JP3645645B2 - 圧延機のロール軸受装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は鉄鋼圧延機のロールを支持する軸受装置に関し、簡単な機構で、しかも軸受の定格荷重を低下させることなく、ロールのネック部外径面と軸受内輪の内径面との間のすきまに潤滑剤を供給できるようにした圧延機のロール軸受装置を提供するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
この種の軸受装置においては、ロールのネック部外径面と軸受内輪の内径面とのはめあいをすきまばめにして両者間のすきま(ロール/内輪間すきま)に潤滑剤を供給することにより、クリープや焼付等を防止するようにしている。
【0003】
そして、従来はロールの胴部外径面の修正研削をするときはロールのネック部から軸受をはずしており、その際軸受内輪の内径面にグリースを手塗りするようにしていた。ところが、最近は軸受を付けたまま、つまり軸受箱をロールに装着した状態で、ロールの胴部外径面の修正研削をすることが多くなってきている。その場合、軸受への潤滑剤補給が長期間なされないため、軸受寿命の面から、ロール/内輪間すきまに潤滑剤を補給する手段を講ずる必要がある。
【0004】
軸受内輪の外径面から内径面まで貫通した穴をあけ、この穴の軸方向両側に二個のオイルシールを装着して軸受外輪側から供給された潤滑剤をロール/内輪間すきまに導くことも考えられるが、その場合には軸受の仕様が標準と異なる特殊なものとなり、少なくともシール一個分だけころの寸法を犠牲にしなければならず、その結果、軸受の定格荷重が小さくなる。しかも、シールの増加による摩擦抵抗の増加、発熱の促進等の問題もある。
【0005】
そこで、本発明の目的は、前述の問題点を解消し、簡単な機構で、しかも軸受の定格荷重を低下させることなく、ロール/内輪間すきまに潤滑剤を供給できるようにした圧延機のロール軸受装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、両端部にシールを設けた密封型転がり軸受によってロールを支持し、ロールのネック部の外径面と軸受内輪の内径面とのはめあいをすきまばめとし、ロールのネック部の外径面と軸受内輪の内径面との間のすきまに、軸受外輪と嵌合した軸受箱に設けた潤滑剤供給孔を通じて潤滑剤を供給するようにした圧延機のロール軸受装置において、前記シールを保持するためのシールカバーの端面および軸受内輪の端面に前記潤滑剤供給孔と連通する、半径方向に延びる溝の形態をした通路を形成して前記潤滑剤供給孔からの潤滑剤を前記すきまに供給するようにしたものである。
【0007】
シールカバーに潤滑剤のための通路を設けることにより、特殊仕様の密封型転がり軸受を使用する必要がなく、それゆえ軸受の定格荷重を低下させることなく、ロール/内輪間すきまに潤滑剤を供給することができる。しかも、軸受の構成部品のみを対象とした、極めて簡単な加工で済む。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0009】
図1は、圧延機のロールの胴部側(ロールネック側)から潤滑剤を供給するようにした場合を例示しており、ロール(10)がそのネック部(12)にて軸受(20)で支持されている。軸受(20)は4列の円錐ころを備え、両端部にシール(28)を装着した密封型円錐ころ軸受である。軸受内輪(22)の内径面(23)とロール(10)のネック部(12)の外径面(13)とのはめあいはすきまばめとされ、両者間にすきま(ロール/内輪間すきま)が形成されている。ロール(10)と嵌合しそれぞれ軸受内輪(22)の端面と接するカラー(34,36)によって軸受(20)の軸方向位置決めがなされる。なお、図面は複列の軌道を備えたものを二個並べた軸受内輪(22)を例示している。
【0010】
軸受(20)を収納する軸受箱(30)は内部に潤滑剤供給孔(a)を備える。図示例では軸方向に延在する部分とその端部から半径方向に曲がって内径面に開口した部分とからなるが、この潤滑剤供給孔(a)の機能は潤滑剤を外部からいずれかのシールカバー(26)の位置まで導くことにあるので、図1に例示した形態のほか例えば軸受箱(30)の外径面から内径面まで半径方向に貫通したものであってもよい。
【0011】
軸受外輪(24)は軸受箱(30)と嵌合し、軸受箱(30)に取り付けたリテナー(32)で軸方向に固定される。図面では軸受外輪(24)は3つに分割した部分から構成されているが、ここでは全体をまとめて軸受外輪と呼ぶこととする。その軸受外輪(24)の図の左側の端面はシールカバー(26)と接し、図の右側の端面はシールカバー(26)と接する。シールカバー(26)は軸受内部への異物の進入を阻止するためのシール(28)を具備し、かつ、外径面に形成した環状溝にOリングを装着する。
【0012】
シールカバー(26)に設ける潤滑剤のための通路は、シールカバー(26)の内部を貫通する穴の形態をとることもできるが、ここでは溝の場合を例示する。図2に示すように、反軸受側すなわちリテナー(32)と接する側のシールカバー(26)の端面に、半径方向に延びる複数の潤滑剤供給溝(c)を形成する。シールカバー(26)の外周面に、潤滑剤供給溝(c)の外端部と連通する環状切欠き(b)を設ける。なお、この環状切欠き(b)の働きは潤滑剤供給孔(a)と潤滑剤供給溝(c)を連通させることにあるが、軸受箱(30)の内径面に環状溝を設けることによっても同じ作用が得られるので、これらのいずれか一方を選択すればよい。
【0013】
また、軸受内輪(22)の両端面に、半径方向に延びる潤滑剤供給溝(d)を形成するとともに、潤滑剤供給溝(d)の内径端と連通する環状の切欠き(e)を設ける。この環状切欠き(e)は潤滑剤が潤滑剤供給溝(d)からロール/内輪間すきまに進入しやすくするためのもので、例えば軸受内輪(22)の内径端部を大きめに面取りすることによって形成することができる。
【0014】
上述のように軸受構成部品である軸受内輪(22)及びシールカバー(26)のいずれも端面に、簡単な加工を施すだけで潤滑剤供給溝(c,d)を設けることができる。したがって、特殊仕様の密封型転がり軸受を使用する必要がなく、軸受の定格荷重を低下させることがない。
【0015】
次に、潤滑剤の供給方法について説明する。例えばグリースポンプを用いて軸受箱(30)に設けた潤滑剤供給孔(a)にグリースを圧入すると、圧入されたグリースは潤滑剤供給孔(a)の内端からシールカバー(26)の環状切欠き(b)に圧送され、この環状切欠き(b)からシールカバー(26)の端面に放射状に分散しているそれぞれの潤滑剤供給溝(c)に流入し、続いて軸受内輪(22)の端面に放射状に分散している潤滑剤供給溝(d)を通って軸受内輪(22)の内径側の環状切欠き(e)に至り、そこからロール(10)のネック部(12)の外径面(13)との間のすきまに圧送される。
【0016】
このように、極めて簡単な作業でロールのネック部と軸受内輪の内径面との間のすきまに常に所望量の潤滑剤を供給することができるため、長期にわたって軸受の安定した運転が保証され、メンテナンスも容易になる。
【0017】
なお、軸受の内輪内径面とロールのネック部外径面との間のすきまに対する潤滑剤供給をロールの反胴部側(反ロールネック側)から行なう場合には、図1の左側に示されてあるシールカバー(26)の潤滑剤供給溝(c)及び軸受内輪(22)の端面の潤滑剤供給溝(d)を利用する。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したところから明らかなように、本発明による圧延機のロール軸受装置は、軸受の構成部品のみを対象とした極めて簡単な加工で潤滑剤のための通路を設けることができ、しかも、特殊仕様の密封型転がり軸受を使用する必要がないため軸受の定格荷重を低下させるおそれがない。また、簡単な操作で所望量の潤滑剤を軸受内輪の内径面とロールのネック部外径面との間のすきまに供給できるため、メンテナンス作業が容易であり、圧延操業の能率向上にも寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す要部断面図である。
【図2】シールカバーの斜視図である。
【符号の説明】
10 ロール
12 ネック部
20 軸受
22 内輪
24 外輪
26 シールカバー
28 シール
30 軸受箱
32 リテナー
34 カラー(ロールネック側)
36 カラー(反ロールネック側)
a 潤滑剤供給孔
c 潤滑剤供給溝
d 潤滑剤供給溝

Claims (1)

  1. 両端部にシールを設けた密封型転がり軸受によってロールを支持し、ロールのネック部の外径面と軸受内輪の内径面とのはめあいをすきまばめとし、ロールのネック部の外径面と軸受内輪の内径面との間のすきまに、軸受外輪と嵌合した軸受箱に設けた潤滑剤供給孔を通じて潤滑剤を供給するようにした圧延機のロール軸受装置において、前記シールを保持するためのシールカバーの端面および軸受内輪の端面に前記潤滑剤供給孔と連通する、半径方向に延びる溝の形態をした通路を形成して前記潤滑剤供給孔からの潤滑剤を前記すきまに供給するようにしたことを特徴とする圧延機のロール軸受装置。
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