JP3734250B2 - 軸流ファンのベンチュリケース - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、軸流ファン、特に内装される駆動回路の防湿・防滴等を目的としたポッティング処理を必要とする軸流ファンのベンチュリケースに関する。
【0002】
【従来の技術】
ベンチュリケースと一体を成す円筒部内部に配設される駆動回路を、防湿・防滴等の目的のために熱伝導性に優れた樹脂で充填・埋設する、いわゆるポッティング処理を行う事は知られている。そしてこのポッティング処理に際し、内装される電動機および駆動回路からの引出線の通路として、当該円筒部の周壁の一部を切除した窓が必要となるので、内部に充填する樹脂の流出を阻止するために、該窓部の封止作業を余儀なくされ、該封止手段が手作業での処理に依存し、多くの工数を要する他、処理終了での仕上がりが醜くなる等の問題があった。
【0003】
図5と図6は従来技術に成るベンチュリケース1の例の断面図と正面図、図7は図5、図6に示すベンチュリケース1を使用した軸流ファン12の例の断面図、図8は図7の例の正面図である。
【0004】
図7を参照して図6に見るように、電動機10と駆動回路7を収納する円筒部3は、その中心に軸受箱を形成する小径円筒部4を備えたカップ状断面を示すが、上述の通り、円筒部3の側壁の一部には足5に形成された溝5−1に連通する引出線8の挿通路6が設けられており、内装される駆動回路7等を埋設するためのポッティング作業で、充填される樹脂9が当該挿通路6から流出するので、これを阻止することが作業の前提となることは明白である。そこで現実的には、挿通路6と、該挿通路6に連通するベンチュリケース1の足5に設けられた引出線挿通用溝5−1を含むベンチュリケース1の周囲をテープや接着剤等で覆って樹脂9の注入を行っている。
【0005】
このような作業においては、図8に見る引出線8の周囲は、ベンチュリケース1の足5に形成された、引出線挿通路5−1となる溝の挿通路6側において、ハッチングで示す接着剤13の露出が避けられないのが実態であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述の如き従来の構成は、内部での駆動回路等の防湿・防滴の目的は果たすにせよ、外観上の醜さ等を伴い商品価値の向上の面から改善の余地があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に成る軸流ファンのベンチュリケースは、円筒状風洞部と、該風洞部から通風路を横断する複数の足で連結されて一体を成す円筒部を備え、該円筒部の内面に配設される駆動回路等が樹脂で充填埋設される構成の軸流ファンに使用されるベンチュリーケースで、前記円筒部周壁の一部が、同心状を成し所定高さを有する二重壁として形成され、内壁が前記ポッティング処理の際の樹脂受け周壁を成し、外壁が引出線の挿通する溝を備える第1のポケットと、これと周方向に連接し内周側に開の溝を有する第2のポケットを備え、もしくは前記第1のポケットに形成される引出線の挿通溝は、外壁先端側で開口幅が狭く、円筒部底面側端部に、これと連通する開口幅の広い切除部が形成され、該切除部が足部の溝に連通する如く構成されている。
【0008】
【実施例】
図1は本発明に成るベンチュリケース1の例の断面図で、図2は図1の例の開口側を見る正面図、図3は図2のC部拡大図とそのD−D断面図である。
ベンチュリケース1の外周壁風洞部2と当該電動機10等を保持するための円筒部3とは通風路を横断する複数の足5で連結され、内装される電動機10や駆動回路7の引出線8を外部へ導く為に、前記足5のうちの何れかの表面に溝5−1を形成し、該溝5−1を引出線挿通路6の一部とする点は基本的に従来と変わりはない。
【0009】
図1から図4に示すように、円筒部3に駆動回路7と重なるように内装された固定子に連通する引出線8は、内側に開の溝3−22を備える第2のポケット3−2に潜り込むように這わせた後、該第2のポケット3−2と隔壁3−21を隔てて連通配置される第1のポケット3−1に、隔壁3−21を乗り越えて挿入される。そして、第1のポケット3−1では、外側に開の引出線挿通溝3−12を利用して収納され、円筒部底面端部の広い切除部に例えば結束バンド14等での束線部材を収納した状態で、足5に形成された溝5−1に挿通される。
【0010】
従って、従来技術での課題として上述したように、ポッティング処理を施す場合には、注入される樹脂9は、第1のポケット3−1が形成されている二重壁部分ではその内壁3−11が、これに連通する円筒部3の側壁とで樹脂の受け周壁を形成するので、樹脂9の漏出の懸念が無く、しかも外部に露出する引出線8は、樹脂9に浸されることが無いので樹脂付着による汚染の懸念が皆無となる。
【0011】
【発明の効果】
本発明に成る軸流ファンのベンチュリケースは、防湿・防滴を目的としたポッティング処理が所期の目的に対応できると共に、ポッティング処理に際し充填材の流出もなく、従って引出線の挿通路である足に形成された溝への樹脂の充填も回避できるので外観上の汚点を排除できる効果をもたらす。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に成る軸流ファンのベンチュリケースの例の断面図である。
【図2】 図1の例の開口側から見た正面図である。
【図3】 図2の例の部分拡大図と断面図である。
【図4】 本発明に成るベンチュリケースを使用した軸流ファンの例の要部断面図である。
【図5】 従来技術に成る軸流ファンのベンチュリケースの例の断面図である。
【図6】 図5の例の開口側から見た正面図とその要部拡大図である。
【図7】 従来技術に成るベンチュリケースを使用した軸流ファンの例の要部断面図である。
【図8】 図7の例の正面図とその要部拡大図である。
【符号の説明】
1 ベンチュリケース
2 円筒状風洞部
3 円筒部
3−1 樹脂受け周壁を形成し、外壁端部に引出線挿通溝を備える第1のポケット
3−11 内壁
3−12 引出線挿通溝
3−2 内壁端部に開口する内側に開の溝を備える第2のポケット
3−21 隔壁
3−22 内側に開の溝
4 軸受箱を形成する小径円筒部
5 足
5―1 何れかの足に形成される引出線挿通路となる溝
6 引出線挿通路
7 駆動回路
8 引出線
9 樹脂
10 電動機
11 羽根車
12 軸流ファン
13 接着剤
14 結束バンド
Claims (2)
- 円筒状風洞部と、該風洞部から通風路を横断する複数の足で連結されて一体を成す円筒部3を備え、該円筒部3の内面に駆動用電動機10と該電動機10を制御する駆動回路7が内装されると共に、該駆動回路7がポッティング材(樹脂9)で充填埋設される軸流ファンに使用される軸流ファンのベンチュリーケース1において、前記円筒部3の周壁の一部が、同心状を成し所定高さを有する二重壁として形成され、該二重壁部の内壁3−11が前記ポッティング処理の際の樹脂受け周壁を成し、同二重壁部の外壁には周方向に端部があり、該端部が引出線挿通溝3−12として開口する、第1のポケット3−1を備えること、を特徴とする軸流ファンのベンチュリケース。
- 前記円筒部3に形成された二重壁部は、前記第1のポケット3−1と隔壁3−21を介して周方向に連接し、内壁3−11の端部に開口する内側に開の溝3−22を有する第2のポケット3−2をも備えること、を特徴とする請求項1に記載の軸流ファンのベンチュリケース。
Priority Applications (1)
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JP2002245054A JP3734250B2 (ja) | 2002-08-26 | 2002-08-26 | 軸流ファンのベンチュリケース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002245054A JP3734250B2 (ja) | 2002-08-26 | 2002-08-26 | 軸流ファンのベンチュリケース |
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JP3734250B2 true JP3734250B2 (ja) | 2006-01-11 |
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Family Applications (1)
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2002
- 2002-08-26 JP JP2002245054A patent/JP3734250B2/ja not_active Expired - Fee Related
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