変位手段の操作前の状態、(ロ)は変位手段の操作後の状態を示している。
【図6】 図1の実施形態に係る押圧子の動作を示す断面図である。(イ)は着脱ポジシション、(ロ)は検査ポジションを示している。
【図7】 図1の実施形態に係るコネクタ検査装置のコネクタ挿抜口とコネクタ及びプローブの相対位置を示す概念図である。(イ)はコネクタが装着されていない状態、(ロ)はコネクタが装着され、変位手段を操作していない状態、(ハ)は変位手段を操作した状態を示している。
【図8】 コネクタがコネクタ挿抜口に装着された状態での防水栓とプローブとの関係を示す概略図である。(イ)は、防水栓とハウジングの周方向の位相がずれている場合、(ロ)は、防水栓とハウジングの周方向の位相が一致している場合をそれぞれ示している。
【符号の説明】
1 ハウジング
1a スリーブ
2 端子
3 防水栓
10 コネクタ検査装置
30 ハウジングホルダ
34 押圧子(押し込み手段の要部)
38 昇降ユニット
38a プローブ
40 検査部
41 プローブ
50 トグル機構
Claims (1)
- 被覆電線の端末に接続された端子と、この端子が挿入されるハウジングと、ハウジングの端子挿入側に形成されたスリーブと、このスリーブに対し、周方向の相対位置が予め設定された仕様に適合した状態で嵌入するとともに、スリーブと上記被覆電線との間をシールする防水栓とを有するコネクタの組付検査装置であって、
上記防水栓が予めスリーブに仮入れされたハウジングを保持するハウジングホルダと、
このハウジングホルダに接離可能に配置され、保持されたハウジングの端子を導通検査する導通検査部と、
この導通検査部とハウジングホルダとを相対的に近接させてハウジングの端子を検査する検査ポジションとハウジングホルダと導通検査部とを相対的に離反させてハウジングを着脱可能にする着脱ポジションとの間で導通検査部とハウジングホルダとを相対的に変位させる変位手段と、
上記ハウジングホルダに設けられ、保持されたハウジングに仮入れされている防水栓の有無を検出するとともに、検出された防水栓のスリーブに対する相対位置が上記仕様に適合しているか否かを検査する防水栓検査手段と、
上記導通検査部と連動可能に変位手段に連結され、着脱ポジションから検査ポジションに移行する過程でハウジングに仮入れされている防水栓をスリーブ内に押し込む押し込み手段と
を備えていることを特徴とする防水栓組付機能付コネクタ検査装置。
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---|---|---|---|
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