JP3734053B2 - モアの作業牽制装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、昇降機構を用いたキャッチャボックスの上昇時に、シュートの後部より刈芝の吹出を防止する構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から走行機体の腹部にモアを装着し、該モアによって刈り取った刈芝を、側部に配置したスロワーにより、シュートを介して後方のキャッチャボックスへ送り、該キャッチャボックス内が刈芝でいっぱいになると、キャッチャボックスの一部を開いて放出するようにしている。
また、刈芝をトラックの荷台に載せたり、焼却装置の投入口等に放出できるように、キャッチャボックスの昇降装置を設けることが行われてきている。昇降装置は一般に、機体の後部にレール体を立設し、該レール体に巻き上げ機を配設して、巻き上げ機のワイヤーの端部をキャッチャボックスに固設して、ワイヤーを巻き上げることによってキャッチャボックスを上昇させるようにしている。
また、前記シュートの後端部よりキャッチャボックスの投入部を介して刈芝を投入するものであり、キャッチャボックスを上昇すると、投入部がシュート後端部より外れ、シュートは通常位置に残り、キャッチャボックスのみが上昇する構成としていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の昇降機構において、キャッチャボックスを上昇させると、シュートの後端部は開放した状態となり、この開放された状態において、誤操作によって作業レバーを回動して駆動すると、モアのロータリー刃とスロワが駆動されて、シュートの出口より、刈芝や小石等が放出されて撒き散らすことになる。
また、スロワの駆動停止操作を忘れて、キャッチャボックスを上昇させると警報機が作動するがスロワを停止することはないので、刈芝を撒き散らすことになる。その為に、キャッチャボックスの上昇時にはシュートの後端より吹き出すことを防ぐ構成が望まれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明が解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するために、次の如く構成したものである。
モアMの側部にスロワAを配置し、該スロワAにシュート21を連結し、該シュート21の他端にキャッチャボックスBの入口を着脱可能として、刈芝を収納可能とするとともに、機体後部に昇降機構Sを配置し、該昇降機構Sは、機体フレームFの後部に立設するメインレール1・1と、該メインレール1・1の内側に案内されて昇降するスライドレール2・2と、前記スライドレール2・2に案内されて昇降する昇降フレーム3より構成され、該昇降フレーム3の後部にキャッチャボックスBを固定し、該キャッチャボックスBを昇降可能とし、前記昇降機構Sの下部位置にキャッチャボックスBの下降によって作動する検知部を配置し、該検知部とPTOクラッチとの間に牽制機構を設け、前記検知部と牽制機構を連動連結し,PTOクラッチと被牽制部材を連動連結し、キャッチャボックスBを上昇させると牽制機構が被牽制部材に当接して、PTOクラッチの『入』側への回動を阻止するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に実施例を説明する。
図1は腹部にモアを装着し、後部にキャッチャボックスを装着したローンモアの側面図、図2は本発明のキャッチャボックスの昇降機構を示す側面図一部断面図、図3は同じく本発明の昇降機構を示す後面図一部断面図、図4は同じく昇降機構を示す部分側面図一部断面図、図5はキャッチャボックスを上昇させた状態の側面図、図6は本発明のPTOクラッチと連動する刈芝吹出防止機構を示す側面図一部断面図、図7は昇降装置の昇降とアクセルレバーとの連動を示す側面図、図8は駆動モーターをPTOクラッチレバーにより停止可能とする回路図、図9はリミットスイッチの配置を示す側面図一部断面図、図10はセーフティスイッチの配置を示す側面図、図11は燃料ストップソレノイドの作動を示す回路図である。
【0006】
図1において、モアMとキャッチャボックスBを装着したローンモアの全体構成を説明する。
走行機体であるトラクターの前輪30・30と、後輪31・31の間の腹部に、モアMが昇降機構を介して吊設され、運転席で昇降操作できるようにしている。また、モアMの前部は前部支持輪19により支持し、後部は後部ガイド輪22により支持し、刈り高さを調節して、下げた状態で走行作業したときには圃場面に追随しながら刈取できるようにしている。
【0007】
機体フレームFの前部上のボンネット内にエンジンを載置し、該エンジンからの動力を図示せぬ変速装置を介して、前輪30・30及び後輪31・31を駆動している。また、フロントアクスルケースのフロントPTO軸からユニバーサルジョイント32を介してモアMのギアボックス20に動力が伝達され、該ギアボックス20で変速されてロータリー刃と、スロワーAを駆動している。該スロワーAは座席の右側に配置され、該モアMにより刈取られた芝がスロワーAへ放出され、該スロワーAの羽根の回転により、シュート21を介してキャッチャボックスBへ刈芝が搬送される。
【0008】
そして、前記キャッチャボックスBは箱状に形成されて、側面視で略対角線部分で半割に構成され、その前部を前ボックス23とし、後部を後ボックス24としている。該前ボックス23と後ボックス24の合わせ部の周囲には、それぞれ補強枠26と補強枠27が補強固定されている。該補強枠26・27の上部を枢支軸13により枢支し、補強枠27の上端には回動アーム25が固定され、該回動アーム25は前方へ突出してその先端に、リンク11、アーム12、連動ワイヤー71を介して開閉レバー10に連結されている。該開閉レバー10はオペレーターの右側に配置されており、該開閉レバー10は後述するレール体1に枢支された枢支軸に固定されている。
【0009】
前記アーム12にはリンク15を介してロック金具16と連結されて、該開閉レバー10を上側へ回動すると、該ロック金具16が連動して下方へ回動してロックを解除し、リンク機構を介して前記回動アーム25を回動させて、後ボックス24の下部を後方へ回動して開け、キャッチャボックスB内に収納した刈芝を放出するようにしている。
そして、前記座席33の後部の、機体フレームFの後端部分に昇降機構Sを配置し、支持ステー18及び補強ステー17を介してキャッチャボックスBを固設し、支持ステー18の後端に前ボックス23の補強枠26の下端部を固設し、補強ステー17の後端に前ボックス23の上下中央部を固設し、該補強ステー17と支持ステー18を垂直ステー70で連結し補強しており、昇降機構Sを用いてキャッチャボックスBを昇降させている。
【0010】
また、前記昇降機構Sは、図2〜図4に示すように構成されており、機体フレームFの後部に立設するメインレール1・1と、該メインレール1・1の内側に嵌合するスライドレール2・2と、第一ワイヤー7を巻き上げ駆動する駆動モーター65と、前記スライドレール2・2に案内されて昇降する昇降フレーム3より構成されている。該昇降フレーム3の後部にキャッチャボックスBを固定することによってキャッチャボックスBが昇降されるようにしている。
【0011】
即ち、前記メインレール1・1の下部が機体フレームFの後端部に受台35を介し固着し、ステー36によって補強している。左右一対のメインレール1・1は断面視コ字状に構成して開放側を対向させて立設し、該メインレール1・1の上端の高さはキャッチャボックスBを下降した状態の上端高さに略等しい高さとしている。該メインレール1・1の間の前面には、上下中間位置に中連結フレーム41を横設し、上部位置に上連結フレーム40を横設して左右のメインレール1・1を一体的に連結している。上端の該上連結フレーム40の略中央部後面には軸芯を前後方向に有する定滑車42を枢支し、その右側には後述する第一ワイヤー7の一端を固定する締結部44を設けている。
また、前記上連結フレーム40の前部には、後述する第二ワイヤー8の一端を締結する締結部43を配設している。更に、前記メインレール1・1の上端における開放面内には、前記昇降フレーム2・2の昇降を保持するガイドローラー45・46を枢支している。
【0012】
前記メインレール1・1の内側に、左右一対のスライドレール2・2を配設しており、該スライドレール2はメインレール1と略同じ長さに形設し、スライドレール2・2の上端部を上連結フレーム47で連結し、下端部を下連結フレーム48を用いて一体的に連結している。前記上連結フレーム47の左右中央右側に、軸芯を左右方向に有する滑車49を枢支し、前記下連結フレーム48の左右略中央位置前面に滑車50を枢支している。
また、前記スライドレール2・2の前面にガイド板51・51を固設し、該ガイド板51・51は外側方に突出し、メインレール1・1の開放面より内部に挿入している。更に、前記スライドレール2・2の側面下部には、図4に示すように、支持輪52・52を枢支し、ガイド板51・51に支持輪53・53を支持し、メインレール1・1内面に摺接するようにし、前記ガイドローラー45はスライドレール2の外側面に、ガイドローラー46はガイド板51にそれぞれ摺接して、昇降時のガイドとなるようにしている。
【0013】
また、図4に示すように、前記スライドレール2・2の内側にはキャッチャボックスBを固定する昇降フレーム3が昇降摺動自在に配設している。該昇降フレーム3は、左右一対の板体55・55と該板体55・55の前部上下位置と後部下方位置を固設する連結軸56・57・58より構成され、該連結軸56・57・58を用いて左右の板体55・55を平行状に配設している。前記連結軸56・57は、板体55・55の前部を連結し、板体55・55より側方に突出する端部において支持輪60・61を枢支している。該支持輪60はスライドレール2の後内面に摺接し、支持輪61はスライドレール2の前内面に摺接するようにし、板体55・55の前面に枢支した支持輪62・63をスライドレール2の内側面に摺接させて、昇降時のガイドとしている。
また、前記板体55の後下方に横設する横軸58の略中央位置には締結部64を配設しており、第二ワイヤー8を締結しており、該第二ワイヤー8によって昇降フレーム3を吊設している。そして、前記板体55の後部にキャッチャボックスBの下部を支持する支持ステー18と垂直ステー70を固定することで、昇降フレーム3と共にキャッチャボックスBを昇降できるようにしている。
【0014】
そして、機体フレームFの後下部にモーターケース5を固設し、該モーターケース5の内部に軸芯を左右方向に有する巻取ドラム66を配設し、該巻取ドラム66を駆動モーター65で駆動するようにして巻き取り機を構成している。該巻取ドラム66には第一ワイヤー7を巻回しており、該第一ワイヤー7をメインレール1の上連結フレーム40上の定滑車42に掛け回した後に、該第一ワイヤー7の途中部を昇降フレーム2の下連結フレーム48の滑車50に掛け回し、第一ワイヤー7の端部を締結部44に締結することで昇降フレーム2を吊設している。
一方、前記中連結フレーム41上の締結部43に第二ワイヤー8を締結し、該第二ワイヤー8をスライドレール2の上連結フレーム47上の滑車49に掛け回し、下方の昇降フレーム3を吊設する締結部64に締結している。
【0015】
従って、前記駆動モーター67を駆動して第一ワイヤー7を巻き取ると、該第一ワイヤー7の他端はメインレール1の上部に固設されているので、滑車50が動滑車の如くに上昇させて、該滑車50を支持するスライドレール2がともに上昇される。
このスライドレール2が上昇摺動されることによって、第二ワイヤー8の途中部を巻回している滑車49が上方へ持ち上げられ、第二ワイヤー8は一端がメインレール1の上部に、他端が昇降フレーム3に固定されているので昇降フレーム3が上昇され、図5に示すように、該昇降フレーム3に固定されるキャッチャボックスBも同時に上昇される。その際に、前記キャッチャボックスBの投入部80がシュート21後端部より外れて、シュート21の後端部を開放した状態に放置されている。
そして、所定の高さに上昇すると、後ボックス24を開けて内部の刈芝を排出するようにしている。このように、機体後部に立設したメインレール1よりスライドレール2が持ち上げられ、このスライドレール2の上部にまでキャッチャボックスBを持ち上げることができて、高い位置まで持ち上げることを可能としている。
【0016】
また、本実施例では、キャッチャボックスBの昇降とアクセルレバー100とが連動する構成としている。即ち、図7に示すように、メインレール1の上端部の前部にステー101を固設し、該ステー101の側部に支点軸106を側方に突出し、該支点軸106にレバー102を枢支している。該レバー102は基部102aとレバー部102bにより側面視略「く」字状に形成されており、レバー部102bの端部にローラー103を枢支し、基部102a後部に戻しワイヤー104の一端を締結している。前記レバー部102bは、バネによって後下方向きに付勢されており、ローラー103をスライドレール2の上前部に形成する溝部2aに当接するように付勢している。
また、前記戻しワイヤー104はアウターチューブ105内に支持され、戻しワイヤー104を前方に延出して、他端をアクセルレバー100の途中部に締結している。但し、上記レバー102やステー101をメインレール1の下端に配置することもできる。
このようにして、前記キャッチャボックスBを上昇させると、スライドレール2の上昇によって、ローラー103が溝部2aから出て、図中の二点鎖線103’のように前方に移動し、レバー102を回動し、戻しワイヤー104を引っ張って、アクセルレバー100を低速側の100’の位置に回動させる。
その為に、キャッチャボックスBを上昇させてローンモアAの重心が高くなる際には、アクセルレバー100を低速側に戻し、エンジンEの回転数を下げるので、誤操作により走行クラッチが入り機体を走行させても、急発進することなく緩やかに進み出すのである。
なお、スライドレール2の溝部2aの上下長さを長くすることで、キャッチャボックスBの上昇位置を高くした位置においてアクセル100を低速側に戻す構成とすることもできる。
【0017】
次に、本発明の作業牽制装置について説明する。
本発明の作業牽制装置は、キャッチャボックスBを上昇させたときに、刈取作業ができないように牽制して、刈芝がシュートより吹出さないようにするためのものであり、PTOクラッチに牽制装置を適用している。即ち、該牽制装置は、図6に示すように、前記メインレール1の下部に検知部を配置しており、該検知部はメインレール1の下前部に開口1aを形設し、該開口1a下部に検知アーム111を配している。該検知アーム111の前部は開口1aの前方で枢支し、検知アーム111の後部は開口1aよりメインレール1の内部に挿入し、検知アーム111は前部を支点として、開口1aの範囲内において上下方向に回動可能としている。
また、前記検知アーム111のメインレール1と枢支部の間位置において操作ワイヤー112を締結し、開口1aよりメインレール1内に挿入した検知アーム111の後部上面は、キャッチャボックスBを最下端位置まで下降した際におけるスライドレール2下部(本実施例では支持輪61)が当接するように配して、キャッチャボックスBが最下降位置にあるかを検知している。
【0018】
また、前記操作ワイヤー112はアウターチューブ113によって支持され、操作ワイヤー112の他端は牽制機構と連動連結している。該牽制機構として操作ワイヤー112の他端に牽制ピン116を固設し、該牽制ピン116にスプリング117を連結し、該スプリング117によって操作ワイヤー112を介して検知アーム111を上方に回動するように付勢している。そして、牽制ピン116は被牽制部材の近傍位置に配置している。該被牽制部材はPTOクラッチレバー120と連動するクラッチアーム115からなり、該クラッチアーム115は中央部が支点軸118に枢支され、一端は前記牽制ピン116に当接可能位置まで延設し、他端はスプリング121、ワイヤー122を介してPTOクラッチレバー120と連結されている。
【0019】
このように構成することによって、キャッチャボックスBを下降させた位置においては、スライドレール2下部の支持輪61が検知アーム111と当接して下方に回動して、操作ワイヤー112を引っ張り、牽制ピン116はクラッチアーム115の回動範囲から外れて、牽制装置は解除されている。
そして、前記キャッチャボックスBを上昇させると、スライドレール2が上昇し、支持輪61が61’の如く上昇し、スプリング117の付勢力によって検知アーム111は図中の二点鎖線111’の如くに上方に回動し、牽制ピン116は前下方の116’位置まで移動する。
この牽制ピン116の移動によって、クラッチアーム115は図中の二点鎖線115’の如く回動して、ワイヤー122を介してPTOクラッチレバー120を「切」側へ回動し、PTOクラッチレバー120を「入」側回動した作業時に、キャッチャボックスBを上昇させれば、強制的にPTOクラッチを離脱側に移動させるのである。
また、キャッチャボックスBを上昇させた状態において、PTOクラッチレバー120を、「切」側から「入」側へ回動しようとしても、クラッチアーム115と牽制ピン116が当接しているので、スプリング121に抗して回動するので、強い力が必要となりその操作力でキャッチャボックスBが上昇していることが判り、刈芝の吹出を未然に防止できる。
【0020】
次に、前記作業牽制装置を電気的に構成した参考例を説明する。
図8に示すように、キッチャボックスBを昇降する駆動モーター65はリレー130を介して上限リミットスイッチ134と下限リミットスイッチ135を並列に配置し、更に上限リミットスイッチ134には直列にPTOレバースイッチ136を接続し、前記上限リミットスイッチ134と下限リミットスイッチ135に昇降スイッチ131を接続している。前記PTOレバースイッチ136はPTOクラッチレバー120が「切」位置で閉じる構成とし、前記下限リミットスイッチ135はキャッチャボックスBが最下降位置において開き、該下限リミットスイッチ135は昇降スイッチ131の下降側接点132と接続している。前記上限リミットスイッチ134はキャッチャボックスBの最上昇位置において開くスイッチであり、上限リミットスイッチ134に昇降スイッチ131の上昇側接点133と接続している。従って、PTOクラッチレバー120が「入」側に傾倒した状態においてはPTOレバースイッチ136は開いているので、昇降スイッチ131を上昇側にONしても駆動モーター65を作動することはできず、キャッチャボックスBは上昇されることがなく下降のみできる。
【0021】
また、前記作業牽制装置の参考例を図9、図10、図11より説明する。
エンジンEの燃料供給を停止する燃料ストップソレノイド145をインジェクションやキャブレター等の燃料供給装置に配置し、燃料ストップソレノイド145を励磁することによってエンジンEを停止させる構成としている。この燃料ストップソレノイド145に、リレー146の接点146aを介してキースイッチ149、バッテリー147と接続している。前記リレー146の電磁コイル146bの一側はキースイッチ149と、他側はPTOレバースイッチ136’と検知部としての下限リミットスイッチ135’と直列に接続している。前記下限リミットスイッチ135’は、図9に示すように、昇降フレーム3の最下降位置まで下降した際に、下限リミットスイッチ135’の接点が押されて開くスイッチである。
なお、前記下限リミットスイッチ135’の配設位置は、限定するものではなく、スライドレール2の前下部や、メインフレーム1や機体フレームFに配してもよい。また、前記PTOレバースイッチ136’は、図10に示すように、PTOクラッチレバー120の前部に配置しており、PTOクラッチレバー120を「入」側に回動すると「ON」(閉じる)となるスイッチである。
【0022】
従って、通常の刈取作業時においては、キャッチャボックスBは下降した状態であってPTOクラッチレバー120は「入」側に回動しており、PTOレバースイッチ136’は閉じているが下限リミットスイッチ135’は開いているために、燃料ストップソレノイド145は作動せず、エンジンEは止まることがない。この状態でキャッチャボックスBを上昇させると、下限リミットスイッチ135’は閉じるので、リレー146が作動して接点146aが閉じて燃料ストップソレノイド145が作動してエンジンEは停止し、シュート21から吹き出すことはなく、作業中にキャッチャボックスBを上昇させて重心が高くなることもない。
また、キャッチャボックスBを下降した状態で、PTOクラッチレバー120を「切」側に回動すると、下限リミットスイッチ135’は開いており、PTOレバースイッチ136’も開いており、エンジンEは停止することはない。このときPTOクラッチレバー120を誤って「入」側に回動しても、下限リミットスイッチ135’が開いているのでエンジンEは停止されることがない。また、PTOクラッチレバー120を「切」でキャッチャボックスBを上昇させると、下限リミットスイッチ135’が閉じるが、PTOレバースイッチ136’が開いているので、エンジンEは停止することがない。
そして、このキャッチャボックスBを上昇させた状態で誤ってPTOクラッチレバー120を「入」側に回動すると、下限リミットスイッチ135’が閉じた状態でPTOレバースイッチ136’が閉じるので、リレー146が作動して接点146aが閉じてエンジンEを停止させ、スロワAは駆動されずシュート21の後部より刈芝は放出されることはない。
【0023】
【発明の効果】
本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するのである。
即ち、PTOクラッチを連動機構によってキャッチャボックスを上昇させると、作業機であるスロワやモアに動力が伝達されず、PTOクラッチレバーの誤操作により、開放状態となっているシュート後部より刈芝等を放出することはない。また、刈取作業中にはPTOクラッチが牽制されているので、シュート後端部が開放されることがなく、シュート後端部より刈芝を放出することがなくなる。従って、誤操作に対応する昇降機構を有するローンモアを構成することができる。連動機構を簡潔な構成にしたことによって、コストを低く抑えることができる。
また、該昇降機構Sは、機体フレームFの後部に立設するメインレール1・1と、該メインレール1・1の内側に案内されて昇降するスライドレール2・2と、前記スライドレール2・2に案内されて昇降する昇降フレーム3より構成され、該昇降フレーム3の後部にキャッチャボックスBを固定し、該キャッチャボックスBを昇降可能としたので、機体後部に立設したメインレール1よりスライドレール2が持ち上げられ、このスライドレール2の上部にまでキャッチャボックスBを持ち上げることができて、高い位置まで持ち上げることを可能としている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 腹部にモアを装着し、後部にキャッチャボックスを装着したローンモアの側面図である。
【図2】 本発明のキャッチャボックスの昇降機構を示す側面図一部断面図である。
【図3】 同じく本発明の昇降機構を示す後面図一部断面図である。
【図4】 同じく昇降機構を示す部分側面図一部断面図である。
【図5】 キャッチャボックスを上昇させた状態の側面図である。
【図6】 本発明のPTOクラッチと連動する刈芝吹出防止機構を示す側面図一部断面図である。
【図7】 昇降装置の昇降とアクセルレバーとの連動を示す側面図である。
【図8】 駆動モーターをPTOクラッチレバーにより停止可能とする回路図である。
【図9】 リミットスイッチの配置を示す側面図一部断面図である。
【図10】 セーフティスイッチの配置を示す側面図である。
【図11】 燃料ストップソレノイドの作動を示す回路図である。
【符号の説明】
B キャッチャボックス
M モア
S 昇降機構
21 シュート
112 操作ワイヤー
115 クラッチアーム
116 牽制ピン
Claims (1)
- モアMの側部にスロワAを配置し、該スロワAにシュート21を連結し、該シュート21の他端にキャッチャボックスBの入口を着脱可能として、刈芝を収納可能とするとともに、
機体後部に昇降機構Sを配置し、該昇降機構Sは、機体フレームFの後部に立設するメインレール1・1と、該メインレール1・1の内側に案内されて昇降するスライドレール2・2と、前記スライドレール2・2に案内されて昇降する昇降フレーム3より構成され、該昇降フレーム3の後部にキャッチャボックスBを固定し、該キャッチャボックスBを昇降可能とし、
前記昇降機構Sの下部位置にキャッチャボックスBの下降によって作動する検知部を配置し、該検知部とPTOクラッチとの間に牽制機構を設け、前記検知部と牽制機構を連動連結し,PTOクラッチと被牽制部材を連動連結し、キャッチャボックスBを上昇させると牽制機構が被牽制部材に当接して、PTOクラッチの『入』側への回動を阻止することを特徴とするモアの作業牽制装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21998996A JP3734053B2 (ja) | 1996-08-21 | 1996-08-21 | モアの作業牽制装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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