JP3740140B2 - 船舶のバリアフリー昇降装置 - Google Patents

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Description

本発明は、客船に車椅子使用者や高齢者、障害者等が円滑に乗降することができる船舶のバリアフリー昇降装置に関するものである。
近年、車椅子使用者や高齢者、障害者等が社会生活していく上で、物理的、社会的、制度的、心理的及び情報面での障害を除去するという、いわゆるバリアフリー化が社会的に望まれている。バリアフリー化の一例としては、車椅子使用者や高齢者、障害者等が公共の建物内での移動等を円滑に行えるように、建物内の階段や段差のある場所には、並設してスロープやエレベータを設置する等して、車椅子による移動、高齢者や障害者等の歩行による移動を健常者と同じように行えるようにしている。
このようなバリアフリー化は、客船の船内への乗降の際にも望まれている。岸壁から船内に乗降する場合、通常、岸壁から船体に架け渡されたスロープを使用することが一般的であるが、このようなスロープでは、潮の干満と共にスロープの傾斜が大きくなり、健常者であれば多少の傾斜は問題にはならないが、車椅子使用者や高齢者、障害者等が円滑に乗降することは困難であるという問題点があった。このような問題点を解決するために、近年、車椅子であっても客船に円滑に乗降することができる乗船装置が開発されている。
従来の乗船装置としては、特許文献1に、「昇降用ウインチにより昇降される車椅子が乗車可能な昇降ケージを設け、この昇降ケージに昇降ケージから停泊中の船舶甲板に掛け渡すスライド床を出退自在に設け、前記昇降ケージに設けられた位置センサにより船舶の乗降位置を検出した検出信号に基づいて昇降用ウインチを制御し昇降ケージを停止する自動停止装置を設けたことを特徴とする車椅子用乗船装置。」が開示されている。
また、主に貨物運搬用の船舶においては、上下の甲板間で貨物を昇降させる貨物昇降装置が開発されている。
従来の貨物昇降装置としては、特許文献2に、「上下甲板間に上甲板より突出しない固定のガイドレールを設け、且つこのガイドレールに適当な昇降作動機構により上下甲板間を移動しその移動上限位置で上甲板より上方に突出する構成とした縦長さが固定のガイドレールより短い昇降ガイドレールを設けると共に、この昇降ガイドレールに片持梁式の載荷台を上下動可能に装置してなる船舶の貨物昇降装置」が開示されている。
特開平6−286959号公報 実開昭54−138287号公報
しかしながら上記従来の技術では、以下のような課題を有していた。
(1)特許文献1に開示の乗船装置では、昇降用ウインチや昇降ケージ等を備えた乗船装置本体が岸壁側に設置されているため、多数の港に寄港しながら巡回する客船、例えば離島間を結ぶ連絡船であれば、停泊するすべての岸壁にこのような乗船装置を設置する必要があり、設備費用が増大するという課題を有していた。
(2)また、干潮時等で水位が低下し、客船の甲板が岸壁より低い場合には、岸壁側に設けられた乗船装置を客船の甲板の高さに合わせることができず使用性に欠けるという課題を有していた。
(3)更に、岸壁側に設置した乗船装置を用いる場合には、着岸する客船側にスライド床を受け入れるための加工が必要であるが、小型船では船体が小型であるため、このような乗船装置に対応するような設計の自由度がなく設計上制約を受ける場合があり汎用性に欠けるという課題を有していた。
(4)特許文献2に開示の貨物昇降装置では、貨物の運搬用であるため、車椅子使用者や高齢者、障害者等の乗船や下船のための移送に用いた場合、昇降時に搭乗者を保護する囲い壁や手すり、円滑に乗降するためのスロープ等を備えていないため安全性に欠けるという問題点を有していた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、客船に車椅子使用者や高齢者、障害者等が円滑に乗船や下船することができると共に、乗船や下船の際に搭乗者を安全に上方や下方に昇降して移送することができ、寄港する港の岸壁に乗船装置を設ける必要がなく、特に離島間を結ぶ連絡船等の小型の客船に好適に用いられる船舶のバリアフリー昇降装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明の船舶のバリアフリー昇降装置は、以下の構成を有している。
本発明の請求項1に記載の船舶のバリアフリー昇降装置は、船体の下部甲板の舷側に設けられた下部甲板通路部と、前記下部甲板の上方に層状に設けられた1乃至複数の上部甲板の舷側に設けられた上部甲板通路部と、前記上部甲板通路部の床に開口された開口部と、前記船体の舷側縁部に前記下部甲板通路部から前記開口部を介して立設された支持柱部と、前記船体の舷側に配設され前記支持柱部に沿って前記下部甲板通路部と前記上部甲板通路部の間を前記開口部を介して昇降自在に配設された昇降床部と、前記昇降床部を前記支持柱部に沿って昇降させる昇降駆動部と、下部が前記昇降床部の船外側縁部に回動自在に軸着され前記昇降床部の船外側に傾倒自在に配設され前記昇降床部と共に前記支持柱部に沿って昇降自在に配設された船外側スロープ部と、前記昇降床部に立設された柱部と、前記柱部に回動自在に軸着され前記昇降床部の周囲に開閉自在に配設された囲い用扉部と、を備えた構成を有している。
この構成により、以下のような作用を有する。
(1)船舶のバリアフリー昇降装置が、船舶の舷側の上部甲板通路部や下部甲板通路部といった船外に開放された通路部分に設けられているため、既存の小型船等を加工してこの昇降装置を設置することが容易であると共に、支持柱部に昇降自在に配設された昇降床部により構成されているため部品点数が少なく製造が容易である。
(2)昇降装置を船体側に設置しているので、停泊する岸壁に他の乗船装置等を設置する必要がなく設備費用を低減できると共に、岸壁に設けられた他の乗船装置に合わせて船体に加工等を行う必要がなく小型船であっても設計上の制約を受けることがないので汎用性に優れる。
(3)昇降床部を昇降させる際には、船外側に設けられた船外側スロープ部により昇降床部の船外側を閉止すると共に、昇降床部の船内側の甲板通路部側等は囲い用扉部により囲って閉止することができるので、昇降床部に搭乗した搭乗者を安全に移送することができる。
(4)昇降床部を昇降させる際に、昇降床部の甲板通路部側等を囲い用扉部により閉止することができるので、例えば、昇降床部に搭乗した搭乗者が昇降床部と上部甲板通路部に形成された開口部の縁部との間に手を挟むことがなく安全性に優れる。
(5)乗降の際には、船外側スロープ部を岸壁と昇降床部との間に架け渡してスロープとして使用できるので、船外側スロープ上を車椅子等が円滑に渡ることができると共に、昇降床部を昇降させる際には、船外側スロープ部が直立して搭乗者を囲う側壁となるので、部品点数を低減することができる。
(6)昇降床部がその船外側縁部で支持柱部に沿って昇降自在に配設されると共に、船外側スロープ部が昇降床部の支持柱部側から船外側に傾倒自在に配設され昇降床部と共に支持柱部に沿って昇降自在に配設されているので、船外側スロープ部を傾倒させ岸壁と昇降床部との間に架け渡す際に、重心が略支持柱部の軸線上に位置し安定性に優れる。
(7)昇降床部と共に船外側スロープ部を昇降駆動部により支持柱部に沿って昇降させることができると共に、任意の位置で停止させることができるので、潮の干満による船体と岸壁との高低差の変化に容易に対応でき、船外側スロープ部を船体と岸壁との間に架け渡した際に船外側スロープ部を水平に或いは傾斜を緩やかにすることができ、車椅子使用者や高齢者、障害者等が円滑に乗降することができる。
(8)船外側スロープ部が昇降床部の船外側縁部に回動自在に軸着されているので、船外側スロープ部を船体と岸壁との間に架け渡した際に、波による船体の揺れを船外側スロープ部の軸着部分で吸収でき、船外側スロープ部と岸壁との間に段差が生じずバリアフリーとなるので、車椅子使用者や高齢者、障害者等が円滑に乗降することができる。
(9)昇降床部を任意の位置で停止させることができるので、昇降床部を上部甲板や下部甲板と同じ高さにして停止させることにより、上部甲板や下部甲板から昇降床部への搭乗を円滑に行うことができると共に、囲い用扉部を開いて昇降床部と上部甲板通路部や下部甲板通路部とを連通させて通路として使用できるため、不使用時に他の乗客の通行を妨げることなく使用性に優れる。
(10)支持柱部が船体の舷側縁部に立設されているので、昇降床部を任意の位置で停止させ車椅子使用者や高齢者、障害者等が円滑に乗降することができると共に、支持柱部を2本設け2本の支持柱部間の少なくとも昇降床部の可動範囲には横架部材等が配設されないようにした場合は、昇降床部を任意の位置で停止させて乗降を行うことができ、潮の干満による船体と岸壁との高低差の変化に容易に対応できる。
ここで、支持柱部としては、長手方向に溝部が形成された断面略コ字形状や断面I字形状の鋼材等が用いられる。また、支持柱部として、長手方向にガイドシューが摺動自在に嵌合する溝部やレール等を有したものを用い、昇降床部をガイドシューに固定して支持柱部に沿って昇降自在に配設することもできる。
また、立設される支持柱部の本数は限定しないが、昇降床部の両側に2本の支持柱部を対向して配設することが安定性及び部品点数削減の点から好ましい。また、昇降床部の船外側縁部の両側に2本の支持柱部を対向して配設し、昇降床部をガイドシュー等を介して支持柱部に片持ち支持状に配設することもできる。
昇降床部は、少なくとも車椅子1台並びに介護者1名程度が搭乗することができる広さを有することが好ましい。なお、昇降床部と上部甲板通路部との間の隙間が2cm以下になるように、上部甲板通路部に開口された開口部の大きさが設定される。
また、昇降床部の床面と船外側スロープ部のスロープ面には滑り止め加工が施されることが好ましい。これにより、安全に乗降を行うことができる。
昇降駆動部としては、油圧シリンダや空気圧シリンダ等のシリンダやリンク機構、ワイヤや滑車等を用いた牽引機構等が用いられる。なお、複数の上部甲板が設けられた客船では、昇降床部の昇降距離が大きくなるため、ストロークを大きくすることが可能なワイヤにより牽引して昇降床部を昇降させることが好ましい。
昇降駆動部としてシリンダを用いた場合は、シリンダの一端を支持柱部の上部に固定し、上方から牽引して昇降床部を昇降させてもよく、或いは、シリンダの一端を下部甲板側に固定し下方から押し上げてもよい。
また、昇降駆動部として、モータと、支持柱部に沿って設けられモータにより回転駆動する長尺状のねじ軸と、昇降床部に固定されねじ軸に螺着されたナットと、を用いることもできる。これにより、昇降駆動部をコンパクトにして省スペース性を向上させることができると共に、モータ停止時等に昇降床部が自重や積載された積載物の重量により下降することがないので、昇降制御が容易であり、また安全性を向上させることができる。なお、モータとしては電源遮断時に軸を固定できるブレーキモータを用いることが安全面から好ましい。また、ねじ軸とナットの螺合部分にボールを装入したボールねじを用いることもできる。これにより、昇降床部やそれに積載された積載物の重量がかかるねじ軸とナットの螺合部分の摩擦を低減することができ、モータの駆動力を小さくすることができ、消費電力を低減することができる。
また、昇降床部は、昇降駆動部を操作板やリモコンにより外部から操作できるようにして、搭乗者以外のものが昇降操作するようにしてもよく、あるいは、昇降床部上等に操作板を設け、搭乗者が操作できるようにしてもよい。なお、昇降床部の昇降には、その上限と下限を設けたり、昇降速度を遅くしたりして、搭乗者が安全に使用できるようにすることが好ましい。
船外側スロープ部は、昇降床部の支持柱部側に下部で軸支され傾動自在に配設された板状部材等が用いられる。船外側スロープ部が傾動された際に岸壁に当接する部分には、船の揺れ等を吸収するためにローラ等を配設することが好ましい。なお、この場合、船外側スロープ部と岸壁との間に段差を生じないように、ローラの径として十分小さいものを使用することが好ましい。
また、昇降床部に搭乗した搭乗者が非常時に外部との連絡をとるためのスピーカやマイク、船体の異常を報知するための非常ベル等を設けることもできる。これにより、搭乗者が安心して使用することができると共に、緊急時に迅速に対応することができ安全性を向上させることができる。
請求項2に記載の船舶のバリアフリー昇降装置は、請求項1に記載の発明において、前記支持柱部が、長手方向に溝部が形成された断面略コ字形に形成され、前記昇降駆動部が、前記溝部内に配設された昇降シリンダ部と、上部が前記昇降シリンダ部の先端部に固定され下部が前記昇降床部の船外側縁部に固定され前記溝部内に摺動自在に配設され摺動方向に所定の長さを有するガイドシューと、を備えた構成を有している。
この構成により、請求項1の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)昇降床部を昇降させる昇降シリンダ部が支持柱部の溝部に配設されるので、省スペース性を向上させることができると共に、昇降シリンダ部が露出していないので安全性を向上させることができる。
(2)昇降床部の昇降を油圧や空気圧駆動の昇降シリンダ部により行うため、急激な落下等の危険性がなく安全性を向上させることができる。
(3)昇降床部がガイドシューに強固に固定され片持ち支持されていると共に、ガイドシューが摺動方向に所定の長さを有しているので、昇降床部を支持柱部に沿って船体の揺れ等にも干渉されることなく安定して昇降させることができる。
昇降シリンダ部としては、油圧や空気圧駆動等のシリンダが用いられる。また、昇降シリンダ部の両端部に内部の油や空気等の圧力を保持する圧力保持弁を設けてもよい。これにより、事故等により昇降シリンダ部に油や空気等を供給する供給装置が停止した場合であっても、昇降シリンダ部の伸縮を防止することができるので、昇降床部が急激に落下する等の危険性がなく安全性を向上させることができる。
ガイドシューは支持柱部内を摺動するため、支持柱部の内部壁面とガイドシューとの接触部分には、摩擦を低減させるための低摩擦抵抗材やローラ等を配設することが好ましい。これにより、昇降床部に搭乗者が搭乗しガイドシューに大きな力がかかる場合であっても、昇降床部をスムーズに昇降させることができる。
また、ガイドシューは、その摺動方向に所定の長さを有する大きさに形成されている。ガイドシューの摺動方向の長さは、ガイドシューに固定され片持ち支持される昇降床部の大きさや重量、昇降床部の最大積載量等により適宜設定される。
請求項3に記載の船舶のバリアフリー昇降装置は、請求項1又は2に記載の発明において、前記上部甲板通路部又は前記下部甲板通路部の船内側に配設され船室へ出入りするための開閉扉部と、下部が前記昇降床部の船内側縁部に回動自在に軸着され前記開閉扉部側へ傾倒自在に配設され前記昇降床部と前記船室とを連通する船内側スロープ部と、を備えた構成を有している。
この構成により、請求項1又は2の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)船内の船室から昇降床部へ搭乗する際や、昇降床部から船室へ降りる場合に、船内側スロープ部により円滑に乗り降りすることができる。
(2)昇降床部を昇降させる際には、昇降床部の船内側(船室側)を船内側スロープ部により閉止することができるので、例えば、昇降床部に搭乗した搭乗者が昇降床部と船室の壁面等との間に手を挟むことがなく、搭乗者を安全に移送することができる。
(3)乗降の際には、船内側スロープ部を船室と昇降床部との間に架け渡してスロープとして使用できるので、船内側スロープ上を車椅子等が円滑に渡ることができると共に、昇降床部を昇降させる際には、船内側スロープ部が直立して搭乗者を囲う側壁となるので、部品点数を低減することができる。
ここで、船内側スロープ部は、昇降床部の船室側等の船内側の縁部に下部で軸支され傾動自在に配設された板状部材等が用いられる。
また、船内側スロープ部のスロープ面には滑り止め加工が施されることが好ましい。これにより、安全に乗降を行うことができる。
昇降床部を昇降させる際に、船内側スロープ部を直立させて搭乗者を囲う側壁として使用する場合は、船内側スロープ部の上端部にフック等の掛止部を設け、昇降床部の船内側縁部に立設された柱部等に掛止して直立させて固定させることができる。また、船内側スロープ部を傾動させる傾動駆動部を設けて傾動させることもできる。
また、船内側スロープ部を昇降床部に対して180°傾動可能に配設し、船内側スロープ部を使用しない場合等に、昇降床部に重ねることもできる。これにより、種々の状況に応じて船内側スロープ部を使用することができるので、使用性に優れる。
請求項4に記載の船舶のバリアフリー昇降装置は、請求項3に記載の発明において、前記開閉扉部の下部に配設された敷居の前記上部甲板通路部又は前記下部甲板通路部側に配設された船室側センサと、前記昇降床部の船内側縁部又は前記船内側スロープ部の下端部に配設された床部側センサと、を備えた構成を有している。
この構成により、請求項3の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)昇降床部を昇降させる際に、船室側センサと床部側センサが同じ高さになったことを検出し自動で昇降床部を停止させるよう制御することにより、所定位置で停止させるために精度の高い操作を必要とせず、容易に操作を行うことができる。
(2)昇降床部を昇降させる際に、船室側センサと床部側センサが同じ高さになったことを検出し昇降床部を停止させることにより、開閉扉が摺動するレールが設けられた敷居は上部甲板の床面より高い位置に設けられている場合であっても、昇降床部が上部甲板の床面より高いレールの位置で停止するので船内側スロープ部が敷居に跨って配設され、車椅子使用者や高齢者、障害者等が船内の船室から昇降床部へ搭乗、或いは昇降床部から船室へ移動を円滑に行うことができる。
ここで、船室側センサや床部側センサとしては、リミットスイッチやフォトセンサ等が用いられる。
請求項5に記載の船舶のバリアフリー昇降装置は、請求項1乃至4の内いずれか1項に記載の発明において、前記船外側スロープ部を傾動させる傾動駆動部を備えた構成を有している。
この構成により、請求項1乃至4の内いずれか1項の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)船外側スロープ部を傾動させる傾動駆動部を有しているので、傾動駆動部により船外側スロープ部を自動で傾動させることができ、車椅子使用者が操作装置等を操作して船外側スロープ部を傾動させることで健常者の手を借りることなく自由に乗降することができると共に、船外側スロープ部の傾動が傾動駆動部により制御されるため、搭乗者が安全に使用することができ安全性に優れる。
(2)傾動シリンダ部を伸縮させることにより船外側スロープ部を傾動する傾動駆動部を用いた場合は、傾動駆動部により船外側スロープ部を自動で傾動させ開閉することができるので、車椅子使用者が操作装置等を操作して船外側スロープ部を傾動させることで健常者の手を借りることなく自由に乗降することができると共に、船外側スロープ部の傾動が傾動シリンダ部の伸縮により行われるため、搭乗者が安全に使用することができ安全性に優れる。
ここで、傾動駆動部としては、油圧シリンダや空気圧シリンダ等のシリンダ等やリンク機構、ワイヤや滑車等を用いた牽引機構、スプロケットとチェーンを用いたもの等が用いられる。傾動駆動部として油圧や空気圧駆動等のシリンダを用いた場合は、制御が容易であると共に、急激な落下等の危険性がなく安全性を向上させることができる。
また、傾動駆動部として、モータと、昇降床部に立設された柱部に沿って設けられモータにより回転駆動する長尺状のねじ軸と、ねじ軸に螺着されたナットと、一端部がナットに結着され柱部の上端部の滑車やスプロケットを介して他端部が船外側スロープ部の先端側に結着されたワイヤやローラチェーンと、を用いることもできる。これにより、傾動駆動部をコンパクトにして省スペース性を向上させることができる。なお、モータとしては電源遮断時に軸を固定できるブレーキモータを用いることが安全面から好ましい。また、ねじ軸とナットの螺合部分にボールを装入したボールねじを用いることもできる。これにより、船外側スロープ部の重量がかかるねじ軸とナットの螺合部分の摩擦を低減することができ、モータの駆動力を小さくすることができ、消費電力を低減することができる。
以上説明したように本発明の船舶のバリアフリー昇降装置によれば、以下のような有利な効果が得られる。
請求項1に記載の発明によれば、
(1)船舶のバリアフリー昇降装置が、船舶の舷側の上部甲板通路部や下部甲板通路部といった船外に開放された通路部分に設けられているため、既存の小型船等を加工してこの昇降装置を設置することが容易であると共に、支持柱部に昇降自在に配設された昇降床部により構成されているため部品点数が少なく製造が容易である船舶のバリアフリー昇降装置を提供することができる。
(2)昇降装置を船体側に設置しているので、停泊する岸壁に他の乗船装置等を設置する必要がなく設備費用を低減できると共に、岸壁に設けられた他の乗船装置に合わせて船体に加工等を行う必要がなく小型船であっても設計上の制約を受けることがないので汎用性に優れる船舶のバリアフリー昇降装置を提供することができる。
(3)昇降床部を昇降させる際には、船外側に設けられた船外側スロープ部により昇降床部の船外側を閉止すると共に、昇降床部の船内側の甲板通路部側等は囲い用扉部により囲って閉止することができるので、昇降床部に搭乗した搭乗者を安全に移送することができる船舶のバリアフリー昇降装置を提供することができる。
(4)昇降床部を昇降させる際に、昇降床部の甲板通路部側等を囲い用扉部により閉止することができるので、例えば、昇降床部に搭乗した搭乗者が昇降床部と上部甲板通路部に形成された開口部の縁部との間に手を挟むことがなく安全性に優れる船舶のバリアフリー昇降装置を提供することができる。
(5)乗降の際には、船外側スロープ部を岸壁と昇降床部との間に架け渡してスロープとして使用できるので、船外側スロープ上を車椅子等が円滑に渡ることができると共に、昇降床部を昇降させる際には、船外側スロープ部が直立して搭乗者を囲う側壁となるので、部品点数を低減することができる船舶のバリアフリー昇降装置を提供することができる。
(6)昇降床部がその船外側縁部で支持柱部に沿って昇降自在に配設されると共に、船外側スロープ部が昇降床部の支持柱部側から船外側に傾倒自在に配設され昇降床部と共に支持柱部に沿って昇降自在に配設されているので、船外側スロープ部を傾倒させ岸壁と昇降床部との間に架け渡す際に、重心が略支持柱部の軸線上に位置し安定性に優れる船舶のバリアフリー昇降装置を提供することができる。
(7)昇降床部と共に船外側スロープ部を昇降駆動部により支持柱部に沿って昇降させることができると共に、任意の位置で停止させることができるので、潮の干満による船体と岸壁との高低差の変化に容易に対応でき、船外側スロープ部を船体と岸壁との間に架け渡した際に船外側スロープ部を水平に或いは傾斜を緩やかにすることができ、車椅子使用者や高齢者、障害者等が円滑に乗降することができる船舶のバリアフリー昇降装置を提供することができる。
(8)船外側スロープ部が昇降床部の船外側縁部に回動自在に軸着されているので、船外側スロープ部を船体と岸壁との間に架け渡した際に、波による船体の揺れを船外側スロープ部の軸着部分で吸収でき、船外側スロープ部と岸壁との間に段差が生じずバリアフリーとなるので、車椅子使用者や高齢者、障害者等が円滑に乗降することができる船舶のバリアフリー昇降装置を提供することができる。
(9)昇降床部を任意の位置で停止させることができるので、昇降床部を上部甲板や下部甲板と同じ高さにして停止させることにより、上部甲板や下部甲板から昇降床部への搭乗を円滑に行うことができると共に、囲い用扉部を開いて昇降床部と上部甲板通路部や下部甲板通路部とを連通させて通路として使用できるため、不使用時に他の乗客の通行を妨げることなく使用性に優れる船舶のバリアフリー昇降装置を提供することができる。
(10)支持柱部が船体の舷側縁部に立設されているので、昇降床部を任意の位置で停止させ車椅子使用者や高齢者、障害者等が円滑に乗降することができると共に、支持柱部を2本設け2本の支持柱部間の少なくとも昇降床部の可動範囲には横架部材等が配設されないようにした場合は、昇降床部を任意の位置で停止させて乗降を行うことができ、潮の干満による船体と岸壁との高低差の変化に容易に対応できる船舶のバリアフリー昇降装置を提供することができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加え、
(1)昇降床部を昇降させる昇降シリンダ部が支持柱部の溝部に配設されるので、省スペース性を向上させることができると共に、昇降シリンダ部が露出していないので安全性を向上させることができる船舶のバリアフリー昇降装置を提供することができる。
(2)昇降床部の昇降を油圧や空気圧駆動の昇降シリンダ部により行うため、急激な落下等の危険性がなく安全性を向上させることができる船舶のバリアフリー昇降装置を提供することができる。
(3)昇降床部がガイドシューに強固に固定され片持ち支持されていると共に、ガイドシューが摺動方向に所定の長さを有しているので、昇降床部を支持柱部に沿って船体の揺れ等にも干渉されることなく安定して昇降させることができる船舶のバリアフリー昇降装置を提供することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2の効果に加え、
(1)船内の船室から昇降床部へ搭乗する際や、昇降床部から船室へ降りる場合に、船内側スロープ部により円滑に乗り降りすることができる船舶のバリアフリー昇降装置を提供することができる。
(2)昇降床部を昇降させる際には、昇降床部の船内側(船室側)を船内側スロープ部により閉止することができるので、例えば、昇降床部に搭乗した搭乗者が昇降床部と船室の壁面等との間に手を挟むことがなく、搭乗者を安全に移送することができる船舶のバリアフリー昇降装置を提供することができる。
(3)乗降の際には、船内側スロープ部を船室と昇降床部との間に架け渡してスロープとして使用できるので、船内側スロープ上を車椅子等が円滑に渡ることができると共に、昇降床部を昇降させる際には、船内側スロープ部が直立して搭乗者を囲う側壁となるので、部品点数を低減することができる船舶のバリアフリー昇降装置を提供することができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項3の効果に加え、
(1)昇降床部を昇降させる際に、船室側センサと床部側センサが同じ高さになったことを検出し自動で昇降床部を停止させるよう制御することにより、所定位置で停止させるために精度の高い操作を必要とせず、容易に操作を行うことができる船舶のバリアフリー昇降装置を提供することができる。
(2)昇降床部を昇降させる際に、船室側センサと床部側センサが同じ高さになったことを検出し昇降床部を停止させることにより、開閉扉が摺動するレールが設けられた敷居は上部甲板の床面より高い位置に設けられている場合であっても、昇降床部が上部甲板の床面より高いレールの位置で停止するので船内側スロープ部が敷居に跨って配設され、車椅子使用者や高齢者、障害者等が船内の船室から昇降床部へ搭乗、或いは昇降床部から船室へ移動を円滑に行うことができる船舶のバリアフリー昇降装置を提供することができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1乃至4の内いずれか1項の効果に加え、
(1)船外側スロープ部を傾動させる傾動駆動部を有しているので、傾動駆動部により船外側スロープ部を自動で傾動させることができ、車椅子使用者が操作装置等を操作して船外側スロープ部を傾動させることで健常者の手を借りることなく自由に乗降することができると共に、船外側スロープ部の傾動が傾動駆動部により制御されるため、搭乗者が安全に使用することができ安全性に優れる船舶のバリアフリー昇降装置を提供することができる。
(2)傾動シリンダ部を伸縮させることにより船外側スロープ部を傾動する傾動駆動部を用いた場合は、傾動駆動部により船外側スロープ部を自動で傾動させ開閉することができるので、車椅子使用者が操作装置等を操作して船外側スロープ部を傾動させることで健常者の手を借りることなく自由に乗降することができると共に、船外側スロープ部の傾動が傾動シリンダ部の伸縮により行われるため、搭乗者が安全に使用することができ安全性に優れる船舶のバリアフリー昇降装置を提供することができる。
以下、本発明の一実施の形態について、図を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は本実施の形態1における船舶のバリアフリー昇降装置が設けられた客船の側面図である。
図中、Aは客船、Bは客船Aの上部甲板、B1は上部甲板Bの舷側に設けられた上部甲板通路部、Cは客船Aの下部甲板、C1は下部甲板Cの舷側に設けられた下部甲板通路部、Dは下部甲板Cのブルワークに設けられたブルワーク扉、Eは上部甲板通路部B1の床に開口して設けられ上部甲板通路部B1と下部甲板通路部C1とを連通する開口部、1は本実施の形態1における船舶のバリアフリー昇降装置、2は客船Aの舷側に下部甲板Cから開口部Eを介して上部甲板Bへ立設された2本の支持柱部、4は2本の支持柱部2に船外側の両端部が片持ち支持された昇降床部、5は昇降床部4の舷側に傾動自在に軸支され立設された船外側スロープ部である。
図2は本実施の形態1における船舶のバリアフリー昇降装置の要部側面図であり、図3は本実施の形態1における船舶のバリアフリー昇降装置の要部正面図であり、図4は本実施の形態1における船舶のバリアフリー昇降装置の要部平面図である。なお、図2乃至4においては、昇降床部4が上部甲板通路部B1の床面と面一に配置されている場合について説明している。通常、客船Aの航行中や昇降床部4に車椅子等が乗り込む際に、昇降床部4は上部甲板通路部B1と面一に配置されるためである。
図5は本実施の形態1における船舶のバリアフリー昇降装置における昇降床部が下部甲板に降下した状態を示す要部側面図であり、図6は本実施の形態1における船舶のバリアフリー昇降装置における昇降床部が下部甲板に降下した状態を示す要部正面図であり、図7は本実施の形態1における船舶のバリアフリー昇降装置における昇降床部が下部甲板に降下した状態を示す要部平面図である。なお、図5乃至7においては、昇降床部4は下部甲板Cにある場合について説明している。
図中、Bは上部甲板、B1は上部甲板通路部、Cは下部甲板、C1は下部甲板通路部、Eは開口部、1は船舶のバリアフリー昇降装置、2は支持柱部、4は昇降床部、5は船外側スロープ部であり、これらは図1において説明したものと同様であるので同一の符号を付けて説明を省略する。Fは上部甲板通路部B1と後述の船室との間に設けられた開閉扉、Gは上部甲板Bの船内側に設けられた船室、Hは上部甲板通路部B1に設けられたチェーン掛止部、Iはチェーン掛止部Hに掛止されて上部甲板通路部B1に架け渡された立ち入りを禁止するためのチェーン、Jは上部甲板通路部B1に開閉自在に設けられた立ち入りを禁止するための扉部、3は昇降床部4の支持柱部2側の両端部に立設された柱部、3aは昇降床部4の船内側の両端部に立設された柱部、3bは後述の船内側スロープ部を柱部3aの上端部に掛止するフック、7は下端部において昇降床部4の船内側に傾動自在に軸支された船内側スロープ部、8は昇降床部4の上部甲板通路部B1側に柱部3に軸支され各々開閉自在に配設された囲い用扉部、8aは囲い用扉部8の内側に設けられた手すり部、10は支持柱部2のコ字形状の内部に配設された昇降シリンダ部、10aは昇降シリンダ部10のロッド、11は昇降シリンダ部10のロッド10aの下端部に固定されたガイドシュー、11aはガイドシュー11を支持柱部2の溝部2a内で円滑に摺動させるためのローラ、12は一端部が柱部3に連結され他端部が船外側スロープ部5に連結され伸縮により船外側スロープ部5を傾動させる傾動シリンダ部、12aは傾動シリンダ部12のロッドである。
支持柱部2は、長手方向に溝部2aが形成された断面略コ字形状に形成されている。溝部2aの内部には、昇降シリンダ部10と、昇降シリンダ部10のロッド10aの下端部に固定されたガイドシュー11が配設されている。ガイドシュー11には、側面に摺動方向に回動自在に設けられた複数のローラ11aが配設されている。ガイドシュー11が溝部2a内を摺動する際には、ローラ11aが溝部2aの内壁に当接して摺動に伴って回動して摩擦を低減し、ガイドシュー11が溝部2a内を円滑に摺動するようになっている。また、ガイドシュー11は、その摺動方向に所定の長さlを有する大きさに形成されている。ガイドシュー11の摺動方向の長さlは、ガイドシュー11に固定され片持ち支持される昇降床部4の大きさや重量により適宜設定され、昇降床部4が安定して昇降されるようになっている。
船外側スロープ部5は、昇降床部4の支持柱部2側すなわち船外側に配設され、昇降床部4の船外側縁部に回動自在に軸支され傾倒自在に配設されている。また、船外側スロープ部5は、傾動シリンダ部12のロッド12aの先端部が固定され傾動シリンダ部12の伸縮により開閉する。船外側スロープ部5が開かれ図示しない岸壁に架け渡されることにより、船外側スロープ部5を通って、車椅子等が昇降床部4に搭乗することができ、また、搭乗者が岸壁へ下船することができる。船外側スロープ部5の先端部には、先端側へ向けて傾斜された傾斜部5aが設けられている。これにより、船外側スロープ部5を傾倒して岸壁に架け渡した際に、船外側スロープ部5と岸壁との間に段差が生じないので、車椅子や高齢者、障害者等が円滑に乗降することができる。
また、図5に示すように、船外側スロープ部5の先端部にヒンジ部5cにより回動自在に配設されたフラップ部5bを設けることもできる。これにより、船外側スロープ部5を船体と岸壁との間に架け渡した際に、波による船体の揺れを船外側スロープ部5のフラップ部5bで吸収できるので、車椅子使用者や高齢者、障害者等が円滑に乗降することができる。
囲い用扉部8は、昇降床部4の上部甲板通路部B1側の両側に配設され、柱部3に蝶番等を介して開閉自在に配設されている。囲い用扉部8を開くことにより、昇降床部4と上部甲板通路部B1とを連通させて、昇降床部4を通路として使用することができる。また、昇降床部4の昇降時や乗下船時には、囲い用扉部8は閉じられ、昇降床部4に搭乗した搭乗者を安全に移送することができる。
上部甲板通路部B1及び下部甲板通路部C1には、チェーン掛止部Hと、チェーン掛止部Hに掛止されて架け渡されたチェーンIと、開閉自在に設けられた扉部Jと、が配設されている。これにより、昇降床部4が昇降する際には、昇降床部4の周辺に乗客が立ち入れないようにして、安全に昇降床部4の昇降が行われるようにしている。
なお、本実施の形態1においては、昇降床部4の上方に天面を設けていないが、昇降床部4の四隅に立設された柱部3、3aにより支持される天面部を設けることもできる。これにより、上部甲板通路部B1に天井がない場合は、風雨の浸入を防止できる。また、この天面部の上面側を上部甲板通路部B1と面一の位置に配置した場合に、天面部の上面側を通路の床面として使用することもできる。
なお、本実施の形態1においては、昇降駆動部として昇降シリンダ部10とロッド10aを用いた液圧駆動を用いているが、これに限られるものではなく、例えばモータと、支持柱部2に沿って設けられモータにより回転駆動する長尺状のねじ軸と、昇降床部4に固定されねじ軸に螺着されたナットと、を用いることもできる。これにより、モータを駆動してねじ軸を回転させ、螺着したナットをねじ軸に沿って移動させることにより、昇降床部4をナットを介してねじ軸に沿って昇降させることができる。
また、本実施の形態1においては、傾動駆動部として傾動シリンダ部12とロッド12aを用いた液圧駆動を用いているが、これに限られるものではなく、例えばモータと、昇降床部4に立設された柱部3に沿って設けられモータにより回転駆動する長尺状のねじ軸と、ねじ軸に螺着されたナットと、一端部がナットに結着され柱部の上端部の滑車やスプロケットを介して他端部が船外側スロープ部5の先端側に結着されたワイヤやローラチェーンと、を用いることもできる。これにより、モータを駆動してねじ軸を回転させ、螺着したナットをねじ軸に沿って移動させることによりワイヤを牽引し、船外側スロープ部5を開閉することができる。
なお、昇降駆動部や傾動駆動部としてねじ軸とナットを用いた場合は、ねじ軸とナットの螺合部分にボールを装入したボールねじを用いることもできる。これにより、昇降床部や船外側スロープ部の重量がかかるねじ軸とナットの螺合部分の摩擦を低減することができ、モータの駆動力を小さくすることができ、省エネルギ性を向上させることができる。
以上のように構成された本実施の形態1における船舶のバリアフリー昇降装置について、以下その動作を図を用いて説明する。
まず、昇降床部4の昇降動作について説明する。
昇降床部4を昇降させる際には、図2に示すように、まず、船外側に設けられた船外側スロープ部5により昇降床部4の船外側を閉止すると共に、昇降床部4の船内側は船内側スロープ部7や囲い用扉部8により囲って閉止する。なお、船外側スロープ部5は、傾動駆動部である傾動シリンダ部12に油圧或いは水圧等の液圧ポンプ(図示せず)等により圧力油又は圧力水等を送出し伸縮させることにより傾動され、開閉される。
次に、昇降駆動部である昇降シリンダ部10用の油圧或いは水圧等の液圧ポンプ(図示せず)等を駆動して昇降シリンダ部10に圧力油又は圧力水等を送出し、昇降シリンダ部10を伸縮させ、昇降シリンダ部10のロッド10aにガイドシュー11を介して固定された昇降床部4を支持柱部2に沿って昇降させる。油圧或いは水圧ポンプの駆動は、船内等に設けられたリモコン等により制御される。ガイドシュー11は支持柱部2の溝部2a内に摺動自在に配設されており、昇降床部4はガイドシュー11に強固に固定され片持ち支持されている。なお、図2に示すように、ガイドシュー11と支持柱部2の溝部2aの内壁との接触部分に摩擦を低減させるローラ11aを設けることもできる。
また、客船Aの航行中においては、図2乃至4に示すように、昇降床部4が上部甲板Bに配置される。さらに、船外側スロープ部5は閉じられ、船外側の側壁になると共に、囲い用扉部8が開かれて昇降床部4が上部甲板通路部B1に連通され、上部甲板通路部B1を通行する乗客のための通路となる。なお、船内側スロープ部7は、図2乃至4においては、柱部3aの上端部にフック3bにより掛止され立設された状態で固定され閉じられているが、船室Gから昇降床部4へ搭乗する場合、或いは昇降床部4から船室Gへ移動する場合には、フック3bによる掛止が解かれ、船内側スロープ部7が船室側へ傾動され開かれる。以下、船内側スロープ部7の傾動動作について説明する。
図8(a)は船内側スロープ部7の傾動動作を示す要部断面側面図であり、図8(b)は船内側スロープ部7の傾動動作を示す要部平面図である。
図8に示すように、昇降床部4を開閉扉Fの下部の敷居と同じ高さまで昇降させて停止させる。このとき、開閉扉部Fの下部に配設された敷居の甲板通路部B1側に配設された船室側センサ13と、昇降床部4の船内側縁部に配設された床部側センサ14が同じ高さになったことを検出し自動で昇降床部4を停止させるよう制御することもできる。これにより、所定位置で停止させるために精度の高い操作を必要とせず、自動で停止するので容易に操作を行うことができる。
次に、船内側スロープ部7を船室G側に傾動させることにより、昇降床部4と船室Gを連通させて、船室Gから昇降床部4へ搭乗することができ、或いは昇降床部4から船室Gへ移動することができる。なお、このとき、開閉扉Fが摺動するレールF1は浸水を防ぐため上部甲板Bの床面より高い位置に設けられているので、これに合わせて昇降床部4は上部甲板Bの床面より高いレールF1の位置まで昇降し停止する。これにより、船内側スロープ部7はレールF1に跨って配設されるため、車椅子使用者であっても、船室Gから昇降床部4へ搭乗、或いは昇降床部4から船室Gへ移動を円滑に行うことができる。
なお、船内側スロープ部7の先端部には、先端側へ向けて傾斜された傾斜部7aが設けられている。これにより、船内側スロープ部7を傾倒して船室等に架け渡した際に、船内側スロープ部7と船室等の床面との間に段差が生じないので、車椅子や高齢者、障害者等が円滑に乗降することができる。
また、港に寄港して車椅子使用者等の乗客の下船を行う際には、昇降床部4が上部甲板Bに配置され、下船する乗客は船室Gから船内側スロープ部7を通って昇降床部4に搭乗し、或いは囲い用扉部8を開いて上部甲板通路部B1から昇降床部4に搭乗し、船内側スロープ部7や囲い用扉部8を閉じた後、岸壁の高さに合わせて昇降床部4の昇降を行う。昇降床部4を上部甲板Bから降下させ、岸壁の同じ高さに到達すると、船外側スロープ部5を開き、船外側スロープ部5を昇降床部4と岸壁との間に架け渡し、乗客は船外側スロープ部5を渡って下船する。さらに、車椅子等の乗客が岸壁から乗り込む場合は、乗客は船外側スロープ部5を渡って昇降床部4に搭乗する。以下、下船及び乗船時の船外側スロープ部5の動作について説明する。
図9(a)は満潮時の下船及び乗船時の船外側スロープ部5の動作を説明する説明図であり、図9(b)は中潮時の下船及び乗船時の船外側スロープ部5の動作を説明する説明図であり、図9(c)は干潮時の下船及び乗船時の船外側スロープ部5の動作を説明する説明図である。
満潮時或いは海の水位が高い場合には、図9(a)に示すように、昇降床部4が岸壁と同じ高さになるように下部甲板Cの位置まで降下させ、船外側スロープ部5を客船Aの船体と岸壁との間に架け渡す。このとき、船外側スロープ部5は水平或いは緩やかな傾斜になるように架け渡される。
中潮時すなわち、満潮と干潮の略中間の時間帯においては、図9(b)に示すように、船外側スロープ部5が水平或いは緩やかな傾斜になるように、昇降床部4を岸壁と同じ高さまで降下させ、船外側スロープ部5を客船Aの船体と岸壁との間に架け渡す。
干潮時或いは海の水位が低い場合には、図9(c)に示すように、昇降床部4が岸壁と同じ高さになる位置に合わせ、船外側スロープ部5を客船Aの船体と岸壁との間に架け渡す。このとき、船外側スロープ部5は水平或いは緩やかな傾斜になるように架け渡される。
このように、寄港したときの海の水位により、船外側スロープ部5が緩やかな傾斜或いは水平に架け渡されるように、昇降床部4の位置を適宜選択して昇降させ、岸壁と同じ高さで停止させることにより、船外側スロープ部5を使用して車椅子使用者や高齢者、障害者等が円滑に乗り降りすることができる。
以上のように、本実施の形態1における船舶のバリアフリー昇降装置1は構成されているので、以下のような作用を有する。
(1)船舶のバリアフリー昇降装置1を船体側に設置しているので、停泊する岸壁に他の乗船装置等を設置する必要がなく設備費用を低減できると共に、岸壁に設けられた他の乗船装置に合わせて船体に加工等を行う必要がなく小型船であっても設計上の制約を受けることがないので汎用性に優れる。
(2)昇降床部4を昇降させる際には、船外側に設けられた船外側スロープ部5により昇降床部4の船外側を閉止すると共に、昇降床部4の船内側は船内側スロープ部7や囲い用扉部8により囲って閉止することができるので、昇降床部4に搭乗した搭乗者を安全に移送することができる。
(3)乗降の際には、船外側スロープ部5を岸壁と昇降床部4との間に架け渡してスロープとして使用できるので、船外側スロープ5上を車椅子等が円滑に渡ることができる。
(4)昇降床部4を昇降させる昇降シリンダ部10が支持柱部2の溝部2a内に配設されているので、省スペース性を向上させることができると共に、昇降シリンダ部10が露出していないので安全性を向上させることができると共に、昇降床部4の昇降を油圧や空気圧駆動の昇降シリンダ部10により行うため、急激な落下等の危険性がなく安全性を向上させることができる。
(5)昇降床部4が支持柱部2の溝部2a内に摺動自在に設けられたガイドシュー11に強固に固定され片持ち支持されているので、船外側スロープ部5を傾動させ岸壁と昇降床部4との間に架け渡す際に重心が略支持柱部2の軸線上に位置し安定性に優れると共に、ガイドシュー11が摺動方向に所定の長さを有し、更に支持柱部2との摩擦を低減させるローラ11aを有しているので、昇降床部4を支持柱部2に沿って船体の揺れ等にも干渉されることなく安定して昇降させることができる。
(6)船外側スロープ部5を傾動させる傾動シリンダ部12を有しているので、傾動シリンダ部12により船外側スロープ部5を任意に傾動させることができ、車椅子使用者が操作装置等を操作して船外側スロープ部5を傾動させることで健常者の手を借りることなく自由に乗降することができると共に、船外側スロープ部5の傾動が油圧や空気圧駆動の傾動シリンダ部により行われるため、搭乗者が安全に使用することができ安全性に優れる。
(7)少なくとも昇降床部4の可動範囲には横架部材が配設されないので、昇降床部4を任意の位置で停止させることができ、潮の干満による船体と岸壁との高低差の変化に容易に対応でき、車椅子使用者や高齢者、障害者等が円滑に乗降することができる。
(8)昇降床部4を昇降シリンダ部10により支持柱部2に沿って昇降させることができると共に、任意の位置で停止させることができるので、潮の干満による船体と岸壁との高低差の変化に容易に対応でき、船外側スロープ部5を船体と岸壁との間に架け渡した際に船外側スロープ部5を水平に或いは傾斜を緩やかにすることができ、車椅子使用者や高齢者、障害者等が円滑に乗降することができる。
(9)昇降床部4を任意の位置で停止させることができるので、昇降床部4を上部甲板Bや下部甲板Cと同じ高さに面一にして停止させることにより、上部甲板通路部B1や下部甲板通路部C1から昇降床部4への搭乗を円滑に行うことができると共に、囲い用扉部8を開いて昇降床部4と上部甲板通路部B1や下部甲板通路部C1とを連通させて通路として使用できるため、不使用時に他の乗客の通行を妨げることなく使用性に優れる。
(10)船内側スロープ部7を有しているので、船内の船室Gから昇降床部4へ搭乗する際や、昇降床部4から船室Gへ降りる場合に、船内側スロープ部7により円滑に乗り降りすることができると共に、昇降床部4の昇降時には、船内側スロープ部7により昇降床部4の船内側を閉止することができるので、昇降床部4に乗り込んだ搭乗者の安全性を向上させることができる。
なお、本実施の形態1においては、船舶のバリアフリー昇降装置1が設けられた客船Aとして、下部甲板Cとその上方に設けられた上部甲板Bの2層構造の客船Aについて説明しているが、これに限られるものではなく、2以上の上部甲板が設けられた3層乃至複数層の客船等の船舶についても同様の昇降装置を用いることができ、同様の作用を有する。
以上説明したように、本発明によれば、船外側スロープ部を岸壁と昇降床部との間に架け渡してスロープとして使用できるので、客船に車椅子使用者や高齢者、障害者等が円滑に乗船や下船することができる。また、昇降床部を昇降させる際には、船外側に設けられた船外側スロープ部により昇降床部の船外側を閉止すると共に、昇降床部の船内側は囲い用扉部により囲って閉止することができるので、乗船や下船の際に搭乗者を安全に上方や下方に昇降して移送することができる。さらに、船舶のバリアフリー昇降装置を船体側に設置しているので、寄港する港の岸壁に乗船装置を設ける必要がなく、設備費用を低減できると共に、岸壁に設けられた他の乗船装置に合わせて船体に加工等を行う必要がなく小型船であっても設計上の制約を受けることがないので汎用性に優れる。特に、昇降装置が上部甲板通路部や下部甲板通路部といった船外に開放された通路部分に設けられるため、既存の小型船等を加工してこの昇降装置を設置することが容易であると共に、支持柱部に昇降自在に配設された昇降床部により構成されているため部品点数が少なく製造が容易であり離島間を結ぶ連絡船等の小型の客船に好適に用いられる。
実施の形態1における船舶のバリアフリー昇降装置が設けられた客船の側面図 実施の形態1における船舶のバリアフリー昇降装置の要部側面図 実施の形態1における船舶のバリアフリー昇降装置の要部正面図 実施の形態1における船舶のバリアフリー昇降装置の要部平面図 実施の形態1における船舶のバリアフリー昇降装置における昇降床部が下部甲板に降下した状態を示す要部側面図 実施の形態1における船舶のバリアフリー昇降装置における昇降床部が下部甲板に降下した状態を示す要部正面図 実施の形態1における船舶のバリアフリー昇降装置における昇降床部が下部甲板に降下した状態を示す要部平面図 (a)船内側スロープ部の傾動動作を示す要部側面図(b)船内側スロープ部の傾動動作を示す要部平面図 (a)満潮時の下船及び乗船時の船外側スロープ部の動作を説明する説明図(b)中潮時の下船及び乗船時の船外側スロープ部の動作を説明する説明図(c)干潮時の下船及び乗船時の船外側スロープ部の動作を説明する説明図
符号の説明
1 船舶のバリアフリー昇降装置
2 支持柱部
2a 溝部
3、3a 柱部
3b フック
4 昇降床部
5 船外側スロープ部
5a 傾斜部
5b フラップ部
5c ヒンジ部
7 船内側スロープ部
7a 傾斜部
8 囲い扉部
8a 手すり部
10 昇降シリンダ部
10a ロッド
11 ガイドシュー
11a ローラ
12 傾動シリンダ部
12a ロッド
13 船室側センサ
14 床部側センサ
A 客船
B 上部甲板
B1 上部甲板通路部
C 下部甲板
C1 下部甲板通路部
D ブルワーク扉
E 開口部
F 開閉扉
F1 レール
G 船室
H チェーン掛止部
I チェーン
J 扉部

Claims (5)

  1. 船体の下部甲板の舷側に設けられた下部甲板通路部と、
    前記下部甲板の上方に層状に設けられた1乃至複数の上部甲板の舷側に設けられた上部甲板通路部と、
    前記上部甲板通路部の床に開口された開口部と、
    前記船体の舷側縁部に前記下部甲板通路部から前記開口部を介して立設された支持柱部と、
    前記船体の舷側に配設され前記支持柱部に沿って前記下部甲板通路部と前記上部甲板通路部の間を前記開口部を介して昇降自在に配設された昇降床部と、
    前記昇降床部を前記支持柱部に沿って昇降させる昇降駆動部と、
    下部が前記昇降床部の船外側縁部に回動自在に軸着され前記昇降床部の船外側に傾倒自在に配設され前記昇降床部と共に前記支持柱部に沿って昇降自在に配設された船外側スロープ部と、
    前記昇降床部に立設された柱部と、
    前記柱部に回動自在に軸着され前記昇降床部の周囲に開閉自在に配設された囲い用扉部と、
    を備えていることを特徴とする船舶のバリアフリー昇降装置。
  2. 前記支持柱部が、長手方向に溝部が形成された断面略コ字形に形成され、前記昇降駆動部が、前記溝部内に配設された昇降シリンダ部と、上部が前記昇降シリンダ部の先端部に固定され下部が前記昇降床部の船外側縁部に固定され前記溝部内に摺動自在に配設され摺動方向に所定の長さを有するガイドシューと、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の船舶のバリアフリー昇降装置。
  3. 前記上部甲板通路部又は前記下部甲板通路部の船内側に配設され船室へ出入りするための開閉扉部と、下部が前記昇降床部の船内側縁部に回動自在に軸着され前記開閉扉部側へ傾倒自在に配設され前記昇降床部と前記船室とを連通する船内側スロープ部と、を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の船舶のバリアフリー昇降装置。
  4. 前記開閉扉部の下部に配設された敷居の前記上部甲板通路部又は前記下部甲板通路部側に配設された船室側センサと、前記昇降床部の船内側縁部又は前記船内側スロープ部の下端部に配設された床部側センサと、を備えていることを特徴とする請求項3に記載の船舶のバリアフリー昇降装置。
  5. 前記船外側スロープ部を傾動させる傾動駆動部を備えていることを特徴とする請求項1乃至4の内いずれか1項に記載の船舶のバリアフリー昇降装置。
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