JP3740385B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スイッチング電源装置に関し、さらに詳細には、同期整流型のスイッチング電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
入力電圧を所定の出力電圧に変換するスイッチング電源装置の一種として、トランスの2次側に整流トランジスタを用いた同期整流型のスイッチング電源装置が知られている。この種のスイッチング電源装置においては、整流トランジスタのオン/オフのタイミングを正確に制御する必要があり、そのための種々の方法が従来より提案されている。
【0003】
図14は、従来の同期整流型のスイッチング電源装置の回路図である。
【0004】
図14に示されるように、従来の同期整流型のスイッチング電源装置は、トランス1と、トランス1の1次側に設けられたハーフブリッジ回路2と、トランス1の2次側に設けられた整流回路3と、整流回路3の後段に設けられた平滑回路4と、ハーフブリッジ回路2の動作を制御する一次制御回路5とを備える。ハーフブリッジ回路2は、第1及び第2のメインスイッチ6、7の他、入力電源8の両端間に直列に接続された第1及び第2の入力コンデンサ9、10を備え、第1及び第2のメインスイッチ6、7の節点と第1及び第2の入力コンデンサ9、10の節点との間にはトランス1の1次巻線N1が接続されている。また、整流回路3は、第1及び第2の整流トランジスタ11、12からなり、第1の整流トランジスタ11はトランス1の第1の2次巻線N2にそのソースが接続されており、第2の整流トランジスタ12はトランス1の第2の2次巻線N3にそのソースが接続されている。これら第1の整流トランジスタ11のドレインと第2の整流トランジスタ12のドレインは短絡されており、かかる共通ドレイン接続点と、トランス1の第1の2次巻線N2及び第2の2次巻線N3との接続点との間に現れる電圧波形が整流回路3の出力となる。さらに、図14に示されるように、第1の整流トランジスタ11のゲート−ソース間には、トランス1の第3の2次巻線N4及び抵抗13が直列に接続されており、第2の整流トランジスタ12のゲート−ソース間には、トランス1の第4の2次巻線N5及び抵抗14が直列に接続されている。また、平滑回路4は、平滑用インダクタ15及び平滑用コンデンサ16からなる。
【0005】
このような構成において、第1及び第2のメインスイッチ6、7は、一次制御回路5による制御のもと所定のデッドタイムをはさんで交互にオン状態とされる。これにより、第1のメインスイッチ6がオンしている期間においては、トランス1の第3の2次巻線N4に発生する電圧により、第1の整流トランジスタ11のゲート−ソース間が順バイアスされて導通状態となり、逆に、第2のメインスイッチ7がオンしている期間においては、トランス1の第4の2次巻線N5に発生する電圧により、第2の整流トランジスタ12のゲート−ソース間が順バイアスされて導通状態となる。これにより、トランス1の第1及び第2の2次巻線N2、N3に発生する電圧は、第1及び第2の整流トランジスタ11、12からなる整流回路3により整流され、さらに平滑回路4によって平滑されて負荷17に与えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図14に示した従来のスイッチング電源装置においては、トランス1の第3及び第4の2次巻線N4、N5に電圧が発生してから、第1及び第2の整流トランジスタ11、12が実際に導通するまでの間には所定の遅延が不可避的に生じてしまう。このため、かかる期間においては第1及び第2の整流トランジスタ11、12が有するボディーダイオードに電流が流れ、これにより大きな損失が発生するという問題が生じていた。このような問題は、スイッチング電源装置の出力電流が大きい場合、特に顕著となる。
【0007】
このため、従来より、同期整流型のスイッチング電源装置において、整流トランジスタの導通タイミングをより正確に制御し、これによって整流回路において生じる損失を低減する手法が望まれていた。
【0008】
したがって、本発明の目的は、整流トランジスタの導通タイミングを正確に制御することができるスイッチング電源装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のかかる目的は、2次側に、一端が共通接続された第1及び第2の2次巻線を含むトランスと、前記トランスの1次側に設けられたスイッチング回路と、前記トランスの2次側に設けられ同期整流回路と、前記同期整流回路を制御する制御回路とを備え、前記同期整流回路が、一端が前記第1の2次巻線の他端に接続された第1の整流トランジスタと、一端が前記第2の2次巻線の他端に接続され、他端が前記第1の整流トランジスタの他端に接続された第2の整流トランジスタと、前記第1の整流トランジスタの制御電極と前記第1の整流トランジスタの前記他端との間に設けられた第1の補助スイッチと、前記第2の整流トランジスタの制御電極と前記第2の整流トランジスタの前記他端との間に設けられた第2の補助スイッチと、前記第1の整流トランジスタの前記制御電極と前記第2の整流トランジスタの前記制御電極との間に設けられた第3の補助スイッチを有し、前記制御回路が、タイミングデータを生成する第1の手段と、前記第1及び第2の整流トランジスタを制御すべきタイミングよりも前に現れる前記トランスの2次側電圧の変化から、前記タイミングデータにより示される時間が経過したことに応答して、前記第1及び第2の整流トランジスタを制御するとともに、前記第1乃至第3の補助スイッチをそれぞれ制御すべきタイミングよりも前に現れる前記トランスの2次側電圧の変化から、前記タイミングデータにより示される時間が経過したことに応答して、前記第1乃至第3の補助スイッチをそれぞれ制御する第2の手段を有していることを特徴とするスイッチング電源装置によって達成される。
【0010】
本発明によれば、整流トランジスタの制御タイミングを、これを制御すべきタイミングよりも前に現れる2次側電圧の変化に基づいて決定していることから、整流トランジスタをほぼ理想的なタイミングで制御することが可能となる。これにより、同期整流回路において生じる損失を大幅に低減することが可能となる。また、本発明によれば、同期整流回路が、第1の整流トランジスタの制御電極と第1の整流トランジスタの他端との間に設けられた第1の補助スイッチと、第2の整流トランジスタの制御電極と第2の整流トランジスタの他端との間に設けられた第2の補助スイッチを有しており、第1の整流トランジスタがオフすべき期間に第1の補助スイッチをオンさせ、第2の整流トランジスタがオフすべき期間に第2の補助スイッチをオンさせることにより、第1及び第2の整流トランジスタをオフさせるべき期間に、これらのトランジスタを確実にオフさせることができる。さらに、本発明によれば、同期整流回路が、第1の整流トランジスタの制御電極と第2の整流トランジスタの制御電極との間に設けられた第3の補助スイッチを有しており、第3の補助スイッチをオンさせることにより、第1及び第2の整流トランジスタの一方の制御電極に蓄積されている電荷を他方の制御電極に供給させることができ、制御電極が有する容量を充放電することによる損失を低減することが可能になる。
【0011】
本発明の好ましい実施態様においては、前記第1の手段が、少なくとも前記トランスの2次側電圧の変化に基づいて前記タイミングデータを生成する。
【0012】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記第1の手段が、定期的に前記タイミングデータを更新する。
【0013】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、動作環境が変化する場合であっても、極めて正確に同期整流回路を動作させることが可能となる。
【0014】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記第1の手段が、前記第2の手段が前記整流トランジスタを制御してから、実際に前記整流トランジスタの導通状態が変化するまでの遅延時間を考慮して前記タイミングデータを生成する。
【0015】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、整流トランジスタをより理想的なタイミングで制御することが可能となる。
【0016】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記トランスが、一端が共通接続された第1及び第2の2次巻線を含み、前記同期整流回路が、一端が前記第1の2次巻線の他端に接続された第1の整流トランジスタ及び一端が前記第2の2次巻線の他端に接続され他端が前記第1の整流トランジスタの他端に接続された第2の整流トランジスタを含んでいる。
【0023】
本発明の別の好ましい実施態様においては、前記同期整流回路が、前記第1の整流トランジスタの前記制御電極と前記第1の2次巻線の前記一端との間に設けられた第4の補助スイッチと、前記第2の整流トランジスタの前記制御電極と前記第1の2次巻線の前記一端との間に設けられた第5の補助スイッチをさらに含んでいる。
【0024】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、第1の整流トランジスタ又は第2の整流トランジスタの制御電極に蓄えられている電荷が出力へ回生されるので、制御電極が有する容量を充放電することによる損失を低減することができる。
【0025】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記第2の手段が、さらに、前記第1、第2、第4及び第5の補助スイッチをそれぞれ制御すべきタイミングよりも前に現れる前記トランスの2次側電圧の変化から、前記タイミングデータにより示される時間が経過したことに応答して、前記第1、第2、第4及び第5の補助スイッチをそれぞれ制御する。
【0026】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、第1、第2、第4及び第5の補助スイッチを理想的なタイミングで制御することが可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施態様について詳細に説明する。
【0028】
図1は、本発明の好ましい実施態様にかかるスイッチング電源装置20の回路図である。
【0029】
図1に示されるように、本実施態様にかかるスイッチング電源装置20は、トランス21と、トランス21の1次側に設けられたハーフブリッジ回路22と、トランス21の2次側に設けられた整流回路23と、整流回路23の後段に設けられた平滑回路24と、ハーフブリッジ回路22の動作を制御する一次制御回路25と、整流回路23の動作を制御する二次制御回路26とを備える。
【0030】
ハーフブリッジ回路22は、入力電源27の両端間に直列に接続された第1及び第2のメインスイッチ28、29と、入力電源27の両端間に直列に接続された第1及び第2の入力コンデンサ30、31とを備え、第1及び第2のメインスイッチ28、29の節点と第1及び第2の入力コンデンサ30、31の節点との間にはトランス21の1次巻線N1が接続されている。また、整流回路23は、第1及び第2の整流トランジスタ32、33からなり、第1の整流トランジスタ32はトランス21の第1の2次巻線N2にそのドレインが接続されており、第2の整流トランジスタ33はトランス21の第2の2次巻線N3にそのドレインが接続されている。これら第1の整流トランジスタ32のソースと第2の整流トランジスタ33のソースは短絡されており、かかる共通ソース接続点と、トランス21の第1の2次巻線N2及び第2の2次巻線N3との接続点との間に現れる電圧波形が整流回路23の出力となる。また、平滑回路24は、平滑用インダクタ34及び平滑用コンデンサ35からなる。
【0031】
一次制御回路25は、所定のデッドタイムをはさんで第1及び第2のメインスイッチ28、29を交互にオンさせる回路であり、これにより、第1及び第2の入力コンデンサ30、31の電圧は、トランス21の1次巻線N1に交互に印加されることになる。
【0032】
二次制御回路26は、第1の整流トランジスタ32のドレイン電圧V1及び第2の整流トランジスタ33のドレイン電圧V2を監視し、これに基づき、信号A,Bを用いて第1及び第2の整流トランジスタ32、33のオン/オフを制御する回路である。ここで、電圧V1は、第1の2次巻線N2に発生する2次電圧であるから、第1のメインスイッチ28がオンしている期間において高電位となり、第1のメインスイッチ28がオフしている期間においては低電位となる。同様に、電圧V2は、第2の2次巻線N3に発生する2次電圧であるから、第2のメインスイッチ29がオンしている期間において高電位となり、第2のメインスイッチ29がオフしている期間においては低電位となる。
【0033】
図2は、二次制御回路26の具体的な構成をより詳細に示すブロック図である。
【0034】
図2に示されるように、二次制御回路26は、ワンチップマイコン40及びドライバ50からなり、ワンチップマイコン40は、CPU41と、CPU41により実行されるプログラムや必要なデータが格納されたROM42と、作業データ等が格納されるRAM43と、CPUに与えられるクロックを生成する発振器44と、所定時間の計時を行うタイマ45と、電圧V1及びV2が入力される入力ポート46と、入力ポート46に与えられたアナログ電圧値をデジタル値に変換するA/D変換器47と、信号a,bをドライバ50に供給する出力ポート48と、これらを相互に接続する内部バス49とを備えている。ドライバ50は、ワンチップマイコン40より与えられる信号a,bを受け、これを増幅した信号A,Bを生成する。図1に示されるように、信号A,Bは、第1の整流トランジスタ32のゲート及び第2の整流トランジスタ33のゲートにそれぞれ印加される。
【0035】
次に、二次制御回路26の動作について説明する。
【0036】
図3は、二次制御回路26によるタイミングデータの生成動作を示すフローチャートである。
【0037】
まず、ワンチップマイコン40の電源が投入されると、ワンチップマイコン40全体に対する初期設定(ステップS1)が行われ、その後、ROM42に格納されているデジタルフィルタプログラムにより実現されるデジタルフィルタのフィルタ強度やゲイン等の設定が行われる(ステップS2)。これにより、入力ポート46に与えられる電圧V1及びV2は、A/D変換器47によってデジタル値に変換されるとともに、デジタルフィルタによってフィルタリングがされ、その電位レベルが監視可能な状態となる。次に、ROM42に格納されている「V1パルス幅」、「V2パルス幅」、「第1のデッドタイム」及び「第2のデッドタイム」についてのデフォルトカウンタ値が読み出され、これが、RAM43内に設定される(ステップS3)。このデフォルトカウンタ値は、その後行われるステップにおいて上書きされるためその値が利用されることはないが、プログラム上の初期値として任意の値が与えられている。
【0038】
以上の基本設定(ステップS1〜S3)が終了すると、次に、ROM42に格納されている計測プログラムにしたがい、V1パルス幅の計測(ステップS4)、V2パルス幅の計測(ステップS5)、第1のデッドタイムの計測(ステップS6)及び第2のデッドタイムの計測(ステップS7)が実行される。
【0039】
ここで、「V1パルス幅」とは、入力ポート46を介して監視されている電圧V1の立ち上がりエッジから立ち下がりエッジまでの時間をいい、電圧V1の立ち上がりエッジが検出されてから電圧V1の立ち下がりエッジが検出されるまでにカウントされたクロック数によって表現される。同様に、「V2パルス幅」とは、入力ポート46を介して監視されている電圧V2の立ち上がりエッジから立ち下がりエッジまでの時間をいい、電圧V2の立ち上がりエッジが検出されてから電圧V2の立ち下がりエッジが検出されるまでにカウントされたクロック数によって表現される。また、「第1のデッドタイム」とは、電圧V1の立ち下がりエッジから電圧V2の立ち上がりエッジまでの時間をいい、電圧V1の立ち下がりエッジが検出されてから電圧V2の立ち上がりエッジが検出されるまでにカウントされたクロック数によって表現される。同様に、「第2のデッドタイム」とは、電圧V2の立ち下がりエッジから電圧V1の立ち上がりエッジまでの時間をいい、電圧V2の立ち下がりエッジが検出されてから電圧V1の立ち上がりエッジが検出されるまでにカウントされたクロック数によって表現される。
【0040】
尚、計測値の正確性を担保するためには、このような計測(ステップS4〜S7)をそれぞれ約10回程度ずつ実行し、その平均値を最終的な計測値とすることが好ましい。
【0041】
このようにして、V1パルス幅、V2パルス幅、第1のデッドタイム及び第2のデッドタイムが計測されると、これら計測値が、ステップS3においてRAM43に設定されたこれら値に上書きされる(ステップS8)。
【0042】
次に、ROM42に格納されているデータ生成プログラムにしたがい、RAM43に設定されたV1パルス幅、V2パルス幅、第1のデッドタイム及び第2のデッドタイムを用いて、タイミングデータの生成が行われる(ステップS9)。ここで、タイミングデータは、信号aの立ち上がりタイミングを示すデータ(第1のタイミングデータ)、信号aの立ち下がりタイミングを示すデータ(第2のタイミングデータ)、信号bの立ち上がりタイミングを示すデータ(第3のタイミングデータ)、信号bの立ち下がりタイミングを示すデータ(第4のタイミングデータ)によって構成される。第1のタイミングデータは、電圧V1の立ち上がりエッジから信号aの立ち上がりまでの時間(クロックのカウント数)によって表現され、第2のタイミングデータは、電圧V2の立ち上がりエッジから信号aの立ち下がりまでの時間(クロックのカウント数)によって表現される。また、第3のタイミングデータは、電圧V2の立ち上がりエッジから信号bの立ち上がりまでの時間(クロックのカウント数)によって表現され、第4のタイミングデータは、電圧V1の立ち上がりエッジから信号bの立ち下がりまでの時間(クロックのカウント数)によって表現される。
【0043】
ここで、第1のタイミングデータは、
V1パルス幅−遅延時間
によって与えられ、第2のタイミングデータは、
V2パルス幅+第2のデッドタイム−遅延時間
によって与えられる。また、第3のタイミングデータは、
V2パルス幅−遅延時間
によって与えられ、第4のタイミングデータは、
V1パルス幅+第1のデッドタイム−遅延時間
によって与えられる。
【0044】
ここで、「遅延時間」とは、信号a,bのレベルが変化してから実際に第1及び第2の整流トランジスタ32、33がオンまたはオフに変化するまでの時間をいい、ドライバ50による遅延、第1及び第2の整流トランジスタ32、33の動作遅延、さらには、配線遅延等によって構成される。かかる遅延時間も、クロックのカウント数によって表現され、その値はあらかじめROM42に格納されている。尚、これら遅延時間については、第1及び第2の整流トランジスタ32、33ごとに、ターンオン時の遅延時間及びターンオフ時の遅延時間をあらかじめROM42に格納しておき、第1〜第4のタイミングデータの生成において、対応する遅延時間を用いることが特に好ましい。
【0045】
尚、第2及び第4のタイミングデータの生成においては、第1または第2のデッドタイムの代わりに、第1のデッドタイムと第2のデッドタイムの中間値を用いても構わない。
【0046】
このようにしてタイミングデータの生成が完了すると、次に、ROM42に格納されているエラー判定プログラムにしたがい、第1〜第4のタイミングデータ、並びに、V1パルス幅、V2パルス幅、第1のデッドタイム及び第2のデッドタイムの値が正常であるか否かが判定される(ステップS10)。かかる判定は、あらかじめROM42に格納されているエラー条件と比較することによって行われ、少なくともひとつのエラー条件が満たされた場合、ステップS2に戻る。ここで、エラー条件が満たされる場合としては、例えば、ステップS8においてRAM43に設定されたV1パルス幅とV2パルス幅との差が規定の値を超えている場合、ステップS4〜S7を複数回繰り返すことにより複数回の計測を行った場合に、得られた値が各計測において規定の値を超えてばらついている場合、さらには、ステップS9において得られた第1〜第4のタイミングデータの少なくとも一つが規定の値を超えている場合等が挙げられる。
【0047】
一方、ステップS10において正常であると判断された場合には、ステップS9において得られたタイミングデータがRAM43の所定の領域に書き込まれ(ステップS11)、これにより一連のタイミングデータの生成動作が完了する。
【0048】
その後、タイマ45による計時が開始され、タイミングデータの生成後、所定時間の経過が検出されると(ステップS12)、ステップS4に戻って新たなタイミングデータの生成が開始される。ここで、所定時間とは、特に限定されないが、100ms程度とすることが好ましい。ステップS12における所定時間を100msに設定した場合、約100msごとにタイミングデータが更新されることになる。
【0049】
次に、かかるタイミングデータを用いた信号a,bの生成について説明する。
【0050】
図4は、二次制御回路26による信号a,bの生成動作を示すフローチャートであり、図5は、各種信号の波形を示すタイミングチャートである。
【0051】
信号a,bの生成動作は、上述したタイミングデータの生成動作と並行して実行され、図4に示されるように、まず、電圧V1の立ち上がりエッジ(V1トリガ)の出現が監視される(ステップS21)。そして、電圧V1の立ち上がりエッジが検出されるとクロックのカウントが開始され、そのカウント値が、第1のタイミングデータにより示されるカウント値と一致すると信号aを立ち上げ、第4のタイミングデータにより示されるカウント値と一致すると信号bを立ち下げる(ステップS22)。次に、電圧V2の立ち上がりエッジ(V2トリガ)の出現が監視され(ステップS23)、電圧V2の立ち上がりエッジが検出されると再びクロックのカウントが開始され、そのカウント値が、第2のタイミングデータにより示されるカウント値と一致すると信号aを立ち下げ、第3のタイミングデータにより示されるカウント値と一致すると信号bを立ち上げる(ステップS24)。このような動作が繰り返されることによって、信号a,bの生成が行われる。
【0052】
尚、図4に示されるように、電圧V1及びV2の立ち上がりエッジの監視においては、所定時間の計測が行われ(ステップS25、S26)、所定時間内に電圧V1の立ち上がりエッジ若しくは電圧V2の立ち上がりエッジが出現しなかった場合、何らかの異常が生じたものとして、図3に示したタイミングデータの生成動作のステップS2が実行されてタイミングデータの更新が行われる。ここで、かかる所定時間はタイマ45によって計時することができ、特に限定されないが、1ms程度とすることが好ましい。
【0053】
このようにして生成される信号aの波形は、図5に示されるように、電圧V1の反転波形を上記遅延時間分だけ早めた波形となり、信号bの波形は、電圧V2の反転波形を上記遅延時間分だけ早めた波形となる。尚、図5において、S28とは第1のメインスイッチ28の制御信号を意味し、S29とは第2のメインスイッチ29の制御信号を意味する。ここで、信号aは、ドライバ50によって増幅され信号Aとされた後、第1の整流トランジスタ32のゲートに印加されるため、これが立ち上がった後、上記遅延時間が経過すると第1の整流トランジスタ32はオンし、これが立ち下がった後、上記遅延時間が経過すると第1の整流トランジスタ32はオフすることになる。同様に、信号bは、ドライバ50によって増幅され信号Bとされた後、第2の整流トランジスタ33のゲートに印加されるため、これが立ち上がった後、上記遅延時間が経過すると第2の整流トランジスタ33はオンし、これが立ち下がった後、上記遅延時間が経過すると第2の整流トランジスタ33はオフすることになる。
【0054】
これにより、第1の整流トランジスタ32は、電圧V1が低電位となっている期間はオン状態、高電位となっている期間はオフ状態となり、第2の整流トランジスタ33は、電圧V2が低電位となっている期間はオン状態、高電位となっている期間はオフ状態となるので、ほぼ理想的な整流動作が実現されることになる。
【0055】
このように、本実施態様にかかるスイッチング電源装置20によれば、第1及び第2の整流トランジスタ32、33のオン/オフを制御する信号a,bの立ち上がり及び立ち下がりを、それ以前に現れる電圧V1、V2の立ち上がりエッジに基づいて決定していることから、第1及び第2の整流トランジスタ32、33のオン/オフをほぼ理想的なタイミングにて行うことが可能となり、これにより、整流回路23において生じる損失を大幅に低減することが可能となる。
【0056】
また、本実施態様にかかるスイッチング電源装置20によれば、信号a,bを立ち上げるタイミングや立ち下げるタイミングを決定する第1〜第4のタイミングデータを実測値に基づいて生成するとともに、かかる実測を定期的に行うことによってかかる実測値を定期的に更新していることから、動作環境が変化する場合であっても、極めて正確に整流回路23を動作させることが可能となる。
【0057】
尚、本実施態様においては、第1及び第4のタイミングデータについては電圧V1の立ち上がりエッジを起点とし、第2及び第3のタイミングデータについては電圧V2の立ち上がりエッジを起点としているが、これに限定されることはなく、信号a,bの制御タイミング以前に到来する電圧V1、V2の立ち上がりエッジまたは立ち下がりエッジであれば、どのエッジを起点としても構わない。例えば、第1及び第4のタイミングデータについては電圧V2の立ち下がりエッジを起点とし、第2及び第3のタイミングデータについては電圧V1の立ち下がりエッジを起点としても構わない。
【0058】
次に、本発明の好ましい他の実施態様について説明する。
【0059】
図6は、本発明の好ましい他の実施態様にかかるスイッチング電源装置60の回路図である。
【0060】
図6に示されるように、本実施態様にかかるスイッチング電源装置60は、上記実施態様にかかるスイッチング電源装置20の整流回路23が整流回路61に置き換えられ、二次制御回路26が二次制御回路62に置き換えられている点において異なる。その他の部分は、上記実施態様にかかるスイッチング電源装置20と同様であるので、重複する説明は省略する。
【0061】
整流回路61は、上記実施態様にかかるスイッチング電源装置20の整流回路23に第1〜第3の補助スイッチ63〜65を付加した構成を備えている。第1の補助スイッチ63は、図6に示されるように、第1の整流トランジスタ32のゲートと第2の整流トランジスタ33のゲートとの間に設けられており、第2の補助スイッチ64は、第1の整流トランジスタ32のゲート−ソース間に設けられており、第3の補助スイッチ65は、第2の整流トランジスタ33のゲート−ソース間に設けられている。これら第1〜第3の補助スイッチ63〜65のオン/オフは、二次制御回路62より供給される信号C,D,Eによってそれぞれ制御される。
【0062】
図7は、二次制御回路62の具体的な構成をより詳細に示すブロック図である。
【0063】
図7に示されるように、二次制御回路62は、ワンチップマイコン66及びドライバ67からなり、ワンチップマイコン66は、上記実施態様において用いられたワンチップマイコン40の出力ポート48が出力ポート68に置き換えられている点において異なる。出力ポート68は、信号a,b,c,d,eをドライバ67に供給し、ドライバ67はこれらを増幅した信号A,B,C,D,Eを生成する。但し、ドライバ67は、出力信号aがローレベルである場合には、対応する信号Aをハイインピーダンス状態とし、出力信号bがローレベルである場合には、対応する信号Bをハイインピーダンス状態とする。これら信号A,B,C,D,Eのうち、信号A,Bは、第1の整流トランジスタ32のゲート及び第2の整流トランジスタ33のゲートにそれぞれ印加される信号であり、信号C,D,Eは、第1〜第3の補助スイッチ63〜65のオン/オフをそれぞれ制御する信号である。
【0064】
次に、二次制御回路62の動作について説明する。
【0065】
二次制御回路62によるタイミングデータの生成動作は、上記実施態様における二次制御回路26の動作と基本的に同様であるが、タイミングデータの生成(ステップS9)において異なる。つまり、本実施態様におけるタイミングデータの生成(ステップS9)においては、ステップS4〜S7において計測されたV1パルス幅、V2パルス幅、第1のデッドタイム及び第2のデッドタイムを用いて、信号aの立ち上がりタイミングを示すデータ(第1のタイミングデータ)、信号aの立ち下がりタイミングを示すデータ(第2のタイミングデータ)、信号bの立ち上がりタイミングを示すデータ(第3のタイミングデータ)、信号bの立ち下がりタイミングを示すデータ(第4のタイミングデータ)、第1のデッドタイムに対応した信号cの立ち上がりタイミングを示すデータ(第5のタイミングデータ)、第1のデッドタイムに対応した信号cの立ち下がりタイミングを示すデータ(第6のタイミングデータ)、第2のデッドタイムに対応した信号cの立ち上がりタイミングを示すデータ(第7のタイミングデータ)、第2のデッドタイムに対応した信号cの立ち下がりタイミングを示すデータ(第8のタイミングデータ)、信号dの立ち上がりタイミングを示すデータ(第9のタイミングデータ)、信号eの立ち上がりタイミングを示すデータ(第10のタイミングデータ)が生成される。
【0066】
尚、信号d,eは、いずれもワンショットパルスであり、立ち上がった後自動的に立ち下がる信号であることから、その立ち下がりタイミングを示すデータは生成されない。
【0067】
ここで、第5のタイミングデータは、電圧V1の立ち上がりエッジから信号cの立ち上がりまでの時間(クロックのカウント数)によって表現され、第6のタイミングデータは、電圧V1の立ち上がりエッジから信号cの立ち下がりまでの時間(クロックのカウント数)によって表現される。また、第7のタイミングデータは、電圧V2の立ち上がりエッジから信号cの立ち上がりまでの時間(クロックのカウント数)によって表現され、第8のタイミングデータは、電圧V2の立ち上がりエッジから信号cの立ち下がりまでの時間(クロックのカウント数)によって表現される。さらに、第9のタイミングデータは、電圧V2の立ち上がりエッジから信号dの立ち上がりまでの時間(クロックのカウント数)によって表現され、第10のタイミングデータは、電圧V1の立ち上がりエッジから信号eの立ち下がりまでの時間(クロックのカウント数)によって表現される。第1〜第4のタイミングデータの表現は、上記実施態様と同様である。
【0068】
ここで、第1のタイミングデータは、
V1パルス幅+第1のデッドタイム/3−遅延時間
によって与えられ、第2のタイミングデータは、
V2パルス幅−遅延時間
によって与えられる。また、第3のタイミングデータは、
V2パルス幅+第2のデッドタイム/3−遅延時間
によって与えられ、第4のタイミングデータは、
V1パルス幅−遅延時間
によって与えられる。
【0069】
また、第5のタイミングデータは、
V1パルス幅−遅延時間
によって与えられ、第6のタイミングデータは、
V1パルス幅+第1のデッドタイム/3−遅延時間
によって与えられ、第7のタイミングデータは、
V2パルス幅−遅延時間
によって与えられ、第8のタイミングデータは、
V2パルス幅+第2のデッドタイム/3−遅延時間
によって与えられる。
【0070】
さらに、第9のタイミングデータは、
V2パルス幅+第2のデッドタイム
によって与えられ、第10のタイミングデータは、
V1パルス幅+第1のデッドタイム
によって与えられる。
【0071】
ここで、「遅延時間」とは、信号a,b,c,d,eのレベルが変化してから実際に第1及び第2の整流トランジスタ32、33並びに第1〜第3の補助スイッチ63〜65がオンまたはオフに変化するまでの時間をいい、ドライバ67による遅延、第1及び第2の整流トランジスタ32、33並びに第1〜第3の補助スイッチ63〜65の動作遅延、さらには、配線遅延等によって構成される。かかる遅延時間も、クロックのカウント数によって表現され、その値はあらかじめROM42に格納されている。尚、これら遅延時間については、第1及び第2の整流トランジスタ32、33、第1〜第3の補助スイッチ63〜65ごとに、ターンオン時の遅延時間及びターンオフ時の遅延時間をあらかじめROM42に格納しておき、第1〜第8のタイミングデータの生成において、対応する遅延時間を用いることが特に好ましい。
【0072】
尚、第1、第3、第6、第8〜第10のタイミングデータの生成においては、第1または第2のデッドタイムの代わりに、第1のデッドタイムと第2のデッドタイムの中間値を用いても構わない。
【0073】
次に、かかるタイミングデータを用いた信号a,b,c,d,eの生成について説明する。
【0074】
図8は、二次制御回路62による信号a,b,c,d,eの生成動作を示すフローチャートであり、図9は、各種信号の波形を示すタイミングチャートである。
【0075】
信号a,b,c,d,eの生成動作は、第1〜第10のタイミングデータの生成動作と並行して実行され、図8に示されるように、まず、電圧V1の立ち上がりエッジの出現が監視される(ステップS31)。そして、電圧V1の立ち上がりエッジが検出されるとクロックのカウントが開始され、そのカウント値が、第1のタイミングデータにより示されるカウント値と一致すると信号aを立ち上げ、第4のタイミングデータにより示されるカウント値と一致すると信号bを立ち下げ、第5のタイミングデータにより示されるカウント値と一致すると信号cを立ち上げ、第6のタイミングデータにより示されるカウント値と一致すると信号cを立ち下げ、第10のタイミングデータにより示されるカウント値と一致すると信号eを立ち上げる(ステップS32)。次に、電圧V2の立ち上がりエッジの出現が監視され(ステップS33)、電圧V2の立ち上がりエッジが検出されると再びクロックのカウントが開始され、そのカウント値が、第2のタイミングデータにより示されるカウント値と一致すると信号aを立ち下げ、第3のタイミングデータにより示されるカウント値と一致すると信号bを立ち上げ、第7のタイミングデータにより示されるカウント値と一致すると信号cを立ち上げ、第8のタイミングデータにより示されるカウント値と一致すると信号cを立ち下げ、第9のタイミングデータにより示されるカウント値と一致すると信号dを立ち上げる(ステップS34)。このような動作が繰り返されることによって、信号a,b,c,d,eの生成が行われる。
【0076】
尚、図8に示されるように、電圧V1及びV2の立ち上がりエッジの監視においては、所定時間の計測が行われ(ステップS35、S36)、所定時間内に電圧V1の立ち上がりエッジ若しくは電圧V2の立ち上がりエッジが出現しなかった場合、何らかの異常が生じたものとして、図3に示されるタイミングデータの生成動作が実行され、これによりタイミングデータの更新が行われる。ここで、かかる所定時間はタイマ45によって計時することができ、特に限定されないが、1ms程度とすることが好ましい。
【0077】
このようにして生成される信号a,b,c,d,eは、上述のとおり、ドライバ67によって信号A,B,C,D,Eに変換され、これら信号A,B,C,D,Eによって、第1及び第2の整流トランジスタ32及び33、第1〜第3の補助スイッチ64〜65のオン/オフが制御される。
【0078】
これにより、第1の整流トランジスタ32のゲートには、第1のデッドタイムの途中(第1のデッドタイムの1/3経過時)から第2のデッドタイムの開始までの期間において、二次制御回路62よりハイレベルの信号Aが供給され、第2の整流トランジスタ33のゲートには、第2のデッドタイムの途中(第2のデッドタイムの1/3経過時)から第1のデッドタイムの開始までの期間において、二次制御回路62よりハイレベルの信号Bが供給されることになる。このため、第1のデッドタイムの途中(第1のデッドタイムの1/3経過時)から第2のデッドタイムの開始までの期間においては、第1の整流トランジスタ32は確実にオン状態となり、第2のデッドタイムの途中(第2のデッドタイムの1/3経過時)から第1のデッドタイムの開始までの期間おいては、第2の整流トランジスタ33は確実にオン状態となる。
【0079】
さらに、第1及び第2のデッドタイムの開始から1/3経過時までの期間においては、第1の整流トランジスタ32のゲートと第2の整流トランジスタ33のゲートが、第1の補助スイッチ63によって短絡される一方、当該期間においては、第1の整流トランジスタ32のゲートに供給される信号A及び第2の整流トランジスタ33のゲートに供給される信号Bがいずれもハイインピーダンス状態となることから、これらゲートの電位はその中間電位となる。
【0080】
以上より、第1及び第2のデッドタイム中においては、第1の整流トランジスタ32と第2の整流トランジスタ33の両方がオン状態となるので、デッドタイム期間において第1の整流トランジスタ32や第2の整流トランジスタ33が有するボディーダイオードにインダクタ電流が流れることはない。
【0081】
また、第1のデッドタイムが終了し所定の期間が経過すると、ワンショットパルスである信号Eによって第3の補助スイッチ65が所定の期間だけオンするため、第2の整流トランジスタ33のゲート−ソース間が短絡され、これにより第2の整流トランジスタ33は完全にオフ状態となる。同様に、第2のデッドタイムが終了し所定の期間が経過すると、ワンショットパルスである信号Dによって第2の補助スイッチ64が所定の期間だけオンするため、第1の整流トランジスタ32のゲート−ソース間が短絡され、これにより第1の整流トランジスタ32は完全にオフ状態となる。
【0082】
これにより、上記実施態様にかかるスイッチング電源装置20と同様にほぼ理想的な整流動作を実現することができるとともに、第1の補助スイッチ63により、第1及び第2の整流トランジスタ32、33の一方のゲートに蓄積されている電荷が他方のゲートに供給されるので、ゲート容量を充放電することによる損失を低減することができる。
【0083】
さらに、デッドタイムの経過後は、第2の補助スイッチ64又は第3の補助スイッチ65がオンすることにより、第1の整流トランジスタ32又は第2の整流トランジスタ33のゲート−ソース間が短絡されるので、第1の整流トランジスタ32又は第2の整流トランジスタ33がオフすべき期間においてこれらを確実にオフすることができる。
【0084】
尚、本実施態様においては、第1、第4、第5、第6、第10のタイミングデータについては電圧V1の立ち上がりエッジを起点とし、第2、第3、第7、第8、第9のタイミングデータについては電圧V2の立ち上がりエッジを起点としているが、これに限定されることはなく、信号a,b,c,d,eの制御タイミング以前に到来する電圧V1、V2の立ち上がりエッジまたは立ち下がりエッジであれば、どのエッジを起点としても構わない。
【0085】
次に、本発明の好ましいさらに他の実施態様について説明する。
【0086】
図10は、本発明の好ましいさらに他の実施態様にかかるスイッチング電源装置70の回路図である。
【0087】
図10に示されるように、本実施態様にかかるスイッチング電源装置70は、上記実施態様にかかるスイッチング電源装置60の整流回路61が整流回路71に置き換えられ、二次制御回路62が二次制御回路72に置き換えられている点において異なる。その他の部分は、上記実施態様にかかるスイッチング電源装置60と同様であるので、重複する説明は省略する。
【0088】
整流回路71は、上記実施態様にかかるスイッチング電源装置60の整流回路61において備えられていた第1の補助スイッチ63が削除されている代わりに、第1の整流トランジスタ32のゲートと平滑用インダクタ34の一端との間に設けられた第4の補助スイッチ73と、第2の整流トランジスタ33のゲートと平滑用インダクタ34の一端との間に設けられた第5の補助スイッチ74とが設けられている。これら第4の補助スイッチ73及び第5の補助スイッチ74のオン/オフ制御は、二次制御回路72によって制御される。
【0089】
図11は、二次制御回路72の具体的な構成をより詳細に示すブロック図である。
【0090】
図11に示されるように、二次制御回路72は、ワンチップマイコン76及びドライバ77からなり、ワンチップマイコン76は、上記実施態様において用いられたワンチップマイコン40の出力ポート48が出力ポート78に置き換えられている点において異なる。出力ポート78は、出力信号a,b,d,e,f,gをドライバ77に供給し、ドライバ77はこれらを増幅した信号A,B,D,E,F,Gを生成する。但し、ドライバ77は、上述したドライバ67と同様、出力信号aがローレベルである場合には、対応する信号Aをハイインピーダンス状態とし、出力信号bがローレベルである場合には、対応する信号Bをハイインピーダンス状態とする。これら信号A,B,D,E,F,Gのうち、信号A,Bは、第1の整流トランジスタ32のゲート及び第2の整流トランジスタ33のゲートにそれぞれ印加される信号であり、信号D,E,F,Gは、第2〜第5の補助スイッチ64、65、73、74のオン/オフをそれぞれ制御する信号である。
【0091】
次に、二次制御回路72の動作について説明する。
【0092】
二次制御回路72によるタイミングデータの生成動作は、上記各実施態様における二次制御回路26、62の動作と基本的に同様であるが、タイミングデータの生成(ステップS9)において異なる。つまり、本実施態様におけるタイミングデータの生成(ステップS9)においては、ステップS4〜S7において計測されたV1パルス幅、V2パルス幅、第1のデッドタイム及び第2のデッドタイムを用いて、信号aの立ち上がりタイミングを示すデータ(第1のタイミングデータ)、信号aの立ち下がりタイミングを示すデータ(第2のタイミングデータ)、信号bの立ち上がりタイミングを示すデータ(第3のタイミングデータ)、信号bの立ち下がりタイミングを示すデータ(第4のタイミングデータ)、信号dの立ち上がりタイミングを示すデータ(第9のタイミングデータ)、信号eの立ち上がりタイミングを示すデータ(第10のタイミングデータ)、信号fの立ち上がりタイミングを示すデータ(第11のタイミングデータ)、信号fの立ち下がりタイミングを示すデータ(第12のタイミングデータ)、信号gの立ち上がりタイミングを示すデータ(第13のタイミングデータ)、信号gの立ち下がりタイミングを示すデータ(第14のタイミングデータ)が生成される。
【0093】
尚、上述のとおり、信号d,eはいずれもワンショットパルスであり、立ち上がった後自動的に立ち下がる信号であることから、その立ち下がりタイミングを示すデータは生成されない。
【0094】
ここで、第11のタイミングデータは、電圧V2の立ち上がりエッジから信号fの立ち上がりまでの時間(クロックのカウント数)によって表現され、第12のタイミングデータは、電圧V2の立ち上がりエッジから信号fの立ち下がりまでの時間(クロックのカウント数)によって表現される。また、第13のタイミングデータは、電圧V1の立ち上がりエッジから信号gの立ち上がりまでの時間(クロックのカウント数)によって表現され、第14のタイミングデータは、電圧V1の立ち上がりエッジから信号gの立ち下がりまでの時間(クロックのカウント数)によって表現される。第1〜第4、第9及び第10のタイミングデータの表現は、上記各実施態様と同様である。
【0095】
ここで、第1のタイミングデータは、
V1パルス幅−遅延時間
によって与えられ、第2のタイミングデータは、
V2パルス幅−遅延時間
によって与えられる。また、第3のタイミングデータは、
V2パルス幅−遅延時間
によって与えられ、第4のタイミングデータは、
V1パルス幅−遅延時間
によって与えられる。
【0096】
また、第9のタイミングデータは、
V2パルス幅+第2のデッドタイム
によって与えられ、第10のタイミングデータは、
V1パルス幅+第1のデッドタイム
によって与えられる。
【0097】
さらに、第11のタイミングデータは、
V2パルス幅−遅延時間
によって与えられ、第12のタイミングデータは、
V2パルス幅+第2のデッドタイム
によって与えられ、第13のタイミングデータは、
V1パルス幅−遅延時間
によって与えられ、第14のタイミングデータは、
V1パルス幅+第1のデッドタイム
によって与えられる。
【0098】
ここで、「遅延時間」とは、信号a,b,d,e,f,gのレベルが変化してから実際に第1及び第2の整流トランジスタ32、33並びに第2〜第5の補助スイッチ64、65、73、74がオンまたはオフに変化するまでの時間をいい、ドライバ77による遅延、第1及び第2の整流トランジスタ32、33並びに第2〜第5の補助スイッチ64、65、73、74の動作遅延、さらには、配線遅延等によって構成される。かかる遅延時間も、クロックのカウント数によって表現され、その値はあらかじめROM42に格納されている。尚、これら遅延時間については、第1及び第2の整流トランジスタ32、33、第2〜第5の補助スイッチ64、65、73、74ごとに、ターンオン時の遅延時間及びターンオフ時の遅延時間をあらかじめROM42に格納しておき、第1〜第4、第11及び第13のタイミングデータの生成において、対応する遅延時間を用いることが特に好ましい。
【0099】
尚、第9、第10、第12及び第14のタイミングデータの生成においては、第1または第2のデッドタイムの代わりに、第1のデッドタイムと第2のデッドタイムの中間値を用いても構わない。
【0100】
次に、かかるタイミングデータを用いた信号a,b,d,e,f,gの生成について説明する。
【0101】
図12は、二次制御回路72による信号a,b,d,e,f,gの生成動作を示すフローチャートであり、図13は、各種信号の波形を示すタイミングチャートである。
【0102】
信号a,b,d,e,f,gの生成動作は、第1〜第4、第9〜第14のタイミングデータの生成動作と並行して実行され、図12に示されるように、まず、電圧V1の立ち上がりエッジの出現が監視される(ステップS41)。そして、電圧V1の立ち上がりエッジが検出されるとクロックのカウントが開始され、そのカウント値が、第1のタイミングデータにより示されるカウント値と一致すると信号aを立ち上げ、第4のタイミングデータにより示されるカウント値と一致すると信号bを立ち下げ、第10のタイミングデータにより示されるカウント値と一致すると信号eを立ち上げ、第13のタイミングデータにより示されるカウント値と一致すると信号gを立ち上げ、第14のタイミングデータにより示されるカウント値と一致すると信号gを立ち下げる(ステップS42)。次に、電圧V2の立ち上がりエッジの出現が監視され(ステップS43)、電圧V2の立ち上がりエッジが検出されると再びクロックのカウントが開始され、そのカウント値が、第2のタイミングデータにより示されるカウント値と一致すると信号aを立ち下げ、第3のタイミングデータにより示されるカウント値と一致すると信号bを立ち上げ、第9のタイミングデータにより示されるカウント値と一致すると信号dを立ち上げ、第11のタイミングデータにより示されるカウント値と一致すると信号fを立ち上げ、第12のタイミングデータにより示されるカウント値と一致すると信号fを立ち下げる(ステップS44)。このような動作が繰り返されることによって、信号a,b,d,e,f,g,の生成が行われる。
【0103】
尚、図12に示されるように、電圧V1及びV2の立ち上がりエッジの監視においては、所定時間の計測が行われ(ステップS45、S46)、所定時間内に電圧V1の立ち上がりエッジ若しくは電圧V2の立ち上がりエッジが出現しなかった場合、何らかの異常が生じたものとして、図3に示されるタイミングデータの生成動作が実行され、タイミングデータの更新が行われる。ここで、かかる所定時間はタイマ45によって計時することができ、特に限定されないが、1ms程度とすることが好ましい。
【0104】
このようにして生成される信号a,b,d,e,f,gは、上述のとおり、ドライバ77によって信号A,B,D,E,F,Gに変換され、これら信号A,B,D,E,F,Gによって、第1及び第2の整流トランジスタ32及び33、第2〜第5の補助スイッチ64、65、73、74のオン/オフが制御される。
【0105】
これにより、第1の整流トランジスタ32のゲートには、第1のデッドタイムの開始から第2のデッドタイムの開始までの期間において、二次制御回路62よりハイレベルの信号Aが供給され、第2の整流トランジスタ33のゲートには、第2のデッドタイムの開始から第1のデッドタイムの開始までの期間において、二次制御回路62よりハイレベルの信号Bが供給されることになる。このため、第1のデッドタイムの開始から第2のデッドタイムの開始までの期間においては、第1の整流トランジスタ32は確実にオン状態となり、第2のデッドタイムの開始から第1のデッドタイムの開始までの期間おいては、第2の整流トランジスタ33は確実にオン状態となる。
【0106】
さらに、第1のデッドタイム期間中及びその後の所定期間においては、第2の整流トランジスタ33のゲートと平滑用インダクタ34の一端が、第5の補助スイッチ74によって短絡されるので、第2の整流トランジスタ33のゲートに蓄えられている電荷は出力へ回生され、第2の整流トランジスタ33のゲート−ソース間電圧は徐々に低下する。同様に、第2のデッドタイム期間中及びその後の所定期間においては、第1の整流トランジスタ32のゲートと平滑用インダクタ34の一端が、第4の補助スイッチ73によって短絡されるので、第1の整流トランジスタ32のゲートに蓄えられている電荷は出力へ回生され、第1の整流トランジスタ31のゲート−ソース間電圧は徐々に低下する。
【0107】
以上より、第1及び第2のデッドタイム中においては、第1の整流トランジスタ32と第2の整流トランジスタ33の両方がオン状態となるので、上記各実施態様と同様に、デッドタイム期間において第1の整流トランジスタ32や第2の整流トランジスタ33が有するボディーダイオードにインダクタ電流が流れることはない。
【0108】
また、第1のデッドタイムが終了し、第5の補助スイッチ74がオフ状態になると、ワンショットパルスである信号Eによって第3の補助スイッチ65が所定の期間だけオンするため、第2の整流トランジスタ33のゲート−ソース間が短絡され、これにより第2の整流トランジスタ33は完全にオフ状態となる。同様に、第2のデッドタイムが終了し、第4の補助スイッチ73がオフ状態になると、ワンショットパルスである信号Dによって第2の補助スイッチ64が所定の期間だけオンするため、第1の整流トランジスタ32のゲート−ソース間が短絡され、これにより第1の整流トランジスタ32は完全にオフ状態となる。
【0109】
これにより、上記各実施態様にかかるスイッチング電源装置20、60と同様にほぼ理想的な整流動作を実現することができるとともに、デッドタイム期間において第4の補助スイッチ73又は第5の補助スイッチ74をオンさせることにより、第1の整流トランジスタ32又は第2の整流トランジスタ33のゲートに蓄えられている電荷が出力へ回生されるので、ゲート容量を充放電することによる損失を低減することができる。
【0110】
さらに、デッドタイムの経過後は、第2の補助スイッチ64又は第3の補助スイッチ65がオンすることにより、第1の整流トランジスタ32又は第2の整流トランジスタ33のゲート−ソース間が短絡されるので、第1の整流トランジスタ32又は第2の整流トランジスタ33がオフすべき期間においてこれらを確実にオフすることができる。
【0111】
尚、本実施態様においても、第1、第4、第10、第13、第14のタイミングデータについては電圧V1の立ち上がりエッジを起点とし、第2、第3、第9、第11、第12のタイミングデータについては電圧V2の立ち上がりエッジを起点としているが、これに限定されることはなく、信号a,b,d,e,f,gの制御タイミング以前に到来する電圧V1、V2の立ち上がりエッジまたは立ち下がりエッジであれば、どのエッジを起点としても構わない。
【0112】
本発明は、以上の実施態様に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
【0113】
例えば、上記実施態様にかかるスイッチング電源装置60においては、デッドタイムの開始からデッドタイムの1/3経過時までの期間において第1の補助スイッチ63をオンさせているが、第1の補助スイッチ63をオンさせる期間としてはこれに限定されず、少なくともデッドタイムの初期において第1の補助スイッチ63をオンさせることにより第1及び第2の整流トランジスタ32、33の一方のゲートに蓄積されている電荷を他方のゲートに供給することができる限り、これよりも短い時間若しくは長い時間において第1の補助スイッチ63をオンさせても構わない。
【0114】
また、上記実施態様にかかるスイッチング電源装置70においては、第1のデッドタイム以上の期間に亘って第5の補助スイッチ74をオンさせ、第2のデッドタイム以上の期間に亘って第4の補助スイッチ73をオンさせているが、これは、第1及び第2の整流トランジスタ32、33のゲートに蓄えられている電荷を十分に出力へ回生させるためである。したがって、第4の補助スイッチ73又は第5の補助スイッチ74をオンさせる期間としてはこれに限定されず、少なくともデッドタイムの初期において第4の補助スイッチ73又は第5の補助スイッチ74をオンさせることにより第1及び第2の整流トランジスタ32、33のゲートに蓄えられている電荷が十分に出力へ回生される限り、これよりも短い時間若しくは長い時間において第4の補助スイッチ73又は第5の補助スイッチ74をオンさせても構わない。但し、第1の整流トランジスタ32又は第2の整流トランジスタ33のゲートに蓄えられた電荷が、第4の補助スイッチ73又は第5の補助スイッチ74を介して出力に放出される速度は出力電流に依存するので、かかる電荷が十分に放出可能な期間に亘って第4の補助スイッチ73又は第5の補助スイッチ74をオンさせることが好ましい。
【0115】
さらに、上記各実施態様にかかるスイッチング電源装置20、60、70においては、トランス21の1次側回路としてハーフブリッジ回路22を用いているが、トランス21の1次側回路としてはハーフブリッジ回路22に限定されるものではなく、他の回路、例えば、フルブリッジ回路、プッシュプル回路、アクティブクランプ回路等を用いても構わない。
【0116】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、整流回路を構成する整流トランジスタの導通タイミングを正確に制御可能となることから、整流回路において生じる損失を大幅を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施態様にかかるスイッチング電源装置20の回路図である。
【図2】二次制御回路26の具体的な構成をより詳細に示すブロック図である。
【図3】二次制御回路26によるタイミングデータの生成動作を示すフローチャートである。
【図4】二次制御回路26による信号a,bの生成動作を示すフローチャートである。
【図5】スイッチング電源装置20の動作を示すタイミングチャートである。
【図6】本発明の好ましい他の実施態様にかかるスイッチング電源装置60の回路図である。
【図7】二次制御回路62の具体的な構成をより詳細に示すブロック図である。
【図8】二次制御回路62による信号a,b,c,d,eの生成動作を示すフローチャートである。
【図9】スイッチング電源装置60の動作を示すタイミングチャートである。
【図10】本発明の好ましいさらに他の実施態様にかかるスイッチング電源装置70の回路図である。
【図11】二次制御回路72の具体的な構成をより詳細に示すブロック図である。
【図12】二次制御回路72による信号a,b,d,e,f,gの生成動作を示すフローチャートである。
【図13】スイッチング電源装置70の動作を示すタイミングチャートである。
【図14】従来の同期整流型のスイッチング電源装置の回路図である。
【符号の説明】
1 トランス
2 ハーフブリッジ回路
3 整流回路
4 平滑回路
5 一次制御回路
6 第1のメインスイッチ
7 第2のメインスイッチ
8 入力電源
9 第1の入力コンデンサ
10 第2の入力コンデンサ
11 第1の整流トランジスタ
12 第2の整流トランジスタ
13,14 抵抗
15 平滑用インダクタ
16 平滑用コンデンサ
17 負荷
20 スイッチング電源装置
21 トランス
22 ハーフブリッジ回路
23 整流回路
24 平滑回路
25 一次制御回路
26 二次制御回路
27 入力電源
28 第1のメインスイッチ
29 第2のメインスイッチ
30 第1の入力コンデンサ
31 第2の入力コンデンサ
32 第1の整流トランジスタ
33 第2の整流トランジスタ
34 平滑用インダクタ
35 平滑用コンデンサ
36 負荷
40 ワンチップマイコン
41 CPU
42 ROM
43 RAM
44 発振器
45 タイマ
46 入力ポート
47 A/D変換器
48 出力ポート
49 内部バス
50 ドライバ
60 スイッチング電源装置
61 整流回路
62 二次制御回路
63 第1の補助スイッチ
64 第2の補助スイッチ
65 第3の補助スイッチ
66 ワンチップマイコン
67 ドライバ
68 出力ポート
70 スイッチング電源装置
71 整流回路
72 二次制御回路
73 第4の補助スイッチ
74 第5の補助スイッチ
76ワンチップマイコン
77 ドライバ
78 出力ポート

Claims (6)

  1. 2次側に、一端が共通接続された第1及び第2の2次巻線を含むトランスと、前記トランスの1次側に設けられたスイッチング回路と、前記トランスの2次側に設けられ同期整流回路と、前記同期整流回路を制御する制御回路とを備え、
    前記同期整流回路が、一端が前記第1の2次巻線の他端に接続された第1の整流トランジスタと、一端が前記第2の2次巻線の他端に接続され、他端が前記第1の整流トランジスタの他端に接続された第2の整流トランジスタと、前記第1の整流トランジスタの制御電極と前記第1の整流トランジスタの前記他端との間に設けられた第1の補助スイッチと、前記第2の整流トランジスタの制御電極と前記第2の整流トランジスタの前記他端との間に設けられた第2の補助スイッチと、前記第1の整流トランジスタの前記制御電極と前記第2の整流トランジスタの前記制御電極との間に設けられた第3の補助スイッチを有し、
    前記制御回路が、タイミングデータを生成する第1の手段と、前記第1及び第2の整流トランジスタを制御すべきタイミングよりも前に現れる前記トランスの2次側電圧の変化から、前記タイミングデータにより示される時間が経過したことに応答して、前記第1及び第2の整流トランジスタを制御するとともに、前記第1乃至第3の補助スイッチをそれぞれ制御すべきタイミングよりも前に現れる前記トランスの2次側電圧の変化から、前記タイミングデータにより示される時間が経過したことに応答して、前記第1乃至第3の補助スイッチをそれぞれ制御する第2の手段を有していることを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 前記第1の手段が、少なくとも前記トランスの2次側電圧の変化に基づいて前記タイミングデータを生成することを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  3. 前記第1の手段が、定期的に前記タイミングデータを更新することを特徴とする請求項1または2に記載のスイッチング電源装置。
  4. 前記第1の手段が、前記第2の手段が前記第1及び第2の整流トランジスタを制御してから、実際に前記第1及び第2の整流トランジスタの導通状態が変化するまでの遅延時間を考慮して前記タイミングデータを生成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のスイッチング電源装置。
  5. 前記同期整流回路が、前記第1の整流トランジスタの前記制御電極と前記第1の2次巻線の前記一端との間に設けられた第4の補助スイッチと、前記第2の整流トランジスタの前記制御電極と前記第1の2次巻線の前記一端との間に設けられた第5の補助スイッチをさらに含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のスイッチング電源装置。
  6. 前記第2の手段が、さらに、前記第1、第2、第4及び第5の補助スイッチをそれぞれ制御すべきタイミングよりも前に現れる前記トランスの2次側電圧の変化から、前記タイミングデータにより示される時間が経過したことに応答して、前記第1、第2、第4及び第5の補助スイッチをそれぞれ制御することを特徴とする請求項5に記載のスイッチング電源装置。
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