JPH07223801A - 燃料改質器 - Google Patents

燃料改質器

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JPH07223801A
JPH07223801A JP6019058A JP1905894A JPH07223801A JP H07223801 A JPH07223801 A JP H07223801A JP 6019058 A JP6019058 A JP 6019058A JP 1905894 A JP1905894 A JP 1905894A JP H07223801 A JPH07223801 A JP H07223801A
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JP
Japan
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catalyst layer
reforming
wall body
groove
heat medium
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Application number
JP6019058A
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English (en)
Inventor
Takashi Watanabe
孝志 渡辺
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/06Combination of fuel cells with means for production of reactants or for treatment of residues
    • H01M8/0606Combination of fuel cells with means for production of reactants or for treatment of residues with means for production of gaseous reactants
    • H01M8/0612Combination of fuel cells with means for production of reactants or for treatment of residues with means for production of gaseous reactants from carbon-containing material
    • H01M8/0625Combination of fuel cells with means for production of reactants or for treatment of residues with means for production of gaseous reactants from carbon-containing material in a modular combined reactor/fuel cell structure
    • H01M8/0631Reactor construction specially adapted for combination reactor/fuel cell
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

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Abstract

(57)【要約】 【目的】熱媒体による触媒層の加熱能力を向上させた燃
料改質器を提供する。 【構成】燃料改質器1は、従来例による燃料改質器に対
して、内周面に複数の溝211を備えた内側壁体21
と、内側触媒層23を備えた改質管2が用いられてい
る。溝211は、中間筒81に達する深さと、熱媒体4
1の通流する方向に沿って、内側壁体21の上部から下
部にわたり連続した長さを有しており、その両側の壁面
は、中間筒81に接するように配置され、溶接等によっ
て中間筒81と接合されている。また、この内側壁体2
1と、中間筒81とによって仕切られてた内側環状空間
22に、粒状改質触媒5が充填されて内側触媒層23が
形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、炭化水素系の原燃料
を改質管に通流し、この原燃料を粒状改質触媒により水
蒸気改質して水素に富む改質ガスに改質する燃料電池発
電装置用等の燃料ガスの製造に使用される燃料改質器に
係わり、粒状改質触媒が充填された粒状改質触媒層の加
熱方法等を改良したその構造に関する。
【0002】
【従来の技術】天然ガスやナフサ等の炭化水素系の原燃
料から、水蒸気を付加したうえで熱媒体により加熱しつ
つ粒状改質触媒により水素に富む改質ガスを生成し、こ
の改質ガスを一酸化炭素変成器等を経て燃料電池に供給
する燃料改質器として、改質反応に必要な熱量の供給方
法を改良した構成としたものが同じ出願人より出願され
特開平3−97602号公報により公知となっている。
【0003】図6は、上記による燃料改質器にさらに粒
状改質触媒への伝熱性能に改良を加えた従来例の燃料改
質器の縦断面図であり、図7は、図6における改質管部
分の粒状改質触媒を除いて示した横断面図である。図
6,図7において、9は、改質管8と、改質管8内側に
配設されてたバーナ4と、改質管8の周囲側部と下部と
を覆う炉容器6と、炉容器6の外周部を覆う断熱層62
を備えた燃料改質器である。
【0004】改質管8は、上下方向に直立した金属製で
円筒状をした中間筒81と、これを挟んでこの内外にそ
れぞれ間隔を設けて同心円状に配設され、上部を中間筒
81と接合する金属製の上部板85で接続され、下部を
中間筒81の下端から離してリング状で金属製の塞ぎ板
84で接続された、それぞれ金属製の内側壁体82およ
び外側壁体83とで形成されている。内側壁体82の中
間筒81に対向する側の側面,すなわちその外周面に
は、その一端を内側壁体82の外周面に溶接等により固
着された伝熱フィン821が、円周状に沿って複数本配
列されている。また、中間筒81の外側壁体83に対向
する側の側面,すなわちその外周面にも、その一端を中
間筒81の外周面に溶接等により固着された伝熱フィン
811が、円周状に沿って複数本配列されている。
【0005】このような構成により改質管8には、下端
部であい通じる内側環状空間86および外側環状空間8
7の2重の環状空間が形成されることになる。内側環状
空間86の上部には原料ガスの入口21が設けられ、外
側環状空間87の上部には改質ガスの出口22が設けら
れる。また、改質管8の内側環状空間86には、粒状改
質触媒5が充填されて内側触媒層51が形成され、ま
た、改質管8の外側環状空間87にも、粒状改質触媒5
が充填されて外側触媒層52が形成される。それぞれ
の、触媒層51と触媒層52の上面は、粒状改質触媒5
の飛散を防止するための金網5aで覆われている。
【0006】改質管8と炉容器6とで仕切られた空間
は、バーナ4が生成する熱媒体41を通流させる熱媒体
通路42として使用される。炉容器6の熱媒体通路42
の上部に当たる部位には、熱媒体出口61が設けられて
いる。炉容器6の下方および側部周囲には、熱媒体41
の温度を保持するための耐火断熱材製の断熱層62が配
置され、また、内側壁体82の上部内側には、バーナ4
で生成された直後の特に高温の熱媒体41から内側壁体
82等を保護するために、耐火性断熱材製の断熱層88
が形成されている。
【0007】燃料改質器9では、バーナ4には燃料の入
口421からは燃料(燃料改質器9によって生成された
改質ガスの供給先が、燃料電池発電装置である場合に
は、燃料電池発電装置の運転時には燃料電池本体からの
排出燃料ガスも燃料となる。)が導入され、空気入口4
22からの燃焼空気により燃焼し、燃焼ガスとしての高
温の熱媒体41を生成する。熱媒体41は改質管8の備
える内側壁体82の内周面に沿って下方に流れ、引続い
て熱媒体通路42を流れつつ、外側壁体83の外周面に
沿って上方に流れたうえで、熱媒体出口61から外部に
排出される。この間、熱媒体41は改質管8の主として
内側壁体82の内周面側から内側触媒層51を、また、
外側壁体83の外周面側から外側触媒層52を、それぞ
れ加熱するのである。
【0008】その際、内側触媒層51中の粒状改質触媒
5(以降、単に触媒と略称することがある。)は、内側
壁体82および伝熱フィン821を介して熱媒体41か
ら熱を供給されて加熱される。また、外側触媒層52中
の触媒5は、内側触媒層51加熱後の熱媒体41から
は、外側壁体83を介して、内側触媒層51からは中間
筒81および伝熱フィン811を介して加熱される。こ
れ等により、燃料改質器9では、内側触媒層51,外側
触媒層52共に十分に加熱されるように構成されてい
る。一方、原燃料と水蒸気とからなる原料ガスは入口2
1から流入し、まず、内側触媒層51中を下向きに流
れ、その後中間筒81の下端部で折返し、外側触媒層5
2に入り、外側触媒層52中を上向きに流れる。この
間、前記のようにして熱媒体41により加熱された粒状
改質触媒5の改質作用により水素に富んだ改質ガスに改
質される。このようにして得られた改質ガスは、改質ガ
スの出口22から燃料改質器9の外部に供給されてい
る。
【0009】上述のような構成の燃料改質器9において
は、天然ガスのような原燃料を水蒸気改質する際には高
温の運転温度で改質反応が行なわれ、改質管9を形成し
ている例えば耐熱鋼の最高表面温度は、運転条件にもよ
るが900〜950〔℃〕にもなるものである。また上
述の燃料改質器9によって得られた水素に富む改質ガス
を燃料電池発電装置に使用する場合には、この改質ガス
をさらに一酸化炭素変成器に通流させ、一酸化炭素濃度
を低減させた改質ガスとされるのが一般である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来技術によ
る燃料改質器9は、粒状改質触媒5により原燃料を水蒸
気改質を行うことで水素に富む改質ガスに改質するに際
し、燃料改質器を比較的小形にすることができるのであ
るが、なお次記する問題が残存している。すなわち、例
えば、原燃料がメタンを主成分とする天然ガスのような
原燃料である場合には、燃料改質器9は、ニッケル系の
触媒を用いた粒状改質触媒5を使用して、(式1)によ
る反応によって、メタンを水素に富む改質ガスに改質し
ている。
【0011】
【化1】 CH4 +H2 0 → C0+3H2 ……………………………(1) (式1)による改質反応は、700〜900〔℃〕程度
の温度条件下で行われる吸熱反応である。この吸熱反応
を維持するために、前記のように内側触媒層51,外側
触媒層52を熱媒体41により加熱しているのである。
しかしながら、内側触媒層51への加熱熱量が大量に必
要となる燃料改質器9の起動時のような場合には、熱媒
体41から,内側壁体82および伝熱フィン821を介
して供給されら熱量だけでは、内側触媒層51で発生す
る吸熱反応による吸熱量を賄うに足りる熱量に対して不
足するので、内側触媒層51は、中間筒81および伝熱
フィン811を介して外側触媒層52からこの不足の熱
量を得ようとする。このような状態になると、外側触媒
層52は、予定していた内側触媒層51からの熱量を得
ることができないばかりか、かえって内側触媒層51に
熱量を奪われることになるのであるから、外側触媒層5
2の温度は低下することになる。また、内側触媒層51
は、触媒層52の温度が低下すると、外側触媒層52か
ら得られる熱量が減少することになるので、内側触媒層
51もまた、その温度が低下することになる。すなわ
ち、このような場合には、内側触媒層51,外側触媒層
52共にその温度が低下するので、燃料改質器9は、短
時間での起動,改質ガスの急激な増量等に対応すること
が困難になることになるのである。
【0012】この発明は、前述の従来技術の問題点に鑑
みなされたものであり、その目的は、熱媒体による触媒
層の加熱能力を向上させた燃料改質器を提供することに
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明では前述の目的
は、 1)改質管と、バーナを備え、前記改質管は、筒状の中
間筒と、この中間筒を挟んでその内外にそれぞれ間隔を
設けて同心状に配設され,一方の端部を前記中間筒の一
方の端部から離して互いに塞ぎ板で塞がれた内側壁体お
よび外側壁体と、前記中間筒と前記内側壁体との間に作
られた内側空間に粒状改質触媒を充填することで形成さ
れた内側触媒層と、前記中間筒と前記外側壁体との間に
作られた外側空間に粒状改質触媒を充填することで形成
された外側触媒層とを有し、前記バーナは、前記改質管
の内側部に設置され、前記の内側触媒層および外側触媒
層を加熱するための熱媒体を前記内側壁体,塞ぎ板およ
び外側壁体の外面側に供給するものであり、熱媒体によ
り加熱された前記の内側触媒層および外側触媒層によ
り,炭化水素系の原燃料を水蒸気改質を行うことで水素
に富む改質ガスに改質するものである、燃料改質器にお
いて、改質管は、内側壁体から中間筒に達する深さを有
する溝を、熱媒体の通流する方向にその長さ方向を沿わ
せて,内側壁体の内周に沿って複数個備えてなる構成と
すること、または 2)前記1項に記載の手段において、改質管の内側壁体
に備えられるそれぞれの溝は、内側触媒層が形成されて
いる部位にその長さ方向を連続して形成されてなる構成
とすること、さらにまたは 3)前記1項に記載の手段において、改質管の内側壁体
に備えられるそれぞれの溝は、熱媒体の通流する方向に
沿って順次設けられた複数の溝群として形成され、それ
ぞれの溝群が備える溝は,少なくとも隣接する溝群の間
では、内側壁体の内周の異なる部位に形成されてなる構
成とすること、により達成される。
【0014】
【作用】この発明では、燃料改質器において、 改質管は、内側壁体から中間筒に達する深さを有する
溝を、熱媒体の通流する方向にその長さ方向を沿わせ
て、例えば、内側触媒層が形成されている部位にその長
さ方向を連続して形成され、内側壁体の内周に沿って複
数個備えてなる構成とすることにより、内側壁体に沿っ
て流れる熱媒体は、前記溝内に流れ込んで流れることが
可能となる。溝内に熱媒体が通流することで、溝を構成
している壁面は、熱媒体により直接加熱を受ける。溝の
側面を構成している壁面は、熱媒体から受け取った熱に
より、内側触媒層を円周方向から直接加熱する。また、
溝の底面を構成することになる中間筒は、熱媒体から受
け取った熱により、外側触媒層をその内周側から直接加
熱すると共に、中間筒中を円周方向に伝導した熱によ
り、内側触媒層に対しては外周側から,外側触媒層に対
しては内周側からそれぞれ加熱する。
【0015】これ等により、熱媒体の持つ熱量を、内側
触媒層および外側触媒層に対して、従来の燃料改質器の
場合によるよりも、多量に供給することが可能となる。 前記項において、それぞれの溝は、熱媒体の通流す
る方向に沿って順次設けられた複数の溝群として形成さ
れ、それぞれの溝群が備える溝は,少なくとも隣接する
溝群の間では、内側壁体の内周の異なる部位に形成され
てなる構成とすることにより、熱媒体の通流する方向に
関して最上流となる部位に在る溝群内を通流した熱媒体
は、前記溝群に熱を供給したことで温度が低下するが、
この熱媒体は、内側触媒層が形成されている部位の途中
で溝群から流れ出る。熱媒体の通流する方向に関して,
最上流側部位に在る溝群に続いて形成されている溝群内
には、これ等の溝が上流側に在る(この場合最上流側部
位に在るということになる。)溝群の溝が形成されてい
る内側壁体の内周の部位とは、異なる部位に形成されて
いることから、上流側に在る溝内を通流してこなかった
新たな熱媒体が通流することになる。この熱媒体は、そ
の温度がまだ十分に高いので、最上流部位に在る溝群に
続いて形成されている溝群の溝は、この熱媒体から十分
な熱量の供給を受けることが可能である。以降に続いて
形成されている溝群においても同様のことが言える。
【0016】これにより、内側壁体に形成された溝は、
どこの部位もほぼ一様に熱媒体からの加熱を受けること
が可能となるのである。
【0017】
【実施例】以下この発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。 実施例1;図1は、請求項1,2によるこの発明の一実
施例による燃料改質器の縦断面図であり、図2は、図1
におけるP−P矢から見た改質管部分の粒状改質触媒を
除いて示した横断面図である。図1,図2において、図
6,図7に示した従来例による燃料改質器と同一部分に
は同じ符号を付し、その説明を省略する。図1,図2に
おいて、1は、図6,図7に示した従来例による燃料改
質器9に対して、改質管8に替えて改質管2を用いるよ
うにした燃料改質器である。 改質管2は、従来例によ
る改質管8に対して、内側壁体82に替えて内側壁体2
1を用いると共に、内側触媒層として内側触媒層23を
用いるようにしている。この発明による燃料改質器1の
特徴的な構成として、内側壁体21は、中間筒81に達
する深さを有する溝211をその内周に沿って複数個備
えていることが、従来例による燃料改質器9が備える内
側壁体82と異なっている。それぞれの溝211の側面
を構成している両側の壁面2111は、中間筒81に接
するように配置され、溶接等によって中間筒81と接合
されている。従って、中間筒81の溝211の内部21
1aに対向する部位は、溝211の内部211aと直接
に接している。また、溝211の長さ方向は、熱媒体4
1の通流する方向(図1においては、紙面に向かって上
から下に向かう方向である。)に沿って、内側壁体21
の上部から下部にわたり連続して形成されている。
【0018】改質管2では、従来例による改質管8の持
つ内側環状空間86に替わる内側環状空間22が、内側
壁体21と中間筒81とによって、内側壁体21と中間
筒81の間に形成される。内側環状空間22は、内側壁
体21に前記の溝211が形成されていることで、その
円周方向が,溝211の個数と同数に分断されている。
この内側環状空間22には、粒状改質触媒5が充填され
て内側触媒層23が形成される。なお、内側壁体21の
溝211を除く外周面には、従来例による改質管8の場
合と同様に、伝熱フィン821が装着される。なお、こ
の伝熱フィン821の少なくとも一部は、壁面2111
が兼ねているとも考えられる。また、原料ガス,改質ガ
スが内側触媒層23の外部に漏れださないようにするた
めに、溝211の上部2112と下部2113は、それ
ぞれ、内部211aの部分を封止する構成としている。
【0019】実施例1による燃料改質器では前述の構成
としたので、バーナ4から加圧された状態で供給され
て、内側壁体21の内周部に沿って下向きに流れる熱媒
体41の一部は、溝211の内部211aに流れ込む。
熱媒体41は溝211の内部211a中を下向きに流れ
て、この間に、溝211を構成している壁面である,そ
れぞれの壁面2111と、溝211の内部211aに対
向している部位の中間筒81を加熱する。熱媒体41か
ら壁面2111に伝達された熱は、内側触媒層23を円
周方向から直接に加熱する。また、熱媒体41から中間
筒81の前記部分に伝達された熱は、その部位に位置す
る外側触媒層52をその内周側から直接に加熱する。さ
らに、この熱媒体41から中間筒81の前記部分に伝達
された熱は、中間筒81内を熱伝導により主として円周
方向に伝達して、中間筒81を加熱する。加熱されて高
温となった中間筒81は、内側触媒層23に対してはそ
の外周側から、外側触媒層52に対してはその内周側か
らそれぞれ加熱する。
【0020】内側触媒層23、および外側触媒層52
は、このようにして熱媒体41によって、効果的に加熱
されることで、従来例による燃料改質器9と比較して、
熱媒体41から多量の熱量を受け取ることができること
になる。従って、燃料改質器1は、急速な起動等におけ
る改質反応で発生する多量の吸熱量に見合う多量の熱量
を、内側触媒層23、および外側触媒層52に供給する
ことが可能となる。
【0021】実施例2;図3は、請求項1,3によるこ
の発明の一実施例による燃料改質器の縦断面図であり、
図4は、図3におけるQ−Q矢から見た改質管部分の粒
状改質触媒を除いて示した横断面図であり、図5は、図
3におけるR−R矢から見た改質管部分の粒状改質触媒
を除いて示した横断面図である。図3〜図5において、
図6,図7に示した従来例による燃料改質器と同一部分
には同じ符号を付し、その説明を省略する。図3〜図5
において、1Aは、図6,図7に示した従来例による燃
料改質器9に対して、改質管8に替えて改質管3を用い
るようにした燃料改質器である。
【0022】改質管3は、従来例による改質管8に対し
て、内側壁体82に替えて内側壁体31を用いると共
に、内側触媒層として内側触媒層33を用いるようにし
ている。この実施例による燃料改質器1Aの特徴的な構
成として、内側壁体31は、中間筒81に達する深さを
有する溝311をその内周に沿って複数個備えているこ
とが、従来例による燃料改質器9が備える内側壁体82
と異なっている。また、溝311は、熱媒体41の通流
する方向に沿って、上流側から順次設けられた複数の溝
群312Aと、溝群312Bとして形成されていること
が、実施例1よる燃料改質器1が備える内側壁体21と
異なっている。
【0023】それぞれの溝311の側面を構成している
両側の壁面3111は、中間筒81に接するように配置
され、溶接等によって中間筒81と接合されている。従
って、中間筒81の溝311の内部311aに対向する
部位は、溝311の内部311aと直接に接している。
また、溝群312Aに属する溝311の長さ方向は、熱
媒体41の通流する方向に沿って、内側壁体31の上部
から中央部にわたり形成されている。また、溝群312
Bに属する溝311の長さ方向は、熱媒体41の通流す
る方向に沿って、内側壁体31の中央部から下部にわた
り形成されている。また、それぞれの溝群312A,3
12Bが備える溝311は、図4または図5において、
紙面に対して垂直方向に見た場合に、互いに重なり合わ
ないように、それぞれ内側壁体31の内周の異なる部位
に、すなわち円周上における位置をずらして形成されて
いる。
【0024】改質管3では、従来例による改質管8の持
つ内側環状空間86に替わる内側環状空間32が、内側
壁体31と中間筒81とによって、内側壁体31と中間
筒81の間に形成される。内側環状空間32は、内側壁
体31に前記の溝311が形成されていることで、その
円周方向が,溝311の個数と同数に分断されている。
この内側環状空間32には、粒状改質触媒5が充填され
て内側触媒層33が形成される。
【0025】なお、内側壁体31の溝311を除く外周
面には、従来例による改質管8の場合と同様に、伝熱フ
ィン331が装着される。伝熱フィン331は、溝群3
12Aに属する溝311と、溝群312Bに属する溝3
11の両方の溝311が形成されていない部位に装着さ
れる場合には、従来例による改質管8が備える伝熱フィ
ン821と同一の長さにできるが、どちらかの溝311
が形成される部位に装着される場合には、従来例による
改質管8が備える伝熱フィン821の長さのほぼ1/2
の長さとなる。ただし、この伝熱フィン331は、この
伝熱フィン331を壁面3111が兼ねることもできる
ことは実施例1の場合と同様である。また、原料ガス,
改質ガスが内側触媒層33の外部に漏れださないように
するために、それぞれの溝群312A,溝群312Bの
上部3112と下部3113は、それぞれ、内部311
aの部分を封止する構成としている。
【0026】実施例2による燃料改質器1Aでは前述の
構成としたので、バーナ4から加圧された状態で供給さ
れて、内側壁体31の内周部に沿って下向きに流れる熱
媒体41の一部は、まず、溝群312Aに属する溝31
1の内部311aに流れ込む。この熱媒体41は溝31
1の内部311a中を下向きに流れて、この溝311の
下部3113で溝311から出て、以降は、再び内側壁
体31の内周部に沿って下向きに流れて行く。また、バ
ーナ4から加圧された状態で供給されて、内側壁体31
の内周部に沿って下向きに流れる熱媒体41の内、溝群
312Aに属する溝311が形成されていない部位を通
流してきて、溝群312Bが形成されている領域に到達
した熱媒体41の少なくとも一部は、溝群312Bに属
する溝311の内部311aに流れ込む。この熱媒体4
1は溝311の内部311a中を下向きに流れて、この
溝311の下部3113で溝311から出て、以降は他
の熱媒体41と共に、熱媒体通路42中を流れることに
なる。
【0027】それぞれの溝311が、溝群312Aに属
するか、あるいは、溝群312Bに属しているかを問わ
ず、溝311を構成する壁面には、内部311a中を通
流する熱媒体41から加熱を受け、しかも、この熱が、
内側触媒層33および外側触媒層52に伝達されること
は、前述の実施例1による燃料改質器1の場合と同様で
ある。燃料改質器1Aが、燃料改質器1と異なる点は下
記のところに有る。
【0028】すなわち、溝群312Aに属する溝311
の内部311a中を通流した熱媒体41は、これ等の溝
311に熱を供給したことで温度が低下するのである
が、この熱媒体41は、内側壁体31の中央部でこれ等
の溝311から流れ出る。そうして、溝群312Bに属
する溝311には、新たな,従ってその温度がほとんど
低下していない熱媒体41が流れ込む。溝群312Bに
属する溝311は、この熱媒体41は、その温度がまだ
十分に高いので、これ等の溝311は、溝群312Aに
属する溝311とほぼ同量の熱を、熱媒体41から受け
取ることができるのである。これにより、燃料改質器1
Aが備える溝311は、燃料改質器1Aの急速な起動等
における改質反応で発生する多量の吸熱量に見合う多量
の熱量を、内側触媒層23がいずれの溝群に属して形成
されているものであっても、熱媒体41からほぼ一様に
受け取ることが可能となるのである。
【0029】実施例2における今までの説明では、燃料
改質器1Aの備える溝311は、熱媒体41の通流する
方向に沿って、溝群312Aと溝群312Bの2群が順
次設けらているとしてきたが、これに限定されるもので
はなく、例えば、溝311として、熱媒体41の通流す
る方向に沿って、3群,またはこれ以上の複数群の溝群
を設けてもよいものである。
【0030】
【発明の効果】この発明においては、下記の効果が有
る。すなわち、 改質管は、内側壁体から中間筒に達する深さを有する
溝を、熱媒体の通流する方向にその長さ方向を沿わせ
て、例えば、内側触媒層が形成されている部位にその長
さ方向を連続して形成され、内側壁体の内周に沿って複
数個備えてなる構成とすることにより、熱媒体の持つ熱
量を、前記溝を介して,内側および外側の両触媒層に対
して、多量に供給することが可能となるので、燃料改質
器を、短時間での起動,あるいは,改質ガスの急激な増
量等に対応させて運転することが可能となる。また、 前記項において、それぞれの溝は、熱媒体の通流す
る方向に沿って順次設けられた複数の溝群として形成さ
れ、それぞれの溝群が備える溝は,少なくとも隣接する
溝群の間では、内側壁体の内周の異なる部位に形成され
てなる構成とすることにより、それぞれの溝群に属する
溝に対して、いずれもまだ高温の熱媒体を供給すること
ができることとなり、いずれの溝群に属して形成されて
いる溝であっても、熱媒体41からほぼ一様に熱量を受
け取ることができることで、項による効果をより一層
向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1,2によるこの発明の一実施例による
燃料改質器の縦断面図
【図2】図1におけるP−P矢から見た改質管図部分の
粒状改質触媒を除いて示した横断面図
【図3】請求項1,3によるこの発明の一実施例による
燃料改質器の縦断面図
【図4】図3におけるQ−Q矢から見た改質管部分の粒
状改質触媒を除いて示した横断面図
【図5】図3におけるR−R矢から見た改質管部分の粒
状改質触媒を除いて示した横断面図
【図6】従来例の燃料改質器の縦断面図
【図7】図6における改質管部分の粒状改質触媒を除い
て示した横断面図
【符号の説明】
1 燃料改質器 2 改質管 21 内側壁体 211 溝 22 内側環状空間 23 内側触媒層 41 熱媒体 5 粒状改質触媒 81 中間筒

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】改質管と、バーナを備え、 前記改質管は、筒状の中間筒と、この中間筒を挟んでそ
    の内外にそれぞれ間隔を設けて同心状に配設され,一方
    の端部を前記中間筒の一方の端部から離して互いに塞ぎ
    板で塞がれた内側壁体および外側壁体と、前記中間筒と
    前記内側壁体との間に作られた内側空間に粒状改質触媒
    を充填することで形成された内側触媒層と、前記中間筒
    と前記外側壁体との間に作られた外側空間に粒状改質触
    媒を充填することで形成された外側触媒層とを有し、 前記バーナは、前記改質管の内側部に設置され、前記の
    内側触媒層および外側触媒層を加熱するための熱媒体を
    前記内側壁体,塞ぎ板および外側壁体の外面側に供給す
    るものであり、 熱媒体により加熱された前記の内側触媒層および外側触
    媒層により,炭化水素系の原燃料を水蒸気改質を行うこ
    とで水素に富む改質ガスに改質するものである、燃料改
    質器において、 改質管は、内側壁体から中間筒に達する深さを有する溝
    を、熱媒体の通流する方向にその長さ方向を沿わせて,
    内側壁体の内周に沿って複数個備えてなることを特徴と
    する燃料改質器。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の燃料改質器において、 改質管の内側壁体に備えられるそれぞれの溝は、内側触
    媒層が形成されている部位にその長さ方向を連続して形
    成されてなることを特徴とする燃料改質器。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の燃料改質器において、 改質管の内側壁体に備えられるそれぞれの溝は、熱媒体
    の通流する方向に沿って順次設けられた複数の溝群とし
    て形成され、それぞれの溝群が備える溝は,少なくとも
    隣接する溝群の間では、内側壁体の内周の異なる部位に
    形成されてなることを特徴とする燃料改質器。
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