JP3737140B2 - 動圧軸受装置および回転陽極x線管装置 - Google Patents

動圧軸受装置および回転陽極x線管装置 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、動圧軸受装置および回転陽極X線管装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の回転陽極X線管装置としては、図2に示すものがある。この動圧軸受装置は、図2(B)に示すように、ハウジング21と、このハウジング21の内側に所定の間隙を隔てて配置されるフランジ部22を有する軸23と、この軸23の先端に固定された回転陽極(図示せず)とを備え、上記ハウジング21と軸23との間に真空用潤滑流体であるガリウム合金27が封入されている(特開平2−227948号公報)。
【0003】
そして、上記ハウジング21の内周面21aおよび21bに軸方向に対向するフランジ部22の端面22aおよび22bに動圧発生溝25および26が形成されている。図2(A)および(B)に示すように、上記動圧発生溝25および26は略V字形状の溝であり、円周方向に複数配列されている。また、上記フランジ部22の下の軸23の小径部分23aの外周面にはラジアル動圧発生溝29が形成されている。
【0004】
また、上記フランジ部22の外周面22cと、この外周面22cに対向するハウジング21の内周面21cとの間の間隙G1は、ハウジング21の他の内周面と軸23との間の間隙G2,G3よりも大きくなされている。したがって、この間隙G1に上記ガリウム合金27を溜めることができる。
【0005】
また、上記フランジ部22の軸方向下側の根元22dに対向するハウジング21の内周面21bは窪まされており、ガリウム合金27を溜める溜め部28が形成されている。
【0006】
間隙G1および溜め部28からガリウム合金27を動圧発生溝25および26の箇所に供給して、潤滑剤であるガリウム合金27の不足を防止できる。
【0007】
そして、上記フランジ部22には、外周面22cと軸方向の端面22aとが出合う角K1から根元22dに貫通した斜め貫通孔30と、外周面22cと端面22bとが出合う角K2から根元22eに貫通した斜め貫通孔31とが形成されている。
【0008】
上記X線管用の動圧軸受装置は、ハウジング21に対して軸23が相対回転すると、上記ラジアル動圧発生溝29がガリウム合金27に径方向の動圧を発生させてハウジング21に対して軸23を径方向に支持する。また、上記動圧発生溝25と26がガリウム合金27に軸方向の動圧を発生させてハウジング21に対して軸23を軸方向に支持する。
【0009】
この回転時に、上記間隙G1にあるガリウム合金27に、フランジ部22の端面22aおよび22bの方向へ引っ張られる力が働く。また、上記溜め部28にあるガリウム合金27にも、端面22bの方向へ引っ張られる力が働く。したがって、上記間隙G1および溜め部28にあるガリウム合金27には負圧が発生し、キャビテーションが発生し易い。このキャビテーションは、動圧発生溝25と26が発生する上記動圧のバランスを乱して、軸受状態を不安定にする。
【0010】
上記斜め貫通孔30と31は、その中に存在するガリウム合金27を、上記キャビテーションが発生した間隙G1および溜め部28にガリウム合金27を供給することができる。したがって、上記キャビテーションを減少もしくはなくすることができ、動圧のバランスを回復して、軸受状態を安定化できる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の動圧発生装置は、フランジ部22に斜め貫通孔30,31を形成したものであるから、軸23が回転する場合には、貫通孔30側では回転の遠心力に逆らう方向でのガリウム合金27の供給になり、供給がスムーズに行われず、キャビテーションの完全な防止にはなりえない。また、これら斜め貫通孔30,31の加工は難しくてコストアップを招く問題がある。
【0012】
そこで、この発明の目的は、キャビテーションを防止でき、かつ、加工が簡単な動圧軸受装置および回転陽極X線管装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明の動圧軸受装置は、ハウジングと、上記ハウジングの内側に所定の間隙を隔てて配置されるフランジ部を有して、上記ハウジングに対して相対回転する軸とを備え、上記ハウジングと軸との間に潤滑流体が封入され、上記フランジ部に軸方向に対向するハウジングの内端面または上記ハウジングの内端面に軸方向に対向するフランジ部の端面のすくなくとも一方にスラスト動圧発生溝が形成されている動圧軸受装置において、
上記フランジ部の外周面と上記ハウジングの内周面との間の外周部間隙が、上記軸とハウジングとの間の他の間隙よりも大きくなされており、
上記フランジ部は、
軸方向の一側の根元から軸方向の他側の根元へ貫通する軸方向貫通孔と、この軸方向貫通孔に外周面から連通する径方向孔とからなる断面T字形状のダクトを備え、
上記スラスト動圧発生溝を上記ダクトの上記径方向孔の軸方向両側に有し、
上記ダクトの軸方向貫通孔の軸方向の一方の側で第1の間隙を挟んで径方向に対向する上記軸の第1外周面とハウジングの第1内周面にはラジアル動圧発生溝が形成されていない一方、
上記ダクトの軸方向貫通孔の軸方向の他方の側で第2の間隙を挟んで径方向に対向する上記軸の第2外周面とハウジングの第2内周面のうちの少なくとも一方にはラジアル動圧発生溝が形成されていて、
上記ダクトの上記径方向孔は径方向内端が上記軸方向貫通孔に連通すると共に径方向外端が上記外周部間隙に連通しており、
上記ダクトは、
円周方向に等ピッチで複数形成されていることを特徴としている。
【0014】
また、請求項2の発明の回転陽極X線管装置は、ハウジングと、上記ハウジングの内側に所定の間隙を隔てて配置されるフランジ部を有する軸と、上記軸の先端に固定された回転陽極とを備え、上記ハウジングと軸との間にガリウムもしくはガリウム合金が封入され、上記フランジ部に軸方向に対向するハウジングの内端面または上記ハウジングの内端面に軸方向に対向するフランジ部の端面のすくなくとも一方にスラスト動圧発生溝が形成されている回転陽極X線管装置において、
上記フランジ部の外周面と上記ハウジングの内周面との間の外周部間隙が、上記軸とハウジングとの間の他の間隙よりも大きくなされており、
上記フランジ部は、
軸方向の一側の根元から軸方向の他側の根元へ貫通する軸方向貫通孔と、この軸方向貫通孔に外周面から連通する径方向孔とからなる断面T字形状のダクトを備え、
上記スラスト動圧発生溝を上記ダクトの上記径方向孔の軸方向両側に有し、
上記ダクトの軸方向貫通孔の軸方向の一方の側で第1の間隙を挟んで径方向に対向する上記軸の第1外周面とハウジングの第1内周面にはラジアル動圧発生溝が形成されていない一方、
上記ダクトの軸方向貫通孔の軸方向の他方の側で第2の間隙を挟んで径方向に対向する上記軸の第2外周面とハウジングの第2内周面にはラジアル動圧発生溝が形成されていて、
上記ダクトの上記径方向孔は径方向内端が上記軸方向貫通孔に連通すると共に径方向外端が上記外周部間隙に連通しており、
上記ダクトは、
円周方向に等ピッチで複数形成されていることを特徴としている。
【0015】
【作用】
請求項1の発明の動圧軸受装置は、上記外周部間隙から上記動圧発生溝の箇所に潤滑流体を供給して、潤滑流体の不足を防止する。
【0016】
そして、上記動圧軸受装置は、軸のフランジ部が、軸方向の一側の根元から軸方向の他側の根元へ貫通する軸方向貫通孔と、この軸方向貫通孔に外周面から連通する径方向孔とからなるT字形状のダクトを備えている。
【0017】
したがって、軸の回転時に、上記フランジ部の外周面近傍の外周部間隙にある潤滑流体が、動圧発生溝の方向に引っ張られてキャビテーションが発生すると、上記フランジ部の径方向孔の中にある潤滑流体が上記外周部間隙に供給される。しかも、この供給の方向は、軸回転の場合にも遠心力に逆らう方向ではないので、円滑に行われうる。したがって、上記外周部間隙のキャビテーションを減少もしくは無くすることができる。
【0018】
従って、この発明は、キャビテーションの発生を抑えて、動圧発生溝が潤滑流体に発生させる動圧をバランスさせて、軸受状態を安定化することができる。
【0019】
また、この発明は、キャビテーションが発生した部分に潤滑流体を供給する軸方向および径方向の貫通孔を真っすぐに加工すればよいから、斜め貫通孔が必要な従来例と異なり、加工が容易である。
【0020】
したがって、この発明によれば、キャビテーションを防止して軸受状態を安定化でき、かつ、加工が簡単な動圧軸受装置を提供できる。
【0021】
また、請求項2の発明によれば、キャビテーションを防止して軸受状態を安定化でき、かつ、加工が簡単な回転陽極X線管装置を提供できる。
【0022】
【実施例】
以下、この発明を図示の実施例により詳細に説明する。
【0023】
図1に、この発明の回転陽極X線管装置の実施例を示す。この実施例は、図1(B)に示すように、ハウジング1と、このハウジング1の内側に所定の間隙を隔てて配置されるフランジ部2を有する軸3と、上記軸3の先端に固定された回転陽極(図示せず)を備えている。そして、上記ハウジング1と軸3との間には、真空用潤滑流体であるガリウム合金7が封入されている。上記ハウジング1および軸3は、ガリウム合金7に対して耐食性を有する金属材料、たとえば、タンタルまたはタングステンまたはモリブデンまたは、それらを主体とする合金で作製されている。
【0024】
そして、上記ハウジング1の内端面1aおよび1bに軸方向に対向するフランジ部2の端面2aおよび2bに動圧発生溝5および6が形成されている。図1(A)および(B)に示すように、上記動圧発生溝5および6は略V字形状の溝であり、円周方向に反時計回りおよび時計回りに複数配列されている。また、上記フランジ部2の下の軸3の小径部分3aの外周面にはラジアル動圧発生溝9が形成されている。
【0025】
また、上記フランジ部2の外周面2cと、この外周面2cに対向するハウジング1の内周面1cとの間の間隙G10は、ハウジング1の他の内周面と軸3との間の間隙G20,G30よりも大きくなされている。したがって、この間隙G10に上記ガリウム合金7を溜めることができる。
【0026】
また、上記フランジ部2の軸方向下側の根元2dに対向するハウジング1の内周面1bは窪まされており、ガリウム合金7を溜める溜め部8が形成されている。
【0027】
上記間隙G10と溜め部8にガリウム合金7を貯めるから、動圧発生溝5および6の部分にガリウム合金が足りなくなると、速やかに補うことができる。
【0028】
そして、フランジ部2には、軸方向の一側の根元2dから軸方向の他側の根元2eへ貫通する軸方向貫通孔11と、この軸方向貫通孔11に外周面2cから連通する径方向貫通孔10とからなるT字形状のダクト12が形成されている。このT字形状のダクト12は、円周方向に等ピッチで4ケ所に形成されている。
【0029】
上記X線管用の動圧軸受装置は、ハウジング1に対して軸3が相対回転すると、上記ラジアル動圧発生溝9がガリウム合金7に径方向の動圧を発生させてハウジング1に対して軸3を径方向に支持する。また、上記動圧発生溝5と6がガリウム合金7に軸方向の動圧を発生させてハウジング1に対して軸3を軸方向に支持する。
【0030】
この回転時に、上記間隙G10にあるガリウム合金7に、フランジ部2の端面2aおよび2bの方向へ引っ張られる力が働く。また、上記溜め部8にあるガリウム合金7にも、端面2bの方向へ引っ張られる力が働く。したがって、上記間隙G10および溜め部8にあるガリウム合金7にはキャビテーションが発生し易い。このキャビテーションは、動圧発生溝5と6が発生する動圧のバランスを乱して、軸受状態を不安定にする。
【0031】
この実施例は、上記回転時に上記フランジ部2の外周面2c近傍の外周部間隙G1にあるガリウム合金7にキャビテーションが発生すると、フランジ部2の径方向孔10の中にあるガリウム合金7が速やかに外周部間隙G1に供給される。特に、軸3が回転側となる場合であっても、回転の遠心力に影響されることなくガリウム合金の供給がスムーズに行われる。したがって、上記外周部間隙G1のキャビテーションを減少もしくは無くすることができる。また、上記フランジ部2の軸方向貫通孔11の中にあるガリウム合金7が、上記溜め部8に速やかに供給される。したがって、上記溜め部8のキャビテーションを減少もしくは無くすることができる。
【0032】
したがって、この実施例は、キャビテーションの発生を抑えて、動圧発生溝5と6がガリウム合金7に発生させる動圧をバランスさせて、軸受状態を安定化することができる。
【0033】
また、この実施例は、キャビテーションが発生した部分にガリウム合金7を供給する軸方向および径方向の孔10と11を真っすぐに加工すればよいから、斜め貫通孔が必要な従来例と異なり、加工が容易である。
【0034】
したがって、この実施例によれば、キャビテーションを防止でき、かつ、加工が簡単な回転陽極X線管装置を提供できる。
【0035】
尚、この実施例では、T字形状のダクト12を複数設けたが、ダクト12を1つだけ設けてもよい。また、動圧発生溝を軸だけに形成したが、動圧発生溝をハウジングに形成してもよく、軸とハウジングの両方に形成してもよい。
【0036】
また、この実施例では、真空用潤滑流体をガリウム合金としたがガリウムであってもよい。
【0037】
また、潤滑流体がガリウム合金である回転陽極X線管装置としたが、この発明は、真空中で使用される回転陽極X線管装置に限らず、大気中で使用される一般的なその他の動圧軸受装置にも適用できる。
【0038】
【発明の効果】
以上より明らかなように、請求項1の発明の動圧軸受装置は、軸のフランジ部が、軸方向の一側の根元から軸方向の他側の根元へ貫通する軸方向貫通孔と、この軸方向貫通孔に外周面から連通する径方向孔とを含む断面T字形状のダクトを備えている。
【0039】
したがって、上記フランジ部の外周面近傍の外周部間隙にある潤滑流体にキャビテーションが発生すると、上記フランジ部の径方向孔の中にある潤滑流体を外周部間隙に供給できる。軸の回転の場合でも潤滑流体が回転の遠心力の影響を受けることなく供給が円滑に行われる。したがって、外周部間隙のキャビテーションを減少もしくは無くすることができる。
【0040】
したがって、この発明は、キャビテーションの発生を抑えて、動圧発生溝が潤滑流体に発生させる動圧をバランスさせて、軸受状態を安定化することができる。
【0041】
また、この発明は、キャビテーションが発生した部分に潤滑流体を供給する軸方向貫通孔および径方向孔を真っすぐに加工すればよいから、斜め貫通孔が必要な従来例と異なり、加工が容易である。
【0042】
したがって、この発明によれば、キャビテーションを防止でき、かつ、加工が簡単な動圧軸受装置を提供できる。
【0043】
また、請求項2の発明によれば、キャビテーションを防止でき、かつ、加工が簡単な回転陽極X線管装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1(A)と(C)はこの発明の回転陽極X線管装置の実施例の軸方向支持用の動圧発生溝を示す平面図であり、図1(B)は上記実施例の断面図である。
【図2】 図2(A)と(C)は従来の回転陽極X線管装置の軸方向支持用の動圧発生溝を示す平面図であり、図2(B)は上記従来例の断面図である。
【符号の説明】
1…ハウジング、1a,1b…端面、2…フランジ部、2a,2b…端面、
2c…外周面、2d,2e…根元、3…軸、5,6,9…動圧発生溝、
7…ガリウム合金、8…溜め部、G10,G20,G30…間隙、
10…径方向孔、11…軸方向貫通孔、12…T字形状のダクト。

Claims (2)

  1. ハウジングと、上記ハウジングの内側に所定の間隙を隔てて配置されるフランジ部を有して、上記ハウジングに対して相対回転する軸とを備え、上記ハウジングと軸との間に潤滑流体が封入され、上記フランジ部に軸方向に対向するハウジングの内端面または上記ハウジングの内端面に軸方向に対向するフランジ部の端面のすくなくとも一方にスラスト動圧発生溝が形成されている動圧軸受装置において、
    上記フランジ部の外周面と上記ハウジングの内周面との間の外周部間隙が、上記軸とハウジングとの間の他の間隙よりも大きくなされており、
    上記フランジ部は、
    軸方向の一側の根元から軸方向の他側の根元へ貫通する軸方向貫通孔と、この軸方向貫通孔に外周面から連通する径方向孔とからなる断面T字形状のダクトを備え、
    上記スラスト動圧発生溝を上記ダクトの上記径方向孔の軸方向両側に有し、
    上記ダクトの軸方向貫通孔の軸方向の一方の側で第1の間隙を挟んで径方向に対向する上記軸の第1外周面とハウジングの第1内周面にはラジアル動圧発生溝が形成されていない一方、
    上記ダクトの軸方向貫通孔の軸方向の他方の側で第2の間隙を挟んで径方向に対向する上記軸の第2外周面とハウジングの第2内周面のうちの少なくとも一方にはラジアル動圧発生溝が形成されていて、
    上記ダクトの上記径方向孔は径方向内端が上記軸方向貫通孔に連通すると共に径方向外端が上記外周部間隙に連通しており、
    上記ダクトは、
    円周方向に等ピッチで複数形成されていることを特徴とする動圧軸受装置。
  2. ハウジングと、上記ハウジングの内側に所定の間隙を隔てて配置されるフランジ部を有する軸と、上記軸の先端に固定された回転陽極とを備え、上記ハウジングと軸との間にガリウムもしくはガリウム合金が封入され、上記フランジ部に軸方向に対向するハウジングの内端面または上記ハウジングの内端面に軸方向に対向するフランジ部の端面のすくなくとも一方にスラスト動圧発生溝が形成されている回転陽極X線管装置において、
    上記フランジ部の外周面と上記ハウジングの内周面との間の外周部間隙が、上記軸とハウジングとの間の他の間隙よりも大きくなされており、
    上記フランジ部は、
    軸方向の一側の根元から軸方向の他側の根元へ貫通する軸方向貫通孔と、この軸方向貫通孔に外周面から連通する径方向孔とからなる断面T字形状のダクトを備え、
    上記スラスト動圧発生溝を上記ダクトの上記径方向孔の軸方向両側に有し、
    上記ダクトの軸方向貫通孔の軸方向の一方の側で第1の間隙を挟んで径方向に対向する上記軸の第1外周面とハウジングの第1内周面にはラジアル動圧発生溝が形成されていない一方、
    上記ダクトの軸方向貫通孔の軸方向の他方の側で第2の間隙を挟んで径方向に対向する上記軸の第2外周面とハウジングの第2内周面のうちの少なくとも一方にはラジアル動圧発生溝が形成されていて、
    上記ダクトの上記径方向孔は径方向内端が上記軸方向貫通孔に連通すると共に径方向外端が上記外周部間隙に連通しており、
    上記ダクトは、
    円周方向に等ピッチで複数形成されていることを特徴とする回転陽極X線管装置。
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