JP3734705B2 - 抵抗溶接用治具及びそれを備えた抵抗溶接装置 - Google Patents

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【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、対象物を高精度で把持できる治具、及びその治具を用いた抵抗溶接装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
発光ダイオード、特にレーザダイオードはレーザ光を発光する半導体領域とレンズとの光軸合わせを数μm以下の高精度で行う必要があり、この位置合わせ方法及び装置としては特公昭61−50712号公報などに開示されたものがある。これは溶接電極をX方向とY方向に溶接電極を動かして高精度に光軸合わせを行うものであり、非常に有効であるが、近年では更に高精度の光軸合わせが要求されるようになり、レーザダイオードなどのキャップ及びステムなどを把持する溶接電極のコレットチャック機構の改善が必要になってきた。つまり、特公昭61−50712号公報などに開示された方法及び装置を用いても、レーザダイオードなどのキャップ及びステムなどを把持する溶接電極の把持機構が高精度のものでなければ、レーザダイオードのキャップとステムが溶接されときに微妙なずれが生じ、抵抗溶接の行われた後のレーザダイオードが溶接前の光軸合わせの精度を保てないという問題がある。
【0003】
このような欠点をもつ従来例について、図4と図5を用いて説明を行う。図4において、一方の被溶接物1はレーザダイオードの発光素子1aが搭載されたステムであり、これは図示されていない他方の被溶接物であるレンズ付きのキャップと抵抗溶接される。溶接電極2は被溶接物1が自動的に又は人の手によって載置された後に把持する分割型のものであり、中央部には中空縦穴部2aを有すると共に、中空縦穴部2aから放射外方向に延びて外面に至る三つのスリットS1−S3が図面縦方向に等間隔で形成されている。中空縦穴部2aの上側露出部は被溶接物1を受け入れるための凹部2a’になっており、スリットS1−S3が狭められていない状態ではその凹部の面積は被溶接物1の底面積よりも大きくなっている。また、溶接電極2はその半分よりも上側の外面がテーパー面となっている外面テーパー部2bを有する。溶接電極2の外側には、図5に示すような外面が円筒面3aで内面に溶接電極2の外面テーパー部2bと反対の斜面をもつ連続した内面テ−パー部3bを有するテーパーリング部材3が備えられている。
【0004】
このような構造のコレットチャック機構は、外力が加わっていない静止の状態では外面テーパー部2bと内面テ−パー部3b間には力が加わっておらず、したがって溶接電極2の前記スリットS1−S3は狭まっていないので、被溶接物1を溶接電極2に対して着脱するのは容易である。この状態で被溶接物1を溶接電極2にセットした後、テーパーリング部材3を矢印上方向に上昇させ、内面テ−パー部3bを介して溶接電極2の外面テーパー部2bに加圧力を与え、スリットS1−S3を狭める。これにより溶接電極2は被溶接物1を把持する。そしてこのように、溶接電極2が被溶接物1を把持した状態で、図示していない上側の溶接電極に把持されたレーザダイオードのキャップのような別の被溶接物が前述公報などによる方法で位置合わせを行い、位置合わせを行った後に所定の加圧力を被溶接物間にかけ、溶接電流を流して抵抗溶接を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような構造のコレットチャック機構の場合には、溶接電極2とテーパーリング部材3とを相対的に動かさなければならないので、外面テーパー部2aと内面テ−パー部3a間には力が加わったときに若干だけ図面の左右方向にずれる場合があり、また被溶接物1と図示していない上側の別の被溶接物との間に所定の加圧力を与えるときに図面の左右方向に溶接電極2とテーパーリング部材3とが偏位することがあり、このことが被溶接物の最終的な位置決めの精度を低下させ、溶接品質を低下させる原因になることがあった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決するため、本発明はテーパーリング部材に相当する中間部材に複数のスリットを設けると共に、その外側に若干の間隙をもって堅牢な円筒状外側部材を備え、前記外面テーパー部と前記内面テ−パー部間に力が加わったとき、前記中間部材のスリットが開き、その中間部材が前記円筒状外側部材に当接して中間部材と溶接電極などが横ぶれしないようにすることにより、把持精度の一層の向上を図るものである。
【0007】
請求項1の発明は、前記課題を解決するため、被溶接物を把持するための把持部と該把持部から放射外方向に延びる複数の第1のスリットとこれら第1のスリットが延びる外面に形成された外面テーパー部とを有する溶接電極と、両端面が開口した中空状の部材であって、前記中空内部に前記溶接電極が配置され、前記溶接電極の前記外面テーパー部に対応する内面テーパー部を内側面に有すると共に、前記内面テーパー部が形成されている一方の端面から他方の端面に向かって途中まで延びる複数の第2のスリットとを有し、前記溶接電極を軸に可動するテーパーリング部材と、該テーパーリング部材の外周に位置し、前記テーパーリング部材の外径に比べて大きな内径を有する横ぶれ防止部材とを備え、前記テーパーリング部材を前進させ、前記溶接電極の前記外面テーパー部に加圧力を加えると、前記溶接電極は前記第1のスリットの幅が狭くなることにより縮径して前記被溶接物を前記把持部で把持すると同時に、前記テーパーリング部材は前記第2のスリットの幅が広くなることにより拡径して前記横ぶれ防止部材の内壁に当接すると共に、前記横ぶれ防止部材前記テーパーリング部材の拡径を制限することにより、前記テーパーリング部材を前記横ぶれ防止部材の前記内壁に固定する抵抗溶接用治具を提供する。
【0008】
請求項2の発明は、前記課題を解決するため、請求項の抵抗溶接用治具を備えた抵抗溶接装置において、前記溶接電極と前記横ぶれ防止部材とを支持するベース部材と、前記溶接電極、前記横ぶれ防止部材、前記ベース部材及び前記テーパーリング部材の前記他方の端面とで形成された第1の流体室と、前記横ぶれ防止部材及び前記テーパーリング部材の側面とで形成された第2の流体室と、前記第1の流体室に対して気体又は液体からなる流体を供給又は排出する第1の流体路と、前記第2の流体室に対して気体又は液体からなる流体を供給又は排出する第2の流体路と、前記流体路に所望の加圧流体を供給し得る加圧流体供給装置とを備えた抵抗溶接装置を提供する。
【0009】
請求項3の発明は、前記課題を解決するため、請求項において、前記第1の流体室に流体を供給又は前記第2の流体室に流体を供給することにより前記テーパーリング部材を前進又は後退させて、前記テーパーリング部材の前記内面テーパー部と前記溶接電極の前記外面テーパー部との間に加圧力を加え、前記溶接電極は前記第1のスリットの幅が狭くなることにより縮径して前記被溶接物を把持し、前記テーパーリング部材は前記第2のスリットの幅が広くなることにより拡径して前記横ぶれ防止部材の内壁に当接すると共に、前記横ぶれ防止部材は前記テーパーリング部材の拡径を制限することにより、前記テーパーリング部材を前記横ぶれ防止部材の前記内壁に固定し、前記溶接電極が前記被溶接物を高精度で把持する抵抗溶接装置を提供する。
【0010】
請求項4の発明は、前記課題を解決するため、請求項1の抵抗溶接用治具を備えた抵抗溶接装置において、前記溶接電極はベース部材に固定され、前記テーパーリング部材は前記ベース部材の穴を通して延びる連結棒に結合され、該連結棒は前進と後退が可能な駆動機構に結合され、前記連結棒の前進による前記テーパーリング部材の前進に伴い、前記テーパーリング部材の前記内面テーパー部と前記溶接電極の前記外面テーパー部との間に加圧力を加え、前記溶接電極は前記第1のスリットの幅が狭くなることにより縮径し、前記テーパーリング部材は前記第2のスリットの幅が広くなることにより拡径して前記横ぶれ防止部材の内壁に当接すると共に、前記横ぶれ防止部材は前記テーパーリング部材の拡径を制限することにより、前記テーパーリング部材を前記横ぶれ防止部材の前記内壁に固定し、前記溶接電極が前記被溶接物を高精度で把持する抵抗溶接装置を提供する。
【0011】
【発明の実施の形態及び実施例】
先ず本発明の実施の形態について図1と図2を利用して説明する。図4及び図5で示した記号と同一の記号は相当する部材を示すものとする。溶接電極2は、レーザダイオードなど光デバイスのステムような被溶接物1を高精度で把持するための把持部2a’を備え、図4に示した構造と同様なものであり、既に説明したので簡単に説明する。溶接電極2の外面テーパー部2bに対応する内面テーパー部3bを内側面の上部側に有するテーパーリング部材3は、一方の円端面3cから内面テーパー部3bにまで延びる複数の第2のスリット3dとを有する。各第2のスリット3dの根元部分は径の大きなスリット3d’となっており、弾力性を持たせている。テーパーリング部材3の他端側は円筒面3aの直径よりも径の大きな大径部3eとなっており、その中央部の円周に沿って形成された円環状溝3fに一部分が納まったOリング4Aが装着されている。テーパーリング部材3は所定の間隙をもって溶接電極2の外側に配置され、上下に動けるようになっている。
【0012】
さらに、テーパーリング部材3の外側にその外径に比べて幾分大きな内径を有する円筒状又はリング状の横ぶれ防止部材5が配置される。この横ぶれ防止部材5はベース部材6上に固定されており、比較的堅牢に作られている。したがって、外面テーパー部2bと内面テーパー部3b間に外力が加わるとき、溶接電極2はその第1のスリットS1−S3の幅が狭くなることにより縮径して、被溶接物1を把持し、テーパーリング部材3は第2のスリット3dの幅が広くなることにより拡径して横ぶれ防止部材4の内面に当接する。テーパーリング部材3は横ぶれ防止部材4の内面に当接した時点で拡径できず、つまり横ぶれ防止部材4はテーパーリング部材3の拡径を制限することにより、固定の横ぶれ防止部材4の一定位置に規制することでテーパーリング部材3と溶接電極1の偏位を防ぎ、高精度で一定位置に把持する。なお、ベース部材6は図示されていない給電導体に接続されており、図示していないが溶接電極2とほぼ同一構造の上側の溶接電極と溶接電極2との間を流れる溶接電流を担持する通電路の一部分を形成する。
【0013】
溶接電極2の外周面とテーパーリング部材3の内周面との間には第2のOリング4Bが備えられ、ベース部材6の上面、溶接電極2の外周面、テーパーリング部材3、横ぶれ防止部材5の内周面、第1のOリング4A、第2のOリング4Bで囲まれた環状の第1の流体室7が形成される。横ぶれ防止部材5にはその流体室7に通じる流路7aが形成されている。また、テーパーリング部材3の外周面、横ぶれ防止部材5の内面、第1のOリング4A、及びテーパーリング部材3の外周面と横ぶれ防止部材5の内面との間に設けられた第3のOリング4Cにより囲まれた環状の第2の流体室8が形成される。横ぶれ防止部材5には第2の流体室8に通じる流路8aが形成されている。これら流路7a、8aは図示していないが、圧搾空気供給装置又は油圧装置のような所定の加圧流体を供給し得る流体供給装置に接続され、流体室7と8に対して差動的に流体を供給、排出を行うようになっている。
【0014】
今、流路7aを通して加圧された空気のような流体が第1の流体室7に供給され、他方では流路8aを通して流体が第2の流体室8から排出されると、テーパーリング部材3は上昇し、その内面テーパー部3bが溶接電極2の外面テーパー部2bに上方向と放射内方向との合成力を与え、この合成力によって溶接電極2のスリットS1−S3の間隙は小さくなり、溶接電極2は縮径となる。この過程ではテーパーリング部材3のスリット3dは広がり、テーパーリング部材3は拡径となる。そして、溶接電極2のスリットS1−S3が予め決められた位置まで狭まり、被溶接物1を把持するとき、テーパーリング部材3の外面が横ぶれ防止部材5の内面に当接し、テーパーリング部材3の拡径が制限されると同時に、溶接電極2に把持された被溶接物1の位置は規制される。
【0015】
この状態で、図示していない上側の溶接電極に把持されたキャップのような被溶接物を被溶接物1に対して位置合わせすることにより、被溶接物1と他方の被溶接物との位置ずれは生じない。つまり、この実施例では横ぶれ防止部材5の働きにより溶接電極2、テーパーリング部材3の横ぶれを防止し、これにより被溶接物1を一定位置に保持できるので、高品質の溶接物を得ることできる。溶接後、流路7aを通して第1の流体室7から流体を排出すると同時に、流路8aを通して第2の流体室8に加圧流体を供給することにより、テーパーリング部材3が下降し、テーパーリング部材3の内面テーパー部3bと溶接電極2の外面テーパー部2bとの間の加圧力が低下し始め、それらが離れることにより、溶接電極2は元の拡径状態に戻り、溶接物を容易に取り出せるようになる。
【0016】
次に、図2に示すような構造のテーパーリング部材3を用いた抵抗溶接装置について図3により説明する。図3において図1及び図2で示した記号と同一の記号は相当する部材を示すものとする。図3は断面図であり、見易いように溶接電極2だけに斜線を入れ、他の部材については斜線を省略している。テーパーリング部材3はその下面に固定された複数本の連結棒9により支承されており、各連結棒9はベース部材6に設けられた各穴10を通して連結部材11に固定されている。連結部材11は好ましくは比較的丈夫な円板であり、その裏面中央はシリンダ機構12のシリンダロッド13に結合され、シリンダロッド13の他端はピストン部材14に結合されている。シリンダ機構12の外筒体15の内壁とピストン部材14の外周面との間にOリング4Aが備えられている。また、シリンダロッド13と外筒体15の上部壁の開口面との間にはOリング4Dが備えられており、シリンダ機構12内の流体室8の流体が外部に漏れるのを防いでいる。また前記実施例と同様に、溶接電極2及び円筒状の横ぶれ防止部材5の下面は機械的に安定で堅牢なベース部材6に固定されている。ベース部材6は図示されていない給電導体に接続されており、溶接電流を溶接電極に流す通電路の一部分を形成する。
【0017】
次にこの装置の動作を簡単に説明すると、図4で説明したような構造の溶接電極2の把持部2a’、中空縦穴部2aにレーザダイオードのステムのような被溶接物1をセットした後、図示しない上側の溶接電極を下降させて被溶接物1に図示しない被溶接物を組み合わせる前に、流体路7aを通してシリンダ機構12の流体室7に空気又は油のような加圧流体を供給すると共に、流体路8aを通して流体室8内の流体を排出してピストン部材14を押し上げ、シリンダロッド13を前進させる。これによって連結部材11及び連結棒9を通してテーパーリング部材3を押し上げ、テーパーリング部材3の内面テーパー部3bが溶接電極2の外面テーパー部2bに所定の加圧力を与える。この加圧力によって、溶接電極2の図4に示したスリットS1−S3の幅が狭まって把持部2a’の壁と被溶接物1との間の隙間が実質的に無くなり、つまり溶接電極2が被溶接物1を把持し、このとき図2に示したテーパーリング部材3のスリット3dは広がってテーパーリング部材3の外面が横ぶれ防止部材5に当接する。
【0018】
ここで、ベース部材6は床面に固定された比較的堅牢な支柱16に支承され、ベース部材6も横ぶれ防止部材5も比較的堅牢に作られているので、テーパーリング部材3の外面が横ぶれ防止部材5に当接した時点で溶接電極2及びこれに把持された被溶接物1の位置は規制され、仮にテーパーリング部材3を駆動する機構に横ぶれが生じても、一定位置に固定された横ぶれ防止部材5により規制されるので、一定に保持される。この状態で、図示しない上側の溶接電極を下降させて被溶接物1に図示しない被溶接物を位置決めし、所定の加圧力を加えた状態で溶接電極間に溶接電流を流して抵抗溶接を行う。しかる後に、図示しない上側の溶接電極を上昇させると共に、シリンダ機構12のピストン部材14を下降、つまり後退させ、テーパーリング部材3を元の位置に戻す。これにより溶接電極2の図4に示したスリットS1−S3の幅は広がり、これに伴い把持部2a’も広がって溶接物を容易に取り出すことができる。このようにして抵抗溶接の1サイクルが完了する。
【0019】
以上の実施例では溶接電極2のスリットSを3個として説明したが、2個以上であれば幾つでも良く、また上面から見て円形のものとして説明したが、上から見て正4角形状のもので、その一対の対角線のうちの一方に一対のスリット又は双方に二対のスリットが形成され、長手方向の4面それぞれに外面テーパー部が形成されたものでも良い。この場合には、テーパーリング部材3と横ぶれ防止部材5も上面から見て正4角形状のものとなり、テーパーリング部材3はその一対の対角線のうちの一方に一対のスリット又は双方に二対のスリットをもてば良い。なお、上面から見て円形のテーパーリング部材の場合には、スリットの数は二つ以上任意でよく、その幅はスリットの数、テーパーリング部材3と横ぶれ防止部材5との間の距離などによって決められる。
【0020】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、テーパーリング部材に複数のスリットを設けると共に、その外側に若干の間隙をもって固定の横ぶれ防止部材を備え、溶接電極の外面テーパー部とテーパーリング部材の内面テ−パー部間に力が加わったとき、前記テーパーリング部材のスリットが開き、そのテーパーリング部材が前記横ぶれ防止部材に当接してテーパーリング部材と溶接電極などが横ぶれするのを防ぐことができるので、被溶接物の把持精度、つまり位置決め精度を一層向上させ、高品質の溶接物を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る抵抗溶接装置の一実施例を説明するための図である。
【図2】 本発明に係る抵抗溶接装置に用いられるテーパーリング部材の一例を示す。
【図3】 本発明に係る抵抗溶接装置の他の一実施例を説明するための図である。
【図4】 抵抗溶接治具の一例を説明するための図である。
【図5】 抵抗溶接治具に用いられる従来のテーパーリング部材の一例を示す。
【符号の説明】
1・・被溶接物(レーザダイオードのステムなど)
2・・コレット形の溶接電極
2a’・・把持部 2b・・外面テーパー部
3・・テーパーリング部材
3a・・円筒面 3b・・内面テーパー部
3c・・円端面 3d・・スリット
3e・・大径部 3f・・環状溝
4A、4B、4C、4D・・Oリング
5・・横ぶれ防止部材 6・・ベース部材
7、8・・流体室 9・・連結棒
11・・連結部材 12・・シリンダ機構
13・・シリンダロッド 14・・ピストン部材
15・・シリンダ機構の外筒体 16・・支柱

Claims (4)

  1. 被溶接物を把持するための把持部と該把持部から放射外方向に延びる複数の第1のスリットとこれら第1のスリットが延びる外面に形成された外面テーパー部とを有する溶接電極と、
    両端面が開口した中空状の部材であって、前記中空内部に前記溶接電極が配置され、前記溶接電極の前記外面テーパー部に対応する内面テーパー部を内側面に有すると共に、前記内面テーパー部が形成されている一方の端面から他方の端面に向かって途中まで延びる複数の第2のスリットとを有し、前記溶接電極を軸に可動するテーパーリング部材と、
    該テーパーリング部材の外周に位置し、前記テーパーリング部材の外径に比べて大きな内径を有する横ぶれ防止部材と、
    を備え、前記テーパーリング部材を前進させ、前記溶接電極の前記外面テーパー部に加圧力を加えると、前記溶接電極は前記第1のスリットの幅が狭くなることにより縮径して前記被溶接物を前記把持部で把持すると同時に、前記テーパーリング部材は前記第2のスリットの幅が広くなることにより拡径して前記横ぶれ防止部材の内壁に当接すると共に、前記横ぶれ防止部材前記テーパーリング部材の拡径を制限することにより、前記テーパーリング部材を前記横ぶれ防止部材の前記内壁に固定することを特徴とする抵抗溶接用治具。
  2. 請求項の抵抗溶接用治具を備えた抵抗溶接装置において、
    前記溶接電極と前記横ぶれ防止部材とを支持するベース部材と、
    前記溶接電極、前記横ぶれ防止部材、前記ベース部材及び前記テーパーリング部材の前記他方の端面とで形成された第1の流体室と、
    前記横ぶれ防止部材及び前記テーパーリング部材の側面とで形成された第2の流体室と、
    前記第1の流体室に対して気体又は液体からなる流体を供給又は排出する第1の流体路と、
    前記第2の流体室に対して気体又は液体からなる流体を供給又は排出する第2の流体路と、
    前記流体路に所望の加圧流体を供給し得る加圧流体供給装置と、
    を備えたことを特徴とする抵抗溶接装置。
  3. 請求項において、
    前記第1の流体室に流体を供給又は前記第2の流体室に流体を供給することにより前記テーパーリング部材を前進又は後退させて、前記テーパーリング部材の前記内面テーパー部と前記溶接電極の前記外面テーパー部との間に加圧力を加え、前記溶接電極は前記第1のスリットの幅が狭くなることにより縮径して前記被溶接物を把持し、前記テーパーリング部材は前記第2のスリットの幅が広くなることにより拡径して前記横ぶれ防止部材の内壁に当接すると共に、前記横ぶれ防止部材は前記テーパーリング部材の拡径を制限することにより、前記テーパーリング部材を前記横ぶれ防止部材の前記内壁に固定し、前記溶接電極が前記被溶接物を高精度で把持することを特徴とする抵抗溶接装置。
  4. 請求項1の抵抗溶接用治具を備えた抵抗溶接装置において、
    前記溶接電極はベース部材に固定され、前記テーパーリング部材は前記ベース部材の穴を通して延びる連結棒に結合され、該連結棒は前進と後退が可能な駆動機構に結合され、前記連結棒の前進による前記テーパーリング部材の前進に伴い、前記テーパーリング部材の前記内面テーパー部と前記溶接電極の前記外面テーパー部との間に加圧力を加え、前記溶接電極は前記第1のスリットの幅が狭くなることにより縮径し、前記テーパーリング部材は前記第2のスリットの幅が広くなることにより拡径して前記横ぶれ防止部材の内壁に当接すると共に、前記横ぶれ防止部材は前記テーパーリング部材の拡径を制限することにより、前記テーパーリング部材を前記横ぶれ防止部材の前記内壁に固定し、前記溶接電極が前記被溶接物を高精度で把持することを特徴とする抵抗溶接装置。
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