JP3738464B2 - 水素発生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、水素発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の従来技術としては、水蒸気改質法及び部分酸化改質法を用いた装置が知られている。
【0003】
前者の水蒸気改質法は、反応管内にメタノールと水を混入して、反応管に熱を加えることによって両者を下式の如く反応させ、水素を得るものである。
【0004】
CH3 OH + H2 O → CO2 + 3H2
上記水蒸気改質法の長所としては、得られる改質ガス中の水素濃度が高いことが挙げられるが、短所として▲1▼水の貯蔵手段及び加熱手段が必要であるため構造が複雑であり小型化が困難であること、▲2▼吸熱反応であるために加熱が必要であること、が挙げられる。このため、装置の搭載性(装置が大型化する)、始動性(始動開始から十分な水素が得られるまでに時間が掛かる)、応答性(発生される水素量を一時的に増大させたい場合に必要量が発生されるまでに時間が掛かる)が悪いという問題点があった。
【0005】
このような問題点から後者の部分酸化改質法が提案されている。この方法を用いた装置としては、特開昭62−59501号公報に開示されるような装置が知られている。これは、タンク内に貯えられている液体のメタノールを気化させて酸素(空気)と混合させ、この混合流体を触媒が収納されたハウジング内に供給管を通じて流入させることによって、両者を下式の如く反応させ、水素を得るものである。
【0006】
CH3 OH + 1/2O2 → CO2 + 2H2
上記部分酸化改質法の長所としては、▲1▼構造がシンプルであるために装置を小型化できること、▲2▼発熱反応であるために反応を起こさせるための熱源が不要であること、が上げられる。このため、装置の搭載製(即ち小型化)、始動性、応答性を良好なものとすることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記した特開昭62−59501号公報に開示される技術では、メタノールと酸素とを反応させることにより水素を発生させているものであり、そのときに発生する反応熱は外部に放出していたため、この分の熱エネルギーが無駄となり効率の悪いものであった。
【0008】
本発明は、効率の良好な水素発生装置の提供を技術的課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記した技術的課題を解決するために請求項1の発明において講じた技術的手段は、内部空間内に触媒が充満されているハウジングと、内部空間内の上流側に開口した第1供給管と、内部空間内で反応して発生される改質ガスが内部空間から流れ出るための吹き出し管と、第1供給管に接続されたメタノール供給手段と、第1供給管に接続された酸素供給手段とを備えた水素発生装置において、第1供給管は内部空間内に挿入され、第1供給管の内部空間内に挿入されている部分に配設され触媒の熱を吸収し第1供給管に伝達する熱伝導手段を備えたことである。
【0010】
更に効率の良い水素発生装置を提供するために請求項2の発明において講じた技術的手段は、内部空間内の下流側に開口しメタノール供給手段に接続された第2供給管と、第2供給管に接続された水供給手段とを備えたことである。
【0011】
【作用】
請求項1の発明においては、メタノール供給手段と酸素供給手段より第1供給管に供給されたメタノールと酸素の混合流体は、第1供給管の開口から触媒中に吹き出される。このとき、第1供給管は熱交換手段を介して触媒中の熱を吸収しているために、第1供給管内を通るメタノール(液体)が第1供給管内で気化されて触媒中に供給される。供給されたメタノールと酸素の混合流体は、ホットスポット領域(第1供給管の開口部近傍)において触媒に接触することによって下式の如く反応する。
【0012】
CH3 OH + 1/2O2 → CO2 + 2H2 (発熱反応)
この反応によって発生した改質ガス(二酸化炭素と水素の混合ガス)は、吹き出し管より順次吹き出される。
【0013】
請求項2の発明においては、第2供給管にて内部空間内の下流側にメタノールと水とを供給することによって、上記メタノールと酸素の反応熱により加熱されている触媒の熱により、メタノールと水は下式の如く反応する。
【0014】
CH3 OH + H2 O → CO2 + 3H2 (吸熱反応)
この反応によって発生した改質ガスは、上記と同様に吹き出し管より順次吹き出される。
【0015】
【実施例】
本発明に係る一実施例を図面に基づいて説明する。
【0016】
図1は本発明に係る第1実施例の水素発生装置の構成図である。同図において、ハウジング10の内部空間10a内には、触媒11が充満されている。触媒11には、銅触媒、ニッケル触媒、貴金属触媒等が用いられる。
【0017】
ハウジング10の図中下面には、開口部12aがハウジングの内部空間10a内に図中上向きに開口した第1供給管12が挿入されている。この第1供給管12の開口部12aは内部空間10aの図中上部(上流側)に位置し、更に、第1供給管12のうちハウジング内部空間10a内に位置している部分には、熱交換手段であるステンレス製の円環13が固定されている。又、第1供給管12は、後述するメタノール供給手段及び酸素供給手段に接続されている。
【0018】
一方、ハウジング10の図中下方には、開口部14aがハウジングの内部空間10a内の図中下部(下流側)に開口した第2供給管14が挿入されている。この第2供給管14は、内部空間10aの内壁に沿って螺旋状に配設されている。
【0019】
又、第2供給管14は、後述するメタノール供給手段及び水供給手段に接続されている。
【0020】
メタノール供給手段は、液体のメタノールを貯えるメタノールタンク20と、このメタノールタンク20内に貯えられているメタノールを第1供給管12及び第2供給管14に順次供給するためのメタノールポンプ21とから構成されている。尚、22、23は、メタノールの逆流及び酸素及び水がメタノールタンク20内に流入するのを防止する一方向弁を示している。
【0021】
酸素供給手段は、酸素(空気)を取り入れる取り入れ口30と、この取り入れ口30から吸い込んだ酸素中のゴミを取り除くフィルター31と、酸素を第1供給管12に順次供給するためのエアポンプ32とから構成されている。尚、本実施例では、取り入れ口30より空気を取り入れることにより酸素を得ているが、液体として封入した酸素タンクを用いてもよい。
【0022】
水供給手段は、水を貯える水タンク40と、この水タンク40内に貯えられている水を第2供給管に供給するウォータポンプ41とから構成されている。
【0023】
一方、ハウジング10の図中下面には、ハウジング10内で反応して発生する改質ガスが流れだすための吹き出し管15が取り付けられている。この吹き出し管15を流れる改質ガスは、例えば燃料電池に供給されて電力の発生源として利用される。
【0024】
尚、メタノールポンプ21、エアポンプ32、ウォータポンプ41の作動制御は、図示しない制御装置により成される。
【0025】
上記した第1実施例の水素発生装置の作用を説明する。
【0026】
第1供給管12からは、メタノールと酸素の混合流体が内部空間10aに向けて供給されるが、このとき第1供給管12の内部空間10a内に位置している部分は、円環13を介して触媒11の熱が伝達されていて加熱されているために、第1供給管12を通るメタノールはその熱で気化されて内部空間10a内に図中上向きに供給される。メタノールと酸素は、第1供給管12の開口部12a近傍のホットスポット領域HSにて触媒11と接触することにより反応され、水素と二酸化炭素とからなる改質ガスが発生される。改質ガスは、順次下流側(図中下方)に流れ、吹き出し管15より流れ出す。
【0027】
一方、第2供給管14の内部空間10a内に位置する部分は、上記メタノールと酸素の反応熱により加熱されている触媒11の熱によって加熱されていて、第2供給管14から供給されるメタノールと水の混合流体が、第2供給管14の内部空間10a内に位置する部分を通過するうちに気化されて内部空間10aの下流側に供給される。内部空間10a内に供給されたメタノールと水は、触媒11の熱により反応されて、水と二酸化炭素とからなる改質ガスが発生される。この改質ガスは、上記と同様に順次下流側に流れ、吹き出し管15より流れ出す。
【0028】
本実施例においては、メタノールと酸素の反応熱を、液体のメタノールを気化させるのに利用しているために、従来大気中に放熱していた熱を利用することができて効率がよいものである。
【0029】
又、本実施例においては、液体のメタノールを気化させるための気化器を廃止することができて装置の小型化、コスト低減に繋がる。
【0030】
又、本実施例においては、メタノールと酸素の反応熱を、メタノールと水を反応させるために利用しているために、従来大気中に放熱していた熱を利用することができて効率がよいものである。
【0031】
又、本実施例においては、第1供給管12の開口部12aを図中上向きに配設しているために、第1及び第2供給管12、14、並びに吹き出し管15を下側に集めることができて、コンパクトに構成することができる。又、下向きに配設した場合も同様である。
【0032】
尚、上記した本実施例においては、熱交換手段として円環13を採用しているが、特にこれに限定するものではなく、第1供給管12の外周にフィンを設けたりしてもよい。要は、触媒11の熱を効果的に第1供給管12に伝達することができればよい。更に、第1供給管12にのみ熱交換手段である円環13を取り付けているが、第2供給管14にもとりつけるようにしてもなんら問題はない。
【0033】
【発明の効果】
請求項1の発明においては、メタノールと酸素の反応熱を、液体のメタノールを気化させるのに利用しているために、従来大気中に放熱していた熱を利用することができて効率がよいものである。又、液体のメタノールを気化させるための気化器を廃止することができて装置の小型化、コスト低減に繋がる。
【0034】
請求項2の発明においては、メタノールと酸素の反応熱を、メタノールと水を反応させるために利用しているために、従来大気中に放熱していた熱を利用することができて効率がよいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る水素発生装置の構成図を示す。
【符号の説明】
10・・・ハウジング
10a・・・内部空間
11・・・触媒
12・・・第1供給管
12a・・・開口部
13・・・円環(熱交換手段)
14・・・第2供給管
14a・・・開口部
15・・・吹き出し管
20・・・メタノールタンク(メタノール供給手段)
21・・・メタノールポンプ(メタノール供給手段)
30・・・取り入れ口(酸素供給手段)
31・・・フィルター(酸素供給手段)
32・・・エアポンプ(酸素供給手段)
40・・・水タンク(水供給手段)
41・・・ウォータポンプ(水供給手段)

Claims (2)

  1. 内部空間内に触媒が充満されているハウジングと、
    前記内部空間内の上流側に開口した第1供給管と、
    前記内部空間内で反応して発生される改質ガスが前記内部空間から流れ出るための吹き出し管と、
    前記第1供給管に接続されたメタノール供給手段と、
    前記第1供給管に接続された酸素供給手段とを備えた水素発生装置において、
    前記第1供給管は前記内部空間内に挿入され、前記第1供給管の前記内部空間内に挿入されている部分に配設され前記触媒の熱を吸収し前記第1供給管に伝達する熱伝導手段を備えたことを特徴とする水素発生装置。
  2. 前記内部空間内の下流側に開口し前記メタノール供給手段に接続された第2供給管と、
    該第2供給管に接続された水供給手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の水素発生装置。
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