JP3741295B2 - エンジン排ガス浄化触媒の製造方法 - Google Patents

エンジン排ガス浄化触媒の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はエンジン排ガス浄化触媒の製造方法に係り、特にディーゼルエンジンやリーンバーンエンジンのように水分や酸素が多く含有するエンジンの排ガス浄化触媒の製造方法に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来より還元性雰囲気のガソリンエンジンの排ガス浄化、特に窒素酸化物の分解触媒には種々の触媒が開発されているが、ディーゼルエンジンのような含有酸素が10%程度存在する酸素共存排ガスについては適用できない。
かかるディーゼルエンジンの窒素酸化物分解触媒としてモルデナイトその他のゼオライト組織中に金属イオンを分散担持させた排ガス浄化触媒として特開平2−251248、特開平3−213147等が提案されている。
【0003】
前記従来技術はモルデナイトに銅を含有させた触媒である。又モルデナイトにコバルトCoを含有させた触媒等も提案されているが、これらの技術はいずれも、モルデナイトその他のゼオライト粉末と、硝酸銅や硝酸コバルト等の活性金属塩水溶液を混合攪拌した後、粉体状に乾燥させた後、前記粉体を空気中で焼成してゼオライト組織中に活性金属イオンを分散担持させるものである。
【0004】
しかしながら前記のように空気中で焼成する活性金属ゼオライト触媒においては、イオンとして担持されなかった余剰金属分が存在すると、前記空気中の焼成により、前記余剰金属分の酸化により形成される金属酸化物が活性副生成物となり、還元剤であるHCの酸化を促進するために、HCが無駄に消費されNOx浄化率が減少する等NOx浄化に悪影響を及ぼす。
例えば、Coモルデナイト触媒を製造する場合には、酢酸コバルトCo(COOH)2若しくは硝酸コバルトCo(NO32水溶液とモルデナイト粉末(SiO2・Al23)とを混合攪拌且つ乾燥粉体化したものを空気中で焼成して製造するが、この際、前記粉体化でイオンとしてモルデナイト組織中に担持されなかった余剰Coが前記空気中の焼成により酸化して4酸化3コバルト(Co34)として生成される。
【0005】
そして前記Co34が多く生成されると、Co34が触媒としてHCの直接酸化を促進しHCの無駄な消費につながる。
【0006】
本発明は前記のようにHC還元剤を無駄に消費することなく有効にNOx浄化を行い得る浄化触媒の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の他の目的はディーゼルエンジンやリーンバーンエンジンのように水分又は/及び酸素が多く含有するエンジンの排ガスにおいても有効にNOx浄化分解が可能で、而もNOxの浄化性能が高く実用に適する浄化触媒の製造方法の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、かかる技術課題を達成するために、モルデナイト粉末とCoを含む1又は複数の活性金属塩水溶液とを混合撹拌した後、粉体状に乾燥させる一又は複数の粉体化工程と、
前記粉体化工程製造物を前記活性金属塩の原料に合せて活性副生成物(Co )の発生を抑制または失活(CoSO )するように調整したSO 含有雰囲気、SO +O 混合雰囲気、還元雰囲気、若しくは不活性雰囲気下で焼成若しくは熱処理する熱処理工程とを含む事を特徴とし、特に前記還元雰囲気が水素H であり、前記不活性雰囲気が窒素N もしくはヘリウムHeであることを特徴とする。
【0008】
即ち、前記熱処理工程は焼成工程と同時に行うのが好ましいが、必要に応じ焼成工程の後に独立した熱処理工程を設けてもよい。
ここでモルデナイトとは、ゼオライトのうちモルデナイト群に属するゼオライトで、7オングストロームの細孔径を有し、一般にはSiO2/Al23モル比が10から11のものが用いられるが、12〜20以上のモルデナイトを用いても有効である。
又、前記粉体化工程における混合攪拌は100℃以下の700mmHg(0.9気圧)程度の減圧雰囲気下で行われるのが良く、これにより緩やかに水分が蒸発しながら均等混合がなされ、モルデナイト組織中の分散が均等に行われ好ましい。
【0009】
本発明を具体的に説明する。
例えば前記混合攪拌により粉体化した粉体製造物には図2に示すように、モルデナイト中にCoイオンが分散担持されるか、その一部は遊離してCoイオン(Co2+)若しくは活性副生成物(Co34)化する。
そこで本発明は前記余剰金属分をH2 還元性雰囲気下で焼成することにより下記(1)式に示すように硝酸コバルトCo(NO32が比較的酸化力の弱いCoOに還元する。
αCo(NO32+βH2→γCoO+δNO+εH2O …(1)
【0010】
又O2不足下の窒素N2、ヘリウムHe2等の不活性ガス雰囲気下で焼成しても、酸化力の弱いCoOに還元する。
【0011】
更に、前記混合攪拌により粉体化した粉体製造物を例えばSO2含有雰囲気若しくはSO2+O2混合雰囲気下で400〜600℃で焼成(以下過剰酸化処理という)することにより、余剰金属分の活性副生成物(Co34)の生成を抑制するか若しくは中間製造工程で生成された活性副生成物を失活(CoSO4)させることが出来る。
【0012】
従って本発明によれば、前記熱処理、特に焼成時の雰囲気ガスを制御して過剰酸化処理、還元雰囲気、若しくは不活性雰囲気に制御する事により、排ガス浄化に悪影響を及ぼす活性副生成物(Co34)の生成を抑制し、また失活(CoSO4)させる事が出来るために、NOx浄化率を向上させるとともに無処理の場合に比較して活性温度域を高温度域側に変える事が出来る。
【0013】
又焼成時の雰囲気ガス処理温度若しくは時間、更には処理ガス組成を異ならせて前記処理を行えば浄化性能のピーク温度の異なる種々の排ガス浄化触媒を製造する事も可能である。これにより幅広い温度域で高い浄化率を有する排気ガスの浄化が可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。但しこの実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がないかぎりは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
先ず本発明の実施例に係るCoゼオライト触媒の製造方法を図1に基づいて説明する。
【0015】
先ず、触媒活性成分を含む水溶液を作る。
炭酸コバルトCoCO3、酢酸コバルトCo(COOH)2若しくは硝酸コバルトCo(NO32と純水により0.2mol/lの水溶液を調整する。
次に触媒担体成分としてゼオライト粉末(SiO2・Al23)と前記水溶液を混合する。
前記混合割合は前記水溶液中のCoイオン分とゼオライト粉末の重量比(Co/(SiO2・Al23))が略6W%になるように設定する。
混合雰囲気は700mmHgの減圧下で50℃前後に加熱して行う。
【0016】
そして前記混合攪拌を3時間程度行う事により水分が蒸発して固化(乾固)し、つぎにこれを乾燥器中で100〜150℃前後に加熱して乾燥粉体化を行う。
【0017】
この結果下記(2)式に示すように、Co2+がSiO2・Al23に付着する。
Co(NO32→Co2++2NO3 +
{又はCo(COOH)2→Co2++2COOH+
Co2++SiO2・Al23→SiO2・(Co2+)・Al23 …(2)
【0018】
次に、前記のようにして乾燥させたCO・ゼオライト粉末を空気雰囲気下で、500〜600℃の温度で30nin程度焼成したものを比較例1、H2ガス雰囲気下で、200℃の温度で30nin程度焼成したものを実施例1、窒素N2ガスにSO2を50ppmO2を5〜10%夫々混合した混合雰囲気下で、400℃の温度で30nin程度焼成したものを実施例2として夫々触媒を完成する。
そして、前記のように形成された夫々の触媒は対応する排ガスに合わせ、ハニカム状若しくはペレット状に圧縮成形して形成する。
【0019】
さて前記焼成によりCo(NO32塩のNO3 +が熱分解により消失し、そして実施例1では、前記余剰Co2+金属分をH2還元性雰囲気下で焼成することにより下記(3)式に示すように硝酸コバルトCo(NO32が比較的酸化力の弱いCoOに還元する。
αCo(NO32+βH2→γCoO+δNO+εH2O …(3)
【0020】
また実施例2の場合は、前記混合攪拌により粉体化した粉体製造物を例えばSO2含有雰囲気若しくはSO2+O2混合雰囲気下で400〜600℃で焼成(以下過剰酸化処理という)することにより、余剰金属分の活性副生成物(Co34)の生成を抑制するか若しくは中間製造工程で生成された活性副生成物を失活(CoSO4)させることが出来る。
【0021】
一方比較例1の場合はゼオライト組織中に担持されなかった余剰Coが前記空気雰囲気下の焼成により酸化コバルト(Co34)として生成遊離している状態となる。
【0022】
【実施例】
次に前記触媒を用いた本発明の実施例を説明する。
まず図2は、NO:500ppm、O2:10%、H2O:6%、HC(C36):3000ppmC、SV値:70000h-1の試験条件下で排気ガス温度を100℃から600℃に変化させた場合の、NOx浄化率変化を示す。
本図より理解できるように、比較例1の空気処理のCoーゼオライト触媒は、300〜400℃でピークの浄化性能を有し、その40%以上の浄化率の温度域は略300〜450℃である。
又、実施例1のH2処理したCoーゼオライト触媒は、300〜550℃で浄化率が40%以上の浄化性能を有す。
従って本実施例においては比較例1に比較して高温域側の浄化性能が大きく向上する。
一方、本発明の実施例2のSO2+O2処理したCoーゼオライト触媒は、350〜550℃で40%以上の浄化率が得られることが理解される。
従って本実施例においても比較例1に比較して高温域側の浄化性能が大きく向上する。
【0023】
【発明の効果】
以上記載のごとく本発明はHC還元剤を無駄に消費することなく有効にNOx浄化を行い得る浄化触媒を得る事が出来、特に従来技術に比較して高温域側の浄化性能が大きく向上する。
特に本発明は、ディーゼルエンジンのように水分及び酸素が多く含有するエンジン、又やリーンバーンエンジンのようにび酸素が多く含有するエンジンの排ガスにおいて有効にNOx浄化分解が可能で、実用に適する浄化触媒を得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の空気処理した比較例1とH2、SO2+O2処理した各実施例のCoーゼオライト触媒の製造手順を示す。
【図2】排気ガス温度を100℃から600℃に変化させた場合の、実施例と比較例のNOx浄化率変化を示すグラフ図である。

Claims (2)

  1. モルデナイト粉末とCoを含む1又は複数の活性金属塩水溶液とを混合撹拌した後、粉体状に乾燥させる一又は複数の粉体化工程と、
    前記粉体化工程製造物を前記活性金属塩の原料に合せて活性副生成物(Co )の発生を抑制または失活(CoSO )するように調整したSO 含有雰囲気、SO +O 混合雰囲気、還元雰囲気、若しくは不活性雰囲気下で焼成若しくは熱処理する熱処理工程とを含むことを特徴とする排ガス浄化触媒の製造方法。
  2. 前記還元雰囲気が水素H であり、前記不活性雰囲気が窒素N もしくはヘリウムHeであることを特徴とする請求項1記載の排ガス浄化触媒の製造方法。
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