JP2000172629A - データ転送方法およびデータ転送装置 - Google Patents

データ転送方法およびデータ転送装置

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JP2000172629A
JP2000172629A JP10344310A JP34431098A JP2000172629A JP 2000172629 A JP2000172629 A JP 2000172629A JP 10344310 A JP10344310 A JP 10344310A JP 34431098 A JP34431098 A JP 34431098A JP 2000172629 A JP2000172629 A JP 2000172629A
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JP10344310A
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Motoyoshi Nagai
元芳 永井
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Panasonic System Solutions Japan Co Ltd
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Matsushita Graphic Communication Systems Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 DMAコントローラのハードウエア量を
削減して、IC化に適したデータ転送装置を実現するこ
と。 【解決手段】 DMA転送のシーケンス制御は、プロセ
ッサ48のマイクロROM23に格納されているマイク
ロプログラムにより行う。DMAコントローラ1は、D
MA要求の受け付けと、転送元(ソース)および転送先
(ディステネーション)のアドレスの供給のみを行う。読
み出されたデータの一時的な蓄積も、プロセッサ側のデ
ータレジスタ26が行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデータ転送方法およ
びデータ転送装置に関し、特に、DMAコントローラが
マイクロプログラム制御のプロセッサにバスの使用権を
要求してDMAによるデータ転送を実行するデータ転送
方法およびデータ転送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】DMA転送は、DMAコントローラとプ
ロセッサとの間でバスリクエスト(BUS REQUEST)信号
およびバスアクノレッジ(BUS ACK)信号の授受を行った
後、DMAコントローラがバスの使用権を得てプロセッ
サとは独立にデータ転送動作を実行するものである。
【0003】また、DSP(Digital Signal Processo
r)のようなデジタル信号処理専用のプロセッサでは、
計算機アーキテクチャの簡素化等をねらってバスインタ
フェース(データのI/O)をマイクロプログラムで制
御するものがある。
【0004】なお、マイクロプログラムは、ROMに格
納されたファームウエアとしてのマイクロ命令を、シー
ケンサ(一種のカウンタ)によって実行するマイクロプ
ロセッサ機能の一種であり、大きく複雑な命令セットを
ハードワイヤード化されたプログラムと単純なマイクロ
プロセッサによって、柔軟に実現することができるとい
う利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】DSPや他のCPUと
共に、DMAコントローラを集積回路化(ワンチップ
化)する場合には、DMAコントローラのハードウエア
量の削減が求められる。
【0006】しかし、DMAコントローラには、プロセ
ッサから独立してI/Oのシーケンス制御を行うシーケ
ンス制御部や、転送データを一時的に蓄積するデータバ
ッファが必要であり、ハードウエア量の削減には限界が
あった。
【0007】本発明は、DMAコントローラのハードウ
エア量をさらに削減し得るデータ転送方法およびデータ
転送装置を実現することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のデータ転送装置
では、DMA転送の基本的なシーケンスは、プロセッサ
の動作を制御するマイクロプログラムが行う。一方、D
MAコントローラは、DMA転送に必要な情報(転送元
や転送先のアドレス等)の出力を行う。
【0009】これにより、DMAコントローラの負荷が
削減されて回路量が削減される。また、マイクロプログ
ラム制御によるプロセッサが本来的に有しているI/O
機能を利用してDMA転送を実行するので、プロセッサ
側に特別な回路を付加する必要がない。また、マイクロ
命令を少し追加,変更するだけでよいので、実現が容易
である。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0011】本発明のデータ転送方法の第1の態様で
は、DMAコントローラがマイクロプログラム制御のプ
ロセッサにバス使用権を要求してDMAによるデータ転
送を行う場合に、DMA転送のシーケンスを前記プロセ
ッサにおける前記マイクロプログラムで制御すると共
に、DMA転送に必要なアドレス情報の供給は前記DM
Aコントローラが行うようにした。
【0012】マイクロプログラム制御のプロセッサは、
基本的なバスアクセス(メモリアクセス)機能を有して
いるので、DMAコントローラと機能が重複しているこ
とになる。この点に着目し、本発明では、DMAは専用
のコントローラが行うという従来の考え方を破り、DM
A転送においても、プロセッサにDMAの基本的なバス
アクセスのシーケンスを担当させる。これにより、DM
Aコントローラの負荷が軽減され、ハードウエア量の低
減が実現される。
【0013】また、本発明のデータ転送方法の第2の態
様では、第1の態様において、前記DMAコントローラ
は、所定のバイト数のデータの転送が終了したことを示
す信号を前記プロセッサに供給し、この信号を受けて前
記プロセッサは、DMA転送の終了を前記マイクロプロ
グラムにより判断するようにした。
【0014】DMA転送するべきデータのバイト数の情
報は、DMAコントローラ側から供給し、プロセッサ側
には基本的なバスアクセス機能のみを分担させるもので
ある。これによって、プロセッサに過度の負担をかける
ことがない。
【0015】また、本発明のデータ転送方法の第3の態
様では、第1または第2の態様において、前記DMAコ
ントローラは、バーストモードによるデータ転送を複数
回に分割して行う場合の、1回分のバースト転送の終了
を示す信号をプロセッサに供給し、この信号を受けて前
記プロセッサは、DMA転送処理の一時的中断を前記マ
イクロプログラムにより判断するようにした。
【0016】バースト転送モードの場合、プロセッサが
DMA処理のために占有される時間が過度に長くなるの
を避けるために複数回に分割したDMAを行うのが有効
である。このような分割転送を行う場合の、1回分の転
送量のように、DMA処理に特有のデータはDMAコン
トローラから供給し、プロセッサ側に過度の負担をかけ
ないようにしたものである。
【0017】また、本発明の第4の態様では、第1の態
様〜第3の態様のいずれかにおいて、前記DMAコント
ローラは、複数のDMA転送要求がある場合に、各要求
の優先順位を決定して、その優先順位にしたがって前記
アドレス情報を供給するようにした。
【0018】複数のDMA要求が競合した場合に、どの
要求を優先させるか、といったDMA処理に特有の事項
については、DMAコントローラ側で判断することとし
て、プロセッサに過度の負担をかけないようにしたもの
である。
【0019】また、本発明のデータ転送方法の第5の態
様では、転送元のメモリ領域から読み出された転送デー
タは、一旦、前記プロセッサのデータレジスタに蓄積さ
れ、その後、転送先のメモリ領域に書き込まれる。
【0020】転送データの一時的蓄積用のレジスタも、
プロセッサ側のレジスタを使用するようにした。これに
より、DMAコントローラからレジスタを削除すること
ができ、ハードウエア量の削減が図れる。一方、プロセ
ッサは本来、データバッファを有していてこれを活用す
るので、DMA処理のために特別に回路を付加する必要
もない。
【0021】また、本発明のデータ転送装置の第1の態
様では、DMA転送に必要なアドレス情報を出力するD
MAコントローラと、DMA転送のシーケンスをマイク
ロプログラムで制御するプロセッサと、を具備する構成
とした。
【0022】マイクロプログラム制御のプロセッサの柔
軟性を利用して、プロセッサ側に特別な回路を付加する
ことなく、DMA転送の基本的なメモリアクセス機能を
付与するものである。したがって、DMAコントローラ
とプロセッサの機能の重複を回避して、DMAコントロ
ーラのハードウエア量の削減を実現できる。
【0023】また、本発明のデータ転送装置の第2の態
様では、第1の態様において、前記DMAコントローラ
は、DMA要求を受けて前記プロセッサに割り込み要求
を送出するDMA要求受付手段と、転送元のアドレスお
よび転送先のアドレスを格納するアドレスレジスタとを
有し、前記プロセッサは、マイクロ命令を格納するRO
Mと、前記マイクロ命令の実行を制御するシーケンサ
と、前記マイクロ命令にしたがって、転送元からの転送
データのリードおよび転送先へのライトに関するバスア
クセスを制御するバス制御手段と、転送元からリードさ
れた前記転送データを一時的に格納するデータレジスタ
と、を有する。
【0024】DMAコントローラは、基本的には、DM
A要求の受付けとDMA転送におけるアドレスの出力の
みを行う。一方、プロセッサは、転送元からのデータの
リード,データの蓄積および転送先へのデータのライト
アクセスという、基本的なメモリアクセス動作を実行す
る。これにより、DMAコントローラとプロセッサの両
者に負担をかけることなく、DMAデータ転送機能を分
担することが可能となり、無理なくDMAコントローラ
のハードウエア量の削減を達成できる。
【0025】また、本発明のデータ転送装置の第3の態
様では、前記DMAコントローラはさらに、転送データ
のバイト数を設定するバイト数カウンタを有し、このバ
イト数カウンタのカウント値は、DMA転送の継続判定
用の信号として前記プロセッサの前記シーケンサに供給
される構成とした。
【0026】この構成により、DMA転送の開始前に、
あらかじめDMAコントローラのバイト数カウンタに転
送バイト数を設定しておけば、プロセッサ側でソフトウ
エア的にDMAデータ転送の終了を判定することができ
る。
【0027】また、本発明のデータ転送装置の第前記D
MAコントローラはさらに、バーストモードによるデー
タ転送を複数回に分割して行う場合の、1回分の転送量
を設定する転送量設定カウンタを有し、この転送量設定
カウンタのカウント情報に基づいて、前記プロセッサは
1回分のバースト転送が終了する毎にDMA転送処理を
一時的に終了する構成とした。
【0028】バースト転送モードの場合、プロセッサが
DMA処理のために占有される時間が過度に長くおそれ
がある。そこで、DMAコントローラ内に転送量設定カ
ウンタを設け、このカウンタに所望の転送量をあらかじ
め設定することにより、その転送量を単位としてDMA
転送を分割して行うことができるようにした。プロセッ
サは、1回分の転送が終了する毎に一旦、DMA転送処
理を中断し、通常のプログラムシーケンスに戻り、その
後、DMA転送を許可できるタイミングでDMA転送処
理を再開する。これにより、プログラム実行の占有率と
DMA転送の占有率とを調整することが可能となる。
【0029】また、本発明のデータ転送装置の第5の態
様では、第1〜第4の態様のいずれかにおいて、前記D
MAコントローラはさらに、複数のDMA転送要求があ
った場合に、それらの要求の実行順を決定する優先順位
決定手段と、実行しようとするDMA要求に対応した転
送元および転送先アドレスを選択的に出力するセレクタ
と、を具備する構成とした。
【0030】複数のDMA要求の競合に対応する機能
を、DMAコントローラ側に設けたものである。プロセ
ッサ側は、本来もっている基本的なメモリアクセス機能
をDMA転送時にも発揮するだけなので、特別な負担は
発生しない。
【0031】また、本発明のデータ転送装置の第6の態
様では、第1〜第6の態様において、前記DMAコント
ローラおよび前記プロセッサをワンチップ化した構成を
採用した。
【0032】DMAコントローラのハードウエア量が削
減されている分、チップ面積の縮小が達成される。
【0033】また、本発明のモデム装置の一態様は、第
1の態様〜第6の態様のいずれかのデータ転送装置を搭
載している。
【0034】これにより、従来よりも小型のモデム装置
が得られる。
【0035】以下、より具体的な本発明の実施の形態に
ついて、図面を参照して説明する。
【0036】(実施の形態1)図1は本実施の形態にか
かるデータ転送装置のブロック図であり、図6はそのデ
ータ転送装置が使用されるモデム装置のブロック図であ
る。図1および図6において、同じ部分には同じ参照符
号を付してある。
【0037】まず、図6に示されるモデム装置の構成の
概要について説明する。モデム装置40は、シリアルイ
ンタフェース(I/F)41と、CPU42と、DSP
43と、メモリ28と、D/AコンバータおよびA/D
コンバータ44と、回線制御ユニット(NCU)45
と、を有する。CPU42とDSP43はIC化(ワン
チップ化)されている。
【0038】DSP43は、タイマ44と、入出力イン
タフェース(I/O)45,46と、割り込み要求受付
部47と、マイクロプログラム(μプログラム)により
制御されるプロセッサであるDSPコア48と、シリア
ルデータインタフェース(I/F)27と、DMAコン
トローラ1と、を具備する。メモリ28は、アドレスバ
ス29およびデータバス30を介して、DSPコア48
およびDMAコントローラ1が共にアクセスできるメモ
リである。
【0039】以下、DMAコントローラ1がDMA転送
要求を受けて、シリアルデータインタフェース(I/
F)27の予め決められている領域(メモリ領域)から
データを読み出し、メモリ28に書き込むことで、シリ
アルデータインタフェース(I/F)27からメモリ2
8へのデータ転送を行う場合を想定して、説明する。
【0040】図1に示すように、DMAコントローラ1
は、DMA要求を受けて割り込み信号をプロセッサ(D
SPコア)48に送出するDMA要求受付部11と、ソ
ースアドレス(転送元アドレス)を格納するソースアド
レスレジスタ12と、ディステネーションアドレス(転
送先アドレス)を格納するディステネーションアドレス
レジスタ13と、を有している。
【0041】ここでは、「ソースアドレス(転送先アド
レス)」は、シリアルデータインタフェース(I/F)
27における予め定められた領域のアドレスであり、
「ディステネーションアドレス(転送先アドレス)」
は、メモリ28上の所定のアドレスである。
【0042】一方、プロセッサ(DSPコア)48は、
割り込み要求受付部21と、シーケンサ22と、マイク
ロROM(ファームウエアとしてのマイクロプログラ
ム)23と、マイクロ命令を一時的にストアするマイク
ロレジスタ24と、バス制御部25と、データレジスタ
26と、を有している。
【0043】マイクロROM23には、DMA転送処理
を行うためのマイクロ命令も書き込まれている。マイク
ロプログラムは柔軟性に富み、かつプロセッサは本来的
にデータのI/O機能をもつので、このようなマイクロ
命令の追加は極めて少量ですみ、しかも簡単に行うこと
ができる。
【0044】また、バス制御部25は、マイクロレジス
タ24から出力されるマイクロ命令に従ってソースアド
レスレジスタ12およびディステネーションアドレスレ
ジスタ13に、データの転送タイミングを示す信号を送
出する。このバス制御部25は、自らアドレスバス29
にアドレスを出力することもできる。
【0045】次に、このような構成をもつデータ転送装
置の動作を説明する。
【0046】DMA要求は、DMAコントローラ11の
DMA要求受付部11に入力される。このDMA要求受
付部11にはコントロールレジスタ(不図示)が設けら
れていて、DMA要求を受け付けるか否かを適宜設定で
きるようになっている。コントロールレジスタがDMA
転送を受け付けるモードに設定されている場合には、外
部からの要求に応じて割り込み要求をオンさせる。
【0047】割り込み要求を受けた、プロセッサ48の
割り込み要求受付部21は、その他の要求との間で優先
順位の比較を行い、シーケンサ22に対して割り込み要
求をオンする。
【0048】シーケンサ22は、通常の命令シーケンス
の処理における、割り込み許可可能なタイミングでDM
A転送処理ルーチンにジャンプする。マイクロROM2
3に格納されているDMA転送処理を行うマイクロプロ
グラムは、まず、ソースアドレスレジスタ12に対して
アドレスの出力を許可し、続いて、データ読み出しのた
めのバスサイクル(リードサイクル)を実行して、シリ
アルデータインタフェース(I/F)27から出力され
たデータを、一旦、データレジスタ26に蓄積する。
【0049】所定のリードサイクルが終了すると、バス
制御部25は、続いて、ディステネーションアドレスレ
ジスタ13に対してアドレスの出力を許可し、一連のデ
ータ書き込みのためのバスサイクル(ライトアクセス)
を実行して、データレジスタ26に蓄積されていたデー
タを、メモリ28に書き込む。このようにして、シリア
ルデータインタフェース(I/F)27からメモリ28
へのデータ転送が実行される。
【0050】以上の説明で明らかなように、本実施の形
態では、DMAコントローラ1は、基本的にはアドレス
を生成するだけであり、DMAの一連のシーケンスを制
御する必要がなく、また、転送データを一時的にストア
するためのデータバッファも不要である。すなわち、D
MAコントローラの負荷が小さくなってハードウエア量
の削減が可能となり、IC化に有利となる。
【0051】図7に比較例として、従来構成のDMAコ
ントローラを示す。図7において、図1と共通する箇所
には同じ符号を付してある。図7の比較例の場合、DM
Aコントローラには、シーケンス制御部(シーケンサ)
14と、バス制御部15と、データレジスタ16が必要
であり、ハードウエア量がかなり多い。実際には、この
ような機能はプロセッサ側にもあり、機能の重複が生じ
る。
【0052】本実施の形態では、DMA転送時にも、プ
ロセッサのマイクロプログラムに基本的なI/Oシーケ
ンスを制御させることにより、DMAコントローラの負
荷がかなり軽減し、ICのチップ面積の削減に有効であ
る。そして、ICのスケールダウンにより、図6のモデ
ム装置40のスリム化も達成される。
【0053】(実施の形態2)図2は、本発明の実施の
形態2にかかるデータ転送装置の特徴的構成を示すブロ
ック図である。
【0054】本実施の形態では、図1の構成に加えて、
DMA転送の終了を、マイクロプログラムを用いてソフ
トウエア的に判断するための構成を追加してある。図2
では、図1の主要な構成は省略されている。
【0055】本実施の形態では、DMA転送に先立ち、
DMAコントローラ1内の転送バイト数カウンタ30に
転送データのバイト数を設定しておく。
【0056】プロセッサ48内のマイクロレジスタ24
にDMA処理の命令が出現することによってDMAが実
行されるが、その実行のたびに、DMAコントローラ1
に設けられた転送バイト数カウンタ30がデクリメント
される。デクリメントの結果、転送バイト数が終了する
と、転送バイト数カウンタ30のカウント値がゼロにな
ったことをプロセッサ側のシーケンサ22が検知し、D
MA転送を終了する。
【0057】つまり、シーケンサ22は、割り込み要求
受付部21からの割り込み要求が継続していることと、
転送バイト数カウンタ30が終了していないことを確認
してDMA転送を継続し、DMA要求が無くなるか、転
送バイト数カウンタ30のカウント値がゼロになったこ
とを確認すると、DMA転送を終了する。
【0058】DMA転送のモードには、シングル転送モ
ード(所定の転送サイクル1回でデータ転送が終了する
モード)とバースト転送モード(複数回の転送サイクル
を繰り返すモード)があるが、いずれのモードの場合に
も、基本的な転送の継続/終了の判断は同じであり、本
実施の形態の方法を適用できる。
【0059】どれだけのバイト数のデータを転送するか
はDMA転送処理に固有の事項であり、転送の継続/終
了をすべてマイクロプログラムに任せると、ソフトウエ
アの負担が大きくなる。したがって、本実施の形態で
は、簡単なカウンタをDMAコントローラ1側に付加
し、そのカウント値の変化をソフトウエアで検知するこ
とによってDMAの継続/終了を判断する構成としてい
る。
【0060】(実施の形態3)図3は、実施の形態3に
かかるデータ転送装置の特徴的構成を示すブロック図で
ある。
【0061】本実施の形態の特徴は、図2におけるDM
Aコントローラ側に継続回数カウンタ31を追加し、ま
た、プロセッサ側に、転送バイト数カウンタ30および
継続転送回数カウンタ31の出力をシーケンサ22に伝
達するためのゲート(オアゲート)32を設けたことで
ある。
【0062】バーストモードのDMA転送の場合、プロ
セッサがDMA処理に占有される期間が過度に長くな
り、その間、通常のプログラムの処理がまったくなされ
ないという弊害が生じる可能がある。そこで、本実施の
形態では、バーストモードの利点を活かしつつ、他のプ
ログラムの実行を確保するべく、DMA転送を複数回に
分割して行うことができるようにした。
【0063】継続転送回数カウンタ31には、分割され
た1回分のバースト転送において、基本の転送サイクル
を何回実行するかを示す数値を設定する。つまり、継続
転送回数カウンタ31の設定値によって、継続して転送
できるデータ量の上限が決まることになる。そして、継
続転送回数レジスタ31に設定された回数の転送が行わ
れると、DMA転送が一旦、終了する。
【0064】すなわち、前掲の実施の形態で説明したよ
うに、プロセッサ48におけるシーケンサ22は、基本
的にはDMA要求がなくなるか、転送バイト数カウンタ
30に設定されたバイト数のデータ転送が終了か、のい
ずかの場合にDMA処理を終了する。但し、本実施の形
態では、DMA転送処理の実行と共に、継続転送カウン
タ31もデクリメントされていき、この継続転送カウン
タのカウント値がゼロとなると、1回分の転送が終了
し、シーケンサ22はDMA転送の処理ルーチンを脱し
て、一旦、DMA処理を終了する。
【0065】そして、他のプログラムの実行に移行し、
その後、DMA要求を受けつけることができるタイミン
グで、再び、DMA処理のルーチンにジャンプしてDM
A処理を実行する。
【0066】継続転送回数カウンタ31に設定する回数
を多くすると、DMA転送は効率よく行われるが、他の
プログラムの処理が止まる時間が長くなる。少ない回数
を設定した場合には、DMA転送の効率は低下するが、
他のプログラムの処理が止まる時間が短くなる。したが
って、継続転送回数レジスタ31の設定値を調整するこ
とによって、通常のプログラムによるプロセッサの占有
率とDMA転送処理のためのプロセッサの占有率とを調
整することが可能となる。
【0067】以上説明した、3つの実施の形態から明ら
かなように、DMA転送処理は大別して、転送元からの
データのリード,転送先へのデータのライトおよび転送
の継続/終了判断の、3つのサイクルからなることがわ
かる。
【0068】図1〜図3に記載のデータ転送装置におけ
る、DMA転送の基本的な動作タイミングを図4に示
す。
【0069】すなわち、DMAコントローラ1がDMA
要求を受け付けると(時刻t1)、プロセッサ48にお
いて割り込み要求が発生する(時刻t2)。続いて、ソ
ースアドレスレジスタ12から読み出しアドレスが出力
されてデータのリードサイクルが実行される(時刻t3
〜t4)。次に、ディステネーションアドレスレジスタ
13からライトアドレスが出力されてデータのライトサ
イクルが実行される(時刻t4〜t5)。その後、プロ
セッサ側のシーケンサ22は、DMAコントローラ1が
内蔵するカウンタのカウント値の信号(継続判定用信
号)に基づき、DMA転送を継続するか否を判定する
(時刻t5〜t6)。
【0070】このようなDMA転送処理によれば、DM
Aコントローラは主に、DMA処理に必要な情報の提供
をし、一方、プロセッサ側は、メモリの基本的なリード
・ライトシーケンスを忠実に実行するようになってお
り、DMAコントローラとプロセッサの双方の能力がバ
ランスよく発揮されている。さらに、DMA転送の継続
判定も、カウンタを用いた簡素化された構成によって容
易に行える。よって、装置の小型化が無理なく達成され
る。
【0071】(実施の形態4)図5は、実施の形態4に
かかるデータ転送装置のブロック図である。
【0072】本実施の形態の特徴は、DMAコントロー
ラ1側に、複数のDMA要求が競合した場合における調
整機能を設けたことである。
【0073】すなわち、DMAコントローラ1のDMA
要求受付部11には、優先順位判定回路29が設けられ
ている。この優先順位判定回路29は、複数のDMA要
求(DREQ1〜DREQ4)が競合する場合には、あらかじめ定
められている優先順位に従って処理順をハードウエア的
に決定する。
【0074】また、本実施の形態では、複数のDMA要
求(DREQ1〜DREQ4)に対応して、ソースアドレスレジス
タおよびディステネーションアドレスレジスタが複数チ
ャネル用意されている(参照符号12a〜12dおよび
参照符号13a〜13d)。そして、各チャネルのアド
レス信号のうちの一つがセレクタ17a,17bによっ
て選択されるようになっている。セレクタ17a,17
bはそれぞれ、優先順位判定回路29の判定結果に対応
したチャネルを選択する。なお、参照符号18,19は
タイミング調整用のバッファ回路(例えば、トライステ
ートバッファ)である。このバッファ回路18,19の
データ出力タイミングは、プロセッサ48側のバス制御
部25によって制御される。
【0075】DMA要求が競合した場合のチャネルの切
り替えは、DMAコントローラ側のハードウエアで実現
されるため、プロセッサ側のマイクロプログラムのステ
ップ数は増大せず、また、プロセッサ側に特別な回路を
付加する必要もない。したがって、本実施の形態によれ
ば、DMAコントローラのハードウエア量の削減に加え
て、DMA要求の競合にも対処できるようになり、シス
テム全体として効率的な処理を行える。
【0076】本発明のデータ転送装置は、DMAコント
ローラのハードウエア量が少ないことからプロセッサと
共にIC化した場合にチップ面積を削減でき、図6のモ
デム装置に搭載することによって、モデム装置のいっそ
うの小型化が実現される。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、D
MAに必要な情報をDMAコントローラから供給すると
共に、DMA転送のための基本的なシーケンスはプロセ
ッサ側のマイクロプログラムにより制御するようにした
ことによって、プロセッサ側に特別な回路を付加するこ
となく、DMAコントローラのハードウエア量を削減で
き、装置を小型化できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1にかかるデータ転送装置
のブロック図
【図2】本発明の実施の形態2にかかるデータ転送装置
のブロック図
【図3】本発明の実施の形態3にかかるデータ転送装置
のブロック図
【図4】本発明のデータ転送装置における基本的なDM
A転送動作のタイミング図
【図5】本発明の実施の形態4にかかるデータ転送装置
のブロック図
【図6】モデム装置の基本的な構成を示すブロック図
【図7】比較例のデータ転送装置のブロック図
【符号の説明】
1 DMAコントローラ 11 DMA要求受付部 12 ソースアドレスレジスタ 13 ディステネーションアドレスレジスタ 21 割り込み要求受付部 22 シーケンサ 23 マイクロROM 24 マイクロレジスタ 25 バス制御部 26 データレジスタ 27 シリアルインタフェース 28 メモリ 48 プロセッサ(DSPコア)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 DMAコントローラがマイクロプログラ
    ム制御のプロセッサにバスの使用権を要求してDMA転
    送を行う場合に、DMA転送のシーケンスを前記プロセ
    ッサにおける前記マイクロプログラムで制御すると共
    に、DMA転送に必要なアドレス情報の供給は前記DM
    Aコントローラが行うことを特徴とするデータ転送方
    法。
  2. 【請求項2】 前記DMAコントローラは、所定のバイ
    ト数のデータの転送が終了したことを示す信号を前記プ
    ロセッサに供給し、この信号を受けて前記プロセッサ
    は、DMA転送の終了を前記マイクロプログラムにより
    判断することを特徴とする請求項1記載のデータ転送方
    法。
  3. 【請求項3】 前記DMAコントローラは、バーストモ
    ードによるデータ転送を複数回に分割して行う場合の、
    1回分のバースト転送の終了を示す信号をプロセッサに
    供給し、この信号を受けて前記プロセッサは、DMA転
    送処理の一時的中断を前記マイクロプログラムにより判
    断することを特徴とする請求項1または請求項2記載の
    データ転送方法。
  4. 【請求項4】 前記DMAコントローラは、複数のDM
    A転送要求がある場合に、各要求の優先順位を決定して
    その優先順位にしたがって前記アドレス情報を供給する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載
    のデータ転送方法。
  5. 【請求項5】 転送元のメモリ領域から読み出された転
    送データは、一旦、前記プロセッサのデータレジスタに
    蓄積され、その後、転送先のメモリ領域に書き込まれる
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載
    のデータ転送方法。
  6. 【請求項6】 DMA転送に必要なアドレス情報を出力
    するDMAコントローラと、DMA転送のシーケンスを
    マイクロプログラムで制御するプロセッサとを具備する
    ことを特徴とするデータ転送装置。
  7. 【請求項7】 前記DMAコントローラは、DMA要求
    を受けて前記プロセッサに割り込み要求を送出するDM
    A要求受付手段と、転送元のアドレスおよび転送先のア
    ドレスを記憶するアドレスレジスタとを有し、前記プロ
    セッサは、マイクロ命令を格納するROMと、前記マイ
    クロ命令の実行を制御するシーケンサと、前記マイクロ
    命令にしたがって、転送元からの転送データのリードお
    よび転送先へのライトに関するバスアクセスを制御する
    バス制御手段と、転送元からリードされた前記転送デー
    タを一時的に格納するデータレジスタと、を有すること
    を特徴とする請求項6記載のデータ転送装置。
  8. 【請求項8】 前記DMAコントローラはさらに、転送
    データのバイト数を設定するバイト数カウンタを有し、
    このバイト数カウンタのカウント値は、DMA転送の継
    続判定用の信号として前記プロセッサの前記シーケンサ
    に供給されることを特徴とする請求項6または請求項7
    記載のデータ転送装置。
  9. 【請求項9】 前記DMAコントローラはさらに、バー
    ストモードによるデータ転送を複数回に分割して行う場
    合の、1回分の転送量を設定する転送量設定カウンタを
    有し、この転送量設定カウンタのカウント情報に基づい
    て、前記プロセッサは1回分のバースト転送が終了する
    毎にDMA転送処理を一時的に終了することを特徴とす
    る請求項6〜請求項8のいずれかに記載のデータ転送装
    置。
  10. 【請求項10】 前記DMAコントローラはさらに、複
    数のDMA転送要求があった場合に、それらの要求の実
    行順を決定する優先順位決定手段と、実行しようとする
    DMA要求に対応した転送元および転送先アドレスを選
    択的に出力するセレクタと、を具備することを特徴とす
    る請求項6〜請求項9のいずれかに記載のデータ転送装
    置。
  11. 【請求項11】 前記DMAコントローラおよび前記プ
    ロセッサはワンチップ化されていることを特徴とする請
    求項6〜請求項10のいずれかに記載のデータ転送装
    置。
  12. 【請求項12】 請求項6〜請求項11のいずれかに記
    載のデータ転送装置を搭載したモデム装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008065512A (ja) * 2006-09-06 2008-03-21 Denso Corp データ処理装置

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