JP3736860B2 - インク吸収性記録材料の加筆修正方法 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はインクジェット用等のインク吸収性記録材料に関し、特に修正した後に再筆記できるインク吸収性記録材料の加筆修正方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
従来より、インクジェット用等のインク吸収性記録材料としては、基材上にインク受容層を直接設けたもの(特開昭60−44386号など)や、基材上にアンカーコート層を介してからインク受容層を設けたもの(特開昭62−134285号など)がある。
【0003】
これらは、通常の製図用材料や静電記録用材料のように基材表面にインクやトナーが乗るものではなく、インクがインク受容層中に吸収されてしまう性質上、印字後に記録画像や文字を部分的に修正を行なおうとすると、インク受容層ごと除去するしかない。
【0004】
しかし、このようにインク受容層を除去すると、他のインク受容層と除去した部分の反射率の違いから、除去した部分が非常に目立ち、外観が損なわれるという欠点があった。
更に、近年インクジェット用等のインク吸収性記録材料を使用する業界において、修正後に再筆記できるという要求が高まりつつあるが、従来のインクジェット用等のインク吸収性記録材料では、除去した部分にはインクが乗らないため、除去部に修正画線を精度よく加筆することができず、この要求を満たすことはできなかった。
【0005】
本発明は、このような従来のインク吸収性記録材料の難点を解決するためになされたもので、外観を損わず加筆修正可能なインク吸収性記録材料の加筆修正方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のインク吸収性記録材料の加筆修正方法は、基材に中心線平均表面粗さが0.4〜1.2μmの範囲のマット処理を施し、前記マット処理面に除去可能なインク受容層を設けたインク吸収性記録材料に印字を行った後、訂正箇所のインク受容層を除去し、再筆記することを特徴とするものである。
【0007】
基材としては透明或いは不透明のポリエステル、ジアセテート、トリアセテート、アクリル、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリスチレン等の樹脂フィルム、もしくは板、ガラス板等が用いられるが、特に平面性、寸法安定性、価格等の点でポリエステルフィルムが好ましい。
【0008】
また、基材上に設けられるマット処理とは、細かい砂を高速で吹きつけるサンドブラスト法、微細無機充填剤及び結合剤樹脂を含む溶媒分散液を基材に塗布するケミカルコーティング法、基材表面を有機アルカリ溶剤などでエッチングする方法等で基材の表面を粗面化し、筆記可能にすることを示しており、基材自体に微細無機充填剤等を練り込んだものや発泡させたものでも構わない。
【0009】
中心線平均表面粗さ(Ra)は、インクの接着性、画線のシャープ性の点で0.4〜1.2μm、好ましくは0.6〜1.0μmに調整することが必要である。1.2μmより大きくなるとインキの掠れが出やすく、例えばロットリングで細線を画くとペン先がマット面の凸部に引っ掛かり、画線に掠れ及び飛びが生じ、滑らかに画くことができないので好ましくない。0.4μm未満ではインキの掠れはないが、例えばカラス口で線を画くと滑りすぎて書き味が悪く、また鉛筆による加筆時に滑らかに書くことができず、さらに画線濃度も乗らないため好ましくない。
【0010】
また、上記のマット処理がケミカルコーティングによるマット層の場合、マット層がインク受容層を除去する溶液に侵されないものでなければならない。例えば、インク受容層を除去する溶液が水である場合、マット層は水不溶性ないし水に膨潤しにくいことが必要である。
【0011】
このようなケミカルマット層は、熱可塑性樹脂あるいは熱硬化性樹脂等の樹脂を単独あるいは混合してなるバインダー樹脂溶液中に、体質顔料や白色顔料および樹脂微粒子から選択されるマット化剤を単独であるいは混合して分散してなる塗料を基材に1〜10μmの厚さとなるようにコーティングして構成する。
上記塗料のバインダー樹脂としては、飽和ポリエステル、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル塩化ビニリデン共重合体、ニトロセルロース、他セルロース誘導体、ポリアミド等の熱可塑性樹脂、あるいはフェノール、ポリウレタン、不飽和ポリエステル、メラミン等の熱硬化性樹脂があげられる。
基材にケミカルマット層を形成したものとしては、例えばきもと社製のケミカルマットフィルムであるユニパー、ミクロトレースなどが好ましく使用できる。
【0012】
次に、インク受容層は、インクを保持する性質とともに、そのインクを保持した層が除去可能である性質を有しなければならない。除去方法としては、該受容層が溶解する溶液で化学的に除去するか或いは摩擦等の物理的方法により行なうが、マット処理面が欠損しないようにする必要がある。インク受容層の修正部分をナイフ等でカットして、基材のマット処理面から剥離除去できるよう構成することにより作業性を向上させることも可能である。
【0013】
このようなインク受容層は、単層或いは多層からなり、主として水溶性高分子または吸水性高分子からなる。また必要に応じて耐水化された水溶性高分子または非水溶性高分子等の高分子化合物や体質顔料、紫外線吸収剤、酸化防止剤、レベリング剤等の添加剤を混合したものでもよい。
【0014】
水溶性高分子としては、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシセルロース、メラミン樹脂等の合成樹脂やゼラチン、カゼイン、でんぷん、キチン、キトサン等の天然樹脂が挙げられる。
吸水性高分子としては、アクリル酸、アクリル酸エステル、アクリルアミド共重合体等が挙げられる。
耐水化された水溶性高分子としては、水溶性高分子と塩結合、配位結合、共有結合、水素結合などにより反応して不溶化したものが挙げられる。
非水溶性高分子としてはスチレン−マレイン酸共重合物、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、アクリル樹脂、セルロース樹脂、ポリビニルアセタールなどが挙げられる。
【0015】
更に、インク受容層の接着性を制御するため受容層の下層にアンカーコート層を設けたり、カーリングを防止するために受容層の裏面にバックコート層を設けてもよい。
以上のように構成される本発明のインク吸収性記録材料に印字後、必要な訂正箇所のインク受容層を、該受容層が溶解する溶液で化学的に除去するか或いは摩擦、剥離等の物理的方法により除去すれば、再筆記することができる。また、除去部はマット処理面が露出するため、外観が損なわれるという欠点もない。
【0016】
【作用】
本発明のインク吸収性記録材料の加筆修正方法に用いられるインク吸収性記録材料は、マット処理を施した基材のマット処理面に除去可能なインク受容層を設けているため、印字後の部分修正、再筆記が良好に行なえるものである。また、本発明のインク吸収性記録材料の加筆修正方法は、外観を損なわずにインク吸収性記録材料を加筆修正することができる。
【0017】
【実施例】
以下、実施例に基づき本発明を説明する。なお、本発明において特に示さない限り、%、部は全て重量基準である。
実施例1
サンドブラスト処理されたポリエステルフィルム(ダイヤマット 厚さ75μm Ra=約0.65μm きもと社製)のマット処理面に下記の除去可能なインク受容層用塗工液を、乾燥後の膜厚が6〜8μmとなるようにバーコーター法により塗工、110℃で2分間の条件で乾燥し、インク吸収性記録材料を得た。このインク吸収性記録材料をDESK JET 500J(ヒューレットパッカード社製)により印字後、インク受容層の一部分を水を含ませた脱脂綿で摩擦除去したところ、除去部が目立たず、又製図用インク(キモトインクBM きもと社製)を用いて除去部に筆記したところ、良好な画線が得られた。
【0018】
(除去可能なインク受容層用塗工液)
・ポリビニルアルコール(鹸化度71〜75%) 6部
(ゴーセノールKP−06 日本合成化学社製)
・ポリビニルアルコール(鹸化度98〜99%) 4部
(ゴーセノールNH−18 日本合成化学社製)
・水 90部
・シリカ 10部
(サイシリア435 富士シリシア化学社製)
【0019】
実施例2
ケミカルマット処理されたポリエステルフィルム(ユニパー 厚さ38μm
Ra=約0.55μm きもと社製)のマット処理面に実施例1の除去可能なインク受容層用塗工液を実施例1と同様に塗工し、インク吸収性記録材料を得た。このインク吸収性記録材料をDESK JET 500J(ヒューレットパッカード社製)により印字後、除去可能なインク受容層の一部分を水を含ませた脱脂綿で摩擦除去したところ、除去部が目立たず、又製図用インク(キモトインクUN きもと社製)を用いて除去部に筆記したところ、良好な画線が得られた。
【0020】
【発明の効果】
本発明のインク吸収性記録材料の加筆修正方法に用いられるインク吸収性記録材料は、マット処理が施された基材のマット処理面に除去可能なインク受容層を設けた構造にすることにより、印字後、必要な訂正箇所のインク受容層を、該受容層が溶解する溶液で化学的に除去するか或いは摩擦、剥離等の物理的方法により除去すれば、再筆記することができる。また、除去部はマット処理面が露出するため、外観が損なわれることがないという優れた効果を有する。また、本発明のインク吸収性記録材料の加筆修正方法によれば、外観を損なわずにインク吸収性記録材料を加筆修正することができる。
【産業上の利用分野】
本発明はインクジェット用等のインク吸収性記録材料に関し、特に修正した後に再筆記できるインク吸収性記録材料の加筆修正方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
従来より、インクジェット用等のインク吸収性記録材料としては、基材上にインク受容層を直接設けたもの(特開昭60−44386号など)や、基材上にアンカーコート層を介してからインク受容層を設けたもの(特開昭62−134285号など)がある。
【0003】
これらは、通常の製図用材料や静電記録用材料のように基材表面にインクやトナーが乗るものではなく、インクがインク受容層中に吸収されてしまう性質上、印字後に記録画像や文字を部分的に修正を行なおうとすると、インク受容層ごと除去するしかない。
【0004】
しかし、このようにインク受容層を除去すると、他のインク受容層と除去した部分の反射率の違いから、除去した部分が非常に目立ち、外観が損なわれるという欠点があった。
更に、近年インクジェット用等のインク吸収性記録材料を使用する業界において、修正後に再筆記できるという要求が高まりつつあるが、従来のインクジェット用等のインク吸収性記録材料では、除去した部分にはインクが乗らないため、除去部に修正画線を精度よく加筆することができず、この要求を満たすことはできなかった。
【0005】
本発明は、このような従来のインク吸収性記録材料の難点を解決するためになされたもので、外観を損わず加筆修正可能なインク吸収性記録材料の加筆修正方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のインク吸収性記録材料の加筆修正方法は、基材に中心線平均表面粗さが0.4〜1.2μmの範囲のマット処理を施し、前記マット処理面に除去可能なインク受容層を設けたインク吸収性記録材料に印字を行った後、訂正箇所のインク受容層を除去し、再筆記することを特徴とするものである。
【0007】
基材としては透明或いは不透明のポリエステル、ジアセテート、トリアセテート、アクリル、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリスチレン等の樹脂フィルム、もしくは板、ガラス板等が用いられるが、特に平面性、寸法安定性、価格等の点でポリエステルフィルムが好ましい。
【0008】
また、基材上に設けられるマット処理とは、細かい砂を高速で吹きつけるサンドブラスト法、微細無機充填剤及び結合剤樹脂を含む溶媒分散液を基材に塗布するケミカルコーティング法、基材表面を有機アルカリ溶剤などでエッチングする方法等で基材の表面を粗面化し、筆記可能にすることを示しており、基材自体に微細無機充填剤等を練り込んだものや発泡させたものでも構わない。
【0009】
中心線平均表面粗さ(Ra)は、インクの接着性、画線のシャープ性の点で0.4〜1.2μm、好ましくは0.6〜1.0μmに調整することが必要である。1.2μmより大きくなるとインキの掠れが出やすく、例えばロットリングで細線を画くとペン先がマット面の凸部に引っ掛かり、画線に掠れ及び飛びが生じ、滑らかに画くことができないので好ましくない。0.4μm未満ではインキの掠れはないが、例えばカラス口で線を画くと滑りすぎて書き味が悪く、また鉛筆による加筆時に滑らかに書くことができず、さらに画線濃度も乗らないため好ましくない。
【0010】
また、上記のマット処理がケミカルコーティングによるマット層の場合、マット層がインク受容層を除去する溶液に侵されないものでなければならない。例えば、インク受容層を除去する溶液が水である場合、マット層は水不溶性ないし水に膨潤しにくいことが必要である。
【0011】
このようなケミカルマット層は、熱可塑性樹脂あるいは熱硬化性樹脂等の樹脂を単独あるいは混合してなるバインダー樹脂溶液中に、体質顔料や白色顔料および樹脂微粒子から選択されるマット化剤を単独であるいは混合して分散してなる塗料を基材に1〜10μmの厚さとなるようにコーティングして構成する。
上記塗料のバインダー樹脂としては、飽和ポリエステル、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル塩化ビニリデン共重合体、ニトロセルロース、他セルロース誘導体、ポリアミド等の熱可塑性樹脂、あるいはフェノール、ポリウレタン、不飽和ポリエステル、メラミン等の熱硬化性樹脂があげられる。
基材にケミカルマット層を形成したものとしては、例えばきもと社製のケミカルマットフィルムであるユニパー、ミクロトレースなどが好ましく使用できる。
【0012】
次に、インク受容層は、インクを保持する性質とともに、そのインクを保持した層が除去可能である性質を有しなければならない。除去方法としては、該受容層が溶解する溶液で化学的に除去するか或いは摩擦等の物理的方法により行なうが、マット処理面が欠損しないようにする必要がある。インク受容層の修正部分をナイフ等でカットして、基材のマット処理面から剥離除去できるよう構成することにより作業性を向上させることも可能である。
【0013】
このようなインク受容層は、単層或いは多層からなり、主として水溶性高分子または吸水性高分子からなる。また必要に応じて耐水化された水溶性高分子または非水溶性高分子等の高分子化合物や体質顔料、紫外線吸収剤、酸化防止剤、レベリング剤等の添加剤を混合したものでもよい。
【0014】
水溶性高分子としては、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシセルロース、メラミン樹脂等の合成樹脂やゼラチン、カゼイン、でんぷん、キチン、キトサン等の天然樹脂が挙げられる。
吸水性高分子としては、アクリル酸、アクリル酸エステル、アクリルアミド共重合体等が挙げられる。
耐水化された水溶性高分子としては、水溶性高分子と塩結合、配位結合、共有結合、水素結合などにより反応して不溶化したものが挙げられる。
非水溶性高分子としてはスチレン−マレイン酸共重合物、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、アクリル樹脂、セルロース樹脂、ポリビニルアセタールなどが挙げられる。
【0015】
更に、インク受容層の接着性を制御するため受容層の下層にアンカーコート層を設けたり、カーリングを防止するために受容層の裏面にバックコート層を設けてもよい。
以上のように構成される本発明のインク吸収性記録材料に印字後、必要な訂正箇所のインク受容層を、該受容層が溶解する溶液で化学的に除去するか或いは摩擦、剥離等の物理的方法により除去すれば、再筆記することができる。また、除去部はマット処理面が露出するため、外観が損なわれるという欠点もない。
【0016】
【作用】
本発明のインク吸収性記録材料の加筆修正方法に用いられるインク吸収性記録材料は、マット処理を施した基材のマット処理面に除去可能なインク受容層を設けているため、印字後の部分修正、再筆記が良好に行なえるものである。また、本発明のインク吸収性記録材料の加筆修正方法は、外観を損なわずにインク吸収性記録材料を加筆修正することができる。
【0017】
【実施例】
以下、実施例に基づき本発明を説明する。なお、本発明において特に示さない限り、%、部は全て重量基準である。
実施例1
サンドブラスト処理されたポリエステルフィルム(ダイヤマット 厚さ75μm Ra=約0.65μm きもと社製)のマット処理面に下記の除去可能なインク受容層用塗工液を、乾燥後の膜厚が6〜8μmとなるようにバーコーター法により塗工、110℃で2分間の条件で乾燥し、インク吸収性記録材料を得た。このインク吸収性記録材料をDESK JET 500J(ヒューレットパッカード社製)により印字後、インク受容層の一部分を水を含ませた脱脂綿で摩擦除去したところ、除去部が目立たず、又製図用インク(キモトインクBM きもと社製)を用いて除去部に筆記したところ、良好な画線が得られた。
【0018】
(除去可能なインク受容層用塗工液)
・ポリビニルアルコール(鹸化度71〜75%) 6部
(ゴーセノールKP−06 日本合成化学社製)
・ポリビニルアルコール(鹸化度98〜99%) 4部
(ゴーセノールNH−18 日本合成化学社製)
・水 90部
・シリカ 10部
(サイシリア435 富士シリシア化学社製)
【0019】
実施例2
ケミカルマット処理されたポリエステルフィルム(ユニパー 厚さ38μm
Ra=約0.55μm きもと社製)のマット処理面に実施例1の除去可能なインク受容層用塗工液を実施例1と同様に塗工し、インク吸収性記録材料を得た。このインク吸収性記録材料をDESK JET 500J(ヒューレットパッカード社製)により印字後、除去可能なインク受容層の一部分を水を含ませた脱脂綿で摩擦除去したところ、除去部が目立たず、又製図用インク(キモトインクUN きもと社製)を用いて除去部に筆記したところ、良好な画線が得られた。
【0020】
【発明の効果】
本発明のインク吸収性記録材料の加筆修正方法に用いられるインク吸収性記録材料は、マット処理が施された基材のマット処理面に除去可能なインク受容層を設けた構造にすることにより、印字後、必要な訂正箇所のインク受容層を、該受容層が溶解する溶液で化学的に除去するか或いは摩擦、剥離等の物理的方法により除去すれば、再筆記することができる。また、除去部はマット処理面が露出するため、外観が損なわれることがないという優れた効果を有する。また、本発明のインク吸収性記録材料の加筆修正方法によれば、外観を損なわずにインク吸収性記録材料を加筆修正することができる。
Claims (1)
- 基材に中心線平均表面粗さが0.4〜1.2μmの範囲のマット処理を施し、前記マット処理面に除去可能なインク受容層を設けたインク吸収性記録材料に印字を行った後、訂正箇所のインク受容層を除去し、再筆記することを特徴とするインク吸収性記録材料の加筆修正方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22044593A JP3736860B2 (ja) | 1993-07-08 | 1993-07-08 | インク吸収性記録材料の加筆修正方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22044593A JP3736860B2 (ja) | 1993-07-08 | 1993-07-08 | インク吸収性記録材料の加筆修正方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0725138A JPH0725138A (ja) | 1995-01-27 |
JP3736860B2 true JP3736860B2 (ja) | 2006-01-18 |
Family
ID=16751230
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22044593A Expired - Fee Related JP3736860B2 (ja) | 1993-07-08 | 1993-07-08 | インク吸収性記録材料の加筆修正方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3736860B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4541578B2 (ja) * | 2001-02-28 | 2010-09-08 | 株式会社きもと | インクジェット記録材料 |
-
1993
- 1993-07-08 JP JP22044593A patent/JP3736860B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0725138A (ja) | 1995-01-27 |
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Legal Events
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