JP3741055B2 - 車両用情報提供装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報センターから車載情報端末へ種々の情報を提供する車両用情報提供装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
乗員の現在の気分を入力し、情報センターへ情報提供を要求するときに乗員の気分情報をいっしょに送り、情報センターで乗員の現在の気分に合った情報を選択して車載情報端末へ提供するようにした車両用情報提供装置が知られている(例えば特開2001−189969号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の車両用情報提供装置では、乗員が入力した気分に合う情報を選択して提供する構成となっており、乗員の気分を変える情報を選択して提供するものではないから、乗員が渋滞でいらいらしていたり、運転にそぐわないような気分であっても、そのような気分を改善することができないという問題がある。
【0004】
本発明の目的は、車両運転に好ましくない運転者の心理状態を改善することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(1) 請求項1の発明は、車載情報端末から情報提供を受けるために必要な情報を情報センターへ送り、情報センターは車載情報端末から送られた情報に基づいて番組表を作成するとともに、番組表と番組表にリストアップされた情報を車載情報端末へ提供し、車載情報端末は番組表に沿って情報を再生する車両用情報提供装置に適用され、車載情報端末に、車両の加速度を検出する加速度検出手段と、車両の加速度に基づいて運転者の心理状態を推定する心理状態推定手段と、運転者の心理状態に応じて番組表の情報を変更する情報変更手段とを備える。
(2) 請求項2の車両用情報提供装置は、前記情報変更手段によって、運転者の心理状態を運転に適した心理状態に変化させるために、前記番組表自体を変更するか、または前記番組表の中のコンテンツを変更するか、または前記番組表にないコンテンツを割り込ませるようにしたものである。
(3) 請求項3の車両用情報提供装置は、前記加速度検出手段によって車両の前後方向と横方向の加速度を検出し、前記心理状態推定手段によって、車両の前後方向と横方向の加速度とその発生頻度の分布図を作成し、この分布図の変化に基づいて運転者の心理状態を推定するようにしたものである。
(4) 請求項4の車両用情報提供装置は、運転者の心理状態に応じて番組表の情報を変更した後に車両の前後方向と横方向の加速度とその発生頻度の分布図を検出し、この分布図に基づいて情報変更の効果を測定する効果測定手段と、測定した効果を記憶する記憶手段とを備え、前記情報変更手段によって、前記記憶手段に記憶されている効果を参考にして運転者の心理状態に応じた情報に変更するようにしたものである。
【0006】
【発明の効果】
(1) 請求項1および請求項2の発明によれば、車両運転に好ましくない運転者の心理状態を運転に適した心理状態に改善することができる。
(2) 請求項3の発明によれば、運転者の心理状態を正確に推定することができる。
(3) 請求項4の発明によれば、運転者の心理状態に応じて提供する情報による心理状態の改善効果をさらに高めることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1は一実施の形態の構成を示す。一実施の形態の車両用情報提供装置は、車両に搭載された車載情報端末1へ種々の情報を提供する情報センター2と、情報センター2から提供された情報を再生する車載情報端末1とから構成される。なお、図1では1台の車載情報端末1のみを示すが、実際には多くの車両のそれぞれに車載情報端末1と同様な情報端末が搭載される。
【0008】
情報センター2は、情報提供処理を行う情報提供サーバー21と、利用者の属性や利用履歴などの利用者データを記録する利用者データベース(以下、DBと表す)22と、情報提供に用いるコンテンツを保管するコンテンツDB23と、車載情報端末1と通信を行う通信装置24とを備えている。
【0009】
情報提供サーバー21は、車両の運行時間、すなわち情報提供システムの利用時間を推定する利用時間推定部21aと、利用者の属性や利用時間に合わせて利用者ごとの番組表を作成する番組表作成部21bとを備えている。これらの利用時間推定部21aおよび番組表作成部21bは、コンピューターのソフトウエア形態により構成される。
【0010】
車載情報端末1は、情報センター2から提供を受けた情報の再生処理や情報提供要求処理を行うコントローラー11と、利用者が情報センター2に情報提供を要求するときに利用目的や目的地などを入力する入力装置12と、情報センター2から提供された情報を映像と音声により再生する再生装置13と、車両や利用者の状況を検出するセンサーシステム14と、コンテンツや番組表を記憶する記憶装置15と、情報センター2と通信を行う通信装置16とを備えている。
【0011】
コントローラー11はマイクロコンピューターとメモリなどの周辺部品から構成され、センサーシステム14による検出結果に基づいて運転者の心理状態を推定する心理状態推定部11aと、推定した心理状態の発生原因を推定する原因推定部11bとを備えている。これらの心理状態推定部11aおよび原因推定部11bは、マイクロコンピューターのソフトウエア形態により構成される。
【0012】
図2は、一実施の形態の車両用情報提供装置の全体的な動作を示すフローチャートである。ステップ1〜6の処理は車載情報端末1のコントローラー11の処理であり、ステップ11〜14の処理は情報センター2の情報提供サーバー21の処理である。
【0013】
車載情報端末1は、ステップ1で乗員が入力装置12から入力した情報提供を受けるために必要な情報、例えば利用目的や目的地などを取り込む。なお、この一実施の形態では利用者が手動で情報を入力する例を示すが、走行時間帯、現在位置、過去の走行履歴などに基づいてコントローラー11により利用目的や目的地などの情報提供を受けるために必要な情報を推定し、推定結果を利用者が確認するようにしてもよい。入力装置12から入力された情報は、利用者のIDやセンサーシステム14により検出した車両の現在位置などの情報とともに、コントローラー11により通信装置16を介して情報センター2へ送られる。
【0014】
車載情報端末1から情報提供を受けるために必要な情報を受信した情報センター2は、ステップ11において、利用時間推定部21aにより車両の運行時間、すなわち今回の情報提供利用時間を推定する。具体的には、車載情報端末1から送られた目的地と現在位置の情報に基づいて今回の車両運行の走行距離を推定し、予め設定された平均走行速度で除して運行時間を算出する。
【0015】
なお、走行距離は、現在地から目的地までの直線距離を算出し、算出した直線距離に所定値を乗ずることにより求めることができる。一般に、出発地(現在地)から目的地までの直線距離と実際の道のりとの間には一定の相関関係があり、上記所定値にはその相関値を用いる。また、車両にナビゲーション装置を装備している場合には、現在地から目的地までの走行経路を探索して走行距離を計算することができる。さらに、車両にVICS受信機を装備している場合には、VICS受信機を介して道路交通情報を入手し、渋滞などの道路交通情報に基づいて正確な走行時間を求めることができる。
【0016】
情報センター2は、ステップ12で番組表を作成する。すなわち、車載情報端末1から入手した利用目的などの情報、推定利用時間、利用者DB22に記憶されている利用者のプロファイルをもとに番組表を作成、もしくは選択する。番組表を作成したら、ステップ13で車載情報端末1へ番組表を送信する。
【0017】
車載情報端末1は、ステップ2で情報センター2から番組表を受信し、記憶装置15に記憶する。続くステップ3で、記憶装置15から番組表にリストアップされたコンテンツを取得する。
【0018】
なお、番組表にリストアップされたコンテンツが記憶装置15に記憶されていない場合は、情報センター2に必要なコンテンツの提供を要求する。コンテンツ提供の要求を受けた情報センター2は、ステップ14でコンテンツDB23からコンテンツを読み出して車載情報端末1へ送信する。
【0019】
車載情報端末1は、番組表にリストアップされたコンテンツを入手した後のステップ4で、再生装置13によりコンテンツを再生して利用者に情報提供を実施する。なお、多くのコンテンツを取得する必要がある場合には、番組表にしたがってコンテンツを再生しながら別のコンテンツを入手するようにしてもよい。
【0020】
情報提供を開始した後のステップ5において、図3に示す番組変更判断サブルーチンを実行し、運転者の心理状態変化による番組変更の要否を判断する。運転者がいらいら状態にあると判断される場合には、ステップ6で番組を変更する。
【0021】
図3のステップ21において、心理状態推定部11aにより運転者の心理状態を推定し、運転者の心理状態の変化をチェックする。
【0022】
ここで、心理状態の測定の考え方について説明する。運転者は、車両の運転中に外部環境などの影響により心理状態がさまざまに変化する。例えば、渋滞に遭遇してイライラしたり、乱暴な運転の車両と接触しそうになってカリカリしたりすることがある。そのような場合には、心理状態が運転操作にも影響を及ぼすと考えられる。イライラ状態の場合、ステアリング操作やアクセルペダル、ブレーキペダル操作が荒くなる。
【0023】
図4は車両の停止時と発進時の車両前後Gの頻度分布を表すグラフであり、各グラフの横軸が車両前後G(車両の縦方向加速度)を示し、縦軸が発生頻度を示す。また、図5は車両の停止時と発進時の車両横Gの頻度分布を表すグラフであり、各グラフの横軸が車両横G(車両の横方向加速度)を示し、縦軸が発生頻度を示す。これらの図中の実線は通常の心理状態における車両前後Gおよび車両横Gの分布であり、イライラなどの心理状態になると破線で示す分布に変化する。したがって、通常の心理状態とイライラなどの心理状態との車両前後Gおよび車両横Gの分布の差に基づいて心理状態の変化を推定することができる。
【0024】
なお、通常の心理状態における車両前後Gと車両横Gの分布データは、走行中の車両前後Gと車両横Gの分布データと比較するために予め記憶装置15に記憶される。
【0025】
ところで、通常走行時の車両前後Gおよび車両横Gの分布は、図4および図5に示すように、聞いている音楽コンテンツのジャンルによってその傾向に特徴が現れる。例えばジャンルCのゆったりとしたクラシック音楽を聴いている場合には、ジャンルAの標準的なテンポの音楽を聴いている場合と比較して、車両前後Gおよび車両横Gの分布は加速度が小さくなる傾向がある。これに対しジャンルBのユーロービートのような軽快な乗りのよい曲を聴いている場合には、車両前後Gおよび車両横Gの分布は加速度が大きくなる傾向がある。
【0026】
この一実施の形態では、音楽コンテンツのジャンルの違いによる車両前後Gおよび車両横Gの分布の相違を考慮して心理状態の変化を推定する。すなわち、聞いている音楽のジャンルを分類し、ジャンルに応じた車両前後Gおよび車両横Gの分布データに基づいて心理状態の変化を推定する。これにより、聞いている音楽コンテンツのジャンルによる車両前後Gおよび車両横Gの分布特性の違いを補償して、運転者の心理状態の変化を正確に推定することができる。
【0027】
なお、車両前後Gおよび車両横Gの分布データは運転者の平均的な分布データを用いてもよいが、車両前後Gおよび車両横Gの分布には個人差があるため、運転者ごとの分布データを記憶しておき、運転者の分布データを用いて心理状態の変化を推定するようにしてもよい。これにより、運転者による車両前後Gおよび車両横Gの分布特性の違いを補償して、運転者の心理状態の変化を正確に推定することができる。
【0028】
図6は、図3のステップ21で実行される運転者の心理状態変化チェック手順を示すフローチャートである。ステップ31において、センサーシステム14からステアリング操作による車両横方向への加速度(横G)と、アクセルペダルとブレーキペダル操作による車両前後方向の加速度(前後G)とを所定時間にわたって取得する。続くステップ32で取得した車両横Gと前後Gのデータに基づいて分布図を作成する。ステップ33で車両横Gと前後Gの分布図の平均値と分散を計算し、さらにステップ34で通常の心理状態における加速度分布図の平均値と分散とイライラなどの心理状態における加速度分布図の平均値と分散との乖離を計算する。
【0029】
図3のステップ21では、通常の心理状態とイライラなどの心理状態との分布図の乖離に基づいて、運転者の心理状態の変化をチェックする。つまり、通常の心理状態からの加速度分布図の乖離が所定値以下であれば心理状態は通常状態であるとし、通常の心理状態からの加速度分布図の乖離が所定値を超えた場合は現在の心理状態を「イライラ状態」と判定してステップ22へ進む。
【0030】
ステップ22では、原因推定部11bにより運転者のイライラ状態の発生原因を特定する。ここで、運転者のイライラ状態の発生原因は、▲1▼走行環境、▲2▼車両環境、▲3▼その他の3種類に大別される。
【0031】
図7は、運転者のイライラ状態の発生原因と特定方法、および改善策を分類したテーブルである。なお、このテーブルデータは記憶装置15に記憶されている。▲1▼走行環境とは、渋滞の発生や、危険走行車両との遭遇、信号待ちの頻度といった、車両走行にともない発生する原因をいう。また、▲2▼車両環境とは、室温や騒音、携帯電話受信頻度といった、車両に関わる問題の内の直接、車両の走行とは無関係なものをいう。さらに、▲3▼その他は、車両外での出来事、例えば仕事の多忙や喧嘩などをいう。これらは渋滞のようにある状態が継続しており、改善の方策が立てられる場合と、危険走行車両との遭遇のように一時的なもので改善方向が困難なものに分類される。
【0032】
コントローラー11の原因推定部11bでは、図7に示すイライラ発生の原因となる各要素について、センサーシステム14により取得した走行データおよび車両信号を用いて今回のイライラ状態の原因が何かを判断する。なお、イライラ状態の原因が複数個特定されることもある。
【0033】
図8は渋滞発生を検知処理を示すフローチャートである。GPS受信機を装備した車両では、走行環境原因の内の渋滞発生を次の手順で検知する。ステップ41で目的地を読み込み、続くステップ42で現在地から目的地までの経路を探索する。ステップ43では現在位置と時刻を計測し、ステップ44で移動距離を算出する。そして、ステップ45で最新の1分間、2分間および4分間の平均車速を算出する。
【0034】
ステップ46において1分間平均車速、2分間平均車速および4分間平均車速がすべて10km/h以下か否かを確認し、すべての平均車速が10km/h以下であれば渋滞していると判断してステップ47へ進み、そうでなければ渋滞は発生していないと判断してステップ49へ進む。
【0035】
渋滞発生が検知されたときは、ステップ47で目的地までの経路探索後、所定時間が経過したか否かを確認する。ここで、前記所定時間は、渋滞発生が検知されたときに、渋滞路を回避するために目的地までの経路探索をやり直すか否かを判定する判定基準時間であり、前回の経路探索からの経過時間として設定する。前回の経路探索から所定時間以上が経過している場合はステップ48へ進み、経路探索を行う。一方、前回の経路探索から所定時間が経過していない場合はステップ49へ進む。
【0036】
ステップ49で新しい探索経路に沿って目的地までの経路誘導を行う。ステップ50で目的地に到着したかどうかを確認し、目的地に到着したら処理を終了し、目的地に到着していない場合はステップ43へ戻り、上述した処理を繰り返す。
【0037】
図3のステップ23において、原因推定部11bで特定されたイライラ状態の原因に対する改善方策を図7に示すテーブルデータから検索する。改善方策がある場合はステップ24ヘ進み、改善方策実施ルーチンを実行して改善動作を実行する。例えば、イライラ状態の原因が渋滞発生であると特定された場合は、渋滞回避のための経路探索を行い、経路変更を促す。
【0038】
ステップ25において番組変更方法の選択を行う。番組変更方法には、図9に示すように、▲1▼番組表を変更する方法と、▲2▼イベントプログラムを起動する方法がある。前者の▲1▼番組表変更方法には、番組表自体を変更する方法、番組表の中のコンテンツだけを変更する方法、ナレーションだけを変更する方法などがある。また、▲2▼イベントプログラムとは、番組表自体を変更せずに番組表にないコンテンツを番組表に割り込ませるプログラムであり、イベントプログラムには音楽コンテンツ、音声コンテンツなどがある。なお、音声コンテンツとは、音楽以外の落語や漫才、ショートショートなどの会話によるコンテンツである。
【0039】
図10は番組変更方法の選択基準を示す。選択基準はイライラ度と番組表の残り時間により決定する。前者のイライラ度については、図3のステップ21でイライラ状態の発生を確認したときの加速度分布の平均値と分散が、通常の心理状態における平均値と分散から予め設定した判定基準値以上に乖離している場合はイライラ度が大きいとし、判定基準値未満の場合はイライラ度が小さいとする。また、番組表の残り時間についても、予め設定された判定基準時間以上の場合は残り時間が多いとし、判定基準時間未満の場合は残り時間が少ないとする。
【0040】
イライラ度が大きく、且つ番組表の残り時間が多い場合はステップ26へ進み、番組表全体を変更して番組の雰囲気を変えてしまうことにより、イライラの改善を図る。
【0041】
一方、イライラ度が大きく、且つ番組表の残り時間が少ない場合は、ステップ27でイベントプログラムによって音声コンテンツを追加する。また、イライラ度が小さく、且つ番組表の残り時間が多い場合は、ステップ27で番組表全体の変更を行わず、ナレーションだけを変更するといった改善策が可能である。さらに、イライラ度が小さく、且つ番組表の残り時間が少ない場合は、ステップ27でイベントプログラムによってイライラ状態の改善に効果のあるジャンルの音楽を追加する改善策がある。
【0042】
なお、ステップ26の番組表変更とステップ27のイベントプログラム起動に際しては、記憶装置15に記憶されている前回のイライラ状態の改善方策とその効果を参考にして今回のイライラ状態の改善方策を選択する。これにより、今回の番組表変更に際して改善効果の大きな改善方策を選択することができる。
【0043】
また、ステップ26の番組表変更とステップ27のイベントプログラム起動に際して、必要なコンテンツが車載情報端末1の記憶装置15に格納されていない場合は情報センター2へ当該コンテンツの情報提供を要求し、情報センター2から当該コンテンツの情報を入手して提供する。
【0044】
ステップ28において、センサーシステム14により改善策実施後の加速度分布を検出して改善策の効果を確認するとともに、今回の改善方策とその効果および加速度分布データを記憶装置15に記憶し、ジャンル別の改善方策とその効果および加速度分布データを更新する。
【0045】
このように、一実施の形態によればイライラ状態などの運転中の心理としては好ましくない状態に運転者が陥ったときに、運転者の心理状態を改善する効果のある番組表に自動的に変更することによって、運転者の心理状態を運転に適した心理状態に改善することができる。また、イライラ状態の発生原因を特定して原因別の改善策を実施することにより、運転者のイライラ状態を大きく改善することができる。さらに、番組変更後のイライラ状態の改善効果を確認し、改善策実施後の加速度分布データを計測して更新するようにしたので、次回の番組表変更に際して改善効果の大きな改善方策を選択することができる。
【0046】
特許請求の範囲の構成要素と一実施の形態の構成要素との対応関係は次の通りである。すなわち、センサーシステム14が加速度検出手段を、心理状態推定部11aが心理状態推定手段を、再生装置13が情報再生手段を、原因推定部11bが発生原因推定手段を、コントローラー11が情報選択手段、情報変更手段、改善策実施手段および効果測定手段を、記憶装置15が記憶手段をそれぞれ構成する。なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、各構成要素は上記構成に限定されるものではない。
【0047】
なお、上述した一実施の形態では、運転者の心理状態が変化してイライラ状態になったときに、情報センター2から送られた番組表の情報を変更する例を示したが、運転者の心理状態を運転に適した心理状態に変化させる情報を選択するようにしてもよい。このとき、選択した情報が車載情報端末1の記憶装置15に記憶されていない場合は、情報センター2へ情報提供を要求すればよい。
【0048】
また、車載情報端末1は、車両から取り外して携帯可能な情報端末であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施の形態の車両用情報提供装置の構成を示す図である。
【図2】 一実施の形態の車両用情報提供装置の全体的な動作を示すフローチャートである。
【図3】 番組変更判断ルーチンを示すフローチャートである。
【図4】 車両の停止時と発進時の車両前後Gの頻度分布を示す図である。
【図5】 車両の停止時と発進時の車両横Gの頻度分布を示す図である。
【図6】 運転者の心理状態変化のチェック手順を示すフローチャートである。
【図7】 運転者のイライラ状態の発生原因と特定方法、および改善策を分類したテーブルである。
【図8】 渋滞発生の検知処理を示すフローチャートである。
【図9】 番組の変更方法を示す図である。
【図10】 番組変更方法の選択基準を示す図である。
【符号の説明】
1 車載情報端末
2 情報センター
11 コントローラー
11a 心理状態推定部
11b 原因推定部
12 入力装置
13 再生装置
14 センサーシステム
15 記憶装置
16 通信装置
21 情報提供サーバー
21a 利用時間推定部
21b 番組表作成部
22 利用者データーベース
23 コンテンツデーターベース
24 通信装置

Claims (4)

  1. 車載情報端末から情報提供を受けるために必要な情報を情報センターへ送り、前記情報センターは前記車載情報端末から送られた情報に基づいて番組表を作成するとともに、番組表と番組表にリストアップされた情報を前記車載情報端末へ提供し、前記車載情報端末は番組表に沿って情報を再生する車両用情報提供装置において、
    前記車載情報端末に、車両の加速度を検出する加速度検出手段と、
    車両の加速度に基づいて運転者の心理状態を推定する心理状態推定手段と、
    運転者の心理状態に応じて番組表の情報を変更する情報変更手段とを備えることを特徴とする車両用情報提供装置。
  2. 請求項1に記載の車両用情報提供装置において、
    前記情報変更手段は、運転者の心理状態を運転に適した心理状態に変化させるために、前記番組表自体を変更するか、または前記番組表の中のコンテンツを変更するか、または前記番組表にないコンテンツを割り込ませることを特徴とする車両用情報提供装置。
  3. 請求項1に記載の車両用情報提供装置において、
    前記加速度検出手段は車両の前後方向と横方向の加速度を検出し、
    前記心理状態推定手段は、車両の前後方向と横方向の加速度とその発生頻度の分布図を作成し、この分布図の変化に基づいて運転者の心理状態を推定することを特徴とする車両用情報提供装置。
  4. 請求項に記載の車両用情報提供装置において、
    運転者の心理状態に応じて番組表の情報を変更した後に車両の前後方向と横方向の加速度とその発生頻度の分布図を検出し、この分布図に基づいて情報変更の効果を測定する効果測定手段と、
    測定した効果を記憶する記憶手段とを備え、
    前記情報変更手段は、前記記憶手段に記憶されている効果を参考にして運転者の心理状態に応じた情報に変更することを特徴とする車両用情報提供装置。
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