JP3498753B2 - 排気ガス浄化用触媒およびその製造方法 - Google Patents

排気ガス浄化用触媒およびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の排気ガスを
浄化するのに利用され、とくに触媒成分としてゼオライ
トを用いた排気ガス浄化用触媒に関するものであり、か
つまた、前記排気ガス浄化用触媒を製造するのに好適な
排気ガス浄化用触媒の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の触媒成分としてゼオライトを用い
た排気ガス浄化用触媒としては、例えば、特開平2−2
61545号公報に開示されたものがある。
【0003】この排気ガス浄化用触媒では、銅をイオン
交換したゼオライト粉末を含むスラリーをアルカリ性に
調製し、このスラリーをハニカム担体にコーティングし
て触媒を担持させることにより製造されるものとしてお
り、排気ガス中の酸素濃度が理論値より大きくなった状
態(リーンバーン雰囲気)において、排気ガス中のNO
xを還元除去し、リーンバーン雰囲気でも効率よくNO
xを浄化し、触媒性能を向上させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな銅をイオン交換したゼオライト粉末を含むスラリー
をアルカリ性に調製してハニカム担体にコーティングを
行って製造した触媒を用いて、リーンバーン雰囲気での
NOx還元除去に有利となるようにした触媒にあって
は、銅をイオン交換したゼオライト粉末のハニカム担体
へのコーティング量が十分でなく、耐久後すなわち長期
間使用後に触媒性能が劣化し、NOxの還元除去が十分
に行えないこともあるという問題点があり、長期間の使
用後に触媒性能が劣化しがたくかつまたコーティング量
を十分なものとしたときでも排気ガスの圧力損失が少な
い排気ガス浄化用触媒を得ることが課題であった。
【0005】
【発明の目的】本発明は、このような従来の課題にかん
がみてなされたものであって、長期間の使用後において
もNOxの還元除去性能に優れ、かつまた、触媒での排
気ガスの圧力損失が少ない触媒を提供することを目的と
している。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる排気ガス
浄化用触媒は、銅をイオン交換したZSM−5型ゼオラ
イト粉末およびモルデナイト系ゼオライト粉末の少なく
とも1種を主成分とする無機物と、アルミナゾルとシリ
カ−アルミナゾルを含まないシリカゾルと、水とを少な
くとも混合したスラリーをハニカム担体にコーティング
してなる排気ガス浄化用触媒において、ハニカム担体へ
のコーティング量が150〜400g/Lであり、ハニ
カム担体の開口率が45〜80%であることを特徴とし
ている。
【0007】また、本発明に係わる排気ガス浄化用触媒
の製造方法は、前記排気ガス浄化用触媒を製造するに際
し、前記シリカゾルの固形分の比率がコーティング後の
コーティング層に対して重量比で5〜25%となるスラ
リーをハニカム担体にコーティングすることを特徴とし
ている。
【0008】本発明に係わる排気ガス浄化用触媒および
その製造方法においては、銅をイオン交換したZSM−
5型ゼオライト粉末およびモルデナイト系ゼオライト粉
末の少なくとも1種を主成分とする無機物と、アルミナ
ゾルとシリカ−アルミナゾルを含まないシリカゾルと、
水とを少なくとも混合したスラリーを用いるようにして
いる。このうち、ZSM−5型ゼオライトは、カセイソ
ーダの一部をテトラプロピルアンモニア塩で置き換えて
反応させて得られるものであって、例えば、第四級アン
モニウム塩の種類を変えることにより、種々のZSM型
の高シリカ−アルミナ比のゼオライトが合成される。
【0009】また、ハニカム担体としては、とくに限定
されず、従来より使用されている例えばアルミナ等のセ
ラミックス製担体などを使用することができる。
【0010】そして、上記スラリーを用いてハニカム担
体にコーティングするに際し、焼成後においてハニカム
担体へのコーティング量が150〜400g/Lであ
り、かつまた、コーティング後のハニカム担体の開口率
が45〜80%であるようにコーティング条件をコント
ロールするようにしている。この場合、焼成後のコーテ
ィング量が150g/Lよりも少ないと、ゼオライト粉
末のハニカム担体へのコーティング量が少なすぎること
となって、耐久後すなわち長期間の使用後の触媒性能が
劣化しやすいものとなるので好ましくなく、また、コー
ティング量が400g/Lよりも多くなると、コーティ
ング後のハニカム担体の開口率を45%以上であるよう
にするのが困難となるため好ましくない。
【0011】そして、コーティング後においてハニカム
担体の開口率が45%よりも小さいと、ハニカム担体の
触媒層が厚くなり、触媒層の内部へ排気ガスが十分拡散
しないこととなって、内部の触媒層を有効に活用するこ
とができなくなり、コーティングした触媒層に対する性
能向上の効果が得がたくなるので好ましくない。
【0012】他方、コーティング後のハニカム担体の開
口率が80%よりも大きくなると、ハニカム担体へのコ
ーティング量が少なくなり、十分な触媒性能を得ること
ができがたくなるので好ましくない。
【0013】さらに、ゾルによる固形分の比率は、コー
ティング後の触媒層中に含まれる重量比として、触媒層
全体に対して5%以上25%以下であるようにスラリー
調整を行うことが望ましく、このようなスラリー調整を
行うことによって、スラリーの性状をコーティングしや
すい性状に保つことができ、コーティング量を多くし、
かつまた、開口率が高い排気ガス浄化用触媒の製造に有
利なものとなる。
【0014】そして、ゾルによる固形分が5%よりも少
ないと、スラリー中の水分比率が高くなり、十分なコー
ティング量を得ることが難しくなり、25%よりも多い
と、スラリー中の固形分比率が高くなり、コーティング
後に高い開口率を得ることが難しくなるので好ましくな
い。
【0015】さらにまた、コーティングの際にコーティ
ング量および開口率のコントロールを行うにあたって
は、スラリーのコーティング後に圧縮空気を用いて過剰
なスラリーの除去を行う際に圧縮空気を流す時間を調整
する方法や、スラリーのコーティング後に減圧して過剰
なスラリーの除去を行う際に減圧時間を調整する方法
や、スラリーのコーティングの前処理として水をコーテ
ィングする際に水のコーティング量を調整する方法など
を用いることができる。
【0016】
【発明の作用】本発明に係わる排気ガス浄化用触媒およ
びその製造方法においては、銅をイオン交換したゼオラ
イト粉末、具体的には、銅をイオン交換したZSM−5
型ゼオライト粉末およびモルデナイト系ゼオライト粉末
の少なくとも1種、を主成分とした無機物をハニカム担
体にコーティングするようにしているが、かかる無機物
は、酸素が多量に含まれるエンジン排気ガスのリーン領
域において、NOx転化性能を有している。
【0017】ところが、このような銅をイオン交換した
ゼオライト粉末を用いたコーティング層においては、銅
をイオン交換したゼオライト粉末の耐熱性が低いため
に、ハニカム担体へのコーティング量が十分でないとき
には、自動車用触媒が曝される高温での使用条件下で、
コーティング層の全体が熱により劣化して十分なNOx
浄化性能が得られないことがある。
【0018】そこで、本発明では、コーティング時の条
件をコントロールすることにより、銅をイオン交換した
ZSM−5型ゼオライト粉末およびモルデナイト系ゼオ
ライト粉末の少なくとも1種の量を150g/L以上と
してハニカム担体に十分な量をコーティングし、自動車
用触媒において要求される高温での耐久性能を確保する
ようにしている。
【0019】また、コーティング量を多くしかつコーテ
ィング後の開口率を45%以上としているため、触媒通
過時の排気ガスの圧力損失が十分に低く押さえられ、耐
久後すなわち長期間使用後のNOx活性が高く、かつエ
ンジンの排気ガス圧力損失が少なく、触媒中を通過する
ガスの流速が触媒反応を阻害せずに、耐久後すなわち長
期間使用後の浄化性能の劣化に影響が少ない触媒とな
る。
【0020】
【実施例】実施例1 0.2mol/Lの硝酸銅溶液:5.2kgと、ZSM
−5型ゼオライト粉末:2kgを混合して攪拌した後、
瀘過を行った。これを3回繰り返した後、乾燥,焼成を
行って、Cuをイオン交換したゼオライト粉末を調製し
た。
【0021】次に、Cuをイオン交換したゼオライト粉
末:1890gと、酸性シリカゾル(固形分20%):
1150gと、水:1100gを磁性ボールミルに投入
し、この磁性ボールミルで粉砕して得たスラリーを用い
て、モノリスハニカム担体(1.7L,400セル)
に、焼成後においてコーティング量が160g/L,開
口率が73%となるようにコーティングして乾燥した
後、400℃で2時間空気中で焼成して、実施例1の排
気ガス浄化用触媒(No.1)を得た。なお、ここで得
た排気ガス浄化用触媒において、ゾルによる固形分の比
率は触媒層全体に対して重量比で11%であったが、酸
性シリカゾル(固形分20%)をゼオライト粉末:18
90gと、水:1100gと共に730〜1570gの
範囲で配合した場合には、ゾルによる固形分の比率は触
媒層全体に対して重量比で7〜15%の範囲となってい
た。
【0022】このとき、コーティング量および開口率の
コントロールにあたっては、スラリーをコーティングし
た後に圧縮空気を用いて過剰なスラリーの除去を行う際
に圧縮空気を流す時間を調整して行った。
【0023】実施例2 実施例1と同様に、0.2mol/Lの硝酸銅溶液を用
いて、Cuをイオン交換したZSM−5型ゼオライト粉
末を調製したのち、このCuをイオン交換したゼオライ
ト粉末:1890gと、酸性シリカゾル(固形分20
%):1150gと、水:1100gを磁性ボールミル
に投入し、この磁性ボールミルで粉砕して得たスラリー
を用いて、実施例1と同じモノリスハニカム担体(1.
7L,400セル)に、焼成後においてコーティング量
が200g/L,開口率が68%となるようにコーティ
ングして乾燥した後、400℃で2時間空気中で焼成し
て、実施例2の排気ガス浄化用触媒(No.2)を得
た。
【0024】このとき、コーティング量および開口率の
コントロールにあたっては、実施例1と同様に、スラリ
ーをコーティングした後に圧縮空気を用いて過剰なスラ
リーの除去を行う際に圧縮空気を流す時間を調整するこ
とにより行った。
【0025】実施例3 実施例1と同様に、0.2mol/Lの硝酸銅溶液を用
いて、Cuをイオン交換したZSM−5型ゼオライト粉
末を調製したのち、このCuをイオン交換したゼオライ
ト粉末:1890gと、酸性シリカゾル(固形分20
%):1150gと、水:1100gを磁性ボールミル
に投入し、この磁性ボールミルで粉砕して得たスラリー
を用いて、実施例1と同じモノリスハニカム担体(1.
7L,400セル)に、焼成後においてコーティング量
が300g/L,開口率が56%となるようにコーティ
ングして乾燥した後、400℃で2時間空気中で焼成し
て、実施例3の排気ガス浄化用触媒(No.3)を得
た。
【0026】このとき、コーティング量および開口率の
コントロールにあたっては、実施例1と同様に、スラリ
ーをコーティングした後に圧縮空気を用いて過剰なスラ
リーの除去を行う際に圧縮空気を流す時間を調整するこ
とにより行った。
【0027】実施例4 実施例1と同様に、0.2mol/Lの硝酸銅溶液を用
いて、Cuをイオン交換したZSM−5型ゼオライト粉
末を調製したのち、このCuをイオン交換したゼオライ
ト粉末:1890gと、酸性シリカゾル(固形分20
%):1150gと、水:1100gを磁性ボールミル
に投入し、この磁性ボールミルで粉砕して得たスラリー
を用いて、実施例1と同じモノリスハニカム担体(1.
7L,400セル)に、焼成後においてコーティング量
が400g/L,開口率が48%となるようにコーティ
ングして乾燥した後、400℃で2時間空気中で焼成し
て、実施例4の排気ガス浄化用触媒(No.4)を得
た。
【0028】このとき、コーティング量および開口率の
コントロールにあたっては、実施例1と同様に、スラリ
ーをコーティングした後に圧縮空気を用いて過剰なスラ
リーの除去を行う際に圧縮空気を流す時間を調整するこ
とにより行った。
【0029】実施例5 0.2mol/Lの酢酸銅溶液を用いてCuをイオン交
換したモルデナイト系ゼオライト粉末を調製したのち、
このCuをイオン交換したモリデナイト系ゼオライト粉
末:1890gと、酸性シリカゾル(固形分20%):
1150gと、水:1100gを磁性ボールミルに投入
し、この磁性ボールミルで粉砕して得たスラリーを用い
て、実施例1と同じモノリスハニカム担体(1.7L,
400セル)に、焼成後においてコーティング量が20
0g/L,開口率が68%となるようにコーティングし
て乾燥した後、400℃で2時間空気中で焼成して、実
施例5の排気ガス浄化用触媒(No.5)を得た。
【0030】このとき、コーティング量および開口率の
コントロールにあたっては、実施例1と同様に、スラリ
ーをコーティングした後に圧縮空気を用いて過剰なスラ
リーの除去を行う際に圧縮空気を流す時間を調整するこ
とにより行った。
【0031】比較例1 実施例1と同様にして、Cuをイオン交換したZSM−
5型ゼオライト粉末と、酸性シリカゾルと、水とを磁性
ボールミルに投入して得たスラリーを用いて、実施例1
と同じモノリスハニカム担体(1.7L,400セル)
に、焼成後においてコーティング量が120g/L,開
口率が83%となるようにコーティングしたのち、実施
例1と同様に焼成することによって、比較例1の排気ガ
ス浄化用触媒(No.6)を得た。
【0032】比較例2 実施例1と同様にして、Cuをイオン交換したZSM−
5型ゼオライト粉末と、酸性シリカゾルと、水とを磁性
ボールミルに投入して得たスラリーを用いて、実施例1
と同じモノリスハニカム担体(1.7L,400セル)
に、焼成後においてコーティング量が300g/L,開
口率が35%となるようにコーティングしたのち、実施
例1と同様に焼成することによって、比較例2の排気ガ
ス浄化用触媒(No.7)を得た。
【0033】比較例3 実施例1と同様にして、Cuをイオン交換したZSM−
5型ゼオライト粉末と、酸性シリカゾルと、水とを磁性
ボールミルに投入して得たスラリーを用いて、実施例1
と同じモノリスハニカム担体(1.7L,400セル)
に、焼成後においてコーティング量が450g/L,開
口率が39%となるようにコーティングしたのち、実施
例1と同様に焼成することによって、比較例3の排気ガ
ス浄化用触媒(No.8)を得た。
【0034】比較例4 実施例5と同様にして、Cuをイオン交換したモルデナ
イト系ゼオライト粉末と、酸性シリカゾルと、水とを磁
性ボールミルに投入して得たスラリーを用いて、実施例
5と同じモノリスハニカム担体(1.7L,400セ
ル)に、焼成後においてコーティング量が120g/
L,開口率が83%となるようにコーティングしたの
ち、実施例5と同様に焼成することによって、比較例4
の排気ガス浄化用触媒(No.9)を得た。
【0035】比較例5 実施例1とほぼ同様にして、Cuをイオン交換したY型
ゼオライト粉末と、酸性シリカゾルと、水とを磁性ボー
ルミルに投入して得たスラリーを用いて、実施例1と同
じモノリスハニカム担体(1.7L,400セル)に、
焼成後においてコーティング量が200g/L,開口率
が63%となるようにコーティングしたのち、実施例1
と同様に焼成することによって、比較例5の排気ガス浄
化用触媒(No.10)を得た。
【0036】評価例 各実施例1〜5および比較例1〜5について、それぞれ
の触媒を実験用のコンバーターに充填し、エンジンの排
気ガスを用いて表1に示す条件で耐久を行った後、排気
モデルガスを用いて表2に示す条件で上記耐久後の性能
評価試験を行った。その結果を表3に示す。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】
【表3】
【0040】表3に示すように、ハニカム担体へのコー
ティング量が150〜400g/L,ハニカム担体の開
口率が45〜80%である実施例1〜5(触媒No.1
〜5)の触媒では、耐久後においてもHC,CO,NO
の転化率が大きいものとなっており、とくに耐久後のN
Ox還元除去性能がかなり高いものとなっていて、長期
間の使用後においても優れた触媒性能が得られることを
確認できた。
【0041】これに対して、本発明で規制するコーティ
ング量や開口率を満足しない比較例1〜4(触媒No.
6〜9)、およびY型ゼオライト粉末を用いた比較例5
(触媒No.10)では、耐久後の転化率が低いものと
なっており、とくにY型ゼオライト粉末を用いた比較例
5で耐久後の転化率が低いものとなっていて、長期間の
使用には適さないものであった。
【0042】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、銅をイオン交換したZSM−5型ゼオライト粉末お
よびモルデナイト系ゼオライト粉末の少なくとも1種を
主成分とする無機物と、アルミナゾルとシリカ−アルミ
ナゾルを含まないシリカゾルと、水とを少なくとも混合
したスラリーをハニカム担体にコーティングしてなる排
気ガス浄化用触媒において、ハニカム担体へのコーティ
ング量が150〜400g/Lであり、コーティング後
のハニカム担体の開口率が45〜80%であるようにコ
ーティング条件をコントロールして製造することとして
いるので、長期間の使用後においてもHC,CO,NO
の転化率を高いものとすることが可能であり、とくに、
NOxの還元除去性能が長期にわたって高く維持される
と共に、触媒での排気ガスの圧力損失の少ない触媒を提
供することが可能であるという著しく優れた効果がもた
らされる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B01D 53/36 104A (56)参考文献 特開 平1−130735(JP,A) 特開 平5−4048(JP,A) 特開 平5−96182(JP,A) 特開 昭52−77878(JP,A) 特開 平2−207845(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01J 21/00 - 38/74 B01D 53/00 - 53/96

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銅をイオン交換したZSM−5型ゼオラ
    イト粉末およびモルデナイト系ゼオライト粉末の少なく
    とも1種を主成分とする無機物と、アルミナゾルとシリ
    カ−アルミナゾルを含まないシリカゾルと、水とを少な
    くとも混合したスラリーをハニカム担体にコーティング
    してなる排気ガス浄化用触媒において、ハニカム担体へ
    のコーティング量が150〜400g/Lであり、ハニ
    カム担体の開口率が45〜80%であることを特徴とす
    る排気ガス浄化用触媒。
  2. 【請求項2】 ハニカム担体へのコーティング量が20
    0〜400g/Lであり、ハニカム担体の開口率が48
    〜68%であることを特徴とする請求項1に記載の排気
    ガス浄化用触媒。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の排気ガス浄化用
    触媒を製造方法に際し、前記シリカゾルの固形分の比率
    がコーティング後のコーティング層に対して重量比で5
    〜25%となるスラリーをハニカム担体にコーティング
    することを特徴とする排気ガス浄化用触媒の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記シリカゾルの固形分の比率がコーテ
    ィング後のコーティング層に対して重量比で7〜15%
    となるスラリーをハニカム担体にコーティングすること
    を特徴とする請求項3に記載の排気ガス浄化用触媒の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 前記シリカゾルが酸性シリカゾルである
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載の排気ガス浄化
    用触媒の製造方法。
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