JP3734573B2 - マチ付き覆布の連続製造方法 - Google Patents

マチ付き覆布の連続製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マチ付きの覆布を連続的に効率よく製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、手術の際には、手術部位のみが露出するように切欠きが設けられた覆布(手術用ドレープ)を患者の体にかぶせ、覆布を手術台の下方に垂らすことによって、清潔野と不潔野が隔てられる。頭部の手術以外の場合は、麻酔医が患者の頭部側に位置し、患者の顔色や容態をチェックするため、患者の頭部は覆布には覆われない。通常は、手術台にアーチ部が設けられ、覆布をこのアーチ部に引っ掛けることによって、患者の頭部と胴体を隔てる壁としている。従って、このような覆布は、単なる一枚の長方形のシートではなく、直立部と手術台の下方側部の間にマチが設けられている。すなわち、図1に示したように、覆布1は、直立部10と、手術台上の患者(図示しない)を覆う覆い部12と、覆い部から手術台の両側を覆うように下垂する側部手術台の両側を覆う側部11だけではなく、直立部10の幅方向両下端11aと前記側部11との間に正方形のマチ13が設けられ、患者の首部から上方部分と下方の胴体部分を隔てる壁(直立部11)を形成すると共に、医者が手術台に隣接して立っても覆布が邪魔にならないように、覆布側部11がひきつることなく手術台の両側へ下垂するようになっている。
【0003】
ところで、上記したような立体的な形状であるマチ付き覆布を製造する方法としては、例えば実開昭60−104114号には、長方形のシートに直線状またはL字形の切り込みを入れ、縫製技術の応用によってマチ布を取り付けることが開示されており、また特開昭64−40042号には、2枚の長方形のシートをT字形に重ねて接合することによってマチ付きの覆布を製造することが開示されている。しかしながら、いずれの方法も、高速で製造するには不適当な形態および製造方法であり、覆布のコスト高につながるものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明では、長方形の覆布に対するマチの取り付け工程を工夫することによって、マチ付き覆布を簡単に連続高速製造する方法を提供することを課題として掲げたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、手術台上の患者を首部より上方および下方に仕切るように手術台幅方向に形成される直立部と、手術台上の患者を覆う覆い部、覆い部から手術台の両側を覆うように下垂する側部からなり、かつ前記直立部の幅方向両下端と前記側部との間に正方形のマチが設けられた立体的なマチ付き覆布の製造方法であって、
(a)長手方向に走行する長尺シートの手術台幅に相当する中央帯部を除く両側方部に、直角二等辺三角形状の2枚のマチ用部材を、該二等辺三角形の底辺が長尺シートの端縁に沿わせるように前記二等辺三角形の頂点からその底辺に向かう垂線部を長尺シートの前記両側方部の幅方向に合わせて接着する工程、
(b)接着されたマチ用部材と長尺シートの両方を、マチ用部材の三角形の前記垂線上に沿って、前記頂点を超えないように切断する工程、
(c)前記工程(b)で互いに切り離された両マチ用部材のいずれか一方を折り返して他方に重ね、両マチ用部材の斜辺同士を接着する工程、および
(d)前記長尺シートを所定間隔で切り離して個々のマチ付き覆布を製造する工程
を含むところに要旨を有するものである。
手術部位を露出するための切欠き部を覆い部に形成する工程を含むことは本発明法の好ましい実施態様である。
【0006】
本発明法は、正方形のマチを覆布に取り付けるにあたり、マチと同面積の直角二等辺三角形を長尺シート上へ部分接着し、さらに該直角二等辺三角形を2つの二等辺三角形へ切り離し、これらの斜辺同士を接着するという簡単な工程の採用によって、立体的なマチ付き覆布を煩雑な工程を経ることなく連続的に高速生産することができるようになった。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明の製造方法の実施形態に付いて説明する。
まず、本発明において製造されるマチ付きの覆布とは、前記図1に示したように、手術台上の患者を首部より上方および下方に仕切るように手術台幅方向に形成される直立部10と、手術台上の患者を覆う覆い部12、覆い部から手術台の両側を覆うように下垂する側部11からなり、直立部10の幅方向両下端11aと前記側部11との間に、正方形のマチ13,13が設けられた立体的なマチ付き覆布1である。
【0008】
図2および図3には、図1の覆布の斜視図および平面図を示した。なお、図1と図2は、上下方向は同じであるが、図3では覆布を下から見た(マチを上面にした)図であり、図1および図2とは上下が逆になっている。図3の13がマチの部分であり、本発明法では、覆布1の側部11に、直立部幅方向下端11aに沿って、別部材の2枚のマチを取り付けるところに特徴を有する。図3に示すように、側部11と覆い部12は、仮想線P1 ,P2 によって区分けされ、覆い部12の幅は、手術台幅に相当することになる。覆布の長さや幅は手術の部位に応じて適宜変更されるため特に限定されないが、本発明の製造方法の対象となるマチ付き覆布の場合は、一般的には長さ2.0〜4.0m程度であり、幅は1.5〜2.5m程度である。手術台の幅は約60〜80cmであるので、覆い部の幅を手術台の幅に相当させ、マチの大きさを設定するとよい。
【0009】
本発明法では、
(a)長手方向に走行する長尺シートの手術台幅に相当する中央帯部を除く両側方部に、直角二等辺三角形状の2枚のマチ用部材を、該二等辺三角形の底辺が長尺シートの端縁に沿わせるように前記二等辺三角形の頂点からその底辺に向かう垂線部を長尺シートの前記両側方部の幅方向に合わせて接着する工程、
(b)接着されたマチ用部材と長尺シートの両方を、マチ用部材の三角形の前記垂線上に沿って、前記頂点を超えないように切断する工程、
(c)前記工程(b)で互いに切り離された両マチ用部材のいずれか一方を折り返して他方に重ね、両マチ用部材の斜辺同士を接着する工程、および
(d)前記長尺シートを所定間隔で切り離して個々のマチ付き覆布を製造する工程
を必須工程として含むものである。それぞれの工程をさらに詳しく説明する。
【0010】
図4には、工程(a)を実施するための一例の説明図を示した。図4(a1)では、矢印で示した長手方向に向かって搬送手段により走行する長尺シート部材S上に、マチ用部材を接着するための接着域2が、個々の覆布としたときの直立部下端11aに相当する線上にほぼ線対称に設けられる。このとき、接着域2は、長尺シートの手術台幅に相当する中央帯部(覆い部12に相当する)を除く両側方部(側部11に相当する)に、長尺シートの幅方向端縁から中央帯部へ向かって延びるように中央帯部に達するまで設けられる。接着域2は、例えばホットメルト接着剤を、接着域2の全面に塗布するか、またはドット状、スパイラル状、網状等の間欠塗布によって形成される。
【0011】
図4(a2)は、図4(a1)で形成された接着域2上に、2枚の直角二等辺三角形状のマチ用部材13,13を接着する工程である。この直角二等辺三角形は、設けるべき正方形のマチと同面積であり、該三角形の垂線132が正方形の一辺と同じ長さとなっている。マチ用部材13は、直角二等辺三角形の底辺を長尺シートの端縁S1 に沿わせながら、二等辺三角形の頂点からその底辺に向かう垂線(132)部を長尺シートの前記両側方部の幅方向に合わせ、上記接着域2の対称軸11aと三角形の垂線132がほぼ重なるように、接着される。実操業上は、別ラインで作製したマチ用部材を真空ドラム等で吸引しながら、走行する長尺シート上の所定位置(接着剤2上)に載置する等の方法を採用することができる。
【0012】
工程(a)は、図4において示した例だけでなく、マチ用部材に予め接着剤を塗布しておく方法、マチ用部材と長尺シートを重ねてからヒートシールや超音波溶着する方法等が挙げられる。いずれの方法においても、接着域の全幅を0.5〜3cm程度とすると、マチを強固にかつ美麗に取り付けることができるため好ましい。
【0013】
図5には、工程(b)の説明図を示した。工程(a)でマチ用部材の垂線近傍において接着された長尺シートSとマチ用部材13の両方を、この工程(b)では、垂線132に沿った切断線C上で切断する。切断線Cは、マチ用部材13の頂点を超えないように、かつマチ用部材13のほぼ頂点付近まで達するように設ける。マチ用部材の頂点を超えてしまうと、長尺シートが切断されて、覆い部に開口部ができてしまうため、好ましくない。なお、切断線Cの内端がマチ用部材の頂点にちょうど達していなくても、後工程でマチ用部材の斜辺近傍を接着するのでマチの作製は可能である。この切断工程は、前記工程(a)においてヒートシールや超音波溶着を採用する際には、接着と同時に行ってもよい。
【0014】
図6には、工程(c)の説明図を示した。工程(c)では、前記工程(b)において半分に切り離された(13a,13b)マチ用部材のいずれか一方を他方の上に折り返して重ね、両マチ用部材を接着する。図6の図中下方のマチ用部材においては、切り離されたマチ用部材のうち図右側の13aとして示した部材の斜辺133に接着域21を設け、もう一方の部材13bを折り返し、13a上に重ね、両者を斜辺133,134に沿って接着している。図6の上方のマチは、接着後の状態である。折り返すマチ用部材は、13a,13bのいずれでもよいが、走行方向側の13aであれば、ガイド等を長尺シートとマチ用部材の間に挟み入れ、走行させながら同時に折り返すことが容易である。
【0015】
図7には、でき上ったマチ部の拡大図を示した。切断線Cに沿って2つに切り離されたマチ用部材13a,13bは、それぞれ接着域2のところで長尺シートSに接着されており、また両者は重ね合わされて斜辺133,134のところで接着されているので、このマチ部を広げると、斜辺133,134が正方形の対角線に相当する正方形状のマチ部になるのである。なお、マチ用部材13aの折り返し線は、厳密には、工程(a)で形成した接着域2の外端縁となるので、斜辺134の方に接着域を形成するときには、斜辺より若干内側に接着域を設けることが好ましい。
マチ部が形成された後は、所定間隔で長尺シートを切り離せば、個々の覆布を製造することができる…工程(d)。
【0016】
本発明法では、患部に合わせて覆布の覆い部に手術部位を露出するための切欠き部を形成する工程を組合せることもできる。覆布材料としては、使い捨てを前提として安価な不織布であることが好ましく、中でも、肌ざわりの良いクロスライクなスパンレース不織布やSMS不織布(スパンボンド−メルトブローン−スパンボンド)等や、液不透過性のプラスチックフィルムとこれらの不織布を積層したシート状物が利用できる。ヒートシールで接着を行うときは、熱可塑性樹脂素材を選択するとよい。また、マチ用部材と長尺シートが異なる部材であってもよい。
【0017】
【発明の効果】
本発明の製造方法は、正方形のマチが設けられた立体的なマチ付き覆布を簡単に製造することができるので、高速連続製造が可能になり、マチ付き覆布を安価に提供できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】マチ付き覆布の使用状態を示す斜視説明図である。
【図2】図1に示す覆布の未使用状態の斜視説明図である。
【図3】マチ付き覆布の平面図である。
【図4】本発明法の工程(a)の一例を示す説明図である。
【図5】本発明法の工程(b)の一例を示す説明図である。
【図6】本発明法の工程(c)の一例を示す説明図である。
【図7】本発明法によって製造されたマチ部の拡大図である。
【符号の説明】
1 マチ付き覆布
2 接着域
10 直立部
11 側部
11a 直立部幅方向下端
12 覆い部
13 マチ用部材
13a,13b 切断後のマチ用部材
21 接着域
131 底辺
132 垂線
133,134斜辺
S 長尺シート
1 長尺シート幅方向端縁
C 切断線
1 ,P2 覆い部と側部を分ける仮想線

Claims (2)

  1. 手術台上の患者を首部より上方および下方に仕切るように手術台幅方向に形成される直立部、手術台上の患者を覆う覆い部、覆い部から手術台の両側を覆うように下垂する側部からなり、かつ前記直立部の幅方向両下端と前記側部との間に正方形のマチが設けられている立体的なマチ付き覆布の製造方法であって、
    (a)長手方向に走行する長尺シートの手術台幅に相当する中央帯部を除く両側方部に、直角二等辺三角形状の2枚のマチ用部材を、該二等辺三角形の底辺が長尺シートの端縁に沿わせるように前記二等辺三角形の頂点からその底辺に向かう垂線部を長尺シートの前記両側方部の幅方向に合わせて接着する工程、
    (b)接着されたマチ用部材と長尺シートの両方を、マチ用部材の三角形の前記垂線上に沿って、前記頂点を超えないように切断する工程、
    (c)前記工程(b)で互いに切り離された両マチ用部材のいずれか一方を折り返して他方に重ね、両マチ用部材の斜辺同士を接着する工程、および
    (d)前記長尺シートを所定間隔で切り離して個々のマチ付き覆布を製造する工程
    を含むことを特徴とするマチ付き覆布の連続製造方法。
  2. 手術部位を露出するための切欠き部を覆い部に形成する工程を含むものである請求項1に記載の連続製造方法。
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