JP3242598B2 - 演算機能付き情報転送装置 - Google Patents

演算機能付き情報転送装置

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JP3242598B2
JP3242598B2 JP17225497A JP17225497A JP3242598B2 JP 3242598 B2 JP3242598 B2 JP 3242598B2 JP 17225497 A JP17225497 A JP 17225497A JP 17225497 A JP17225497 A JP 17225497A JP 3242598 B2 JP3242598 B2 JP 3242598B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数の情報処理
装置との間で情報を転送する情報転送装置に関する。特
に、データ転送に対して特定の演算を実行する演算機能
付き情報転送装置に関する。
【0002】
【従来技術】図12は、例えば特開昭64−32367
号公報に示された従来の演算機能付き情報転送装置1で
あり、図10は従来の演算機能付き情報転送装置1のブ
ロック図ある。図において、演算機能付き情報転送装置
1は、データを送信する第1の装置3とこのデータを受
信する第2の装置5との間に接続され、転送プログラム
7を解析する解析手段9と、第1の装置3から送信され
るデータを受信して演算処理する演算処理手段11と、
この演算結果を第2の装置5に送出する送出手段13と
を備えるものである。
【0003】このような従来の演算機能付き情報転送装
置1においては、解析手段9で転送プログラム7に含ま
れる指令を解析し、演算処理手段11と送出手段13を
制御して、第1の装置3からデータの転送をしながらデ
ータを演算処理しその演算結果を第2の装置5に転送し
ていた。また、転送プログラム7に含まれる機能指令に
従って演算処理手段11で転送するデータを演算しその
結果を送出手段13に送るとともに、後続の転送指令に
従って第1の装置3から第2の装置5にデータを転送し
ていた。さらに、転送するデータの演算処理を情報転送
装置1に実行させているので、第2の装置5は受信した
データの演算処理を省略することができ、第2の装置5
内部で演算処理の負荷を軽減していた。したがって、第
2の装置5には演算結果を送信するだけで良く、必要最
小限度のデータトラフィックで済むため、データの総合
的な転送量を減少させていた。
【0004】図11は、従来の演算機能付き情報転送装
置1の入出力信号のタイミングチャートである。図にお
いて、入出力信号は、クロック15、転送プログラム1
6、解析手段出力17、演算処理手段演算中フラグ1
8、演算処理手段出力19、送出手段出力のデータ2
0、送出手段出力の有効フラグ21、送出手段出力のア
ドレス22を含み、解析手段出力17の第2の転送プロ
グラム24の転送指令25は、送出手段13が第1の転
送プログラム26に対応するデータ28の転送が終了す
るクロック15の第8サイクルまで待たせていた。デー
タ28の転送が終了した時点で送出手段出力のデータ2
0は第2の転送プログラムに基づくデータ30の転送を
行うので、データ転送が完了するのはクロック15の第
9サイクル目であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の演
算機能付き情報転送装置1では、機能指令の後に発行さ
れる転送指令25に従って第2の装置5にデータを転送
するため、たとえ第1の装置3から第2の装置5の方向
にデータを転送しても、第1の転送プログラムによる機
能指令によって転送されたデータの演算を演算処理手段
11で処理している間は、データの演算処理を必要とし
ない転送指令の第2の転送プログラムを実行することが
できず、第1の転送プログラムの演算処理が終了してか
ら、その演算結果を送出手段13から第2の装置5への
転送が終了するまで、第2の転送プログラムの処理を待
機させなければならないという欠点があった。
【0006】また、第1の転送プログラムの機能指令に
よって転送するデータの演算を演算処理手段11で処理
している間に、第2の装置5から第1の装置3の方向に
データを転送する双方向転送の処理の場合、その要求は
第1の装置3から第2の装置5へのデータ転送が終了す
るまで待機しなければならないという欠点があった。
【0007】この発明は、上述のような課題を解決する
ためになされたもので、第1の目的は、先行する機能指
令を含む転送プログラムが転送されるデータの演算処理
を実行している間に、後続のデータ転送指令の転送プロ
グラムを実行して複数の装置の間でデータを転送させる
演算機能付き情報転送装置を得るものである。
【0008】また、第2の目的は、先行する転送プログ
ラムによるデータ演算処理を処理している間に、後続の
転送プログラムの転送指令を処理して複数の装置の間で
データの転送を行い、先行する転送プログラムの演算結
果が出力する段階で、外部の装置からのデータ転送要求
を禁止させる演算機能付き情報転送装置を得るものであ
る。
【0009】さらに、第3の目的は、外部の装置から受
信したデータ、若しくは、転送されたデータを内部で演
算処理した演算結果を記憶装置に記憶させてから、デー
タパス切替手段を通じて外部の装置へ転送させる演算機
能付き情報転送装置を得るものである。
【0010】さらにまた、第4の目的は、転送されたデ
ータを記憶装置に記憶してから、この記憶したデータを
読出して演算処理する演算機能付き情報転送装置を得る
ものである。
【0011】また、第5の目的は、転送されたデータを
演算処理手段で演算してから、記憶装置に記憶し、この
記憶した演算結果をデータ転送有効期間に転送する演算
機能付き情報転送装置を得るものである。
【0012】さらに、第6の目的は、転送手段から外部
の装置にデータを転送する際に、データ識別子を付加し
て外部の装置にデータの出所を認識させる演算機能付き
情報転送装置を得るものである。
【0013】また、第7の目的は、フラグ情報に基づい
て、並列処理を禁止して転送プログラム順に演算結果若
しくはデータを転送する演算機能付き情報転送装置を得
るものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明に係る演算機能
付き情報転送装置においては、複数の転送プログラムを
受信して解析する解析手段と、解析手段の解析結果に基
づいて、転送するデータの演算処理を決定する機能指令
とデータ転送の転送処理を決定する転送指令を一時格納
する指令待列と、第1の装置との間でデータを授受する
第1の転送手段と、第2の装置との間でデータを授受す
る第2の転送手段と、機能指令に基づき、第1または第
2の転送手段から転送されたデータを演算処理する演算
処理手段と、前記第2の転送手段と、前記第1の転送手
段、および前記演算処理手段のいずれかとを接続するパ
ス、ならびに、前記第1の転送手段と前記演算処理手段
とを接続するパスのいずれかにデータの通路を設定する
データパス切替手段と、指令待列、第1および第2の転
送手段、演算処理手段、並びに、データパス切替手段に
接続され、転送指令に基づいて該第1と第2の転送手段
との間でデータを転送させる処理と前記演算処理とを並
列に処理させる制御手段とを備えるものである。
【0015】また、制御手段は、転送されたデータを前
記演算処理手段で演算処理中に、第1と第2の装置との
間でデータを転送させ、該演算処理が終了し演算結果を
第1または第2の転送手段に転送するときは、該第1ま
たは第2の装置からのデータ転送を禁止させるデータ受
信抑止機能を有するものである。
【0016】さらに、転送プログラムを受信して解析す
る解析手段と、データの演算処理を決定する機能指令と
データ転送の転送処理を決定する転送指令を一時格納す
る指令待列と、第1の装置との間でデータを授受する第
1の転送手段と、第2の装置との間でデータを授受する
第2の転送手段と、指令待列に格納された機能指令に基
づき、第1の転送手段から送信されたデータを演算処理
する演算処理手段と、前記第1または第2の転送手段か
らのデータ、または、前記演算処理手段からの演算結果
を記憶する記憶手段と、前記第2の転送手段と、前記記
憶手段、前記第1の転送手段、および前記演算処理手段
のいずれかとを接続するパス、前記記憶手段と、前記第
1の転送手段、および前記演算処理手段のいずれかとを
接続するパス、ならびに、前記第1の転送手段と前記演
算処理手段とを接続するパスのいずれかにデータの通路
を設定するデータパス切替手段と、指令待列、第1およ
び第2の転送手段、演算処理手段、並びに、データパス
切替手段に接続され、データの転送処理および演算転送
処理を制御する制御手段とを備えるものである。
【0017】また、演算処理手段は、データを記憶手段
に一時記憶してから、該記憶手段から記憶したデータを
読出して演算処理するものである。
【0018】さらにまた、記憶手段は、演算処理手段で
データを処理した演算結果を一時記憶してから、該記憶
した演算結果をデータ転送有効期間に転送させるもので
ある。
【0019】また、第1の転送手段から第1の装置へデ
ータを転送する際、または、第2の転送手段から第2の
装置へデータを転送する際に、該データにデータ識別子
を付加して転送するものである。
【0020】さらに、転送プログラムは、複数の転送プ
ログラムの並列処理を禁止して、複数の転送プログラム
の実行順序とデータの転送順序とを逐次的に処理させる
フラグ情報を備えるものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1である演
算機能付き情報転送装置32のブロック図である。図に
おいて、演算機能付き情報転送装置32は、解析手段9
と、解析手段9の解析結果を一時格納する指令待列34
と、第1の装置3との間でデータを授受する第1の転送
手段40と、第2の装置5との間でデータを授受する第
2の転送手段42と、機能指令に基づき、第1または第
2の転送手段40、42から転送されたデータを演算処
理する演算処理手段11と、演算処理手段11からの演
算結果を第1または第2の転送手段40、42に転送す
る通路、若しくは、第1と第2の転送手段40、42と
の間でデータを転送する通路を設定するデータパス切替
手段44と、指令待列34、第1および第2の転送手段
40、42、演算処理手段11、並びに、データパス切
替手段44に接続され、転送指令に基づいて該第1と第
2の転送手段40、42との間でデータを転送させる処
理と上述した演算処理とを並列に処理させる制御手段4
3とを備え、第1および第2の転送プログラム7を取り
出し、その転送プログラム4によって転送されるデータ
を演算処理しながら第1の装置3から第2の装置5に演
算結果若しくはデータを転送する際に、第1の転送プロ
グラムによる演算処理を処理している間に第2の転送プ
ログラムによる第1の装置3から第2の装置5へのデー
タの転送処理をすることができる。例えば、取り出した
第1の転送プログラム7を解析手段9によって機能指令
か転送指令か否かを解析し、この解析された各指令を指
令待列34に格納することができる。また、制御手段4
3にも各指令の内容が制御パスを通じて伝送することが
でき、第1の装置3から転送されるデータを第1の転送
手段40を経由させて演算処理手段11に送信し演算処
理手段11で機能指令に基づく演算処理を開始すること
ができる。
【0022】図2はこの発明に適用する転送プログラム
4の構成図である。図において、転送プログラム4は、
転送指令45と機能指令46を含み、転送指令45はコ
マンドコード、転送先アドレス48、転送元アドレス、
データ量をコーディングすることができる。また、機能
指令46はコマンドコード、オペランドをコーディング
することができる。転送指令45はデータを各装置の間
で転送させることができ、機能指令46は転送されるデ
ータを演算処理する機能を有する。例えば、転送指令4
5は、コマンドコードに従って外部の装置からデータを
読出したり、外部の装置へデータの書込みを指定するこ
とができ、機能指令46は、コマンドコードに従って転
送されるデータの中から最大値と最小値を求めたり、平
均値などを求める演算処理を指定することができる。具
体的には、第1の転送プログラムにより転送されるデー
タが演算処理手段11で演算処理して、その演算結果が
データパス切替手段44に送られる前に、第2の転送プ
ログラムが取り出され解析手段9で解析され、第2の転
送プログラムが転送指令45のみから構成され演算処理
を必要としない場合は、制御手段43が第1の転送プロ
グラムが機能指令46を含んでいるか否かを指令待列3
4に格納されている機能指令の存在を制御パスを通じて
試験することができる。第2の転送手段42から第2の
装置5に演算結果が送信されていないことを制御パスを
通じて試験することもできる。解析された第2の転送プ
ログラムの転送指令45は指令待列34に格納され、第
1の転送プログラムによる演算処理が演算処理手段11
が処理中であれば、制御手段43はデータパス切替手段
44を制御し、データパス切替手段44でデータのパス
を演算処理手段11から第1の転送手段40に切替える
ことができる。第2の転送プログラムによる転送される
データは第1の装置3から第1の転送手段40、データ
パス切替手段44、第2の転送手段42を経て、第2の
装置5へ転送することができる。第2の装置5へデータ
が転送される際に、第2の転送手段42は転送先のアド
レス48を付加する。また、指令待列34ではデータを
転送し終えた第2の転送プログラムの転送指令45を指
令待列34から追出して第2の転送プログラムのデータ
転送は終了する。
【0023】一方、演算処理手段11は第2の転送プロ
グラムによるデータ転送が行われている間に、転送され
るデータの演算処理を続行させ、演算が終了した時点で
制御手段43に演算終了の信号を制御パスを通じて送信
することができる。制御手段43は第2の転送プログラ
ムによるデータの転送がデータパス切替手段44を通過
したか否かをデータパス切替手段44から制御パスを通
じて試験することができる。そして、制御手段43は、
データの転送がデータパス切替手段44を通過した場
合、データパス切替手段44の通路を第1の転送手段4
0から演算処理手段11に切替えてから、演算処理手段
11に対して演算結果を外部の装置に出力するように制
御することができる。この演算結果はデータパス切替手
段44、第2の転送手段42を経由して第2の装置5に
転送される。第2の装置5へ転送される際に第2の転送
手段42は転送先のアドレス48を付加する。
【0024】図3は本発明の演算機能付きデータ転送装
置32の入出力信号のタイミングチャートである。図に
おいて、入出力信号は、クロック15、転送プログラム
16、解析手段出力17、演算処理手段演算中フラグ1
8、演算処理手段出力19、制御手段制御中フラグ5
0、データパス切替手段パス切替制御51、転送手段出
力のデータ52、転送手段出力の有効フラグ53、転送
手段出力のアドレス54の信号を含み、各信号はクロッ
ク15の立ち上がりエッジに同期して動作することがで
きる。演算機能付きデータ転送装置32は、第1の転送
プログラム55と第2の転送プログラム56を順次的に
受信し、第1の転送プログラム55を解析してその解析
結果の機能指令58と転送指令59を指令待列34へ格
納し、第2の転送プログラム56を解析してその解析結
果の転送指令60を指令待列34へ格納することができ
る。演算処理手段11は、この格納された機能指令57
に基づいて演算処理手段演算中フラグ18を論理”1”
の演算中フラグ61に変化させて、転送されたデータが
演算処理中であることを知らせることができる。4サイ
クルのクロック15で演算処理手段11は演算処理を終
了し、演算結果62をデータパス切替手段44へ出力す
ることができる。この演算処理中に第2の転送プログラ
ムの転送指令45に基づいて、制御手段43は制御手段
制御中フラグ50を論理”1”の制御中フラグ65に変
化させてから、データパス切替手段44に対して、第1
の転送手段40から転送される第2の転送プログラムに
対応したデータを受信する通路を設定させることができ
る。データパス切替手段44はデータパス切替手段パス
切替制御51の信号の論理”1”を切替制御中フラグ6
6に変化させて、第1の転送手段40からデータを受信
することができ、受信したデータを第2の転送手段42
の転送手段出力のデータ52としてデータ出力67する
ことができる。次に、第1の転送プログラムで演算処理
された演算結果62がクロック15の8サイクルで確定
し、この演算結果62を第2の転送手段42へデータパ
ス切替手段44を通じてデータ出力68することができ
る。なお、第2の転送手段42がデータ若しくは演算結
果を出力している間に、転送手段出力の有効フラグ53
を論理”1”のフラグ69に変化させ、転送手段出力の
アドレス54に転送中のデータ若しくは演算結果に対応
した行先アドレス70と71を順次的に出力させること
ができる。
【0025】このように構成された演算機能付きデータ
転送装置32においては、転送指令45に基づいてデー
タを転送する場合、解析手段出力17で第2の転送プロ
グラムの転送指令59をクロック15の第4サイクルで
出力させ、指令待列34がこの転送指令59を格納する
為に解析手段9は第2の転送プログラムの転送指令59
を出力し続ける必要がない。また、制御手段43はクロ
ック15の第5サイクルで第1の転送プログラムと第2
の転送プログラムの内容を判定して、その制御のための
処理を行うことができる。図示した制御手段制御中フラ
グ50は、その制御処理中であることを示し、クロック
15の第6サイクルでデータパス切替手段44のデータ
の通路を切替え、第1の転送手段40から転送されたデ
ータをデータパス切替手段44に取込む通路を確保する
ことができる。次の第7サイクルで第2の転送プログラ
ムに対応するデータを第2の転送手段42から外部の第
2の装置5へ出力し、第7サイクルで演算が終了した演
算処理手段11から演算結果を出力することができる。
本実施の形態の第1の転送プログラムによるデータ転送
には演算結果の転送の他、演算を伴わないデータの転送
が含まれる場合がある。受信したデータの転送をクロッ
ク15の第8サイクルで実行することができ、クロック
15の第8サイクルで全てのデータ転送を完了すること
ができる。したがって、演算処理とデータ転送とを並列
に処理することで、転送プログラムの取出しからデータ
転送完了までの時間を従来に比して短縮することがで
き、第1と第2の装置3、5との間でバスの使用ができ
ない時間が低減し、バスを効率的に使用することができ
る。
【0026】実施の形態2.なお、実施の形態1では、
第1の転送プログラムによる第1の装置3から第2の装
置5に転送されたデータを演算処理しながら転送し、そ
の演算処理の処理中に第2の転送プログラムにより第1
の装置3から第2の装置5へのデータ転送をするように
構成したが、上述した演算機能付きデータ転送装置32
を使用して第2の転送プログラムによるデータ転送が第
2の装置5から第1の装置3へデータ転送を実施する場
合、つまり演算機能付き情報転送装置が同時に双方向の
データ転送をするように構成することができる。
【0027】上記制御手段43は、転送されたデータを
演算処理手段11で演算処理中に、第1と第2の装置
3、5との間でデータを転送させ、該演算処理が終了し
演算結果を第1または第2の転送手段40、42に転送
するときは、該第1または第2の装置3、5からのデー
タ転送を禁止させるデータ受信抑止機能を備え、双方向
のデータ転送をする第1の転送手段40および第2の転
送手段42は制御手段43によってデータ受入抑止を実
行することができる。つまり、第1の転送手段40およ
び第2の転送手段42は、データ受入抑止を制御手段4
3によって制御され、第1の装置3からのデータ転送ま
たは第2の装置5からのデータ転送を禁止させることが
できる。
【0028】図4はこの発明の実施の形態2である演算
機能付き情報転送装置32の転送手段40の回路図であ
る。図において、第1の転送手段40は、制御手段43
から制御パスを通じてデータ受付可能信号76とデータ
転送方向を決定するデータ入出力制御信号78を受信
し、転送されるデータを第1の装置3または第2の装置
5から受信するトライステートバッファ80と、転送さ
れるデータを第1の装置または第2の装置へ送信制御を
するトライステートバッファ82と、データ入出力制御
信号78とデータ受付可能信号76を入力しその論理積
を出力するANDゲート84と、データ受付可能信号7
6の反転論理信号を出力するインバータ86とを備え、
インバータ86からデータ転送抑止信号87が第1の装
置3または第2の装置5に出力することができ、また、
データ入出力制御信号78で入力制御を行うことができ
る。さらに、トライステートバッファ80と82の入力
制御は排他的な関係を有し、転送するデータの衝突を防
止することができる。
【0029】このように構成された第1の転送手段40
は、データ入出力制御信号78が論理“0”であるとき
データ送出可能とした場合、データ入出力制御信号78
が論理“1”でかつデータ受付可能信号76が論理
“1”であるときに、第1の装置3または第2の装置5
からの転送されるデータを受け付けることができる。デ
ータ入出力制御信号78が論理“1”でかつデータ受付
可能信号76が論理“0”であるとき、第1の装置3ま
たは第2の装置5から転送されるデータの受信を禁止
し、また、データ転送抑止信号87が論理“1”で、デ
ータ転送抑止を第1の装置3または第2の装置5に要求
することができる。したがって、演算機能付き情報転送
装置32は、制御手段43で第1の転送手段40を制御
することにより、データの転送を受付けるか否かを制御
することができる。また、解析手段9で解析された第1
の転送プログラムの指令内容が伝達された制御手段43
は、第1の転送手段40を制御パスによって制御しデー
タ受付け可能の状態にすることができる。さらに、第1
の装置3から転送されるデータは第1の転送手段40を
経由して上記実施の形態1と同様に演算処理手段11に
送られ機能指令にしたがって演算処理を開始することが
できる。
【0030】第1の転送プログラムによる演算処理手段
11で演算された演算結果がデータパス切替手段44に
送られる前に、第2の転送プログラムが取り出され解析
手段9で解析され、第2の転送プログラムが転送指令の
みから構成され演算を必要とせず、データ転送が第2の
装置5から第1の装置3に転送しようとする場合、制御
手段43は第1の転送プログラムが機能指令を含んでい
るか否かを指令待列34に格納されている機能指令から
知ることができる。解析された第2の転送プログラムの
転送指令は指令待列34に格納され、制御手段43は第
1の転送プログラムによる演算が演算処理手段11で処
理している間、データパス切替手段44にパス切替えを
指示し、データパス切替手段44がデータの通路を演算
処理手段11より演算処理手段11から第1の転送手段
40に切替えることができる。そして、第2の転送プロ
グラムによる転送データを第2の装置5から第2の転送
手段42に転送するため第2の転送手段42をデータ受
付け可能の状態にしてから、第2の転送プログラムによ
る転送データを第2の装置5から第2の転送手段42、
データパス切替手段44、第1の転送手段40を経由し
て、転送されたデータを第1の装置3へ転送することが
できる。転送されるデータが第1の装置3へ転送される
時は、第1の転送手段40が転送先のアドレス48を付
加する。指令待列34はデータを転送し終えた第2の転
送プログラムの転送指令を指令待列34より追出して第
2の転送プログラムのデータ転送は終了する。
【0031】また、制御手段43は、第2の装置5から
第2の転送手段42に第2の転送プログラムによるデー
タが転送された時点で、第1の転送プログラムによる演
算処理手段11の演算処理が終了した場合、第1の転送
手段40に第2の転送プログラムによるデータが転送さ
れるまで、演算結果の出力を待機させることができる。
次に、データパス切替手段44が第2の転送プログラム
によるデータを第1の転送手段40に転送したことを制
御パス経由で制御手段43に通報すると、制御手段43
はデータパス切替手段44にパスを替えるように制御
し、データパス切替手段44はデータの通路を第1の転
送手段40から演算処理手段11に切替え、制御手段4
3は演算処理手段11に演算結果を出力するよう指示す
ることができる。さらに、演算結果はデータパス切替手
段44で受信され、第2の転送手段42を経由して第2
の装置5に転送される。この第2の装置5へ演算結果を
転送する際に、第2の転送手段42は転送先のアドレス
48を演算結果またはデータに付加する。
【0032】さらに、制御手段43は演算処理手段11
による演算が終了し、演算処理手段11に演算結果を出
力する指示を出し、演算結果がデータパス切替手段44
に出力されるのが第2の転送プログラムによる第2の装
置5から第2の転送手段42へのデータ転送よりも速い
場合には、第2の転送手段42に対して第2の装置5か
らのデータの転送受付を禁止させ、第2の装置5から第
2の転送手段42へのデータ転送を抑止することができ
る。引き続き、第2の転送手段42は、第1の転送プロ
グラムによる演算結果が第2の転送手段42から第2の
装置5に転送した後に、第2の装置5からのデータの転
送受付けを許可して、第2の転送プログラムによるデー
タ転送を開始し、第1の転送プログラムのデータ転送と
第2の転送プログラムのデータ転送に基づくデータの衝
突を未然に防止することができる。
【0033】実施の形態3.図5はこの発明の実施の形
態3である演算機能付き情報転送装置88のブロック図
である。図において、演算機能付き情報転送装置88
は、転送プログラム7を受信して解析する解析手段9
と、データの演算処理を決定する機能指令とデータ転送
の転送処理を決定する転送指令を一時格納する指令待列
34と、第1の装置3との間でデータを授受する第1の
転送手段40と、第2の装置5との間でデータを授受す
る第2の転送手段42と、指令待列34に格納された機
能指令に基づき、第1の転送手段40から送信されたデ
ータを演算処理する演算処理手段11と、第1または第
2の転送手段40、42からのデータ、または、上述し
た演算処理手段11からの演算結果を記憶する記憶手段
90と、記憶手段90、第1および第2の転送手段4
0、42、並びに、演算処理手段11を相互に接続し、
データの通路を設定するデータパス切替手段44と、指
令待列34、第1および第2の転送手段40、42、演
算処理手段11、並びに、データパス切替手段44に接
続され、データの転送処理および演算転送処理を制御す
る制御手段43とを備え、第1の転送プログラムに基づ
いて、演算機能付き情報転送装置88に対して第1の装
置3から転送されるデータの送信が遅れて、第1の装置
3から第1の転送手段40にデータを受信した時点で、
既に第2の装置5から第2の転送手段42に第2の転送
プログラムのデータが転送されていた場合に、制御手段
43はデータパス切替手段44に第2の転送手段42と
記憶手段90を接続するデータの通路を設定するように
指示し、データパス切替手段44はそのパスを確立する
ことができる。第2の転送手段42は第2の転送プログ
ラムで転送されるデータをデータパス切替手段44を通
じて、記憶手段90に転送し一時的に記憶手段90に記
憶させることができる。そして、記憶手段90に転送さ
れたデータを一時的に記憶しながら、制御手段43は第
1の転送手段40から演算処理手段11にデータを転送
し演算処理を処理させることができる。制御手段43は
制御パスを介して、第1の転送手段40から演算処理手
段11にデータが転送されたことを判断でき、データパ
ス切替手段44に第1の転送手段40と記憶手段90を
接続するデータの通路を設定するよう指示することがで
きる。また、データパス切替手段44は、そのデータの
通路を設定して第1の転送手段40と記憶手段90を接
続してから、制御手段43は、記憶手段90に一時的に
記憶した第2の転送プログラムによって転送されたデー
タを読出してデータパス切替手段44を経由して第1の
転送手段40に転送するよう制御することができる。第
1の転送手段40に転送された第2の転送プログラムの
データは第1の装置3に送られ、指令待列34の第2の
転送プログラムの転送指令を指令待列34から追出し
て、第2の転送プログラムのデータ転送は終了する。こ
こで、制御手段43は、記憶手段90から第1の転送手
段40に対するデータ転送の処理が終了したことを判断
して、データパス切替手段44に演算処理手段11と第
2の転送手段42の接続通路を設定するよう指示し、デ
ータパス切替手段44はこのパスを確立することができ
る。
【0034】上記記憶手段90から第1の転送手段40
のデータ転送中に演算処理手段11で演算が終了した場
合、制御手段43は記憶手段90から第1の転送手段4
0のデータ転送が終了し、データパス切替手段44で演
算処理手段11と第2の転送手段42の接続パスが確立
されるまで演算処理手段11に対して、演算結果をデー
タパス切替手段44に出力することを禁止させることが
できる。そして、データの通路が設定された後に、演算
結果を出力するよう出力禁止の解除をすることもでき
る。演算処理手段11は演算結果をデータパス切替手段
44に出力し、データパス切替手段44、第2の転送手
段42を経由して、第2の装置5に第1の転送プログラ
ムによるデータ転送を実行させることができる。
【0035】このように構成された演算機能付き情報転
送装置88においては、同時に双方向のデータ転送を可
能とし、第1の装置3から第1の転送手段40への第1
の転送プログラムによるデータ転送中であっても、第2
の転送プログラムによる第2の装置5から第2の転送手
段42へのデータ転送に切り換えることができ、他方の
データ転送の処理を妨げることがない。よって、第1の
装置3と第2の装置5との間でバスの使用効率を更に向
上させることができる。
【0036】実施の形態4.上記実施の形態3では記憶
手段90を第2の装置5から第1の装置3へ転送するデ
ータの一時的な格納場所として使用したが、上記演算機
能付き情報転送装置88を使用して、演算処理手段11
で演算するデータを記憶手段90にあらかじめ記憶して
から、転送するデータの演算処理時に記憶手段90から
読出して演算することができる。
【0037】図6のフローチャートは、演算機能付き情
報転送装置88の処理の流れを示すものである。演算機
能付き情報転送装置88は、演算処理手段11で演算処
理する転送されたデータを記憶手段90に予め記憶して
から、演算処理時に記憶手段90からデータを読み出し
て演算処理をすることができる。先ず、転送プログラム
7を取出して、解析手段9で一連の指令を解析し、指令
待列34と制御手段43に指令内容を伝達するステップ
94、ステップ96は、この解析手段9の解析結果が機
能指令46で取扱うデータ量が演算処理手段11の能力
より大きいか否かを判断して、判断結果が能力の範囲内
であればステップ98に分岐させ、能力を超える場合は
ステップ100に分岐させる。上述した分岐先のステッ
プ98では演算処理手段11でデータの演算処理を遂行
し、この演算結果をデータパス切替手段44、第2の転
送手段42を経由して第2の装置5へ転送する。また、
他方の分岐先のステップ100では演算処理手段11の
能力を超える量のデータを記憶手段90に記憶する。こ
の時、制御手段43はデータパス切替手段44に第1の
転送手段40から記憶手段90のデータ通路を設定させ
る。データパス切替手段44はデータの通路を確立し、
演算処理手段11に入らないデータをデータパス切替手
段44を経由させて記憶手段90へ記憶させることがで
きる。次に、ステップ102で、制御手段43は演算処
理手段11で取込めただけのデータに対して演算処理を
遂行させて、この演算処理の終了を制御パスを通じて報
知され、この演算処理終了の時点で演算処理手段11に
入らないデータが記憶手段90へ格納されたことを第1
の転送手段40とデータパス切替手段44から制御パス
を介して通知される。この通知に応答して、制御装置4
3は演算結果が再度演算を必要とするか否かを判断し
て、データパス切替手段44にデータの通路の切替えを
指示することができる。この指示を受けたデータパス切
替手段44は、演算処理手段11と記憶手段90のデー
タの通路、若しくは、演算処理手段11と第2の転送手
段42のデータの通路の何れかにデータの通路を決定す
ることができる。このデータの通路が確立するまで、制
御手段43は演算処理手段11に対して演算結果の出力
を禁止するように指示し、データの通路が確立された時
点で演算結果の出力を許可することができる。演算結果
が再演算の必要のない場合は、データパス切替手段44
から第2の転送手段42を経由して、第2の装置5へ転
送される。また、再演算が必要である場合は演算結果を
データパス切替手段44から記憶手段90へ記憶させる
ことができる。引き続き、ステップ104で記憶手段9
0に演算処理が必要なデータが残っているか否かを判断
し、残存するデータがある場合はステップ106へ分岐
し、データが存在していなければステップ108へ処理
を分岐させる。ステップ106で、制御手段43がデー
タパス切替手段44に記憶手段90と第1の転送手段4
0へのデータの通路、この場合、演算処理手段11の入
力パスの確立を指示し、データパス切替手段44はこの
データの通路を確立することができる。制御手段43は
データの通路が確立されたことを制御パスを介して確認
することができ、データパス切替手段44を経由して記
憶手段90から読出したデータを演算処理手段11に送
信させることができる。この時、第1の転送手段40に
対して第1の装置3へのデータの転送を禁止させること
は勿論である。
【0038】このように構成された演算機能付き情報転
送装置88においては、転送プログラム7中の第1の転
送プログラムと後続の第2の転送プログラムを読込み、
第2の装置5から第1の装置3へのデータの転送を実施
する場合、第1の転送プログラムによる第1の装置3か
ら第1の転送手段40へのデータ転送で第1の装置3の
占有時間を低減させることができ、第2の転送プログラ
ムによるデータの転送を中断させることなくクロック1
5に同期して絶え間なくデータを転送することができ、
連続したデータおよび演算結果の転送に伴い、第1の装
置3と第2の装置5との間でバス使用不能となる時間が
減少するので、バスの使用効率を向上させることができ
る。なお、ステップ98またはステップ104で演算の
必要な全てのデータを演算処理した場合は、ステップ1
08で処理を終了させることができる。
【0039】実施の形態5.上記実施の形態4で記憶手
段90を第2の装置5から第1の装置3へ転送するデー
タの一時的な記憶場所として使用したが、本実施の形態
のように演算処理手段11で演算処理したデータを記憶
手段90に格納し、必要な時に記憶手段90から読出し
て転送することができる。
【0040】上記のような動作が有効となる第1から第
3の転送プログラムを取り出し、第1、第3の転送プロ
グラムで演算処理をする機能指令46を含み第1の装置
3から第2の装置5へデータを転送して、第2の転送プ
ログラムが転送指令45のみで構成され、第1の装置3
から第2の装置5へデータを転送することができる。
【0041】図7のフローチャートは、演算機能付き情
報転送装置88の処理の流れを示すものである。演算機
能付き情報転送装置88は、第1の転送プログラムによ
って演算処理中に第2の転送プログラムによるデータ転
送を行い、転送データがデータパス切替手段44から第
2の転送手段42に転送されたときに、第1の転送プロ
グラムの演算が終了するステップ110と、第2の転送
プログラムによる転送データが第2の転送手段42に送
られて第2の装置5に送られる前か否かを判断するステ
ップ112と、この判断結果が第2の装置5に転送され
た後であれば、ステップ114へ処理を分岐させ、演算
結果をデータパス切替手段44、第2の転送手段42を
経由させて第2の装置5へ転送することができる。一
方、第2の転送プログラムによるデータの転送が第2の
転送手段42に送られ、第2の装置5に送信する前であ
れば、処理をステップ116へ分岐させることができ
る。ステップ116に分岐すると、制御手段43はデー
タパス切替手段44が第2の転送手段42へデータの送
信が終了したことを制御パスを介して確認すると、演算
処理手段11と記憶手段90とを接続するデータの通路
を設定するようにデータパス切替手段44に指示し、デ
ータパス切替手段44はそのデータの通路を確立して、
制御手段43に通報することができる。次に、ステップ
118で、制御手段43は演算処理手段11に演算結果
を出力するよう指示をして、演算処理手段11は演算結
果を出力しデータパス切替手段44を経由して記憶手段
90に記憶させることができる。引き続き、ステップ1
20で、第2の転送手段42から第2の装置5へ第2の
転送プログラムによるデータの転送が終了すると、制御
手段43はデータの転送が終了したことを制御パスを介
して通知される。そして、ステップ122で、制御手段
43はデータパス切替手段44に記憶手段90から第2
の転送手段42のデータの通路を設定するよう指示し、
データパス切替手段44はそのデータ通路を確立するこ
とができる。さらに、ステップ124で、制御手段43
はデータパス切替手段44が記憶手段90から第2の転
送手段42のデータの通路を確立したことを制御パスを
介して確認し、データパス切替手段44に記憶手段90
から第1の転送プログラムによる演算結果を読出して第
2の転送手段42に転送を指示することができる。デー
タパス切替手段44は記憶手段90から演算結果を読出
して第2の転送手段42へ転送し、演算結果を受信した
第2の転送手段42は第2の装置5へこの演算結果を転
送してステップ126で第1の転送プログラムによる転
送処理を終了させることができる。
【0042】このように構成された演算機能付き情報転
送装置88においては、第1の転送プログラムによる演
算処理が終了すると、その演算結果を第2の装置5に転
送できない場合、記憶手段90に転送先を切り換えて転
送させることができ、演算処理手段11で次のデータを
演算処理することができる。また、第3の転送プログラ
ムによる演算処理が演算処理手段11の空きを状態を待
つことなく処理することができ、これにより第3の転送
プログラムによる演算結果が迅速に得られるとともに、
第1の装置3と第2の装置5との間でバス使用不能とな
る時間が減少し、バスの使用効率を向上させることがで
きる。その結果、データのトラフィックは、レールのポ
イントを切換えながら列車を通過させるように、不要な
データ転送の中断がなくスムーズで且つ双方向のデータ
転送を処理することができる。
【0043】実施の形態6.上記実施の形態1から5で
は、第1の転送手段40から第1の装置3または第2の
転送手段42から第2の装置5にデータを転送する際
に、転送先アドレス48を付加し、第1の装置3および
第2の装置5はどの転送プログラムによる転送データか
否かを判断するように構成したが、第1の装置3または
第2の装置5がデータの識別子によって転送データの種
別を判断するように構成することができる。
【0044】図8は転送プログラム4の構成図である。
図において、転送プログラム4は、転送指令128にデ
ータ識別子のコマンドID131を付加することがで
き、第1の転送手段40が第1の装置3にデータを転送
する、若しくは、第2の転送手段42が第2の装置5に
データを転送する際に、このコマンドID131を付加
することができる。第1の転送プログラムと第2の転送
プログラムによる転送を行い、第1の転送プログラムが
機能指令130を含み、第2の転送プログラムが転送指
令128だけで構成されるような場合、第2の転送プロ
グラムによるデータ転送が第1の転送プログラムによる
演算結果の転送より速い場合、この時の転送先アドレス
48が同一であると第1の装置3または第2の装置5
は、第1の転送プログラムによる転送データであるの
か、第2の転送プログラムによる転送データであるのか
判断できなかった。このために転送プログラムの取出し
指示をする装置、例えば、中央処理装置CPUが第1と
第2の転送プログラムが示す転送先アドレス48が同一
であるか否かを判断して、第1の転送プログラムで第1
の装置3または第2の装置5へのデータの転送が終了す
るまで、第2の転送プログラムの取出し指示を出さない
ように制御し、第2の転送プログラムによる転送データ
の取得が遅れる欠点を、コマンドID131を第1の転
送手段40から第1の装置3または第2の転送手段42
から第2の装置5へデータを転送する際に、データ若し
くは演算結果に付加することによって、第1の転送プロ
グラムによる転送データであるのか、または、第2の転
送プログラムによる転送データであるのかを判断させる
ことができる。したがって、2つの転送プログラムの取
出しを互いに抑止することなく、第2の転送プログラム
による転送を並列に行うことができるので、バスを効率
的に使用することができる。
【0045】実施の形態7.上記実施の形態では、転送
先アドレス48またはデータ識別子であるコマンドID
131によって、どの転送プログラムの転送データかを
第1の装置3および第2の装置5に判断させるように構
成したが、本実施の形態のように、第1の装置3または
第2の装置5がコマンドID131による判断ができな
い非インテリジェントな装置であっても、転送されるデ
ータが転送プログラムの取出順に従って着信するように
構成することができる。図9は、転送プログラム4の構
成図である。図示するように転送指令132に転送先ア
ドレス48の他に逐次化フラグ135を付加し、この逐
次化フラグ135によって第2の転送プログラムによる
データ転送が第1の転送プログラムによるデータ転送よ
り早く転送されることを禁止することができる。つま
り、第1および第2の転送プログラムを取り出し、その
転送プログラムによって第1の装置3から第2の装置5
に演算処理しながらデータを転送し、第1の転送プログ
ラムによるデータの演算処理中に第2の転送プログラム
による第1の装置3から第2の装置5へのデータ転送を
処理する場合、取出した第1の転送プログラムは解析手
段9によって機能指令134と転送指令132に解析さ
れ、解析された指令を指令待列34に格納するとともに
制御手段43にも指令の内容が通知される。制御手段4
3は第1の装置3から転送されるデータを第1の転送手
段40を経由させて演算処理手段11に転送するように
制御し、解析手段9が解析した転送指令に逐次化フラグ
135が存在すると、第1の転送手段40が転送データ
を演算処理手段11に送信が終了したことを制御パスを
介して確認することができ、第1の転送手段40に第2
の転送プログラムによる転送データの読込みを禁止する
ように指示することができる。したがって、演算処理手
段11で演算処理が終了すると、演算結果をデータパス
切替手段44へ転送し、第2の転送手段42を経由して
第2の装置5に転送することができる。第2の装置5に
第1の転送プログラムによるデータ転送が終了すると、
制御手段43は第2の転送手段42からデータ転送が終
了したことを確認し、第1の転送手段40に第2の転送
プログラムによる転送データの読込みを開始するように
指示するとともに、データパス切替手段44に第1の転
送手段40と第2の転送手段42の接続パスを設定する
よう指示することができる。第2の転送プログラムによ
るデータの転送は第1の転送手段40、データパス切替
手段44、第2の転送手段42を経由して第2の装置5
へ転送される。さらに、第1の装置3または第2の装置
5が非インテリジェントな装置でも、転送されたデータ
が転送プログラムの取出順を期待している場合、データ
の転送順序を確定させることができ、種々の装置を演算
機能付き情報転送装置32へ接続することができる。
【0046】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。
【0047】転送するデータの演算処理とデータの転送
処理とを並列に処理させる制御手段を設けることによ
り、転送するデータの演算処理中に演算結果の出力通路
から他のデータの転送通路にデータの通路を切り換えて
複数の装置との間でデータを転送させることができる。
【0048】また、制御手段にデータ受信抑止機能を持
たせることにより、演算処理中に他のデータを転送さ
せ、演算処理が終了した時点で、外部から転送手段への
データ転送を禁止し、演算結果を転送させるので、双方
向データの転送処理の衝突を防止することができる。
【0049】さらに、転送されるデータ若しくは演算結
果を記憶する記憶装置を設けることにより、転送される
データの流れ、または、演算処理結果の出力を切り換
え、連続してデータを転送することができる。
【0050】さらにまた、転送されたデータを一時的に
記憶装置に記憶してから、演算処理し、別のデータ転送
に切り換えることにより、連続してデータを転送するこ
とができる。
【0051】また、転送されたデータを演算処理してか
ら一時的に記憶装置に記憶して、データ転送可能期間に
転送することにより、他のデータの転送を妨げることが
ない。
【0052】さらに、データまたは演算結果を転送する
際に、識別子を付加することにより、他のデータの転送
を妨げることがない。
【0053】また、転送プログラムにフラグを付けるこ
とにより、並列処理を抑止して、転送プログラムの転送
順序に従い、逐次的に演算結果若しくはデータを転送さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す演算機能付き
情報転送装置のブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1を示す転送プログラ
ムの構成図である。
【図3】 この発明の実施の形態1を示す入出力信号の
タイミングチャートである。
【図4】 この発明の実施の形態2を示す転送手段の回
路図である。
【図5】 この発明の実施の形態3を示す演算機能付き
情報転送装置のブロック図である。
【図6】 この発明の実施の形態4を示す情報転送のフ
ローチャートである。
【図7】 この発明の実施の形態5を示す情報転送のフ
ローチャートである。
【図8】 この発明の実施の形態6を示す転送プログラ
ムの構成図である。
【図9】 この発明の実施の形態7を示す転送プログラ
ムの構成図である。
【図10】 従来の情報転送装置のブロック図である。
【図11】 従来の情報転送装置の入出力信号のタイミ
ングチャートである。
【図12】 従来の情報転送装置のブロック図である。
【符号の説明】
1,32 演算機能付き情報転送装置、2 CPU、3
第1の装置、5 第2の装置、7転送プログラム、9
解析手段、11 演算処理手段、13 送出手段、3
4 指令待列、40 第1の転送手段、42 第2の転
送手段、43制御手段、44 データパス切替手段、4
8 転送先アドレス、76 データ受付可能信号、78
データ入出力制御信号、80,82 トライステート
バッファ、84 ANDゲート、86 インバータ、8
7 データ転送抑止信号、90記憶手段、131 コマ
ンドID、135 逐次化フラグ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関 誠司 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭55−135930(JP,A) 特開 平1−240961(JP,A) 特開 昭64−32367(JP,A) 特開 平4−348446(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 13/28

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信したデータを演算処理し、複数の装
    置との間でデータを転送する演算機能付き情報転送装置
    であって、 複数の転送プログラムを受信して解析する解析手段と、 前記解析手段の解析結果に基づいて、転送するデータの
    演算処理を決定する機能指令とデータ転送の転送処理を
    決定する転送指令を一時格納する指令待列と、 第1の装置との間でデータを授受する第1の転送手段
    と、 第2の装置との間でデータを授受する第2の転送手段
    と、 前記機能指令に基づき、前記第1または第2の転送手段
    から転送されたデータを演算処理する演算処理手段と、前記第2の転送手段と、前記第1の転送手段、および前
    記演算処理手段のいずれかとを接続するパス、ならび
    に、前記第1の転送手段と前記演算処理手段とを接続す
    るパスのいずれかにデータの通路を設定するデータパス
    切替手段と、 前記指令待列、第1および第2の転送手段、演算処理手
    段、並びに、データパス切替手段に接続され、前記転送
    指令に基づいて該第1と第2の転送手段との間でデータ
    を転送させる処理と前記演算処理とを並列に処理させる
    制御手段と、を備えることを特徴とする演算機能付き情
    報転送装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、転送されたデータを前
    記演算処理手段で演算処理中に、前記第1と第2の装置
    との間でデータを転送させ、該演算処理が終了し演算結
    果を第1または第2の転送手段に転送するときは、該第
    1または第2の装置からのデータ転送を禁止させるデー
    タ受信抑止機能を有することを特徴とする請求項1に記
    載の演算機能付き情報転送装置。
  3. 【請求項3】 受信したデータを演算処理し、複数の装
    置との間でデータを転送する演算機能付き情報転送装置
    であって、 転送プログラムを受信して解析する解析手段と、 データの演算処理を決定する機能指令とデータ転送の転
    送処理を決定する転送指令を一時格納する指令待列と、 第1の装置との間でデータを授受する第1の転送手段
    と、 第2の装置との間でデータを授受する第2の転送手段
    と、 前記指令待列に格納された前記機能指令に基づき、前記
    第1の転送手段から送信されたデータを演算処理する演
    算処理手段と、 前記第1または第2の転送手段からのデータ、または、
    前記演算処理手段からの演算結果を記憶する記憶手段
    と、前記第2の転送手段と、前記記憶手段、前記第1の転送
    手段、および前記演算処理手段のいずれかとを接続する
    パス、前記記憶手段と、前記第1の転送手段、および前
    記演算処理手段のいずれかとを接続するパス、ならび
    に、前記第1の転送手段と前記演算処理手段とを接続す
    るパスのいずれかにデータの通路を設定するデータパス
    切替手段と、 前記指令待列、第1および第2の転送手段、演算処理手
    段、並びに、データパス切替手段に接続され、前記デー
    タの転送処理および演算転送処理を制御する制御手段
    と、を備えることを特徴とする演算機能付き情報転送装
    置。
  4. 【請求項4】 前記演算処理手段は、前記データを前記
    記憶手段に一時記憶してから、該記憶手段から記憶した
    データを読出して演算処理することを特徴とする請求項
    3に記載の演算機能付き情報転送装置。
  5. 【請求項5】 前記記憶手段は、前記演算処理手段でデ
    ータを処理した演算結果を一時記憶してから、該記憶し
    た演算結果をデータ転送有効期間に転送させることを特
    徴とする請求項3に記載の演算機能付き情報転送装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の転送手段から第1の装置へデ
    ータを転送する際、または、前記第2の転送手段から第
    2の装置へデータを転送する際に、該データにデータ識
    別子を付加して転送することを特徴とする請求項1から
    5の何れかに記載の演算機能付き情報転送装置。
  7. 【請求項7】 前記転送プログラムは、複数の転送プロ
    グラムの並列処理を禁止して、複数の転送プログラムの
    実行順序とデータの転送順序とを逐次的に処理させるフ
    ラグ情報を備えることを特徴とする請求項1に記載の演
    算機能付き情報転送装置。
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