JP3736337B2 - 信号再生回路 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は信号再生回路に関し、特に、情報が記録された光ディスク等の記録媒体を再生する装置に用いられ信号を再生する信号再生回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディジタル信号を記録した光ディスクとして例えばコンパクトディスク(CD)がある。コンパクトディスクに記録されるディジタル信号の変調方式としてEFMが用いられている。EFM(Eight to Fourteen Modulation)は、誤り訂正符号CIRCを含む各シンボル8ビットを14チャネルビットからなるパターンに変換し、その後、各パターンの間に3チャネルビットのマージンビットを付加して、パルス幅が3T〜11Tの中にあるというEFMルールを満足させ、かつ、信号自体の持つ低域成分を低減させて基本的には低域成分を0としている。このため、EFMはDCフリー変調信号と呼ばれている。なお、基準時間幅Tは標準速度(1倍速)にて周波数4.32MHzの1周期であり、約230nsecである。
【0003】
図7は、従来の信号再生回路の一例のブロック図を示す。同図中、端子10には、所定の回転速度で回転駆動される光ディスクに光ピックアップのレーザダイオードからレーザ光を照射し、その反射光を光ピックアップの光検出器で検出して得られた再生RF信号が入力され、高域フィルタとしてのコンデンサ11で直流成分を除去されてコンパレータ12の非反転入力端子に供給される。コンパレータ12の反転入力端子には基準電圧源13から固定の閾値Vth0が供給されており、コンパレータ12はRF信号を閾値Vth0と比較することにより2値化する。この2値化信号はPLL(Phase Locked Loop)及びディテクタ16に供給される。
【0004】
PLL及びディテクタ16は、PLLで供給される2値化信号に同期したクロックPCLKを生成して端子18より出力すると共に、ディテクタで上記クロックPCLKを基準に定められた検出窓で再生パルスの有無を検出することにより信号REFMを弁別再生し端子19より出力する。
【0005】
図8は、従来の信号再生回路の他例のブロック図を示す。同図中、端子10には、所定の回転速度で回転駆動される光ディスクに光ピックアップのレーザダイオードからレーザ光を照射し、その反射光を光ピックアップの光検出器で検出して得られた再生RF信号が入力され、高域フィルタとしてのコンデンサ11で直流成分を除去されてコンパレータ12の非反転入力端子に供給される。コンパレータ12の反転入力端子には低域フィルタ及びアンプ14から閾値Vth1が供給されており、コンパレータ12はRF信号を閾値Vth1と比較することにより2値化する。この2値化信号は低域フィルタ及びアンプ14とPLL及びディテクタ16と供給される。
【0006】
低域フィルタ及びアンプ14は2値化信号を積分したのち所定ゲインで増幅することにより閾値Vth1を生成してコンパレータ12に供給する。コンパレータ12と低域フィルタ及びアンプ14はアシンメトリ補正回路15を構成しており、2値化信号のハイレベル期間とローレベル期間とが総和として等しくなるように閾値Vth1を決定している。このアシンメトリ補正回路15の応答特性は低域フィルタ及びアンプ14の時定数とゲイン、及びRF信号振幅、及びコンパレータ12の出力電圧を調整して最適化される。
【0007】
PLL及びディテクタ16は、PLLで供給される2値化信号に同期したクロックPCLKを生成して端子18より出力すると共に、ディテクタで上記クロックPCLKを基準に定められた検出窓で再生パルスの有無を検出することにより信号REFMを弁別再生し端子19より出力する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
EFM信号の各パターンの間に付加されるマージンビットは、パルス幅が3T〜11Tの中にあるというEFMルールを満足させ、かつ、DSV(Digital Sum Variation)を計算して低域成分が極力少なくなるように選択されるが、この付加ビットだけでは1フレーム単位でこの低域成分(DSVエラー成分)を完全に除去することはできない。なお、図9(A)に低域成分(DSVエラー成分)の波形を示す。
【0009】
本来、再生RF信号のエンベロープは上下に変動することはないのであるが、コンデンサ11によって上記の低域成分(DSVエラー成分)が除去されるために、コンデンサ11の出力するRF信号のエンベロープは上下に変動し、RF信号に低域成分(DSVエラーの反転成分)が含まれてしまう。このために、コンパレータ12における2値化時に再生ジッタが発生し、コンパレータ12の出力する2値化信号は低域成分(DSVエラー成分)を含んだものとなるという問題があった。
【0010】
また、図8に示す従来回路のアシンメトリ補正回路15では、光ディスク表面の傷、汚れ、反射率むらに追随して正確にRF信号を2値化するため、応答時定数をEFM周波数成分と干渉しない程度の範囲で充分高く設定している。このため、コンデンサ11の出力するRF信号に含まれる上記低域成分にアシンメトリ補正回路15が応答して、コンパレータ12に供給される閾値Vth1は図9(B)に示すように上記の低域成分に応答して変動し、この閾値Vth1の変動によって再生ジッタが劣化するという問題があった。
【0011】
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、DCフリー変調の変調信号に含まれる低域成分に起因する再生ジッタを低減することができる信号再生回路を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、DCフリー変調の変調信号が記録された記録媒体から読み取られるRF信号を供給されて前記変調信号を再生する信号再生回路において、
前記RF信号を固定の閾値と比較して2値化信号を出力する比較手段と、
前記2値化信号からクロックを再生すると共に、再生したクロックに同期して時間軸方向に補正された変調信号を再生する弁別手段と、
前記弁別手段で再生かつ補正された変調信号を積分して前記DCフリー変調の変調信号に含まれる低域成分を得る第1積分手段と、
前記RF信号と前記第1積分手段で得られた低域成分とを加算して前記比較手段に供給する加算手段とを有するため、
第1積分手段で低域成分を正確かつ容易に得ることができ、RF信号に低域成分が重畳されるためにRF信号のエンベロープの上下変動がなくなり、2値化時に発生する再生ジッタを低減できる。
【0013】
請求項2に記載の発明は、DCフリー変調の変調信号が記録された記録媒体から読み取られるRF信号を供給されて前記変調信号を再生する信号再生回路において、
前記RF信号を閾値と比較して2値化信号を出力する比較手段と、
前記2値化信号からクロックを再生すると共に、再生したクロックに同期して時間軸方向に補正された変調信号を再生する弁別手段と、
前記弁別手段で再生かつ補正された変調信号を積分して前記DCフリー変調の変調信号に含まれる低域成分を得る第1積分手段と、
固定の基準値から前記第1積分手段で得られた低域成分を減算して閾値として前記比較手段に供給する減算手段とを有するため、
エンベロープが上下変動するRF信号と同様に閾値が変動することから低域成分が相殺され、コンパレータにおける再生ジッタの発生を低減できる。
【0014】
請求項3に記載の発明は、DCフリー変調の変調信号が記録された記録媒体から読み取られるRF信号を供給されて前記変調信号を再生する信号再生回路において、
前記RF信号を閾値と比較して2値化信号を出力する比較手段と、
前記2値化信号からクロックを再生すると共に、再生したクロックに同期して時間軸方向に補正された変調信号を再生する弁別手段と、
前記弁別手段で再生かつ補正された変調信号を積分して前記DCフリー変調の変調信号に含まれる低域成分を得る第1積分手段と、
前記RF信号に前記第1積分手段で得た低域成分を加算して前記比較手段に供給する加算手段と、
前記2値化信号を積分して前記比較手段の閾値を生成する第2積分手段とを有するため、
エンベロープが上下変動するRF信号に、低域成分が加算により重畳されてRF信号のエンベロープの上下変動がなくなり、コンパレータにおける2値化時に発生する再生ジッタを低減できる。
【0015】
請求項4に記載の発明は、DCフリー変調の変調信号が記録された記録媒体から読み取られるRF信号を供給されて前記変調信号を再生する信号再生回路において、
前記RF信号を閾値と比較して2値化信号を出力する比較手段と、
前記2値化信号からクロックを再生すると共に、再生したクロックに同期して時間軸方向に補正された変調信号を再生する弁別手段と、
前記弁別手段で再生かつ補正された変調信号を積分して前記DCフリー変調の変調信号に含まれる低域成分を得る第1積分手段と、
前記2値化信号から前記第1積分手段で得た低域成分を減算した後、積分して前記比較手段の閾値を生成する第3積分手段とを有するため、
直流成分を除去されエンベロープが上下変動するRF信号と同様に閾値が変動することから、低域成分が相殺され、コンパレータにおける再生ジッタの発生を低減できる。
【0016】
請求項5に記載の発明は、請求項3または4記載の信号再生回路において、
前記弁別手段で再生かつ補正された変調信号を等化して前記第1積分手段に供給する等化手段を有するため、
変調信号を波形等化により、記録媒体から読み取られたRF信号と同等の波形にすることによって、高い精度で低域成分を得ることができ、より大きいジッタ低減効果を得ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の信号再生回路の第1実施例のブロック図を示す。同図中、端子20には、所定の回転速度で回転駆動される光ディスクに光ピックアップのレーザダイオードからレーザ光を照射し、その反射光を光ピックアップの光検出器で検出して得られた再生RF信号が入力され、高域フィルタとしてのコンデンサ21で直流成分を除去されて加算回路22に供給される。加算回路22では、直流成分を除去されたRF信号に低域フィルタ及びアンプ30の出力を加算してコンパレータ24の非反転入力端子に供給する。
【0018】
コンパレータ24の反転入力端子には基準電圧源26から図9(C)に示す固定値の閾値Vth0が供給されており、コンパレータ24はRF信号を閾値Vth0と比較することにより2値化する。この2値化信号はPLL及びディテクタ28に供給される。
【0019】
PLL及びディテクタ28は、PLLでコンパレータ24から供給される2値化信号に同期したクロックPCLKを生成して端子32より出力すると共に、ディテクタで上記クロックPCLKを基準に定められた検出窓で再生パルスの有無を検出することにより信号REFMを弁別再生する。この信号REFMは端子34から出力されると共に、低域フィルタ及びアンプ30に供給される。
【0020】
ここで、再生RF信号のエンベロープは上下に変動することはないのであるが、コンデンサ21によって上記の低域成分(DSVエラー成分)が除去されるために、コンデンサ21の出力するRF信号のエンベロープは上下に変動し、RF信号に低域成分(DSVエラーの反転成分)が含まれてしまう。なお、図9(A)に低域成分(DSVエラー成分)の波形を示す。
【0021】
低域フィルタ及びアンプ30は、クロックPCLKに同期して時間軸方向に補正された信号REFMを積分したのち所定ゲインで増幅することにより、図9(A)に示す低域成分(DSVエラー成分)を抽出して加算回路22に供給する。
【0022】
このため、加算回路22では、コンデンサ21の出力する低域成分(DSVエラー成分)が除去され上下変動するRF信号に、低域フィルタ及びアンプ30から供給される低域成分(DSVエラー成分)が加算により重畳され、コンパレータ24に供給されるRF信号のエンベロープの上下変動がなくなる。これによって、コンパレータ24における2値化時に発生する再生ジッタを低減できる。
【0023】
図2は、本発明の信号再生回路の第2実施例のブロック図を示す。同図中、図1と同一部分には同一符号を付す。図2において、端子20には、所定の回転速度で回転駆動される光ディスクに光ピックアップのレーザダイオードからレーザ光を照射し、その反射光を光ピックアップの光検出器で検出して得られた再生RF信号が入力され、高域フィルタとしてのコンデンサ21で直流成分を除去されてコンパレータ24の非反転入力端子に供給される。
【0024】
コンパレータ24の反転入力端子には減算回路36より閾値が供給されており、コンパレータ24はRF信号を閾値と比較することにより2値化する。この2値化信号はPLL及びディテクタ28に供給される。
【0025】
PLL及びディテクタ28は、PLLでコンパレータ24から供給される2値化信号に同期したクロックPCLKを生成して端子32より出力すると共に、ディテクタで上記クロックPCLKを基準に定められた検出窓で再生パルスの有無を検出することにより信号REFMを弁別再生する。この信号REFMは端子34から出力されると共に、低域フィルタ及びアンプ30に供給される。
【0026】
ここで、再生RF信号のエンベロープは上下に変動することはないのであるが、コンデンサ21によって上記の低域成分(DSVエラー成分)が除去されるために、コンデンサ21の出力するRF信号のエンベロープは上下に変動し、RF信号に低域成分(DSVエラーの反転成分)が含まれてしまう。なお、図9(A)に低域成分(DSVエラー成分)の波形を示す。
【0027】
低域フィルタ及びアンプ30は、クロックPCLKに同期して時間軸方向に補正された信号REFMを積分したのち所定ゲインで増幅することにより、図9(A)に示す低域成分(DSVエラー成分)を抽出して減算回路36に供給する。減算回路36では、基準電圧源26より供給される図9(C)に示す固定値の閾値Vth0から、低域フィルタ及びアンプ30より供給される低域成分(DSVエラー成分)を減算することにより重畳し閾値を変動させてコンパレータ24の反転入力端子に供給する。従って、コンパレータ24において、直流成分を除去されエンベロープが上下変動するRF信号と同様に閾値が変動することから低域成分(DSVエラー成分)が相殺され、コンパレータ24における再生ジッタの発生を低減できる。
【0028】
図3は、本発明の信号再生回路の第3実施例のブロック図を示す。同図中、図1と同一部分には同一符号を付す。図3において、端子20には、所定の回転速度で回転駆動される光ディスクに光ピックアップのレーザダイオードからレーザ光を照射し、その反射光を光ピックアップの光検出器で検出して得られた再生RF信号が入力され、高域フィルタとしてのコンデンサ21で直流成分を除去されて加算回路22に供給される。加算回路22では、直流成分を除去されたRF信号に低域フィルタ及びアンプ30の出力を加算してコンパレータ24の非反転入力端子に供給する。
【0029】
コンパレータ24の反転入力端子には低域フィルタ及びアンプ38から閾値が供給されており、コンパレータ24は加算回路22の出力信号を閾値と比較することにより2値化する。この2値化信号は低域フィルタ及びアンプ38及びPLL及びディテクタ28に供給される。
【0030】
PLL及びディテクタ28は、PLLで供給される2値化信号に同期したクロックPCLKを生成して端子32より出力すると共に、ディテクタで上記クロックPCLKを基準に定められた検出窓で再生パルスの有無を検出することにより信号REFMを弁別再生する。この信号REFMは端子34から出力されると共に、低域フィルタ及びアンプ30に供給される。
【0031】
ここで、再生RF信号のエンベロープは上下に変動することはないのであるが、コンデンサ21によって上記の低域成分(DSVエラー成分)が除去されるために、コンデンサ21の出力するRF信号のエンベロープは上下に変動し、RF信号に低域成分(DSVエラーの反転成分)が含まれてしまう。なお、図9(A)に低域成分(DSVエラー成分)の波形を示す。
【0032】
低域フィルタ及びアンプ30は、クロックPCLKに同期して時間軸方向に補正された信号REFMを積分したのち所定ゲインで増幅することにより、図9(A)に示す低域成分(DSVエラー成分)を抽出して加算回路22に供給する。
【0033】
低域フィルタ及びアンプ38は、コンパレータ24と共にアシンメトリ補正回路を構成しており、低域フィルタ及びアンプ38は2値化信号を積分したのち所定ゲインで増幅することにより、2値化信号のハイレベル期間とローレベル期間とが総和として等しくなるようにして、閾値を生成しコンパレータ24に供給する。コンパレータ24では、光ディスク表面の傷、汚れ、反射率むらに追随して正確にRF信号を2値化するため、低域フィルタ及びアンプ26の応答時定数はEFM周波数成分と干渉しない程度に充分高く設定している。
【0034】
加算回路22では、コンデンサ21の出力する低域成分(DSVエラー成分)が除去されエンベロープが上下変動するRF信号に、低域フィルタ及びアンプ30から供給される低域成分(DSVエラー成分)が加算により重畳され、コンパレータ24に供給されるRF信号のエンベロープの上下変動がなくなる。これによって、コンパレータ24における2値化時に発生する再生ジッタを低減できる。
【0035】
図4は、本発明の信号再生回路の第4実施例のブロック図を示す。同図中、図1と同一部分には同一符号を付す。図4において、端子20には、所定の回転速度で回転駆動される光ディスクに光ピックアップのレーザダイオードからレーザ光を照射し、その反射光を光ピックアップの光検出器で検出して得られた再生RF信号が入力され、高域フィルタとしてのコンデンサ21で直流成分を除去されてコンパレータ24の非反転入力端子に供給される。
【0036】
コンパレータ24の反転入力端子には低域フィルタ及びアンプ40より閾値が供給されており、コンパレータ24はRF信号を閾値と比較することにより2値化する。この2値化信号はPLL及びディテクタ28と低域フィルタ及びアンプ40に供給される。
【0037】
PLL及びディテクタ28は、PLLで供給される2値化信号に同期したクロックPCLKを生成して端子32より出力すると共に、ディテクタで上記クロックPCLKを基準に定められた検出窓で再生パルスの有無を検出することにより信号REFMを弁別再生する。この信号REFMは端子34から出力されると共に、低域フィルタ及びアンプ30に供給される。
【0038】
ここで、再生RF信号のエンベロープは上下に変動することはないのであるが、コンデンサ21によって上記の低域成分(DSVエラー成分)が除去されるために、コンデンサ21の出力するRF信号のエンベロープは上下に変動し、RF信号に低域成分(DSVエラーの反転成分)が含まれてしまう。なお、図9(A)に低域成分(DSVエラー成分)の波形を示す。
【0039】
低域フィルタ及びアンプ30は、クロックPCLKに同期して時間軸方向に補正された信号REFMを積分したのち所定ゲインで増幅することにより、図9(A)に示す低域成分(DSVエラー成分)を抽出して低域フィルタ及びアンプ40に供給する。
【0040】
低域フィルタ及びアンプ40は、コンパレータ24と共にアシンメトリ補正回路を構成しており、低域フィルタ及びアンプ40はコンパレータ24出力の2値化信号から低域フィルタ及びアンプ30の出力(DSVエラー成分)を減算したのち積分し、更に所定ゲインで増幅することにより、2値化信号のハイレベル期間とローレベル期間とが総和として等しくなるようにして、閾値を生成しコンパレータ24に供給する。コンパレータ24では、光ディスク表面の傷、汚れ、反射率むらに追随して正確にRF信号を2値化するため、低域フィルタ及びアンプ26の応答時定数はEFM周波数成分と干渉しない程度に充分高く設定している。
【0041】
このため、コンパレータ24において、直流成分を除去されエンベロープが上下変動するRF信号と同様に閾値が変動することから、低域成分(DSVエラー成分)が相殺され、コンパレータ24における再生ジッタの発生を低減できる。
【0042】
図5は、本発明の信号再生回路の第5実施例のブロック図を示す。この実施例は図3に示す実施例にイコライザ42を追加したものであり、図5中、図3と同一部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図5において、PLL及びディテクタ28の出力する信号REFMは端子34から出力されると共に、イコライザ42に供給される。イコライザ42は信号REFMの波形等化を行って低域フィルタ及びアンプ30に供給する。
【0043】
この実施例においても、加算回路22では、コンデンサ21の出力する低域成分(DSVエラー成分)が除去されエンベロープが上下変動するRF信号に、低域フィルタ及びアンプ30から供給される低域成分(DSVエラー成分)が加算により重畳され、コンパレータ24に供給されるRF信号のエンベロープの上下変動がなくなる。これによって、コンパレータ24における2値化時に発生する再生ジッタを低減できる。また、REFM信号を波形等化により、記録媒体から読み取られたRF信号と同等の波形にすることによって、高い精度でDSVエラー成分を得ることができ、より大きいジッタ低減効果を得ることができる。
【0044】
図6は、本発明の信号再生回路の第6実施例のブロック図を示す。この実施例は図4に示す実施例にイコライザ42を追加したものであり、図6中、図4と同一部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図6において、PLL及びディテクタ28の出力する信号REFMは端子34から出力されると共に、イコライザ42に供給される。イコライザ42は信号REFMの波形等化を行って低域フィルタ及びアンプ30に供給する。
【0045】
この実施例においても、コンパレータ24において、直流成分を除去され上下変動するRF信号と同様に閾値が変動することから、低域成分(DSVエラー成分)が相殺され、コンパレータ24における再生ジッタの発生を低減できる。また、REFM信号を波形等化により、記録媒体から読み取られたRF信号と同等の波形にすることによって、高い精度でDSVエラー成分を得ることができ、より大きいジッタ低減効果を得ることができる。
【0046】
なお、本発明は、CD再生装置に限らず、CD−RやCD−RW等の記録再生装置に適用しても良く上記実施例に限定されない。また、上記実施例ではコンデンサ21を用いて再生RF信号の直流成分を除去しているが、コンデンサ21の代わりに高域フィルタを用いても良い。また、図4,図6に示すアシンメトリ補正回路を持つ回路構成では、コンデンサ21は原理的には必要ないが、コンデンサ21があれば事前に低域成分のほとんどがカットされ、アシンメトリ補正回路通過後の直流成分残留誤差をより低減できる。
【0047】
なお、コンパレータ24が請求項記載の比較手段に対応し、PLL及びディテクタ28が弁別手段に対応し、低域フィルタ及びアンプ30が第1積分手段に対応し、低域フィルタ及びアンプ38が第2積分手段に対応し、低域フィルタ及びアンプ40が第3積分手段に対応し、加算回路22が加算手段に対応し、減算回路36が減算手段に対応し、イコライザ42が等化手段に対応する。
【0048】
【発明の効果】
上述の如く、請求項1に記載の発明は、RF信号を固定の閾値と比較して2値化信号を出力する比較手段と、
前記2値化信号からクロックを再生すると共に、再生したクロックに同期して時間軸方向に補正された変調信号を再生する弁別手段と、
前記弁別手段で再生かつ補正変調信号を積分して前記DCフリー変調の変調信号に含まれる低域成分を得る第1積分手段と、
前記RF信号と前記第1積分手段で得られた低域成分とを加算して前記比較手段に供給する加算手段とを有するため、第1積分手段で低域成分を正確かつ容易に得ることができ、RF信号に低域成分が重畳されるためにRF信号のエンベロープの上下変動がなくなり、2値化時に発生する再生ジッタを低減できる。
【0049】
請求項2に記載の発明は、RF信号を閾値と比較して2値化信号を出力する比較手段と、
前記2値化信号からクロックを再生すると共に、再生したクロックに同期して時間軸方向に補正された変調信号を再生する弁別手段と、
前記弁別手段で再生かつ補正された変調信号を積分して前記DCフリー変調の変調信号に含まれる低域成分を得る第1積分手段と、
固定の基準値から前記第1積分手段で得られた低域成分を減算して閾値として前記比較手段に供給する減算手段とを有するため、エンベロープが上下変動するRF信号と同様に閾値が変動することから低域成分が相殺され、コンパレータにおける再生ジッタの発生を低減できる。
【0050】
請求項3に記載の発明は、RF信号を閾値と比較して2値化信号を出力する比較手段と、
前記2値化信号からクロックを再生すると共に、再生したクロックに同期して時間軸方向に補正された変調信号を再生する弁別手段と、
前記弁別手段で再生かつ補正された変調信号を積分して前記DCフリー変調の変調信号に含まれる低域成分を得る第1積分手段と、
前記RF信号に前記第1積分手段で得た低域成分を加算して前記比較手段に供給する加算手段と、
前記2値化信号を積分して前記比較手段の閾値を生成する第2積分手段とを有するため、エンベロープが上下変動するRF信号に、低域成分が加算により重畳されてRF信号のエンベロープの上下変動がなくなり、コンパレータにおける2値化時に発生する再生ジッタを低減できる。
【0051】
請求項4に記載の発明は、RF信号を閾値と比較して2値化信号を出力する比較手段と、
前記2値化信号からクロックを再生すると共に、再生したクロックに同期して時間軸方向に補正された変調信号を再生する弁別手段と、
前記弁別手段で再生かつ補正された変調信号を積分して前記DCフリー変調の変調信号に含まれる低域成分を得る第1積分手段と、
前記2値化信号から前記第1積分手段で得た低域成分を減算した後、積分して前記比較手段の閾値を生成する第3積分手段とを有するため、直流成分を除去されエンベロープが上下変動するRF信号と同様に閾値が変動することから、低域成分が相殺され、コンパレータにおける再生ジッタの発生を低減できる。
【0052】
請求項5に記載の発明は、弁別手段で再生かつ補正された変調信号を等化して前記第1積分手段に供給する等化手段を有するため、変調信号を波形等化により、記録媒体から読み取られたRF信号と同等の波形にすることによって、高い精度で低域成分を得ることができ、より大きいジッタ低減効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の信号再生回路の第1実施例のブロック図である。
【図2】本発明の信号再生回路の第2実施例のブロック図である。
【図3】本発明の信号再生回路の第3実施例のブロック図である。
【図4】本発明の信号再生回路の第4実施例のブロック図である。
【図5】本発明の信号再生回路の第5実施例のブロック図である。
【図6】本発明の信号再生回路の第6実施例のブロック図である。
【図7】従来の信号再生回路の一例のブロック図である。
【図8】従来の信号再生回路の他例のブロック図である。
【図9】本発明及び従来の回路各部における信号波形図である。
【符号の説明】
21 コンデンサ
22 加算回路
24 コンパレータ
26 基準電圧源
28 PLL及びディテクタ
30,38,40 低域フィルタ及びアンプ
36 減算回路
42 イコライザ

Claims (6)

  1. DCフリー変調の変調信号が記録された記録媒体から読み取られるRF信号を供給されて前記変調信号を再生する信号再生回路において、
    前記RF信号を固定の閾値と比較して2値化信号を出力する比較手段と、
    前記2値化信号からクロックを再生すると共に、再生したクロックに同期して時間軸方向に補正された変調信号を再生する弁別手段と、
    前記弁別手段で再生かつ補正された変調信号を積分して前記DCフリー変調の変調信号に含まれる低域成分を得る第1積分手段と、
    前記RF信号と前記第1積分手段で得られた低域成分とを加算して前記比較手段に供給する加算手段とを
    有することを特徴とする信号再生回路。
  2. DCフリー変調の変調信号が記録された記録媒体から読み取られるRF信号を供給されて前記変調信号を再生する信号再生回路において、
    前記RF信号を閾値と比較して2値化信号を出力する比較手段と、
    前記2値化信号からクロックを再生すると共に、再生したクロックに同期して時間軸方向に補正された変調信号を再生する弁別手段と、
    前記弁別手段で再生かつ補正された変調信号を積分して前記DCフリー変調の変調信号に含まれる低域成分を得る第1積分手段と、
    固定の基準値から前記第1積分手段で得られた低域成分を減算して閾値として前記比較手段に供給する減算手段とを
    有することを特徴とする信号再生回路。
  3. DCフリー変調の変調信号が記録された記録媒体から読み取られるRF信号を供給されて前記変調信号を再生する信号再生回路において、
    前記RF信号を閾値と比較して2値化信号を出力する比較手段と、
    前記2値化信号からクロックを再生すると共に、再生したクロックに同期して時間軸方向に補正された変調信号を再生する弁別手段と、
    前記弁別手段で再生かつ補正された変調信号を積分して前記DCフリー変調の変調信号に含まれる低域成分を得る第1積分手段と、
    前記RF信号に前記第1積分手段で得た低域成分を加算して前記比較手段に供給する加算手段と、
    前記2値化信号を積分して前記比較手段の閾値を生成する第2積分手段とを
    有することを特徴とする信号再生回路。
  4. DCフリー変調の変調信号が記録された記録媒体から読み取られるRF信号を供給されて前記変調信号を再生する信号再生回路において、
    前記RF信号を閾値と比較して2値化信号を出力する比較手段と、
    前記2値化信号からクロックを再生すると共に、再生したクロックに同期して時間軸方向に補正された変調信号を再生する弁別手段と、
    前記弁別手段で再生かつ補正された変調信号を積分して前記DCフリー変調の変調信号に含まれる低域成分を得る第1積分手段と、
    前記2値化信号から前記第1積分手段で得た低域成分を減算した後、積分して前記比較手段の閾値を生成する第3積分手段とを
    有することを特徴とする信号再生回路。
  5. 請求項3または4記載の信号再生回路において、
    前記弁別手段で再生かつ補正された変調信号を等化して前記第1積分手段に供給する等化手段を
    有することを特徴とする信号再生回路。
  6. 請求項1乃至5のいずれか記載の信号再生回路において、
    前記記録媒体から読み取られたRF信号は、直流成分を除去して供給されることを特徴とする信号再生回路。
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