JP3733398B2 - 記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、木板、樹脂板、金属板、ガラス板、布、紙類、及びそれ以外の材質の平板、並びにそれらの材質からなる異形平面形状を持つ被記録対象物、すなわち従来の記録装置では画像を記録できなかった被記録対象物に画像記録を可能とする記録装置用の搬送ホルダおよびこれを用いた記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、インクジェット方式の特徴を生かして木材や樹脂あるいは金属製の板等の被記録対象物に対して所望の画像情報を記録する記録装置が検討されている。すなわち、被記録対象物を走査移動させるための搬送ベルトを有し、搬送ベルト上に被記録対象物を直接載置して、搬送ベルトによって被記録対象物を記録ヘッドに対して走査移動させるようになっていた。
【0003】
また、被記録対象物の側端部を当接させる側面基準部材と、被記録対象物の先端を検出して画像記録を開始する原点位置検出センサとが設けられており、被記録対象物に対する画像情報のプリント範囲を位置出しするようになっていた。
【0004】
また、被記録対象物の記録面と記録ヘッドとの間隔を最適にする機構も設けられていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記した記録装置の場合には、被記録対象物が4角が直角をなす正方形又は長方形等であることを前提として、被記録対象物の先端とプリント範囲(走査方向の被記録対象物の大きさ)を検出するもので、被記録対象物が、例えば、三角形、円形、多角形等の不定形な特殊な形状の場合には、原点位置検出センサ位置を被記録対象物に合わせて移動させる必要があり、原点位置検出センサの位置調整機構が必要となる。
【0006】
また、特殊な被記録対象物の外形形状に合わせて搬送ベルト位置の調整も必要になる等、プリント時の準備に時間がかかる。
【0007】
また、記録すべき画像情報と被記録対象物の位置合わせをした後に、位置確認のテストプリント作業も必要で、装置コスト・プリント工数が多く、プリント費用が膨大なものになってしまう。
【0008】
本発明は、特殊な被記録対象物についても簡単に画像情報を記録できる記録装置用搬送ホルダおよびこれを用いた記録装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明にあっては、被記録対象物を記録部に対して走査移動させるための搬送手段を備えた記録装置であって、一定の寸法形状の搬送ホルダを前記被記録対象物と前記搬送手段との間に介在させ、被記録対象物を前記搬送ホルダを介して走査移動させ、前記搬送手段の高さを変える高さ調整機構を備え、前記高さ調整機構は、前記搬送手段を昇降させる昇降手段と、記録面高さを検出する検出手段と、調整動作時に搬送ホルダを上昇させて前記検出手段によって記録面高さが所定高さに達したことを検出した時点で前記昇降手段を停止させその後所定量下降させて停止させる昇降制御手段と、を有することを特徴とする。
【0010】
本発明にあっては、搬送ホルダの上面に被記録対象物を載置することにより異形平面形状をした特殊形状の被記録対象物についても、一定の寸法形状の平面形状をした被記録対象物と同様に搬送し、画像記録を行うことができる。
【0011】
ここで搬送ホルダーは定形寸法の平板であることが望ましい。ここで、定形とは2辺に挟まれた角が直角である4角形が好適である。
【0012】
また、外形寸法は前記記録装置の記録可能な最大記録サイズと同じか又は大きい寸法にしておく。
【0013】
搬送ホルダには被記録対象物のずれを防止するための滑り止め手段が設けられていることを特徴とする。
【0014】
この滑り止め手段によって、搬送時にかかる慣性力や記録ヘッド等の記録部の稼動及び上記搬送手段等より生じる振動による被記録対象物の位置ずれが防止される。
【0015】
また、搬送ホルダと搬送手段間も同様に滑り止め手段を設けることが好適である。
【0016】
搬送ホルダは、支持基材と、該支持基材の少なくとも一方の表面に設けられた滑り止め手段とを備えた積層構造とすることが好適である。
【0017】
滑り止め手段としては、摩擦材の摩擦力によって保持するもの、静電吸着効果によって吸着保持するもの、粘着材の粘着力によって粘着保持するもの等種々の手段を採用し得る。
【0019】
滑り止め手段を備えた被記録対象物固定層をA層とし、接着剤を備えた接着層をB層とし、支持基材を備えた支持基材層をC層とした場合に、搬送ホルダが、A層とC層の2層構成、A層とC層とA層の順の3層構成、A層とB層とC層の順の3層構成、A層とB層とC層とB層とA層の順の5層構成およびA層とB層とC層とA層の順の4層構成の積層構造のうちの一の積層構造によって構成されていることを特徴とする。
【0020】
ここで、前記被記録対象物固定層はシリコーン系樹脂又はゴムシート材等の摩擦材が好適である。
【0021】
シリコーン系樹脂としては、従来よりある脱アセトン型、脱オキシム型、脱アルコール型、脱酢酸型、付加型の樹脂がいずれも使用できる。粘度としては1〜130Pa・s、硬さ[JIS−A]としては20〜70のものが適用できる。
【0022】
一方、前記ゴムシート材としては公知のものがいずれも使用できるが、例えばその中でも、シリコーンゴム(Si)、クロロプレンゴム(CR)、ウレタンゴム(UR)、エチレン−プロピレンゴム(EPDM)、フッ素ゴム(FR)、エチレン−酢酸ビニルゴム(EVA)等は、摩擦抵抗や耐薬品性等の特性上、非常に有効なものとして挙げられる。
【0023】
但し、記録装置の上下高さ稼動幅に対し、被記録対象物の適用厚さを広く設けるために、搬送ホルダーの全厚もできるだけ薄く制限されている(数mm程度)。そのため、ゴムシート厚も1.0mm以下がより最適である。
【0024】
接着層としては、シリコーン系樹脂に対しては専用プライマー、ゴムシート材に対しては接着性樹脂が用いられる。
【0025】
専用プライマーに関しては、各社メーカー毎にシリコーン系樹脂に合わせて用意されており、その中で前記支持基材の材質に対応した製品をコーティング又はスプレーして用いる。(例えば、プライマーD、プライマーD2、プライマーT(いずれも信越化学工業(株))等は良好な接着性を示した。)
一方、前記接着性樹脂としては、樹脂又は金属製等の支持基材とゴムシート材を接着することもあり、瞬間接着剤系、エポキシ系、ゴム系等の接着剤を代表的に用いることが望ましい。
【0026】
支持基材を構成する材料としては、1〜3mm厚程度の平板において充分な強度があり、接着性が良く、耐溶剤性・耐薬品性を兼ね備えている樹脂又は金属板である限り、従来公知の物が広く使用でき、例えば、硬質塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、ポリオレフィン樹脂等、さらにアルミニウム板等も好適である。
【0027】
ポリオレフィン樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等の発泡体(緩衝板)も使用できる。これらは、見かけ密度が0.02〜0.2[g/cm2]のものが広く使用でき、数値が大きくなるほど板強度も強くなるので、より好ましい。
【0028】
一方、搬送ホルダの搬送方向と直交する幅方向側端部は、記録装置に設けられた側面基準部材に押し当てることにより基準位置出しが可能な基準端部となっていることを特徴とする。
【0029】
また、搬送ホルダの搬送方向前端部が、記録装置に設けられた原点位置検出手段で検出されて搬送ホルダの先頭の位置出しが可能となっていることを特徴とする。
【0030】
搬送ホルダには、搬送ホルダ上の被記録対象物の位置出しの目安となる目視可能の位置出し模様が設けられていることを特徴とする。
【0031】
位置出し模様は、基準側端部に対して直角の第1の基準ラインと基準側端部と平行の第2の基準ラインとの、少なくとも一方の基準ラインを備えていることを特徴とする。
【0032】
位置出し模様はインクによって形成されるもので、被記録対象物固定層と支持基材層の間にインク吸収材層を積層したことを特徴とする。
【0033】
位置出し模様を、記録装置の記録部によって記録したことを特徴とする。
【0034】
搬送ホルダの支持基材が発泡板を支持基材として使用する場合には、位置出し模様を設ける手段として、少なくとも一方の表面にコーティング・スプレー等により樹脂等のインク吸収材層を含浸させ、記録装置により前記位置出し模様を記録することが簡便である。このような場合には、搬送ホルダを構成する接着層を省くこともできる。
【0035】
ここで使用されるインク吸収材には樹脂材が望ましく、フィルム化する水溶性ポリマーである限り、従来公知のものが広く使用でき、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアルキレンオキシド化合物、及びそれらの誘導体並びに混合物等が好適である。
【0036】
また、必要に応じてにじみ防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤及びシリカ・アルミナ等の無機フィラーを適宜添加することができる。
【0037】
これらのインク吸収性樹脂は2〜15重量%の濃度に水又はアルコール等の溶剤で調整したものをスプレー・コーティング・ハケ塗り等の手段により発泡板表面の凹凸に含浸させるようにして層を形成させる。
【0038】
また、前記支持基材層又は被記録対象物固定層上に設けられる被記録対象物の位置出し模様は、けがき線上への顔料インクの埋め込み、スクリーン印刷による顔料インクの印刷及びゴムシート作製時の一体成形等の手段により得られる。
【0039】
ここで使用される顔料インクは、下地と異色である限り特に制限はなく、従来公知のものが広く適用できる。
【0040】
このように位置だし模様を設けることにより、被記録対象物の記録位置を容易に確認することができる。
【0042】
また、記録されるべき画像を表示する画像表示手段を有し、該画像表示手段には、搬送ホルダに対応するホルダ画像が表示され、該ホルダ画像内の記録されるべき位置に記録画像が重ねて表示されていることを特徴とする。
【0043】
ホルダ画像には、搬送ホルダに付された位置出し模様に対応する位置出し模様が表示されていることを特徴とする。
【0044】
画像表示手段は、記録装置に電気的に接続されるコンピュータのディスプレイであることを特徴とする。
【0046】
前記検出手段は前記記録部による記録中に記録面高さを検出し、記録中に記録面高さが前記所定高さに達したことを前記検出手段が検知したら前記昇降制御手段が前記昇降手段によって前記搬送手段を前記所定量降下させることを特徴とする。
【0047】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
【0048】
図1および図2は本発明の搬送ホルダが用いられる記録装置としてのプリンタが示されている。
【0049】
このプリンタ100は、記録部101と、この記録部101に被記録対象物としてのプリント対象物200を走査移動させるための搬送手段としての搬送ベルト102を備えている。
【0050】
記録部101には、プリント対象物200に対して画像信号に対応して画像を記録する印刷ヘッド103が設けられており、搬送ベルト102によってプリント対象物200を走査移動して画像をライン毎に印刷記録するようになっている。
【0051】
印刷ヘッド103としては、画像信号に応じてインク滴を噴射するバブルジェットヘッドが用いられているが、他の方式を採用してもよい。
【0052】
この発明では、一定の寸法形状の搬送ホルダ1をプリント対象物200と搬送ベルト102との間に介在させ、プリント対象物200を搬送ホルダ1を介して走査移動させるようになっている。
【0053】
すなわち、この搬送ホルダ1の上面にプリント対象物200を載置することにより、異形平面形状をした特殊形状のプリント対象物200についても、一定の寸法形状の平面形状をしたプリント対象物200と同様に搬送し、画像記録を行うことができる。
【0054】
搬送ホルダ1の上面とプリント対象物200間には、プリント対象物200ずれを防止するために、適宜滑り止めが施されており、搬送時にかかる慣性力や印刷ヘッド等の記録部101の稼動及び上記搬送ベルト102等より生じる振動によるプリント対象物200の位置ずれが防止される。
【0055】
もちろん搬送ホルダ1下面と搬送ベルト102上面間にも滑り止めが施される。
滑り止めとしては、摩擦力によって保持するもの、静電吸着効果によって吸着保持するもの、粘着力によって粘着保持するもの等種々の手段を採用し得る。
【0056】
ここで搬送ホルダ1は定形寸法の平板であり、形状は2辺に挟まれた角が直角の4角形状となっている。この搬送ホルダ1の外形寸法はプリンタ100の印刷可能な最大記録サイズと同じか又は大きい寸法に設定される。
【0057】
この搬送ホルダ1の左右一方の側端部1aがサイド基準板104に突当てられて搬送方向に対する幅方向の位置決めがなされ、搬送方向前端部1bがプリンタ100に設けられた原点位置検出手段としての原点位置検出センサ105で検出され、搬送ホルダ1の先頭の位置出しがなされる。
【0058】
搬送ホルダ1には、図3に示すように、搬送ホルダ1上のプリント対象物200の位置出しの目安となる目視可能の位置出し模様としての升目2が設けられている。升目2領域の前後端縁および左右側端縁と、搬送ホルダ1の前後端縁および左右側端縁との間には、所定寸法の余白3が設けられている。
【0059】
この位置出し用の升目2は、基準側端部1aに対して直角の第1の基準ライン41と基準側端部1aと平行の第2の基準ライン42とを備えている。位置出し模様は位置出しの目安にするものであり、升目2に限らず、たとえば、第1の基準ライン41と第2の基準ライン42のいずれか一方だけでもよいし、ラインではなく色分けとしてもよいし、種々の模様を付してもよい。
【0060】
一方、記録画像および記録位置を確認するために、図4に示すように、記録されるべき画像を表示する画像表示装置300が設けられている。この実施の形態の画像表示装置300は、プリンタに電気的に接続されるコンピュータのディスプレイを利用している。
【0061】
この画像表示装置300には、搬送ホルダ1に対応するホルダ画像301が表示され、このホルダ画像301内の記録されるべき位置に記録画像情報302が重ねて表示されている。ホルダ画像301には、搬送ホルダ1に付された位置出し用の升目2模様に対応する升目画像303が表示されている。
【0062】
すなわち、画像表示装置300上に表示された記録画像情報302の範囲の升目画像303の位置に合わせて、プリント対象物200を搬送ホルダ1上の升目2の所定位置に設定する。
【0063】
一方、印刷ヘッド103に対する印刷面高さを調整するために、搬送ベルト102の高さを変える高さ調整機構106を備えている。
【0064】
高さ調整機構106は、搬送ベルト102を昇降させる昇降機構107と、記録面高さを検出する検出機構108と、調整動作時に搬送ベルト102を上昇させて前記検出機構108によって印刷面高さが所定高さに達したことを検出した時点で昇降機構107を停止させその後所定量下降させて停止させる制御装置109と、を備えている。
【0065】
搬送ベルト102は、互いに平行に配設される一対の駆動ロール110と従動ロール111間に巻き掛けられ、搬送面の下面を支持するベルト受け板112が設けられており、ベルトコンベアユニット113として支持フレーム114に一体的に組み付けられている。搬送ベルト102の昇降機構107は、支持フレーム114の下面から下方に延びる一対のラック115と、このラック115と噛合されプリンタ本体側に固定されるピニオン116と、から構成され、ピニオン116をステッピングモータ等の昇降モータM1によって駆動することによって昇降するようになっている。
【0066】
印刷面高さの検出機構108は、印刷ヘッド103の入口側に配置されるもので、プリンタ本体に支点117を中心に揺動自在に支持される印刷面高さ検知レバー118と、この印刷面高さ検知レバー118と所定角度離れて上方に向かって延びるフラグ119と、このフラグ119の揺動によってオンオフされる印刷面高さ検知センサ120と、から構成されている。印刷面高さ検知レバー118の揺動端には搬送ホルダ1および搬送ホルダ1上のプリンタ対象物200の印刷面に接触する接触ローラ121が設けられており、搬送ホルダ1および印刷面に対して転がり接触するようになっている。
【0067】
制御装置109としては、マイクロコンピュータ等によって構成され、プリンタ100自体の制御も行われる。
【0068】
ここで、動作について説明する。
【0069】
まず、搬送ホルダ1をプリンタ100の搬送部入口からサイド基準板104に突当てて搬送ベルト102上に載置する。
【0070】
次いで、ベルト搬送スイッチ122を押して、目視しながらプリント対象物200の被印刷面が印刷面高さ検知レバー118の下に位置するまでベルト搬送する。搬送ベルト102は搬送モータM2によって駆動される。
【0071】
次に、ギャップ調節スイッチ123を押す。
【0072】
すると、昇降モータM1が起動してピニオン116が回転し、このピニオン116に噛合するラック115が上昇し搬送ホルダ1も上昇する。
【0073】
そして、プリント対象物200の被印刷面が印刷面高さ検知レバー118を押し上げ、印刷面高さ検知レバー118が支点117を中心に回動し同時にフラグ119も回動する。
【0074】
このフラグ119の回動を印刷面硬さ検知センサ120が検知し、昇降モータM1をストップする。
【0075】
次に、昇降モータM1を逆回転させ、搬送ベルト102が所定量下降したところでストップする。この実施の形態では、約0.5[mm]下降した時点に設定している。この状態が適正ギャップgになる構造になっており、高さ調整完了である。
【0076】
高さ調整完了後印刷が開始されるが、この間の印刷ヘッド103の保護機能について説明する。
【0077】
印刷面高さ検知レバー118は、印刷中も常時印刷面に接触しており、印刷中に再び印刷面高さセンサ120が被印刷面の上昇を検知したら、昇降モータM1を逆回転させ搬送ベルト102が約0.5[mm]下降したところでストップする。
【0078】
この状態で印刷が続行される。
【0079】
この動作は印刷終了排出まで繰り返し行われる。
【0080】
また、搬送ベルト102の下降端センサ124が設けられており、搬送ベルト102の下降端センサ124と印刷面高さセンサ120が、両方とも検知した場合、搬送も印刷もストップしLED等で構成されるエラ−表示125を点灯させる。この状態は、搬送ベルト102を最下端まで下降したにも関わらず、印刷面高さが高い状態が続いていることを意味しており、何等かの異常が生じたものと判断される。
【0081】
(搬送ホルダの第1の実施の形態)
次に、図5(a)に搬送ホルダ1の構造例を示している。
【0082】
この実施の形態では、升目2の第1,第2の基準ライン3,4はインクによって描かれており、搬送ホルダ1は、支持基材層11と、升目2が描かれるインク吸収性樹脂層12と、被記録対象物固定層としてのメディア固定層13と、を順に積層した3層構造に構成されている。
【0083】
この実施の形態では、発泡ポリエチレン板(t=3mm)を支持基材層11として用い、それに水溶性インク吸収性樹脂層12をコーティングした後、完全に水分が蒸発するまで乾燥させる。
【0084】
乾燥・空冷後、プリンタ100により位置出し用の升目2を等ピッチで印刷する。
【0085】
さらにその上から、滑り止め用の摩擦材としてシリコーン系樹脂を均一にコーティングして乾燥させ、被記録対象物固定層としてのメディア固定層13が形成される。
【0086】
(搬送ホルダの第2の実施の形態)
図5(b)には搬送ホルダの第2の実施の形態を示している。
【0087】
この搬送ホルダ20は、硬質塩化ビニル樹脂板(t=3mm)を支持基材層21として用いている。
【0088】
そして、ハイトゲージ、プラスチックカッター等により等ピッチに第1,第2の基準ライン41,42としてのけがき線を入れ、顔料インク(カーボンブラック、酸化チタン等)を埋め込む。
【0089】
その上から専用プライマー22をコーティングし乾燥させる。
【0090】
さらにその上にシリコーン系樹脂を均一にコーティングしたものを乾燥させ、メディア固定層23が形成している。
【0091】
(搬送ホルダの第3の実施の形態)
図5(c)には搬送ホルダの第3の実施の形態を示している。
【0092】
この搬送ホルダ30は、硬質塩化ビニル樹脂板(t=3mm)を支持基材層31として用いている。
【0093】
この実施の形態の場合は、アクリル樹脂板(t=3mm)を支持基材31として用いる。
【0094】
ハイトゲージ、プラスチックカッター等により等ピッチに第1,第2の基準ライン41,42としてけがき線を入れ、顔料インク(カーボンブラック、酸化チタン等)を埋め込む。
【0095】
その上に合成ゴム系接着剤32をスプレーにより塗布する。
【0096】
メディア固定層33には、ゴミやホコリ等が水洗いにより除去でき、乾燥後は粘着力が再現するような特殊粘着性を有するウレタン系ゴムシート材を用い、支持基材31と貼り合わせる。
【0097】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、三角形,円形,多角形等の特殊な平面形状をした被記録対象物でも、前記搬送ホルダーを使用すれば定形平面形状のプリント対象物と同様に取り扱うことができる。
【0098】
また、搬送ホルダが定形なので、搬送ホルダを介して被記録対象物の位置出しが簡単にできる。
【0099】
また、搬送ホルダのホルダ画像を画像情報を画像表示装置に表示することにより、搬送ホルダ上の被記録対象物の位置出しを簡単にできる。
【0100】
特に、搬送ホルダに位置出し模様を付し、画像表示層ついに位置出し模様画像を表示することにより、搬送ホルダ上の被記録対象物と記録画像の位置出しが一層簡単になる。
【0101】
また、搬送ホルダに滑り止め手段を設けることにより、被記録対象物の位置ずれを防止できる。
【0102】
さらに、滑り止め手段として、水洗い可能で水洗い後に被記録対象物の保持力を回復する特性を有する材料を用いれば、たとえ汚れ等が付着して被記録対象物に対する保持力が低下しても水洗いすればよく、保管性に問題が生じることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の搬送ホルダが用いられるプリンタの概略斜視図である。
【図2】図2は図1のプリンタの機構図である。
【図3】図3は本発明の搬送ホルダの平面図である。
【図4】図4は画像表示装置上の表示画像と搬送ホルダ上のプリント対象物の設置位置の関係を説明するための説明図である。
【図5】図5(a)〜(c)は図3の搬送ホルダの各種積層構造例を示す図である。
【符号の説明】
1 搬送ホルダ
1a 基準側端部
1b 前端部
2 升目
3 余白(プリンタの印刷できない範囲)
41,42 第1,第2の基準ライン
6 原点位置検出センサーの検出面
11,21,31 支持基材層
12 インク吸収性樹脂層
22 プライマ層
32 接着剤層
13,23,33 メディア固定層(被記録対象物固定層)
100 プリンタ(記録装置)
101 記録部
102 搬送ベルト(搬送手段)
103 印刷ヘッド(記録ヘッド)
104 サイド基準板
105 原点位置検出センサ
106 高さ調整機構
107 昇降機構
108 検出機構
109 制御装置
200 プリント対象物(被記録対象物)
300 画像表示装置
301 ホルダ画像
302 記録画像情報
303 升目情報

Claims (20)

  1. 被記録対象物を記録部に対して走査移動させるための搬送手段を備えた記録装置であって、
    一定の寸法形状の搬送ホルダを前記被記録対象物と前記搬送手段との間に介在させ、被記録対象物を前記搬送ホルダを介して走査移動させ
    前記搬送手段の高さを変える高さ調整機構を備え、
    前記高さ調整機構は、前記搬送手段を昇降させる昇降手段と、記録面高さを検出する検出手段と、調整動作時に搬送ホルダを上昇させて前記検出手段によって記録面高さが所定高さに達したことを検出した時点で前記昇降手段を停止させその後所定量下降させて停止させる昇降制御手段と、を有することを特徴とする記録装置
  2. 搬送手段上面に搬送ホルダを載置し、該搬送ホルダ上面に被記録対象物を載置して走査移動することを特徴とする請求項1に記載の記録装置
  3. 搬送ホルダは、最大記録可能な被記録対象物のサイズ以上の寸法に設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の記録装置
  4. 搬送ホルダは平板構造である請求項1,2または3に記載の記録装置
  5. 搬送ホルダには被記録対象物のずれを防止するための滑り止め手段が設けられている請求項1乃至4のいずれか一に記載の記録装置
  6. 搬送ホルダは、支持基材と、該支持基材の少なくとも一方の表面に設けられた滑り止め手段とを備えている請求項5に記載の記録装置
  7. 滑り止め手段は摩擦材である請求項6に記載の記録装置
  8. 滑り止め手段は被記録対象物を静電吸着効果によって吸着保持する構成である請求項6に記載の記録装置
  9. 滑り止め手段は粘着材であり、被記録対象物を粘着力によって粘着保持する構成である請求項6に記載の記録装置
  10. 滑り止め手段を備えた被記録対象物固定層をA層とし、接着剤を備えた接着層をB層とし、支持基材を備えた支持基材層をC層とした場合に、
    搬送ホルダが、A層とC層の2層構成、A層とC層とA層の3層構成、A層とB層とC層の3層構成、A層とB層とC層とB層とA層の5層構成およびA層とB層とC層とA層の4層構成の積層構造のうちの一の積層構造によって構成されていることを特徴とする請求項5,6,7,8または9に記載の記録装置
  11. 搬送ホルダの搬送方向と直交する幅方向側端部が、記録装置に設けられた側面基準部材に押し当てることにより基準位置出しが可能な基準端部となっていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一に記載の記録装置
  12. 搬送ホルダの搬送方向前端部が、記録装置に設けられた原点位置検出手段で検出されて搬送ホルダの先頭の位置出しが可能となっていることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一に記載の記録装置
  13. 搬送ホルダには、搬送ホルダ上の被記録対象物の位置出しの目安となる目視可能の位置出し模様が設けられている請求項1乃至12のいずれか一に記載の記録装置
  14. 位置出し模様は、基準側端部に対して直角の第1の基準ラインと基準側端部と平行の第2の基準ラインとの、少なくとも一方の基準ラインを備えていることを特徴とする請求項13に記載の記録装置
  15. 位置出し模様はインクによって形成されるもので、被記録対象物固定層と支持基材層の間にインク吸収材層を積層したことを特徴とする請求項13または14に記載の記録装置
  16. 位置出し模様を、記録装置の記録部によって記録したことを特徴とする請求項1314または15に記載の記録装置
  17. 記録されるべき画像を表示する画像表示手段を有し、該画像表示手段には、搬送ホルダに対応するホルダ画像が表示され、該ホルダ画像内の記録されるべき位置に記録画像が重ねて表示されていることを特徴とする請求項1乃至16のいずれかに記載の記録装置。
  18. ホルダ画像には、搬送ホルダに付された位置出し模様に対応する位置出し模様画像が表示されている請求項17に記載の記録装置。
  19. 画像表示手段は、記録装置に電気的に接続されるコンピュータのディスプレイであることを特徴とする請求項17または18に記載の記録装置。
  20. 前記検出手段は前記記録部による記録中に記録面高さを検出し、記録中に記録面高さが前記所定高さに達したことを前記検出手段が検知したら前記昇降制御手段が前記昇降手段によって前記搬送手段を前記所定量降下させることを特徴とする請求項1乃至19のいずれかに記載の記録装置。
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