JP2004098808A - 船舶内車椅子用昇降装置 - Google Patents

船舶内車椅子用昇降装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004098808A
JP2004098808A JP2002262200A JP2002262200A JP2004098808A JP 2004098808 A JP2004098808 A JP 2004098808A JP 2002262200 A JP2002262200 A JP 2002262200A JP 2002262200 A JP2002262200 A JP 2002262200A JP 2004098808 A JP2004098808 A JP 2004098808A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wheelchair
opening
closing
quay
pair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002262200A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiyasu Kanbara
神原 宜靖
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHIMONOSEKI SENPAKU GISOU CO L
SHIMONOSEKI SENPAKU GISOU CO Ltd
Original Assignee
SHIMONOSEKI SENPAKU GISOU CO L
SHIMONOSEKI SENPAKU GISOU CO Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SHIMONOSEKI SENPAKU GISOU CO L, SHIMONOSEKI SENPAKU GISOU CO Ltd filed Critical SHIMONOSEKI SENPAKU GISOU CO L
Priority to JP2002262200A priority Critical patent/JP2004098808A/ja
Publication of JP2004098808A publication Critical patent/JP2004098808A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Bridges Or Land Bridges (AREA)
  • Types And Forms Of Lifts (AREA)
  • Ship Loading And Unloading (AREA)

Abstract

【課題】船舶内においてコンパクトに設置され、車椅子利用者が船舶内の上下階の移動及び船舶と岸壁との乗降を安全にそして潮の満干状態に係わらず行うことのできる船舶内船舶内車椅子用昇降装置を提供する。
【解決手段】船舶の甲板上に船舶の側壁の一部を切り欠いて設置され、一対の支柱2を案内として駆動手段によって昇降する一対の移動部3と、この一対の移動部3に固設された載置部4と、この載置部4の四囲に枢設された第1の開閉部6、第2の開閉部9、第3の開閉部7及び第4の開閉部8とを有し、前記一対の移動部3の一対の支柱2は前記甲板上からこの甲板の上階に位置する甲板まで延設されているものである。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、船舶内車椅子用昇降装置に係わり、特に船舶内において人が車椅子に乗車した状態で上下階を移動し、また、船舶と岸壁の間を乗降する船舶内車椅子用昇降装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、公共の施設などにおいては、車椅子利用者が上下階あるいは段差を容易に移動するための手段としてエレベーターや車椅子専用の緩やかなスロープ状の通路を設置しているところが多い。また、駅のプラットホームなどの比較的大きな階段を有する施設では車椅子専用のリフトなどが設けられている。
これらの移動設備を設置するためには、エレベーターでは機械室等を設置するための適度の空間が必要であり、また、スロープ状通路では移動高さが大きくなるとより広い空間が必要になる。そして、階段に設置される車椅子用リフトではリフト設置後に人が十分に通行できるスペースを有していなければならない。したがって、船舶などのように設置可能な空間が限定される場合においてはこれらの移動設備の設置は困難であると考えられる。加えて、エレベーターの船舶への設置は機械室が浸水する可能性もあり安全面を考慮すると難しい。
【0003】そこで、コンパクトな車椅子用昇降装置が考えられている。例えば、特開平7−304579号公報(以下、イ号公報という。)には、「建物用車椅子移送装置」として「歩道から建物の入口までの間に設けた階段の近くに設置され、かつ、車椅子が載置可能である載置台と、少なくとも歩道から前記階段の高さ間で前記載置台を昇降させる昇降装置と前記載置台と地面との間にある溝部及び前記載置台を前記階段の上段まで上昇させた状態で前記載置台と前記建物の入口との間にある溝部を覆う覆体を具備することを特徴とする建物用車椅子移送装置」が開示されている。このイ号公報に開示された発明では、歩道から建物の入口までの間に階段があってもこの装置を用いることによって車椅子利用者は歩道から建物の入口までを難なく行き来することができる。
【0004】一方、船舶において使用される昇降装置として、例えば、実開昭63−128196号公報(以下、ロ号公報という。)には、「船舶用リフト」として「駆動手段によって駆動され垂直ガイドを昇降する移動架台と、該移動架台に取付けられた載置台と、上記垂直ガイドに固着され船体に固定手段を介して回動自在に取付けられる支持アームと、該支持アームの旋回手段とを有してなることを特徴とする船舶用リフト」が開示されている。このロ号公報に開示された考案では、船上から岸壁、あるいは岸壁から船上への荷物を容易に運搬することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来の技術においては、まず、イ号公報に開示された従来技術の場合は、建物の内部に形成されるものであり、固定された位置からの車椅子の乗降は可能であるが、船舶のように潮の満引きによって乗降位置が変化する場合の車椅子の乗降を考慮するものではなく、また、甲板に設置して甲板の上階との行き来を可能にするというものではないという課題があった。
【0006】また、ロ号公報に開示された従来技術の場合は、船上から岸壁、あるいはその逆方向の荷物の運搬は可能であるが、車椅子利用者や高齢者などの人の乗降や上下階の移動についての思想は開示されていない。また、陸上で使用するものを単に船舶への荷の揚げ降ろしに転用するものであるともいえ、イ号公報に開示の発明と同様に船舶に固有の問題として考えられる潮の満引きによって乗降位置が変化するような場合を考慮していないという課題があった。
【0007】本発明はかかる従来の事情に対処してなされたものであり、船舶内においてコンパクトに設置され、車椅子利用者が船舶内の上下階の移動及び船舶と岸壁との乗降を安全に、そして潮の満干状態に係わらず行うことのできる船舶内車椅子用昇降装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明である船舶内車椅子用昇降装置は、船舶の甲板上に船舶の側壁の一部を切り欠いて設置され、一対の支柱を案内として駆動手段によって昇降する一対の移動部と、この一対の移動部に固設された載置部と、この載置部の四囲に枢設された第1の開閉部、第2の開閉部、第3の開閉部及び第4の開閉部とを有し、一対の移動部の一対の支柱は甲板上からこの甲板の上階に位置する甲板まで延設されているものである。
上記構成の船舶内車椅子用昇降装置においては、第1の開閉部、第2の開閉部、第3の開閉部及び第4の開閉部は載置部を囲んで籠状になり、また、載置部は車椅子や人を載置し、支柱に沿って船舶内の上下階を昇降するという作用を有する。
【0009】また、請求項2記載の発明である船舶内車椅子用昇降装置は、請求項1に記載の発明の作用に加えて、第1の開閉部は、一対の移動部に回動可能に連結する連結手段によって第1の開閉部の上部を船舶が停泊する岸壁に向かって傾倒可能に枢設されるものである。
上記構成の船舶内車椅子用昇降装置は、請求項1に記載の発明の作用に加えて、第1の開閉部が船舶と岸壁とを連絡する通路になるという作用を有する。
【0010】さらに、請求項3記載の発明である船舶内車椅子用昇降装置は、請求項1又は請求項2に記載の発明の作用に加えて、岸壁側面に向けて信号を発信する信号発信部と、この岸壁に到達して反射する信号を受信する信号受信部と、この信号受信部から得られる信号情報に基づいて移動部の位置を制御する制御部とを具備するものである。
上記構成の船舶内車椅子用昇降装置は、請求項1又は請求項2に記載の発明の作用に加えて、発受信する信号情報から船舶と岸壁の距離を測定し、この情報に基づいて移動部の位置を認識して制御するという作用を有する。
【0011】そして、請求項4記載の発明である船舶内車椅子用昇降装置は、請求項1乃至請求項3記載の発明の作用に加えて、駆動手段が油圧シリンダーであるものである。
上記構成の船舶内車椅子用昇降装置は、請求項1乃至請求項3記載の発明の作用に加えて、移動部を任意の位置で停止させるという作用を有する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係る船舶内車椅子用昇降装置の実施の形態を図1乃至図7に基づき説明する。(請求項1乃至請求項4に対応)
図1は本実施の形態に係る船舶内車椅子用昇降装置の概念図である。図1において、本実施の形態における船舶内車椅子用昇降装置1は、一対の支柱2を案内として一対の移動架台3の上部を油圧シリンダー(図示せず)とピン結合させて吊り上げることによって昇降するように設置されており、そしてこの一対の移動架台3には車椅子10を案内して載せる載置台4が固設されている。
【0013】載置台4には開閉可能な第1の開閉通路6が枢設され、また、第1の開閉通路6の両側には、扉支柱7aが立設されており、この扉支柱7aに開閉可能な第1の開閉扉7及び図示していないが第2の開閉扉8が枢設されている。また、第1の開閉通路6の反対側には開閉可能な第2の開閉通路9が載置台4に枢設されている。さらに、扉支柱7aには油圧ダンパ5が取付けられ、第1の開閉通路6が急激に開閉しないように制御している。なお、油圧ダンパ5は油圧シリンダとしてもよい。
【0014】図2は、図1における符号A−A線で示した部分の矢視断面図である。図2において、移動架台3は支柱2の内部に挿設され、その上部と下部の2箇所には支柱2との摺動摩擦を低減するために無給油軸受3aが載置台4との接続側の面を除く3方向の面に設置されている。さらに、特に重荷重がかかる2面には無給油軸受3aを挟むようにダブリング3bが設けられている。なお、支柱2側に設けられるダブリング3bは支柱2内部に延設されており、無給油軸受3aの当たり面を構成している。
【0015】このように構成された本実施の形態においては、船舶内車椅子用昇降装置1は、第1の開閉通路6、第2の開閉通路9、第1の開閉扉7及び第2の開閉扉8が載置台4を囲んで籠状になり、各々の開閉部分は安全柵として機能する(以下、載置台4、第1の開閉通路6、第2の開閉通路9、第1の開閉扉7及び第2の開閉扉8を合わせて籠と呼ぶ。)。移動架台3を操作し籠を下方に下げて、第1の開閉通路6を岸壁に向けて傾倒すると第1の開閉通路6は岸壁と船舶とを渡す通路となり、車椅子利用者は車椅子10に乗車した状態で岸壁から載置台4に乗り込むことができる。そして、第1の開閉通路6を元の位置に戻して、再び、移動架台3を操作し籠を上昇させると車椅子10は船舶内の上階へ安全に移動することができる。
なお、載置台4には車椅子10、車椅子利用者及び介添人を載置することができる。また、第1の開閉扉7及び第2の開閉扉8には手すりを設けることによってより安全性を高めることができる。
【0016】次に、本実施の形態に係る船舶内車椅子用昇降装置の格納時と使用時について図3及び図4を参照しながら詳しく説明する。
図3(a)は本実施の形態に係る船舶内車椅子用昇降装置の格納時の船橋甲板の上面図であり、(b)は同じく上甲板の上面図である。ここで、船橋甲板とは船舶において2階に位置し、上甲板とは岸壁から乗降する1階に位置するものである。
【0017】まず、格納時について説明する。船舶内車椅子用昇降装置1は使用しないときは船橋甲板11に格納される。図3(a)において、船舶内車椅子用昇降装置1の第1の開閉通路6は収納された状態で船体12の安全柵の一部として機能する。また、第1の開閉扉7及び第2の開閉扉8は開かれており、載置台4は船体12の通路の一部となり、船舶内車椅子用昇降装置1を使用しないときは人が自由に通行できる。なお、第2の開閉通路9は収納した状態及び開いた状態のいずれでもよく、収納した状態では船体12の側壁の一部として機能し、開いた状態では客室などへの通路となり、第2の開閉通路9による開かれた空間は通行口となる。また、船舶内車椅子用昇降装置1を使用する際に用いる通行口遮断用扉13と通路遮断用扉14は開いておく。通行口遮断用扉13は、船室12aと通路を連絡するための扉であり、船舶内車椅子用昇降装置1に設置されているものではない。なお、符号17aで示されるチェン用支柱は、通路遮断用チェン17をかけるためのものであるが、格納時には、載置台4が船橋甲板11にはめ込まれている状態となるため、乗船客に落下の危険性がないため、通路遮断用チェン17がかけられることがない。
【0018】一方、図3(b)において、1階の上甲板15では船舶内車椅子用昇降装置1の主要部分である籠は船橋甲板11に格納されているので、支柱2がある以外は通常の船体12と変わらない。また、岸壁との乗降の際に開閉する乗降用扉16は閉めておく。
【0019】次に、使用時について説明する。図4(a)は本実施の形態に係る船舶内車椅子用昇降装置の使用時の船橋甲板の上面図であり、(b)は同じく上甲板の上面図である。
車椅子利用者が岸壁から乗船する場合は、図示していないが、船橋甲板11ではまず第2の開閉通路9を収納し、第1の開閉扉7及び第2の開閉扉8を閉じて、移動架台3を操作し籠を1階の上甲板15に降下させる。そして、図4(a)において、船橋甲板11では床に穴が開いた状態になるので、通行口遮断用扉13及び通路遮断用扉14を閉め、2ヶ所に設けられたチェン用支柱17aに通路遮断用チェン17を掛けておく。また、音声装置などを用いて乗客などに注意を喚起する。
【0020】図4(b)において、上甲板15では、船橋甲板11と同様に人が立入ると危険なので2ヶ所に設けられたチェン用支柱17aに通路遮断用チェン17を掛けておく。また、乗降用扉16は予め開いておく。籠が船橋甲板11から上甲板15へ降下し第1の開閉通路6を倒すと岸壁の高さと同一となる高さとなった場合に、移動架台の移動を止めて油圧回路をブロックしてその位置を安定に保持してから、第1の開閉通路6を岸壁に向けて傾倒させる。すると、第1の通路6が船舶と岸壁との通路となり、岸壁から車椅子の乗り入れが可能となる。続いて、第1の開閉通路6を収納し、安全に確認後籠を船橋甲板11へ上昇させる。そして、第2の通路9を開くと車椅子は船舶内へ移動することができる。もちろん、第1の開閉扉7あるいは第2の開閉扉8を開くことによれば、船橋甲板11の通路に移動することも可能である。
【0021】車椅子利用者が降船する場合は、この逆の方法で行うことができる。また、船橋甲板11から上甲板15への移動及びその逆の移動のみの場合は、籠の昇降前後において第1の開閉通路6は使用せずに、第2の開閉通路9、第1の開閉扉7及び第2の開閉扉8を利用するとよい。
なお、第1の開閉通路6、第2の開閉通路9、第1の開閉扉7、第2の開閉扉8及び乗降用扉16の開閉は、自動操作できるように設置してもよいし、船舶内の乗組員が操作を行ってもよい。また、通行口遮断用扉13、通路遮断用扉14、通路遮断用チェン17の設置は船舶の乗組員が行うものとする。
【0022】続いて、図5及び図6を用いて船舶内車椅子用昇降装置のセンサーの動作について説明する。(特に、請求項3に対応)
図5は、本実施の形態における船舶内車椅子用昇降装置のセンサーの動作を説明するための概念図である。
【0023】図5において、海21に浮かぶ船体12の上甲板15は干潮のため岸壁19よりも深く沈んでいる。この干潮の際に岸壁19へ降船する場合は、車椅子を載置した籠すなわち載置台4を岸壁19の上端部と同等の位置に合わせる必要がある。そこで、まず、載置台4を支柱2の最も低い位置まで下げて、徐々に位置a、位置b及び位置cまで上昇させていく。このとき、載置部4の海岸側に設置されたセンサー18は、岸壁19の側面に向けて信号を発信し、そして岸壁19に到達し反射する信号を受信することによって岸壁19までの距離Lを測定している。センサー18が位置a及び位置bでは信号は岸壁19に到達して反射するので距離Lの測定ができるが、位置cでは信号は反射することなく距離Lは無限大として認識される。従って、この反射信号を受信することによって、岸壁19の高さを認識することが可能となる。
【0024】ここで、図6を用いてセンサーの位置と岸壁との距離との関係を説明する。図6は本実施の形態における船舶内車椅子用昇降装置のセンサーの位置と岸壁との距離との関係を示す概念図である。図中のセンサーの位置を示す符号a,b,cは図5に示した符号と一致している。
【0025】センサー18が位置aから位置bまでにあるときは、岸壁との距離Lはある一定の値を示している。しかし、センサー18が位置bより少し高くなった付近で距離Lは急激に大きくなり、位置cでは飽和状態、すなわち無限大を示している。したがって、センサー18は位置bまでは岸壁19からの反射信号を捕らえることより、位置bが岸壁の上端部であると判断する。このようにして得られる情報はまず制御装置に伝達され、移動架台3を適切な位置へ移動させ、載置台4を岸壁19の上端部と同等の位置に合わせるのである。その結果、第1の開閉通路6はほぼ平坦な状態で岸壁19に傾倒することができ、車椅子利用者は容易に不快感なくそして安全に乗降することができるのである。
【0026】なお、センサー18の設置場所は、載置台4以外にも移動架台3や第1の開閉通路6などに設定することも可能である。また、桟橋などの設置により乗降する高さが変わる場合はその変化分を考慮する必要があるので、その高さも含めて制御するとよい。
信号の種類は光信号、超音波信号や電磁波信号などが考えられ、さらには色彩を感知するようなものであってもよい。
【0027】図7(a)は、本実施の形態における船舶内車椅子用昇降装置を用いた大潮満潮時の場合の車椅子の乗降例を示す概念図である。図7(b)は同じく干潮時の場合の車椅子の乗降例を示す概念図である。
本実施の形態に係る船舶内車椅子用昇降装置1は、油圧シリンダーによって駆動されており、油圧回路を電磁弁などでブロックすることで、移動架台3は任意の位置で停止させることができる。したがって、図7(a)においては、大潮満潮時では船体12の上甲板15の位置は岸壁19に設置された桟橋20とほぼ同等であるので、移動架台3は載置台4を支柱2の下方位置になるように停止し、第1の開閉通路6は適度な勾配で傾倒され安全に車椅子での乗降ができる。なお、第1の開閉通路6は載置台4の延長線上よりも下方に20度程度傾倒することができる。
【0028】また、図7(b)に示す干潮時では上甲板15の位置が岸壁19よりも下がるので、移動架台3は載置台4が岸壁19に設置された桟橋20の位置に合うように支柱2の適当な位置に停止し、第1の開閉通路6は適度な勾配で傾倒され安全に車椅子での乗降が可能となる。なお、センサー18の設置によってこの操作は容易に制御することができる。
【0029】このように構成された本実施の形態においては、センサー18を設置することによって、潮の満引きによる乗降位置の変化に対応して、移動架台3を適切な位置へ移動し、載置台4を岸壁19の上端部と同等の位置に調整することができる。したがって、第1の開閉通路6はほぼ平坦な状態で岸壁19に傾倒され、車椅子利用者は安全に乗降することができる。また、駆動手段に油圧シリンダーを用いているので、移動架台3は任意の位置に容易に停止することができる。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1乃至請求項4に記載の船舶内車椅子用昇降装置においては、第1の開閉部、第2の開閉部、第3の開閉部及び第4の開閉部が安全柵となり車椅子を載置した載置部を囲んで籠状になり、安全に船舶内の上下階を昇降することができる。
また、船舶内車椅子用昇降装置を格納する場合は、第1の開閉部は船体の安全柵の一部として、載置部は船体の通路の一部として利用することができる。
【0031】特に、本発明の請求項2に記載の船舶内車椅子用昇降装置においては、第1の開閉部が岸壁へ向けて傾倒されると岸壁と船舶との通路となり、車椅子での乗降が可能になる。
【0032】本発明の請求項3に記載の船舶内車椅子用昇降装置においては、信号を発受信することにより岸壁との距離を測り、この情報より岸壁の上端部を認識することができるので、潮の満引きによる船舶の位置に対応して、制御部は移動部を適切な乗降位置に停止させ、安全な車椅子の乗降が可能となる。
【0033】特に、本発明の請求項4に記載の船舶内車椅子用昇降装置においては、移動部は任意の位置に停止することができるので、潮の満引きによって船舶の位置が変動しても車椅子の乗降位置を容易に変更することができる。
また、駆動手段に油圧シリンダーを用いることにより装置全体をコンパクトに設計することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の船舶内車椅子用昇降装置の概念図である。
【図2】図1に符号A−A線で示した部分の矢視断面図である。
【図3】(a)は本実施の形態に係る船舶内車椅子用昇降装置の格納時の船橋甲板の上面図であり、(b)は同じく上甲板の上面図である。
【図4】(a)は本実施の形態に係る船舶内車椅子用昇降装置の使用時の船橋甲板の上面図であり、(b)は同じく上甲板の上面図である。
【図5】本実施の形態における船舶内車椅子用昇降装置のセンサーの動作を説明するための概念図である。
【図6】本実施の形態における船舶内車椅子用昇降装置のセンサーの位置と岸壁との距離との関係を示す概念図である。
【図7】(a)は、本実施の形態における船舶内車椅子用昇降装置を用いた大潮満潮時場合の車椅子の乗降例を示す概念図である。(b)は同じく干潮時の場合の車椅子の乗降例を示す概念図である。
【符号の説明】
1…船舶内車椅子用昇降装置 2…支柱 3…移動架台 3a…無給油軸受 3b…ダブリング 4…載置台 5…油圧ダンパ 6…第1の開閉通路 7…第1の開閉扉 7a…扉支柱 8…第2の開閉扉 9…第2の開閉通路 10…車椅子 11…船橋甲板 12…船体 12a…船室 13…通行口遮断用扉 14…通路遮断用扉 15…上甲板 16…乗降用扉 17…通路遮断用チェン 17a…チェン用支柱 18…センサー 19…岸壁 20…桟橋 21…海 a,b,c…センサーの位置 L…岸壁までの距離

Claims (4)

  1. 船舶の甲板上に船舶の側壁の一部を切り欠いて設置され、一対の支柱を案内として駆動手段によって昇降する一対の移動部と、この一対の移動部に固設された載置部と、この載置部の四囲に枢設された第1の開閉部、第2の開閉部、第3の開閉部及び第4の開閉部とを有し、前記一対の移動部の一対の支柱は前記甲板上からこの甲板の上階に位置する甲板まで延設されていることを特徴とする船舶内車椅子用昇降装置。
  2. 前記第1の開閉部は、前記一対の移動部に回動可能に連結する連結手段によって前記第1の開閉部の上部を前記船舶が停泊する岸壁に向かって傾倒可能に枢設されることを特徴とする請求項1記載の船舶内車椅子用昇降装置。
  3. 前記岸壁側面に向けて信号を発信する信号発信部と、この岸壁に到達して反射する前記信号を受信する信号受信部と、この信号受信部から得られる信号情報に基づいて前記移動部の位置を制御する制御部とを具備することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の船舶内車椅子用昇降装置。
  4. 前記駆動手段は油圧シリンダーであることを特徴とする請求項1乃至請求項3記載の船舶内車椅子用昇降装置。
JP2002262200A 2002-09-09 2002-09-09 船舶内車椅子用昇降装置 Pending JP2004098808A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002262200A JP2004098808A (ja) 2002-09-09 2002-09-09 船舶内車椅子用昇降装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002262200A JP2004098808A (ja) 2002-09-09 2002-09-09 船舶内車椅子用昇降装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004098808A true JP2004098808A (ja) 2004-04-02

Family

ID=32262315

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002262200A Pending JP2004098808A (ja) 2002-09-09 2002-09-09 船舶内車椅子用昇降装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004098808A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101054879B1 (ko) * 2008-12-12 2011-08-05 한국해양연구원 장애인 휠체어용 승선설비가 구비된 차도선

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101054879B1 (ko) * 2008-12-12 2011-08-05 한국해양연구원 장애인 휠체어용 승선설비가 구비된 차도선

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5268480B2 (ja) エレベータ式駐車装置
JP5049682B2 (ja) エレベータ式駐車装置
US6421962B2 (en) Swimming pool assembly
JP3715974B2 (ja) 舷梯装置
JP2004098808A (ja) 船舶内車椅子用昇降装置
JP2723444B2 (ja) 車椅子用乗船装置
JP2014136469A (ja) 乗下船兼用船内エレベータ装置
JPH05201647A (ja) エレベータ装置
JP2004244940A (ja) 浮桟橋用渡橋
JP6095410B2 (ja) バリアフリー乗下船設備
JP4303830B2 (ja) エレベーター装置
JP3740140B2 (ja) 船舶のバリアフリー昇降装置
JP6916825B2 (ja) 乗下船装置
US20060101574A1 (en) Bath lift
KR20210029539A (ko) 휠체어용 리프트
KR100965389B1 (ko) 지하용 엘리베이터
JP2528148Y2 (ja) 昇降台付き車椅子入浴装置
JP3286910B2 (ja) 水槽の昇降式二重底床装置
JP4278547B2 (ja) プールの可動床
KR20180044752A (ko) 헬리데크의 데크 플로어 접근장치
JP2006248630A (ja) エレベータのかご装置
JP3289560B2 (ja) 歩道橋用油圧エレベーター装置
JP2005273356A (ja) プールの昇降機
JP4501636B2 (ja) エレベータ装置
JP4278284B2 (ja) プール用のスロープ

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050425

A02 Decision of refusal

Effective date: 20051014

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02