JPH0794321B2 - 排熱を利用するメタノール改質方法及び排熱回収型メタノール改質装置 - Google Patents

排熱を利用するメタノール改質方法及び排熱回収型メタノール改質装置

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JPH0794321B2
JPH0794321B2 JP2229862A JP22986290A JPH0794321B2 JP H0794321 B2 JPH0794321 B2 JP H0794321B2 JP 2229862 A JP2229862 A JP 2229862A JP 22986290 A JP22986290 A JP 22986290A JP H0794321 B2 JPH0794321 B2 JP H0794321B2
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信孝 土本
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はガスエンジン設備、ガスタービン設備、燃料電
池設備等に於いて使用する排熱を利用するメタノール改
質方法及び排熱回収型メタノール 改質装置の改良に係り、改質器内全域を最適な改質反応
温度に維持することにより、改質性能並びに作動の安定
性の向上を可能とした排熱回収型メタノール改質システ
ムに関するものである。
(従来の技術) ガスエンジンやガスタービンの排気熱を利用してメタノ
ールを改質反応させ、増熱された改質ガスをガスエンジ
ンやガスタービンの燃料として用いる方法は公知である
(特開52−113426,特開59−77014,特開平1−244123
等)。
また、燃料電池の燃料極からの未反応燃料の燃焼熱を利
用してメタノールを改質反応させ、水素リッチな改質ガ
スを燃料電池用燃料として用いる方法も公知である(特
開昭60−258865,特開昭64−5901等)。
ところで、一般的にメタノールの改質反応と呼ばれてい
るものには次のA及びBの二とおりの反応があるが、通
常あまり厳格に呼称の区別はされていない。
(A)メタノールの分解反応(理想反応) CH3OH→CO+2H2 …(1) (ΔH25=21.7Kcal/mol) CH2OH+nH2O→(2+n)H2+(1−n)CO+nCO2
(2) ここで0<n<1 (B)メタノールの水蒸気改質反応(理想反応) CH3OH+mH2O→3H2+CO2+(m−1)H2O (ΔH25=11.8Kcal/mol) …(3) ここでm≧1 従来の技術では、ガスエンジンシステムに於いてはAの
方法が、またガスタービンシステムや燃料電池システム
に於いてはBの方法が夫々多く採用されている。
また、(A)の分解反応であれ或いは(B)の水蒸気改
質反応であれ、改質装置の熱交換方式には排ガスとの
直接熱交換方式と、間接熱交換方式(排ガスと熱交換
した蒸気或いは油等の熱媒を循環して改質装置の加熱源
とする)とがあるが、いずれにしても改質装置の触媒層
内に温度斑が無いようにする必要があり、特に多管方式
の場合には、各反応管への伝熱量ができるだけ等しくな
るように構造上の工夫を施す必要がある。
更に、改質装置にバーナを設けて燃料の燃焼熱を利用す
る場合には、火炎による局部加熱によって反応管の熱損
傷や充填触媒の熱劣化等が生ずるのを避ける工夫が必要
になる。
(発明が解決しようとする課題) しかし、従来用いられている熱媒循環型の熱交換方式で
は、改質器の触媒層内の各部の温度が比較的均一とな
り、局部加熱ができにくいという特徴をもっている反
面、システムが複雑になって装置が大形化し、小容量の
装置(例えば水素発生量500Nm3/h以下)やコンパクトな
可搬式装置には適用し難いという難点がある。
また、排ガスとの直接熱交換方式に於いても、300℃〜6
00℃程度の排ガス温度では排ガスと反応管との放射熱伝
達係数が小さいので、伝熱の形態としては接触熱伝達に
よる伝熱を主にした熱交換器の設計にせざるをえない。
ところが、排ガスそのものが流れ方向に温度勾配を生じ
ている関係上、触媒層内の各部の温度が不均一になり易
いうえ、触媒層にも排ガスの流れ方向に温度勾配が生じ
るという不都合がある。
一方、直接熱交換方式に於ける上述の如き欠点を解消す
るため、第5図に示す如く改質器A内を複数の室#1,#
2,#3及び#4に画成し、各室へ供給するメタノール量
B1,B2,B3,B4をコントローラCにより各室の温度に応じ
て制御する方式が開発されている(特公昭58−7822号
等)。
しかし、この特公昭58−7822号の技術にあっても、改質
器全体の伝熱面積や充填触媒量の面から判断して、コン
パクトで効率的な設計が可能とは到底言えないものにな
っている。尚、第5図に於いてDはメタノールタンク、
Eはポンプ、F,Gは蒸発器、Hはエンジン排ガス、Iは
改質ガスである。
(課題を解決するための手段) 本発明は、上述の如き従来技術の欠点を解消するため、
排ガスとの直接熱交換方式をとってシステムを簡単化
すると共に、改質器内の排ガス通路に輻射伝熱促進体
を設置して伝熱性を高めることにより、装置を小型コン
パクトにし、更に、複数ある反応管への伝熱量がほぼ
均一になるような改質器の構造とすることにより、改質
器内全域を最適な改質反応温度に維持して改質特性を高
めると共に、安定した作動性能を得られるようにした、
排熱を利用するメタノール改質方法と、排熱回収型メタ
ノール改質装置を提供するものである。
即ち、本件方法発明は、メタノールを含む原料ガスを改
質反応触媒が充填された反応空間へ通し乍ら、外部より
排ガスにより加熱して水素リッチなメタノール改質ガス
を得るようにした排熱を利用するメタノール改質方法に
おいて、前記反応空間の形成材の近傍位置に多孔質金属
発泡体又は多メッシュ金網の積層体若しくは多孔質セラ
ミックから成る通気性の輻射伝熱促進体を配設すると共
に、当該輻射伝熱促進体を貫通して加熱用排ガスを反応
空間の形成材へ接触自在に流通させ、輻射伝熱促進体か
ら反応空間の形成材へ熱量を高効率で伝熱するようにし
たことを発明の基本構成とするものである。
また、請求項(2)に記載の本件装置発明は、排ガス流
入ノズルと排ガス流出ノズルを夫々備えた筒状の外部ケ
ーシングと;改質反応触媒が充填され且つメタノールを
含む原料ガスが流通する複数の反応管の各上端部及び各
下端部を上部リングヘッダ及び下部リングヘッダへ夫々
接続して成り、前記外部ケーシング内へ配設した筒状の
反応管壁と;外部ケーシング内へ前記筒状反応管壁と同
芯状に且つ前記排ガス流入ノズルと連通状に配設した通
気性を有する筒状の輻射伝熱促進体とから構成され、排
ガス流入ノズルから流入した排ガスを輻射伝熱促進体を
貫通せしめて反応管壁へ接触自在に流通させ、輻射伝熱
促進体から反応管へ熱量を高効率で伝熱することを発明
の基本構成とするものである。
更に、本件請求項(3)に記載の本件装置発明は、排ガ
ス流入ノズルと排ガス流出ノズルを備えた筒状の外部ケ
ーシングと;改質反応触媒が充填され且つメタノールを
含む原料ガスが流通する空間部を形成する二重筒体の上
部開口及び下部開口へ上部リングヘッダ及び下部リング
ヘッダを夫々接続して成り、前記外部ケーシング内へ配
設した筒状の反応管壁と;外部ケーシング内へ前記筒状
反応管壁と同芯状に且つ前記排ガス流入ノズルと連通状
に配設した通気性を有する筒状の輻射伝熱促進体とから
構成され、排ガス流入ノズルから流入した排ガスを輻射
伝熱促進体を貫通せしめて反応管壁へ接触自在に流通さ
せ、輻射伝熱促進体から反応管壁へ熱量を高効率で伝熱
することを発明の基本構成とするものである。
(作用) エンジン等からの排ガスOは排ガス流入ノズル5を通し
て改質装置内へ供給され、多孔質性の輻射伝熱促進体2
を貫通したあと、反応空間の形成材である反応管7に沿
って流通し、排ガス流出ノズル4から外部へ排出され
る。
各反応管7は、前記高放射率の輻射伝熱促進体2からの
輻射熱と排ガスOの接触伝熱によってほぼ均一に加熱さ
れ、これにより反応管7内に充填された改質反応触媒14
が加熱される。
一方、原料ガス流入ノズル12より供給された原料ガスS
は反応空間を形成する各反応管7へほぼ均等に供給され
る。各反応管7内へ供給された原料ガスは、充填された
改質反応触媒14と接触しつつ流通する間に、所謂分解反
応若しくは水蒸気改質反応を受けて改質され、発生した
メタノール改質ガスTが流出ノズル13より外部へ取り出
されて行く。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第1図は本発明に係る排熱回収型メタノール改質装置の
断面概要図であり、第2図は第1図のA−A視断面図で
ある。
第1図及び第2図に於いて、1は密閉筒形の外部ケーシ
ング、2は外部ケーシング1の中央部に同芯状に立設し
た円筒状の輻射伝熱促進体、3は外部ケーシング1と輻
射伝熱促進体2との間に同芯状に立設した反応管壁3で
あり、反応管壁3の両側空間が排ガス流路P,Qとなって
いる。
前記外部ケーシング1は鋼板及び断熱材等から形成され
ており、その下方側部には排ガス流出ノズル4が設けら
れている。また、外部ケーシング1の下方部には前記輻
射伝熱促進体2に連通する排ガス流入ノズル5が、更
に、外部ケーシング1の上方部には輻射伝熱促進体2の
出し入れ口が夫々設けられており、常時は蓋体6により
密閉されている。
前記輻射伝熱促進体2は、排ガス最高温度に耐えしかも
放射率の高い多孔質の金属発泡体や金属網の積層体、多
孔質のセラミックス材等により中空円筒状に形成されて
おり、前記排ガス流入ノズル5に連通せしめて外部ケー
シング1の中央部に、これと同芯状に配設されている。
前記反応管壁3は、複数本の反応管7と反応管7の相互
間を連結する排ガス流規制バッフル8とから円筒形に形
成されている。即ち、反応空間の形成材である複数本の
反応管7は、前記円筒状の輻射伝熱促進体2の外側近傍
にこれと同芯状に配列されている。
前記各反応管7の上端部はリング状の上部ヘッダ9に、
また、各反応管7の下端部はリング状の下部ヘッダ10に
夫々連通されており、更に、反応管壁3を構成する排ガ
ス規制バッフル8は反応管7よりも若干短く選定されて
おり、これによって反応管壁3の上方部には、流路Pか
ら流路Qへ排ガスOが流通するための流路11が形成され
ている。
尚、第1図に於いて12は上部リングヘッダ9に設けられ
た原料ガス流入ノズル、13は下部リングヘッダ10に設け
られた改質ガス流出ノズル、14は反応管7内に充填され
た改質反応触媒、Sは原料ガス、Tはメタノール改質ガ
スである。
第3図は本発明の第2実施例に係る排熱回収型メタノー
ル改質装置の縦断面概要図であり、排ガスOの流入方向
やその流れ方向、原料ガスの流れ方向を前記第1図の場
合と逆にした場合を示すものである。
また、第4図は本発明の第3実施例に係る装置の横断面
概要図であり、反応空間の構造が前記第1実施例と若干
異なっている。即ち、本実施例にあっては、反応空間が
同芯状に配列した二個の筒体15,16とから形成されてお
り、両筒体15,16の間に改質反応触媒14が充填されてい
る。
また、反応空間を形成する筒体15,16の上方部に、排ガ
ス流路11が形成されていることは勿論である。
次に、本発明に係る排熱回収型メタノール改質装置の作
動を第1実施例に基づいて説明する。
原料ガスS、即ちメタノール(分解反応の場合)或いは
メタノールと水の混合物(水蒸気改質の場合)の過熱蒸
気(例えば200℃〜350℃)は、原料ガス流入ノズル12よ
り上部リングヘッダ9内へ導入され、複数本の反応管7
へほぼ均等に分配される。この原料ガスSが改質反応触
媒14の充填された各反応管7内を下部リングヘッダ10に
向けて流通する間に改質反応が進行し、改質ガス流出ノ
ズル13より改質ガスTとして取り出される。
このメタノールの分解反応あるいは水蒸気改質反応は吸
熱反応なので、反応管7の外部より加熱を行なう必要が
ある。
本発明は、この加熱源にガスエンジンやガスタービンそ
の他の装置・機器からの300℃〜600℃程度の中温の排ガ
スOを有効に利用しようとするものであり、排ガスOは
流入ノズル5より改質器に導入され、中空円筒型の輻射
伝熱促進体2の内筒部より外筒部に向けて、多孔質な輻
射伝熱促進体2内を貫通して排ガス通路P内へ流れ込
む。
排ガス通路P内へ入った排ガスOは、反応管7および排
ガス流規制バッフル8から成る反応管壁3に規制され
て、排ガス通路P内を上方へ流れ、上部のバッフル8の
欠けている通路11を通って排ガス通路Q内へターンし、
通路Qを上から下へ流れながら排ガス流出ノズル4より
排気される。このとき、輻射伝熱促進体2には利用する
排ガス温度の最高温度に耐え、かつ放射率の大きい材質
が使用されているため、反応管壁3への放射伝熱が促進
され、かつ各反応管7への伝熱量も大むね均一とするこ
とができる。尚、第1表は各種材料の放射率を示すもの
である。
ここで、物体から放射される熱放射エネルギーと、その
伝達のしくみについて概要する。
(1) 先ず、一様温度の灰色ガス体表面から単位面積
・単位時間当たり放射される熱放射エネ ルギーは、次のように表される。
E=εg(s)・δ・Tg4(Kcal/m2h) 但し E;熱放射エネルギー(Kcal/m2h) εg(s);ガスの指向放射率 δ;ステファンボルツマン定数 (4.88×10-8Kcal/m2h0K4) Tg;ガス温度(゜K) また、εg(s)はガス体の種類、温度(Tg)、分圧
(P)、ガス体層厚さ(S)により定まる。
(2) 次に、一様温度の灰色固体表面から単位面積・
単位時間当たり放射される熱放射エネルギーは次のよう
に表される。
E=εw・δ・Tw4(Kcal/m2h) 但し、E;熱放射エネルギー(Kcal/m2h) εw;固体表面放射率 δ;ステファンボルツマン定数 (4.88×10-8)Kcal/m2h0K4) Tw;固体表面温度(゜K) また、εwは固体の種類、表面状況、温度により定ま
る。
(3) 更に第1図に示すような改質装置で輻射伝熱促
進体が無い場合のガス放熱による場合の伝熱量は次のよ
うになる。
但し、排ガス温度:500℃、排ガス成分:CO210%、H2O10
%、残N2及びO2、反応管壁温度:300℃、ガス体層厚さ:
0.8m(反応管壁3の内径約1,000φ)とする。また、こ
のときのεg(s)は約0.15となる。
排ガス0から反応管7への熱放射伝熱量は近似的に次式
で表わされる。
ΔQ=εg(s)・δ・(Tg4−Tw4) 上記値を代入するとΔQ≒1,800Kcal/m2hとなる。
(4) 最後に、第1図に示す本件発明に係る改質器で
輻射伝熱促進体2を設置した場合の伝熱量は次のように
なる。
いま、排ガス温度を500℃(従って輻射伝熱促進体の表
面温度TB=500℃)、反応管の管壁温度を300℃とす
る。
また、輻射伝熱促進体を20−25ステンレス(SUS310S)
製メッシュ金網を多重にしたものを高温酸化処理したも
の(表1よりεB≒0.9となる)とする。
更に、輻射伝熱促進体2から反応管7までの距離を10cm
前後とすると、その間でのガス体0における熱放射エネ
ルギー吸収は無視できて、輻射伝熱促進体2から反応管
7への熱放射伝熱量は、近似的に次式で表される。
ΔQ=εB・δ・(TB−Tw4) ここで、上記各値を代入すると、ΔQ≒10,900Kcal/m2h
となる。
このように、排ガス0の顕熱を利用したメタノール改質
装置において、輻射伝熱促進体2をうまく設置すると、
設置しない場合に比べて格段に反応管7への伝熱量が約
5〜7倍増大することになる。
(発明の効果) 本件発明に於いては、原料ガス0が流通し且つ改質反応
触媒を充填した反応空間の形成材の近傍に、高放射率の
多孔質性輻射伝熱促進体2を配設すると共に、当該輻射
伝熱促進体2を貫通せしめた後の排ガスを反応空間形成
材に沿って流通させる構成としているため、排ガスの保
有する顕熱を有効に反応空間の形成材へ伝熱することが
出来、排ガスのエネルギー回収率が向上すると共に装置
の大幅の小形化が可能となる。
また、本発明に於いては、多孔質性の輻射伝熱促進体2
を円筒状に形成すると共にこれと同芯状に反応空間を形
成する反応管7(又は筒体15,16)を配設し、排ガス0
を輻射伝熱促進体2の内方から外方へ向けて貫通させる
構成としているため、各反応管7への伝熱量は夫々ほぼ
均一となり、触媒充填量の面からも改質反応のより効率
的な設計が可能となる。
更に、本発明に於いては、排ガスとの直接熱交換方式を
採用しているため、従来の熱媒体油循環方式に比べてシ
ステムを簡単にでき、設備費を大幅に低減できる。
本発明は上述の通り、装置の小形・コンパクト化や熱回
収率の向上、改質効率の向上等の面で優れた実用的効果
を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本件発明の第1実施例に係る排熱回収型メタノ
ール改質装置の縦断面概要図であり、第2図は第1図の
A−A視断面図である。 第3図は本発明の第2実施例に係る装置の縦断面概要図
である。 第4図は本発明の第3実施例に係る装置の横断面概要図
である。 第5図は、従前の排熱回収型メタノール改質装置に於け
る排ガス直接熱交換方式の説明図である。 1……外部ケーシング 2……輻射伝熱促進体 3……反応管壁 4……排ガス流出ノズル 5……排ガス流入ノズル 6……輻射伝熱促進体の出し入れ口 7……反応管 8……排ガス流規制バッフル 9……上部リングヘッダ 10……下部リングヘッダ 11……排ガス流路 12……原料ガス流入ノズル 13……改質ガス流出ノズル 14……改質反応触媒 15,16……金属製筒体 P・Q……排ガス通路 O……排ガス S……原料ガス T……メタノール改質ガス

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メタノールを含む原料ガスを改質反応触媒
    が充填された反応空間へ通し乍ら、外部より排ガスによ
    り加熱して水素リッチなメタノール改質ガスを得るよう
    にした排熱を利用するメタノール改質方法において、前
    記反応空間の形成材の近傍位置に多孔質金属発泡体又は
    多メッシュ金網の積層体若しくは多孔質セラミックから
    成る通気性の輻射伝熱促進体を配設すると共に、当該輻
    射伝熱促進体を貫通して加熱用排ガスを反応空間の形成
    材へ接触自在に流通させ、輻射伝熱促進体から反応空間
    の形成材へ熱量を高効率で伝熱するようにした排熱を利
    用するメタノール改質方法。
  2. 【請求項2】排ガス流入ノズルと排ガス流出ノズルを夫
    々備えた筒状の外部ケーシングと;改質反応触媒が充填
    され且つメタノールを含む原料ガスが流通する複数の反
    応管の各上端部及び各下端部を上部リングヘッダ及び下
    部リングヘッダへ夫々接続して成り、前記外部ケーシン
    グ内へ配設した筒状の反応管壁と;外部ケーシング内へ
    前記筒状反応管壁と同芯状に且つ前記排ガス流入ノズル
    と連通状に配設した通気性を有する筒状の輻射伝熱促進
    体とから構成され、排ガス流入ノズルから流入した排ガ
    スを輻射伝熱促進体を貫通せしめて反応管壁へ接触自在
    に流通させ、輻射伝熱促進体から反応管へ熱量を高効率
    で伝熱することを特徴とする排熱回収型メタノール改質
    装置。
  3. 【請求項3】排ガス流入ノズルと排ガス流出ノズルを備
    えた筒状の外部ケーシングと;改質反応触媒が充填され
    且つメタノールを含む原料ガスが流通する空間部を形成
    する二重筒体の上部開口及び下部開口へ上部リングヘッ
    ダ及び下部リングヘッダを夫々接続して成り、前記外部
    ケーシング内へ配設した筒状の反応管壁と;外部ケーシ
    ング内へ前記筒状反応管壁と同芯状に且つ前記排ガス流
    入ノズルと連通状に配設した通気性を有する筒状の輻射
    伝熱促進体とから構成され、排ガス流入ノズルから流入
    した排ガスを輻射伝熱促進体を貫通せしめて反応管壁へ
    接触自在に流通させ、輻射伝熱促進体から反応管壁へ熱
    量を高効率で伝熱することを特徴とする排熱回収型メタ
    ノール改質装置。
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