JP3740130B2 - 固形食材の漬け込み煮炊き方法とその装置 - Google Patents

固形食材の漬け込み煮炊き方法とその装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は固形食材の漬け込み煮炊き方法とそのための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
本発明者は和菓子の製餡用豆類(小豆)を水中へ漬け込み煮炊きする煮炊き装置として、先に特願2002−150679号を提案した。
【0003】
この業務用の煮炊き装置によれば、豆類(M)を煮篭(B)へ一旦収容させた状態として、煮釜(1)内の水中へ漬け込むようになっているため、所謂バラ煮と異なって、その煮釜(1)に対する豆類(M)の出し入れ作業を便利良く行なえるほか、煮炊き中の踊り現象による表皮の破裂や形崩れなどを防ぐことができ、又煮釜(1)内の湯水や煮汁を循環経路(R)とその途中のロータリーポンプ(37)によって、強制的に対流させるようになっているため、必らずしも完全に沸騰させることなく、全体的にムラの無い煮炊き熟成状態を得られる利点がある。
【0004】
そして、このような通水性に富む煮篭(B)の使用と、湯水や煮汁の強制的な対流作用は、その水やダシ汁(調味液)、糖蜜、シロップなどの漬け込み液へ漬け込んだ状態のもとに煮炊きする方法である以上、製餡用豆類のみに限らず、例えばおでんの具材や蜜漬けされる甘納豆の原料、シロップ煮の果実、甘露煮の魚介、煮豚の肉塊、惣菜、その他の主に形崩れと焼け焦げ変色が許されない各種の固形食材についても、同様に必要であると言える。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記先願発明の構成ではボイラーからの供給蒸気のみを加熱源としており、そのボイラーを戸外に設置する必要があるため、特に煮炊き作業を何回も繰り返して行なう甘納豆の蜜漬けや、比較的長時間漬け込み煮炊きするおでんの調理などに供した場合、夜間での無人運転を行ない難い。近隣の住民から苦情を受ける騒音が発生するばかりでなく、火災事故の危険性も伴なうからである。
【0006】
又、蒸気供給管路(12)における開閉用電磁弁(14)の開度(蒸気供給量又は加熱力)を自動的に調整制御することは可能であるが、その電磁弁(14)を閉止しても、必らずや余熱が残ることになるため、その余熱による食材の形崩れや焼け焦げ変色を生じやすく、厳密な加熱温度の制御が不可能である。
【0007】
更に、物理的な煮炊き装置としても、その煮釜(1)の外部へ循環経路(R)の配管とロータリーポンプ(37)の設置を行なう必要があるため、甚だ煩らわしく、据付けスペースの大型化や装置自体のコストアップを招くことになり、便利良く完全に清掃作業できないほか、煮釜(1)の外部からロータリーポンプ(37)の圧送力により、その煮釜(1)内の湯水や煮汁を対流させるようになっている関係上、未だ煮釜(1)内の垂直中心線上や底部周辺での攪拌・対流作用に劣り、食材の全体を効率良く均一に煮炊き熟成させることも困難である。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような課題の更なる改良を企図しており、そのための構成上甘納豆の原料やおでんの具材、果実、魚介、肉塊、惣菜、その他の固形食材をその形崩れ防止用煮篭へ一旦収容させた上、煮釜内の水や糖蜜、各種調味液などの漬け込み液へ漬け込んだ状態のもとに煮炊きする方法であって、
【0009】
上記煮篭を攪拌羽根逃し入れ中心口が開口する平面視のドーナツ型に形作り、その攪拌羽根逃し入れ中心口を通じて煮釜の内部へ垂立状態に挿入した回転羽根軸の下端部から攪拌放射羽根と、同じく回転羽根軸の中途高さ位置から一連の攪拌スクリュー羽根とを、各々横向き一体的に張り出して、
【0010】
上記回転羽根軸の攪拌放射羽根により固形食材の漬け込み液に旋回拡散流を起生させる一方、上記攪拌スクリュー羽根により同じく漬け込み液に上昇螺旋流を起生させて、その漬け込み液が浸透した固形食材の熟成状態を得ることを特徴とし、
【0011】
又、上記固形食材の漬け込み煮炊き装置として、その固形食材の漬け込み液を貯溜する断面ほぼU字型の煮釜と、
【0012】
その煮釜の底面を被覆する蒸気ジャケットから導出された蒸気供給管路並びにその途中に介挿設置された開閉用電磁弁と、
【0013】
同じく煮釜の胴面を包囲する電気ヒーターと、
【0014】
固形食材やその漬け込み液の加熱温度を検知すべく、上記煮釜の内部に臨まされた加熱温度センサーと、
【0015】
その加熱温度センサーからの出力電気信号に基いて、上記電磁弁を開閉制御又は/及び上記電気ヒーターの電源スイッチをオン・オフ制御するコントローラーと、
【0016】
上記煮釜の胴面から一定高さだけ一体的に垂立する攪拌機用取付ブラケットの上端部へ、一定角度だけ起伏的な回動操作自在に枢着され、且つその煮釜の真上に張り出し横架する水平な支持状態として使用される天板と、
【0017】
その天板の上面に搭載された攪拌用駆動モーターから、上記煮釜の中心に向かって一定長さだけ垂下するPTO軸と、
【0018】
そのPTO軸の下端部へ着脱自在に連結一体化されることにより、上記煮釜内の垂直中心線上に沿って垂立する回転羽根軸と、
【0019】
その回転羽根軸が上記煮釜内の底面に臨む下端部と中途高さ位置から、各々横向き一体的に張り出す攪拌放射羽根並びに一連の攪拌スクリュー羽根と、
【0020】
その攪拌羽根逃し入れ中心口が開口する平面視のドーナツ型に作成された固形食材形崩れ防止用の煮篭とを備え、
【0021】
甘納豆の原料やおでんの具材、果実、魚介、肉塊、惣菜、その他の固形食材が収容された上記煮篭を、その煮釜内の水や糖蜜、各種調味液などの漬け込み液へ漬け込んだ状態のもとで、蒸気ジャケットへの供給蒸気又は/及び電気ヒーターにより加熱し乍ら、上記回転羽根軸の攪拌放射羽根と攪拌スクリュー羽根により、その漬け込み液を煮釜内の全体的に万遍なく攪拌・対流させて、その漬け込み液が浸透した固形食材の熟成状態を得るように定めたことを特徴とするものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基いて本発明の具体的構成を詳述すると、その本発明に係る固形食材(M)の漬け込み煮炊き装置を示した図1〜11において、(1)はステンレス鋼板から一定な直径(例えば約450 mm )と深さ(例えば約480 mm )の断面ほぼU字型に作成された 煮釜、(2)はその底面(1a)を被覆する気密状態に溶接一体化された蒸気ジャケットであって、複数の脚柱(3)により据付け盤(4)の約一半部に固定支持されている。
【0023】
(5)は同じく据付け盤(4)の残る他半部から一体的に垂立された操作ボックス用支持台であり、図12、13のような電気制御回路のプリント基板を備えた操作ボックス(6)が、その支持台(5)上に搭載されている。尚、上記据付け盤(4)は平面視の長方形をなし、その四隅部に付属するレベルジャッキ(7)の昇降操作によって、作業床への据付け高さと水平度を調整することができるようになっている。
【0024】
(8)は上記煮釜(1)の胴面(1b)へ密着状態に巻き付けられた面状の電気ヒーターであって、その詳細を図示省略してあるが、シリコンゴムシートによって挟持一体化されたニクロム線などの発熱体から成り、煮釜(1)の内部を間接抵抗加熱することになる。(9)はその電気ヒーター(8)を包囲する断熱材、(10)はその断熱材(9)を更に包囲するステンレス鋼板の化粧カバーであり、上記煮釜(1)の胴面(1b)から一体的に張り出す上下一対のカバー受けフランジ(11)へ、複数の固定ボルト(12)によって取り付けられている。
【0025】
又、(13)は上記煮釜(1)における底面(1a)の中心に形成された円形の排水口、(14)はその排水口(13)から蒸気ジャケット(2)を貫通して、下方へ導出された排水管路であり、その出口部付近には開閉弁(15)が設置されている。
【0026】
(16)は蒸気ジャケット(2)の底面から導出された蒸気供給管路であり、その入口部がボイラーなどの蒸気供給源(図示省略)へ接続使用されることになる。(17)はその蒸気供給管路(16)の入口部付近に設置された開閉弁、(18)は同じく中途部に介挿設置された開閉用電磁弁、(19)は蒸気供給管路(16)の出口部に対応する関係として、上記排水管路(14)の中途高さ位置から蒸気ジャケット(2)の内部へ一体的に張り出された蒸気分散板である。
【0027】
(20)は蒸気供給管路(16)との振り分け並列状態として、やはり蒸気ジャケット(2)の底面から導出された復水用ドレン管路であり、その一端部と他端部には蒸気トラップ(21)と開閉弁(22)とが設置されている。(23)(24)(25)は同じく蒸気ジャケット(2)の円周面から導出されたエヤートラップと安全弁並びに圧力計を各々示している。
【0028】
(26)は上記煮釜(1)の胴面(1b)とその電気ヒーター(8)の断熱材(9)並びに化粧カバー(10)を貫通する差し込み状態に取り付け固定された加熱温度センサーであって、抵抗温度計(白金測温抵抗体)などから成り、煮釜(1)内の固形食材(M)やその漬け込み液(S1)(S2)の加熱温度を検知する。
【0029】
そして、図12、13の電気制御回路に示す如く、その加熱温度センサー(26)により検知した現在温度と、固形食材(M)とその漬け込み液(S1)(S2)の種別や性状などに応じて予じめ設定された目標の加熱温度とを比較して、コントローラー(シーケンサー)(27)により蒸気供給管路(16)の電磁弁(18)を開閉制御する一方、電気ヒーター(8)の電源スイッチをオン・オフ制御するようになっている。
【0030】
(28)は上記煮釜(1)における胴面(1b)の上端部に溶接一体化された攪拌機用支持架台であって、その胴面(1b)の言わば外接状態に一定幅(W)(例えば約300 mm )だけ延在するフラットな垂直壁片(28a)と、その下端部から外向きに張り出す水平床片(28b)とを備えており、しかも支持架台(28)の垂直壁片(28a)には複数の昇降ガイド長孔(29)が、並列状態に開口分布されている。
【0031】
(30)は上記煮釜(1)の開口上面から一定高さ(H1)(例えば約240 mm )だけ垂立する攪拌機用取付ブラケットであって、ステンレス鋼板から平面視のほぼコ字型に折り曲げられており、その下端部が上記昇降ガイド長孔(29)を通じ、垂直壁片(28a)へ螺入締結される固定ボルト(31)の複数によって、その支持架台(28)へ昇降調整自在に取り付け一体化されている。
【0032】
(32)は同じく取付ブラケット(30)から上記水平床片(28b)の貫通状態に垂下する左右一対のスタッドボルトであり、その支持架台(28)の水平床片(28b)へ固定ナット(33)によって締結一体化されている。他方、上記取付ブラケット(30)の上端部は並列する左右一対の天板受け止め用ストッパーエッジ(34)として、外下がりの傾斜状態に形成されている。
【0033】
(35)は上記取付ブラケット(30)における煮釜(1)の開口上面から垂立する中途高さ位置に形成された送風口、(36)はその送風口(35)に臨む冷却ファンであり、複数の固定ボルト(37)によって上記取付ブラケット(30)へ裏当て状態に付属一体化されているが、これは例えば固形食材(M)を甘納豆の原料(大納言やうずら豆、空豆、栗、甘藷芋など)とし、その漬け込み液(S2)を糖蜜として漬け込み煮炊きするような場合に、その糖蜜からの水分蒸発作用を促進するために使用される。尚、その冷却ファン(36)のカバーフィルターは図示省略してある。
【0034】
更に、(38)は同じく取付ブラケット(30)の上端部へ複数の水平な回動支点ピン(蝶番)(39)を介して、一定角度(α)の起伏的な回動操作自在に枢着された天板であり、断面ほぼ倒立U字型のステンレス鋼板から上記煮釜(1)よりも若干大きな直径(例えば約500 mm )の円形に作成されている。
【0035】
そして、その天板(38)を支点ピン(39)の廻りに、煮釜(1)の開口上面から退避する方向へ起し上げた状態では、図9の鎖線に示す如く、上記取付ブラケット(30)の両ストッパーエッジ(34)により安定良く受け止められて、その煮釜(1)に対して後述の煮篭や攪拌羽根を支障なく出し入れできるようになっている。上記天板(38)の回動する一定角度(α)が、例えば約130度の鈍角として設定されているのである。
【0036】
(40)は上記天板(38)のフリーな先端側から煮釜(1)の開口縁部を指向して、一体的に垂下された左右一対の突っ張り支持脚であり、その各支持脚(40)の下端部に被着一体化された合成樹脂製の二叉フォーク(41)が、上記煮釜(1)の開口縁部へ係脱自在に係止することにより、その天板(38)を煮釜(1)の真上に張り出し横架する水平設置状態として、安定良く維持できるようになっている。(42)はその両支持脚(40)の左右相互間に固定横架された水平な連結アームである。
【0037】
(A)は上記煮釜(1)内に貯溜される固形食材(M)の漬け込み液(S1)(S2)を攪拌する攪拌機の総称であり、上記天板(38)へ次の通り組み付けられているため、その天板(38)との一体的に起伏操作することができ、後述の攪拌羽根を煮釜(1)に対して上方から出し入れ可能である。
【0038】
即ち、(43)は天板(38)の上面へ複数の固定ボルト(44)を介して搭載された攪拌用駆動モーター(ギャードモーター)であり、例えば約60 r.p.m/60Hz の回転数を有するが、その回転数は固形食材(M)と漬け込み液(S1)(S2)の種別や性状などに応じた可変として、インバーター(45)により調整制御されるようになっている。(46)はその駆動モーター(43)から回転動力を取り出すPTO軸であって、上記煮釜(1)の中心に向かって一定長さ(H2)だけ垂下している。
【0039】
(47)は同じく天板(38)の下面へ複数の固定ボルト(48)によって取り付け一体化されたベアリングケースであり、その内部には上記PTO軸(46)のラジアルベアリング(49)とスラストベアリング(50)並びにオイルシール(51)が封入設置されている。(52)はそのベアリングケース(47)の下面を施蓋するエンドカラーであり、押圧ボルト(53)によってPTO軸(46)へ押し付けられている。
【0040】
上記煮釜(1)の開口上面まで到達しないPTO軸(46)の下端部は半割り面(46a)として、ほぼ倒立L字型に切り欠かれており、その半割り面(46a)からはキーピン(54)が横向き一体的に突出している。(55)はそのキーピン(54)の真上に並列する分布状態として、同じくPTO軸(46)の中途高さ位置から横向き一体的に突設されたカバースリーブ用係止ピン、(56)は上記PTO軸(46)へ昇降自在に套嵌されたカバースリーブであり、これに切り欠かれた昇降ガイド長孔(57)が、PTO軸(46)から突出する上記係止ピン(55)と係合しているため、そのPTO軸(46)からカバースリーブ(56)の抜け落ちるおそれはない。
【0041】
他方、(58)は上記PTO軸(46)の下端部へ着脱自在に継ぎ足し連結される一定長さ(例えば約560 mm )の回転羽根軸であり、その上端部がPTO軸(46)の上記半割り面(46a)と咬み合う半割り面(58a)として、対応的なほぼL字型に切り欠かれている。(59)はその回転羽根軸(58)の半割り面(58a)に開口形成されたキーピン受け入れ孔である。
【0042】
つまり、上記カバースリーブ(56)をその昇降ガイド長孔(57)の一定長さ分だけ上昇操作すれば、PTO軸(46)のキーピン(54)が裸状態に露出するため、そのPTO軸(46)と上記回転羽根軸(58)との半割り面(46a)(58a)同志を咬み合わせて1本化する如く、上記キーピン(54)へ回転羽根軸(58)のキーピン受け入れ孔(59)を差し込むことによって、その回転羽根軸(58)をPTO軸(46)へすばやく連結することができるようになっており、その連結状態では回転羽根軸(58)がPTO軸(46)と一体に回転作用する。
【0043】
その連結後に上昇操作手を離せば、自づと下降するカバースリーブ(56)が、上記PTO軸(46)と回転羽根軸(58)との咬み合い部分を包囲・拘束することになる結果、その回転羽根軸(58)の抜け落ちるおそれはない。このような連結状態から再度カバースリーブ(56)を上昇させて、その回転羽根軸(58)を上記PTO軸(46)から取りはずすことができることは、言うまでもない。
【0044】
(60)は上記回転羽根軸(58)の下端部から一体的に下向く振れ止め凸子であって、煮釜(1)の底面(1a)に開口している上記排水口(13)へ抜き差し自在に差し込まれることにより、その回転羽根軸(58)を煮釜(1)内の垂直中心線上に沿って垂立する安定な振れ止め状態に保つ。
【0045】
(61)は同じく回転羽根軸(58)の下端部から横向き一体的に張り出す攪拌放射羽根であって、一定の回転直径(D)(例えば約105 mm )を備えており、その回転遠心力によって煮釜(1)内の漬け込み液(S1)(S2)を周囲へ拡散する。(62)はその攪拌放射羽根(61)とほぼ同じ回転直径(D)を有する一連の攪拌スクリュー羽根であって、上記回転羽根軸(58)の中途高さ位置から一体的に張り出されており、その螺旋リードによって漬け込み液(S1)(S2)を煮釜(1)内の垂直中心線に沿って、その底面(1a)から上方へ流動させるようになっている。
【0046】
又、(63)は例えば固形食材(M)を甘納豆の原料(大納言やうずら豆、空豆、栗、 甘藷芋など)とし、その漬け込み液(S2)を糖蜜として漬け込み煮炊きするような場合に、液面(L−L)に生成される皮膜により、糖蜜からの水分蒸発作用が遮断されてしまうことを予防すべく、その液面(L−L)を波立たせるための合成樹脂製補助攪拌羽根である。
【0047】
このような補助攪拌羽根(63)は、固形食材(M)やその漬け込み液(S1)(S2)の種類に応じて使用される予備品であり、一定長さのハンガーアーム(64)と挟持クランプ(65)を介して、上記回転羽根軸(58)の上端部付近へ着脱自在に挟み付けられており、その回転羽根軸(58)と一体に回転作用する。従って、不必要な場合には上記挟持クランプ(65)の固定ボルト(66)を抜き出すことにより、その回転羽根軸(58)から取りはずすことができる。
【0048】
甘納豆の原料である大納言やうずら豆、空豆、栗、甘藷芋など(以下、豆類と総称する。)を固形食材(M)の典型例として、本発明の上記漬け込み煮炊き装置により、甘納豆を製造する方法について説明すると、予じめ水漬けされた生状態の豆類(M)を、一定容量(例えば約5升)の形崩れ防止用煮篭(B)へ一旦収容する。
【0049】
その煮篭(B)は図14〜18に抽出して示す如く、上記回転羽根軸(58)の攪拌スクリュー羽根(62)や攪拌放射羽根(61)と干渉しない直径(例えば約140 mm )の攪拌羽根逃し入れ中心口(67)(68)を備えた平面視のドーナツ型篭本体(69)と蓋体(70)とから成る組立品であり、その何れも漬け込み液(S1)(S2)の流通孔(71)(72)が多数開口分布するパンチングメタルや金網、その他の保形強度に富む多孔材から作成されている。
【0050】
しかも、蓋体(70)は篭本体(69)の内部に落ち込む大きさ(例えば約420 mm の直径)の相似な円板形態をなし、その上記攪拌羽根逃し入れ中心口(68)から放射対称分布状態に派生する複数の補強板片(73)には、各々把手(74)が直径方向(横方向)に沿って進退スライド操作できるように枢支されている。
【0051】
つまり、その把手(74)の枢支ピン(75)を篭本体(69)の胴面に開口分布している流通孔(71)へ差し込み進出させれば、蓋体(70)が篭本体(69)との固定状態に維持されることになる一方、同じく把手(74)の枢支ピン(75)を篭本体(69)の上記流通孔(71)から抜き出し退避させれば、その蓋体(70)が篭本体(69)内への所謂落し蓋として、上記豆類(M)の嵩張り変化する膨軟作用に追従する如く、経時的に自づと上昇することができるようになっているのである。
【0052】
尚、(76)は篭本体(69)の開口縁部へ起伏的な回動操作自在に枢着された向かい合う一対の把手、(77)は同じく篭本体(69)の上記攪拌羽根逃し入れ中心口(67)から胴面と底面へ派生する複数の補強板片であり、このような篭本体(69)は把手(76)の伏倒状態において、その複数を安定良く積み重ねることもできるが、図例では上記煮釜(1)に対する1個の使用状態を示している。
【0053】
そして、豆類(M)が収容された煮篭(B)を、上記煮釜(1)の内部へ吊り込んで静置させ、その篭本体(69)の攪拌羽根逃し入れ中心口(67)へ挿入した攪拌機(A)の回転羽根軸(58)を、攪拌用駆動モーター(43)のPTO軸(46)と連結一体化することにより、煮釜(1)内の垂直中心線上に沿って垂立させた上、その煮釜(1)へ先ず漬け込み液(S1)となる水を投入して、豆類(M)の全体を水漬け状態に保つ。
【0054】
その場合には、上記煮篭(B)の蓋体(70)を、その篭本体(69)内への落し蓋として、豆類(M)の上面へフィットさせると共に、上記補助攪拌羽根(63)を回転羽根 軸(58)から取りはずしておき、好ましくは煮釜(1)の開口上面を図19のように、別個なトップカバー(78)により放熱しない状態に施蓋する。
【0055】
このような準備後、上記煮釜(1)の蒸気ジャケット(2)へ蒸気を供給して、その加熱により豆類(M)を第1次的に煮炊き作業すると共に、その過程では上記攪拌機(A)の回転羽根軸(58)を駆動モーター(43)により回転駆動して、その攪拌スクリュー羽根(62)と攪拌放射羽根(61)により豆類(M)の漬け込み液(水)(S1)を適度にゆっくりと攪拌・対流させる。
【0056】
又、その豆類(M)の水漬け煮炊き中には、煮釜(1)内の加熱温度を上記加熱温度センサー(26)により検知して、その現在温度が予じめ設定された目標の加熱温度まで一旦上昇・沸騰したならば、その後は約95℃〜98℃の沸騰しない加熱温度を安定良く維持し得るように、単位時間当りの温度上昇率を検知し乍ら、その加熱温度センサー(26)からの出力電気信号に基いて、コントローラー(27)により上記蒸気供給管路(16)における電磁弁(18)の開度を調整制御し、一定時間の経過後に蒸気の供給を停止して、渋切り(アク抜き)する。
【0057】
その渋切り作業は上記攪拌用駆動モーター(43)を停止した状態のもとで、排水管路(14)の開閉弁(15)を開放することによって行ない、渋切り後には再度煮釜(1)の内部へ漬け込み液(水)(S1)を投入し、豆類(M)の全体を水漬け状態に保ち、引き続き蒸気の供給により豆類(M)の第2次的な煮炊き作業を行なう。
【0058】
その第2次的な水漬け煮炊き中にも、上記攪拌機(A)を駆動して、その回転羽根軸(58)の攪拌スクリュー羽根(62)と攪拌放射羽根(61)により、豆類(M)の漬け込み液(水)(S1)を適度にゆっくりと攪拌・対流させる一方、やはり煮釜(1)内の加熱温度を上記加熱温度センサー(26)により検知して、その現在温度が予じめの設定目標温度まで一旦上昇・沸騰したならば、その後は約90℃〜95℃の沸騰しない加熱温度を保つように、上記加熱温度センサー(26)からの検知出力信号に基いて、そのコントローラー(27)により上記電磁弁(18)の開度を調整制御し、一定時間の経過後に蒸気の供給を止めて、そのまま一定時間だけ放置することにより、豆類(M)を蒸らし作用する。
【0059】
尚、その一定時間の蒸らし作用後には、煮釜(1)の開口上面から所謂打ち水を施すことにより、豆類(M)を緩やかに冷却し、煮釜(1)の排水管路(14)から排水する。
【0060】
このようにして煮炊き終了した豆類(M)は、その煮篭(B)を煮釜(1)から吊り出すことなく、依然として煮釜(1)内での静置状態に保ち、又攪拌機(A)の上記回転羽根軸(58)も煮釜(1)内の垂立状態に維持したままで、次に豆類(M)の漬け込み液(S2)となる糖蜜を投入して、引き続き蜜漬け作業を行なう。
【0061】
そのための糖蜜は一定量の水と、その約3倍の砂糖(グラニュー糖)とから成る混合物として、その砂糖が溶解した透明度の高い液体であり、これを特別に調製するか、又は市販品を買い求め、好ましくは豆類(M)とほぼ同じ重量比率として、上記煮釜(1)の内部に貯溜させる。
【0062】
そして、豆類(M)の蜜漬け作業を行なう場合には、上記煮釜(1)のトップカバー(78)を取りはずして、その開口上面を図20、21のような水分が蒸発しやすい全開状態に保つ一方、煮篭(B)の蓋体(70)をその篭本体(69)への固定状態として、豆類(M)の飛び出ないように維持する。又、上記補助攪拌羽根(63)を或る程度まで漬け込み液(糖蜜)(S2)の液面(L−L)に沈む設置高さとして、回転羽根軸(58) の上端部付近へ挟み付け使用する。
【0063】
このように準備された蜜漬け当初、未だ豆類(M)には糖蜜が吸収されておらず、その豆類(M)自身の糖度(ブリックス)が約52〜53度の淡蜜状態にある。
【0064】
そこで、このような状態から上記煮釜(1)の蒸気ジャケット(2)へ蒸気を供給し、豆類(M)とその漬け込み液(糖蜜)(S2)を加熱して、これから水分を蒸発させることにより、豆類(M)の糖度を徐々に高めてゆくのである。
【0065】
その加熱温度が高ければ高いほど、単位時間当りの水分蒸発量は多くなるが、約80℃以上の高温では豆類(M)の黒く焼け焦げ変色するおそれがあるため、その蜜漬け中の加熱温度をやはり加熱温度センサー(26)により検知して、その加熱温度が約60℃〜75℃の一定として安定良く維持されるように、上記加熱温度センサー(26)からの出力電気信号に基いて、コントローラー(27)により蒸気供給管路(16)における電磁弁(18)の開度を調整制御する。
【0066】
又、同じく漬け込み液(糖蜜)(S2)への蜜漬け煮炊き中には、上記攪拌用駆動モーター(43)を回転駆動して、その回転羽根軸(58)の攪拌スクリュー羽根(62)と攪拌放射羽根(61)により、上記漬け込み液(糖蜜)(S2)を適度にゆっくりと攪拌・対流させると同時に、上記補助攪拌羽根(63)の回転によって液面(L−L)を波立たせる一方、上記煮釜(1)の開口上面に指向している冷却ファン(36)も使用して、その回転風力により液面(L−L)から蒸発する水分を吹き飛ばす。
【0067】
つまり、加熱が進むに連れて、漬け込み液(糖蜜)(S2)の徐々に煮詰まる如く、豆類(M)の糖度が高まると、その漬け込み液(糖蜜)(S2)の液面(L−L)に皮膜が生成され、その皮膜が引き続く水分の蒸発を遮断してしまうことになるため、上記攪拌機(A)の攪拌スクリュー羽根(62)と攪拌放射羽根(61)によって、漬け込み液(糖蜜)(S2)を煮釜(1)内での全体的に攪拌・対流させると共に、その皮膜が生成されることを、上記補助攪拌羽根(63)によって予防するのである。
【0068】
しかも、煮釜(1)の開口上面から浮上する湯気を、上記冷却ファン(36)の風力により吹き飛ばして、その漬け込み液(糖蜜)(S2)における液面(L−L)の湿度を低下させ、更には冷却ファン(36)の負圧作用(ピトー管の原理)により気圧も低下させて、水分の蒸発を積極的に促進し、その蒸発量を増加させるのである。その際、上記天板(38)は冷却ファン(36)による水分の吹き飛ばし上、その風洞的な誘導作用を果すことになる。
【0069】
このような豆類(M)の蜜漬け中、煮釜(1)内の垂直中心線上に沿っては、攪拌機(A)の攪拌スクリュー羽根(62)が漬け込み液(糖蜜)(S2)に上昇螺旋流を起生させると同時に、煮釜(1)内の液面(L−L)と底面(1a)では、補助攪拌羽根(63)と攪拌放射羽根(61)との上下一対が同じく漬け込み液(糖蜜)(S2)に旋回拡散流を起生させるため、その攪拌・対流作用が煮釜(1)内の全体的に万遍なく波及し、冷却ファン(36)の風力による水分の蒸発促進作用とも相俟って、その豆類(M)の蜜漬け所要時間を大幅に短縮することができ、熱効率の向上にも役立つ。
【0070】
但し、甘納豆を1造する過程での経験則に従えば、上記蜜漬け所要時間が約12時間よりも短かいと、その漬け込み液(糖蜜)(S2)が豆類(M)の中芯まで完全に吸収・浸透し難く、未だ蒸発せずに残る水分によって、豆類(M)の早期に腐るおそれがあるため、その蜜漬け所要時間としては短かくとも約12時間に設定することが望ましい。
【0071】
何れにしても、上記豆類(M)の蜜漬け中にあって、その水分の蒸発が進行することは、煮釜(1)内に貯溜の漬け込み液(糖蜜)(S2)が徐々に豆類(M)へ吸収されて煮詰まり熟成する如く、その糖度が当初の淡蜜状態から濃蜜状態へと高まることを意味し、上記漬け込み液(糖蜜)(S2)の液面(L−L)は徐々に低下することになる結果、これを作業者の目視や図外のレベルセンサーにより知得すれば、その液面(L−L)の低下した程度から最終目標とする糖度の数値を判定することができる。
【0072】
これを換言すれば、最終目標の糖度を仕上げ蜜の数値である約70〜74度に設定して、その漬け込み液(糖蜜)(S2)の液面(L−L)がこれと対応する程度に達したことを、レベルセンサーが検知した時、その出力電気信号に基いて上記コントローラー(27)により、蒸気供給管路(16)の電磁弁(18)を閉鎖させ、蒸気の供給を止める一方、攪拌用駆動モーター(43)や冷却ファン(36)の回転も停止させるのである。
【0073】
このような短かくとも約12時間の蜜漬け作業を終了した時には、例えば約30分の一定時間だけ蜜切りを行なった後、上記攪拌スクリュー羽根(62)や攪拌放射羽根(61)の回転羽根軸(58)を駆動モーター(43)のPTO軸(46)から取りはずして、その駆動モーター(43)が搭載されている天板(38)を上記支点ピン(39)の廻りに、煮釜(1)の開口上面から退避する方向へ起し上げ操作する。
【0074】
そうすれば、煮釜(1)の開口上面に障害物が無くなるため、上記攪拌機(A)の回転羽根軸(58)と引き続き煮篭(B)とを、その煮釜(1)から支障なく取り出すことができ、更に煮釜(1)内の清掃作業も完全に便利良く行なえる。尚、その煮篭(B)から取り出した豆類(M)には、少量づつの砂糖がまぶし付けられることにより、良好な食感の甘納豆として仕上がることは、言うまでもない。
【0075】
図19〜21の作業工程図に基き、蒸気を加熱源とする甘納豆の製造法について説明したが、本発明に係る漬け込み煮炊き装置の煮釜(1)には電気ヒーター(8)も設けられているため、図12、13の電気制御回路から明白なように、その電気ヒーター(8)を使用して、固形食材(M)とその漬け込み液(S1)(S2)の加熱や、その加熱温度センサー(26)からの検知出力信号に基く調整制御並びにヒーター用電源スイッチのオン・オフ制御などを、上記とほぼ同様に行なうことができ、又蒸気と電気とを加熱源として併用し、その蒸気により煮釜(1)の底面(1a)を加熱すると同時に、煮釜(1)の胴面(1b)を電気ヒーター(8)により抵抗加熱しても良い。
【0076】
殊更、上記甘納豆の製造法から例示されるように、固形食材(M)の漬け込み煮炊き作業に短かくとも約12時間の長時間を要し、その作業が夜間にまで及ぶ場合には、電気ヒーター(8)を使用して無人運転することが好ましく、これによれば騒音の発生や火災事故の危険性を防止できるほか、特に固形食材(M)の煮炊き熟成状態を厳密に制御された一定温度として、例えば約60℃〜70℃に保温し得る効果がある。
【0077】
又、先には豆類を固形食材(M)とする甘納豆の製造法について説明した。そして、これでは本発明に係る漬け込み煮炊き装置の使用上、その豆類(M)を煮釜(1)の内部へ漬け込む液(S1)(S2)として、水と糖蜜との2種類を代替的に貯溜させるようになっている。
【0078】
但し、本発明の対象とする固形食材(M)は上記豆類のみならず、おでんの具材やシロップ煮の果実、甘露煮の魚介、煮豚の肉塊、惣菜などであっても良く、本発明の漬け込み煮炊き装置を例えばおでんの調理に供する場合には、図22から明白なように、その大根や豆腐、こんにゃく、里芋、つみれ、卵、はんぺんなどの練り製品、その他の必要な各種具材(M)を、やはり形崩れ防止用煮篭(B)へ一旦収容する一方、その漬け込み液(S 1)となるダシ汁(しょう油調味液)を煮釜(1)の内部へ貯溜させる。
【0079】
そして、上記煮篭(B)を煮釜(1)の内部へ吊り込み静置させ、やはり蒸気供給管路(16)からの蒸気又は/及び電気ヒーター(8)により加熱する一方、その漬け込み液(S1)を適度にゆっくりと攪拌・対流させて、必要な一定時間(例えば約17〜20時間)だけ漬け込み煮炊き作業すれば良い。
【0080】
その方法は、煮篭(B)の蓋体(70)を篭本体(69)への固定状態に保つこと以外について、図19に基き説明した豆類(M)の水漬け煮炊き作業と実質的に同一であるため、図22に図19〜21との対応符号を記入するにとどめて、その詳細な説明を省略する。
【0081】
要するに、本発明の漬け込み煮炊き装置では固形食材(M)の漬け込み液(S1)(S2)としても、その調理内容に応じた水や糖蜜、シロップ(砂糖溶液)、各種ダシ汁(調味液)を広く使用することができ、これらの種別や性状などに応じて加熱温度は勿論のこと、その上記攪拌用駆動モーター(43)の回転数も調整制御されるようになっており、又上記固形食材(M)やその漬け込み液(S1)(S2)を変更使用する場合にも、煮釜(1)から攪拌機(A)の回転羽根軸(58)を取り出して、その内部をすばやく完全に水洗い清掃作業できる点で、利便性と汎用性に優れる。
【0082】
【発明の効果】
以上のように、本発明は甘納豆の原料やおでんの具材、果実、魚介、肉塊、惣菜、その他の固形食材(M)をその形崩れ防止用煮篭(B)へ一旦収容させた上、煮釜(1)内の水や糖蜜、各種調味液などの漬け込み液(S1)(S2)へ漬け込んだ状態のもとに煮炊きする方法であって、
【0083】
上記煮篭(B)を攪拌羽根逃し入れ中心口(67)(68)が開口する平面視のドーナツ型に形作り、その攪拌羽根逃し入れ中心口(67)(68)を通じて煮釜(1)の内部へ垂立状態に挿入した回転羽根軸(58)の下端部から攪拌放射羽根(61)と、同じく回転羽根軸(58)の中途高さ位置から一連の攪拌スクリュー羽根(62)とを、各々横向き一体的に張り出して、
【0084】
上記回転羽根軸(58)の攪拌放射羽根(61)により固形食材(M)の漬け込み液(S1)(S2)に旋回拡散流を起生させる一方、上記攪拌スクリュー羽根(62)により同じく漬け込み液(S1)(S2)に上昇螺旋流を起生させて、その漬け込み液(S1)(S2)が浸透した固形食材(M)の熟成状態を得るようになっているため、冒頭に述べた従来技術の課題を悉く改良できる効果がある。
【0085】
即ち、本発明の上記方法では特願2002−150679号のような煮釜(1)の外部へ配管した循環経路(R)や、その途中に設置されたロータリーポンプ(37)の圧送力によって、煮釜(1)内の水や煮汁を外部から対流させる方法と異なり、固形食材(M)とその漬け込み液(S1)(S2)の煮炊き中、煮釜(1)の内部へ挿入した攪拌羽根(61)(62)の回転駆動によって、上記漬け込み液(S1)(S2)を強制的に攪拌・対流させるようになっているため、全体的にムラや形崩れが無い固形食材(M)の煮炊き熟成状態を効率良く得ることができる。
【0086】
しかも、上記煮釜(1)の内部へ挿入された攪拌羽根(61)(62)は、これをその煮釜(1)から取り出すこともできるようになっているため、例えば固形食材(M)の漬け込み液(S1)(S2)を変更使用するような場合に、その新旧混じり合うおそれなく、煮釜(1)の内部を隅々まで完全に便利良く清掃作業できるのである。
【0087】
又、ドーナツ型煮篭(B)の攪拌羽根逃し入れ中心口(67)(68)を通じて、煮釜(1)内への垂立状態に挿入された回転羽根軸(58)の攪拌放射羽根(61)と攪拌スクリュー羽根(62)により、上記漬け込み液(S1)(S2)の攪拌・対流作用を煮釜(1)内の全体へ一層万遍なく波及させることができ、固形食材(M)の目標とする熟成状態を極力短時間での熱効率良く得られる効果がある。
【0088】
その際、請求項2の構成を採用するならば、煮釜(1)の底面(1a)から供給蒸気によって加熱できるほか、同じく煮釜(1)の胴面(1b)から電気によって加熱することもでき、その加熱源の併用による同時加熱も可能であるため、固形食材(M)とその漬け込み液(S1)(S2)の種別や性状などに応じて使い分けることができ、特に電気を加熱源とする夜間での安全な無人運転や、固形食材(M)における煮炊き熟成状態の保温に著しく有効であり、又各種の固形食材(M)とその漬け込み液(S1)(S2)に対する対応性も広がり、汎用性と利便性が向上する。
【0089】
他方、請求項3に特定記載した漬け込み煮炊き装置の構成によれば、天板(38)の上面に搭載された攪拌用駆動モーター(43)から、そのPTO軸(46)を経て垂下する回転羽根軸(58)が、ドーナツ型煮篭(B)の攪拌羽根逃し入れ中心口(67)(68)と相俟って、煮釜(1)内の垂直中心線上に沿う垂立状態にあり、その回転羽根軸(58)の攪拌放射羽根(61)と攪拌スクリュー羽根(62)によって、固形食材(M)の漬け込み液(S1)(S2)を強制的に攪拌・対流させるようになっているため、その攪拌・対流作用が上記漬け込み液(S1)(S2)の種別や性状などに左右されることなく、常時煮釜(1)内の全体へ万遍なく波及し、固形食材(M)の煮炊き熟成状態を目標通りに効率良く得ることができる。
【0090】
しかも、上記攪拌用駆動モーター(43)を搭載している天板(38)は、煮釜(1)の胴面(1b)へ攪拌機用取付ブラケット(30)を介して、起伏的な回動操作自在に枢着されており、その天板(38)を煮釜(1)の開口上面から退避する方向へ起し上げ操作すれば、上記駆動モーター(43)のPTO軸(46)に対する回転羽根軸(58)の着脱操作や、煮釜(1)に対する煮篭(B)の出し入れ作業を行なえるようになっているため、便利良く使える合理的な漬け込み煮炊き装置として提供することができる。
【0091】
又、固形食材(M)やその漬け込み液(S1)(S2)の加熱温度を検知する加熱温度センサー(26)が、煮釜(1)の内部に臨まされており、その加熱温度センサー(26)からの出力電気信号を受けたコントローラー(27)によって、蒸気用電磁弁(18)の開閉制御又は/及び電気ヒーター(8)のオン・オフ制御を行なえるようになっているため、各種の固形食材(M)を焼け焦げ変色させるおそれなく、常時適正に制御された加熱温度のもとで、しかもロスなく煮炊きできる効果がある。
【0092】
請求項4の構成を採用するならば、例えば固形食材(M)を甘納豆の原料とし、その漬け込み液(S2)を糖蜜として、これから水分を蒸発させる必要があるような場合に、その補助攪拌羽根(63)による液面(L−L)の波立たせ攪拌作用と、冷却ファン(36)から煮釜(1)の開口上面を指向する風力とが相俟って、上記水分の蒸発を積極的に促進させることができ、その甘納豆の優れた糖度を容易に得られる効果がある。
【0093】
請求項5の構成を採用するならば、煮釜(1)の底面(1a)に開口する排水口(13)を活用して、回転羽根軸(58)を煮釜(1)内の垂直中心線上に沿う安定な垂立状態に維持することができ、その回転羽根軸(58)の攪拌放射羽根(61)と攪拌スクリュー羽根(62)が、煮篭(B)と不慮に干渉するおそれを確実に防止し得る。
【0094】
又、請求項6の構成を採用するならば、上記天板(38)の起し上げ状態を攪拌機用取付ブラケット(30)のストッパーエッジ(34)によって、安定良く確固に受け止め支持することができ、その結果煮釜(1)に対する煮篭(B)と回転羽根軸(58)との出し入れ作業を、一層安全裡に行なえる効果がある。
【0095】
請求項7の構成を採用するならば、攪拌用駆動モーター(43)のインバーター制御によって、各種固形食材(M)の漬け込み液(S1)(S2)に応じた常時適正な攪拌・対流作用を営なませることができ、その汎用性と合理性に優れる。
【0096】
更に、請求項8の構成を採用するならば、例えば固形食材(M)を甘納豆の原料である豆類とし、その漬け込み液(S1)(S2)を水と糖蜜との2種類として、煮釜(1)内へ代替的に漬け込み煮炊きするような場合、煮篭(B)の蓋体(70)をその篭本体(69)への組み付け固定状態と、同じく篭本体(69)内への落し蓋として昇降し得る状態に、すばやく使い分けることができるのであり、その利便性がますます向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る漬け込み煮炊き装置の全体を示す正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】煮釜を破断して示す図1に対応する正面図である。
【図4】図1の煮釜を抽出して示す据付け状態の正面図である。
【図5】図4の背面図である。
【図6】図4の平面図である。
【図7】図1の天板を抽出して示す拡大平面図である。
【図8】図7の側面図である。
【図9】図8の9−9線断面図である。
【図10】図9の一部を抽出した拡大図である。
【図11】攪拌補助羽根を抽出して示す斜面図である。
【図12】本発明の電気制御回路である。
【図13】同じく本発明の電気制御回路である。
【図14】煮篭の篭本体を示す平面図である。
【図15】図14の正面図である。
【図16】図14の16−16線断面図である。
【図17】煮篭の蓋体を示す平面図である。
【図18】図17の正面図である。
【図19】固形食材の水漬け煮炊き作業を示す説明図である。
【図20】同じく固形食材の図19に続く蜜漬け煮炊き作業を示す説明図である。
【図21】図20の21−21線断面図である。
【図22】別な固形食材の漬け込み煮炊き作業を示す説明図である。
【符号の説明】
(1)・煮釜
(1a)・底面
(1b)・胴面
(2)・蒸気ジャケット
(4)・据付け盤
(8)・電気ヒーター
(9)・断熱材
(13)・排水口
(14)・排水管路
(16)・蒸気供給管路
(18)・開閉用電磁弁
(20)・ドレン管路
(26)・加熱温度センサー
(27)・コントローラー
(28)・攪拌機用支持架台
(30)・攪拌機用取付ブラケット
(34)・ストッパーエッジ
(36)・冷却ファン
(38)・天板
(39)・回動支点ピン
(40)・突っ張り支持脚
(43)・攪拌用駆動モーター
(45)・インバーター
(46)・PTO軸
(47)・ベアリングケース
(54)・キーピン
(56)・カバースリーブ
(58)・回転羽根軸
(60)・振れ止め凸子
(61)・攪拌放射羽根
(62)・攪拌スクリュー羽根
(63)・補助攪拌羽根
(65)・挟持クランプ
(67)(68)・攪拌羽根逃し入れ中心口
(69)・篭本体
(70)・蓋体
(71)(72)・漬け込み液流通孔
(74)(76)・把手
(75)・枢支ピン
(78)・トップカバー
(A)・攪拌機
(B)・煮篭
(D)・回転直径
(L−L)・液面
(M)・固形食材
(S1)(S2)・漬け込み液
(α)・回動角度

Claims (8)

  1. 甘納豆の原料やおでんの具材、果実、魚介、肉塊、惣菜、その他の固形食材(M)をその形崩れ防止用煮篭(B)へ一旦収容させた上、煮釜(1)内の水や糖蜜、各種調味液などの漬け込み液(S1)(S2)へ漬け込んだ状態のもとに煮炊きする方法であって、
    上記煮篭(B)を攪拌羽根逃し入れ中心口(67)(68)が開口する平面視のドーナツ型に形作り、その攪拌羽根逃し入れ中心口(67)(68)を通じて煮釜(1)の内部へ垂立状態に挿入した回転羽根軸(58)の下端部から攪拌放射羽根(61)と、同じく回転羽根軸(58)の中途高さ位置から一連の攪拌スクリュー羽根(62)とを、各々横向き一体的に張り出して、
    上記回転羽根軸(58)の攪拌放射羽根(61)により固形食材(M)の漬け込み液(S1)(S2)に旋回拡散流を起生させる一方、上記攪拌スクリュー羽根(62)により同じく漬け込み液(S1)(S2)に上昇螺旋流を起生させて、その漬け込み液(S1)(S2)が浸透した固形食材(M)の熟成状態を得ることを特徴する固形食材の漬け込み煮炊き方法。
  2. 煮釜(1)の底面(1a)から蒸気又は/及び煮釜(1)の胴面(1b)から電気により加熱すると共に、
    その加熱温度と回転羽根軸(58)の回転数を固形食材(M)とその漬け込み液(S1)(S2)の種別や性状などに応じて、電気的に調整制御することを特徴とする請求項1記載の固形食材の漬け込み煮炊き方法。
  3. 固形食材(M)の漬け込み液(S1)(S2)を貯溜する断面ほぼU字型の煮釜(1)と、
    その煮釜(1)の底面(1a)を被覆する蒸気ジャケット(2)から導出された蒸気供給管路(16)並びにその途中に介挿設置された開閉用電磁弁(18)と、
    同じく煮釜(1)の胴面(1b)を包囲する電気ヒーター(8)と、
    固形食材(M)やその漬け込み液(S1)(S2)の加熱温度を検知すべく、上記煮釜(1)の内部に臨まされた加熱温度センサー(26)と、
    その加熱温度センサー(26)からの出力電気信号に基いて、上記電磁弁(18)を開閉制御又は/及び上記電気ヒーター(8)の電源スイッチをオン・オフ制御するコントローラー(27)と、
    上記煮釜(1)の胴面(1b)から一定高さ(H1)だけ一体的に垂立する攪拌機用取付ブラケット(30)の上端部へ、一定角度(α)だけ起伏的な回動操作自在に枢着され、且つその煮釜(1)の真上に張り出し横架する水平な支持状態として使用される天板(38)と、
    その天板(38)の上面に搭載された攪拌用駆動モーター(43)から、上記煮釜(1)の中心に向かって一定長さ(H2)だけ垂下するPTO軸(46)と、
    そのPTO軸(46)の下端部へ着脱自在に連結一体化されることにより、上記煮釜(1)内の垂直中心線上に沿って垂立する回転羽根軸(58)と、
    その回転羽根軸(58)が上記煮釜(1)内の底面(1a)に臨む下端部と中途高さ位置から、各々横向き一体的に張り出す攪拌放射羽根(61)並びに一連の攪拌スクリュー羽根(62)と、
    その攪拌羽根逃し入れ中心口(67)(68)が開口する平面視のドーナツ型に作成された固形食材形崩れ防止用の煮篭(B)とを備え、
    甘納豆の原料やおでんの具材、果実、魚介、肉塊、惣菜、その他の固形食材(M)が収容された上記煮篭(B)を、その煮釜(1)内の水や糖蜜、各種調味液などの漬け込み液(S1)(S2)へ漬け込んだ状態のもとで、蒸気ジャケット(2)への供給蒸気又は/及び電気ヒーター(8)により加熱し乍ら、上記回転羽根軸(58)の攪拌放射羽根(61)と攪拌スクリュー羽根(62)により、その漬け込み液(S1)(S2)を煮釜(1 )内の全体的に万遍なく攪拌・対流させて、その漬け込み液(S1)(S2)が浸透した固形食材(M)の熟成状態を得るように定めたことを特徴とする固形食材の漬け込み煮炊き装置。
  4. 漬け込み液(S2)の液面(L−L)を波立たせるための補助攪拌羽根(63)を、その回転羽根軸(58)の上端部付近へ着脱自在に取り付ける一方、
    攪拌機用取付ブラケット(30)が煮釜(1)の開口上面から垂立する中途高さ位置へ、その開口上面に向かって送風するための冷却ファン(36)を取り付けたことを特徴とする請求項3記載の固形食材の漬け込み煮炊き装置。
  5. 回転羽根軸(58)の下端部から振れ止め凸子(60)を下向き一体的に突設して、その振れ止め凸子(60)を煮釜(1)における底面(1a)の中心に開口する排水口(13)へ抜き差し自在に差し込むことにより、上記回転羽根軸(58)を煮釜(1)内の垂直中心線上に沿って垂立する振れ止め状態に保ったことを特徴とする請求項記載の固形食材の漬け込み煮炊き装置。
  6. 攪拌機用取付ブラケット(30)の上端部を外下がり傾斜状態の天板受け止め用ストッパーエッジ(34)として形成し、
    そのストッパーエッジ(34)に受け止められるまでの一定角度(α)だけ、天板(38)を煮釜(1)の開口上面から退避する方向へ起し上げた状態において、その煮釜(1)の開口上面から煮篭(B)と回転羽根軸(58)とを出し入れできるように定めたことを特徴とする請求項記載の固形食材の漬け込み煮炊き装置。
  7. 攪拌用駆動モーター(43)の回転数を固形食材(M)とその漬け込み液(S1)(S2)の種別や性状などに応じた可変として、インバーター(45)により調整制御できるように定めたことを特徴とする請求項記載の固形食材の漬け込み煮炊き装置。
  8. 煮篭(B)を篭本体(69)とその内部へ落ち込む大きさの相似な円板型蓋体(70)とから成る組立品として、その蓋体(70)に複数の把手(74)を横方向への進退スライド操作自在に枢支させ、
    その把手(74)の枢支ピン(75)を上記篭本体(69)の胴面に開口分布する漬け込み液流通孔(71)へ差し込み進出させることにより、上記蓋体(70)をその篭本体(69)との固定状態に使用でき、
    同じく把手(74)の枢支ピン(75)を上記漬け込み液流通孔(71)から抜き出し退避させることにより、上記蓋体(70)をその篭本体(69)内への落し蓋としても使用できるように定めたことを特徴とする請求項記載の固形食材の漬け込み煮炊き装置。
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