JP3735561B2 - パンツ型の使い捨て着用物品 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、排泄物を吸収、保持するパンツ型の使い捨て着用物品に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開平10−14975号公報は、肌当接側に位置する透液性表面シートと、肌非当接側に位置する不透液性裏面シートと、それらシートの間に介在する吸液性コアとから構成され、互いに対向する前後胴周り域の間に股下域が位置し、それら胴周り域の胴周り両側部が連結されて胴周り開口と一対の脚周り開口とが画成されたパンツ型の使い捨て着用物品を開示している。前胴周り域における裏面シートの外面には、物品の廃棄時に物品を丸めておくことが可能な縦方向へ延びる細長い一本の止着用テープが取り付けられている。
【0003】
止着用テープは、裏面シートの外面に固着された固定端部と、固定端部から縦方向下方に延びる自由端部とを有する。自由端部は、固定端部の側からその下端へ向かって弾性伸縮部、粘着部、摘持部に分かれている。排泄物で汚れた着用物品は、それを着用者から脱がせた後、後胴周り域を内側にして物品を股下域から胴周り開口に向かって縦方向へ丸め、粘着部を介して止着用テープを丸められた物品の外面に止着する。物品は、止着用テープによって丸められた状態が維持されるので、それをそのままゴミ箱に廃棄することができる。この着用物品は、止着用テープの弾性伸縮部が伸縮性を有するので、着用時の妨げになることがないように止着用テープを短くすることができるという効果を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記公報に開示の着用物品では、その廃棄時に物品が股下域から胴周り開口に向かって縦方向へ丸められるので、胴周り開口が丸められた物品の外側に露出する。廃棄するために丸められた物品では、胴周り開口を跨ぐように止着用テープを止着したとしても、止着用テープが胴周り開口の一部を塞ぐにすぎず、止着用テープによって胴周り開口の全域を塞ぐことができないので、胴周り開口から排泄物や排泄物の臭気が漏れてしまう場合がある。
【0005】
本発明の課題は、その廃棄時に胴周り開口の全域を塞ぐことができ、排泄物や排泄物の臭気が胴周り開口から漏れることがないパンツ型の使い捨て着用物品を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための本発明の前提は、互いに対向する前後胴周り域の間に股下域が位置し、前記前後胴周り域の縦方向へ延びる胴周り両側部が連結されて胴周り開口と一対の脚周り開口とが形成され、前記前後胴周り域と前記股下域とのうちの少なくとも該股下域に排泄物吸収手段を有するパンツ型の使い捨て着用物品である。
【0007】
前記前提における本発明の特徴は、前記前後胴周り域のうちのいずれか一方の外面に胴周り方向へ延びるフラップが配置され、前記フラップが、前記胴周り開口の側を前記胴周り方向へ延びる第1固定領域と、前記胴周り両側部を前記縦方向へ延びる第2固定領域と、前記第1固定領域の下方に位置して前記第2固定領域の間を前記胴周り方向へ延びる自由領域とを有し、前記自由領域の前記股下域の側に延びる下端縁が、前記股下域へ向かって凸となるように画いており、前記物品の外面に着脱可能な止着手段を有する止着用テープが、前記自由領域の胴周り方向中央部に取り付けられて該自由領域を前記縦方向へ延び、前記物品では、前記フラップの自由領域を一方の胴周り域から他方の胴周り域へ向かって裏返したときに、前記自由領域が前記胴周り開口全域を塞ぐとともに、前記物品の外面と前記フラップの自由領域との間に該物品の下方へ向かって開口するポケットが形成されることにある。
【0008】
本発明の実施の態様の一例としては、前記止着用テープが、前記自由領域の胴周り方向中央部に固着された固定端部と、固定端部から縦方向下方へ延びる自由端部とを有し、前記自由端部が、その外面に前記止着手段を有するとともに、縦方向上方へ向かって折り曲げられて前記フラップの外面に着脱可能に仮止めされている。
【0009】
【0010】
本発明の実施の態様の他の一例としては、前記自由領域の前記股下域の側に延びる下端縁近傍が、前記着用物品の外面に剥離可能に仮止めされている。
【0011】
本発明の実施の態様の他の一例としては、前記フラップが、前記縦方向と前記胴周り方向とのうちの少なくとも該縦方向へ弾性的な伸縮性を有する。
【0012】
【発明の実施の形態】
添付の図面を参照し、本発明にかかるパンツ型の使い捨て着用物品の詳細を説明すると、以下のとおりである。
【0013】
図1,2は、着用物品1Aの部分破断斜視図と、図1のA−A線矢視断面図とである。図1では、胴周り方向を矢印X、縦方向を矢印Yで示し、脚周り方向を矢印Zで示す。図2では、止着用テープ21の自由端部をフラップ16の下方へ折り返した状態を二点鎖線で示す。なお、表裏面シート2,3やフラップ16、止着用テープ21、防漏シート23の内面とは、コア4に対向する面をいい、それらの外面とは、コア4に非対向の面をいう。
【0014】
着用物品1Aは、肌当接側に位置する透液性の表面シート2と、肌非当接側に位置する実質的に不透液性の裏面シート3と、表裏面シート2,3の間に介在してそれらシート2,3の少なくとも一方の内面に固着された吸液性コア4(排泄物吸収手段)とを主要な構成部材とする。物品1Aは、それら構成部材の他に、胴周り方向へ延びる実質的に不透液性のフラップ16と、縦方向へ延びる止着用テープ21と、縦方向へ延びる実質的に不透液性の防漏シート23とを有する。
【0015】
物品1Aは、互いに対向する前胴周り域5および後胴周り域7と、それら胴周り域5,7の間に位置する股下域6とを備え、前後胴周り域5,7を胴周り方向へ延びる胴周り端部8と、前後胴周り域5,7を縦方向へ延びる胴周り両側部9と、股下域6を脚周り方向へ延びる脚周り両側部10とを有する。コア4は、胴周り端部8と胴周り両側部9と脚周り両側部10との内側に位置し、股下域6から前後胴周り域5,7へ向かって縦方向へ延びている。
【0016】
物品1Aでは、前胴周り域5の胴周り両側部9と後胴周り域7の胴周り両側部9とが合掌状に重なり合い、それら胴周り両側部9が縦方向へ間欠的に並ぶ多数の熱融着線11を介して固着されている。物品1Aには、胴周り開口12とその下方に一対の脚周り開口13とが形成されている。
【0017】
胴周り端部8には、胴周り方向へ延びる複数条の胴周り用弾性部材14が伸長状態で取り付けられている。脚周り両側部10には、脚周り方向へ延びる複数条の脚周り用弾性部材15が伸長状態で取り付けられている。
【0018】
フラップ16は、胴周り方向へ長い帯状を呈し、前胴周り域5における裏面シート3の外面に配置されている。フラップ16は、対向する面が固着された互いに重なり合う実質的に非伸縮性の2枚の疎水性繊維不織布17,18から形成されている。フラップ16には、縦方向へ所与寸法離間して胴周り方向へ延びる複数条の伸縮性弾性部材19が伸長状態で取り付けられている。弾性部材19は、フラップ16を形成する不織布17,18の間に介在し、それら不織布17,18の対向面に固着されている。
【0019】
フラップ16は、前胴周り域5の胴周り端部8に固着されて胴周り方向へ延びる第1固定領域16aと、前胴周り域5の胴周り両側部9に固着されて縦方向へ延びる第2固定領域16bと、第1固定領域16aの下方に位置して第2固定領域16bの間を胴周り方向へ延びる自由領域16cとを有する。自由領域16cでは、股下域6の側に延びる下端縁16d近傍が胴周り方向へ間欠的に並ぶ多数の仮着部20を介して裏面シート3の外面に剥離可能に仮止めされている。下端縁16d近傍を除く自由領域16cの残余の部位は、裏面シート3に固着されておらず、裏面シート3から遊離している。自由領域16cの胴周り方向中央部16eには、縦方向へ延びる止着用テープ21が取り付けられている。
【0020】
止着用テープ21は、自由領域16cの胴周り方向中央部16eに固着された固定端部21aと、固定端部21aから縦方向下方へ延びる自由端部21bとを有する。止着用テープ21は、可撓性を有するプラスチックフィルムから形成されている。自由端部21bの外面には、粘着剤22(止着手段)が塗布されている。自由端部21bは、自由領域16cの下端縁16d近傍で折曲されて縦方向上方へ向かって折り曲げられ、粘着剤22を介して固定端部21aに着脱可能に仮止めされている。
【0021】
防漏シート23は、表面シート2の外面を股下域6から前後胴周り域5,7へ向かって縦方向へ延びている。防漏シート23は、コア4の両側縁4bの外側近傍に固着されて縦方向へ延びる固定側部23aと、表面シート2の上方へ起立性向を有して縦方向へ延びる自由側部23bと、物品1Aの胴周り方向内方へ倒伏した状態で前後胴周り域5,7に固着された固定両端部23cとを有する。自由側部23bには、縦方向へ延びる伸縮性弾性部材24が伸長状態で取り付けられている。弾性部材24は、自由側部23bの一部に被覆されている。
【0022】
胴周り端部8では、コア4の両端縁4aから表面シート2の端部2aと裏面シート3の端部3aとが縦方向外方へ延び、それらシート2,3の端部2a,3a内面どうしが互いに重なり合った状態で固着されている。防漏シート23の固定両端部23cは、表面シート2の端部2a外面に固着されている。胴周り用弾性部材14は、表面シート2の端部2aと裏面シート3の端部3aとの間に介在し、それらシート2,3の端部2a,3a内面に固着されている。
【0023】
胴周り側部9と脚周り側部10とでは、コア4の両側縁4bから横方向外方へ表面シート2の側部2bがわずかに延び、側部2bからさらに横方向外方へ裏面シート3の側部3bと防漏シート23の固定側部23aとが延びている。胴周り側部9と脚周り側部10とでは、表面シート2の側部2bが裏面シート3の側部3bと防漏シート23の固定側部23aとの間に介在し、それらシート2,3,23の側部2b,3b,23aどうしが互いに重なり合った状態で固着されている。脚周り用弾性部材15は、脚周り側部10に延びる裏面シート3の側部3bと防漏シート23の固定側部23aとの間に介在し、それらシート3,23の側部3b,23a内面に固着されている。フラップ16の第1固定領域16aと第2固定領域16bとは、裏面シート3の外面に固着されている。止着用テープ21の固定端部21aは、フラップ16を形成する不織布18に固着されている。
【0024】
図3,4は、物品1Aを廃棄する手順を説明する物品1Aの側面図と、廃棄するために丸められた物品1Aの斜視図とである。図3では、物品1Aの丸められた状態とフラップ16の自由領域16cを後胴周り域7の側へ裏返した状態とを二点鎖線で示す。
【0025】
排泄物で汚れた物品1Aを廃棄する手順を説明すると、以下のとおりである。この物品1Aでは、止着用テープ21の自由端部21bを固定端部21aから剥がし、自由端部21bを縦方向下方へ向かって折り返した後、止着用テープ21の自由端部21bを前胴周り域5の側から後胴周り域7の側へ向かって縦方向へ旋回させる。物品1Aでは、止着用テープ21の旋回にともなって自由領域16cの下端縁16dが裏面シート3から剥がれ、止着用テープ21とともにフラップ16の自由領域16cが矢印L1で示す前胴周り域5の側から後胴周り域7の側へ向かって旋回する。物品1Aでは、フラップ16の自由領域16cが胴周り開口12を縦方向へ越えて後胴周り域7の側に裏返しになり、図3に二点鎖線で示すように、フラップ16と裏面シート3との間に物品1Aの下方へ向かって開口するポケットPが形成される。
【0026】
フラップ16の自由領域16cを後胴周り域7の側に裏返した後は、後胴周り域7を内側にして物品1Aを矢印L2で示す股下域6から胴周り開口12へ向かって縦方向へ丸め、物品1Aの丸められた部分をポケットPに収容するとともに、粘着剤22を介して止着用テープ21の自由端部21b外面を丸められた物品1Aの裏面シート3の外面に止着する。
【0027】
物品1Aでは、後胴周り域7の側へ裏返ったフラップ16の自由領域16cが胴周り開口12の全域を覆うので、自由領域16cによって胴周り開口12全域を塞ぐことができる。物品1Aでは、その廃棄時に胴周り開口12が丸められた物品1Aの外側に露出したとしても、フラップ16の自由領域16cによって胴周り開口12全域が塞がれるので、胴周り開口12から排泄物や排泄物の臭気が漏れてしまうことを防ぐことができる。物品1Aでは、止着用テープ21によってその丸められた状態を維持することができるとともに、止着用テープ21によって物品1Aの丸められた部分がポケットPから不用意に抜け出ることを防ぐことができる。
【0028】
物品1Aでは、フラップ16に胴周り方向へ延びる複数条の弾性部材19が取り付けられているので、物品1Aを着用したときに、弾性部材19の収縮力を利用して着用者の胴部を締め付けることができ、着用者の胴部からの物品1Aのずれ下がりを防ぐことができる。物品1Aでは、それが表面シート2を内側にして縦方向へ湾曲しているので、弾性部材15の収縮によって防漏シート23の自由側部23bが表面シート2の上方へ起立する。物品1Aでは、防漏シート23の自由側部23bが排泄物に対する障壁を形成するので、脚周り両側部10からの排泄物の漏れを防ぐことができる。
【0029】
物品1Aでは、その廃棄時にそれを縦方向へ丸めることなく、止着用テープ21とともにフラップ16の自由領域16cを前胴周り域5の側から後胴周り域7の側へ向かって旋回させ、自由領域16cを後胴周り域7の側へ向かって裏返した後、止着用テープ21の自由端部21bを裏面シート3の外面に止着してもよい。この場合でも、フラップ16の自由領域16cによって物品1Aの胴周り開口12全域が塞がれるので、胴周り開口12から排泄物や排泄物の臭気が漏れてしまうことはない。
【0030】
図5,6は、他の実施の形態を示す着用物品1Bの部分破断斜視図と、図5のB−B線矢視断面図とであり、図7は、廃棄するために丸められた図5の物品1Bの斜視図とである。図5では、胴周り方向を矢印X、縦方向を矢印Yで示し、脚周り方向を矢印Zで示す。この着用物品1Bは、透液性の表面シート2と実質的に不透液性の裏面シート3との間に吸液性コア4が介在し、前胴周り域5における裏面シート3の外面に胴周り方向へ延びる帯状のフラップ16が配置され、フラップ16に縦方向へ延びる止着用テープ21が取り付けられている点において図1のそれと同一である。この物品1Bが図1のそれと異なる点は、以下のとおりである。
【0031】
フラップ16では、自由領域16cの股下域6の側に延びる下端縁16dが股下域6の縦方向中央部へ向かって凸となるように画いている。フラップ16は、縦方向と胴周り方向とヘ弾性的な伸縮性を有する疎水性繊維不織布25から形成されている。
【0032】
フラップ16は、それを胴周り方向へ伸長することなく、その第2固定領域16bが前胴周り域5の胴周り両側部9に固着されている。自由領域16cの下端縁16dは、裏面シート3の外面に固着されておらず、裏面シート3から遊離している。
【0033】
排泄物で汚れた物品1Bを廃棄するには、図3に示す手順と同様に、フラップ16の自由領域16cを後胴周り域7の側に裏返した後、後胴周り域7を内側にして物品1Bを股下域6から胴周り開口12へ向かって縦方向へ丸め、物品1Bの丸められた部分をポケットPに収納するとともに、粘着剤22を介して止着用テープ21の自由端部21b外面を丸められた物品1Bの裏面シート3の外面に止着する。
【0034】
物品1Bでは、フラップ16の自由領域16cの下端縁16dが股下域6の縦方向中央部へ向かってを画いているので、フラップ16と裏面シート3との間に形成されるポケットPの縦方向の寸法を図1のそれよりも大きくすることができ、物品1Bの丸められた部分をポケットPに確実に収容することができる。物品1Bでは、フラップ16が伸縮性を有する不織布25から形成されているので、後胴周り域7の側へ裏返したフラップ16の自由領域16cを縦方向へ伸長させることができ、物品1Bの丸められた部分の略全域をポケットPに収容することができる。
【0035】
物品1Bでは、その廃棄時に胴周り開口12が丸められた物品1Bの外側に露出したとしても、図7に示すように、フラップ16の自由領域16cによって胴周り域開口12全域が塞がれるので、図1のそれと同様に、胴周り開口12から排泄物や排泄物の臭気が漏れてしまうことはない。
【0036】
それら図示の物品1A,1Bでは、フラップ16が前胴周り域5における裏面シート3の外面に配置されているが、フラップ16が後胴周り域7における裏面シート3の外面に配置されていてもよい。それら図示の物品1A,1Bでは、フラップ16が親水性繊維不織布から形成されていてもよい。それら図示の物品1A,1Bでは、止着用テープ21が繊維不織布から形成され、止着用テープ21の自由端部21bにメカニカルファスナのうちのフック部材(止着手段)が取り付けられていてもよい。
【0037】
図1の物品1Aでは、フラップ16に胴周り方向へ延びる弾性部材19が取り付けられていなくてもよく、図5のそれと同様に、フラップ16が縦方向と胴周り方向とヘ弾性的な伸縮性を有する繊維不織布から形成されていてもよい。図1の物品1Aでは、前胴周り域5に表裏面シート2,3とは別体のフラップ16が取り付けられているが、表裏面シート2,3のうちの少なくとも一方が胴周り端部8から物品1Aの外側へ向かって折り返されてフラップ16を形成していてもよい。
【0038】
図5の物品1Bでは、図1のそれと同様に、フラップ16が実質的に非伸縮性の繊維不織布から形成されていてもよく、フラップ16の下端縁16d近傍が仮着部20を介して裏面シート3の外面に剥離可能に仮止めされていてもよい。
【0039】
表面シート2には、親水性繊維不織布、多数の開孔を有する疎水性繊維不織布、微細な多数の開孔を有するプラスチックフィルムのいずれかを使用することができる。裏面シート3には、疎水性繊維不織布、通気不透液性プラスチックフィルム、疎水性繊維不織布を重ね合わせた複合不織布、疎水性繊維不織布と通気不透液性プラスチックフィルムとを重ね合わせた複合シートのいずれかを使用することができる。裏面シート3やフラップ16には、高い耐水性を有するメルトブローン法による繊維不織布を、高い強度と良好な柔軟性とを有するスパンボンド法による繊維不織布で挟んだ複合不織布を使用することもできる。
【0040】
フラップ16には、繊維不織布17,18,25の他に、可撓性を有する柔軟な非伸縮性プラスチックフィルム、または、可撓性を有する柔軟な伸縮性プラスチックフィルムのいずれかを使用することもできる。
【0041】
非伸縮性不織布には、スパンレース、ニードルパンチ、メルトブローン、サーマルボンド、スパンポンド、ケミカルボンド、エアースルー、の各製法により製造されたものを使用することができる。不織布の構成繊維としては、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系、の各繊維、ポリエチレン/ポリプロピレンやポリエチレン/ポリエステルからなる芯鞘型複合繊維または並列型複合繊維を使用することができる。
【0042】
伸縮性不織布には、メルトブローンやスパンボンドの各製法により製造されたものを使用することができる。伸縮性不織布の構成繊維には、熱可塑性エラストマー樹脂を溶融、紡糸した伸縮性繊維を使用することができる。また、フラップ16には、熱可塑性エラストマー樹脂繊維からなる伸縮性繊維不織布の少なくとも片面に、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、のいずれかの熱可塑性合成樹脂を溶融、紡糸した捲縮繊維からなる繊維不織布を貼り合わせた複合不織布を使用することもできる。
【0043】
コア4は、フラッフパルプと高吸収性ポリマー粒子との混合物、または、フラッフパルプと高吸収性ポリマー粒子と熱可塑性合成樹脂繊維との混合物であり、所要の厚みに圧縮されている。コア4は、それの型崩れやポリマー粒子の脱落を防止するため、全体がティッシュペーパーや親水性繊維不織布等の透液性シートに被覆されていることが好ましい。ポリマー粒子としては、デンプン系、セルロース系、合成ポリマー系のものを使用することができる。
【0044】
表裏面シート2,3の固着、コア4の固着、弾性部材14,15,19,23の固着、フラップ16や止着用テープ21の固着、防漏シート23の固着には、ホットメルト型接着剤、または、ヒートシールやソニックシール等の熱による溶着手段を利用することができる。
【0045】
【発明の効果】
本発明にかかるパンツ型の使い捨て着用物品によれば、その廃棄時に胴周り開口が丸められた物品の外側に露出したとしても、一方の胴周り域から他方の胴周り域へ向かって裏返されたフラップの自由領域によって胴周り開口全域が塞がれるので、胴周り開口から排泄物や排泄物の臭気が漏れてしまうことを防ぐことができる。また、この物品では、その廃棄時に止着用テープによって物品の丸められた状態を維持することができるとともに、止着用テープによって物品の丸められた部分がポケットから不用意に抜け出ることを防ぐことができる。
【0046】
フラップの自由領域の下端縁が物品の股下域へ向かって凸となるように画く着用物品では、フラップと裏面シートとの間に形成されるポケットの縦方向の寸法を大きくすることができ、物品の丸められた部分をポケットに確実に収容することができる。
【0047】
フラップが縦方向と胴周り方向とのうちの少なくとも縦方向ヘ弾性的な伸縮性を有する着用物品では、裏返されたフラップの自由領域を縦方向へ伸長させることができるので、物品の丸められた部分の略全域をポケットに収容することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 着用物品の部分破断斜視図。
【図2】 図1のA−A線矢視断面図。
【図3】 物品を廃棄する手順を説明する物品の側面図。
【図4】 廃棄するために丸められた物品の斜視図。
【図5】 他の実施の形態を示す着用物品の部分破断斜視図。
【図6】 図5のB−B線矢視断面図。
【図7】 廃棄するために丸められた図5の物品の斜視図。
【符号の説明】
1A,1B パンツ型の使い捨て着用物品
4 吸液性コア(排泄物吸収手段)
5 前胴周り域
6 股下域
7 後胴周り域
9 胴周り両側部
12 胴周り開口
13 脚周り開口
16 フラップ
16a 第1固定領域
16b 第2固定領域
16c 自由領域
16d 下端縁
16d 胴周り方向中央部
21 止着用テープ
21a 固定端部
21b 自由端部
22 粘着剤(止着手段)
P ポケット

Claims (4)

  1. 互いに対向する前後胴周り域の間に股下域が位置し、前記前後胴周り域の縦方向へ延びる胴周り両側部が連結されて胴周り開口と一対の脚周り開口とが形成され、前記前後胴周り域と前記股下域とのうちの少なくとも該股下域に排泄物吸収手段を有するパンツ型の使い捨て着用物品において、
    前記前後胴周り域のうちのいずれか一方の外面に胴周り方向へ延びるフラップが配置され、前記フラップが、前記胴周り開口の側を前記胴周り方向へ延びる第1固定領域と、前記胴周り両側部を前記縦方向へ延びる第2固定領域と、前記第1固定領域の下方に位置して前記第2固定領域の間を前記胴周り方向へ延びる自由領域とを有し、前記自由領域の前記股下域の側に延びる下端縁が、前記股下域へ向かって凸となるように画いており、前記物品の外面に着脱可能な止着手段を有する止着用テープが、前記自由領域の胴周り方向中央部に取り付けられて該自由領域を前記縦方向へ延び、
    前記物品では、前記フラップの自由領域を一方の胴周り域から他方の胴周り域へ向かって裏返したときに、前記自由領域が前記胴周り開口全域を塞ぐとともに、前記物品の外面と前記フラップの自由領域との間に該物品の下方へ向かって開口するポケットが形成されることを特徴とする前記着用物品。
  2. 前記止着用テープが、前記自由領域の胴周り方向中央部に固着された固定端部と、固定端部から縦方向下方へ延びる自由端部とを有し、前記自由端部が、その外面に前記止着手段を有するとともに、縦方向上方へ向かって折り曲げられて前記フラップの外面に着脱可能に仮止めされている請求項1記載の着用物品。
  3. 前記自由領域の前記股下域の側に延びる下端縁近傍が、前記着用物品の外面に剥離可能に仮止めされている請求項1ないし請求項いずれかに記載の着用物品。
  4. 前記フラップが、前記縦方向と前記胴周り方向とのうちの少なくとも該縦方向へ弾性的な伸縮性を有する請求項1ないし請求項いずれかに記載の着用物品。
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