JP4171949B2 - 情報処理装置および方法、並びに提供媒体 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報処理装置および方法、並びに提供媒体に関し、特に、電源投入時またはチャンネル切替時に、デコードモジュールからコーデック(CODEC)モジュールへミュートのデータを出力することができるようにした情報処理装置および方法、並びに提供媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
MPEG(Moving Picture Experts Group)オーディオデコーダは、外部から供給されるMPEGオーディオデータを、デコードモジュールで復号し、復号したデータをコーデックモジュールに供給し、コーデックモジュールで伸張してから外部の装置に出力している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のMPEGオーディオデコーダにおいては、デコードモジュールで復号したMPEGオーディオデータを、コーデックモジュールへ出力する際に、MPEGオーディオデータのチャンネルを切り替えると、一定の時間、チャンネルを切り替える前のデータが出力され、都合が悪いという課題があった。
【0004】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、チャンネル切替時に、デコードモジュールからコーデックモジュールへ、ミュートのデータを出力することができるようにするためのものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の情報処理装置は、デコードモジュールとコーデックモジュールからなる情報処理装置において、情報を入力する入力手段と、データを記憶する第1の記憶手段と、デコードモジュールからコーデックモジュールへ出力するデータを一時的に記憶する第2の記憶手段と、入力手段により入力された情報に基づいてメッセージを生成する生成手段と、生成手段により生成されたメッセージに基づいて第1の記憶手段に記憶されているデータを復号する復号手段と、復号手段により復号されたデータを第2の記憶手段に転送する転送手段とを備えることを特徴とする。
【0006】
請求項2に記載の情報処理方法は、デコードモジュールとコーデックモジュールからなる情報処理装置の情報処理方法において、情報を入力する入力ステップと、データを記憶する第1の記憶ステップと、デコードモジュールからコーデックモジュールへ出力するデータを一時的に記憶する第2の記憶ステップと、入力ステップで入力された情報に基づいてメッセージを生成する生成ステップと、生成ステップで生成されたメッセージに基づいて第1の記憶ステップで記憶されたデータを復号する復号ステップと、復号ステップで復号されたデータを転送する転送ステップとを含むことを特徴とする。
【0007】
請求項3に記載の提供媒体は、デコードモジュールとコーデックモジュールからなる情報処理装置に、情報を入力する入力ステップと、データを記憶する第1の記憶ステップと、デコードモジュールからコーデックモジュールへ出力するデータを一時的に記憶する第2の記憶ステップと、入力ステップで入力された情報に基づいてメッセージを生成する生成ステップと、生成ステップで生成されたメッセージに基づいて第1の記憶ステップで記憶されたデータを復号する復号ステップと、復号ステップで復号されたデータを転送する転送ステップとを含む処理を実行させるコンピュータが読み取り可能なプログラムを提供することを特徴とする。
【0008】
請求項1に記載の情報処理装置、請求項2に記載の情報処理方法、および請求項3に記載の提供媒体においては、情報が入力され、データが記憶され、入力された情報に基づいてメッセージが生成され、生成されたメッセージに基づいて記憶されたデータが復号され、復号されたデータが転送される。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を説明するが、特許請求の範囲に記載の発明の各手段と、以下の実施の形態との対応関係を明らかにするために、各手段の後の括弧内に、対応する実施の形態(但し一例)を付加して本発明の特徴を記述すると、次のようになる。但し、勿論この記載は、各手段を記載したものに限定することを意味するものではない。
【0010】
即ち、請求項1に記載の情報処理装置は、デコードモジュールとコーデックモジュールからなる情報処理装置において、情報を入力する入力手段(例えば、図1の入力部11)と、データを記憶する第1の記憶手段(例えば、図1のメモリ14)と、デコードモジュールからコーデックモジュールへ出力するデータを一時的に記憶する第2の記憶手段(例えば、図1の出力バッファ18)と、入力手段により入力された情報に基づいてメッセージを生成する生成手段(例えば、図4のステップS16)と、生成手段により生成されたメッセージに基づいて第1の記憶手段に記憶されているデータを復号する復号手段(例えば、図4のステップS17)と、復号手段により復号されたデータを第2の記憶手段に転送する転送手段(例えば、図4のステップS18)とを備えることを特徴とする。
【0011】
図1は、本発明を適用したデコーダ1の一実施の形態の構成を示すブロック図である。
【0012】
ユーザは、入力部11を操作して所望の情報を入力する。例えば、ユーザは、入力部11を操作することにより、デコーダ1の電源を“ON”したり、外部から供給されるMPEGオーディオデータのチャンネルを切り替えたり、ミュートを指令したりする。
【0013】
CPU12は、入力部11から供給される情報に基づいて、後述するメモリ15乃至17に記憶されているプログラムを読み出し、そのプログラムを実行する。データ切替スイッチ13は、MPEGオーディオデータやプログラムデータの切り替えを行う。外部から供給されるMPEGオーディオデータは、DMA(Direct Memory Access)バス20およびデータ切替スイッチ13を介して、メモリ14に入力され、記憶される。
【0014】
メモリ15には、電源とリンクしたACリンクプログラムが記憶されており、ユーザが入力部11を介して、デコーダ1の電源を“ON”にすると、CPU12は、データ切替スイッチ13を介して、ACリンクプログラムを読み出し、実行する。
【0015】
メモリ16には、入力部11から入力される情報に対応する、メッセージを送信するメッセージ送信プログラムが記憶されている。このメッセージは、後述するメモリ17に記憶されているデコードプログラムとデータ転送処理プログラムに対して送信される。即ち、ユーザが入力部11を介して所望の情報を入力すると、CPU12は、データ切替スイッチ13を介して、メッセージ送信プログラムを読み出して実行し、入力された情報に対応するメッセージを、デコードプログラムとデータ転送処理プログラムに送信する。
【0016】
メモリ17には、メモリ14に記憶されているMPEGオーディオデータを、供給されるメッセージのタイミングで復号するデコードプログラムとデータ転送処理プログラムが記憶されている。CPU12は、供給されるメッセージのタイミングで、メモリ14に記憶されているMPEGオーディオデータを復号し、復号した後のデータを再び、メモリ14に記憶させる。次に、CPU12は、データ転送処理プログラムを読み出して実行し、メモリ14に記憶されている復号後のMPEGオーディオデータを、出力バッファ18に転送する。尚、電源“ON”時、チャンネル切替時、およびミュート指令時には、メモリ14に、予め記憶されているダミーデータ(“0”のデータ)が、出力バッファ18に転送される。
【0017】
出力バッファ18に一時的に記憶されているデータは、DMAバス20を介してコーデック19に供給される。コーデック19は、供給された復号後のMPEGオーディオデータを伸張し、伸張後のデータをDMAバス20を介して外部の装置(図示せず)に出力する。
【0018】
次に、メッセージ送信プログラムからデコードプログラムとデータ転送処理プログラムに対して送信されるメッセージの例について、図2を参照して説明する。
【0019】
先ず、ユーザにより、入力部11を介して、電源が“ON”(時刻t1)されると、“U”メッセージが、デコードプログラムとデータ転送処理プログラムに送信される。この“U”メッセージは、電源が投入されたことを示すためのものである。次に、“W”メッセージが、所定の時間(T2)、デコードプログラムとデータ転送処理プログラムに送信される。この“W”メッセージは、「復号するのを待ちなさい」ということを示しており、T2は、メモリ14に所定量のMPEGオーディオデータが記憶されるまでの時間である。
【0020】
メモリ14に所定量のMPEGオーディオデータが記憶されると、“F”メッセージが、デコードプログラムとデータ転送処理プログラムに送信される。この“F”メッセージは、「復号を開始しなさい」ということを示しており、このメッセージを受け取ると、CPU12は、メモリ14に記憶されているMPEGオーディオデータの復号を開始する。その後、“N”メッセージが、デコードプログラムとデータ転送処理プログラムに送信される(T3)。この“N”メッセージは、「復号を続けなさい」ということを示しており、このメッセージに従って、CPU12は、復号を続ける。
【0021】
ユーザが、入力部11を操作して、チャンネルを切り替えると、“W”メッセージが、所定の時間(T5)、デコードプログラムとデータ転送処理プログラムに送信され、CPU12は、新しいMPEGオーディオデータを復号するのを待つことになる。尚、T5は、チャンネル切替後のMPEGオーディオデータが、メモリ14に所定の量だけ記憶されるまでの時間である。
【0022】
メモリ14に所定量のMPEGオーディオデータが記憶されると、“F”メッセージが、デコードプログラムとデータ転送処理プログラムに送信され、CPU12は、MPEGオーディオデータの復号を開始する。その後、“N”メッセージが、デコードプログラムとデータ転送処理プログラムに送信され(T6)、CPU12は、復号を続ける。
【0023】
ユーザが、入力部11を操作して、デコーダ1の電源を“OFF”にすると(時刻t7)、“D”メッセージが、デコードプログラムとデータ転送処理プログラムに送信され、MPEGオーディオデータの復号は終了される。
【0024】
次に、CPU12が、メモリ14から出力バッファ18へ転送するデータを、メッセージに基づいて切り替える機能について、図3を参照して説明する。
【0025】
図3(A)は、メモリ14に予め存在しているダミーブロック31を示している。ダミーブロック31には、“0”データが格納されている。図3(B)は、復号後のMPEGオーディオデータが格納されるBBBチェーン32を示している。BBBチェーン32は、aブロック41乃至fブロック46の6つのブロックで構成されており、復号した後のMPEGオーディオデータを、aブロック41から順番に格納する。
【0026】
メッセージ送信プログラムからデータ転送処理プログラムに対して、“W”メッセージが送信されている場合(例えば、図2の時間T2およびT5)、CPU12は、メモリ14のダミーブロック31から“0”データを読み出し、読み出した“0”データを出力バッファ18へ転送する。これにより、電源“ON”時およびチャンネル切替時には、所定の時間、コーデック19へミュートのデータが出力されることになる。
【0027】
メッセージ送信プログラムからデータ転送処理プログラムに対して、“F”メッセージまたは“N”メッセージが送信されている場合(例えば、図2の時間T3およびT6)、CPU12は、メモリ14のBBBチェーン32のaブロック41から順番に、復号後のデータを読み出し、読み出したデータを出力バッファ18へ転送する。これにより、MPEGオーディオデータを復号している間は、復号した後のデータがコーデック19へ出力されることになる。
【0028】
次に、デコーダ1の電源が投入された場合、CPU12がメッセージに基づいて、メモリ14から出力バッファ18へ転送するデータを切り替える際の処理動作について、図4のフローチャートを参照して説明する。
【0029】
先ず、ステップS11において、ユーザが入力部11を操作して、デコーダ1の電源を“ON”にすると、CPU12は、メモリ15からACリンクプログラムを読み出し、実行する。
【0030】
次に、ステップS12において、CPU12は、メモリ16からメッセージ送信プログラムを読み出し、実行する。このとき、デコードプログラムとデータ転送処理プログラムに対して、電源が投入されたことを示す“U”メッセージが送信される。
【0031】
ステップS13において、デコードプログラムとデータ転送処理プログラムに対して、復号開始を待つことを示す“W”メッセージが送信される。
【0032】
ステップS14において、CPU12は、メモリ14のダミーブロック31から“0”データを読み出し、そのデータを出力バッファ18へ転送する。
【0033】
ステップS15において、CPU12は、MPEGオーディオデータが所定の量だけメモリ14に記憶されたか否かを判定する。ステップS15において、メモリ14にMPEGオーディオデータが所定の量だけ記憶されていないと判定された場合、ステップS13に戻り、それ以降の処理が繰り返し、実行される。
【0034】
ステップS15において、メモリ14にMPEGオーディオデータが所定の量だけ記憶されたと判定された場合、ステップS16に進み、デコードプログラムとデータ転送処理プログラムに対して、復号開始を示す“F”メッセージが送信される。
【0035】
ステップS17において、CPU12は、メモリ14に記憶されているMPEGオーディオデータの復号を開始し、復号したデータをメモリ14のBBBチェーン32に格納する。
【0036】
ステップS18において、CPU12は、メモリ14のBBBチェーン32から復号したデータを読み出し、そのデータを出力バッファ18へ転送する。
【0037】
ステップS19において、CPU12は、全てのMPEGオーディオデータを復号したか否かを判定する。ステップS19において、全てのMPEGオーディオデータが復号されていないと判定された場合、ステップS16に戻り、それ以降の処理が繰り返し、実行される。ステップS19において、全てのMPEGオーディオデータが復号されたと判定された場合、処理動作は終了される。
【0038】
尚、本明細書中において、上記処理を実行するコンピュータプログラムをユーザに提供する提供媒体には、磁気ディスク、CD-ROMなどの情報記録媒体の他、インターネット、ディジタル衛星などのネットワークによる伝送媒体も含まれる。
【0039】
【発明の効果】
以上の如く、請求項1に記載の情報処理装置、請求項2に記載の情報処理方法および請求項3に記載の提供媒体によれば、メッセージに基づいて、データを復号し、そのデータを転送するようにしたので、メッセージに対応したデータをコーデックモジュールへ出力することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したデコーダ1の一実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】メッセージ送信プログラムからデコードプログラムに送信されるメッセージ例を説明するための図である。
【図3】メモリ14のダミーブロック31とBBBチェーン32を説明するための図である。
【図4】デコーダ1の処理動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 デコーダ, 11 入力部, 12 CPU, 13 データ切替スイッチ, 14乃至17 メモリ, 18 出力バッファ, 19 コーデック, 20 DMAバス, 31 ダミーブロック, 32 BBBチェーン
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報処理装置および方法、並びに提供媒体に関し、特に、電源投入時またはチャンネル切替時に、デコードモジュールからコーデック(CODEC)モジュールへミュートのデータを出力することができるようにした情報処理装置および方法、並びに提供媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
MPEG(Moving Picture Experts Group)オーディオデコーダは、外部から供給されるMPEGオーディオデータを、デコードモジュールで復号し、復号したデータをコーデックモジュールに供給し、コーデックモジュールで伸張してから外部の装置に出力している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のMPEGオーディオデコーダにおいては、デコードモジュールで復号したMPEGオーディオデータを、コーデックモジュールへ出力する際に、MPEGオーディオデータのチャンネルを切り替えると、一定の時間、チャンネルを切り替える前のデータが出力され、都合が悪いという課題があった。
【0004】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、チャンネル切替時に、デコードモジュールからコーデックモジュールへ、ミュートのデータを出力することができるようにするためのものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の情報処理装置は、デコードモジュールとコーデックモジュールからなる情報処理装置において、情報を入力する入力手段と、データを記憶する第1の記憶手段と、デコードモジュールからコーデックモジュールへ出力するデータを一時的に記憶する第2の記憶手段と、入力手段により入力された情報に基づいてメッセージを生成する生成手段と、生成手段により生成されたメッセージに基づいて第1の記憶手段に記憶されているデータを復号する復号手段と、復号手段により復号されたデータを第2の記憶手段に転送する転送手段とを備えることを特徴とする。
【0006】
請求項2に記載の情報処理方法は、デコードモジュールとコーデックモジュールからなる情報処理装置の情報処理方法において、情報を入力する入力ステップと、データを記憶する第1の記憶ステップと、デコードモジュールからコーデックモジュールへ出力するデータを一時的に記憶する第2の記憶ステップと、入力ステップで入力された情報に基づいてメッセージを生成する生成ステップと、生成ステップで生成されたメッセージに基づいて第1の記憶ステップで記憶されたデータを復号する復号ステップと、復号ステップで復号されたデータを転送する転送ステップとを含むことを特徴とする。
【0007】
請求項3に記載の提供媒体は、デコードモジュールとコーデックモジュールからなる情報処理装置に、情報を入力する入力ステップと、データを記憶する第1の記憶ステップと、デコードモジュールからコーデックモジュールへ出力するデータを一時的に記憶する第2の記憶ステップと、入力ステップで入力された情報に基づいてメッセージを生成する生成ステップと、生成ステップで生成されたメッセージに基づいて第1の記憶ステップで記憶されたデータを復号する復号ステップと、復号ステップで復号されたデータを転送する転送ステップとを含む処理を実行させるコンピュータが読み取り可能なプログラムを提供することを特徴とする。
【0008】
請求項1に記載の情報処理装置、請求項2に記載の情報処理方法、および請求項3に記載の提供媒体においては、情報が入力され、データが記憶され、入力された情報に基づいてメッセージが生成され、生成されたメッセージに基づいて記憶されたデータが復号され、復号されたデータが転送される。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を説明するが、特許請求の範囲に記載の発明の各手段と、以下の実施の形態との対応関係を明らかにするために、各手段の後の括弧内に、対応する実施の形態(但し一例)を付加して本発明の特徴を記述すると、次のようになる。但し、勿論この記載は、各手段を記載したものに限定することを意味するものではない。
【0010】
即ち、請求項1に記載の情報処理装置は、デコードモジュールとコーデックモジュールからなる情報処理装置において、情報を入力する入力手段(例えば、図1の入力部11)と、データを記憶する第1の記憶手段(例えば、図1のメモリ14)と、デコードモジュールからコーデックモジュールへ出力するデータを一時的に記憶する第2の記憶手段(例えば、図1の出力バッファ18)と、入力手段により入力された情報に基づいてメッセージを生成する生成手段(例えば、図4のステップS16)と、生成手段により生成されたメッセージに基づいて第1の記憶手段に記憶されているデータを復号する復号手段(例えば、図4のステップS17)と、復号手段により復号されたデータを第2の記憶手段に転送する転送手段(例えば、図4のステップS18)とを備えることを特徴とする。
【0011】
図1は、本発明を適用したデコーダ1の一実施の形態の構成を示すブロック図である。
【0012】
ユーザは、入力部11を操作して所望の情報を入力する。例えば、ユーザは、入力部11を操作することにより、デコーダ1の電源を“ON”したり、外部から供給されるMPEGオーディオデータのチャンネルを切り替えたり、ミュートを指令したりする。
【0013】
CPU12は、入力部11から供給される情報に基づいて、後述するメモリ15乃至17に記憶されているプログラムを読み出し、そのプログラムを実行する。データ切替スイッチ13は、MPEGオーディオデータやプログラムデータの切り替えを行う。外部から供給されるMPEGオーディオデータは、DMA(Direct Memory Access)バス20およびデータ切替スイッチ13を介して、メモリ14に入力され、記憶される。
【0014】
メモリ15には、電源とリンクしたACリンクプログラムが記憶されており、ユーザが入力部11を介して、デコーダ1の電源を“ON”にすると、CPU12は、データ切替スイッチ13を介して、ACリンクプログラムを読み出し、実行する。
【0015】
メモリ16には、入力部11から入力される情報に対応する、メッセージを送信するメッセージ送信プログラムが記憶されている。このメッセージは、後述するメモリ17に記憶されているデコードプログラムとデータ転送処理プログラムに対して送信される。即ち、ユーザが入力部11を介して所望の情報を入力すると、CPU12は、データ切替スイッチ13を介して、メッセージ送信プログラムを読み出して実行し、入力された情報に対応するメッセージを、デコードプログラムとデータ転送処理プログラムに送信する。
【0016】
メモリ17には、メモリ14に記憶されているMPEGオーディオデータを、供給されるメッセージのタイミングで復号するデコードプログラムとデータ転送処理プログラムが記憶されている。CPU12は、供給されるメッセージのタイミングで、メモリ14に記憶されているMPEGオーディオデータを復号し、復号した後のデータを再び、メモリ14に記憶させる。次に、CPU12は、データ転送処理プログラムを読み出して実行し、メモリ14に記憶されている復号後のMPEGオーディオデータを、出力バッファ18に転送する。尚、電源“ON”時、チャンネル切替時、およびミュート指令時には、メモリ14に、予め記憶されているダミーデータ(“0”のデータ)が、出力バッファ18に転送される。
【0017】
出力バッファ18に一時的に記憶されているデータは、DMAバス20を介してコーデック19に供給される。コーデック19は、供給された復号後のMPEGオーディオデータを伸張し、伸張後のデータをDMAバス20を介して外部の装置(図示せず)に出力する。
【0018】
次に、メッセージ送信プログラムからデコードプログラムとデータ転送処理プログラムに対して送信されるメッセージの例について、図2を参照して説明する。
【0019】
先ず、ユーザにより、入力部11を介して、電源が“ON”(時刻t1)されると、“U”メッセージが、デコードプログラムとデータ転送処理プログラムに送信される。この“U”メッセージは、電源が投入されたことを示すためのものである。次に、“W”メッセージが、所定の時間(T2)、デコードプログラムとデータ転送処理プログラムに送信される。この“W”メッセージは、「復号するのを待ちなさい」ということを示しており、T2は、メモリ14に所定量のMPEGオーディオデータが記憶されるまでの時間である。
【0020】
メモリ14に所定量のMPEGオーディオデータが記憶されると、“F”メッセージが、デコードプログラムとデータ転送処理プログラムに送信される。この“F”メッセージは、「復号を開始しなさい」ということを示しており、このメッセージを受け取ると、CPU12は、メモリ14に記憶されているMPEGオーディオデータの復号を開始する。その後、“N”メッセージが、デコードプログラムとデータ転送処理プログラムに送信される(T3)。この“N”メッセージは、「復号を続けなさい」ということを示しており、このメッセージに従って、CPU12は、復号を続ける。
【0021】
ユーザが、入力部11を操作して、チャンネルを切り替えると、“W”メッセージが、所定の時間(T5)、デコードプログラムとデータ転送処理プログラムに送信され、CPU12は、新しいMPEGオーディオデータを復号するのを待つことになる。尚、T5は、チャンネル切替後のMPEGオーディオデータが、メモリ14に所定の量だけ記憶されるまでの時間である。
【0022】
メモリ14に所定量のMPEGオーディオデータが記憶されると、“F”メッセージが、デコードプログラムとデータ転送処理プログラムに送信され、CPU12は、MPEGオーディオデータの復号を開始する。その後、“N”メッセージが、デコードプログラムとデータ転送処理プログラムに送信され(T6)、CPU12は、復号を続ける。
【0023】
ユーザが、入力部11を操作して、デコーダ1の電源を“OFF”にすると(時刻t7)、“D”メッセージが、デコードプログラムとデータ転送処理プログラムに送信され、MPEGオーディオデータの復号は終了される。
【0024】
次に、CPU12が、メモリ14から出力バッファ18へ転送するデータを、メッセージに基づいて切り替える機能について、図3を参照して説明する。
【0025】
図3(A)は、メモリ14に予め存在しているダミーブロック31を示している。ダミーブロック31には、“0”データが格納されている。図3(B)は、復号後のMPEGオーディオデータが格納されるBBBチェーン32を示している。BBBチェーン32は、aブロック41乃至fブロック46の6つのブロックで構成されており、復号した後のMPEGオーディオデータを、aブロック41から順番に格納する。
【0026】
メッセージ送信プログラムからデータ転送処理プログラムに対して、“W”メッセージが送信されている場合(例えば、図2の時間T2およびT5)、CPU12は、メモリ14のダミーブロック31から“0”データを読み出し、読み出した“0”データを出力バッファ18へ転送する。これにより、電源“ON”時およびチャンネル切替時には、所定の時間、コーデック19へミュートのデータが出力されることになる。
【0027】
メッセージ送信プログラムからデータ転送処理プログラムに対して、“F”メッセージまたは“N”メッセージが送信されている場合(例えば、図2の時間T3およびT6)、CPU12は、メモリ14のBBBチェーン32のaブロック41から順番に、復号後のデータを読み出し、読み出したデータを出力バッファ18へ転送する。これにより、MPEGオーディオデータを復号している間は、復号した後のデータがコーデック19へ出力されることになる。
【0028】
次に、デコーダ1の電源が投入された場合、CPU12がメッセージに基づいて、メモリ14から出力バッファ18へ転送するデータを切り替える際の処理動作について、図4のフローチャートを参照して説明する。
【0029】
先ず、ステップS11において、ユーザが入力部11を操作して、デコーダ1の電源を“ON”にすると、CPU12は、メモリ15からACリンクプログラムを読み出し、実行する。
【0030】
次に、ステップS12において、CPU12は、メモリ16からメッセージ送信プログラムを読み出し、実行する。このとき、デコードプログラムとデータ転送処理プログラムに対して、電源が投入されたことを示す“U”メッセージが送信される。
【0031】
ステップS13において、デコードプログラムとデータ転送処理プログラムに対して、復号開始を待つことを示す“W”メッセージが送信される。
【0032】
ステップS14において、CPU12は、メモリ14のダミーブロック31から“0”データを読み出し、そのデータを出力バッファ18へ転送する。
【0033】
ステップS15において、CPU12は、MPEGオーディオデータが所定の量だけメモリ14に記憶されたか否かを判定する。ステップS15において、メモリ14にMPEGオーディオデータが所定の量だけ記憶されていないと判定された場合、ステップS13に戻り、それ以降の処理が繰り返し、実行される。
【0034】
ステップS15において、メモリ14にMPEGオーディオデータが所定の量だけ記憶されたと判定された場合、ステップS16に進み、デコードプログラムとデータ転送処理プログラムに対して、復号開始を示す“F”メッセージが送信される。
【0035】
ステップS17において、CPU12は、メモリ14に記憶されているMPEGオーディオデータの復号を開始し、復号したデータをメモリ14のBBBチェーン32に格納する。
【0036】
ステップS18において、CPU12は、メモリ14のBBBチェーン32から復号したデータを読み出し、そのデータを出力バッファ18へ転送する。
【0037】
ステップS19において、CPU12は、全てのMPEGオーディオデータを復号したか否かを判定する。ステップS19において、全てのMPEGオーディオデータが復号されていないと判定された場合、ステップS16に戻り、それ以降の処理が繰り返し、実行される。ステップS19において、全てのMPEGオーディオデータが復号されたと判定された場合、処理動作は終了される。
【0038】
尚、本明細書中において、上記処理を実行するコンピュータプログラムをユーザに提供する提供媒体には、磁気ディスク、CD-ROMなどの情報記録媒体の他、インターネット、ディジタル衛星などのネットワークによる伝送媒体も含まれる。
【0039】
【発明の効果】
以上の如く、請求項1に記載の情報処理装置、請求項2に記載の情報処理方法および請求項3に記載の提供媒体によれば、メッセージに基づいて、データを復号し、そのデータを転送するようにしたので、メッセージに対応したデータをコーデックモジュールへ出力することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したデコーダ1の一実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】メッセージ送信プログラムからデコードプログラムに送信されるメッセージ例を説明するための図である。
【図3】メモリ14のダミーブロック31とBBBチェーン32を説明するための図である。
【図4】デコーダ1の処理動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 デコーダ, 11 入力部, 12 CPU, 13 データ切替スイッチ, 14乃至17 メモリ, 18 出力バッファ, 19 コーデック, 20 DMAバス, 31 ダミーブロック, 32 BBBチェーン
Claims (3)
- デコードモジュールとコーデックモジュールからなる情報処理装置において、
情報を入力する入力手段と、
データを記憶する第1の記憶手段と、
前記デコードモジュールから前記コーデックモジュールへ出力するデータを一時的に記憶する第2の記憶手段と、
前記入力手段により入力された情報に基づいてメッセージを生成する生成手段と、
前記生成手段により生成されたメッセージに基づいて前記第1の記憶手段に記憶されているデータを復号する復号手段と、
前記復号手段により復号されたデータを前記第2の記憶手段に転送する転送手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。 - デコードモジュールとコーデックモジュールからなる情報処理装置の情報処理方法において、
情報を入力する入力ステップと、
データを記憶する第1の記憶ステップと、
前記デコードモジュールから前記コーデックモジュールへ出力するデータを一時的に記憶する第2の記憶ステップと、
前記入力ステップで入力された情報に基づいてメッセージを生成する生成ステップと、
前記生成ステップで生成されたメッセージに基づいて前記第1の記憶ステップで記憶されたデータを復号する復号ステップと、
前記復号ステップで復号されたデータを転送する転送ステップと
を含むことを特徴とする情報処理方法。 - デコードモジュールとコーデックモジュールからなる情報処理装置に、
情報を入力する入力ステップと、
データを記憶する第1の記憶ステップと、
前記デコードモジュールから前記コーデックモジュールへ出力するデータを一時的に記憶する第2の記憶ステップと、
前記入力ステップで入力された情報に基づいてメッセージを生成する生成ステップと、
前記生成ステップで生成されたメッセージに基づいて前記第1の記憶ステップで記憶されたデータを復号する復号ステップと、
前記復号ステップで復号されたデータを転送する転送ステップと
を含む処理を実行させるコンピュータが読み取り可能なプログラムを提供することを特徴とする提供媒体。
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