JP4223588B2 - 軸流ファンのベンチュリケース - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、軸流ファン、特に内装される駆動回路の防湿・防滴等を目的としたポッティング処理を必要とする軸流ファンに使用されるベンチュリケースに関する。
【0002】
【従来の技術】
ベンチュリケースに設けられる円筒部の内部に配設される駆動回路を、防湿・防滴等の目的の為に熱伝導性に優れた樹脂で充填・埋設する、いわゆるポッティング処理を行う例は知られている。そしてこのポッティング処理に際し、内装される電動機および駆動回路からの引出線の通路として当該円筒部の周壁の一部を切除した窓が必要となるので、内部に充填するポッティング材の流出を阻止する為に該窓部の封止作業を余儀なくされ、該封止手段が手作業等で処理され多くの工数を要する他、処理終了での仕上がりが醜くなりがちである等問題があった。
【0003】
図8と図9は従来技術に成るベンチュリケース1の例の断面図と背面図、図10は図8、図9に示すベンチュリケース1を使用した軸流ファン12の例の断面図、図11は図10の例の背面図である。
【0004】
図10を参照して図9に見るように、電動機10と駆動回路7を収納する円筒部3は、その中心に軸受箱を形成する小径円筒部4を備えたカップ状断面を示すが、上述の通り、円筒部3の側壁の一部には足5に形成された溝5−1に連通する引出線8の挿通路6が設けられており、内装される駆動回路7等を埋設する為のポッティング作業においては、充填されるポッテイング材9が当然該挿通路6から流出するので、これを阻止することが作業の前提となることは明白である。そこで現実的には、挿通路6と、該挿通路6に連通するベンチュリケース1の足5に設けられた引出線挿通用溝5−1を含むベンチュリケース1の周囲をテープ等で覆ってポッティング材9の注入を行っている。
【0005】
このような作業においては、図11に見る引出線8の周囲は、ハッチングで示すような当該ベンチュリケース1の足5に形成された引出線挿通路5−1となる溝の全長に亙ってポッティング材9が充填され、その一部は露出を避けられないのが実態であった。
【発明が解決しようとする課題】
上述の如き従来の構成は、内部での駆動回路等への防湿・防滴の目的は果たすにせよ、外観上の醜さ等を伴い商品価値の向上の面から改善の余地があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に成る軸流ファンのベンチュリケースは、円筒状風洞部と、該風洞部から通風路を横断する複数の足で連結されて一体を成す円筒部を備え、該円筒部の内面に配設される駆動回路等が熱伝導性ポッティング材で充填埋設される構成の軸流ファンに使用されるベンチュリーケースで、前記円筒部の開口端の一部に、三方が薄肉化された切除部を有し、前記ポッティング処理の後、該切除部が切欠き切除可能に形成され、前記円筒部開口端の切除部は、前記円筒部底面から該切除部奥端部までの高さが、ポッティング材充填により前記内装される駆動回路を構成する回路基板と該回路基板に搭載される電子部品とが埋設状態となるに足る高さを有し、前記複数の足のうち引出線挿通路となる溝を備える足の近接部位に形成され、前記円筒部内周壁面に前記電動機の引出線を案内するための壁面に沿う凹溝が形成る如く構成されている。
【0007】
【実施例】
図1は本発明に成るベンチュリケース1の例の断面図で、図2は図1の例の背面図である。又、図3は図1に示す例の円筒部3に形成する切除可能部3−1の矢視A−Aの部分正面図、図4は図3に対応する矢視B―Bの側面図である。
【0008】
ベンチュリケース1の外周壁風洞部2と当該電動機10等を保持するための円筒部3とは通風路を横断する複数の足5で連結され、内装される電動機10や駆動回路7の引出線8を外部へ導く為に、前記足5のうちの何れかの表面に溝5−1を形成し、該溝5−1を引出線挿通路6の一部とする点は基本的に従来と変わりはない。
【0009】
図2を参照して図1に見る通り、何れかの足5の表面に形成された溝5−1は、該溝5−1内に円筒部3の内側からの引出線8を挿通するが、該溝5−1は、当然電動機10や駆動回路7が配設される内部と連通している。
【0010】
従って、従来技術での課題として上述したように、ポッティング処理を施す場合には、該ポッティング材9を注入するに際し、円筒部3の側壁に引出線挿通路6としての切欠部が存在すれば、該切欠部から流出したポッティング材9は前記足5に形成された溝5−1にも流出し、足5の終端であるベンチュリケース1の外周面まで充填されることになってしまう。
【0011】
図5および図6でポッティング処理について説明すると、駆動回路7を構成する回路基板7−1やそれに搭載された電子部品7−2を埋没させるようにしてポッティング材9を充填する際には、図5に見るようにポッティング材9の溜り容器を形成する有底円筒部3が全周に亘って連続していれば当該ポッテイング材9の流出はなく、この状態でポッティング材9を固化すれば、上述従来技術のように足に形成された溝5−1の部分にまでポッティング材9が埋まることは回避される。
【0012】
そして、図5でポッティング材9の充填・固化の際ポッティング処理された上面に引出すようにしてある引出線8を外部に導出する為に、固化されたポッティング材9の外周の一部を覆っている上記円筒部3に形成された切除部3−1を切り欠いて、引出線8を前記足5に形成された溝5−1に導くようにする。この様子を図6で断面を、図7で図6に矢視C―Cで示す正面として示している。該切除部3−1は引出線8を挿通する為の溝5−1を形成した足5の近傍に設けることが好ましいことは言うまでもない。
【0013】
上述の通り、ポッティング材9の注入・固化に際して、円筒部3には全周面の側壁が形成されているが、ポッティング材9の固化を完了した時点で、薄肉でつながれていた切除部を切り欠いて引出線の挿通路6とするものである。
【0014】
又図示も詳細な説明も省略するが、切除部の内周面に、引出線を這わせるように案内となる凹溝を形成し、ここにポッティング処理される際に引出線が嵌着されるようにしておくと、当該引出線8へのポッティング材9の付着が抑制され、切除部の除去の後での引出線8の可撓性への阻害を排除できる。
【0015】
【発明の効果】
本発明に成る軸流ファンのベンチュリケースは、防湿・防滴を目的としたポッティング処理が所期の目的に対応できると共に、ポッティング処理に際し充填材の流出もなく、従って引出線の挿通路である足に形成された溝への樹脂の充填も回避できるので外観上の汚点を排除できる効果をもたらす。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に成る軸流ファンのベンチュリケースの例の断面図である。
【図2】図1の例の背面図である。
【図3】図1に矢視A−Aで示す円筒部に形成される切除部の部分正面図である。
【図4】図1に矢視B−Bで示す円筒部に形成される切除部の部分側面図である。
【図5】図1に示すベンチュリケースにより、ポッティング処理の注入・固化の様子を示す断面図である。
【図6】図5の例でポッティング処理終了後切除部を除去した状態を示す断面図である。
【図7】図6に矢視C―Cで示す切除部の部分正面図である。
【図8】従来技術に成る軸流ファンのベンチュリケースの例の断面図である。
【図9】図9の例の背面図である。
【図10】図8に示すベンチュリケースを使用した従来技術に成る軸流ファンの例の断面図である。
【図11】図10の例の背面略図である。
【符号の説明】
1 ベンチュリケース
2 円筒状風洞部
3 円筒部
3―1 切除部
3―2 三方の薄肉形成部
4 軸受箱を形成する小径円筒部
5 足
5―1 何れかの足に形成される引出線挿通路となる溝
6 引出線挿通路
7 駆動回路
7―1 回路基板
7―2 電子部品
8 引出線
9 ポッティング材
10 電動機
11 羽根車
12 軸流ファン
Claims (3)
- 円筒状風洞部と、該風洞部から通風路を横断する複数の足で連結されて一体を成す円筒部を備え、該円筒部の内面に駆動用電動機と該電動機を制御する駆動回路が内装されると共に、該駆動回路が熱伝導性ポッティング材で充填埋設される軸流ファンに使用されるベンチュリケースにおいて、前記円筒部の開口端の一部に、三方が薄肉化された切除部を有し、前記ポッティング処理の後、該切除部が切欠き切除可能に形成されていること、を特徴とする軸流ファンのベンチュリケース。
- 前記円筒部開口端の切除部は、前記複数の足のうち引出線挿通路となる溝を備える足の近接部位に形成されていること、を特徴とする請求項1に記載の軸流ファンのベンチュリケース。
- 前記円筒部開口端の切除部は、その内周壁面に前記電動機の引出線を案内するための壁面に沿う凹溝が形成されていること、を特徴とする請求項1ないし請求項2のいずれかに記載の軸流ファンのベンチュリケース。
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- 1998-05-19 JP JP13666398A patent/JP4223588B2/ja not_active Expired - Fee Related
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