JP3735551B2 - 同期・非同期モードで動作する情報処理装置 - Google Patents

同期・非同期モードで動作する情報処理装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、同期・非同期モードで動作する情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタル信号処理を含んだ情報処理システムでは、コストや性能、消費電力の制約のため、信号処理を効率良く処理できるデジタル信号処理装置(DSP)と、システム全体の制御などを効率良く処理できる中央処理装置(CPU)を組み合わせ、前者を他の処理装置、後者を中央処理装置とした情報処理システムが多く採用されている。
【0003】
中央処理装置と他の処理装置から構成される情報処理システムを動作させるソフトウエアの開発には2つの方法がある。1つは、システムを構成する夫々の情報処理装置別に個別(非同期)動作仕様と連係(同期)動作仕様に基づいて開発し、その後、これらの情報処理装置を結合し、同期動作のための連係部の調整を介して開発する方法であり、他の1つは、中央処理装置と他の処理装置とを密に結合させてシステムとして一体化し、単一のプログラムで動作するようにソフトウエアを開発する方法である。
【0004】
しかしながら前者の方法では、連係(同期)動作を行うためのプログラムの開発が困難になり、コスト的に不利になり、後者の方法ではシステムを構成する情報処理装置、特に他の処理装置の動作の効率が低下し、結果的にシステム構成に用いられた情報処理装置個々の性能を合わせた分の性能が発揮できないなどの不利な点が多かった。
【0005】
図6(b)は従来の情報処理システムにおける中央処理装置と他の処理装置との間に行われる同期モードのときの連係動作を、タスク終了時のデータ転送を例にして説明するための流れ図を示し、図6(a)はこの同期モード時の他の処理装置における動作時間のロスを説明する図である。
【0006】
図6(b)において、時刻t1からt2の間は非同期モード期間であり、中央処理装置ではタスク1が実行されており、他の処理装置ではタスク2が実行されている。
【0007】
時刻t2で他の処理装置でタスク2が終了すると、データ転送のために他の処理装置から中央処理装置へ割り込み要求が出される。これを受けて中央処理装置ではタスク1の処理を中断し、割り込みハンドラにより同期動作の準備を時刻t2からt3までの間に行う。このt2からt3の間に他の処理装置ではそれ自身の命令メモリ中に格納されている命令に従って同期タスクの処理が実行され、同期動作の開始を待機する状態となる。このt2からt3までの間には他の処理装置側では本来のタスク3の処理が開始されず、動作時間のロスが生じている。
【0008】
t3で同期動作が開始されると、中央処理装置と他の処理装置との間で同期モードにおけるデータ転送がt4までの間に行われる。t4になるとデータ転送のための同期動作が終了し、他の処理装置側ではt5までの間に同期タスク終了処理を行い、その後、タスク3の処理が開始される。この時、t4からt5の間では同期タスク終了処理が行われ、他の処理装置における動作時間のロスが生じる。一方、中央処理装置側でもt4でデータ転送が終わると、引き続き同期動作終了処理が行われ、t6になるとタスク1の処理を再開する。このように、従来の情報処理システムでは、他の処理装置において同期モード動作のためのソフトウエアを格納して置く必要があるためにそのソフトウエア開発にコストが嵩むとともに、同期モード動作時に多くの時間ロスが生じており、情報処理装置を効率良く動作させることもできなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、この発明は、2つの情報処理装置間の同期モード動作を行うためのソフトウエアの開発のコストを低減させるとともに、同期・非同期モードを効率良く切換えることのできる情報処理装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明の一態様の情報処理装置は、非同期モード時に第1の情報処理装置で実行される第1の命令コードと同期モード時に第2の情報処理装置にて実行される第2の命令コードとを含む一連の命令コードが格納された命令メモリと、
前記一連の命令コードを順次読み出す命令読み出し部と、
この命令読み出し部により読み出された命令コードから実行命令情報を取り出すデコード部と、
このデコード部により取り出された実行命令情報に従って命令を実行する実行部と、
前記第2の情報処理装置からの同期モード移行要求を受けて同期モードの設定を行うとともに、前記命令読み出し部により第2の命令コードが読み出されたときに前記第2の情報処理装置に前記読み出された第2の命令コードを転送する同期モード設定手段とから構成されている。
【0011】
この構成により2つの情報処理装置間の同期モード動作を行うためのソフトウエアの開発のコストを低減させるとともに、同期・非同期モードを切換えることのできる情報処理装置を提供することが出来る。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0013】
図1は中央情報処理装置として用いられるCPU1と他の情報処理装置として用いられるDSP2とにより構成された情報処理システムのブロック図である。これらの情報処理装置であるCPU1とDSP2とは所定のインターフェースI/Fを介して互いに接続されているが、以下の説明ではこの実施の形態に必要な信号線20,22,24のみ図示され、他は省略されている。
【0014】
CPU1は命令読み出し部において、一連の実行命令が格納された命令メモリ10を具え、この命令メモリ10はアドレスポインタであるプログラムカウンタ16によりそのアドレスが順次指定されて格納されている命令コードが順次読み出される。
【0015】
プログラムカウンタ16は命令メモリ10中の1つのアドレスを指定し、1つの命令コードが命令メモリ10から読み出されると、そのポインタが指定するアドレス位置を加算回路16aおよびフィードバックループ16bを介して1命令分だけ進め、次の命令コードを読み出す準備をする。
【0016】
読み出されたCPU1用の命令コードは例えば32ビット構成を有し、パイプラインレジスタ18aを介してデコード部のデコーダ12に供給されて実行命令情報に変換され、他のパイプラインレジスタ18bを介して実行部の実行ユニット14に供給され、命令が実行される。
【0017】
命令メモリ10には非同期モードにおけるCPU1用の命令コードと同期モードにおけるCPU1およびDSP2用の命令コードとが組み合わされて格納されている。これについては後で詳細に説明する。
【0018】
DSP2はCPU1と同様に構成され、命令読み出し部において、一連の実行命令が格納された命令メモリ11を具え、この命令メモリ11はアドレスポインタであるプログラムカウンタ17によりそのアドレスが順次指定されて格納されている命令コードが順次読み出される。
【0019】
プログラムカウンタ17は命令メモリ11中の1つのアドレスを指定し、1つの命令コードが命令メモリ11から読み出されると、そのポインタが指定するアドレス位置を加算回路17a、フィードバックループ17b、マルチプレクサ17cを介して1命令分だけ進め、次の命令コードを読み出す準備をする。
【0020】
読み出されたDSP2用の命令コードは例えば32ビット構成を有し、マルチプレクサ23の第1のデータ端子に供給され、このマルチプレクサ23からパイプラインレジスタ19aを介してデコード部のデコーダ13に供給されて実行命令情報に変換され、他のパイプラインレジスタ19bを介して実行部の実行ユニット15に供給され、命令が実行される。
【0021】
なお、このDSP2の命令メモリ11には非同期モードにおけるDSP2用の命令コードのみが格納され、同期モード時にDSP2において用いられる命令コードは格納されていない。これはCPU1から供給されるようになっている。これについては後で詳細に説明する。
【0022】
DSP2のマルチプレクサ23は第1、第2のデータ端子および第1、第2のデータ端子を出力側に選択的に切換えるための切換え端子を有している。この第2のデータ端子は命令コード転送線20を介してCPU1の命令メモリ10の出力端子に接続され、切換え端子は同期要求信号線22を介してCPU1内に設けられた同期要求回路21に接続される。
【0023】
この同期要求回路21は命令メモリ10の出力命令コードを監視し、特定の動作コードが読み出されると、DSP2に対してCPU1から転送線20を介して転送された命令コードが有効であることを示す信号を信号線22を介してマルチプレクサ23の切換え端子に供給する。マルチプレクサ23はこの有効信号を受け取るとその入力を命令メモリ11から命令メモリ10側に切換える。このように、このマルチプレクサ23は命令コードのセレクタとして動作する。
【0024】
同期要求回路21の出力はマルチプレクサ23の切換え端子に供給されるとともに、信号線22aを介してプログラムカウンタ17に設けられたマルチプレクサ17cの切換え端子にも供給される。マルチプレクサ17cはこの信号線22aを介して有効信号を受けると、その入力端子を加算器17aを介さない直接フィードバックループ17d側に切換える。これにより、プログラムカウンタ17は有効信号を受けている間は命令メモリ11のアドレス位置を進めないで現在位置に固定することになる。
【0025】
この時、CPU1から転送されてきた同期モード用の実行命令コードはマルチプレクサ23からデコーダ13を介して実行ユニット15に供給され、同期モードの命令が実行される。このように、この実施の形態では共有メモリなどの同期のための特殊な機構を用いることなくCPU1とDSP2とは容易に同期モードで動作できる。この詳細は後述する。
【0026】
以下、図2乃至図5を参照して図1に示した実施形態の動作を詳細に説明する。
【0027】
図2はこの同期モード動作時にCPU1の命令メモリ10から読み出される1命令分の複合命令コードの一例を示す。この複合命令コードは図3(b)の6番目に読み出される命令コードを取り出して示したもので、例えば32ビット構成を有する。
【0028】
ここで、0から15ビットまでのビットフィールドがCPU1用の命令コード「Receive $R2L」であり、16から31ビットまでのビットフィールドがDSP2用の命令コード「Send ($DR1++)」である。この場合の命令の内容は、DSP2に対してデータの送信を命令し、CPU1に対してはデータの受信を命令しているものである。このように、CPU1に対する命令コードとDSP2に対する命令コードとが1命令として同時に読み出され、同時に実行されるため、データの送信と受信といった情報処理装置間の連係動作を容易にソフトウエアとして記述できる。また、連係動作中のDSP2の命令コードはCPU1の命令コードの1部として扱うことができるため、連係動作のソフトウエアの開発はCPU1側で一元化することができ、開発コストの低減と容易性を同時に実現できる。
【0029】
図3において時刻t1では非同期モードであり、CPU1はタスク1を、DSP2はタスク2を夫々実行している。
【0030】
CPU1において、図3(b)に示すタスク1の命令コード「CPU Op.#1」の実行が終了してt2になると、プログラムカウンタ16により指定された次の命令コード「CPU Op.#2」が命令メモリ10から読み出され、実行される。
【0031】
このとき、DSP2では、図3(a)に示すように、タスク2の最後の命令コード「DSP Op.#2」の実行が終了したものとする。これに応じて、DSP2では割り込み要求が発生され、これが図3に示すように、DSP2からCPU1に図示しない信号線を介して送信される。
【0032】
CPU1ではこの割り込み要求を受けて割り込みハンドラが動作を開始し、図5に示すように同期動作準備を行い、これと並行して図3(b)に示したようにCPU1では、命令コード「CPU Op.#2」に続いて「CPU Op.#3」、「CPU Op.#4」が順次命令メモリ10から読み出され、実行される。
【0033】
「CPU Op.#4」の実行が終了して、図3(b)において時刻t3になると、CPU1の命令メモリ10からはDSP2との同期モード動作への移行コード「DSP Sync」が読み出され、同期要求回路21からは、続いて読み出されて信号線20を介してDSP2に送られる次の命令コード(動作コード)が有効であることを示す信号が、信号線22を介してDSP2のマルチプレクサ23、17cの切換え端子に供給される。
【0034】
一方、DSP2側では、図3(a)に示すように、タスク2の最終命令コード「DSP Op.#2」の実行が終了した時点で直ちにタスク3の最初の命令コード「DSP Op.#3」が読み出されて実行され、続いて後続の命令コード「DSP Op.#4」、「DSP Op.#5」が順次読み出されて実行される。
【0035】
命令コード「DSP Op.#5」の実行が終了した時点で、CPU1側では割り込みハンドラによる同期動作準備が完了して同期モードに入り、命令メモリ10からは同期モードにおける最初の複合命令コードが読み出される。この複合命令コードはCPU1用の命令コードとDSP2用の命令コードとが複合されたもので、図3(b)に示すように複数の(ここでは7個)命令コードにより構成されている。
【0036】
図3で同期モードになると、CPU1の命令メモリ10からは最初の複合命令コード「Save $R1,(--$SP)/Save $DR1(--$SP)」が読み出される。このうち、前半の命令コード「Save $R1,(--$SP)」はパイプラインレジスタ18aを介してデコーダ12に送られ、デコードされ解釈された命令実行情報がパイプラインレジスタ18bを介して実行ユニット14に供給され、CPU1内で命令が同期モードにおいて実行される。
【0037】
一方、後半の命令コード「Save $DR1(--$SP)」は信号線20を介してDSP2のマルチプレクサ23に転送される。このとき、DSP2側では、図3(a)に示すように命令コード「DSP Op.#5」の実行が終了しており、この状態でマルチプレクサ23は、同期要求回路21から信号線22を介して送られてきた、CPU1からの動作命令コードが有効であることを示す信号、即ち同期モード移行要求信号により命令メモリ11から信号線20側に切換られている。従って、後半の命令コード「Save $DR1(--$SP)」がパイプラインレジスタ19aからデコーダ13に供給され、デコードされ、解釈されてパイプラインレジスタ19bを介して実行ユニット15に送られ、実行される。
【0038】
このとき、プログラムカウンタ17のマルチプレクサ17cは同期モード移行要求信号によりフィードバックループ17d側に切換られており、命令メモリ11に対するアドレスポインタはインクリメントを停止しており、命令メモリ11からは次の命令コード「DSP Op.#6」は読み出されない。
【0039】
以下同様にして図3に示すように、CPU1の命令メモリ10から読み出された複合命令コードのうちの後半の命令コードが順次DSP2に送られて実行される。
【0040】
図3(b)に示す、同期モードにおける複合命令コード「CPU Op.#5/load $DR1($SP++)」が読み出され、CPU1およびDSP2においてそれぞれの命令の実行が終了した時刻t4になると、CPU1の命令メモリ10からは割り込みハンドラによる同期モード終了のための命令コード「DSP Release」が読み出され、実行される。これに続いてCPU1では図3(b)に示すように非同期モードによる命令コード「CPU Op.#6」、「CPU Op.#7」が順次読み出され、実行され、時刻t5に至って割り込みハンドラによる割り込み処理が終了する。
【0041】
時刻t5以降、CPU1では中断していたタスク1の命令コードによる非同期モードの実行が図3(b)に示すように命令コード「CPU Op.#8」から再開される。
【0042】
一方、DSP2側では、同期モードにおける最後の命令コード「load $DR1($SP++)」が終了すると、CPU1の同期要求回路21からマルチプレクサ17cへ供給されていた同期モード移行要求信号が解除されるため、プログラムカウンタ17のアドレスポインタにより命令メモリ11のアドレスが1進み、時刻t4において図3(a)示すように、タスク3における次の命令コード「DSP Op.#6」が読み出され、非同期モードにおいてこの命令コードによる処理が再開される。なお、この非同期モードの再開に先立ち、DSP2において同期モードで命令が実行された結果得られたデータがデータ線24を介してCPU1に送られる。
【0043】
即ち、図4(b)に示すようにDSP2の命令メモリ11に格納された命令コードが非同期で実行されている状態で割り込み要求が発生すると、図4(a)に示すように時刻t3からt4までの間にCPU1から転送されてきた7個の命令コードが、本来のDSP2における命令コード「DSP Op.#5」と「DSP Op.#6」との間に挿入されて同期モードで実行されることになる。
【0044】
このように、DSP2側の命令メモリから読み出される命令コードは、非同期モード時の命令のみであるから、DSP2のソフトウエアの開発は極めて簡単である。即ち、同期モードに必要な命令コードはDSP2用としては予め作成しておく必要がなく、必要に応じてCPU1側から供給するのみである。
【0045】
一方、DSP2用の命令コードはCPU1用の命令コードの一部として形成されるので、そのソフトウエア開発時にDSP2側との連係動作として作成する必要がないので、プログラムの開発が簡単になり、コストが低減でき、同期モード時のDSP2の動作時間にロスが生じないので、動作効率の向上が図れる。
【0046】
以上の図3を参照して行った動作の説明を動作流れ図として示したのが図5である。この図5では図3に示した各動作のタイミングt1−t5と同じタイミングt1−t5で各動作を示し、さらに図6の従来の例との対応関係もタイミングを同じにして相違を明確にしてある。図6の従来との関係で見ると、図6ではt2、t3の間及びt4,t5の間はタスクの処理が行われてなく時間のロスが生じているが、この実施の形態の場合には図5から明らかなように、t2とt3との間ではタスク3の処理が行われており、データ転送が終了したt4の直後からまたタスク3の処理が進行しており、処理時間のロスが無く動作効率が良いことが明らかである。
【0047】
なお、上記した実施の形態では図1に示したように一方の情報処理装置であるCPU1に対して1個の他の情報処理装置であるDSP2を結合させて情報処理システムを構成した例を示したが、他の情報処理装置としては1個に限らず、複数個のDSPをCPU1に対して並列接続しても同様に実施できる。
【0048】
【発明の効果】
以上詳述したようにこの発明によれば、2つの情報処理装置間の同期モード動作を行うためのソフトウエアの開発のコストを低減させるとともに、同期モードで動作するときの時間ロスが生じることがなく、データ処理効率の増加が可能な、同期・非同期で動作する情報処理装置を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態のシステム構成を示すブロック図。
【図2】図1の実施形態のCPU1から読み出される複合命令コードの一例を示す構成図である。
【図3】図1のCPU1とDSP2の同期モードおよびその前後の実行命令コードの詳細な内容を示す図。
【図4】図1のDSP2の同期モードおよびその前後の実行命令コードの詳細な内容を示す図。
【図5】図1の実施形態のシステム全体の動作を説明するための流れ図。
【図6】従来の情報処理装置のシステム全体の動作を説明するための流れ図。
【符号の説明】
1…CPU,
2…DSP、
10,11…命令メモリ、
12,13…デコーダ、
14,15…実行ユニット、
16,17…プログラムカウンタ、
20…実行命令コードの転送用信号線、
21…同期要求回路、
22…実行コード切換信号線、
17c、23…マルチプレクサ。

Claims (13)

  1. 非同期モード時に第1の情報処理装置で実行される第1の命令コードと同期モード時に第2の情報処理装置にて実行される第2の命令コードとを含む一連の命令コードが格納された命令メモリと、
    前記一連の命令コードを順次読み出す命令読み出し部と、
    この命令読み出し部により読み出された命令コードから実行命令情報を取り出すデコード部と、
    このデコード部により取り出された実行命令情報に従って命令を実行する実行部と、
    前記第2の情報処理装置からの同期モード移行要求を受けて同期モードの設定を行うとともに、前記命令読み出し部により第2の命令コードが読み出されたときに前記第2の情報処理装置に前記読み出された第2の命令コードを転送する同期モード設定手段とを具備することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記同期モード設定手段は、前記転送される第2の命令コードに関連させて前記第2の情報処理装置に同期要求信号を送出する手段を含むことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記第2の情報処理装置からの同期モード移行要求は割り込み要求であり、前記同期モード設定手段はこの割り込み要求に応じて動作する割り込みハンドラを含むことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記実行手段は、前記同期モードにおいて前記第2の情報処理装置で実行された第2の命令コードによる実行結果を受け取る受信手段を含む請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 第1情報処理装置と、この第1情報処理装置と連係して同期モードで動作し、或いは独立して非同期モードで動作する少なくとも1個の第2情報処理装置とを有する情報処理システムにおいて、
    前記第1情報処理装置は、同期モード時に前記第2情報処理装置にて実行される第2命令コードを含む一連の命令コードが格納された第1命令メモリと、前記一連の命令コードを順次読み出す第1読み出し部と、この第1読み出し部により読み出された命令コードから実行命令情報を取り出す第1デコード部と、この第1デコード部により取り出された実行命令情報に従って命令を実行する第1実行部と、前記第1デコード部により第2命令コードが読み出されたときに同期モードの設定を行うとともに前記読み出された第2命令コードを前記第2情報処理装置に転送する転送手段とを有し、
    前記第2情報処理装置は、この第2情報処理装置にて実行される一連の命令コードが格納された第2命令メモリと、前記一連の命令コードを順次読み出す第2読み出し部と、この第2読み出し部により読み出された命令コードから実行命令情報を取り出す第2デコード部と、この第2デコード部により取り出された実行命令情報に従って命令を実行する第2実行部と、前記第1情報処理装置から前記第2命令コードが転送されてきたときに同期モードの設定を行うとともに前記第2命令コードが示す実行命令に従って命令を実行する第2実行部と、
    を具備することを特徴とする情報処理システム。
  6. 前記転送手段は、前記転送される第2命令コードに関連させて前記第2情報処理装置に同期要求信号を送出する手段を含むことを特徴とする請求項5に記載の情報処理システム。
  7. 前記第1実行部は、前記同期モードにおいて前記第2情報処理装置で実行された第2命令コードによる実行結果を受け取る受信手段を含む請求項5に記載の情報処理システム。
  8. 第1情報処理装置と、この第1情報処理装置と連係して同期モードで動作し、或いは独立して非同期モードで動作する少なくとも1個の第2情報処理装置とを有する情報処理システムにおいて、
    前記第1情報処理装置は、同期モード時に前記第1情報処理装置にて実行される第1命令コードと第2情報処理装置にて実行される第2命令コードとを含む一連の命令コードが格納された第1命令メモリと、前記一連の命令コードを順次読み出す第1読み出し部と、この第1読み出し部により読み出された命令コードから実行命令情報を取り出す第1デコード部と、この第1デコード部により取り出された実行命令情報に従って命令を実行する第1実行部と、前記第2情報処理装置からの同期モード移行要求を受けて同期モードの設定を行うとともに、前記第1読み出し部により前記第2命令コードが読み出されたときに前記第2情報処理装置に前記読み出された第2命令コードを転送する同期モード設定手段とを有し、
    前記第2情報処理装置は、この第2情報処理装置にて実行される一連の命令コードが格納された第2命令メモリと、前記一連の命令コードを順次読み出す第2読み出し部と、この第2読み出し部により読み出された命令コードから実行命令情報を取り出す第2デコード部と、この第2デコード部により取り出された実行命令情報に従って命令を実行する第2実行部と、前記第1情報処理装置に対して同期モード移行要求を送る要求発生手段と、この同期モード移行要求に応じて前記第1情報処理装置から前記第2命令コードが転送されてきたときに、これに応じて同期モードの設定を行うとともに前記第2命令コードが示す実行命令に従って命令を実行する第2実行部とを有することを特徴とする情報処理システム。
  9. 前記同期モード設定手段は、前記転送される第2命令コードに関連させて前記第2情報処理装置に同期要求信号を送出する手段を含むことを特徴とする請求項8に記載の情報処理システム。
  10. 前記第2情報処理装置からの同期モード移行要求は割り込み要求であり、前記同期モード設定手段はこの割り込み要求に応じて動作する割り込みハンドラを含むことを特徴とする請求項8に記載の情報処理システム。
  11. 前記第1実行部は、前記同期モードにおいて前記第2情報処理装置で実行された第2命令コードによる実行結果を受け取る受信手段を含む請求項8に記載の情報処理システム。
  12. 前記第2情報処理装置は、前記第1情報処理装置から入力される第2命令コードと前記第2命令メモリから読み出した命令コードとを切り替える命令コード選択装置を具備することを特徴とする請求項8に記載の情報処理システム。
  13. 前記第2情報処理装置は、同期モードにおいて前記第1情報処理装置から入力される第2命令コードを実行する以前の非同期モード時に前記第2命令メモリから読み出して実行されていたタスクを、同期モードから非同期モードに切り替えられた後で再開する手段を具備することを特徴とする請求項8に記載の情報処理システム。
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