JP3744088B2 - 線状体の供給方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、可撓性のある線状体の供給方法とその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図11及び図12に示すように、胴部107と鍔108とからなるボビン110に線状体109が巻かれており、鍔108の一方に当接するフライヤ100が設置されている。フライヤ100のリング部101は、鍔108よりも若干大きく形成されており、線状体109の繰り出し時に鍔108に当たらないようになっている。
【0003】
また、リング部101は、その円周の周囲に線状体109が繰り出される際に滑りやすいように表面加工されているとともに、放射状に例えば硬質ナイロンのような複数本の可撓体102が例えば接着テープ105で固着されている。なお、吊部材103は、重し104をフライヤ100に固着するとともに、運搬用に使用される。このような、フライヤ100は、線状体の直径サイズや線状体を繰り出す時の線速に適応したものではあるが、線サイズが変化したり、線速がかわるとその都度それらの条件に合ったものを調達するのに限界があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
図11及び図12に示すような繰り出し装置を使用した場合には、線状体の直径サイズや線状体を繰り出す時の線速が変化した場合には、十分に追随する事が出来ず、あらためて調節し直したり線速を制限する必要があったので、生産効率を高めることが困難であった。また、加工品種換えのため、一時線状体の繰り出しを止めることがあるが、その時にコイルの表面から線状体がばらけて落下することがあり、その後、線状体を再度繰り出すときには、ばらけて落下した線状体同士が絡まることによって繰り出すことが出来ず、断線することがあった。
【0005】
更に、線の繰り出しの勢いで線がばらけて落下することによっても繰り出すことが出来ず、表面に傷が生じたり、断線することがあった。発明者らの検討によれば、線状体の線径や線速の使用範囲が拡大するに従い、図11及び図12に示すような繰り出し装置にあっては、線径の如何にかかわらずサプライ張力を安定して事故防止のために回転させる必要があることを見出した。しかし他方、回転させるにしても適切なトルクが必要であることも実施例に示す通りである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本願発明は、線状体を繰り出すコイルの近傍にあって回転自在の回転リングによって該線状体を該コイルの中心軸上方向に繰出すとともに、該回転リングの近傍にあって、制動下において該回転リングと同軸に回転自在であり周囲に放射状配列で例えば硬質ナイロンのような可撓体を備えた回転ブラシの前記可撓体に接触しながら前記線状体を供給することを特徴とする線状体の供給方法と装置である。
【0007】
放射状に配列された可撓体は、傾斜させて回転リングに接触ないし近接されているとともに、ブレーキ手段は、固定した硬質ナイロンを回転ブラシのフレームに当接する構造にしたものである。これにより、線状体の繰り出し側のコイルに近接して放射状に配列した可撓体を前記線状体が押し曲げることによって前記線状体に張力を付与しており、線状体の再供給時には、コイルの線状体がばらけて落下することはない。また、コイルの線状体が右巻きであっても左巻きであっても(コイルの上下が入れ替わっていても)そのまま繰り出すことが出来る。
【0008】
【発明の実施の形態】
コイルは、コイルの巻き形状に限定されるものではなく、例えば束、パック巻、ボビン巻のいずれにも使用可能である。また、コイルはその中心軸が図1に示すように、垂直に限定するものではなく、水平でも或いは斜めでも良い。線状体の繰り出し側のコイルの近傍にあって、線状体の繰出し方向をコイルの中心軸方向に変える回転リングと、該回転リングの近傍にあって該回転リングと同軸に放射状に配列した可撓体を備えた回転ブラシと、該回転ブラシを制動するブレーキ手段とを具備するもので、線状体は該回転ブラシにおける放射状に配列した可撓体を押し曲げることによって前記線状体に張力を付与するようにした線状体の供給方法とその装置である。可撓体は、硬質ナイロンで形成すると耐久性やしなりの面から好ましい。
【0009】
【実施例】
本願発明の線状体の供給方法とその装置は、図1に示すように、線状体Wがボビンの鍔に当たって傷が付かないようにコイルの上部に近接してフライヤ10を配置している。コイルは中心部分が中空であり、この中空部分に中筒20が挿入され、その上に乗せるようにしてフライヤ10が装着される。フライヤ10は、図2〜図7に示すように、フライヤ10の下部には、円形の板材1があって、その下面にはコイルの中空部分に挿入する挿入部材2を、また、その上面には、軸棒3がそれぞれ固着されている。軸棒3には、板材1に近い順に回転リング4、回転ブラシ6及び回転ブラシ用ブレーキ8が同軸上に一体に構成されるとともに回転リング4及び回転ブラシ6は時計方向及び反時計方向の2方向に回転自在に取付けされている。
【0010】
回転ブラシ6は、回転リング4の外周に接触乃至近接するように斜め方向になるようにして円周に可撓体からなるブラシ6'が多数本取付けられている。このブラシ6'は、長さが20〜30cm程度、直径が2〜3mm程度の硬質ナイロンで形成されている。硬質ナイロンは、その性質上線状体Wに対して損傷を与えることはなく、また、いわゆる腰が強いので、長期にわたって安定して使用することが出来る。
【0011】
ワイヤWがこのブラシ6'に接触することによって、ワイヤWの繰り出しが止まった時でも繰り出し途中のワイヤWの張力が0になっていわゆる螺旋状の形状を呈することからワイヤWが可撓体のブラシ6'にひっかかる。この状態によってワイヤWはコイル近辺で落下することはない。ワイヤWがコイル近辺で落下しないようにするためには、表1に示すように、ブレーキ用ブラシの本数が80本以上と多すぎたり、数本程度と少なすぎたりしても、適切なサプライができないことが経験的に分かっているので、最適な条件を設定する必要があるが、本願発明は簡便な装置にして容易に調節できるようにしたものである。
【0012】
【表1】
Figure 0003744088
【0013】
回転ブラシ用ブレーキ8は、それ自体のブレーキ板7が軸棒3に固定されており、回転することはなく、ブレーキ板7にあけられた孔11にブラシ8'を曲げて挿入することによって固定されている。これは可撓体が弾力性があるので、曲げることによって、孔11にしっかりと固定されることになるからである。そして、回転ブラシ用ブレーキ8に放射状に円周方向に固着された複数本の硬質ナイロンからなるブラシ8'が回転ブラシ6の構成体であるフレーム5に当接することによって回転ブラシ6の回転を適宜コントロールしている。回転ブラシ用ブレーキ8に装着された硬質ナイロンからなるブラシ8'は、上述したとおり着脱自在の孔11に挿入したもので、表1の条件に適合するように、ブラシの数を適宜選択したり、中心からの距離が異なる孔11に挿入することによって、ブレーキとしてのトルクを調節することができる。12は、ブラシを挿入した孔である。しかも、線状体Wが右左2方向のどちらかに繰り出されることによって回転ブラシ6が追随しながら回転するので、回転方向に制約されることはない。
【0014】
ところで、ワイヤWが繰り出されることによって生じる回転ブラシ6へのブラシ回転力Fは、模式的にはワイヤWが回転リング4にかかる力の水平成分で近似できることから、
F∝m×r×ω2 ・・・・・・・・・・・・・(A) と表すことができる。
ここで、質 量:m∝線径2=φ2
回転半径:r=一定
回転速度:ω∝線速/巻径=v/D であるとすると、
F∝(A)∝φ2×v2×Dー2・・・・・・・・(B) の関係が成り立つ。
【0015】
ここで、繰出されるワイヤWは、図7に示すように、コイルから回転リング4までと回転リング4からガイドGとはほぼ直線で示すことができる。いま、図8に示すように、コイル巾は、0.7m、また、回転リング(コイルの上端と同じとみなす)からガイドGまでの垂直距離を2.2m、回転リングの半径(回転半径)を0.6mとすると、回転リング4とガイドGとを結ぶワイヤWが水平線とのなす角度θ1=75°である。また、ワイヤWがコイルの上端から繰出される場合はほぼ水平に繰出されることから、θ2=0°となっている。
従って、その時のワイヤWにおける水平成分及び垂直成分は、図9に示すように、
ベクトルF(上)の水平成分:(1+cosθ1)T=1.26T
ベクトルF(上)の垂直成分:Tsinθ1=0.97T となる。
【0016】
他方、ワイヤWがコイルの下端から繰出される時の角度は、図10に示すように、θ2=49°となるとともに、回転リング4とガイドGとを結ぶワイヤWが水平線とのなす角度θ1=75°は変わらないことから、その時のワイヤWにおける水平成分及び垂直成分は、
ベクトルF(下)の水平成分:(cosθ1+cosθ2)T=0.91T
ベクトルF(下)の垂直成分:(sinθ1−sinθ2)T=0.21T となる。
【0017】
従って、コイルの上端と下端とから繰出されるワイヤWの水平成分の変動比率は、1.26T/0.91T=1.38となる。従って、約40%の範囲内で変動することが分かる。そして、線径φ、線速v及び巻径Dが変化する場合の予想値について、実際の具体例に基づいて検討した結果を表2に示す。ここで、「線径が大かつ線速も大」の場合、フラシ回転力Fの絶対量が2乗で大きくなり、変動が大きくなるのであるが、安定して使用するためには、オーバーランが発生すると、垂れ下がりの原因となることから、常に適切な制止状態に置くのが良いことに着目し、回転ブラシ用ブレーキ28を設けているのである。
なお、角度θ1、θ2はワイヤWの繰出し状況によって適宜決定されるものであることは云うまでもない。
【0018】
【表2】
Figure 0003744088
【0019】
【発明の効果】
線状体の繰り出し側のコイルに近接して放射状に配列した可撓体を前記線状体が押し曲げることによって前記線状体に張力を付与しているので、線状体の再供給時には、コイルの線状体がばらけて落下することはないから、線状体が絡まって破断するようなことはない。また、コイルの線状体が右巻きであっても左巻きであってもそのまま繰り出すことが出来る。可撓体は、硬質ナイロンであるので、しなりによって線状体が落下することがなく、また、硬質ナイロンの特性上耐久性を有するため、線状体の品質を確保しながら、長期に亙って使用することができる。
【0020】
また、線状体の繰り出し側のコイルに近接して可撓体を放射状に配列した回転ブラシと、前記回転ブラシを制動するブレーキ手段を具備するので、線状体の張力が安定しており、停止状態になってもコイルからばらけることはないから、線状体を再度繰り出しても破断することはない。
回転ブラシに放射状に配列されたブラシは、更に傾斜させて回転リングに近接させているので、線状体はブラシに近接できるので、線状体の落下を防止することができるとともに、線サイズや線速の変化に対して追随することができるものである。ブレーキ手段は、固定フレームに固着した硬質ナイロンの可撓体を回転ブラシのフレームに接触させているので、繰り出し方向が左右どちらでもよく、長期に亙って安定して使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例におけるフライヤのセット状況を示す概略斜視図である。
【図2】 本発明の実施例におけるフライヤの正面図である。
【図3】 本発明の実施例におけるフライヤの平面図である。
【図4】 本発明の実施例におけるフライヤの断面概略図である。
【図5】 本発明の実施例におけるフライヤの底面図である。
【図6】 本発明の実施例における線状体の繰り出し状況図である。
【図7】本発明の実施例における線状体の繰り出し状況の模式図である。
【図8】本発明の実施例における線状体の繰り出し状況の寸法図である。
【図9】本発明の実施例における線状体のコイル上端からの繰り出し状況におけるベクトル図である。
【図10】本発明の実施例における線状体のコイル下端からの繰り出し状況におけるベクトル図である。
【図11】従来の実施例における繰り出し用固定ブラシの平面図である。
【図12】従来の実施例における繰り出し用固定ブラシの正面図である。
【符号の説明】
C:コイル
P:パレット
W:線状体
1:板材
2:挿入部材
3:軸棒
4:回転リング
5:フレーム
6:回転ブラシ
6':ブラシ
8:回転ブラシ用ブレーキ
8':ブラシ
10:フライヤ
20:中筒

Claims (2)

  1. 線状体を繰り出すコイルの近傍にあって回転自在の回転リングによって該線状体を該コイルの中心軸上方向に繰出すとともに、該回転リングの近傍 にあって、制動下において該回転リングと同心に回転自在であり周囲に放射状配列の可撓体を備えた回転ブラシの前記可撓体に接触しながら前記線状体を供給することを特徴とする線状体の供給方法。
  2. 可撓体は、硬質ナイロンである請求項1に記載の線状体の供給方法。
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