JP3740256B2 - 誤り訂正符号復号化装置及び誤り訂正符号復号化方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、誤り訂正符号を復号化する誤り訂正符号復号化装置及び誤り訂正符号復号化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ディジタル記録の高密度化が進み、それにともない、HD DIGITAL VCR CONFERENCEで定めた家庭用デイジタルVCR規格、Specification of Consumer−User Digita1 VCRs using 6.3mm magnetic tapeのように、オーデイオ、ビデオ及びサブコード等の情報をそれぞれ独立に誤り訂正符号化し、セグメント記録するフォーマットが広く用いられている。
【0003】
このようなフォーマットに対応する再生装置の誤り訂正処理では、高速な誤り訂正回路を容易に入手できるようになったので、回路規模を抑制するために、一つの回路で複数の誤り訂正符号化ブロックを時分割で処理する構成をとるようになっている。例えば、図4に示すような構成が知られている。図5は、図4に示す従来例の誤り訂正符号復号化方法のフローチャートを示す。
【0004】
まず、ディジタルVTRの一般的なフォーマットを説明する。図6は、1トラックに記録されるオーディオ・データ及びビデオ・データとその積符号を示す。図6(a)は、オーディオ・データとその積符号の構成を示す。オーディオ・データは、C1(CA1,IA1)及びC2(CA2,IA2)で積符号化される。図6(b)は、ビデオ・データとその積符号の構成を示す。ビデオ・データは、C1(CV1,IV1)及びC2(CV2,IV2)で積符号化される。オーディオ・データ及びビデオ・データ共に、C1の符号語は、図6(c)に示すように、先頭にシンク・コード及びID情報を付加されて、テープ上に記録される。
【0005】
図7は、テープ上への記録再生のタイミングを示す。T1,T2,及びT3はそれぞれ、テープ上に1トラックのデータを記録再生する期間を表し、各期間T1,T2,T3の中で、オーディオ・データ及びビデオ・データはこの順で記録再生される。
【0006】
図4で、データ・メモリ回路112とシンドローム・メモリ回路116は、2トラック分の再生データとシンドロームをそれぞれ記憶できる容量をもっている。
【0007】
期間T1で再生されるデータは、入力端子110からオーディオ・データ及びビデオ・データの順で入力されてデータ・メモリ回路112に書き込まれると同時に、シンドローム演算回路114に供給される。シンドローム演算回路114は、入力データからC1,C2のシンドロームを期間T1の時間内に計算し、シンドローム・メモリ回路116に書き込む。期間T2では、期間T2で再生されるデータの書き込み、並びにシンドロームの計算及び書き込みが行なわれると同時に、期間T1に再生されたデータに対し、期間T1の間に書き込まれたシンドロームを用いて期間T2の時間内でオーディオデータ及びビデオ・データの誤り訂正処理が実行される。
【0008】
図5を参照して、誤り訂正処理の内容を具体的に説明する。
【0009】
まず、オーデイオ・データのC1方向の復号化処理が行なわれる(S21)。即ち、シンドロームメモリ回路116からC1の符号語単位にシンドロームが読み出され、多項式演算回路118が、例えばユークリッドアルゴリズム等を用いて誤り多項式及び誤り数値多項式を求め、チェーンサーチ回路120が、算出された多項式の根を算出して誤り位置及び誤り数値を求め、訂正回路122に送る。この際、多項式演算回路118及びチェーンサーチ回路120において誤り無し又は訂正不能と判断された場合は、その判断結果を示すフラグが訂正回路122に送られる。訂正回路122は、訂正可能な場合に、データ・メモリ回路112からエラー・データを読み出し、算出された誤り数値と排他的論理和をとり、データ・メモリ回路112の同一アドレスに書き戻す。これにより、誤りが訂正される。訂正回路122は更に、訂正結果に基づき、シンドロームメモリ回路116のC1,C2のシンドロームを修正する。
【0010】
S1で処理したC1の符号語の数nがC1の符号語の数CA2になるまで、S1を繰り返す(S22)。
【0011】
次に、オーデイオ・データのC2方向の復号化処理を行なう(S23,24)。即ち、C1と直交する方向に符号化されたC2の符号語単位に、シンドロームをシンドローム・メモリ回路116から読み出し、ステップS1と同様の処理が多項式演算回路118及びチェーンサーチ回路120で実行され、訂正回路122は、訂正可能と判断したデータに対して、データメモリ回路112及びシンドローム・メモリ回路116のデータを書き換える(S23)。この処理を、C2の符号語の数nがC2の符号語の数CA1になるまで繰り返す(S24)。
【0012】
C1,C2の処理終了後、各訂正不能フラグの数をカウントし、繰り返し復号化により更に訂正できる可能性がある場合には、C1,C2の訂正処理(S21〜S24)を繰り返す(S25)。この場合、フラグの数によっては、ステップS21,S24で、消失訂正処理が行なわれる。
【0013】
訂正処理終了後、訂正回路122は、シンドローム・メモリ回路116の内容から1トラック分のオーディオ・データの誤りの存在を判定し、フラグ・メモリ回路128に対し、誤りが存在する場合には補間処理を行なうことを示し、誤り無しの場合には補間処理を行なわないことを示すフラグ(以下、補間フラグと呼ぶ。)を書き込む(S26)。
【0014】
以上で、オーディオ・データの1トラックのデータの訂正処理が終了し、次に、ビデオ・データの訂正処理を実行する。ビデオ・データでは、オーディオ・データに対し符号長が異なるだけで、処理内容自体はオーディオ・データと同じである。
【0015】
ビデオ・データのC1方向の復号化処理をC2の符号語の数だけ実行し(S27,28)、C2方向の復号化処理をC1の符号語の数だけ実行する(S29,30)。そして、繰り返し復号化により更に訂正できる可能性がある場合には、C1,C2の訂正処理を繰り返す(S31)。
【0016】
ビデオ・データの訂正処理終了後、訂正回路122は、シンドローム・メモリ回路116の内容から1トラック分のビデオ・データの誤りの存在を判定し、フラグ・メモリ回路128に対しビデオ・データの補間フラグを書き込む(S32)。
【0017】
以上で、1トラック分のオーディオ・データ及びビデオ・データの誤り訂正符号復号化処理が全て終了する。
【0018】
誤り訂正符号復号化処理の終了後、補間回路126は、データ・メモリ回路112及びフラグ・メモリ回路128からそれぞれデータ及びそれに対応する補間フラグを読み出し、誤りの存在を示すフラグの場合には、例えば前フレームの対応データ又は同じフレームの前後のデータを使って補間処理を行なって出力端子130に出力し、誤りが存在しなければ、データ・メモリ回路112から読み出したデータをそのまま出力端子130に出力する。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
従来例では、伝送路上で発生する誤りのエラー・レート及びエラー・パターンによって訂正数及び復号化処理の繰り返しの回数が変化するので、処理時間が大きく変動する構成となっている。しかし、従来例では、最後の積符号の符号語の全ての繰り返し復号化処理が終了するまで、補間フラグが発生されないので、実際上は発生する確率が極めて低いものの、最も処理時間を要するワースト・ケースに合わせて、非常に高速な回路として各部を設計する必要があった。
【0020】
本発明は、所定時間内にビデオ・データを含む誤り訂正符号化ブロックの復号化処理の全てが終了しない場合であっても、適切な補間処理を行えるようにすることを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る誤り訂正符号復号化装置は、例えば、所定期間内に、オーディオ・データを含む第1の誤り訂正符号化ブロックの復号化処理と、ビデオ・データを含む第2の誤り訂正符号化ブロックの復号化処理とを行う誤り訂正符号復号化装置であって、前記第1の誤り訂正符号化ブロックの復号化処理を行う場合は、前記第1の誤り訂正符号化ブロック内の全ての誤り訂正符号に対して復号化処理を行った後に補間処理に必要な情報を出力し、前記第2の誤り訂正符号化ブロックの復号化処理を行う場合は、前記第2の誤り訂正符号化ブロック内の一つの誤り訂正符号に対して復号化処理を行うごとに補間処理に必要な情報を出力する誤り訂正符号復号化手段を有することを特徴とする。
本発明に係る他の誤り訂正符号復号化装置は、例えば、所定期間内に、オーディオ・データを含む第1の誤り訂正符号化ブロックの復号化処理と、ビデオ・データを含む第2の誤り訂正符号化ブロックの復号化処理とを行う誤り訂正符号復号化装置であって、前記第1の誤り訂正符号化ブロックの復号化処理を行う場合は、前記第1の誤り訂正符号化ブロック内の全ての誤り訂正符号に対して復号化処理を行った後に補間処理に必要な情報を出力し、前記第2の誤り訂正符号化ブロックの復号化処理を行う場合は、前記第2の誤り訂正符号化ブロック内の複数の誤り訂正符号に対して復号化処理を行うごとに補間処理に必要な情報を出力する誤り訂正符号復号化手段を有することを特徴とする。
本発明に係る誤り訂正符号復号化方法は、例えば、所定期間内に、オーディオ・データを含む第1の誤り訂正符号化ブロックの復号化処理と、ビデオ・データを含む第2の誤り訂正符号化ブロックの復号化処理とを行う誤り訂正符号復号化方法であって、前記第1の誤り訂正符号化ブロックの復号化処理を行う場合は、前記第1の誤り訂正符号化ブロック内の全ての誤り訂正符号に対して復号化処理を行った後に補間処理に必要な情報を出力し、前記第2の誤り訂正符号化ブロックの復号化処理を行う場合は、前記第2の誤り訂正符号化ブロック内の一つの誤り訂正符号に対して復号化処理を行うごとに補間処理に必要な情報を出力することを特徴とする。
本発明に係る他の誤り訂正符号復号化方法は、例えば、所定期間内に、オーディオ・データを含む第1の誤り訂正符号化ブロックの復号化処理と、ビデオ・データを含む第2の誤り訂正符号化ブロックの復号化処理とを行う誤り訂正符号復号化方法であって、前記第1の誤り訂正符号化ブロックの復号化処理を行う場合は、前記第1の誤り訂正符号化ブロック内の全ての誤り訂正符号に対して復号化処理を行った後に補間処理に必要な情報を出力し、前記第2の誤り訂正符号化ブロックの復号化処理を行う場合は、前記第2の誤り訂正符号化ブロック内の複数の誤り訂正符号に対して復号化処理を行うごとに補間処理に必要な情報を出力することを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0028】
図1は、本発明の一実施例の概略構成ブロック図を示し、図2は、その動作フローチャートを示す。1トラックに記録されるオーディオデータ及びビデオ・データの誤り訂正符号化ブロックの構造は、従来例と同じく図6に示すようになっており、テープ上への記録再生時のタイミングも従来例と同じく図7に示すようになっているものとする。
【0029】
データ・メモリ回路12とシンドローム・メモリ回路16はそれぞれ、少なくとも2トラック分の再生データ及びシンドロームを記憶できる容量をもっているものとする。
【0030】
期間T1で再生されるデータは、入力端子10からオーディオ・データ及びビデオ・データの順で入力されてデータ・メモリ回路12に書き込まれると同時に、シンドローム演算回路14に供給される。シンドローム演算回路14は、入力データからC1,C2のシンドロームを期間T1の時間内に計算し、シンドローム・メモリ回路116に書き込む。期間T2では、期間T2で再生されるデータの書き込み、並びにシンドロームの計算及び書き込みが行なわれると同時に、期間T1に再生されたデータに対し、期間T1の間に書き込まれたシンドロームを用いて期間T2の時間内でオーディオデータ及びビデオ・データの誤り訂正処理が実行される。これは、従来例と全く同じである。
【0031】
図2を参照して、図1に示す回路の動作を詳細に説明する。
【0032】
まず、オーデイオ・データのC1方向の復号化処理が行なわれる(S1)。即ち、シンドロームメモリ回路16からC1の符号語単位にシンドロームが読み出され、多項式演算回路18が、例えばユークリッドアルゴリズム等を用いて誤り多項式及び誤り数値多項式を求め、チェーンサーチ回路20が、算出された多項式の根を算出して誤り位置及び誤り数値を求め、訂正回路22に送る。この際、多項式演算回路18及びチェーンサーチ回路20において誤り無し又は訂正不能と判断された場合は、その判断結果を示すフラグが訂正回路22に送られる。訂正回路22は、訂正可能な場合に、データ・メモリ回路12からエラー・データを読み出し、算出された誤り数値と排他的論理和をとり、データ・メモリ回路12の同一アドレスに書き戻す。これにより、誤りが訂正される。訂正回路22は更に、訂正結果に基づき、シンドロームメモリ回路16のC1,C2のシンドロームを修正する。
【0033】
S1で処理したC1の符号語の数nがC1の符号語の数CA2になるまで、S1を繰り返す(S2)。
【0034】
次に、オーデイオ・データのC2方向の復号化処理を行なう(S3,4)。即ち、C1と直交する方向に符号化されたC2の符号語単位に、シンドロームをシンドローム・メモリ回路116から読み出し、ステップS1と同様の処理が多項式演算回路18及びチェーンサーチ回路20で実行され、訂正回路22は、訂正可能と判断したデータに対して、データメモリ回路12及びシンドローム・メモリ回路16のデータを書き換える(S3)。この処理を、C2の符号語の数nがC2の符号語の数CA1になるまで繰り返す(S4)。
【0035】
C1,C2の処理終了後、各訂正不能フラグの数をカウントし、繰り返し復号化により更に訂正できる可能性がある場合には、C1,C2の訂正処理(S1〜S4)を繰り返す(S5)。この場合、フラグの数によっては、ステップS1,S4で、消失訂正処理が行なわれる。
【0036】
訂正処理終了後、訂正回路22は、シンドローム・メモリ回路16の内容から1トラック分のオーディオ・データの誤りの存在を判定し、フラグ・メモリ回路28に対し補間フラグを書き込む(S6)。
【0037】
以上で、オーディオ・データの1トラックのデータの訂正処理が終了し、次に、ビデオ・データの訂正処理を実行する。
【0038】
先ず、S27と同様にビデオ・データのC1方向の復号化処理を実行し(S7)、その後、訂正回路22が、誤り無し又は訂正可能を判断し、データ・メモリ12のデータが訂正された場合には、誤り無しを示す補間フラグを、訂正不能と判断された場合には、誤りが存在することを示す補間フラグをそれぞれフラグ・メモリ28に書き込む(S8)。C2の符号語の数だけステップS7,S8を繰り返す(S9)。
【0039】
今度は、ビデオ・データのC2方向の復号化処理を実行し(S10)、その後、訂正回路22が、誤り無し又は訂正可能を判断し、データ・メモリ12のデータが訂正された場合には、誤り無しを示す補間フラグを、訂正不能と判断された場合には、誤りが存在することを示す補間フラグをそれぞれフラグ・メモリ28に書き込む(S11)。C1の符号語の数だけS10,S11を繰り返す(S12)。
【0040】
そして、繰り返し復号化により更に訂正できる可能性がある場合には、S7以降のC1,C2の訂正処理を繰り返す(S13)
以上で、1トラック分のオーディオ・データ及びビデオ・データの誤り訂正符号復号化処理が全て終了する。
【0041】
誤り訂正符号復号化処理の終了後、補間回路26は、データ・メモリ回路12及びフラグ・メモリ回路28からそれぞれデータ及びそれに対応する補間フラグを読み出し、誤りの存在を示すフラグの場合には、例えば前フレームの対応データ又は同じフレームの前後のデータを使って補間処理を行なって出力端子30に出力し、誤りが存在しなければ、データ・メモリ回路12から読み出したデータをそのまま出力端子30に出力する。
【0042】
なお、本実施例では、オーディオ・データの後にビデオ・データを誤り訂正符号復号化処理を実行したが、順序は、誤り訂正符号のフォーマット及び復号化アルゴリズムによる処理時間の変動、並びに実現する回路の処理速度に依存する。従って、本発明は、この順序に限定されない。
【0043】
図3は、本実施例の第2の動作フローチャートを示す。ステップS41からS46までのオーディオ・データの誤り訂正符号復号化処理は、図1のS1からS6までと全く同じであるので、説明を省略し、ビデオ・データの処理を詳細に説明する。
【0044】
先ず、C1方向の復号化処理を実行する(S47)。具体的には、シンドロームメモリ回路16からC1の符号語単位にシンドロームが読み出され、多項式演算回路18が、例えばユークリッドアルゴリズム等を用いて、誤り位置多項式及び誤り数値多項式を求め、チエーンサーチ回路20が多項式の根を算出して誤り位置及び誤り数値を求め、訂正回路22に送る。多項式演算回路18及びチェーンサーチ回路20で、誤り無し又は訂正不能と判断された場合は、その判定結果を示すフラグが訂正回路22に送られる。訂正回路22は、訂正可能の場合に、データ・メモリ回路12からエラー・データを読み出し、算出された誤り数値と排他的論理和をとり、その演算結果をデータ・メモリ回路12の同一アドレスに書き戻す。これにより、誤りが訂正される。訂正回路22は更に、シンドローム・メモリ回路16のC1,C2のシンドロームを訂正結果に基づいて修正する。
【0045】
ステップS47で処理したC1の符号語の数をカウントし、その数がCV2になるまで、S47の処理を繰り返す(S48)。
【0046】
C1符号の誤り訂正符号復号化処理が全て終了した後、訂正回路22は、シンドローム・メモリ回路16の内容から1トラック分のビデオデータの誤りの有無及びその位置を判定し、フラグ・メモリ回路28に1トラック分の補間フラグを書き込む(S49)。
【0047】
以上でビデオ・データのC1符号の復号化処理が終了し、次に、ビデオ・データのC2符号の復号化処理を実行する。
【0048】
S47,48と同様に、ビデオ・データのC2方向の復号化処理を、C1の符号語数がCV1になるまで繰り返し実行する(S50,51)。その後、S49と同様に、訂正回路22は、シンドローム・メモリ回路16の内容から1トラック分のビデオデータの誤りの有無及びその位置を判定し、フラグ・メモリ回路28に1トラック分の補間フラグを書き込む(S52)。
【0049】
C1符号及びC2符号のそれぞれに対する訂正不能フラグの数をカウントし、繰り返し復号により訂正できる可能性がある場合には、S47以降を繰り返す(S53)。この場合、フラグの数によっては、ステップS47,50で消失訂正処理を実行する。
【0050】
また本発明は、複数の機器(例えば、ホストコンピュータ及びインターフェース機器等)から構成されるシステムに適用することができる。
【0051】
上述した実施の形態の機能を実現するために、各種のデバイスを動作させるように、この各種デバイスと接続された装置又はシステム内のコンピュータに対し、上記実施形態の機能を実現するためのソフトウエアのプログラムコードを供給し、そのシステム又は装置のコンピュータ(CPU又はMPU)に格納されたプログラムに従って上記各種デバイスを動作させることによって実施したものも、本発明の範疇に含まれる。
【0052】
その場合、上記ソフトウエアのプログラムコード自体が上記実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、およびそのプログラムコードをコンピュータに供給するための手段、例えばかかるプログラムコードを記録した記録媒体は本発明を構成する。かかるプログラムコードを記憶する記憶媒体としては、例えばフロッピーディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード及びROM等を用いることができる。
【0053】
また、コンピュータが供給されたプログラムコードを実行することにより、上述の実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードがコンピュータにおいて稼動しているOS(オペレーティングシステム)又は他のアプリケーションソフト等と協同して上記実施形態の機能が実現される場合にも、かかるプログラムコードは、本発明の実施形態に含まれることは言うまでもない。
【0054】
更に、供給されたプログラムコードが、コンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後、そのプログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合にも本発明に含まれることは言うまでもない。
【0055】
【発明の効果】
以上の説明から容易に理解できるように、本発明によれば、所定時間内にビデオ・データを含む誤り訂正符号化ブロックの復号化処理の全てが終了しない場合であっても、適切な補間処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の概略構成ブロック図である。
【図2】 図1に示す実施例の第1の動作フローチャートである。
【図3】 図1に示す実施例の第2の動作フローチャートである。
【図4】 従来例の概略構成ブロック図である。
【図5】 従来例の動作フローチャートである。
【図6】 ディジタルVTRのフォーマットの一例である。
【図7】 ディジタルVTRの再生タイミングを示す図である。
【符号の説明】
10:入力端子
12:データ・メモリ回路
14:シンドローム演算回路
16:シンドローム・メモリ回路
18:多項式演算回路
20:チェーンサーチ回路
22:訂正回路
24:制御回路
26:補間回路
28:フラグ・メモリ回路
30:出力端子
110:入力端子
112:データ・メモリ回路
114:シンドローム演算回路
116:シンドローム・メモリ回路
118:多項式演算回路
120:チェーンサーチ回路
122:訂正回路
124:制御回路
126:補間回路
128:フラグ・メモリ回路
130:出力端子
Claims (7)
- 所定期間内に、オーディオ・データを含む第1の誤り訂正符号化ブロックの復号化処理と、ビデオ・データを含む第2の誤り訂正符号化ブロックの復号化処理とを行う誤り訂正符号復号化装置であって、
前記第1の誤り訂正符号化ブロックの復号化処理を行う場合は、前記第1の誤り訂正符号化ブロック内の全ての誤り訂正符号に対して復号化処理を行った後に補間処理に必要な情報を出力し、前記第2の誤り訂正符号化ブロックの復号化処理を行う場合は、前記第2の誤り訂正符号化ブロック内の一つの誤り訂正符号に対して復号化処理を行うごとに補間処理に必要な情報を出力する誤り訂正符号復号化手段を有することを特徴とする誤り訂正符号復号化装置。 - 所定期間内に、オーディオ・データを含む第1の誤り訂正符号化ブロックの復号化処理と、ビデオ・データを含む第2の誤り訂正符号化ブロックの復号化処理とを行う誤り訂正符号復号化装置であって、
前記第1の誤り訂正符号化ブロックの復号化処理を行う場合は、前記第1の誤り訂正符号化ブロック内の全ての誤り訂正符号に対して復号化処理を行った後に補間処理に必要な情報を出力し、前記第2の誤り訂正符号化ブロックの復号化処理を行う場合は、前記第2の誤り訂正符号化ブロック内の複数の誤り訂正符号に対して復号化処理を行うごとに補間処理に必要な情報を出力する誤り訂正符号復号化手段を有することを特徴とする誤り訂正符号復号化装置。 - 前記所定期間内に、前記第1の誤り訂正符号化ブロックの次に再生された第1の誤り訂正符号化ブロックのシンドロームと、前記第2の誤り訂正符号化ブロックの次に再生された第2の誤り訂正符号化ブロックのシンドロームとを計算するシンドローム計算手段と、
前記シンドローム計算手段で計算されたシンドロームを記憶するシンドローム記憶手段とをさらに有することを特徴とする請求項1又は2に記載の誤り訂正符号復号化装置。 - 所定期間内に、オーディオ・データを含む第1の誤り訂正符号化ブロックの復号化処理と、ビデオ・データを含む第2の誤り訂正符号化ブロックの復号化処理とを行う誤り訂正符号復号化方法であって、
前記第1の誤り訂正符号化ブロックの復号化処理を行う場合は、前記第1の誤り訂正符号化ブロック内の全ての誤り訂正符号に対して復号化処理を行った後に補間処理に必要な情報を出力し、
前記第2の誤り訂正符号化ブロックの復号化処理を行う場合は、前記第2の誤り訂正符号化ブロック内の一つの誤り訂正符号に対して復号化処理を行うごとに補間処理に必要な情報を出力する
ことを特徴とする誤り訂正符号復号化方法。 - 所定期間内に、オーディオ・データを含む第1の誤り訂正符号化ブロックの復号化処理と、ビデオ・データを含む第2の誤り訂正符号化ブロックの復号化処理とを行う誤り訂正符号復号化方法であって、
前記第1の誤り訂正符号化ブロックの復号化処理を行う場合は、前記第1の誤り訂正符号化ブロック内の全ての誤り訂正符号に対して復号化処理を行った後に補間処理に必要な情報を出力し、
前記第2の誤り訂正符号化ブロックの復号化処理を行う場合は、前記第2の誤り訂正符号化ブロック内の複数の誤り訂正符号に対して復号化処理を行うごとに補間処理に必要な情報を出力する
ことを特徴とする誤り訂正符号復号化方法。 - 前記所定期間内に、前記第1の誤り訂正符号化ブロックの次に再生された第1の誤り訂正符号化ブロックのシンドロームと、前記第2の誤り訂正符号化ブロックの次に再生された第2の誤り訂正符号化ブロックのシンドロームとを計算し、
計算されたシンドロームをシンドローム記憶手段に書き込む
ことを特徴とする請求項4又は5に記載の誤り訂正符号復号化方法。 - 請求項4から6の何れかに記載の誤り訂正符号復号化方法をコンピュータに実行させるためのソフトウェアを記録した記録媒体。
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1997
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