JP3737924B2 - 部品実装装置及び部品実装方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、実装基板上に各種電子部品を実装する部品実装装置及び部品実装方法に関し、更に言えば、各種電子部品に対応した複数個の部品取り出しノズルをノズルストッカに格納しておき、実装作業中に扱う電子部品に対応して、当該複数個のノズルの中から所望のノズルを選択し、交換可能なノズル自動交換機能を供えた部品実装装置及び部品実装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
以下、従来の部品実装装置について説明する。
【0003】
図1は上記部品実装装置の平面図で、図1において、部品実装装置1の基台2上にAビーム3及びBビーム4のY方向への移動を案内する一対のレール5が配置されている。Aビーム3及びBビーム4はX方向に長く、この長手方向に沿ってヘッドブロック7,8がそれぞれ移動可能に配設されている。従って、前記ヘッドブロック7,8は、XY方向に移動可能になされている。そして、当該ヘッドブロック7,8には、後述する吸着ノズル24(図5参照)が取り付けられる装着ヘッド7a,7b、8a,8bがそれぞれ2基設置されている。
【0004】
また、A側Y軸モータ10により回転されるボールネジ軸11がAビーム3に固定された図示しないナットに螺合しており、このAビーム3はボールネジ軸11の回転によりレール5に沿って移動可能である。Bビーム4は同様な構造のボールネジ軸12がB側Y軸モータ14により回転されることで、レール5に沿って移動する。
【0005】
更に、基台2の図1における上方及び下方の位置には、それぞれ部品供給部が形成され、この部品供給部では種々の電子部品15(図5参照)を供給する部品供給装置16が搭載されている。尚、部品供給装置16には、いわゆるテープ供給方式の部品供給装置やスティック供給方式の部品供給装置やトレイ供給方式の部品供給装置等がある。
【0006】
そして、前記ヘッドブロック7,8は、各部品供給装置16から真空吸着により取り出した電子部品15をプリント基板18の所望の位置に搬送して実装するものである。
【0007】
また、前記プリント基板18は、基台2上に設置された搬送コンベア20により搬送され、所定の作業ステージ位置で図示しない固定機構により位置決め固定される。
【0008】
更に、前記部品供給装置16から取り出された電子部品15は部品認識カメラ21により、その装着ヘッド7a,7b、8a,8bに対する吸着位置ずれ状況、部品落下状況等が認識される。
【0009】
また、前記基台2にはノズルストッカ22が設置されており、前記装着ヘッド7a,7b、8a,8bに自動交換可能に取り付けられる吸着ノズル24が用意されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
以上説明したように、上記部品実装装置では、装置内のノズルストッカに格納されている交換ノズル群の中から扱う部品に対応する所望のノズルを選択し、順次装着ヘッドに交換装着し、生産基板の実装を行っていた。
【0011】
しかしながら、特殊形状を有する部品(例えば、特大サイズの部品、装着箇所の確保がし難い部品等)を扱おうとすると、特殊形状のノズル(以下、特殊ノズルと称す。)の製作を余儀なくされ、ノズルサイズも大きくせざるを得なかった。このため、既存のノズルストッカに格納不可となるノズルとなってしまい、ハンドリングができないといった問題があった。
【0012】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明の部品実装装置は上記課題に鑑みなされたもので、特殊形状を有する部品を実装する場合に、複数個の装着ヘッドの内、所望の装着ヘッドに当特殊形状を有する部品に対応する特殊形状のノズルが装着され、この特殊形状のノズルが装着された装着ヘッドを指定しておくことで、禁止手段により当該装着ヘッドに対するノズル自動交換機能が禁止されることを特徴とする。
【0013】
また、前記禁止手段が、各種操作画面を表示する表示手段の画面上で、特殊形状を有する部品に対応した特殊形状のノズルが直接手付けされた装着ヘッドを指定し、当該装着ヘッドに対するノズル自動交換機能を禁止するように設定させるものであることを特徴とする。
【0015】
また、その部品実装方法は、前記複数個の装着ヘッドの内、装着ヘッドに特殊形状を有する部品に対応した特殊形状のノズルが直接手付けされた場合に、禁止手段により当該装着ヘッドに対するノズル自動交換を禁止させた状態で、実装作業を行わせることを特徴とする。
【0016】
更に、その部品実装方法は、各種操作画面を表示する表示手段の画面上に前記複数個の装着ヘッドの内、特殊形状を有する部品に対応した特殊形状のノズルが直接手付けされた装着ヘッドに対するノズル自動交換機能を禁止する設定画面を表示させ、当該画面上で当該装着ヘッドに対するノズル自動交換を禁止するように設定し、実装作業を行わせることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の部品実装装置及び部品実装方法に係る一実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0018】
ここで、本発明の特徴は、図1に示すように複数個のヘッドブロック7,8内の複数の装着ヘッド7a,7b、8a,8bにそれぞれ吸着ノズル24(図5参照)が装着され、扱う電子部品15に対応して所望のノズル24に自動交換可能とする機能を備えた部品実装装置及び部品実装方法において、ノズルストッカ22への格納ができない特殊ノズル24A(特殊形状を有する部品(例えば、特大サイズの部品、装着箇所の確保がし難い部品等)を扱うための特殊形状のノズル)を所望の装着ヘッド7a,7b、8a,8bへ直接手付けし、それ以降の実装作業において、当該手付けされた装着ヘッド7a,7b、8a,8bに対するノズル自動交換機能を禁止して、固定ヘッド(ノズル自動交換禁止ヘッド)として扱えるようにしたことである。
【0019】
尚、部品実装装置本体の外観構成は、図1に示すものと同等であり、重複する説明を避けるために同符号を付して説明を省略する。逆に言えば、機構を変えることなく上記目的を達成することに本発明の意義がある。即ち、本発明では特殊部品を扱うために特殊ノズル24Aを製作する際、ノズルストッカ22の改造は一切不要としている。
【0020】
そのために、本発明ではそのような特殊部品を扱う場合の設定メニューを追加した。
【0021】
以下、上記設定メニューについて説明する。
【0022】
先ず、部品実装装置本体に搭載されたCRT(不図示)の画面上に取り付けられたタッチパネル画面に「初期画面」を表示させる。
【0023】
この「初期画面」には、図2に示すように「生産運転」、「段取作業」、「データ編集」、「装置メンテナンス」、「環境設定」の各操作タッチキーが準備されている。
【0024】
この「初期画面」上の「データ編集」の操作タッチキーをタッチし、当該「データ編集」の画面を表示させる(図3参照)。
【0025】
この「データ編集」の画面には、「パターンプログラム」、「装置設定データ」、「運転パラメータ」、「オフセットデータ」、「テスト運転データ」、「部品ライブラリデータ」、「ノズル配置データ」、「ノズルタイプデータ」、そして本発明により新たに追加された「ノズル手付け指定データ」の各操作タッチキーが表示される。この画面上で、編集するデータを選択する。
【0026】
この「データ編集」の画面上で「ノズル手付け指定データ」の操作タッチキーをタッチし、当該「ノズル手付け指定データ」の画面を表示させる(図4参照)。
【0027】
この「ノズル手付け指定データ」の画面は、上述したような特殊部品を扱う際に特殊ノズルが取り付けられる装着ヘッド7a,7b、8a,8bを指定するための画面である。
【0028】
この「ノズル手付け指定データ」の画面には、Aビーム3に搭載された複数個(本実施形態では2個)の装着ヘッド7a,7b(図中において当該装着ヘッド7a,7bを、それぞれヘッド1,ヘッド2と図示してある。)及びBビーム4に搭載された複数個(本実施形態では2個)の装着装着ヘッド8a,8b(図中において当該装着ヘッド7a,7bを、それぞれヘッド1,ヘッド2と図示してある。)の、それぞれにノズル種類(ノズル情報)を指定するノズルID、ノズル自動交換機能の使用状況を表示する表示部等が表示される。
【0029】
そして、この画面上で、各装着ヘッド7a,7b、8a,8b(ヘッド1、ヘッド2)の内の、何れのヘッドに当該特殊ノズルが手付けしたかを指定するものである。
【0030】
本実施形態では、図4に示すようにAビーム3に搭載された装着ヘッド7a(ヘッド1)に特殊ノズル24Aを手付けする場合の一例を紹介している。
【0031】
以下、ノズル手付け指定の設定動作について説明する。
【0032】
その前に、当該部品実装装置1の全装着ヘッド7a,7b(ヘッド1,2),8a,8b(ヘッド1,2)に対応するノズル24をノズルストッカ22内に格納させておく。
【0033】
そして、作業者は、上記Aビーム3の装着ヘッド7a(ヘッド1)に特殊ノズル24Aを手付けする。
【0034】
続いて、前記「ノズル手付け指定データ」の画面上において、Aビーム3の装着ヘッド7a(ヘッド1)に特殊ノズル24Aを設定する。
【0035】
即ち、Aビーム3の装着ヘッド7a(ヘッド1)に対する「ノズルID(表示部)」の操作タッチキーをタッチして選択し、画面下側の「ノズルID一覧」から所望のノズル(この場合、特殊ノズルSPXY)にカーソルを移動させて選択し、「設定」タッチキーをタッチすることで設定が完了する。これで、画面上側のAビーム3の装着ヘッド7a(ヘッド1)に対する「ノズルID(表示部)」には「SPXY」と表示されると共に、「ノズル交換(情報表示部)」には「(自動交換)禁止」と表示される。
【0036】
この一連の設定動作により、Aビーム3の装着ヘッド7a(ヘッド1)に特殊ノズル24Aが手付けされたことが指定されると共に、当該特殊ノズル24Aが手付けされた装着ヘッド7a(ヘッド1)に対する自動交換機能が禁止される。これで、当該Aビーム3の装着ヘッド7a(ヘッド1)は、いわゆる固定ヘッド(ノズル自動交換禁止ヘッド)として使用可能となる。
【0037】
そして、他の装着ヘッド(Aビーム3に搭載された装着ヘッド7b(ヘッド2)及びBビーム4に搭載された装着ヘッド8a,b(ヘッド1,ヘッド2)の3本の装着ヘッド)は、ノズル自動交換機能が使用可能である。
【0038】
尚、本実施形態ではAビーム3に搭載された装着ヘッド7a(ヘッド1)に特殊ノズル24Aを手付けする場合について説明したが、上記した他の3本の装着ヘッドに対しても同様に特殊ノズル24Aが装着される装着ヘッドを指定することができるものである。
【0039】
即ち、例えば、Bビーム4に搭載された装着ヘッド8b(ヘッド2)に特殊ノズル24Aを手付けする場合について説明すると、先ず、作業者は、上記Bビーム4の装着ヘッド8b(ヘッド2)に特殊ノズル24Aに手付けする。
【0040】
続いて、前記「ノズル手付け指定データ」の画面上において、Bビーム4の装着ヘッド8b(ヘッド2)に対する「ノズルID(表示部)」に特殊ノズル24Aを設定する。
【0041】
即ち、画面下側の「ノズルID一覧」から特殊ノズル(SPXY)を選択し、「設定」タッチキーをタッチすることで設定する。これで、画面上側のBビーム4の装着ヘッド8b(ヘッド2)に対する「ノズルID(表示部)」には「SPXY」と表示されると共に、「ノズル交換(情報表示部)」の表示が「自動交換」から「(自動交換)禁止」に切り替わる。
【0042】
これで、Aビーム3に搭載された装着ヘッド7a(ヘッド1),Bビーム4に搭載された装着ヘッド8b(ヘッド2)に特殊ノズル24Aが手付けされたことが指定され、後述する実装作業における当該2本の装着ヘッドに対するノズル自動交換機能は禁止される。
【0043】
更に言えば、上記2本の装着ヘッドの内の一方の装着ヘッド、例えばAビーム3に搭載された装着ヘッド7a(ヘッド1)に対する指定を解除する場合には、当該「ノズル手付け指定データ」の画面において、Aビーム3の装着ヘッド7a(ヘッド1)の「SPXY」と表示されている「ノズルID(表示部)」のタッチキーをタッチした状態で、「消去」タッチキーをタッチすることで解除される。これにより、当該装着ヘッド7a(ヘッド1)に対するノズル手付け指定が解除され、当該「ノズルID(表示部)」は無表示となり(他の装着ヘッドに対する「ノズルID(表示部)」参照)、「ノズル交換(情報表示部)」の表示が「(自動交換)禁止」から「自動交換」に切り替わる。
【0044】
以下、動作について説明する。
【0045】
上記したようにしてAビーム3の装着ヘッド7a(ヘッド1)に特殊ノズル(SPXY)24Aが手付けされ、「ノズル手付け指定データ」により、その旨が設定されているとして説明する。
【0046】
ここで、実装作業が開始されると、部品実装装置1に搭載されたCPUが、自動的に実装プログラムデータのチェックを実施する。
【0047】
そして、実装プログラムデータのチェックが完了し、データNGがないと判定されて初めて実装作業が開始される。
【0048】
尚、データNGと判定される条件としては、以下のものが挙げられる。
【0049】
▲1▼生産運転切替時の使用ノズルの不足チェック。
【0050】
例えば、ノズルストッカ22内に格納されていない(登録設定されていない)ノズルが指定されている際には異常落しさせる。
【0051】
▲2▼特殊ノズル手付けヘッド混載時の吸着不可領域のチェック。
【0052】
片側ヘッド(例えば、装着ヘッド7a、7bの内の装着ヘッド7a(ヘッド1)とした場合)でしか吸着できない両端部に配置された部品供給装置16内の図示しないフィーダ(本実施形態では一例として、テープフィーダを採用し、その両端部に配置されたフィーダの1体あるいは数体)に対して、反対側のヘッド(例えば、装着ヘッド7a,7bの内の装着ヘッド7b(ヘッド2))により部品取出しを要求されるようなもの(本実施形態の部品実装装置構造は、上述したように1ビームにヘッドを2基搭載したもので、左右のヘッド双方で吸着可能な吸着ゾーン(フィーダ設置)以外に、その両端にもフィーダ設置が確保されている。)。
【0053】
従って、このような位置は、片側ヘッドでしか吸着ができないゾーンとなり、既にノズルがヘッドに装着された状態で、次の装着ステップデータの処理に入った際、下記のような状態に遭遇すると、通常はノズルを持ち替えるノズル交換動作が実施されることになる。
【0054】
即ち、現在のヘッド1、2に装着されているノズル種類(ノズルID)が例えば、NZ01,NZ02であるとして説明すると、この状態で、次の装着ステップデータの吸着レーンが、ヘッド2でしか物理的に吸着ができない右端レーンで、かつ、その部品吸着のためのノズル指定が、NZ01の場合を想定する(尚、ヘッド1、2の配置は、図1の紙面上、それぞれ左側ヘッド7a,8a、右側ヘッド7b、8bとする。)。
【0055】
すると、NZ01ノズルが装置のノズルストッカ22に複数ある場合はヘッド2のNZ02ノズルを当該ノズルストッカ22に収納後、NZ01(予備:ヘッド1装着済みのものとは別の)ノズルを装着する作業が必要となる。
【0056】
このとき、NZ01ノズルが1本しかない場合は、次のようになる。
【0057】
つまり、ヘッド2のNZ02ノズルを収納後、ヘッド1に装着済みのNZ01ノズルを一度、上記ノズルストッカ22に戻した後、ヘッド2に持ちかえて、吸着可能にする。
【0058】
このようなケースで、ヘッド1がノズル交換禁止指定の場合には、この装置動作ができないため、このようなケースが生じるか否かを、生産機種切替時にチェックして、異常落しさせる。
【0059】
また、ノズル自動交換禁止ヘッドが設定された場合に、そのヘッドのノズルIDで指定されているヘッドと反対側の端レーンの部品(そのヘッドでの吸着位置移動が不可)については、後述するペアリング指定に関係なく、吸着が不可となるため、異常落しさせる。
【0060】
即ち、前述の位置関係で説明すると、特殊ノズルをあるヘッドに手付けし、特殊部品を当該ヘッドで扱うようにした場合、部品セット位置はそのヘッドが移動可能なゾーン内に設置しなければならないからである。
【0061】
更に、上記した場合にはノズルチェンジができないため、ペアリングステップについては、自動交換禁止ヘッドのノズルID(固定)と、反対側ヘッドのノズルストッカ22内に格納されているノズルとの組み合わせしかできず、この組み合わせで、吸着可否判断が実施される。
【0062】
▲3▼片側ヘッド(例えば、Aビームの装着ヘッド(ヘッド1として))のみノズル交換禁止のノズル固定ヘッドが指定されている時、ペアリングされたステップがある場合、指定フィーダ番号よりノズル固定ヘッド(ノズルID)と、残りのヘッドでの両持ち吸着が可能な組み合わせかをチェックし、吸着不可レーンが存在する場合には異常落しさせる。
【0063】
▲4▼ノズル固定ヘッドと同一の指定ノズルで指定されている場合は、異常落しさせる。
【0064】
▲5▼ノズル固定ヘッドのノズルIDと、異なるノズルID同士でペアリングされたステップが存在する場合は、異常落しさせる。
【0065】
▲6▼分割認識対象の部品吸着の場合は、ペアリング禁止判定をそのまま使用して、異常落しさせる。即ち、分割認識対象の部品(例えば、特殊部品等)はサイズが大きいため、左右のヘッド双方で部品を吸着すると、回転補正時に部品同士が干渉してしまうため、(一つのヘッドでしか部品を吸着させないという基本ルールに沿って)単独吸着される。
【0066】
▲7▼両ヘッドともノズル交換禁止のノズル固定ヘッドが指定されている時、ノズルストッカ配置に関係なく、固定ヘッド装備のノズル以外の部品吸着指定がある場合には、異常落しさせる。
【0067】
ここで、上記したようなデータNGのチェック時に異常落しが発生した場合には、図示しない報知手段(ブザー、CRT画面上等)を介して作業者に、その旨報知する。
【0068】
そして、上記データNGのチェック時に異常落しが発生しなかった時点で、また設定登録修正等によりデータNGが解消した時点で、生産運転が開始される。
【0069】
以下、生産運転時の実装動作の説明に移るが、先ず、最初に装着ヘッド7a,7b、8a,8bに取り付けられた吸着ノズル24は、すべてノズルストッカ22内に格納されている通常のノズルであるとして説明する。
【0070】
先ず、部品実装装置1の作業テーブル位置にプリント基板18が搬送コンベア20により搬送され、固定機構により位置決め固定される。
【0071】
続いて、前記ヘッドブロック7,8が、所望の部品供給装置16の電子部品取り出し位置までXY移動して行き、所望の吸着ノズル24が取り付けられた装着ヘッド7a,7b、8a,8bが下降して行き、吸着ノズル24の先端で電子部品15を吸着する。
【0072】
そして、再び所望の装着ヘッド7a,7b、8a,8bが上昇して吸着ノズル24の先端で電子部品15を吸着保持した状態で、ヘッドブロック7,8の移動に伴って部品認識カメラ21上方までXY移動して行き、そこで、その装着ヘッド7a,7b、8a,8b(吸着ノズル24)に対する吸着位置ずれ状況、部品落下状況を認識する。
【0073】
以下、異常なしとして説明を続けるが、もし、異常が発見された場合には、その異常状況に合わせて対処する。即ち、例えば吸着位置ずれ異常であれば、その電子部品15を排出した後、再度吸着作業に戻るように、また、例えば部品落下異常であれば、直ちに吸着作業に戻るように制御させれば良い。更に言えば、装置を異常停止させると共に、異常報知して作業者に報知させるようなものでも良い。
【0074】
以下、異常なしとして説明を続けるが、前記ヘッドブロック7,8がプリント基板18の所望の電極パッド(予め、接着剤、半田等が塗布されている。)上までXY移動し、そこで所望の装着ヘッド7a,7b、8a,8bが下降して行き、電極パッド上に吸着ノズル24を介して電子部品15を実装する。
【0075】
続いて、ノズル交換動作について説明すると、先ず、図示しない制御装置により装着データ内の次の装着ステップ時に使用する吸着ノズル24が、現在の装着ヘッド7a,7b、8a,8bに取り付けられた吸着ノズル24以外であると判断した場合に、当該制御装置は、本装置1に以下の指令を出す。
【0076】
即ち、任意の装着ヘッド7a,7b、8a,8bに取り付けられた吸着ノズル24と、次の装着ステップ時に使用する吸着ノズル24とを交換するため、ヘッドブロック7,8をノズルストッカ22上までXY移動させ、ここでノズルストッカ22内に格納されている所望の吸着ノズル24と交換する。
【0077】
この交換作業は、ノズルストッカ22内のノズル空き領域に、現在取り付けられている吸着ノズル24を収納し、新たにノズルストッカ22内に格納されている所望の吸着ノズル24と交換する。尚、図5に示すようにノズル上部には、装着ヘッド7a,7b、8a,8b側に設けられた不図示の(付勢手段により)揺動可能な爪が係合する掛止部が設けられており、ノズルストッカ22内の吸着ノズルの当該掛止部に揺動爪が入り込んで、付勢手段の付勢力により係合することで、当該吸着ノズル24が装着ヘッド7a,7b、8a,8bに取り付けられる。
【0078】
以下、同様にして実装動作が続けられ、前記ヘッドブロック7,8が、所望の部品供給装置16の電子部品取り出し位置までXY移動して行き、装着ヘッド7a,7b、8a,8bに取り付けられた所望の吸着ノズル24により電子部品15を吸着する。
【0079】
そして、再び所望の装着ヘッド7a,7b、8a,8bが上昇して吸着ノズル24の先端で電子部品15を吸着保持した状態で、ヘッドブロック7,8の移動に伴って部品認識カメラ21上方までXY移動して行き、そこで、その装着ヘッド7a,7b、8a,8b(吸着ノズル24)に対する吸着位置ずれ状況、部品落下状況を認識する。
【0080】
以下、異常なしとして説明を続けるが、前記ヘッドブロック7,8がプリント基板18の所望の電極パッド(予め、接着剤、半田等が塗布されている。)上までXY移動し、そこで所望の装着ヘッド7a,7b、8a,8bが下降して行き、電極パッド上に吸着ノズル24を介して電子部品15を実装する。
【0081】
以下、特殊ノズル24Aを用いた場合の実装動作について説明すると、先ず、図示しない制御装置により装着データ内の全装着ステップで使用する吸着ノズルをチェックし、特殊ノズル24Aを使用する装着ステップがあると判断した場合には、作業者に当該特殊ノズル24Aの取り付けを促す。
【0082】
この場合、CRT画面上に特殊ノズル24Aの取り付けを促す旨、表示させても良く、例えば、当該特殊ノズル24Aを取り付ける装着ヘッド7a,7b、8a,8bを教示し、それに従って作業者は、所望の装着ヘッド7a,7b、8a,8bに特殊ノズル24Aを取り付ける。そして、特殊ノズル24Aの取り付けが完了したら、生産運転を開始させる。
【0083】
更に言えば、生産運転中において、次の装着ステップが特殊ノズル24Aを使用するステップであると制御装置が判断した時点で、作業者による上述した特殊ノズル24Aの取り付けが完了するまで生産運転を一時中断させるようにしても良い。尚、このように生産運転中での特殊ノズル24Aへの交換を行う実例としては、当該特殊ノズル24Aを用いる装着ステップが全装着ステップの内の1点あるいは数点である場合等であり、ある段階まではノズル交換の自由度を維持した方が生産性が良い場合には、このような制御方法も可能である。
【0084】
そして、このように手付けされた特殊ノズル24Aを混載した際の実装作業では、制御装置は通常のルールに従うとノズル交換をすると判断すべき装着ヘッド7a,7b、8a,8bであっても、ノズル交換禁止の指定がある場合には、当該装着ヘッド7a,7b、8a,8bのノズル交換はせずに、他のノズル交換禁止の指定のない装着ヘッド7a,7b、8a,8bについてノズル交換を行う。
【0085】
以下、同様にして実装動作が続けられ、前記ヘッドブロック7,8が、所望の部品供給装置16の電子部品取り出し位置までXY移動して行き、装着ヘッド7a,7b、8a,8bに取り付けられた所望の吸着ノズル24,24Aにより電子部品15,15Aを吸着する。
【0086】
そして、再び所望の装着ヘッド7a,7b、8a,8bが上昇して吸着ノズル24,24Aの先端で電子部品15を吸着保持した状態で、ヘッドブロック7,8の移動に伴って部品認識カメラ21上方までXY移動して行き、そこで、その装着ヘッド7a,7b、8a,8b(吸着ノズル24,24A)に対する吸着位置ずれ状況、部品落下状況を認識する。
【0087】
以下、異常なしとして説明を続けるが、前記ヘッドブロック7,8がプリント基板18の所望の電極パッド(予め、接着剤、半田等が塗布されている。)上までXY移動し、そこで所望の装着ヘッド7a,7b、8a,8bが下降して行き、電極パッド上に吸着ノズル24,24Aを介して電子部品15,15Aを実装する。
【0088】
以下、上記作業が繰り返された後、半田をリフローすることで、プリント基板18上に各電子部品(15,15A)が接続される。
【0089】
そして、上記生産運転中において、固定ヘッド(ノズル自動交換禁止ヘッド)が存在する場合には、図示しない「生産運転」の画面下側の装置情報欄に、例えば「ノズル自動交換禁止ヘッドあり[Aビーム−ヘッド1(ノズルID)]」と表示させておく。
【0090】
尚、本実施形態では、プリント基板18上の実装箇所に電子部品15を吸着した吸着ノズル(24,24A)が取り付けられた装着ヘッド7a,7b、8a,8b(ヘッドブロック7,8)がXY移動する、いわゆるXYロボ式の部品実装装置について説明したが、これに限らず、回転可能な回転盤の裏面に放射状に複数個の装着ヘッドを設置して成る、いわゆるロータリーテーブル式の部品実装装置に適用しても良い。
【0091】
更に、前記部品供給装置16は、電子部品をテープ収納して成る、いわゆるテープカセットフィーダー方式の部品供給装置を一例として紹介しているが、いわゆるトレイ上に電子部品を載置する方式の部品供給装置であっても良く、特に図5(b)に示すように2つの吸引部でもって吸着させるような特大部品15A(≫図5(a)に示す部品15)に対しては、上記トレイ方式が適している。
【0092】
更に、本発明では全ての装着ヘッド7a,7b、8a,8bに対してノズル交換禁止となる特殊ノズル24Aの取り付けを禁止するものではなく、各種の特殊部品に対応した異なる形状の特殊ノズルを装着ヘッド7a,7b、8a,8bにそれぞれ取り付け、実装作業を実行させるものであっても構わない。
【0093】
【発明の効果】
本発明によれば、特殊形状のノズルにより部品実装を行う際に、当該特殊形状のノズルを手付けした装着ヘッドを指定可能とする機能を具備させたことで、今まで不可能であった、そのような特殊形状の部品のハンドリングが可能になる。
【0094】
更に、そのような特殊形状の部品の特殊形状のノズルによるハンドリングを可能にするためのノズルストッカの改造を不要にすることができ、改造にかかる開発期間の省略及び開発コストの増大を抑制することができる。
【0095】
また、上記したように特殊形状のノズルを手付けした装着ヘッドを指定し、当該装着ヘッドに対するノズル自動交換を禁止するように設定するという簡易的な設定操作を行うのみで顧客現場での早急な対応が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の部品実装装置を示す平面図である。
【図2】本発明の一実施形態の部品実装装置に関する「初期画面」の画面を表示したCRT画面を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態の部品実装装置に関する「データ編集」の画面を表示したCRT画面を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態の部品実装装置に関する「ノズル手付け指定データ」の画面を表示したCRT画面を示す図である。
【図5】本発明の部品実装装置に用いられるノズル形状を示す側面図である。
【符号の説明】
1 部品実装装置
3 Aビーム
4 Bビーム
7a,7b 装着ヘッド
8a,8b 装着ヘッド
15 電子部品
15A 特殊(特大)部品
22 ノズルストッカ
24 ノズル
24A 特殊ノズル
Claims (4)
- 複数個の装着ヘッドにそれぞれ複数の部品取出しノズルが装着され、扱う部品に対応して所望のノズルに自動交換可能とする機能を備えた部品実装装置において、
前記複数個の装着ヘッドの内、特殊形状を有する部品に対応した特殊形状のノズルが直接手付けされた装着ヘッドに対するノズル自動交換機能を禁止させる禁止手段を具備させたことを特徴とする部品実装装置。 - 複数個の装着ヘッドにそれぞれ複数の部品取出しノズルが装着され、扱う部品に対応して所望のノズルに自動交換可能とする機能を備えた部品実装装置において、
各種操作画面を表示し、当該画面上に前記複数個の装着ヘッドの内、特殊形状を有する部品に対応した特殊形状のノズルが直接手付けされた装着ヘッドに対するノズル自動交換機能を禁止させるための設定画面を表示する表示手段を具備させたことを特徴とする部品実装装置。 - 複数個の装着ヘッドにそれぞれ複数の部品取出しノズルが装着され、扱う部品に対応して所望のノズルに自動交換可能とする機能を備えた部品実装装置による部品実装方法において、
前記複数個の装着ヘッドの内、所望の装着ヘッドに特殊形状を有する部品に対応した特殊形状のノズルが直接手付けされた場合に、禁止手段により当該装着ヘッドに対するノズル自動交換を禁止させた状態で、実装作業を行わせることを特徴とする部品実装方法。 - 複数個の装着ヘッドにそれぞれ複数の部品取出しノズルが装着され、扱う部品に対応して所望のノズルに自動交換可能とする機能を備えた部品実装装置による部品実装方法において、
各種操作画面を表示する表示手段の画面上に前記複数個の装着ヘッドの内、特殊形状を有する部品に対応した特殊形状のノズルが直接手付けされた装着ヘッドに対するノズル自動交換機能を禁止する設定画面を表示させ、当該画面上で当該装着ヘッドに対するノズル自動交換を禁止するように設定し、実装作業を行わせることを特徴とする部品実装方法。
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