JP2003223967A - 防水栓組付機能付コネクタ検査装置 - Google Patents
防水栓組付機能付コネクタ検査装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 周方向に方向性のある防水栓を容易かつ確実
に装着することのできる防水栓機能付コネクタ検査装置
を提供する。 【解決手段】 コネクタホルダ30にプローブ38aが
設けられている。プローブ38aは、コネクタ検査装置
10に装着された防水栓3のハウジング1に対する周方
向のずれを検出する。検査部40は、トグル機構50の
回動操作によって、コネクタホルダ30との相対位置を
変更可能とされている。検査ポジションとされたコネク
タ検査装置10は、押圧子34によって防水栓3がハウ
ジング1に嵌入されるとともに、プローブ41によって
ハウジング1内の端子2の導通検査を行なう。
に装着することのできる防水栓機能付コネクタ検査装置
を提供する。 【解決手段】 コネクタホルダ30にプローブ38aが
設けられている。プローブ38aは、コネクタ検査装置
10に装着された防水栓3のハウジング1に対する周方
向のずれを検出する。検査部40は、トグル機構50の
回動操作によって、コネクタホルダ30との相対位置を
変更可能とされている。検査ポジションとされたコネク
タ検査装置10は、押圧子34によって防水栓3がハウ
ジング1に嵌入されるとともに、プローブ41によって
ハウジング1内の端子2の導通検査を行なう。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防水栓組付機能付
コネクタ検査装置に関する。 【0002】 【従来の技術】一般にコネクタは、ハウジング内に端子
を設けたものであり、この端子をハウジングに固定する
ためにランスと呼称される弾性突起をいずれか一方に設
け、他方にランスの係止する係止部を設けて両者を嵌合
させている。さらに、ランスによる端子とハウジングと
のロック状態をより確実なものとするために、リテーナ
と呼称される固定部材をハウジングに装着する二重係止
方式も広く採用されている。 【0003】ところで、車両用のワイヤハーネスに含ま
れているコネクタには、防水性を高めるために防水栓で
液密性を保持したものが採用されている。 【0004】図1は防水栓を採用したコネクタの分解斜
視図である。 【0005】同図を参照して、このコネクタは、ハウジ
ング1と、端子2と、防水栓3とを備えている。ハウジ
ング1は、内部に端子2を収容するキャビティ(図示せ
ず)を形成しており、該キャビティへの端子2の挿入側
には、防水栓3を装着するためのスリーブ1aが突設さ
れている。また、このスリーブ1aと反対側には、キャ
ビティ内に装着された端子2をロックするためのリテー
ナ4が嵌合される。 【0006】上記端子2は、被覆電線Wの端末に取り付
けられている。この被覆電線Wの端末近傍部分に、上記
防水栓3が嵌合している。この防水栓3は、硬質の樹脂
で形成された装着部3aと、この装着部3aと同心に連
設された弾性ゴムで形成されたシール部3bとを一体に
有している。装着部3aは、一直径方向に沿って突出す
る一対の位置決め突起3cを外周部に有しているととも
に、各位置決め突起3cと直交する直径方向に沿って突
出する一対の係止突起3dを外周部に有している。他
方、上記ハウジング1のスリーブ1aには、防水栓3の
位置決め突起3cを嵌入させるための位置決め溝1cが
形成されているとともに、この位置決め溝1cに位置決
め突起3cが位置決めされた状態で上記係止突起3dが
係止される係止孔1dが形成されている。係止孔1d
は、スリーブ1aに軸方向の溝1eを形成することによ
り弾性的に径方向に拡開する舌部1fに形成されてい
る。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】上述したコネクタを組
み付ける手順としては、端子2と防水栓3の周方向にお
ける位相をハウジング1のスリーブ1aの位相に合わ
せ、次いで端子2をハウジング1のスリーブ1aから導
入して内部のキャビティに嵌合し、次いでリテーナ4を
嵌合した後、防水栓3の各突起3c、3dをそれぞれ位
置決め溝1c、係止孔1dに嵌合するまで軸方向に押し
込むことが必要になる。 【0008】しかし、これらの工程は、手作業で行われ
るため、作業者の負担が大きい。特に防水栓3の係止突
起3dを係止孔1dに係止する工程では、各舌部1fを
弾性的に拡開する必要があるため、相当の押し込み荷重
をかけなければならず、指への負担が大きい。さらに、
作業者の作業時に防水栓3の各突起3c、3dが規定通
り位置決め溝1cまたは係止孔1dに嵌合していない場
合もあり、別途確認する作業が必要になっていた。ま
た、場合によっては、誤って防水栓3が装着されていな
い電線Wを装着することもあり、歩留まりが悪くなる場
合もあった。 【0009】本発明は上記不具合に鑑みてなされたもの
であり、周方向に方向性のある防水栓を容易かつ確実に
装着することのできる防水栓組付機能付コネクタ検査装
置を提供することを課題としている。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、被覆電線の端末に接続された端子と、この
端子が挿入されるハウジングと、ハウジングの端子挿入
側に形成されたスリーブと、このスリーブに対し、周方
向の相対位置が予め設定された仕様に適合した状態で嵌
入するとともに、スリーブと上記被覆電線との間をシー
ルする防水栓とを有するコネクタの組付検査装置であっ
て、上記防水栓が予めスリーブに仮入れされたハウジン
グを保持するハウジングホルダと、このハウジングホル
ダに接離可能に配置され、保持されたハウジングの端子
を導通検査する導通検査部と、この導通検査部とハウジ
ングホルダとを相対的に近接させてハウジングの端子を
検査する検査ポジションとハウジングホルダと導通検査
部とを相対的に離反させてハウジングを着脱可能にする
着脱ポジションとの間で導通検査部とハウジングホルダ
とを相対的に変位させる変位手段と、上記ハウジングホ
ルダに設けられ、保持されたハウジングに仮入れされて
いる防水栓の有無を検出するとともに、検出された防水
栓のスリーブに対する相対位置が上記仕様に適合してい
るか否かを検査する防水栓検査手段と、上記導通検査部
と連動可能に変位手段に連結され、着脱ポジションから
検査ポジションに移行する過程でハウジングに仮入れさ
れている防水栓をスリーブ内に押し込む押し込み手段と
を備えていることを特徴とする防水栓組付機能付コネク
タ検査装置である。 【0011】この発明では、予め外周に防水栓が装着さ
れた端子付電線の端子をハウジングのキャビティに挿入
し、さらに防水栓をスリーブに仮入れした状態で離反ポ
ジションにあるハウジングホルダにハウジングをセット
する。この際、防水栓検査手段は、防水栓の有無を検出
するとともに、保持されたハウジングに対し、周方向の
相対位置が予め設定された仕様に適合しているか否かを
検出する。ここで、仮に防水栓の装着忘れが生じていた
り、周方向の相対位置が予め設定されている仕様に適合
していない場合には、この段階で組付対象となるコネク
タの不適合を発見することができるので、手直しが容易
になり、歩留まりが高くなる。 【0012】次に、変位手段を用いて導通検査部とハウ
ジングホルダとを相対的に近接することにより、変位手
段に連結された押し込み手段が連動し、ハウジングへ防
水栓を押し込む。そして、この押し込み工程とともに導
通検査部がハウジング内の端子の導通を検査するので、
作業者は一度の変位作業で防水栓の本嵌合と導通検査と
を並行して行うことができる。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明の好ましい実施形態について詳述する。 【0014】図2は、本発明の実施の一形態に係る防水
栓組付機能付コネクタ検査装置(以下コネクタ検査装置
と示す)の外観構成を示す斜視図である。 【0015】コネクタ検査装置10は、樹脂製のベース
20を備えている。ベース20は、略長方形の板状部材
である。ベース20の上には、その一端部に固定され上
記コネクタを保持するコネクタホルダ30と、このコネ
クタホルダ30と隣接してベース20と相対的に可動な
状態で設置される検査部40と、この検査部40をコネ
クタホルダ30に対して相対的に変位させるトグル機構
50とが設けられている。なお、以下の説明ではベース
20の長手方向において、このコネクタホルダ30が固
定されている側を仮に前方とし、ベース20の厚み方向
において、コネクタホルダ30が固定されている側を上
方としている。 【0016】図3は、図2の実施形態に係るコネクタホ
ルダ30の一部切欠き分解斜視図である。 【0017】同図を参照して、上記コネクタホルダ30
は、ブロック形状の樹脂成型品又は切削品であり、その
中央部には上面に開口するコネクタ挿抜口31が形成さ
れている。コネクタ挿抜口31は、上記ハウジング1に
防水栓3を仮入れしたものを収容可能に構成されてお
り、ハウジング1を収容するハウジング収容部31a
と、スリーブ1aを収容するスリーブ収容部31bと、
防水栓3を収容する防水栓収容部31cと、被覆電線W
を収容する電線収容部31dとを含んでいる。 【0018】ハウジング収容部31aは、ハウジング1
が周方向の位相を規制されるようになっている。本実施
形態において、ハウジング収容部31aには、ハウジン
グ1の凸部に対応する台座31gが設けられている。こ
の台座31gに沿わせてハウジング1をハウジング収容
部31aに収容することにより、ハウジング1は、周方
向の位相が特定される。この結果、ハウジング1は、そ
の位置決め溝1cが左右水平に対向するように位置決め
される。 【0019】コネクタホルダ30の前端部には、前部端
面から側部にかけて矩形に開く一対のスリット32が形
成されている。このスリット32は、その後部壁面にお
いて、上記防水栓収容部31cと連通する連通孔32a
と、コネクタホルダ30の後部端面まで貫通するスライ
ド孔32bを有している。 【0020】またコネクタホルダ30は、コネクタ挿抜
口31の下方で前後に貫通するガイド孔33を有してい
る。 【0021】コネクタホルダ30に形成されたコネクタ
挿抜口31の防水栓収容部31cには、押圧子34が収
容される。この押圧子34は、上記防水栓収容部31c
に収容された防水栓3をハウジング1内に押込むための
ものである。図示の例では、押圧子34は、金属製で凹
字型の板状部材であり、上記防水栓収容部31cへ前後
方向に摺動可能な状態で挿入される。 【0022】この押圧子34を前後に駆動するために、
上記コネクタホルダ30には、一対の押圧ピン35が設
けられる。各押圧ピン35は、小径のピン本体35a
と、このピン本体35aと同心でピン本体35aよりも
大きい外径を有するフランジ部35bと、上記ピン本体
35aの外周に配置され、前端部がフランジ部35bに
当接する圧縮ばね35cとを備えている。ピン本体35
aの後端側は、上記連通孔32aへ摺動可能に挿入さ
れ、上記押圧子34に形成された固定孔34aに圧入固
定される。このとき、圧縮ばね35cはフランジ部35
bと連通孔32aのある壁面との間で圧縮されるため、
押圧子34は防水栓収容部31cの内部で前方へ付勢さ
れることとなる。 【0023】各押圧ピン35を後方に駆動するために、
コネクタホルダ30の各スリット32内には、それぞれ
レバー36が配置されている。各レバー36は、略長方
形でスリット部32に摺動可能に挿入され得る厚みを有
する板状部材である。各レバー36は、一端側で押圧子
34を駆動する作用部を構成するとともに他端側で駆動
力を受ける力点部を構成する長辺部36aを有してい
る。この長辺部36aの途中部には、短辺部36bが一
体に突設されている。この短辺部36bの突設位置は、
長辺部36aの一端側が他端側に比べて長くなるような
レバー比に設定されている。上記短辺部36bには、長
辺部36aの回動の支点となる支点孔36cが形成され
ている。 【0024】各レバー36を支点孔36c回りに回動さ
せるために、コネクタホルダ30には、スリット32を
貫通する貫通孔37が形成されている。この貫通孔37
には、支軸37aが嵌入される。そして、この支軸37
aがスリット32内に装着されたレバー36の支点孔3
6cを貫通することにより、レバー36は、支軸37a
を中心とする垂直軸周りに回動することができるように
なっている。 【0025】次にコネクタホルダ30には、防水栓収容
部31c内に収容された防水栓3の周方向の位相をチェ
ックするための昇降ユニット38が設けられている。こ
の昇降ユニット38は、一対のプローブ38aと、昇降
子38bと、一対の圧縮ばね38cと、一対の支軸38
dから構成される。この昇降子38bには、各プローブ
38aが上方より圧入固定されている。このプローブ3
8aは、上方からの接触に対してスイッチとしての機能
を果たすように構成されている。また、昇降子38bに
は、支軸38dが上方へ突出した状態で圧入固定されて
いる。この支軸38dの突出した一端は、それぞれ上記
圧縮ばね38cが外挿され、上記防水栓収容部31cの
下部に位置する図示しない一対の支持孔へ挿通される。
このように構成される昇降ユニット38は、防水栓収容
部31cの下部に位置する所定の挿入孔へ挿入され、圧
縮ばね38cは、コネクタホルダ30の図示しない下部
壁面と昇降子38bの上部壁面間に付勢される(図5参
照)。 【0026】プローブ38aの防水栓3と非接触側の基
端は、図示しない導線により周知の検査装置へそれぞれ
接続されている。本実施形態において、この周知の検査
装置は、一対のプローブ38aのそれぞれがONとなる
ときに合格となるよう設定されている。 【0027】また、昇降子38bは、前面下部において
カム面38eを有している。このカム面38eは、後述
の押込みロッド43のカム面43aと当接することで、
昇降ユニット38が上下方向へ摺動することができるよ
うになっている。 【0028】このように構成されるコネクタホルダ30
は、図4に示すベース20のネジ穴22を介して、コネ
クタホルダ30の下部端面の図示しないネジ穴とボルト
による螺合によってベース20と固定される。 【0029】図4は、図2の実施形態に係るコネクタ検
査装置10のベース20、検査部40及び変位手段50
を示す分解斜視図である。 【0030】検査部40は、側面L字型の樹脂成型品又
は切削品からなるブロック体40aを含んでいる。この
ブロック体40aの前方端面の略中央部には、プローブ
41が固定されている。このプローブ41の後方基端部
分は、アダプタ44を介して周知の検査装置(図示せ
ず)と接続されており、端子2の電気的な導通状態を上
記検査装置によって検査できるようになっている。 【0031】ブロック体40aにおいて上記プローブ4
1と上下位置を略同一とした位置であり、かつプローブ
41に対して左右対称な前部端面には、一対のロッド4
2が前方に向けて固定される。この各ロッド42は、図
3におけるコネクタホルダ30のスライド孔32bに摺
動可能に挿入される。 【0032】また、ブロック体40aにおいて上記プロ
ーブ41と左右位置を略同一とした位置であり、かつプ
ローブ41よりも下方の前部端面には、押込みロッド4
3の後端が前方に向けて固定される。この押込みロッド
43の先端近傍には、後下がりの傾斜面からなるカム面
43aが形成される。そして、押込みロッド43は、図
3におけるコネクタホルダ30のガイド孔33に摺動可
能に挿入される。 【0033】さらに、ブロック体40aは、ベース20
の上面に凸設される正面視T字型のレール23と摺動可
能に嵌合して、ベース20に対して前後移動可能に設置
されている。 【0034】コネクタ検査装置10に採用されている変
位手段の一例としてのトグル機構50は、ベース20の
後端部に立設された一対の支持部51を含んでいる。こ
の支持部51には、ハンドル52が軸A1によって回動
可能に支持されている。ハンドル52は、軸A1の近傍
で検査部40のブロック体40aの後部端面に当設する
カム状の加圧部53と、手動操作用の把手部54とを備
えている。上記加圧部53の周面には、加圧面53aが
形成されている。この加圧面53aには、上記検査部4
0のブロック体40aが一対の圧縮バネ51aの付勢力
によって常時押圧されている。この各圧縮バネ51a
は、上記支持部51に対して前方へ向けて圧入固定され
るスライドピン51bにそれぞれ外挿されている。この
各スライドピン51aは、支持部51に非当設側の一端
が検査部40に対してブロック体40aのロッド42の
下方部近傍において摺動可能に挿入され、コネクタホル
ダ30の後部端面の孔(図示せず)に圧入固定される。 【0035】そして図2を参照して、ハンドル52を上
記軸A1を中心にして時計回りに回動することにより、
ブロック体40aが前方に押動されるとともに、所定
量、回動させることにより、軸A1と協働して検査ポジ
ションにあるブロック体40aがトグル状にロックされ
るようにになっている(図5の(ロ)参照)。そして、
組付け状態においては、上述した圧縮バネ51aによ
り、検査部40が常時後方に押圧されているので、検査
部40のブロック体40aの後部端面は、常時加圧面5
3aに押し付けられていることになる。 【0036】従って、検査部40は、ハンドル52を回
動させるとプローブ41、ロッド42、押込みロッド4
3を連れて前方へ変位する一方、ハンドル52を元の位
置へ回動するとプローブ41、ロッド42、押込みロッ
ド43を連れてコネクタホルダ30と離反する方向(す
なわち後方)へ変位する。 【0037】次に本実施形態の作用について、図5以下
を参照しながら説明する。 【0038】図5は、図1の実施形態に係るコネクタ検
査装置10の動作を示す断面図である。(イ)はトグル
機構50の操作前の状態(以下着脱ポジシション)、
(ロ)はトグル機構50の操作後の状態(以下検査ポジ
ション)を示している。 【0039】図5の(イ)において、コネクタホルダ3
0と検査部40とは、それぞれ離反している。この状態
では、昇降ユニット38の昇降子38bは、その下面が
押込みロッド43のカム面43aの最上面で支持されて
いる。従って昇降ユニット38に固定された各プローブ
38aは、コネクタホルダ30に設けられた連通孔39
を介して防水栓収容部31cの内部へ露出される。 【0040】また、二点鎖線で示すように、コネクタ検
査装置10に対しては、その後方側に端子2が仮入れさ
れたハウジング1が配設され、前方側に防水栓3がされ
る。ここで、プローブ41はハウジング収容部31aと
離反しているため、コネクタのハウジング1を上方から
コネクタホルダ30に装着することができる。 【0041】この状態において、作業者は、図1で示し
たコネクタの端子2の周方向における位相をハウジング
1のキャビティの位相に合わせ、次いで端子2をスリー
ブ1aから導入して内部のキャビティに嵌合した後、リ
テーナ4を嵌合する。防水栓3の各突起3c、3dはそ
れぞれ位置決め溝1c、係止孔1dに合わせられ、その
周方向を維持したまま防水栓3はスリーブ1aに仮入れ
される(すなわち周方向の位相が変わらない程度に挿入
する)。この仮組品をコネクタ検査装置10に装着す
る。 【0042】そして、ハンドル52を図5において時計
回りに回動することで、コネクタ検査装置10は、図5
の(ロ)のような検査ポジションとなる。このとき、検
査部40はコネクタホルダ30に対し一部を覆うように
して接触している。昇降ユニット38の昇降子38b
は、その下面が押込みロッド43のカム面43aの最下
面に位置している。そのため、昇降ユニット38に固定
された各プローブ38aは、コネクタホルダ30の防水
栓収容部31cから退避する。また、この状態では検査
部40のプローブ41は、コネクタホルダ30における
ハウジング1内の端子2に相当する位置へと変位させら
れる。 【0043】また、この状態からハンドル52を反時計
回りに回動することで、コネクタ検査装置10は、図5
の(イ)のような着脱ポジションへ復元する。このと
き、昇降ユニット38は押込みロッド43のカム面43
aに沿って上昇し、再びカム面43aの最上面で支持さ
れる。また、検査部40のプローブ41は、コネクタホ
ルダ30におけるハウジング1から離反させられる。 【0044】図6は、図1の実施形態に係る押圧子34
の動作を示す平面断面図である。(イ)は着脱ポジシシ
ョン、(ロ)は検査ポジションを示している。 【0045】レバー36の長辺部36aにおけるコネク
タホルダ30の外周近傍に位置する一端(力点部)は、
コネクタホルダ30のスライド孔32bに挿入されたロ
ッド42の前方端から所定の間隔Sをとって位置する。
一方、レバー36の長辺部36aの他端(作用部)は、
その後部端面が押圧ピン35のフランジ部35bの前部
端面と当接するように構成される。 【0046】ハンドル52を回動すると、図6の(ロ)
のようにハウジングホルダ30と検査部40とが当接し
た状態となる。この状態では、検査部40のロッド42
は、レバー36の長辺部36aの一端(力点部)を前方
へ押込んでいるため、レバー36は支点孔36c(支軸
37a)を中心として長辺部36aの他端(作用部)を
後方へ押込む方向へ回動させられている。この長辺部3
6aの他端(作用部)は、押圧ピン35のフランジ部3
5bと当設しているため、押圧ピン35に圧入された押
圧子34は、防水栓収容部31c内で後方へ押込まれて
いる。 【0047】図7は、図1の実施形態に係るコネクタ検
査装置10のコネクタ挿抜口31とコネクタ及びプロー
ブ41の相対位置を示す概念図である。(イ)はコネク
タが装着されていない状態、(ロ)はコネクタが装着さ
れ、変位手段50を操作していない状態、(ハ)は変位
手段50を操作した状態をそれぞれ示している。 【0048】図7(イ)において、ハウジング1がハウ
ジング収容部31aに装着されると、ハウジング1に仮
入れされた防水栓3は、防水栓収容部31cに装着さ
れ、図7の(ロ)の状態となる。このとき、プローブ3
8aは、防水栓3の有無及び、保持されたハウジング1
に対し防水栓3の位相が適合しているか否かを検出す
る。 【0049】図8は、コネクタがコネクタ挿抜口31に
装着された状態での防水栓3とプローブ38aとの関係
を示す概略図である。(イ)は、防水栓3とハウジング
1の周方向の位相がずれている場合、(ロ)は、防水線
3とハウジング1の周方向の位相が一致している場合を
それぞれ示している。 【0050】つまり、図8の(ロ)のように、防水栓3
の位相がハウジング1の位相と正確に合っていると、各
位置決め突起3cがプローブ38aと当接し、プローブ
38aの双方がONとなるため、合格と検出される。し
かし、図8の(イ)のように防水栓3の位相がハウジン
グ1の位相とずれていると、一方のプローブ38aがO
FFとなるので不合格と検出される。また、作業者が防
水栓3を装着し忘れた場合、プローブ38aは双方とも
にOFFとなり、不合格と検出される。さらに、防水栓
3の位相がハウジング1の位相と周方向で90°ずれて
いる場合、位置決め突起3cと係止突起3dは、防水栓
3における軸心方向での位置が相違している(図1)。
そのため、係止突起3dがプローブ38aに当接するこ
とはないので、プローブ38aは双方共にOFFとな
り、不合格と検出される。 【0051】不合格と検出された場合、作業者は、コネ
クタ検査装置10からコネクタを取り外して防水栓3と
ハウジング1の位相を合わせ直した後、再びコネクタ検
査装置10へ装着し、検査を行なう。 【0052】以上の図8の(ロ)ように、防水栓3とハ
ウジング1との周方向の位相が適切と検出された後、ハ
ンドル52を回動させると図7(ハ)の状態となる。す
なわち、プローブ38a(昇降ユニット38)が降下
し、次いで押し込み手段としての押圧子34によって防
水栓3がスリーブ1aに挿入される。また、これと同時
にプローブ41はハウジング1内へ挿入され、端子2の
導通検査を行なう。 【0053】なお、以上のように着脱ポジションから検
査ポジションへ変位する本実施形態のコネクタ検査装置
10は、昇降ユニット38と押圧子34が異なった時期
に動作をしており、その作動時期について図5及び図6
を参照して説明する。 【0054】図5の(イ)のように、昇降ユニット38
のカム面38eは、ハンドル52を回動すると即座に押
し込みロッド43のカム面43aを下り始める。一方、
押圧子34は、ハンドル52を回動しても検査部40の
変位量が所定の間隔Sを超えない限り作動することがな
い。本実施形態においては、昇降ユニット38が完全に
降下するために要する変位量を上記の間隔Sとすること
により、昇降ユニット38と押圧子34との干渉を防止
しつつ、コネクタ検査装置10を確実に作動得るように
なっている。 【0055】以上説明したように本実施形態によれば、
コネクタホルダ30において、防水栓収容部31cにプ
ローブ38aが設けられているので、防水栓3の有無及
び、ハウジング1と防水栓3との位相ずれの検出を容易
に行なうことができる。 【0056】特に本実施形態においては、上記防水栓3
が適正に装着されていると検出された後、ハンドル52
の回動によって、防水栓3がハウジング1へ挿入される
とともに、端子2が導通検査されるので、防水栓3の嵌
入作業と端子2の導通検査を同時にかつ確実に行なうこ
とができる。 【0057】上述した実施の形態は本発明の好ましい具
体例を例示したものに過ぎず、本発明は上述した実施の
形態に限定されない。本発明の特許請求の範囲内で様々
の設計変更が可能であることはいうまでもない。 【0058】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ハウジングホルダに設けられた防水栓検査手段によっ
て、防水栓の有無の検出及び、スリーブと防水栓との位
相ずれの検出を行なうことができる。また、上記防水栓
が適正と検出された後に変位手段を操作すると、押込み
手段によって防水栓がスリーブに押込まれるとともに、
導通検査部によってハウジングの端子が導通検査され
る。従って、導通検査装置でありながら、従来手作業で
行なっていた防水栓の嵌入作業と比較して作業者の負担
が軽減されるとともに、防水栓の装着忘れを無くし、か
つ防水栓を確実にスリーブに嵌入することができる。
コネクタ検査装置に関する。 【0002】 【従来の技術】一般にコネクタは、ハウジング内に端子
を設けたものであり、この端子をハウジングに固定する
ためにランスと呼称される弾性突起をいずれか一方に設
け、他方にランスの係止する係止部を設けて両者を嵌合
させている。さらに、ランスによる端子とハウジングと
のロック状態をより確実なものとするために、リテーナ
と呼称される固定部材をハウジングに装着する二重係止
方式も広く採用されている。 【0003】ところで、車両用のワイヤハーネスに含ま
れているコネクタには、防水性を高めるために防水栓で
液密性を保持したものが採用されている。 【0004】図1は防水栓を採用したコネクタの分解斜
視図である。 【0005】同図を参照して、このコネクタは、ハウジ
ング1と、端子2と、防水栓3とを備えている。ハウジ
ング1は、内部に端子2を収容するキャビティ(図示せ
ず)を形成しており、該キャビティへの端子2の挿入側
には、防水栓3を装着するためのスリーブ1aが突設さ
れている。また、このスリーブ1aと反対側には、キャ
ビティ内に装着された端子2をロックするためのリテー
ナ4が嵌合される。 【0006】上記端子2は、被覆電線Wの端末に取り付
けられている。この被覆電線Wの端末近傍部分に、上記
防水栓3が嵌合している。この防水栓3は、硬質の樹脂
で形成された装着部3aと、この装着部3aと同心に連
設された弾性ゴムで形成されたシール部3bとを一体に
有している。装着部3aは、一直径方向に沿って突出す
る一対の位置決め突起3cを外周部に有しているととも
に、各位置決め突起3cと直交する直径方向に沿って突
出する一対の係止突起3dを外周部に有している。他
方、上記ハウジング1のスリーブ1aには、防水栓3の
位置決め突起3cを嵌入させるための位置決め溝1cが
形成されているとともに、この位置決め溝1cに位置決
め突起3cが位置決めされた状態で上記係止突起3dが
係止される係止孔1dが形成されている。係止孔1d
は、スリーブ1aに軸方向の溝1eを形成することによ
り弾性的に径方向に拡開する舌部1fに形成されてい
る。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】上述したコネクタを組
み付ける手順としては、端子2と防水栓3の周方向にお
ける位相をハウジング1のスリーブ1aの位相に合わ
せ、次いで端子2をハウジング1のスリーブ1aから導
入して内部のキャビティに嵌合し、次いでリテーナ4を
嵌合した後、防水栓3の各突起3c、3dをそれぞれ位
置決め溝1c、係止孔1dに嵌合するまで軸方向に押し
込むことが必要になる。 【0008】しかし、これらの工程は、手作業で行われ
るため、作業者の負担が大きい。特に防水栓3の係止突
起3dを係止孔1dに係止する工程では、各舌部1fを
弾性的に拡開する必要があるため、相当の押し込み荷重
をかけなければならず、指への負担が大きい。さらに、
作業者の作業時に防水栓3の各突起3c、3dが規定通
り位置決め溝1cまたは係止孔1dに嵌合していない場
合もあり、別途確認する作業が必要になっていた。ま
た、場合によっては、誤って防水栓3が装着されていな
い電線Wを装着することもあり、歩留まりが悪くなる場
合もあった。 【0009】本発明は上記不具合に鑑みてなされたもの
であり、周方向に方向性のある防水栓を容易かつ確実に
装着することのできる防水栓組付機能付コネクタ検査装
置を提供することを課題としている。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、被覆電線の端末に接続された端子と、この
端子が挿入されるハウジングと、ハウジングの端子挿入
側に形成されたスリーブと、このスリーブに対し、周方
向の相対位置が予め設定された仕様に適合した状態で嵌
入するとともに、スリーブと上記被覆電線との間をシー
ルする防水栓とを有するコネクタの組付検査装置であっ
て、上記防水栓が予めスリーブに仮入れされたハウジン
グを保持するハウジングホルダと、このハウジングホル
ダに接離可能に配置され、保持されたハウジングの端子
を導通検査する導通検査部と、この導通検査部とハウジ
ングホルダとを相対的に近接させてハウジングの端子を
検査する検査ポジションとハウジングホルダと導通検査
部とを相対的に離反させてハウジングを着脱可能にする
着脱ポジションとの間で導通検査部とハウジングホルダ
とを相対的に変位させる変位手段と、上記ハウジングホ
ルダに設けられ、保持されたハウジングに仮入れされて
いる防水栓の有無を検出するとともに、検出された防水
栓のスリーブに対する相対位置が上記仕様に適合してい
るか否かを検査する防水栓検査手段と、上記導通検査部
と連動可能に変位手段に連結され、着脱ポジションから
検査ポジションに移行する過程でハウジングに仮入れさ
れている防水栓をスリーブ内に押し込む押し込み手段と
を備えていることを特徴とする防水栓組付機能付コネク
タ検査装置である。 【0011】この発明では、予め外周に防水栓が装着さ
れた端子付電線の端子をハウジングのキャビティに挿入
し、さらに防水栓をスリーブに仮入れした状態で離反ポ
ジションにあるハウジングホルダにハウジングをセット
する。この際、防水栓検査手段は、防水栓の有無を検出
するとともに、保持されたハウジングに対し、周方向の
相対位置が予め設定された仕様に適合しているか否かを
検出する。ここで、仮に防水栓の装着忘れが生じていた
り、周方向の相対位置が予め設定されている仕様に適合
していない場合には、この段階で組付対象となるコネク
タの不適合を発見することができるので、手直しが容易
になり、歩留まりが高くなる。 【0012】次に、変位手段を用いて導通検査部とハウ
ジングホルダとを相対的に近接することにより、変位手
段に連結された押し込み手段が連動し、ハウジングへ防
水栓を押し込む。そして、この押し込み工程とともに導
通検査部がハウジング内の端子の導通を検査するので、
作業者は一度の変位作業で防水栓の本嵌合と導通検査と
を並行して行うことができる。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明の好ましい実施形態について詳述する。 【0014】図2は、本発明の実施の一形態に係る防水
栓組付機能付コネクタ検査装置(以下コネクタ検査装置
と示す)の外観構成を示す斜視図である。 【0015】コネクタ検査装置10は、樹脂製のベース
20を備えている。ベース20は、略長方形の板状部材
である。ベース20の上には、その一端部に固定され上
記コネクタを保持するコネクタホルダ30と、このコネ
クタホルダ30と隣接してベース20と相対的に可動な
状態で設置される検査部40と、この検査部40をコネ
クタホルダ30に対して相対的に変位させるトグル機構
50とが設けられている。なお、以下の説明ではベース
20の長手方向において、このコネクタホルダ30が固
定されている側を仮に前方とし、ベース20の厚み方向
において、コネクタホルダ30が固定されている側を上
方としている。 【0016】図3は、図2の実施形態に係るコネクタホ
ルダ30の一部切欠き分解斜視図である。 【0017】同図を参照して、上記コネクタホルダ30
は、ブロック形状の樹脂成型品又は切削品であり、その
中央部には上面に開口するコネクタ挿抜口31が形成さ
れている。コネクタ挿抜口31は、上記ハウジング1に
防水栓3を仮入れしたものを収容可能に構成されてお
り、ハウジング1を収容するハウジング収容部31a
と、スリーブ1aを収容するスリーブ収容部31bと、
防水栓3を収容する防水栓収容部31cと、被覆電線W
を収容する電線収容部31dとを含んでいる。 【0018】ハウジング収容部31aは、ハウジング1
が周方向の位相を規制されるようになっている。本実施
形態において、ハウジング収容部31aには、ハウジン
グ1の凸部に対応する台座31gが設けられている。こ
の台座31gに沿わせてハウジング1をハウジング収容
部31aに収容することにより、ハウジング1は、周方
向の位相が特定される。この結果、ハウジング1は、そ
の位置決め溝1cが左右水平に対向するように位置決め
される。 【0019】コネクタホルダ30の前端部には、前部端
面から側部にかけて矩形に開く一対のスリット32が形
成されている。このスリット32は、その後部壁面にお
いて、上記防水栓収容部31cと連通する連通孔32a
と、コネクタホルダ30の後部端面まで貫通するスライ
ド孔32bを有している。 【0020】またコネクタホルダ30は、コネクタ挿抜
口31の下方で前後に貫通するガイド孔33を有してい
る。 【0021】コネクタホルダ30に形成されたコネクタ
挿抜口31の防水栓収容部31cには、押圧子34が収
容される。この押圧子34は、上記防水栓収容部31c
に収容された防水栓3をハウジング1内に押込むための
ものである。図示の例では、押圧子34は、金属製で凹
字型の板状部材であり、上記防水栓収容部31cへ前後
方向に摺動可能な状態で挿入される。 【0022】この押圧子34を前後に駆動するために、
上記コネクタホルダ30には、一対の押圧ピン35が設
けられる。各押圧ピン35は、小径のピン本体35a
と、このピン本体35aと同心でピン本体35aよりも
大きい外径を有するフランジ部35bと、上記ピン本体
35aの外周に配置され、前端部がフランジ部35bに
当接する圧縮ばね35cとを備えている。ピン本体35
aの後端側は、上記連通孔32aへ摺動可能に挿入さ
れ、上記押圧子34に形成された固定孔34aに圧入固
定される。このとき、圧縮ばね35cはフランジ部35
bと連通孔32aのある壁面との間で圧縮されるため、
押圧子34は防水栓収容部31cの内部で前方へ付勢さ
れることとなる。 【0023】各押圧ピン35を後方に駆動するために、
コネクタホルダ30の各スリット32内には、それぞれ
レバー36が配置されている。各レバー36は、略長方
形でスリット部32に摺動可能に挿入され得る厚みを有
する板状部材である。各レバー36は、一端側で押圧子
34を駆動する作用部を構成するとともに他端側で駆動
力を受ける力点部を構成する長辺部36aを有してい
る。この長辺部36aの途中部には、短辺部36bが一
体に突設されている。この短辺部36bの突設位置は、
長辺部36aの一端側が他端側に比べて長くなるような
レバー比に設定されている。上記短辺部36bには、長
辺部36aの回動の支点となる支点孔36cが形成され
ている。 【0024】各レバー36を支点孔36c回りに回動さ
せるために、コネクタホルダ30には、スリット32を
貫通する貫通孔37が形成されている。この貫通孔37
には、支軸37aが嵌入される。そして、この支軸37
aがスリット32内に装着されたレバー36の支点孔3
6cを貫通することにより、レバー36は、支軸37a
を中心とする垂直軸周りに回動することができるように
なっている。 【0025】次にコネクタホルダ30には、防水栓収容
部31c内に収容された防水栓3の周方向の位相をチェ
ックするための昇降ユニット38が設けられている。こ
の昇降ユニット38は、一対のプローブ38aと、昇降
子38bと、一対の圧縮ばね38cと、一対の支軸38
dから構成される。この昇降子38bには、各プローブ
38aが上方より圧入固定されている。このプローブ3
8aは、上方からの接触に対してスイッチとしての機能
を果たすように構成されている。また、昇降子38bに
は、支軸38dが上方へ突出した状態で圧入固定されて
いる。この支軸38dの突出した一端は、それぞれ上記
圧縮ばね38cが外挿され、上記防水栓収容部31cの
下部に位置する図示しない一対の支持孔へ挿通される。
このように構成される昇降ユニット38は、防水栓収容
部31cの下部に位置する所定の挿入孔へ挿入され、圧
縮ばね38cは、コネクタホルダ30の図示しない下部
壁面と昇降子38bの上部壁面間に付勢される(図5参
照)。 【0026】プローブ38aの防水栓3と非接触側の基
端は、図示しない導線により周知の検査装置へそれぞれ
接続されている。本実施形態において、この周知の検査
装置は、一対のプローブ38aのそれぞれがONとなる
ときに合格となるよう設定されている。 【0027】また、昇降子38bは、前面下部において
カム面38eを有している。このカム面38eは、後述
の押込みロッド43のカム面43aと当接することで、
昇降ユニット38が上下方向へ摺動することができるよ
うになっている。 【0028】このように構成されるコネクタホルダ30
は、図4に示すベース20のネジ穴22を介して、コネ
クタホルダ30の下部端面の図示しないネジ穴とボルト
による螺合によってベース20と固定される。 【0029】図4は、図2の実施形態に係るコネクタ検
査装置10のベース20、検査部40及び変位手段50
を示す分解斜視図である。 【0030】検査部40は、側面L字型の樹脂成型品又
は切削品からなるブロック体40aを含んでいる。この
ブロック体40aの前方端面の略中央部には、プローブ
41が固定されている。このプローブ41の後方基端部
分は、アダプタ44を介して周知の検査装置(図示せ
ず)と接続されており、端子2の電気的な導通状態を上
記検査装置によって検査できるようになっている。 【0031】ブロック体40aにおいて上記プローブ4
1と上下位置を略同一とした位置であり、かつプローブ
41に対して左右対称な前部端面には、一対のロッド4
2が前方に向けて固定される。この各ロッド42は、図
3におけるコネクタホルダ30のスライド孔32bに摺
動可能に挿入される。 【0032】また、ブロック体40aにおいて上記プロ
ーブ41と左右位置を略同一とした位置であり、かつプ
ローブ41よりも下方の前部端面には、押込みロッド4
3の後端が前方に向けて固定される。この押込みロッド
43の先端近傍には、後下がりの傾斜面からなるカム面
43aが形成される。そして、押込みロッド43は、図
3におけるコネクタホルダ30のガイド孔33に摺動可
能に挿入される。 【0033】さらに、ブロック体40aは、ベース20
の上面に凸設される正面視T字型のレール23と摺動可
能に嵌合して、ベース20に対して前後移動可能に設置
されている。 【0034】コネクタ検査装置10に採用されている変
位手段の一例としてのトグル機構50は、ベース20の
後端部に立設された一対の支持部51を含んでいる。こ
の支持部51には、ハンドル52が軸A1によって回動
可能に支持されている。ハンドル52は、軸A1の近傍
で検査部40のブロック体40aの後部端面に当設する
カム状の加圧部53と、手動操作用の把手部54とを備
えている。上記加圧部53の周面には、加圧面53aが
形成されている。この加圧面53aには、上記検査部4
0のブロック体40aが一対の圧縮バネ51aの付勢力
によって常時押圧されている。この各圧縮バネ51a
は、上記支持部51に対して前方へ向けて圧入固定され
るスライドピン51bにそれぞれ外挿されている。この
各スライドピン51aは、支持部51に非当設側の一端
が検査部40に対してブロック体40aのロッド42の
下方部近傍において摺動可能に挿入され、コネクタホル
ダ30の後部端面の孔(図示せず)に圧入固定される。 【0035】そして図2を参照して、ハンドル52を上
記軸A1を中心にして時計回りに回動することにより、
ブロック体40aが前方に押動されるとともに、所定
量、回動させることにより、軸A1と協働して検査ポジ
ションにあるブロック体40aがトグル状にロックされ
るようにになっている(図5の(ロ)参照)。そして、
組付け状態においては、上述した圧縮バネ51aによ
り、検査部40が常時後方に押圧されているので、検査
部40のブロック体40aの後部端面は、常時加圧面5
3aに押し付けられていることになる。 【0036】従って、検査部40は、ハンドル52を回
動させるとプローブ41、ロッド42、押込みロッド4
3を連れて前方へ変位する一方、ハンドル52を元の位
置へ回動するとプローブ41、ロッド42、押込みロッ
ド43を連れてコネクタホルダ30と離反する方向(す
なわち後方)へ変位する。 【0037】次に本実施形態の作用について、図5以下
を参照しながら説明する。 【0038】図5は、図1の実施形態に係るコネクタ検
査装置10の動作を示す断面図である。(イ)はトグル
機構50の操作前の状態(以下着脱ポジシション)、
(ロ)はトグル機構50の操作後の状態(以下検査ポジ
ション)を示している。 【0039】図5の(イ)において、コネクタホルダ3
0と検査部40とは、それぞれ離反している。この状態
では、昇降ユニット38の昇降子38bは、その下面が
押込みロッド43のカム面43aの最上面で支持されて
いる。従って昇降ユニット38に固定された各プローブ
38aは、コネクタホルダ30に設けられた連通孔39
を介して防水栓収容部31cの内部へ露出される。 【0040】また、二点鎖線で示すように、コネクタ検
査装置10に対しては、その後方側に端子2が仮入れさ
れたハウジング1が配設され、前方側に防水栓3がされ
る。ここで、プローブ41はハウジング収容部31aと
離反しているため、コネクタのハウジング1を上方から
コネクタホルダ30に装着することができる。 【0041】この状態において、作業者は、図1で示し
たコネクタの端子2の周方向における位相をハウジング
1のキャビティの位相に合わせ、次いで端子2をスリー
ブ1aから導入して内部のキャビティに嵌合した後、リ
テーナ4を嵌合する。防水栓3の各突起3c、3dはそ
れぞれ位置決め溝1c、係止孔1dに合わせられ、その
周方向を維持したまま防水栓3はスリーブ1aに仮入れ
される(すなわち周方向の位相が変わらない程度に挿入
する)。この仮組品をコネクタ検査装置10に装着す
る。 【0042】そして、ハンドル52を図5において時計
回りに回動することで、コネクタ検査装置10は、図5
の(ロ)のような検査ポジションとなる。このとき、検
査部40はコネクタホルダ30に対し一部を覆うように
して接触している。昇降ユニット38の昇降子38b
は、その下面が押込みロッド43のカム面43aの最下
面に位置している。そのため、昇降ユニット38に固定
された各プローブ38aは、コネクタホルダ30の防水
栓収容部31cから退避する。また、この状態では検査
部40のプローブ41は、コネクタホルダ30における
ハウジング1内の端子2に相当する位置へと変位させら
れる。 【0043】また、この状態からハンドル52を反時計
回りに回動することで、コネクタ検査装置10は、図5
の(イ)のような着脱ポジションへ復元する。このと
き、昇降ユニット38は押込みロッド43のカム面43
aに沿って上昇し、再びカム面43aの最上面で支持さ
れる。また、検査部40のプローブ41は、コネクタホ
ルダ30におけるハウジング1から離反させられる。 【0044】図6は、図1の実施形態に係る押圧子34
の動作を示す平面断面図である。(イ)は着脱ポジシシ
ョン、(ロ)は検査ポジションを示している。 【0045】レバー36の長辺部36aにおけるコネク
タホルダ30の外周近傍に位置する一端(力点部)は、
コネクタホルダ30のスライド孔32bに挿入されたロ
ッド42の前方端から所定の間隔Sをとって位置する。
一方、レバー36の長辺部36aの他端(作用部)は、
その後部端面が押圧ピン35のフランジ部35bの前部
端面と当接するように構成される。 【0046】ハンドル52を回動すると、図6の(ロ)
のようにハウジングホルダ30と検査部40とが当接し
た状態となる。この状態では、検査部40のロッド42
は、レバー36の長辺部36aの一端(力点部)を前方
へ押込んでいるため、レバー36は支点孔36c(支軸
37a)を中心として長辺部36aの他端(作用部)を
後方へ押込む方向へ回動させられている。この長辺部3
6aの他端(作用部)は、押圧ピン35のフランジ部3
5bと当設しているため、押圧ピン35に圧入された押
圧子34は、防水栓収容部31c内で後方へ押込まれて
いる。 【0047】図7は、図1の実施形態に係るコネクタ検
査装置10のコネクタ挿抜口31とコネクタ及びプロー
ブ41の相対位置を示す概念図である。(イ)はコネク
タが装着されていない状態、(ロ)はコネクタが装着さ
れ、変位手段50を操作していない状態、(ハ)は変位
手段50を操作した状態をそれぞれ示している。 【0048】図7(イ)において、ハウジング1がハウ
ジング収容部31aに装着されると、ハウジング1に仮
入れされた防水栓3は、防水栓収容部31cに装着さ
れ、図7の(ロ)の状態となる。このとき、プローブ3
8aは、防水栓3の有無及び、保持されたハウジング1
に対し防水栓3の位相が適合しているか否かを検出す
る。 【0049】図8は、コネクタがコネクタ挿抜口31に
装着された状態での防水栓3とプローブ38aとの関係
を示す概略図である。(イ)は、防水栓3とハウジング
1の周方向の位相がずれている場合、(ロ)は、防水線
3とハウジング1の周方向の位相が一致している場合を
それぞれ示している。 【0050】つまり、図8の(ロ)のように、防水栓3
の位相がハウジング1の位相と正確に合っていると、各
位置決め突起3cがプローブ38aと当接し、プローブ
38aの双方がONとなるため、合格と検出される。し
かし、図8の(イ)のように防水栓3の位相がハウジン
グ1の位相とずれていると、一方のプローブ38aがO
FFとなるので不合格と検出される。また、作業者が防
水栓3を装着し忘れた場合、プローブ38aは双方とも
にOFFとなり、不合格と検出される。さらに、防水栓
3の位相がハウジング1の位相と周方向で90°ずれて
いる場合、位置決め突起3cと係止突起3dは、防水栓
3における軸心方向での位置が相違している(図1)。
そのため、係止突起3dがプローブ38aに当接するこ
とはないので、プローブ38aは双方共にOFFとな
り、不合格と検出される。 【0051】不合格と検出された場合、作業者は、コネ
クタ検査装置10からコネクタを取り外して防水栓3と
ハウジング1の位相を合わせ直した後、再びコネクタ検
査装置10へ装着し、検査を行なう。 【0052】以上の図8の(ロ)ように、防水栓3とハ
ウジング1との周方向の位相が適切と検出された後、ハ
ンドル52を回動させると図7(ハ)の状態となる。す
なわち、プローブ38a(昇降ユニット38)が降下
し、次いで押し込み手段としての押圧子34によって防
水栓3がスリーブ1aに挿入される。また、これと同時
にプローブ41はハウジング1内へ挿入され、端子2の
導通検査を行なう。 【0053】なお、以上のように着脱ポジションから検
査ポジションへ変位する本実施形態のコネクタ検査装置
10は、昇降ユニット38と押圧子34が異なった時期
に動作をしており、その作動時期について図5及び図6
を参照して説明する。 【0054】図5の(イ)のように、昇降ユニット38
のカム面38eは、ハンドル52を回動すると即座に押
し込みロッド43のカム面43aを下り始める。一方、
押圧子34は、ハンドル52を回動しても検査部40の
変位量が所定の間隔Sを超えない限り作動することがな
い。本実施形態においては、昇降ユニット38が完全に
降下するために要する変位量を上記の間隔Sとすること
により、昇降ユニット38と押圧子34との干渉を防止
しつつ、コネクタ検査装置10を確実に作動得るように
なっている。 【0055】以上説明したように本実施形態によれば、
コネクタホルダ30において、防水栓収容部31cにプ
ローブ38aが設けられているので、防水栓3の有無及
び、ハウジング1と防水栓3との位相ずれの検出を容易
に行なうことができる。 【0056】特に本実施形態においては、上記防水栓3
が適正に装着されていると検出された後、ハンドル52
の回動によって、防水栓3がハウジング1へ挿入される
とともに、端子2が導通検査されるので、防水栓3の嵌
入作業と端子2の導通検査を同時にかつ確実に行なうこ
とができる。 【0057】上述した実施の形態は本発明の好ましい具
体例を例示したものに過ぎず、本発明は上述した実施の
形態に限定されない。本発明の特許請求の範囲内で様々
の設計変更が可能であることはいうまでもない。 【0058】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ハウジングホルダに設けられた防水栓検査手段によっ
て、防水栓の有無の検出及び、スリーブと防水栓との位
相ずれの検出を行なうことができる。また、上記防水栓
が適正と検出された後に変位手段を操作すると、押込み
手段によって防水栓がスリーブに押込まれるとともに、
導通検査部によってハウジングの端子が導通検査され
る。従って、導通検査装置でありながら、従来手作業で
行なっていた防水栓の嵌入作業と比較して作業者の負担
が軽減されるとともに、防水栓の装着忘れを無くし、か
つ防水栓を確実にスリーブに嵌入することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 防水栓を採用したコネクタの分解斜視図であ
る。 【図2】 本発明の実施の一形態に係る防水栓組付機能
付コネクタ検査装置の外観構成を示す斜視図である。 【図3】 図1の実施形態に係るコネクタ検査装置のベ
ース、検査部及び変位手段を示す分解斜視図である。 【図4】 図1の実施形態に係るコネクタホルダの一部
切欠き分解斜視図である。 【図5】 図1の実施形態に係るコネクタ検査装置の動
作を示す断面図である。(イ)は変位手段の操作前の状
態、(ロ)は変位手段の操作後の状態を示している。 【図6】 図1の実施形態に係る押圧子の動作を示す断
面図である。(イ)は着脱ポジシション、(ロ)は検査
ポジションを示している。 【図7】 図1の実施形態に係るコネクタ検査装置のコ
ネクタ挿抜口とコネクタ及びプローブの相対位置を示す
概念図である。(イ)はコネクタが装着されていない状
態、(ロ)はコネクタが装着され、変位手段を操作して
いない状態、(ハ)は変位手段を操作した状態を示して
いる。 【図8】 コネクタがコネクタ挿抜口に装着された状態
での防水栓とプローブとの関係を示す概略図である。
(イ)は、防水栓とハウジングの周方向の位相がずれて
いる場合、(ロ)は、防水栓とハウジングの周方向の位
相が一致している場合をそれぞれ示している。 【符号の説明】 1 ハウジング 1a スリーブ 2 端子 3 防水栓 10 コネクタ検査装置 30 ハウジングホルダ 34 押圧子(押し込み手段の要部) 38 昇降ユニット 38a プローブ 40 検査部 41 プローブ 50 トグル機構
る。 【図2】 本発明の実施の一形態に係る防水栓組付機能
付コネクタ検査装置の外観構成を示す斜視図である。 【図3】 図1の実施形態に係るコネクタ検査装置のベ
ース、検査部及び変位手段を示す分解斜視図である。 【図4】 図1の実施形態に係るコネクタホルダの一部
切欠き分解斜視図である。 【図5】 図1の実施形態に係るコネクタ検査装置の動
作を示す断面図である。(イ)は変位手段の操作前の状
態、(ロ)は変位手段の操作後の状態を示している。 【図6】 図1の実施形態に係る押圧子の動作を示す断
面図である。(イ)は着脱ポジシション、(ロ)は検査
ポジションを示している。 【図7】 図1の実施形態に係るコネクタ検査装置のコ
ネクタ挿抜口とコネクタ及びプローブの相対位置を示す
概念図である。(イ)はコネクタが装着されていない状
態、(ロ)はコネクタが装着され、変位手段を操作して
いない状態、(ハ)は変位手段を操作した状態を示して
いる。 【図8】 コネクタがコネクタ挿抜口に装着された状態
での防水栓とプローブとの関係を示す概略図である。
(イ)は、防水栓とハウジングの周方向の位相がずれて
いる場合、(ロ)は、防水栓とハウジングの周方向の位
相が一致している場合をそれぞれ示している。 【符号の説明】 1 ハウジング 1a スリーブ 2 端子 3 防水栓 10 コネクタ検査装置 30 ハウジングホルダ 34 押圧子(押し込み手段の要部) 38 昇降ユニット 38a プローブ 40 検査部 41 プローブ 50 トグル機構
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 被覆電線の端末に接続された端子と、こ
の端子が挿入されるハウジングと、ハウジングの端子挿
入側に形成されたスリーブと、このスリーブに対し、周
方向の相対位置が予め設定された仕様に適合した状態で
嵌入するとともに、スリーブと上記被覆電線との間をシ
ールする防水栓とを有するコネクタの組付検査装置であ
って、 上記防水栓が予めスリーブに仮入れされたハウジングを
保持するハウジングホルダと、 このハウジングホルダに接離可能に配置され、保持され
たハウジングの端子を導通検査する導通検査部と、 この導通検査部とハウジングホルダとを相対的に近接さ
せてハウジングの端子を検査する検査ポジションとハウ
ジングホルダと導通検査部とを相対的に離反させてハウ
ジングを着脱可能にする着脱ポジションとの間で導通検
査部とハウジングホルダとを相対的に変位させる変位手
段と、 上記ハウジングホルダに設けられ、保持されたハウジン
グに仮入れされている防水栓の有無を検出するととも
に、検出された防水栓のスリーブに対する相対位置が上
記仕様に適合しているか否かを検査する防水栓検査手段
と、 上記導通検査部と連動可能に変位手段に連結され、着脱
ポジションから検査ポジションに移行する過程でハウジ
ングに仮入れされている防水栓をスリーブ内に押し込む
押し込み手段とを備えていることを特徴とする防水栓組
付機能付コネクタ検査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002022000A JP3744429B2 (ja) | 2002-01-30 | 2002-01-30 | 防水栓組付機能付コネクタ検査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002022000A JP3744429B2 (ja) | 2002-01-30 | 2002-01-30 | 防水栓組付機能付コネクタ検査装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003223967A true JP2003223967A (ja) | 2003-08-08 |
JP3744429B2 JP3744429B2 (ja) | 2006-02-08 |
Family
ID=27745089
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002022000A Expired - Fee Related JP3744429B2 (ja) | 2002-01-30 | 2002-01-30 | 防水栓組付機能付コネクタ検査装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3744429B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010232018A (ja) * | 2009-03-27 | 2010-10-14 | Yazaki Corp | コネクタ検査治具 |
KR101820140B1 (ko) * | 2016-08-17 | 2018-01-19 | 주식회사 경신 | 고전압 커넥터의 리어홀더 체결장치 |
KR20190140222A (ko) * | 2018-06-11 | 2019-12-19 | 김종수 | 패킹 결합 장치 |
-
2002
- 2002-01-30 JP JP2002022000A patent/JP3744429B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010232018A (ja) * | 2009-03-27 | 2010-10-14 | Yazaki Corp | コネクタ検査治具 |
KR101820140B1 (ko) * | 2016-08-17 | 2018-01-19 | 주식회사 경신 | 고전압 커넥터의 리어홀더 체결장치 |
KR20190140222A (ko) * | 2018-06-11 | 2019-12-19 | 김종수 | 패킹 결합 장치 |
KR102059268B1 (ko) * | 2018-06-11 | 2019-12-24 | 김종수 | 패킹 결합 장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3744429B2 (ja) | 2006-02-08 |
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Effective date: 20040611 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
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