JP3740395B2 - シート材検出装置、シート材搬送装置および画像形成装置 - Google Patents

シート材検出装置、シート材搬送装置および画像形成装置 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート材搬送経路を搬送されるシート材を検出するシート材検出装置、並びに、このシート材検出装置を具備するシート材搬送装置および画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、複写機、ファクシミリ、プリンタ等のシート材を扱う画像形成装置においては、装置本体からの給送信号に同期してシート材を所定の位置に給送(搬送)するシート材搬送装置を備える構成が一般的である。
【0003】
この種のシート材搬送装置では、トレイ上やカセット内に積載されたシート束からシート材を1枚づつ分離・給送し、画像形成と同期した所定のタイミングで所定の位置に高精度にシート材を搬送する必要がある。そのため、シート材搬送装置上にシート材検出装置を設け、シート材の先端や後端位置を検出している。
【0004】
シート材検出装置を大きく分けると、接触式のセンサと非接触式のセンサとがある。
【0005】
接触式のセンサは従来からよく用いられてきた検出装置である。たとえば、シート材搬送経路中に可倒式のレバーを突設し、搬送中のシート材がこのレバーの一端に当接したときに、他端に設けた光透過型センサでレバーの倒れを検出する方式のものが知られている。
【0006】
しかし、近年のプリンタの高速化に伴いシート材の搬送速度が上がり、従来の接触式のセンサではシート材先端にダメージを与えるなどの問題が生じていた。そこで、高速機においては非接触で紙有無を光学的に直接読み取る光学式のセンサが用いられることが多くなってきている。
【0007】
また、光学式のセンサは、シート材の種類を判別する目的にも用いられる。たとえば、複数色のトナーを多重転写し、カラー画像を形成するカラープリンタにおいては、OHPに供する光透過性用紙のプリントに際して、トナーが十分溶融して光透過性を増すように定着速度を低速に切り替える制御を行う必要があるので、シート材がOHP用紙などの光透過性シート材か否かを光学式センサにより検知するよう構成されている。
【0008】
以下に、画像形成装置に用いられる従来の光学式のシート材検出装置について図6を用いて説明する。
【0009】
同図のシート材搬送装置は、制御部(不図示)からの指示に従い所定速度で以下に述べる給紙負荷を駆動するステッピングモータ(不図示)と、ソレノイド(不図示)によりラッチを解除しメカニカルに1回転制御させることによりカセット214内のシート束から1枚のシート材を分離・給送する半月形ローラ201と、その下流に配設した搬送ローラ202と、電磁クラッチにより停止と回転を切替え可能なレジストローラ204と、レジストローラ204の直前に配置されたレジ前センサとしての接触式紙有無検知センサ203と、レジストローラの下流に配設した光学式紙有無検知手段である先端センサ205と、を備えて構成されている。
【0010】
また、画像形成装置の画像形成手段たる本体部は、像担持体たる感光ドラム211と、感光ドラム211上に静電潜像を形成するスキャナ210と、この静電潜像をCMYK各色のトナーで現像する現像器209と、上記シート材搬送装置により搬送されたシート材を巻きつけて回転し、感光ドラム211上の各色のトナー像をシート材に転写させる転写ドラム207と、トナー像を転写されたシート材を転写ドラム207から剥がす分離爪212と、シート材上の転写済みトナー像を熱定着する定着器213と、を備えて構成される。また、転写ドラム207上には、シート材先端を挟むグリッパ208が設けられ、転写ドラム207近傍には、グリッパ208が前記先端センサ205の給紙位置と等価な位置に到来したことを検知するグリッパ位置センサ206が設けられている。
【0011】
このようなハード構成を制御する制御部の構成を説明する。プリント信号が発せられると制御部は半月形ローラ201を1回転させ、1枚のシート材を所定速度で給紙するとともに転写ドラム207を回転させる。
【0012】
搬送ローラ202で搬送されるシート材は、停止状態にあるレジストローラ204のニップに突き当てられ一定量のループを形成し斜行取りが行われる。レジ前センサ203でシート材先端を検出して一定時間後にレジストローラ204を回転させて、斜行取りされたシート材を導入する。そして、先端センサ205でシート材先端を検知すると再びレジストローラ204を停止状態にして待機する。
【0013】
グリッパセンサ206により転写ドラム207上のグリッパ到来を検知するとステッピングモータを再起動させ、転写ドラム207より相対的に速い給紙速度で一定時間搬送後、転写ドラム207と同じ速度に戻すようレジストローラ204を制御する。
【0014】
これにより、転写ドラム207表面に対して約30度に開放されたグリッパ208にシート材を所定量突き当てたままグリッパ208を閉じ、常に転写時の先端位置であるグリッパ位置に安定してシート材を給紙するように同期制御を行うことができる。
【0015】
次に、前記給紙制御および光学式のシート材検出装置によりOHP用紙を給紙した場合の制御動作を説明する。
【0016】
OHP用紙を給紙し、前記給紙制御により先端センサ205まで給紙すると予め先端より下流に5mmの幅で印刷された遮光部を先端センサ205で検出すると、ステッピングモータを停止し待機させる。グリッパセンサ206によりグリッパを検知し、OHP用紙を再給紙した後に、先端センサ205でOHP用紙先端より下流に20mm以降の透過部を検知(光の透過を検知)するとOHP用紙として判別し、トナー画像の転写後、シート材の分離排出時に於いて定着器213の駆動速度を通常の1/3に落とす制御を行う。
【0017】
以下に、図7〜図9を参照して、先端センサ205に用いられる光学式シート材検出装置の従来構成について説明する。
【0018】
光学式のシート材検出装置としては、反射型フォトセンサと透過型フォトセンサとがある。図7は、従来の反射型フォトセンサの概略構成断面図であり、図8は、従来の透過型フォトセンサの概略構成断面図である。また、図9は、従来のフォトセンサのプリント基板の層構成を示す模式図である。
【0019】
図7において、反射型フォトセンサは、シート材搬送経路111の一方に配置された発光受光ユニット110の単体からなり、発光受光ユニット110の内部に発光素子113と受光素子114を内蔵している。
【0020】
図7(a)に示すようにシート材Sがない場合は、発光素子113から照射された検出光Lはシート材搬送経路111を通過し反射を受けないため、受光素子114に戻ってこない。一方、図7(b)に示すようにシート材Sがある場合は、発光素子113から照射された検出光Lが遮光カバーに設けられたスリット115を通ってシート材Sで反射され、再び遮光カバーに設けられたスリット116を通って受光素子114に到達する構成である。すなわち、受光素子114で検出光を感知したらシート材有り、検出光を感知しなければシート材無しと判断している。
【0021】
図8において、透過型フォトセンサは、シート材搬送経路121の一方に反射部材126を配置し、他方に発光素子122と受光素子123とを含む発光受光ユニット120を配置した構成となっている。
【0022】
図8(a)に示すようにシート材Sがない場合は、発光素子122から照射された検出光Lは遮光カバーに設けられたスリット124を通って反射部材126により反射され、再び遮光カバーに設けられたスリット125を通って受光素子123に到達する。一方、図8(b)に示すようにシート材Sがある場合は、発光素子122から照射された検出光Lがシート材Sで遮光され受光素子123には戻ってこない構成である。すなわち、受光素子123で光を感知したらシート材無し、光を感知しなければシート材有りと判断している。
【0023】
上記何れの光学式シート材検出装置でも、発光素子および受光素子を実装するプリント基板100は、図9に示すような構成が一般的である。すなわち、発光素子および受光素子を実装する側の表面より、基材である紙フェノール樹脂層101、電気回路パターンを形成する銅箔層102、不要な部分に半田が付着しないようにするレジストインク層103、の順に構成し、電気部品の実装を示すシルク印刷104が表面および裏面の一部に施されている。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来技術の場合には、下記のような問題が生じていた。
【0025】
発光素子の照射光は完全な平行光ではなく、ある程度の広がりを有しているため、発光素子から照射された光は、直接的に、または遮光カバー内部で反射されることにより間接的に、プリント基板の表面に入射する。この光は、プリント基板内部を通って受光素子側まで到達し、受光素子により感知されてしまう。このような感知光は、いわゆるノイズとしてシート材の検出精度を低下させる要因となる。
【0026】
特に、図7に示す反射型フォトセンサにあっては、反射率の低いシート材(たとえばベタ黒のシート材など)でも検出可能なように、発光素子113の光量を上げたり、受光素子で受光した光を電気的に増幅したりする必要がある。また、図8に示す透過型フォトセンサについても、反射部材126の汚れなどにより反射部材126からの反射光量が低下してくるので、発光素子122の光量を上げる必要がある。
【0027】
しかし、発光光量を上げると、プリント基板内を通って受光素子に感知される光も同時に増すため、発光光量を上げるにも限界がある。また受光素子で受光した光を増幅する場合、S/N比は変わらないまま増幅されることになるので、ノイズなどによる誤検知が起きやすくなる。
【0028】
さらに、シート材検出装置を小型化するために、発光素子および受光素子とプリント基板との間隔を小さくしたり、発光素子と受光素子の間隔を小さくしたりすると、プリント基板内を通って受光素子に感知される光が著しく増大してしまう。
【0029】
本発明は上記従来技術の課題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、プリント基板内を通って受光素子に感知されるノイズ光を低減し、S/N比を高めて、常に安定したシート材の検出を行い得るシート材検出装置、並びにこのシート材検出装置を具備するシート材搬送装置および画像形成装置を提供することにある。
【0030】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明にあっては、検出光を照射する発光素子と検出光を受光する受光素子とを同一のプリント基板上に実装した発光受光ユニットを備え、シート材搬送経路を搬送されるシート材によって検出光が遮光または反射されることでシート材を検出するシート材検出装置において、前記発光素子と前記受光素子の間に仕切りを有し、検出に必要な光の光路を確保しつつ前記発光素子を覆い囲む発光素子室を構成するカバーを有し、前記プリント基板は、前記発光素子および前記受光素子を実装する側の表面から基材までの間に、検出光の反射を防ぐ反射防止層と、検出光の前記基材への進入を防ぐ進入防止層と、を備え、前記反射防止層及び前記進入防止層を、少なくとも前記プリント基板のうち前記発光素子室に露出する領域に形成することを特徴とする。
【0031】
前記反射防止層は、ベタ黒シルク印刷層であることが好適である。
【0032】
前記侵入防止層は、ベタGNDパターン層であることが好適である。
【0033】
また、本発明のシート材搬送装置は、上記のいずれかのシート材検出装置をシート材搬送経路に備え、該シート材検出装置の検出結果に基づきシート材の搬送制御を行うことを特徴とする。
【0034】
また、本発明の画像形成装置は、上記シート材搬送装置と、該シート材搬送装置によって搬送されたシート材に画像を形成する画像形成手段と、を備えたことを特徴とする。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。このシート材検出装置は、プリンタ・複写機・ファクシミリなどの画像形成装置において、シート材を搬送(給送)するシート材搬送装置に用いられて好適なものである。
【0036】
なお、以下の実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0037】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態に係るシート材検出装置について、図1〜図4に基づいて説明する。
【0038】
まず、図2を参照して、シート材検出装置の概略構成について説明する。
【0039】
図2は、本実施の形態に係るシート材検出装置の構成を示す概略断面図である。同図(a)および(b)は、シート材搬送方向からみた概略断面図であり、(a)はシート材がシート材搬送経路に無い場合を示し、(b)はシート材搬送経路にシート材が搬送され、シート材を検出している場合を示している。また、同図(c)は、同図(b)の状態を側方(シート材搬送方向に直交する方向)からみた概略断面図である。
【0040】
シート材搬送経路1は、紙ガイド2と紙ガイド3との間にシート材Sを搬送するために設けられた空間で、不図示の搬送ローラにてシート材Sが搬送される。搬送されてきた被検出物であるシート材Sは、シート材搬送経路1の途中に設けられたシート材検出装置によって検出される。この検出結果に基づき、シート材Sの搬送タイミングなどの搬送制御が行われる。
【0041】
本実施の形態のシート材検出装置は透過型フォトセンサであって、概略、発光素子11および受光素子21とを同一のプリント基板32上に実装した発光受光ユニット30と、この発光素子11から照射された検出光Lを反射して受光素子21へ入射させる反射部材40とを備えて構成される。発光受光ユニット30と反射部材40は、シート材搬送経路1を挟み対向する位置に配置されている。
【0042】
発光受光ユニット30は、プリント基板32上に、検出光を照射する発光素子11と検出光を受光する受光素子21とを実装し、これらの素子を別々に覆うカバー37を取り付けて構成される。
【0043】
発光素子11および受光素子21は、互いの素子中心軸(光路の中心軸)が略平行になるようにプリント基板32に取り付けられる。カバー37は、発光素子11と受光素子21の中間に仕切りを有する2室構造であり、発光素子11を覆い囲む発光素子室16と、受光素子21を覆い囲む受光素子室26を有する。発光素子室16には、発光素子11の素子中心軸を中心として形成された発光スリット13が設けられ、受光素子室26には、受光素子21の素子中心軸を中心として形成された受光スリット23が設けられている。
【0044】
このように、発光スリット13と受光スリット23により検出光を絞る一方で、それ以外の部分についてはカバー37で素子を覆ったことで、検出に必要な光のみを確保するとともに、反射部材40を介さずに直接発光素子11から受光素子21へ到達する光や外光などを遮光して、検出精度を高めることができる。
【0045】
発光素子11は、たとえば赤外発光ダイオードなどで構成することができる。その照射光は完全な平行光とはならず、ある程度の広がりをもつ。図3(a)は一般的な発光素子の指向特性を示したもので、扇型の実線部分が素子中心軸からの角度に対する相対発光強度を示している。この図からわかるように、発光素子11からは約20度〜30度の広がりを持った検出光が照射される。
【0046】
また、受光素子21は、たとえば受光した光を光電流に光電変換するフォトトランジスターなどで構成することができる。受光素子21も平行に入射する光のみに反応するわけではなく、ある程度横方向からの光にも反応する。図3(b)は一般的な受光素子の指向感度特性を示したもので、水滴型の実線部分が素子中心軸からの角度に対する相対感度を示している。これから、受光素子21は約20度の幅で感度を有していることがわかる。
【0047】
反射部材40は、発光素子11から略垂直に入射された入射光を略平行に反射して、受光素子21に略垂直に入射させる部材であり、たとえば反射面が90度の角度をなすガラス製またはアクリル製の光学プリズムなどで構成することができる。なお、反射部材40はプリズムに限定されるものではなく、2枚のミラーを90度に組み合わせた構成のものなど、シート材Sよりも反射率の高い部材を好適に用いることができる。
【0048】
上記構成において、発光素子11から照射された光は発光スリット13によって絞られ、素子中心軸に沿った指向性を有する光となる。この検出光は、シート材搬送経路1を略垂直に横切り反射部材40に達する。
【0049】
反射部材40に入射した光は、面41を透過し、面42および面43では臨界角による内面反射を受け、再び面41を透過することで、入射光と略平行かつ反対方向の光となって反射される。
【0050】
この反射光は、再びシート材搬送経路1を略垂直に横切り、受光スリット23を通過して受光素子21へと入射される。このときも受光スリット23によって入射光が絞られ、受光素子21の素子中心軸に沿った反射光のみが入射されるので、受光素子21の指向感度特性の高い光のみが選択的に検知されることになる。
【0051】
この構成において、シート材Sが検出位置にない場合は、発光素子11から発せられた光Lは発光スリット13を通って反射部材40により反射され受光スリット23を通って受光素子21に到達する。一方、シート材Sが検出位置にある場合は、発光素子11から発せられた光Lがシート材Sで遮光され受光素子21には到達しない。すなわち、受光素子21で光を感知したらシート材無し、光を感知しなければシート材有りと判断する。
【0052】
次に、図1を参照して、本実施の形態のシート材検出装置のプリント基板の構成について詳しく説明する。
【0053】
プリント基板32は、図1に示すように、発光素子および受光素子を実装する側の表面より、検出光の反射を抑えるための反射防止層たるベタ黒シルク印刷層5、不要な部分に半田が付着しないようにするレジスト印刷層6、検出光の進入を防ぐ進入防止層たるベタGNDパターン層7、基材であるガラスクロスエポキシ樹脂8、電気回路パターンを形成した銅箔層9、基材であるガラスクロスエポキシ樹脂8、電気回路パターンを形成した銅箔層9、基材であるガラスクロスエポキシ樹脂8、電気回路パターンを形成した銅箔層9、不要な部分に半田が付着しないようにするレジスト印刷層6の順に構成される4層基板である。
【0054】
ベタ黒シルク印刷層5は、黒色のインキでシルク印刷して形成された層である。黒色インキの特性により、受けた光の大部分が吸収される一方で、反射または透過される光はきわめて少ないものとなる。
【0055】
ベタ黒シルク印刷層5は、少なくともプリント基板32のうち発光素子室16に露出する領域を含む範囲に形成すればよく、好ましくは受光素子室26に露出する領域にも形成するとよい。もちろん、プリント基板32の略全面にわたって形成することも好ましい。
【0056】
また、ベタGNDパターン層7は、回路のアース(GND)を取るためのパターンであって、通常の配線パターンよりも広範囲に(ベタ状に)形成されるものである。通電性を有する金属材料から成るので、受けた光は遮断(反射または吸収)され、透過されることはほとんどない。
【0057】
ベタGNDパターン層7を形成する領域は、ベタ黒シルク印刷層5を形成する領域と概ね一致させればよい。ただし、配線パターンとショートしないようにしなければならない。
【0058】
上述したように、発光素子から照射された検出光は、直接的または間接的にプリント基板32の表面に入射する。ところが、本実施の形態の構成によれば、プリント基板32に入射した光の大部分はベタ黒シルク印刷層5によって吸収され、また、ベタ黒シルク印刷層5を透過した一部の光もベタGNDパターン層7によって遮断されるので、プリント基板32の基材まで光が進入することを効果的に防止することができる。
【0059】
なお、プリント基板構成は、4層基板に限定するものではなく、例えば発光素子および受光素子を実装する側の表面より、反射防止層としてのベタ黒シルク印刷層、レジスト印刷層、進入防止層としてのベタGNDパターン層、基材としてのガラスクロスエポキシ樹脂、銅箔層、レジスト印刷層の順に構成される両面基板でもよい。さらに電気部品の実装を示す白色のシルク印刷を、発光素子および受光素子の直下の実装面を除く部分に施してもよい。
【0060】
次に、発光素子11の最適な発光光量を設定する方法について説明する。
【0061】
図4は、シート材検出装置の制御を司る電気回路の構成を示すブロック図である。
【0062】
演算処理装置(以下CPU)91のアナログ入力部AN0には受光素子92で受光し、電気信号に変換されたアナログ信号が入力される。入力されたアナログ信号はCPU91内部でA/D変換され、256段階のディジタル値になる。
【0063】
信号増幅部93およびアナログ入力部はシート材搬送経路1内のシート材検出装置(センサ)各々に対してそれぞれ設けられている。
【0064】
CPU91の出力部out0〜out2はD/A変換器94につながっている。このD/A変換器94は、クロック(CLK),ロード信号(LD)およびシリアルコードのディジタルデータ(DATA)が入力されると、数チャネルのアナログ出力(A0,A1,・・・)を順次出力する。
【0065】
このアナログ信号に基づいた電流をシート材搬送経路1内に設けられたシート材検出装置の発光素子に流すことにより、発光素子の光量を変えることができる。
【0066】
CPU91はアナログ入力部から入力される信号レベルがあるしきい値を越えていたら反射光が返ってきているものと判断する。従ってCPU91はアナログ入力部から入力される信号レベルがあるしきい値を越えるまでD/A変換器94の出力を徐々に上げるよう制御し、しきい値を越えたら出力データを固定する。このような方法で受光素子92が感知できる最小光量の発光光量を設定している。
【0067】
以上述べたように、本実施の形態のシート材検出装置によれば、プリント基板32の素子実装側の表面から基材までの間に、ベタ黒シルク印刷層5とベタGNDパターン層7を順に設けたので、プリント基板32内を通って受光素子21に感知されるノイズ光を防止あるいは低減することができる。
【0068】
したがって、受光素子21にて検知する光のS/N比が高まり、発光素子11の発光光量を小さく抑えた場合や、反射部材40の汚れ等により反射率が低下した場合であっても、常に安定したシート材の検出を行うことができる。
【0069】
また、上記ノイズ光の影響を考慮しなくてもよいので、発光素子11および受光素子21とプリント基板32との間隔を狭めたり、発光素子11と受光素子21の間隔を狭めたりすることができ、シート材検出装置の小型化を図ることも可能になる。
【0070】
このようなシート材検出装置は、プリンタ・複写機・ファクシミリなどの種々の画像形成装置、およびこれらの画像形成装置が具備するシート材搬送装置に好適に適用することができる。これにより、搬送されるシート材の先端位置や後端位置を高い精度で検出することが可能となり、その検出タイミングに基づき正確なシート材搬送制御・画像形成制御を行うことができる。
【0071】
(第2の実施の形態)
図5には、本発明の第2の実施の形態が示されている。上記第1の実施の形態では、本発明を透過型フォトセンサに適用した例を示したが、本実施の形態では、本発明を反射型フォトセンサに適用した例を示す。
【0072】
なお、上記第1の実施の形態と同一の構成部分に関しては、同一の符号を付して詳しい説明は省略するものとし、異なる構成部分を中心に説明を行う。
【0073】
図5は、本実施の形態に係るシート材検出装置の構成を示す概略断面図である。同図(a)および(b)は、シート材搬送方向からみた概略断面図であり、(a)はシート材がシート材搬送経路に無い場合を示し、(b)はシート材搬送経路にシート材が搬送され、シート材を検出している場合を示している。また、同図(c)は、同図(b)の状態を側方(シート材搬送方向に直交する方向)からみた概略断面図である。
【0074】
本実施の形態のシート材検出装置の発光受光ユニット50は、概略、プリント基板52上に、検出光を照射する発光素子11と検出光を受光する受光素子21とを実装し、これらの素子を別々に覆うカバー57を取り付けて構成される。
【0075】
発光素子11および受光素子21は、互いの素子中心軸(光路の中心軸)がシート材搬送経路1の中間部でクロスするようにプリント基板52に取り付けられる。
【0076】
カバー57は、発光素子11と受光素子21の中間に仕切りを有する2室構造であり、発光素子11を覆い囲む発光素子室16と、受光素子21を覆い囲む受光素子室26を有する。発光素子室16には、発光素子11の素子中心軸を中心として形成された発光スリット13が設けられ、受光素子室26には、受光素子21の素子中心軸を中心として形成された受光スリット23が設けられている。
【0077】
紙ガイド2には、発光素子11から照射された光が反射しないように、非反射部としての開口部51が設けられ、光が透過する構成である。
【0078】
図5(a)に示すようにシート材Sがない場合は、発光素子11から照射された検出光Lは紙ガイド2の開口部51を通過した後、どこからも反射を受けないので、受光素子21には戻ってこない。一方、図5(b)に示すようにシート材Sがある場合は、発光素子11から照射された検出光Lが発光スリット13を通ってシート材Sで反射され、受光スリット23を通って受光素子21に到達する。すなわち、受光素子21で検出光を感知したらシート材有り、検出光を感知しなければシート材無しと判断している。
【0079】
このような反射型フォトセンサの場合にも、発光素子11および受光素子21を実装するプリント基板52の構成を、図1のような層構成にすることによって、上記第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0080】
すなわち、プリント基板52の素子実装側の表面から基材までの間に、反射防止層としてのベタ黒シルク印刷層と、進入防止層としてのベタGNDパターン層を順に設けることにより、プリント基板52内を通って受光素子21に感知されるノイズ光を防止あるいは低減することができる。
【0081】
したがって、受光素子21にて検知する光のS/N比が高まり、発光素子11の発光光量を小さく抑えた場合や、反射率の低いシート材(たとえばベタ黒のシート材など)の場合であっても、常に安定したシート材の検出を行うことができる。
【0082】
また、上記ノイズ光の影響を考慮しなくてもよいので、発光素子11および受光素子21とプリント基板52との間隔を狭めたり、発光素子11と受光素子21の間隔を狭めたりすることができ、シート材検出装置の小型化を図ることも可能になる。
【0083】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、発光素子と受光素子の間に仕切りを有し、検出に必要な光の光路を確保しつつ発光素子を覆い囲む発光素子室を構成するカバーを有し、プリント基板の素子実装側の表面から基材までの間に、検出光の反射を防ぐ反射防止層と、検出光の基材への進入を防ぐ進入防止層と、を設、反射防止層及び進入防止層を、少なくともプリント基板のうち発光素子室に露出する領域に形成するので、プリント基板内を通って受光素子に感知されるノイズ光を低減し、S/N比を高めて、常に安定したシート材の検出を行うことが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るシート材検出装置のプリント基板の層構成を示す概略断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るシート材検出装置の構成を示す概略断面図である。
【図3】発光素子の指向特性と受光素子の指向感度特性を示す図である。
【図4】シート材検出装置の制御用電気回路の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係るシート材検出装置の構成を示す概略断面図である。
【図6】画像形成装置の構成を示す概略断面図である。
【図7】従来のート材検出装置の構成を示す概略断面図である。
【図8】従来のート材検出装置の構成を示す概略断面図である。
【図9】従来のシート材検出装置のプリント基板の層構成を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 シート材搬送経路
2,3 紙ガイド
5 ベタ黒シルク印刷層
6 レジスト印刷層
7 ベタGNDパターン層
8 ガラスクロスエポキシ樹脂
9 銅箔層
11 発光素子
13 発光スリット
16 発光素子室
21 受光素子
23 受光スリット
26 受光素子室
30 発光受光ユニット
32 プリント基板
37 カバー
40 反射部材
50 発光受光ユニット
51 開口部
52 プリント基板
57 カバー
91 CPU
92 受光素子
93 信号増幅部
94 D/A変換器
L 検出光
S シート材

Claims (5)

  1. 検出光を照射する発光素子と検出光を受光する受光素子とを同一のプリント基板上に実装した発光受光ユニットを備え、シート材搬送経路を搬送されるシート材によって検出光が遮光または反射されることでシート材を検出するシート材検出装置において、
    前記発光素子と前記受光素子の間に仕切りを有し、検出に必要な光の光路を確保しつつ前記発光素子を覆い囲む発光素子室を構成するカバーを有し、
    前記プリント基板は、前記発光素子および前記受光素子を実装する側の表面から基材までの間に、検出光の反射を防ぐ反射防止層と、検出光の前記基材への進入を防ぐ進入防止層と、を備え、
    前記反射防止層及び前記進入防止層を、少なくとも前記プリント基板のうち前記発光素子室に露出する領域に形成することを特徴とするシート材検出装置。
  2. 前記反射防止層は、ベタ黒シルク印刷層であることを特徴とする請求項1に記載のシート材検出装置。
  3. 前記進入防止層は、ベタGNDパターン層であることを特徴とする請求項1または2に記載のシート材検出装置。
  4. 請求項1〜3のうちいずれか1項に記載のシート材検出装置をシート材搬送経路に備え、該シート材検出装置の検出結果に基づきシート材の搬送制御を行うことを特徴とするシート材搬送装置。
  5. 請求項4に記載のシート材搬送装置と、該シート材搬送装置によって搬送されたシート材に画像を形成する画像形成手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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