JP3374063B2 - デッキ昇降装置 - Google Patents

デッキ昇降装置

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JP3374063B2
JP3374063B2 JP31689897A JP31689897A JP3374063B2 JP 3374063 B2 JP3374063 B2 JP 3374063B2 JP 31689897 A JP31689897 A JP 31689897A JP 31689897 A JP31689897 A JP 31689897A JP 3374063 B2 JP3374063 B2 JP 3374063B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バス等の乗物に、
自力での階段の上り下りの困難な身障者や車椅子使用者
(以下、本明細書では、これらの者を単に搭乗者とい
う)が乗降するのに好適なデッキ昇降装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記デッキ昇降装置としては、例えば出
入口に対応して設置される固定支柱と、この固定支柱に
昇降自在に支持された昇降体と、この昇降体を昇降駆動
し得る昇降用アクチュエータと、前記昇降体に伏倒位置
と起立位置との間で起伏回動自在に支持されたデッキ
と、そのデッキを強制的に起伏回動させる起伏用アクチ
ュエータとを備えた構造のものが既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記デッキ昇降装置に
おいては、デッキ上に搭乗者がいる場合に、デッキを誤
って伏倒位置から起立位置まで起立操作させることのな
いよう取扱いに気を付ける必要がある。
【0004】また上記誤操作に対処するために、例えば
デッキ上の搭乗者の存否をチェックするためのセンサを
特別に設け、そのセンサの検出信号に基づいてデッキの
起立動作を禁止することが考えられるが、この場合に
は、装置の構造が複雑になり、コストも嵩む等の問題が
ある。
【0005】本発明は、斯かる事情に鑑みて提案された
ものであり、デッキ上に搭乗者がいる場合に前記誤操作
があってもデッキが起立回動しないようにした構造簡単
で低コストのデッキ昇降装置を提供することを目的とし
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明は、出入口に対応して設置される固定
支柱と、この固定支柱に昇降自在に支持された昇降体
と、この昇降体を昇降駆動し得る油圧式の昇降用アクチ
ュエータと、前記昇降体に伏倒位置と起立位置との間で
起伏回動自在に支持されたデッキと、そのデッキを強制
的に起伏回動させる油圧式の起伏用アクチュエータと、
前記両アクチュエータに作動油を供給するための油圧供
給源と、その油圧供給源と両アクチュエータとの間に有
って油圧供給源から各アクチュエータへの作動油の給排
を切換制御する切換弁とを備えてなるデッキ昇降装置に
おいて、前記油圧供給源と切換弁間の油路に、その油路
の油圧の上限を定めるべく両アクチュエータの油圧駆動
系統に対し共通1個のリリーフ弁を接続し、このリリー
フ弁は、デッキ上に搭乗者がいる状態で昇降用アクチュ
エータにより昇降体を昇降させる場合およびデッキ上に
搭乗者がいない状態で起伏用アクチュエータによりデッ
キを起立させる場合はリリーフ作動しないで該昇降体の
昇降および該デッキの起立をそれぞれ可能とするよう
、またデッキ上に搭乗者がいる状態で起伏用アクチュ
エータによりデッキを起立させる場合はリリーフ作動
て該デッキの起立を不可能とするように、リリーフ設定
圧が定められることを特徴とする。
【0007】また請求項2の発明は、出入口に対応して
設置される固定支柱と、この固定支柱に昇降自在に支持
された昇降体と、この昇降体を昇降駆動し得る昇降用ア
クチュエータと、前記昇降体に伏倒位置と起立位置との
間で起伏回動自在に支持されたデッキと、そのデッキを
強制的に起伏回動させる油圧式の起伏用アクチュエータ
と、その起伏用アクチュエータに作動油を供給するため
の油圧供給源と、その油圧供給源と起伏用アクチュエー
タとの間に有って油圧供給源から起伏用アクチュエータ
への作動油の給排を切換制御する切換弁とを備えてなる
デッキ昇降装置において、前記切換弁と起伏用アクチュ
エータとの間の油路に、その起伏用アクチュエータがデ
ッキを起立させる時に該起伏用アクチュエータに供給さ
れる作動油圧の上限を定めるリリーフ弁を接続し、その
リリーフ弁は、デッキ上に搭乗者がいない状態で起伏用
アクチュエータによりデッキを起立させる場合はリリー
フ作動しないで該デッキの起立を可能とするように、ま
たデッキ上に搭乗者がいる状態で起伏用アクチュエータ
によりデッキを起立させる場合はリリーフ作動して該デ
ッキの起立を不可能とするように、リリーフ設定圧が定
められることを特徴とする。
【0008】尚、本発明において「搭乗者」とは、車椅
子に乗った搭乗者のみならず、車椅子に乗っていない身
障者等の搭乗者も含むものとする。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、添付図面
に例示した本発明の実施例に基づいて以下に具体的に説
明する。
【0010】添付図面において、図1〜図11は、本発
明の一実施例を示すもので、図1は本発明のデッキ昇降
装置の一実施例を示す全体縦断面図(図1の2−2線断
面図)、図2は前記実施例の一部破断平断面図(図1の
2矢視図)、図3は図1の3−3線断面図、図4は案内
レールの移動機構を示す、図1の4矢視部拡大図、図5
は図1の5矢視部拡大図、図6は図5の6−6線断面
図、図7は図3の7−7線拡大断面図、図8は図1の8
矢視部拡大図、図9は図8の9矢視平面図、図10はフ
ラッパを傾倒させた状態を示す図8対応図、図11は油
圧回路の概略を示す回路図である。また図12は、油圧
回路の別の変形例を示す回路図である。
【0011】先ず、図1〜4において、バスには、本発
明のデッキ昇降装置Aが設置されており、搭乗者、即ち
自力で乗降困難な身障者や車椅子使用者等の乗降に利用
できるようにしている。バスの車体Bの側面には、出入
口としての乗降口1が開設されており、その乗降口1
は、車体Bの側部に設けた開閉扉Gにより任意に開閉可
能である。
【0012】開閉扉Gは、その下端部が車体前後方向の
案内レール30により直接摺動可能に又は車輪を介して
転動可能に支持されるようになっており、この案内レー
ル30のガイド作用によって開閉扉Gをガタなくスムー
ズに開閉動作させることができる。その案内レール30
は、乗降口1直下の車体B床部に固定の支持フレーム3
1に摺動可能に支持したスライドフレーム32の先部上
面に固着されており、このスライドフレーム32は、図
示しない駆動装置により所定の前進限と後退限との間を
強制的に駆動することができる。そして案内レール30
は、スライドフレーム32の前進限では開閉扉Gの開閉
を案内し得る作動位置にあり、またその後退限では車体
B床部に格納されて、デッキ2の昇降動作の妨げとなら
ないようになっている。
【0013】乗降口1に設けた乗降用のデッキ2は方形
の平板状に形成されており、その左右両側縁には、左右
一対の側板2aがそれぞれ一体に立設されている。また
デッキ2は、図1鎖線に示すように閉鎖状態の開閉扉G
の内側に有って乗降口1内に起立する格納状態Xから、
バスの床面3と略同一高さで水平に展開する上方展開状
態Yを経て、地面と略同一高さで水平に展開する下方展
開状態Zに亘る範囲で作動し得るようになっている。次
にデッキ昇降装置Aの構造を、図5〜図10も併せて参
照して具体的に説明する。
【0014】車体Bには、前記乗降口1の左右両側にお
いて左右一対の固定支柱4が立設される。その各固定支
柱4内には、上下方向に延びるフレーム枠状の昇降体R
の上端部が複数のローラを介して昇降自在に収納支持さ
れており、その昇降により昇降体Rは、所定の上限位置
Uと下限位置Dとの間を移動可能である。尚、前記上限
位置Uおよび下限位置Dは、固定支柱4内壁と昇降体R
との間の適所に設けたストッパ手段(図示せず)により
それぞれ規制されるようになっている。
【0015】また各固定支柱4内には、無端チェン5を
相互間に懸回した上下一対のスプロケット61 ,62
回転自在に収容支持されており、その一方(図示例では
下方)のスプロケット62 には、それを正逆回転駆動し
得る昇降用アクチュエータとしての共通の油圧モータM
が連動連結されている。チェン5の中間部には昇降体R
が連結されており、従って油圧モータMを作動させる
と、チェン5及びスプロケット61 ,62 を介して昇降
体Rが昇降駆動される。而して前記チェン5、スプロケ
ット61 ,62 及び油圧モータMは、互いに協働して昇
降体Rを昇降駆動し得る昇降駆動装置DRを構成してい
る。
【0016】昇降体Rの下端部には、デッキ2の基部が
上下回動自在に軸支7されており、その上下回動により
デッキ2は、略水平な伏倒位置2Hと、略鉛直な起立位
置2Vとの間を起伏し得るようになっている。尚、上記
伏倒位置2Hおよび起立位置2Vは、デッキ2と昇降体
Rとの間の適所に設けたストッパ手段(図示せず)によ
りそれぞれ規制されるようになっている。
【0017】そして昇降体Rの上下中間部とデッキ2の
基端との間には、該デッキ2を前記伏倒位置2Hと起立
位置2Vとの間で強制的に起伏回動させるデッキ駆動装
置としての油圧シリンダCが介装、連結されており、こ
のシリンダCが伸長作動すればデッキ2を起立位置2V
まで上方回動させ、また同シリンダCが収縮作動すれば
デッキ2を伏倒位置2Hまで下方回動させられるように
なっている。
【0018】また左右の各昇降体Rの上下中間部には、
デッキ2上の搭乗者が掴まるための手摺り8の基端部が
上下回動自在に軸支9されており、その上下回動により
手摺り8は、デッキ2上方に張出して伏倒した張出位置
8Hと、デッキ2上方から後退して起立した格納位置8
Vとの間を上下回動し得るようになっている。前記張出
位置8Hは、手摺り8と昇降体Rとの間の適所に設けた
ストッパ手段8sにより規制され、また前記格納位置8
Vは、後述する自動張出装置ADの爪部が係合ピンに係
合することにより規制されるようになっている。
【0019】左右の各手摺り8は、図示例ではパイプフ
レームより構成され、その先端部(自由端部)は、U字
状に折り曲げられて握り部8gとされる。左右の手摺り
8の相互間隔は、デッキ2の左右幅よりも若干広く設定
されている。デッキ2と手摺り8との間には、デッキ2
の伏倒位置2Hから起立位置2Vへの上方回動に応じて
(図示例では機械的に連動して)手摺り8を張出位置8
Hから格納位置8Vまで回動させる自動格納装置AU
と、デッキ2の起立位置2Vから伏倒位置2Hへの回動
に応じて(図示例では機械的に連動して)手摺り8を格
納位置8Vから張出位置8Hまで回動させる自動張出装
置ADとが設けられている。
【0020】前記自動格納装置AUは、デッキ2に一体
的に設けた係合部としての係合ピン10と、手摺り8に
一体的に設けた被係合部とから構成される。その係合ピ
ン10は、図示例ではデッキ2の自由端寄りの左右側板
2aに外向きに一体に突設されており、そのデッキ2を
上方へ回動させた時に係合ピン10の回動軌跡内に手摺
り8の中間部外側面8fが臨むようになっている。従っ
てデッキ2を伏倒位置2Hから起立位置2Vまで回動す
る過程で(図示例では所定の中間回動位置2Nから起立
位置2Vに至るまでの間)、係合ピン10が手摺り8の
被係合部としての外側面8fに摺接することにより、手
摺り8をデッキ2に追従して上方へ、即ち格納位置8V
まで強制回動させることができる。
【0021】また前記自動張出装置ADは、デッキ2に
一体的に設けた係止部としての前記係合ピン10と、前
記手摺り8に一体的に設けた被係止部としてのフック1
1とから構成される。このフック11の取付位置は、手
摺り8がデッキ2に追従して上方へ回動する過程で(図
示例では所定の中間回動位置8N′から格納位置8Vに
至るまでの間)、係合ピン10及びフック11相互が自
動的に係止状態となるように、係合ピン10の回動軌跡
(従ってデッキ2の回動支点7)及びフック11の回動
軌跡(従って手摺り8の回動支点9)を考慮して適宜設
定される。
【0022】従ってデッキ2の起立位置2Vへの回動と
共に手摺り8が格納位置8Vまで回動した状態では、そ
の両者2,8は、係合ピン10及びフック11を介して
確実に係止状態に置かれるため、次にデッキ2を伏倒側
へ下方回動させる際には、これに追従して手摺り8が確
実に下方回動を開始する。そして手摺り8がデッキ2に
追従して下方へ回動する過程(前記所定の中間回動位置
8N′に達した時に)前記係止状態が自動的に解除さ
れ、それ以後は、デッキ2の伏倒位置2Hへの下方回動
に追従して手摺り8が自重で張出位置8Hまで下方回動
する。而して本実施例では、自動格納装置AUのデッキ
2側に設けた係合部と、自動張出装置ADのデッキ側に
設けた係止部とを同一部材(係合ピン10)で構成して
いるため、それだけ構造の簡素化が図られる。
【0023】更にデッキ昇降装置Aには、昇降体Rが上
限位置Uにある時に起立位置2Vのデッキ2または格納
位置8Vの手摺り8の何れかを固縛してその下降を阻止
するロック手段Sが設けられており、図示例では、その
ロック手段Sにより格納位置8Vの手摺り8を固縛し得
るように構成される。即ち各手摺り8の中間部には、車
体側に延出するブラケット12が固設されており、この
ブラケット12の先端部には、横向きのロックピン13
が固着される。また図5,6に明示されるように各固定
支柱4の上端部には、各手摺り8が格納位置8Vに達し
た時にロックピン13を固縛するキャッチャ14が設け
られ、このキャッチャ14とロックピン13とでロック
手段Sが構成される。
【0024】前記キャッチャ14は、ロックピン13を
受容し得る凹部15aを有して各固定支柱4の上端部に
固設された受け枠15と、この受け枠15に回動可能に
嵌合支持されたロック爪16と、このロック爪16に突
設されて該爪16を回動操作するための操作バー17と
より構成され、その操作バー17を自重及び摩擦でロッ
ク操作位置17′に保持した状態で、前記凹部15a内
からのロックピン13の離脱をロック爪16が確実に阻
止できるようになっている。また前記操作バー17を上
方のロック解除位置17″まで回動操作すれば、ロック
ピン13を解放することができる。
【0025】このようなロック手段Sの特設によれば、
デッキ2が格納状態Xにある時(即ち昇降体Rが上限位
置Uにあり且つデッキ2が起立位置2Vにある時)に手
摺り8を固定支柱4に固縛して下降を阻止できるため、
手摺り8を固縛するだけでデッキ2及び手摺り8の両方
の自然降下が確実に阻止される。尚、図示例の如く手摺
り8側のロックピン13をキャッチャ14に係止させて
手摺り8を固縛させる代わりに、デッキ2側にキャッチ
ャ14に対応したロックピン(図示せず)を一体的に設
け、そのピンをキャッチャ14に係止させることで起立
位置2Vのデッキ2だけを固定支柱4に固縛するように
構成した場合でも、デッキ2及び手摺り8の両方の自然
降下を確実に阻止することができる。
【0026】図7に明示されるように前記デッキ2の基
端縁には、その基端縁に沿った帯板状に形成されるプロ
テクタ20が回動自在に軸支21されている。このプロ
テクタ21は、それとデッキ2との間に設けたスプリン
グ22により車体側に常時付勢されている。一方、乗降
口1直下の車体B床部の外側面は鉛直なプロテクタ案内
面23となっており、その案内面23の上端部には、床
面3に向かって車体内方側に傾斜した面取り状の傾斜面
23aが形成される。
【0027】従ってプロテクタ20は、図1鎖線に示す
ように、デッキ2が下方展開状態Zから上昇する際にプ
ロテクタ案内面23に沿って摺接して起立状態に保持さ
れ、また上方展開状態Yに近づくに従い傾斜面23aの
ガイド作用により徐々に傾倒し、上方展開状態Yに達し
た時点では図1,7に実線に示す水平姿勢となる。この
水平姿勢でプロテクタ20は車体床面3とデッキ2との
間に橋渡されてその隙間を埋めるため、車椅子の車輪等
が該隙間に引っ掛かるの効果的に防止する。尚、上方展
開状態Yにあるデッキ2を起立回動させる場合には、そ
のデッキ2の基端縁(従ってプロテクタ20の軸支部2
1)が床面3より下がるが、プロテクタ20は、スプリ
ング21の付勢力に抗して回動することで、床面3と面
取り面23aとの境界エッジ部より無理なく逃げること
ができる(図1鎖線参照)。
【0028】図8〜10に明示するように前記デッキ2
の先端部(自由端部)には、その先端縁に沿った帯板状
に形成されるフラッパ50が起立位置50Vと傾倒位置
50Hとの間を回動し得るように軸支51されている。
デッキ2が前記下方展開状態Zにある時にフラッパ50
を傾倒位置50Hに置くことにより、デッキ2の上面と
地面との間を段差なく接続することが可能となり、乗降
が容易となる。フラッパ50とデッキ2との間には、フ
ラッパ50を起立位置50Vと傾倒位置50Hとに選択
的に保持し得るトグル式の保持機構Hが設けられてお
り、次にその保持機構Hの具体的構成を説明する。
【0029】フラッパ50の左右両側部には足踏みレバ
ー52の基端が固着されており、その足踏みレバー52
の先端には足踏み操作可能なバー52bが突設され、ま
た同レバー52の中間部には長孔52hが形成される。
一方、デッキ2の先端部の左右両側には、足踏みレバー
52の近傍に解除レバー53の中間部が揺動可能に軸支
54されており、この解除レバー53の基端部には足踏
み操作可能なステップ53sが固着され、また同レバー
53の先端部には、前記長孔52hに摺動可能に係合す
るピン53pが固着される。解除レバー53とデッキ2
との間には、該レバー53をその軸支歩54回りに一方
向(図9で反時計方向)に付勢するスプリング55が介
装され、その付勢力は、フラッパ50が起立位置50V
にある状態でピン53pが長孔52hの一端(下端)側
に押されるように作用する。
【0030】フラッパ50(足踏みレバー52)及び解
除レバー53の各回動支点(軸支点51,54)、並び
に長孔52hのピン53pとの係合位置および向きは、
フラッパ50が起立位置50Vにあるときにそれに倒れ
方向の外力が作用してもピン53pが長孔52h内を動
けず従ってフラッパ50の倒れが阻止されるように、ま
た解除レバー53のステップ53sを踏めばピン53p
が長孔52h内を摺動してフラッパ50が自重で難なく
傾倒するように、更にフラッパ50が傾倒位置50Hに
あるときにバー52bを踏めばピン53pの長孔52h
内摺動を伴いつつフラッパ50を起立回動させて起立位
置50Vに保持し得るように設定されている。
【0031】図11には、前記油圧モータMおよび油圧
シリンダCを作動させる油圧回路の一例が記載されてい
る。
【0032】その油圧回路は、油タンクTと、モータM
oにより駆動されて油タンクT内の油を汲み上げ圧送す
る油圧供給源としての油圧ポンプPと、その油圧ポンプ
Pから油圧モータMへの作動油の給排を切換制御するた
めの第1切換弁V1 と、同油圧ポンプPから油圧シリン
ダCへの作動油の給排を切換制御するための第2切換弁
2 とを備えており、その各切換弁V1 ,V2 は、2ポ
ート3位置型の電磁切換弁より構成される。油圧ポンプ
Pの吐出側より延びる吐出油路L0 は、途中で二股に分
岐して各切換弁V1 ,V2 の一方の入力ポートに接続さ
れており、また各切換弁V1 ,V2 の他方の入力ポート
は油タンクTに接続される。
【0033】第1切換弁V1 の一対の出力ポートは、第
1,第2接続油路L1 ,L2 を介して油圧モータMの一
対の入力ポートに接続されており、該弁V1 が第1の切
換位置(図11で左位置)に切換えられた場合には油圧
モータMを正転側、即ち昇降体Rを上昇駆動する側に作
動させることができ、また第2の切換位置(図11で右
位置)に切換えられた場合には油圧モータMを逆転側、
即ち昇降体Rを下降駆動する側に作動させることができ
る。
【0034】また第2切換弁V2 の一方の出力ポート
は、第3接続油路L3 を介して油圧シリンダCのピスト
ン側の油室60に接続され、またその他方の出力ポート
は、第4接続油路L4 を介して油圧シリンダCのロッド
側の油室61に接続される。従って第2切換弁V2 が第
1の切換位置(図11で左位置)に切換えられた場合に
は油圧シリンダCを伸長側に作動させてデッキ2を起立
回動させることができ、また第2の切換位置(図11で
右位置)に切換えられた場合には油圧シリンダCを収縮
側に作動させてデッキ2を伏倒側に回動させることがで
きる。
【0035】油圧ポンプPと切換弁V1 ,V2 との間、
即ち前記吐出油路L0 には、該油路L0 の油圧(従って
油圧ポンプPの吐出圧)の上限を定めるリリーフ弁VRA
が接続されている。このリリーフ弁VRAは、前記吐出油
路L0 より分岐して油タンクTに連なるリリーフ油路L
A に設けられており、そのリリーフ設定圧、即ち前記吐
出油路L0 の油圧上昇により該リリーフ弁VRAが開弁動
作(即ちリリーフ作動)を開始する設定油圧は、次の3
つの条件が成立するように定められる。 デッキ2上に搭乗者がいない状態で油圧シリンダC
によりデッキ2を起立させる場合はリリーフ作動しな
い。 デッキ2上に搭乗者がいる状態で油圧シリンダCに
よりデッキ2を起立させる場合はリリーフ作動する。 デッキ2上に搭乗者がいる状態で油圧シリンダCに
より昇降体Rを昇降させる場合はリリーフ作動しない。
【0036】本実施例では、デッキ2の自重を70k
g、最大積載荷重を200kgとしており、前記リリー
フ弁VRAのリリーフ設定圧が140Kgf/cm2 に設定
されている。この場合において、前記三条件を満たすた
めに例えば、デッキ昇降用の油圧モータMは、作動油圧
が110Kgf/cm2 以下であってもデッキ2の自重と
最大積載荷重との合計重量が270kgのものを昇降駆
動し得る能力を持つように設定され、またデッキ起伏用
の油圧シリンダCは、例えばデッキ2上の積載荷重が搭
乗者(例えば車椅子使用者)の最小想定重量(例えば6
0kg)以上あると、デッキ2を起立駆動するのに前記
リリーフ設定圧(140Kgf/cm2 )を超える作動油
圧が必要となるように(即ちデッキ2の起立開始前にリ
リーフ弁V RAがリリーフ作動してしまう)ように設定さ
れる。これにより、デッキ2の積載荷重が前記最小想定
重量を下回る場合には、リリーフ弁VRAがリリーフ作動
しないため油圧シリンダCによるデッキ2の起立回動が
支障なく行われ、またデッキ2上に搭乗者がいる等して
デッキ2の積載荷重が前記最小想定重量以上ある場合に
は、油圧シリンダCによるデッキ2の起立回動は不可能
となるため、安全の確保が図られる。しかも最大積載荷
重以下では、油圧モータMにより昇降体R(従ってデッ
キ2)を搭乗者と共に支障なく昇降させることができ
る。
【0037】次に前記実施例の作用を説明する。バスの
走行中は、デッキ2は前記格納状態X(即ち昇降体Rが
上限位置Uにあり且つデッキ2が起立位置2Vに格納さ
れた状態)に保持されており、従って手摺り8もデッキ
2に略沿うように起立した格納位置8Vに保持されてい
る。バスに乗っている車椅子使用者を地上に卸す場合に
は、先ず、停止したバスの開閉扉Gを開放動作させて乗
降口1を開け、次いでスライドフレーム32を後退動作
させることで、開閉扉Gの案内レール30を、デッキ2
の昇降に邪魔とならないよう乗降口1直下の車体B床部
に格納する。
【0038】次に第2切換弁V2 を中立位置より第2の
切換位置(右位置)に切換操作して油圧シリンダCを収
縮作動させることでデッキ2を伏倒位置2Hまで下方回
動させ、これにより、デッキ2は上方展開状態Yとなっ
てバスの床面3と面一となる。そこで車椅子使用者は車
椅子を走行操作してデッキ2上に移る。この時、起立位
置50Vにあるフラッパ50は、ストッパの役目を果し
て車椅子が行き過ぎのを阻止する。次いで第1切換弁V
1 を中立位置より第2の切換位置(右位置)に切換操作
して油圧モータMを逆転駆動することで昇降体Rを下限
位置Dまで下降させ、これにより、デッキ2は下方展開
状態Zとなる。
【0039】この状態Zで解除レバー53を踏み下ろす
ことによりフラッパ50を起立位置50Vより傾倒位置
50Hに回動させることで、デッキ2と地上との段差を
無くし、車椅子が無理なく地上に移動できるようにす
る。
【0040】また地上の車椅子使用者をバスに乗せる場
合には、先ず、下方展開状態Zにしたデッキ2上に地上
から車椅子使用者を走行移動させる。次いで第1切換弁
1を中立位置より第1の切換位置(左位置)に切換操
作して油圧モータMを正転駆動することで昇降体Rを上
限位置Uまで上昇させ、これにより、デッキ2は上方展
開状態Yとなって、バスの床面3と面一となる。そこで
車椅子使用者は車椅子を走行操作してデッキ2上からバ
スの床面3上に移る。次いで第2切換弁V2 を中立位置
より第1の切換位置(左位置)に切換操作して油圧シリ
ンダCを伸長作動させることでデッキ2を起立位置2V
まで上方回動させ、これにより、デッキ2は格納状態X
となる。
【0041】ところでデッキ2が前述の如く伏倒位置2
Hから起立位置2Vまで上方回動する途中において所定
の中間回動位置2Nに達すると、デッキ2と一体の係合
ピン10が手摺り8の外側面8fに当接し、それ以降は
デッキ2が起立位置2Vに達するまでの間該係合ピン1
0が手摺り外側面8fに摺接することにより、手摺り8
をデッキ2に追従して上方へ、即ち格納位置8Vまで回
動させることができる。これによりデッキ2の起立格納
動作に機械的に連動させて手摺り8を自動的に格納させ
ることができることから、その手摺り8の自動格納が簡
単な構成で確実に行える。
【0042】また手摺り8が上記の如くデッキ2に追従
して上方へ回動する途中において所定の中間回動位置8
N′に達すると、係合ピン10の回動軌跡とフック11
の回動軌跡のずれから係合ピン10とフック11とが自
動的に係止状態となり、この係止状態は、手摺り8が格
納位置8Vに達した時点でも確実に維持される。従って
次にデッキ2を伏倒側へ下方回動させる際には、これに
追従して手摺り8が確実に下方回動を開始する。そして
手摺り8がデッキ2に追従して下方へ回動する途中にお
いて所定の中間回動位置8N′に達した時に係合ピン1
0とフック11との前記係止状態が自動的に解除され、
それ以降は、デッキ2の伏倒位置2Hへの下方回動に追
従して手摺り8が自重で張出位置8Hまで下方回動す
る。このようにデッキ2の伏倒側への回動動作(即ち張
出動作)に手摺り8を機械的に連動追従させて張出動作
させることができるため、その手摺り8の自動張出しが
簡単な構成で確実に行える。
【0043】またデッキ2上に搭乗者がいる状態で第2
切換弁V2 を誤って第1の切換位置(左位置)に操作し
てしまった場合には、従来構造では油圧シリンダCが伸
長作動してデッキ2が起立回動しようとするが、本実施
例では、油圧ポンプPと切換弁V1 ,V2 間のリリーフ
弁VRAのリリーフ設定圧が前記〜の条件を成立させ
るように定められているため、デッキ2の積載荷重が搭
乗者の前記最小想定重量(例えば60kg)を下回る場
合には、リリーフ弁VRAがリリーフ作動せず、従って油
圧シリンダCによるデッキ2の起立回動が支障なく行わ
れる。またデッキ2上に車椅子使用者がいる等してその
積載荷重が前記最小想定重量(例えば60kg)を超え
る場合には、油圧シリンダCへの供給油圧がデッキ2を
起立回動させるのに必要な作動油圧に達する前にリリー
フ弁VRAが140Kgf/cm2 でリリーフ作動してしま
い、これにより、油圧シリンダCによるデッキ2の起立
回動は不可能となって安全の確保が図られる。一方、デ
ッキ昇降用の油圧モータMは、作動油圧が110Kgf
/cm2 以下でデッキ2の自重と最大積載荷重の合計荷重
270kgを昇降駆動し得る能力を持つように設定され
ることから、その最大積載荷重の作用時にも油圧モータ
Mの作動油圧がリリーフ弁VRAのリリーフ設定圧140
Kgf/cm2 を超えることはなく、油圧モータMにより
デッキ2を搭乗者と共に支障なく昇降させることができ
る。
【0044】この実施例では、油圧モータMと油圧シリ
ンダCの両方の油圧駆動系統に共通1個のリリーフ弁RA
を使用しているため、それだけ油圧回路の構成が簡素化
される。尚、このようなリリーフ弁RAの共用化に当た
り、そのリリーフ設定圧を従来普通のリリーフ弁のよう
に比較的大きめに設定した場合には、前記〜の条件
を成立させるために特に油圧シリンダC側の改変(例え
ばそのピストン径の縮小等)を行う必要があり、またそ
のリリーフ設定圧を従来普通のリリーフ弁よりも比較的
低めに設定した場合には、前記〜の条件を成立させ
るために特に油圧モータM側の改変(例えば比較的低圧
でも油圧モータMにより昇降体Rを支障なく昇降駆動し
得るように該モータM自体の改造、減速機構の付加等)
を行う必要がある。
【0045】また図12には油圧回路の変形例が示され
る。この変形例では、油圧ポンプPと切換弁V1 ,V2
との間、即ち前記吐出油路L0 には、前実施例のリリー
フ弁VRAよりもリリーフ設定圧が十分に大きい従来普通
のリリーフ弁VRA′が接続されている。このリリーフ弁
RAは、単に油圧ポンプPの過負荷を防止するために設
けられるに過ぎない。
【0046】また特にこの変形例では、第2切換弁V2
と油圧シリンダCとの間の油路、特に油圧シリンダCに
よりデッキ2を起立回動させる時に高圧側となる第3接
続油路L3 に、該油路L3 の油圧(従ってデッキ2を起
立駆動する際の油圧シリンダCの作動油圧)の上限を定
めるリリーフ弁VRCが接続されている。このリリーフ弁
RCは、第3接続油路L3 より分岐して油タンクTに連
なるリリーフ油路LCに設けられており、そのリリーフ
設定圧、即ち第3接続油路L3 の油圧上昇により該リリ
ーフ弁VRCが開弁動作(即ちリリーフ作動)を開始する
設定油圧は、次の2つの条件が成立するように定められ
る。 デッキ2上に搭乗者がいない状態で油圧シリンダC
によりデッキ2を起立させる場合はリリーフ作動しな
い。 デッキ2上に搭乗者がいる状態で油圧シリンダCに
よりデッキ2を起立させる場合はリリーフ作動する。
【0047】本変形例では、デッキ2の自重を70k
g、最大積載荷重を200kgとしており、前記リリー
フ弁VRCのリリーフ設定圧が140Kgf/cm2 に設定
されている。この場合において、前記二条件を満たすた
めに例えば、デッキ起伏用の油圧シリンダCは、デッキ
2上の積載荷重が搭乗者(例えば車椅子使用者)の最小
想定重量(例えば60kg)以上であると、デッキ2を
起立駆動するのに前記リリーフ設定圧(140Kgf/
cm2 )を超える作動油圧が必要となるように(即ちデッ
キ2の起立開始前にリリーフ弁VRCがリリーフ作動して
しまう)ように設定される。これにより、デッキ2の積
載荷重が前記最小想定重量を下回る場合には、リリーフ
弁VRCがリリーフ作動しないため油圧シリンダCによる
デッキ2の起立回動が支障なく行われ、またデッキ2上
に車椅子使用者がいる等してデッキ2の積載荷重が前記
最小想定重量以上ある場合には、油圧シリンダCによる
デッキ2の起立回動は不可能となるため、安全の確保が
図られる。尚、上記リリーフ弁VRCは、油圧シリンダC
を駆動する油圧系統(第3接続油路L3 )に接続される
ので、このリリーフ弁VRCのリリーフ設定圧に関係なく
昇降用の油圧モータMの仕様や性能等を自由に定めるこ
とができて、その選定自由度が高められる。
【0048】その他の構成及び作用は、前実施例と基本
的に同じであり、前実施例と同一の機能部品については
前実施例と同じ参照符号を付すものとする。
【0049】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明はこれら実施例に限定されることなく、本発
明の範囲内で種々の実施例が可能である。例えば、前記
実施例では、デッキ昇降装置をバスの乗降口に設けたも
のを示したが、本発明のデッキ昇降装置は、その設置対
象、場所が前記実施例に限定されず、例えばバス以外の
乗物の出入口や、建物内の高低差のある出入口等にも設
置可能である。
【0050】また前記実施例では、油圧シリンダCでデ
ッキ2を起立駆動する場合に、デッキ2上の積載荷重が
搭乗者(例えば車椅子使用者)の最小想定重量(例えば
60kg)を超えると、デッキ2が起立駆動される前に
リリーフ弁VRA,VRCがリリーフ作動してしまうように
したものを示したが、本発明では、その最小想定重量の
数値を必要に応じて増減設定してもよい。更に前記実施
例では、デッキ2を昇降駆動するために油圧モータMを
用いたが、本発明(請求項2)では、デッキの昇降駆動
のために油圧モータ以外の油圧アクチュエータ、或いは
伝動モータその他のアクチュエータを用いてもよい。
【0051】
【発明の効果】以上のように各請求項の発明によれば、
デッキ上に搭乗者がいる場合に、起伏用アクチュエータ
がデッキを起立させるように誤操作されても、リリーフ
弁がリリーフ作動して該アクチュエータによるデッキの
起立駆動を不能とするよう、該リリーフ弁のリリーフ設
定圧が定められているので、前記誤操作があってもデッ
キが起立回動する恐れはなくなり、安全確保が図られ
る。しかも油圧回路の構成に僅かな工夫を加えるだけで
よく、デッキ上の搭乗者の存否をチェックする手間も技
術手段(センサ等)も不要であることから、全体として
取扱いが簡便であると共に、構造簡単でコスト節減に大
いに寄与することができる。
【0052】またデッキ上に搭乗者がいない場合には、
起伏用アクチュエータがデッキを起立させるときにリリ
ーフ弁がリリーフ作動しないよう、該リリーフ弁のリリ
ーフ設定圧が定められているから、起伏用アクチュエー
タによりデッキを支障なく起立回動させることができ
る。
【0053】また特に請求項1の発明によれば、前記リ
リーフ弁を切換弁の上流側に配して起伏用アクチュエー
タと昇降用アクチュエータとに共通に使用しても、昇降
用アクチュエータを支障なく作動させてデッキの昇降動
作を行わせることができるから、そのリリーフ弁を起伏
用・昇降用アクチュエータの両油圧駆動系統に対し共通
1個として、油圧回路の構成が簡素化される。
【0054】また特に請求項2の発明によれば、前記リ
リーフ弁を起伏用アクチュエータに対し専用として、デ
ッキ上に搭乗者がいる場合の該起伏用アクチュエータに
よるデッキの起立駆動を不能としているため、昇降用ア
クチュエータの仕様や性能等を、該リリーフ弁のリリー
フ設定圧とは無関係に決めることができ、その選定自由
度が高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデッキ昇降装置の一実施例を示す全体
縦断面図(図1の2−2線断面図)
【図2】前記実施例の一部破断平断面図(図1の2矢視
図)
【図3】図1の3−3線断面図
【図4】案内レールの移動機構を示す、図1の4矢視部
拡大図
【図5】図1の5矢視部拡大図
【図6】図5の6−6線断面図
【図7】図3の7−7線拡大断面図
【図8】図1の8矢視部拡大図
【図9】図8の9矢視平面図
【図10】フラッパを傾倒させた状態を示す図8対応図
【図11】油圧回路の概略を示す回路図
【図12】油圧回路の変形例を示す回路図
【符号の説明】
1・・・・・・出入口としての乗降口 2・・・・・・デッキ 2H・・・・・デッキの伏倒位置 2V・・・・・デッキの起立位置 4・・・・・・固定支柱 A・・・・・・デッキ昇降装置 C・・・・・・起伏用アクチュエータとしての油圧シリ
ンダ D・・・・・・下限位置 U・・・・・・上限位置 M・・・・・・昇降用アクチュエータとしての油圧モー
タ P・・・・・・油圧供給源としての油圧ポンプ R・・・・・・昇降体 V1 ,V2 ・・切換弁 VRA,VRC・・リリーフ弁

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出入口(1)に対応して設置される固定
    支柱(4)と、この固定支柱(4)に昇降自在に支持さ
    れた昇降体(R)と、この昇降体(R)を昇降駆動し得
    る油圧式の昇降用アクチュエータ(M)と、前記昇降体
    (R)に伏倒位置(2H)と起立位置(2V)との間で
    起伏回動自在に支持されたデッキ(2)と、そのデッキ
    (2)を強制的に起伏回動させる油圧式の起伏用アクチ
    ュエータ(C)と、前記両アクチュエータ(M,C)に
    作動油を供給するための油圧供給源(P)と、その油圧
    供給源(P)と両アクチュエータ(M,C)との間に有
    って油圧供給源(P)から各アクチュエータ(M,C)
    への作動油の給排を切換制御する切換弁(V1 ,V2
    とを備えてなるデッキ昇降装置において、 前記油圧供給源(P)と切換弁(V1 ,V2 )間の油路
    (L0 )に、その油路(L0 )の油圧の上限を定める
    く両アクチュエータ(M,C)の油圧駆動系統に対し共
    通1個のリリーフ弁(VRA)を接続し、 このリリーフ弁(VRA)は、デッキ(2)上に搭乗者が
    いる状態で昇降用アクチュエータ(M)により昇降体
    (R)を昇降させる場合およびデッキ(2)上に搭乗者
    がいない状態で起伏用アクチュエータ(C)によりデッ
    キ(2)を起立させる場合はリリーフ作動しないで該昇
    降体(R)の昇降および該デッキ(2)の起立をそれぞ
    れ可能とするように、またデッキ(2)上に搭乗者がい
    る状態で起伏用アクチュエータ(C)によりデッキ
    (2)を起立させる場合はリリーフ作動して該デッキ
    (2)の起立を不可能とするように、リリーフ設定圧が
    定められることを特徴とする、デッキ昇降装置。
  2. 【請求項2】 出入口(1)に対応して設置される固定
    支柱(4)と、この固定支柱(4)に昇降自在に支持さ
    れた昇降体(R)と、この昇降体(R)を昇降駆動し得
    る昇降用アクチュエータ(C)と、前記昇降体(R)に
    伏倒位置(2H)と起立位置(2V)との間で起伏回動
    自在に支持されたデッキ(2)と、そのデッキ(2)を
    強制的に起伏回動させる油圧式の起伏用アクチュエータ
    (C)と、その起伏用アクチュエータ(C)に作動油を
    供給するための油圧供給源(P)と、その油圧供給源
    (P)と起伏用アクチュエータ(C)との間に有って油
    圧供給源(P)から起伏用アクチュエータ(C)への作
    動油の給排を切換制御する切換弁(V2 )とを備えてな
    るデッキ昇降装置において、 前記切換弁(V 2 )と起伏用アクチュエータ(C)との
    間の油路(L3 )に、その起伏用アクチュエータ(C)
    がデッキ(2)を起立させる時に該起伏用アクチュエー
    タ(C)に供給される作動油圧の上限を定めるリリーフ
    弁(VRC)を接続し、 そのリリーフ弁(VRC)は、デッキ(2)上に搭乗者が
    いない状態で起伏用アクチュエータ(C)によりデッキ
    (2)を起立させる場合はリリーフ作動しないで該デッ
    キ(2)の起立を可能とするように、またデッキ(2)
    上に搭乗者がいる状態で起伏用アクチュエータ(C)に
    よりデッキ(2)を起立させる場合はリリーフ作動して
    該デッキ(2)の起立を不可能とするように、リリーフ
    設定圧が定められることを特徴とする、デッキ昇降装
    置。
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