JP2000217354A - 電源装置及び電源出力制御方法 - Google Patents

電源装置及び電源出力制御方法

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JP2000217354A
JP2000217354A JP11014806A JP1480699A JP2000217354A JP 2000217354 A JP2000217354 A JP 2000217354A JP 11014806 A JP11014806 A JP 11014806A JP 1480699 A JP1480699 A JP 1480699A JP 2000217354 A JP2000217354 A JP 2000217354A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 PWM信号等の制御信号に異常が発生しても
構成部品や負荷の破損を確実に防止することができる電
源装置及び電源出力制御方法を得る。 【解決手段】 直流電源26による昇圧トランス16の
1次巻線に対する直流電圧の印加/非印加を行うスイッ
チ素子20のスイッチング動作の制御に用いるPWM信
号PWMのデューティが所定の上限値を越えるときにデ
ューティを上記上限値以下の値とするようにPWM信号
PWMをPWM信号変換回路14によって変換してスイ
ッチ素子20に入力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電源装置及び電源
出力制御方法に係り、より詳しくは、入力された制御信
号に基づいて電源入力をスイッチングすることにより制
御信号に応じた大きさの電源出力を得る電源装置及び電
源出力制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トランジスタ等のスイッチ素子の
スイッチング動作を利用して出力電力を得る、所謂スイ
ッチング電源装置では一般に、図13(A)、図13
(B)に示すように、PWM(Pulse Width Modulatio
n、パルス幅変調)信号PWMによるスイッチ素子20
のスイッチング動作によって昇圧トランス16の1次巻
線への直流電源26による直流電圧の印加/非印加を繰
り返すことによって、昇圧トランス16の2次巻線側に
エネルギーを伝達して負荷に供給する出力電力を得てい
る。
【0003】一方、この種の電源装置では、出力電圧、
又は出力電流を安定して目標値に一致させるために、図
13(A)、図13(B)に示すように、電圧検出回路
22によって生成された電圧モニタ信号Vmonが示す電
圧モニタ値(出力電圧値に相当)、又は電流検出回路2
4によって生成された電流モニタ信号Imonが示す電流
モニタ値(出力電流値に相当)が目標値に一致するよう
に上記PWM信号PWMのデューティを制御している。
以下では、出力電圧を目標値に一致させる制御を定電圧
制御といい、出力電流を目標値に一致させる制御を定電
流制御という。
【0004】なお、図13(A)に示すものは、電圧モ
ニタ信号Vmon又は電流モニタ信号ImonをA/D変換器
36によってデジタル信号に変換したものに基づいて定
電圧制御又は定電流制御を行う所謂デジタル制御方式の
スイッチング電源装置の一例を示すものであり、図13
(B)に示すものは、電圧モニタ信号Vmon又は電流モ
ニタ信号Imonをデジタル信号に変換することなく用い
て定電圧制御又は定電流制御を行う所謂アナログ制御方
式のスイッチング電源装置の一例を示すものである。
【0005】このような従来のスイッチング電源装置で
は、ノイズの影響やPWM信号の生成部の異常等に起因
してPWM信号のデューティが異常に大きくなった場
合、スイッチ素子のオン時間が長くなり過ぎて、スイッ
チ素子、昇圧トランス等の電子部品が破損・発煙した
り、異常な出力を発生して負荷を破損する恐れがある、
という問題点があり、該問題点を解決するための技術と
して、特開昭64−89961号公報、実開平2−68
683号公報、及び特開平4−207969号公報に記
載の技術があった。
【0006】特開昭64−89961号公報記載の技術
では、トランス駆動用のスイッチ素子のエミッタ(ソー
ス)とグランド(GND)との間に抵抗を接続してスイ
ッチ素子に流れる電流を検出し、その値が所定値よりも
大きくなったとき、すなわちスイッチ素子に過大電流が
流れたときにスイッチ素子の駆動を停止していた。
【0007】また、実開平2−68683号公報及び特
開平4−207969号公報記載の技術では、PWM信
号を充放電回路によって直流レベルに変換し、該直流レ
ベルが所定値を越えたときにスイッチ素子を駆動するP
WM信号をグランド(GND)に落とすことによってス
イッチ素子の駆動を停止する割込み回路(各公報では保
護回路と表現)を適用していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開昭64−89961号公報記載の技術では、正常な状
態においてもスイッチ素子のオン/オフ時に発生する過
渡的なピーク電流と異常時の過大電流との区別が困難で
正確な動作が期待し難い、という問題点があった。
【0009】また、上記特開昭64−89961号公報
記載の技術は、スイッチ素子に過大電流が流れた後に保
護動作を行うものであるため、スイッチ素子等の電子部
品が破損する可能性が高い、という問題点もあった。
【0010】また、上記実開平2−68683号公報及
び特開平4−207969号公報記載の技術では次のよ
うな問題点があった。 1.PWM信号を充放電回路によって直流レベルに変換
しているため、異常状態になってから割込み回路(保護
回路)が動作するまでに遅れが生じる。 2.直流レベルに整流する充放電回路や割込み用のトラ
ンジスタの特性のばらつき等に起因して割込み動作を開
始するデューティ(PWM信号のデューティの上限値で
あり、以下では割込み動作開始デューティという)が大
きくばらついてしまう。 3.PWM信号の生成部のばらつき等に起因するPWM
信号の振幅のばらつきによって、割込み動作開始デュー
ティが大きくばらついてしまう。 4.PWM信号のデューティが割込み動作開始デューテ
ィ以上になった場合、出力を完全に停止する対処しか実
施できない。
【0011】本発明は、上記問題点を解消するために成
されたものであり、PWM信号等の制御信号に異常が発
生しても構成部品や負荷の破損を確実に防止することが
できる電源装置及び電源出力制御方法を提供することを
目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の電源装置は、入力された制御信号に基
づいて電源入力をスイッチングして前記制御信号に応じ
た大きさの電源出力を得るスイッチング手段と、前記電
源出力の大きさが所定値以上になるとき、前記スイッチ
ング手段に入力される制御信号を前記電源出力の大きさ
が前記所定値以下となるように変換する変換手段と、を
備えている。
【0013】請求項1記載の電源装置によれば、スイッ
チング手段によって、入力された制御信号に基づいて電
源入力がスイッチングされて上記制御信号に応じた大き
さの電源出力が得られる。なお、上記電源入力及び電源
出力には、電力、電流、電圧等が含まれる。また、上記
スイッチング手段としては、バイポーラトランジスタ、
電界効果トランジスタ(以下、FETという)等のスイ
ッチ素子を適用することができる。
【0014】ここで、請求項1記載の電源装置では、上
記電源出力の大きさが所定値以上になるとき、スイッチ
ング手段に入力される制御信号が上記電源出力の大きさ
が所定値以下となるように変換手段によって変換され
る。
【0015】このように請求項1記載の電源装置によれ
ば、電源出力の大きさが所定値以上になるとき、スイッ
チング手段に入力される制御信号を電源出力の大きさが
上記所定値以下となるように変換しているので、上記所
定値を構成部品や負荷を破損することのない値とするこ
とにより、当初の制御信号に異常が発生しても構成部品
や負荷の破損を確実に防止することができる。
【0016】また、請求項2記載の電源装置は、入力さ
れたパルス幅変調信号に基づいて電源入力をスイッチン
グして前記パルス幅変調信号に応じた大きさの電源出力
を得るスイッチング手段と、前記スイッチング手段に入
力されるパルス幅変調信号のデューティが所定デューテ
ィ値を越えたとき、該パルス幅変調信号のデューティが
前記所定デューティ値以下となるように変換する変換手
段と、を備えている。
【0017】すなわち、上記請求項1記載の発明を、上
述したスイッチング電源装置に適用する場合、請求項1
記載の発明における制御信号はパルス幅変調信号に対応
付けられ、請求項1記載の発明における変換手段の作用
は、スイッチング手段に入力されるパルス幅変調信号の
デューティが所定デューティ値を越えたとき、該パルス
幅変調信号のデューティが上記所定デューティ値以下と
なるように変換することにより実現することができる。
【0018】なお、請求項3記載の電源装置のように、
請求項2記載の電源装置において、前記変換手段が、前
記パルス幅変調信号に同期し、かつデューティが前記所
定デューティ値のパルス信号を発生するパルス発生手段
と、前記パルス信号及び前記パルス幅変調信号の双方が
ハイレベルであるときにのみハイレベルを出力する出力
手段と、を備えていることが好ましい。
【0019】また、請求項4記載の電源装置のように、
請求項2記載の電源装置において、前記変換手段が、前
記パルス幅変調信号に同期し、かつ前記パルス幅変調信
号のデューティの大きさに応じて頂点部の値が大きくな
る三角波を生成する三角波生成手段と、前記パルス幅変
調信号と前記三角波とを比較して、前記パルス幅変調信
号の大きさが前記三角波の大きさより大きなときはハイ
レベルを出力し、前記パルス幅変調信号の大きさが前記
三角波の大きさより小さなときはローレベルを出力する
比較出力手段と、を備えていることが好ましい。
【0020】更に、請求項5記載の電源出力制御方法
は、入力された制御信号に基づいて電源入力をスイッチ
ングして前記制御信号に応じた大きさの電源出力を得る
電源出力制御方法であって、前記電源出力の大きさが所
定値以上になるとき、前記制御信号を前記電源出力の大
きさが前記所定値以下となるように変換することを特徴
とするものである。
【0021】従って、請求項5記載の電源出力制御方法
によれば、請求項1記載の発明と同様に、電源出力の大
きさが所定値以上になるとき、制御信号を電源出力の大
きさが上記所定値以下となるように変換しているので、
上記所定値を構成部品や負荷を破損することのない値と
することにより、当初の制御信号に異常が発生しても構
成部品や負荷の破損を確実に防止することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明を
デジタル制御方式の高圧電源装置に適用した場合の実施
の形態について詳細に説明する。まず、図1を参照し
て、後述する2つの実施形態(第1実施形態及び第2実
施形態)に係る高圧電源装置の基本的な構成について説
明する。
【0023】同図に示すように、この高圧電源装置10
は、負荷40に供給するための高圧電力を生成する高圧
電源部12、所定の直流電圧を生成する直流電源26、
及び装置全体の動作を司る主制御部28を含んで構成さ
れている。
【0024】高圧電源部12は、PWM信号変換回路1
4、昇圧トランス16、1入力3出力の整流平滑回路1
8、スイッチ素子20、電圧検出回路22、及び電流検
出回路24を含んで構成されている。なお、電圧検出回
路22及び電流検出回路24は、必ずしも双方とも備え
ている必要はなく、どちらか一方のみを備える形態とし
てもよい。
【0025】昇圧トランス16の1次巻線の一方の端子
には直流電源26の出力端が接続されており、直流電源
26によって生成した直流電圧Vinを昇圧トランス16
の1次巻線の一方の端子に印加することができる。
【0026】また、昇圧トランス16の1次巻線の他方
の端子にはスイッチ素子20の出力端が接続されてお
り、昇圧トランス16の2次巻線の端子は整流平滑回路
18の入力端に接続されている。更に、整流平滑回路1
8の3つの出力端のうちの2つには各々、電圧検出回路
22及び電流検出回路24の各々の入力端が接続されて
いる。
【0027】更に、スイッチ素子20の入力端はPWM
信号変換回路14の出力端に接続されている。
【0028】このように構成された高圧電源部12で
は、PWM信号変換回路14から出力された信号に応じ
てスイッチ素子20のスイッチング動作が行われ、該ス
イッチング動作に応じて昇圧トランス16の1次巻線へ
の直流電源26による直流電圧Vinの印加/非印加が行
われる。
【0029】一方、主制御部28は、CPU30、パル
ス発振器34、及び2入力1出力のアナログ/デジタル
変換器(以下、A/D変換器という)36を含んで構成
されており、更にCPU30は演算器32を含んで構成
されている。
【0030】演算器32の出力端はパルス発振器34の
入力端に、演算器32の入力端はA/D変換器36の出
力端に、パルス発振器34の出力端はPWM信号変換回
路14の入力端に、各々接続されている。
【0031】更に、A/D変換器36の2つの入力端に
は各々、電圧検出回路22及び電流検出回路24の各々
の出力端が接続されている。従って、CPU30には電
圧検出回路22によって生成した電圧モニタ信号Vmon
が示す電圧モニタ値(出力電圧値に相当)、及び電流検
出回路24によって生成した電流モニタ信号Imonが示
す電流モニタ値(出力電流値に相当)をデジタル値とし
て入力することができる。
【0032】なお、整流平滑回路18の残りの出力端は
外部の負荷40に対応するものであり、負荷40に接続
される。
【0033】以下、このような高圧電源装置10の具体
的な2つの実施の形態について詳細に説明する。
【0034】〔第1実施形態〕まず、図2を参照して、
本第1実施形態に係る高圧電源装置10のPWM信号変
換回路14の詳細な構成について説明する。
【0035】図2に示すように、本第1実施形態に係る
PWM信号変換回路14は、パルス発生回路14A及び
2入力1出力のAND回路14Bを含んで構成されてお
り、パルス発生回路14Aの出力端はAND回路14B
の一方の入力端に接続され、AND回路14Bの出力端
はスイッチ素子20の入力端に接続されている。
【0036】また、パルス発生回路14Aの入力端及び
AND回路14Bの他方の入力端はパルス発振器34の
出力端に接続されている。従って、パルス発生回路14
A及びAND回路14Bにはパルス発振器34によって
生成したPWM信号PWMが入力される。
【0037】図3は、図2に示した高圧電源部12の具
体的な回路構成の一例を示したものである。なお、図3
は定電圧制御を行う場合の回路構成例であり、図2にお
ける電流検出回路24に相当する部分は含まれていな
い。
【0038】図3に示すように、パルス発生回路14A
はコンデンサから成る微分回路50、トランジスタ5
2、及び単安定マルチバイブレータとして機能させるタ
イマー回路54を含んで構成されている。なお、本実施
形態では、タイマー回路54として、汎用のタイマーI
C(日本電気株式会社製、商品名μPC617/155
5)を適用している。
【0039】微分回路50の一方の端子はパルス発振器
34の出力端に接続されており、パルス発振器34から
出力されたPWM信号PWMが入力される。また、微分
回路50の他方の端子は抵抗56を介してトランジスタ
52のベース端子に接続されており、トランジスタ52
のコレクタ端子はタイマー回路54のトリガー(TRI
G)端子に接続されており、トランジスタ52のエミッ
タ端子は接地されている。また、トランジスタ52のベ
ース端子は抵抗58を介して接地されている。更にトラ
ンジスタ52のコレクタ端子は抵抗60等を介して直流
電源26の出力端にも接続されており、直流電源26に
よって生成された直流電圧Vinに基づく電圧が印加され
る。即ち、抵抗56、抵抗58、抵抗60及びトランジ
スタ52によって反転回路が構成されている。
【0040】一方、タイマー回路54のディスチャージ
(DISCH)端子及びスレッシュホールド(THRE
S)端子は抵抗62等を介して直流電源26の出力端に
接続されていると共にコンデンサ64を介して接地され
ている。また、タイマー回路54のリセット(RESE
T)端子は抵抗を介して直流電源26の出力端に接続さ
れており、コントロール(CONT)端子はコンデンサ
66を介して接地されている。
【0041】更に、タイマー回路54の出力(OUT)
端子は抵抗68を介して2入力1出力のNAND回路1
4B’の一方の入力端に接続されている。なお、NAN
D回路14B’は図2におけるAND回路14Bに対応
するものであるが、AND回路14BをNAND回路1
4B’とした理由については後述する。
【0042】以上のように接続されたタイマー回路54
では、出力(OUT)端子から出力される信号のパルス
幅t(ハイレベルの期間)は次の(1)式によって求め
ることができる。
【0043】 t=1.1×C1×R1 (1) ここで、C1はコンデンサ64の容量を、R1は抵抗6
2の抵抗値を、各々表す。
【0044】また、タイマー回路54は、トリガー(T
RIG)端子に入力されている信号(以下、トリガー入
力信号という)の立下りに同期して出力信号を出力す
る。
【0045】以上のように構成されたパルス発生回路1
4Aでは、微分回路50によってPWM信号PWMをワ
ンショットパルスに変換し、該ワンショットパルスを上
記反転回路によって反転して、タイマー回路54のトリ
ガー端子にトリガー入力信号として入力する。トリガー
入力信号が入力されたタイマー回路54は、上記(1)
式によって得られるパルス幅tのパルス信号を出力す
る。
【0046】一方、NAND回路14B’の他方の入力
端は抵抗70を介してパルス発振器34の出力端に接続
されており、パルス発振器34から出力されたPWM信
号PWMが入力される。
【0047】本第1実施形態に係る高圧電源装置10で
は、以上のパルス発生回路14A及びNAND回路14
B’によってPWM信号変換回路14(図2参照)が構
成されている。
【0048】NAND回路14B’の出力端は抵抗72
を介してトランジスタ74のベース端子に接続されてお
り、トランジスタ74のエミッタ端子は直流電源26の
出力端に接続されており、トランジスタ74のコレクタ
端子は抵抗78を介してトランジスタ80及びトランジ
スタ82の双方のベース端子に接続されていると共に抵
抗84を介して接地されている。また、トランジスタ7
4のベース端子は抵抗76を介して直流電源26の出力
端に接続されている。
【0049】一方、トランジスタ80及びトランジスタ
82の双方のエミッタ端子は互いに接続されていると共
に抵抗86を介してスイッチ素子20を構成するFET
88のゲート端子に接続されている。
【0050】また、トランジスタ80のコレクタ端子は
直流電源26の出力端に接続されており、トランジスタ
82のコレクタ端子は接地されている。
【0051】抵抗78及び抵抗84とトランジスタ80
及びトランジスタ82は、FET88を確実にオン/オ
フさせるためにFET88のゲート端子に入力する信号
(以下、スイッチ素子駆動信号という)のハイレベルを
所定電圧(例えば10V)付近にするため、及びFET
88のオン時のスムースな立上がりとオフ時のスムース
な立下りを得るために使用しているものであり、トラン
ジスタ80及びトランジスタ82によってプッシュプル
回路を構成し、抵抗78及び抵抗84によってスイッチ
素子駆動信号のハイレベルが上記所定電圧となるように
分圧を行っている。
【0052】このとき、抵抗78及び抵抗84を直接に
直流電源26の出力端に接続すると、出力停止時には上
記スイッチ素子駆動信号がデューティが100%のオン
信号となってしまうため、これを避けるためにトランジ
スタ74を設けている。ここでトランジスタ74は反転
回路となってしまうため、図2のAND回路14Bに対
応するものとして図3ではNAND回路14B’を適用
している。
【0053】一方、FET88のドレイン端子は1次巻
線の一方の端子が直流電源26に接続された昇圧トラン
ス16の1次巻線の他方の端子に接続されている。な
お、昇圧トランス16の1次巻線の一方の端子と他方の
端子との間には抵抗92が接続されており、スナバ回路
が構成されている。また、FET88のソース端子はコ
ンデンサ94を介してドレイン端子に接続されていると
共に接地されている。
【0054】一方、整流平滑回路18は昇圧トランス1
6の2次巻線の一方の端子にカソード端子が接続された
ダイオード96を備えており、ダイオード96のアノー
ド端子はコンデンサ98及び抵抗100の一方の端子に
接続されており、コンデンサ98及び抵抗100の他方
の端子は昇圧トランス16の2次巻線の他方の端子に接
続されている。
【0055】このように構成された整流平滑回路18で
は、昇圧トランス16の2次巻線に誘起された交番電流
をコンデンサとダイオードとの組み合わせによって整流
しかつ平滑する。
【0056】一方、電圧検出回路22にはオペアンプ1
02が備えられており、オペアンプ102の反転入力端
は整流平滑回路18の抵抗100の他方の端子に接続さ
れると共に、コンデンサ104と抵抗106及び抵抗1
08を並列に介してオペアンプ102の出力端に接続さ
れ、かつコンデンサ110を介してオペアンプ102の
非反転入力端に接続されている。また、オペアンプ10
2の出力端は抵抗112を介してA/D変換器36の入
力端にも接続されている。なお、オペアンプ102の非
反転入力端は接地されている。
【0057】このように構成された電圧検出回路22で
は、整流平滑回路18の出力電圧の電圧値である電圧モ
ニタ値を示す電圧モニタ信号VmonをA/D変換器36
に常時出力することができる。
【0058】PWM信号変換回路14が本発明の変換手
段に、パルス発生回路14Aが本発明のパルス発生手段
に、AND回路14B(NAND回路14B’)が本発
明の出力手段に、スイッチ素子20が本発明のスイッチ
ング手段に、各々相当する。
【0059】以上のように構成された高圧電源装置10
では、電圧検出回路22から入力されている電圧モニタ
信号Vmonに基づいてCPU30により次のように定電
圧制御を行う。
【0060】すなわち、CPU30は、電圧検出回路2
2からA/D変換器36を介して入力されている電圧モ
ニタ信号Vmonが示す電圧モニタ値(出力電圧値を示す
デジタル値)が目標値と一致するようにパルス発振器3
4によって生成されるPWM信号PWMのデューティを
制御する。
【0061】より具体的には、電圧モニタ値が上記目標
値より小さな場合は出力電圧値が大きくなるように、
又、電圧モニタ値が上記目標値より大きな場合は出力電
圧値が小さくなるように、PWM信号PWMのデューテ
ィを制御する。ここで、出力電圧値を大きくする場合は
PWM信号PWMのデューティを大きくし、出力電圧値
を小さくする場合にはPWM信号PWMのデューティを
小さくすればよい。このPWM信号PWMはPWM信号
変換回路14によって変換されてスイッチ素子駆動信号
としてスイッチ素子20に入力され、該入力されたスイ
ッチ素子駆動信号のデューティに応じてスイッチ素子2
0がオン/オフを繰り返すことによって出力電圧値が上
記目標値と一致するように制御される。
【0062】次に、図4乃至図6を参照して、上記のよ
うな定電圧制御が行われている際の各種デューティ(3
0%、80%、100%)のPWM信号PWMに応じた
高圧電源部12の動作について詳細に説明する。
【0063】なお、ここでは一例として、PWM信号P
WMの周波数を20kHzに、スイッチ素子駆動信号の
デューティの上限値を60%に、各々設定した場合につ
いて説明する。従って、PWM信号PWMの周波数が2
0kHzでデューティの上限値を60%とするために、
抵抗62の抵抗値及びコンデンサ64の容量は、出力信
号のパルス幅tが30μS(=1/20kHz×60
%)となるように上記(1)式から逆算して予め決定さ
れている。また、図4乃至図6は、図3に示すように高
圧電源部12の所定の5箇所の各位置を各々S1〜S5
で表し、各位置S1〜S5における信号の状態を示すタ
イムチャートである。なお、上記スイッチ素子駆動信号
のデューティの上限値が本発明の所定デューティ値に相
当する。
【0064】まず、図4を参照して、PWM信号PWM
のデューティが30%である場合について説明する。
【0065】PWM信号PWMの周波数は20kHzで
あるので、PWM信号PWMの周期は50μSとなって
いる。
【0066】このようなPWM信号PWMを入力したパ
ルス発生回路14Aでは、微分回路50の出力信号(以
下、微分回路出力信号という)として、PWM信号PW
Mの立上り及び立下りに対応したワンショットパルスを
発生する。このワンショットパルスのデューティはPW
M信号PWMのデューティには殆ど依存することがな
く、常に安定した信号として発生される。
【0067】この微分回路出力信号のうちのPWM信号
PWMの立上りに対応して発生されたワンショットパル
スは抵抗56、抵抗58、抵抗60、及びトランジスタ
52によって構成された反転回路によって反転されてト
リガー入力信号としてタイマー回路54のトリガー端子
に入力される。ここで、ワンショットパルスを反転する
のは、トリガー入力信号の立下りで動作するタイマー回
路54をPWM信号PWMの立上りのタイミングに同期
させるためである。
【0068】トリガー入力信号が入力されたタイマー回
路54は、抵抗62の抵抗値及びコンデンサ64の容量
に基づいて決定されるパルス幅t(本実施形態では30
μS)であるパルスを出力する。このパルスは次のトリ
ガー入力信号のパルスが入力された時点で再度出力され
るので、PWM信号PWMが入力され続ける限りPWM
信号PWMに同期し、かつデューティが60%のパルス
信号(以下、タイマー回路出力パルス信号という)を発
生する。
【0069】従って、NAND回路14B’には、デュ
ーティが30%のPWM信号PWMと、該PWM信号P
WMに同期し、かつデューティが60%のタイマー回路
出力パルス信号とが入力される。
【0070】NAND回路14B’は、入力されている
信号が双方ともハイレベルのときにのみローレベルの信
号を出力し、その他のときにはハイレベルの信号を出力
する。従って、この場合は、NAND回路14B’は図
4に示すようにPWM信号PWMを反転させた信号(以
下、NAND回路出力パルス信号という)を出力する。
【0071】すなわち、NAND回路14B’の特性
上、PWM信号PWMのデューティがタイマー回路出力
パルス信号のデューティより小さなときはPWM信号P
WMを反転させた信号が出力され、PWM信号PWMの
デューティがタイマー回路出力パルス信号のデューティ
より大きなときはタイマー回路出力パルス信号を反転さ
せた信号が出力されることになる。
【0072】NAND回路出力パルス信号は、抵抗7
2、抵抗76、及びトランジスタ74によって構成され
た反転回路によって反転されて、スイッチ素子駆動信号
としてスイッチ素子20に供給される。この結果、PW
M信号PWMと同様のデューティ(30%)であるスイ
ッチ素子駆動信号によってスイッチ素子20のFET8
8はスイッチングされる。
【0073】次に、図5を参照して、PWM信号PWM
のデューティが80%である場合について説明する。な
お、パルス発生回路14AからNAND回路14B’に
対して出力されるタイマー回路出力パルス信号の発生ま
での動作は、上述したPWM信号PWMのデューティが
30%である場合と同様であるので、その説明を省略す
る。
【0074】NAND回路14B’には、デューティが
80%のPWM信号PWMと、該PWM信号PWMに同
期し、かつデューティが60%のタイマー回路出力パル
ス信号とが入力される。
【0075】この場合、PWM信号PWMのデューティ
(80%)がタイマー回路出力パルス信号のデューティ
(60%)より大きいので、図5に示すように、NAN
D回路14B’はNAND回路出力パルス信号としてタ
イマー回路出力パルス信号を反転させた信号を出力す
る。
【0076】NAND回路出力パルス信号は、抵抗7
2、抵抗76、及びトランジスタ74によって構成され
た反転回路によって反転されて、スイッチ素子駆動信号
としてスイッチ素子20に供給される。この結果、タイ
マー回路出力パルス信号と同様のデューティ(60%)
であるスイッチ素子駆動信号によってスイッチ素子20
のFET88はスイッチングされる。
【0077】次に、図6を参照して、PWM信号PWM
のデューティが100%である場合について説明する。
【0078】同図に示すように、この場合はデューティ
が100%のPWM信号PWM、すなわち直流電圧が入
力されるので、微分回路50は微分回路出力信号として
PWM信号PWMの最初の立上り時のみにワンショット
パルスを出力する。
【0079】この1つのみのワンショットパルスが抵抗
56、抵抗58、抵抗60、及びトランジスタ52によ
って構成された反転回路によって反転されてトリガー入
力信号としてタイマー回路54のトリガー端子に入力さ
れる。
【0080】このトリガー入力信号が入力されたタイマ
ー回路54はタイマー回路出力パルス信号として、30
μSの間ハイレベルとなり、その後ローレベルとなるパ
ルスを1回のみ出力する。すなわち、この場合は、トリ
ガーパルスが1回しか入力されないのでタイマー回路5
4から出力されるパルスは1つのみとなる。
【0081】従って、NAND回路14B’には、デュ
ーティが100%のPWM信号PWM(直流電圧)と、
上記のようなパルス幅が30μSの1パルスのみのタイ
マー回路出力パルス信号とが入力される。この場合はP
WM信号PWMが常にハイレベルであるため、NAND
回路出力パルス信号は図6に示すようにタイマー回路出
力パルス信号を反転させた信号となる。
【0082】このNAND回路出力パルス信号は、抵抗
72、抵抗76、及びトランジスタ74によって構成さ
れた反転回路によって反転されて、スイッチ素子駆動信
号としてスイッチ素子20に供給される。この結果、1
回のみ60%のデューティでスイッチ素子20のFET
88がスイッチングされるが、その後は完全にスイッチ
ング動作が停止される。
【0083】以上の図4乃至図6を参照して示した高圧
電源部12のスイッチング動作をまとめると次の表1の
ようになる。
【0084】
【表1】
【0085】すなわち、PWM信号PWMと本第1実施
形態に係るPWM信号変換回路14によって生成される
スイッチ素子駆動信号との各々のデューティの関係は図
7に示すようになる。
【0086】以上詳細に説明したように、本第1実施形
態に係る高圧電源装置では、PWM信号のデューティが
所定デューティ値(本実施形態では60%)を越えたと
き、PWM信号変換回路によってPWM信号のデューテ
ィを上記所定デューティ値に変換することによって得ら
れたスイッチ素子駆動信号によってスイッチ素子をスイ
ッチングしているので、PWM信号に異常が発生しても
装置を構成する部品や負荷の破損を確実に防止すること
ができる。
【0087】また、本第1実施形態に係る高圧電源装置
では、抵抗62の抵抗値及びコンデンサ64の容量によ
ってスイッチ素子駆動信号のデューティの上限値を設定
しているので、抵抗62及びコンデンサ64の精度を上
げることによってスイッチ素子駆動信号のデューティの
上限値を容易に精度よく任意に設定することができる。
【0088】また、本第1実施形態に係る高圧電源装置
では、NAND回路14B’によってPWM信号とタイ
マー回路出力パルス信号とを比較しているので、PWM
信号の振幅が変動してもスイッチ素子駆動信号のデュー
ティの上限値が変動することがなく、かつPWM信号の
異常状態の発生に高速に対応することができる(応答性
が良い)。
【0089】さらに、本第1実施形態に係る高圧電源装
置では、PWM信号のデューティが上限値を越えたとき
にスイッチ素子駆動信号のデューティは上記上限値を維
持しているので、PWM信号のデューティの異常に対し
てスイッチ素子の駆動を完全に停止することがなく、本
高圧電源装置を画像形成装置に適用した場合における不
要な白紙の出力を防止することができる。即ち、ファク
シミリ、プリンタ、複写機等の画像形成装置では一般
に、高圧電源装置は画像を形成する部分に用いられてお
り、この場合、画像形成動作中に高圧電源装置の出力が
停止すると白紙が出力される場合が多いが、本第1実施
形態に係る高圧電源装置を上記のような画像形成装置の
電源装置として用いた場合には、PWM信号のデューテ
ィの異常に対してスイッチ素子の駆動を完全に停止する
ことがないため、白紙の出力を防止することができる。
【0090】なお、本第1実施形態では、本発明を定電
圧制御を行う装置に適用した場合について説明したが、
本発明はこれに限定されるものではなく、本発明は定電
流制御を行う装置に適用することもできる。この場合、
図3における電圧検出回路22を電流検出回路24(図
2も参照)に置き換える必要がある。
【0091】また、本第1実施形態では、パルス発生回
路14Aをタイマー回路54を用いた回路によって構成
した場合について説明したが、本発明はこれに限定され
るものではなく、パルス発生回路14AはPWM信号に
同期した所定のデューティであるパルス信号を発生でき
るものであれば如何なる構成としてもよい。
【0092】また、本第1実施形態において図3に示し
た高圧電源部12を構成する整流平滑回路18、スイッ
チ素子20、及び電圧検出回路22等の各回路構成は一
例であり、上記各部の機能を実現することができる回路
構成であれば如何なるものでも適用することができる。
【0093】〔第2実施形態〕次に、本発明の第2実施
形態について詳細に説明する。まず、図8を参照して、
本第2実施形態に係る高圧電源装置10’の構成につい
て説明する。なお、図8における図2と同様の部分につ
いては同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0094】図8に示すように、本第2実施形態に係る
高圧電源装置10’は、上述した第1実施形態に係る高
圧電源装置10に比較して、PWM信号変換回路14が
積分回路14C、増幅器14D、及び比較器14Eを含
んで構成されたPWM信号変換回路14’とされている
点のみが相違している。
【0095】積分回路14Cの出力端は増幅器14Dの
入力端に接続されており、増幅器14Dの出力端は比較
器14Eの一方の入力端に接続されており、比較器14
Eの出力端はスイッチ素子20の入力端に接続されてい
る。
【0096】一方、積分回路14Cの入力端及び比較器
14Eの他方の入力端はパルス発振器34の出力端に接
続されている。
【0097】図9は、図8に示した高圧電源部12’の
具体的な回路構成の一例を示したものである。なお、図
9は定電圧制御を行う場合の回路構成例であり、図8に
おける電流検出回路24に相当する部分は含まれていな
い。また、図9における図3と同様の部分については同
一の符号を付して、その説明を省略する。
【0098】図9に示すように、積分回路14Cは抵抗
114及びコンデンサ116を含んで構成されており、
抵抗114の一方の端子はパルス発振器34の出力端に
接続されており、PWM信号PWMが入力される。ま
た、抵抗114の他方の端子はコンデンサ116の一方
の端子に接続されており、コンデンサ116の他方の端
子は接地されている。
【0099】また、増幅器14Dはオペアンプ118を
含んで構成されており、オペアンプ118の非反転入力
端は抵抗114の他方の端子に接続されており、オペア
ンプ118の反転入力端は抵抗120を介してオペアン
プ118の出力端に接続されていると共に、抵抗122
を介して接地されている。
【0100】すなわち、本第2実施形態における増幅器
14Dはオペアンプ118を用いた非反転増幅回路とし
て構成されており、このときの増幅率は抵抗120及び
抵抗122の各抵抗値によって決定される。
【0101】更に、比較器14Eはコンパレータ124
によって構成されており、コンパレータ124の非反転
入力端は抵抗126を介してオペアンプ118の出力端
に接続されており、コンパレータ124の反転入力端は
抵抗128を介してパルス発振器34の出力端に接続さ
れており、更にコンパレータ124の出力端は、図3と
同様に抵抗72を介してトランジスタ74のベース端子
に接続されている。
【0102】PWM信号変換回路14’が本発明の変換
手段に、積分回路14C及び増幅器14Dが本発明の三
角波生成手段に、比較器14E及び抵抗72、抵抗7
6、トランジスタ74により構成される反転回路が本発
明の比較出力手段に、スイッチ素子20が本発明のスイ
ッチング手段に、各々相当する。
【0103】以上のように構成された高圧電源装置1
0’では、電圧検出回路22から入力されている電圧モ
ニタ信号Vmonに基づいてCPU30により、上記第1
実施形態に係る高圧電源装置10と同様に、次のように
定電圧制御を行う。
【0104】すなわち、CPU30は、電圧検出回路2
2からA/D変換器36を介して入力されている電圧モ
ニタ信号Vmonが示す出力電圧値が目標値と一致するよ
うにPWM信号PWMのデューティを制御する。
【0105】より具体的には、電圧モニタ値が上記目標
値より小さな場合は出力電圧値が大きくなるように、
又、電圧モニタ値が上記目標値より大きな場合は出力電
圧値が小さくなるように、PWM信号PWMのデューテ
ィを制御する。ここで、出力電圧値を大きくする場合は
PWM信号PWMのデューティを大きくし、出力電圧値
を小さくする場合にはPWM信号PWMのデューティを
小さくすればよい。このPWM信号PWMはPWM信号
変換回路14’によって変換されてスイッチ素子駆動信
号としてスイッチ素子20に入力され、該入力されたス
イッチ素子駆動信号のデューティに応じてスイッチ素子
20がオン/オフを繰り返すことによって出力電圧値が
目標値と一致するように制御される。
【0106】次に、図10及び図11を参照して、上記
のような定電圧制御が行われている際の高圧電源部1
2’の動作について詳細に説明する。なお、図10及び
図11は、図9に示すように高圧電源部12’の所定の
4箇所の各位置を各々T1〜T4で表し、各位置T1〜
T4における信号の観測結果を示す波形図である。
【0107】パルス発振器34から入力されたPWM信
号PWMは、積分回路14Cによって整流される。ここ
で、積分回路14Cを構成する抵抗114の抵抗値及び
コンデンサ116の容量値は、この積分回路14Cによ
って整流された信号(以下、積分回路出力信号という)
が三角波となるように、PWM信号PWMの周波数との
関係から設定されている(図10(A)参照)。このと
きの三角波の電圧は、PWM信号PWMのデューティが
大きくなるほど高くなることは言うまでもない。
【0108】積分回路出力信号は増幅器14Dによって
増幅され、該増幅された信号(以下、増幅器出力信号と
いう)は比較器14Eのコンパレータ124の非反転入
力端に入力される。なお、図10(B)に同図に示す積
分回路出力信号に対する増幅器出力信号の一例を示す。
【0109】一方、コンパレータ124の反転入力端に
はPWM信号PWMが入力されている。ここで、比較器
14Eは、入力されている2つの信号(増幅器出力信号
及びPWM信号PWM)の比較結果に基づいて、出力信
号が次の状態となるように構成されている。 ・PWM信号の電圧値>増幅器出力信号の電圧値→ロー
レベル ・PWM信号の電圧値<増幅器出力信号の電圧値→ハイ
レベル 従って、比較器14Eの出力信号はPWM信号に対して
次のようになる。 (a)PWM信号のハイレベルの電圧値>増幅器出力信
号の頂点の電圧値である場合(図10(B)に示す状態
である場合):この場合は、PWM信号がハイレベルで
あるときは常に[PWM信号の電圧値>増幅器出力信号
の電圧値]の関係にあるので比較器14Eの出力信号は
ローレベルとなり、逆にPWM信号がローレベルである
ときは常に[PWM信号の電圧値<増幅器出力信号の電
圧値]の関係にあるので比較器14Eの出力信号はハイ
レベルとなる。
【0110】従って比較器14Eの出力信号はPWM信
号PWMを反転させたものとなる。 (b)PWM信号のハイレベルの電圧値<増幅器出力信
号の頂点の電圧値である場合(図10(C)に示す状態
である場合):この場合は、PWM信号がハイレベルで
あるときは増幅器出力信号がPWM信号のハイレベル電
圧と交差する部分を境として、[PWM信号の電圧値>
増幅器出力信号の電圧値]となる部分の比較器14Eの
出力信号はローレベルとなり、[PWM信号の電圧値<
増幅器出力信号の電圧値]となる部分の比較器14Eの
出力信号はハイレベルとなる。
【0111】一方、PWM信号がローレベルであるとき
は常に[PWM信号の電圧値<増幅器出力信号の電圧
値]の関係にあるので比較器14Eの出力信号はハイレ
ベルとなる。
【0112】従って比較器14Eの出力信号はPWM信
号PWMのデューティを減少させて反転させたものとな
る。
【0113】その後、比較器14Eの出力信号は、抵抗
72、抵抗76、トランジスタ74によって構成された
反転回路によって反転されて、スイッチ素子駆動信号
(図10(B)及び図10(C)参照)としてスイッチ
素子20に供給される。
【0114】この結果、上記(a)の場合にはPWM信
号PWMと同様のデューティであるスイッチ素子駆動信
号によってスイッチ素子20のFET88はスイッチン
グされ、上記(b)の場合にはPWM信号PWMよりも
小さなデューティであるスイッチ素子駆動信号によって
スイッチ素子20のFET88はスイッチングされる。
【0115】図11(A)〜図11(G)には、パルス
発振器34から入力されるPWM信号PWMのデューテ
ィが各々10%、20%、30%、40%、50%、6
0%、及び70%である場合の増幅器出力信号、PWM
信号PWM、及びスイッチ素子駆動信号の状態が示され
ている。なお、同図では、増幅器出力信号をT2、PW
M信号PWMをT3、スイッチ素子駆動信号をT4、と
いうように図9に示す各位置に対応付けて表している。
【0116】同図に示すように、PWM信号PWMのハ
イレベルの電圧値が増幅器出力信号の頂点の電圧値より
大きな場合のスイッチ素子駆動信号は、PWM信号PW
Mと同様のデューティとなる。一方、PWM信号のハイ
レベルの電圧値が増幅器出力信号の頂点の電圧値より小
さな場合のスイッチ素子駆動信号は、PWM信号PWM
のデューティが増加するに従ってデューティが減少され
たものとなる。
【0117】すなわち、PWM信号PWMのデューティ
が増加すると、増幅器出力信号の頂点の電圧が増加し、
該頂点の電圧がPWM信号PWMのハイレベルの電圧に
達するときのPWM信号PWMのデューティがスイッチ
素子駆動信号のデューティの上限値となり、該上限値を
PWM信号PWMのデューティが越えた場合に、PWM
信号PWMのデューティの増加に伴ってスイッチ素子駆
動信号のデューティが減少される。なお、上記スイッチ
素子駆動信号のデューティの上限値が本発明の所定デュ
ーティ値に相当する。
【0118】従って、PWM信号PWMと本第2実施形
態に係るPWM信号変換回路14’によって生成される
スイッチ素子駆動信号との各々のデューティの関係は図
12に示すようになる。
【0119】以上詳細に説明したように、本第2実施形
態に係る高圧電源装置では、PWM信号のデューティが
所定デューティ値を越えたとき、PWM信号変換回路に
よって、PWM信号のデューティが大きくなるに従って
デューティが小さくなるようにスイッチ素子駆動信号を
生成してスイッチ素子をスイッチングしているので、P
WM信号に異常が発生しても装置を構成する部品や負荷
の破損を確実に防止することができる。
【0120】また、本第2実施形態に係る高圧電源装置
では、抵抗114、120、122の各抵抗値及びコン
デンサ116の容量によってスイッチ素子駆動信号のデ
ューティの上限値を設定しているので、抵抗114、1
20、122とコンデンサ116の精度を上げることに
よってスイッチ素子駆動信号のデューティの上限値を容
易に精度よく任意に設定することができる。
【0121】また、本第2実施形態に係る高圧電源装置
では、比較器14Eによって比較する信号が共に主制御
部28から入力されたPWM信号に基づく信号であるの
で、PWM信号の振幅が変動してもスイッチ素子駆動信
号のデューティの上限値が変動することがない。
【0122】さらに、本第2実施形態に係る高圧電源装
置では、比較器14Eによって比較対象とされる増幅器
出力信号を三角波としているので、次のような効果を奏
することができる。 ・PWM信号の異常状態の発生に高速に対応することが
できる(応答性が良い)。 ・直流レベルに整流したときには基準値と整流値が同等
となる付近でノイズ等に起因して高周波発振が発生する
場合があるが、これを防止することができる。 ・PWM信号のデューティが上限値を越えたときにスイ
ッチ素子駆動信号のデューティは上記上限値より小さく
されているので、上記第1実施形態と同様に、PWM信
号のデューティの異常に対してスイッチ素子の駆動を完
全に停止することがなく、本高圧電源装置を画像形成装
置に適用した場合における不要な白紙の出力を防止する
ことができる。
【0123】なお、本第2実施形態では、本発明を定電
圧制御を行う装置に適用した場合について説明したが、
本発明はこれに限定されるものではなく、本発明は定電
流制御を行う装置に適用することもできる。この場合、
図9における電圧検出回路22を電流検出回路24(図
8も参照)に置き換える必要がある。
【0124】また、本第2実施形態において図9に示し
た高圧電源部12’を構成する積分回路14C、増幅器
14D、比較器14E、整流平滑回路18、スイッチ素
子20、電圧検出回路22等の各回路構成は一例であ
り、上記各部の機能を実現することができる回路構成で
あれば如何なるものでも適用することができる。
【0125】また、上記各実施形態では、本発明をデジ
タル制御方式の電源装置に適用した場合について説明し
たが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば
アナログ制御方式の電源装置に適用する形態としてもよ
い。本発明を図13(B)に示す従来のアナログ制御方
式の電源装置に適用する場合は、図13(B)における
制御回路とスイッチ素子20との間に上記各実施形態に
おけるPWM信号変換回路14又は14’又は各PWM
信号変換回路と同様に作用する回路を挿入すればよい。
【0126】
【発明の効果】本発明によれば、電源出力の大きさが所
定値以上になるとき、制御信号を電源出力の大きさが上
記所定値以下となるように変換しているので、上記所定
値を構成部品や負荷を破損することのない値とすること
により、当初の制御信号に異常が発生しても構成部品や
負荷の破損を確実に防止することができる、という効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明をデジタル制御方式の高圧電源装置に
適用した場合の該高圧電源装置の基本的な構成を示すブ
ロック図である。
【図2】 第1実施形態に係る高圧電源装置の概略構成
を示すブロック図である。
【図3】 第1実施形態に係る高圧電源装置の高圧電源
部の回路構成の一例を示す回路図である。
【図4】 PWM信号のデューティが30%であるとき
の第1実施形態に係る高圧電源部の各位置における信号
の波形の状態を示すタイミングチャートである。
【図5】 PWM信号のデューティが80%であるとき
の第1実施形態に係る高圧電源部の各位置における信号
の波形の状態を示すタイミングチャートである。
【図6】 PWM信号のデューティが100%であると
きの第1実施形態に係る高圧電源部の各位置における信
号の波形の状態を示すタイミングチャートである。
【図7】 第1実施形態に係る高圧電源装置のPWM信
号のデューティとスイッチ素子駆動信号のデューティの
関係を示すグラフである。
【図8】 第2実施形態に係る高圧電源装置の概略構成
を示すブロック図である。
【図9】 第2実施形態に係る高圧電源装置の高圧電源
部の回路構成の一例を示す回路図である。
【図10】 第2実施形態に係る高圧電源部の各位置に
おける信号の波形の観測結果を示す波形図である。
【図11】 (A)〜(G)は各々、PWM信号のデュ
ーティを各々10%から70%まで10%毎に変化させ
たときの第2実施形態に係る高圧電源部の各位置におけ
る信号の波形の観測結果を示す波形図である。
【図12】 第2実施形態に係る高圧電源装置のPWM
信号のデューティとスイッチ素子駆動信号のデューティ
の関係を示すグラフである。
【図13】 従来の電源装置の概略構成を示す図であ
り、(A)はデジタル制御方式の電源装置の構成例を、
(B)はアナログ制御方式の電源装置の構成例を、各々
示すブロック図である。
【符号の説明】
10、10’ 高圧電源装置 12、12’ 高圧電源部 14、14’ PWM信号変換回路(変換手段) 14A パルス発生回路(パルス発生手段) 14B AND回路(出力手段) 14C 積分回路(三角波生成手段) 14D 増幅器(三角波生成手段) 14E 比較器(比較出力手段) 16 昇圧トランス 18 整流平滑回路 20 スイッチ素子(スイッチング手段) 22 電圧検出回路 24 電流検出回路 26 直流電源 28 主制御部 30 CPU 32 演算器 34 パルス発振器 36 A/D変換器 40 負荷
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H730 AA20 AS04 BB21 BB43 BB57 DD04 DD28 EE02 EE07 FD01 FD31 FF06 FF09 FG05 XX09 XX11 XX41 XX42

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された制御信号に基づいて電源入力
    をスイッチングして前記制御信号に応じた大きさの電源
    出力を得るスイッチング手段と、 前記電源出力の大きさが所定値以上になるとき、前記ス
    イッチング手段に入力される制御信号を前記電源出力の
    大きさが前記所定値以下となるように変換する変換手段
    と、 を備えた電源装置。
  2. 【請求項2】 入力されたパルス幅変調信号に基づいて
    電源入力をスイッチングして前記パルス幅変調信号に応
    じた大きさの電源出力を得るスイッチング手段と、 前記スイッチング手段に入力されるパルス幅変調信号の
    デューティが所定デューティ値を越えたとき、該パルス
    幅変調信号のデューティが前記所定デューティ値以下と
    なるように変換する変換手段と、 を備えた電源装置。
  3. 【請求項3】 前記変換手段が、 前記パルス幅変調信号に同期し、かつデューティが前記
    所定デューティ値のパルス信号を発生するパルス発生手
    段と、 前記パルス信号及び前記パルス幅変調信号の双方がハイ
    レベルであるときにのみハイレベルを出力する出力手段
    と、 を備えていることを特徴とする請求項2記載の電源装
    置。
  4. 【請求項4】 前記変換手段が、 前記パルス幅変調信号に同期し、かつ前記パルス幅変調
    信号のデューティの大きさに応じて頂点部の値が大きく
    なる三角波を生成する三角波生成手段と、 前記パルス幅変調信号と前記三角波とを比較して、前記
    パルス幅変調信号の大きさが前記三角波の大きさより大
    きなときはハイレベルを出力し、前記パルス幅変調信号
    の大きさが前記三角波の大きさより小さなときはローレ
    ベルを出力する比較出力手段と、 を備えていることを特徴とする請求項2記載の電源装
    置。
  5. 【請求項5】 入力された制御信号に基づいて電源入力
    をスイッチングして前記制御信号に応じた大きさの電源
    出力を得る電源出力制御方法であって、 前記電源出力の大きさが所定値以上になるとき、前記制
    御信号を前記電源出力の大きさが前記所定値以下となる
    ように変換する電源出力制御方法。
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