JP5825474B2 - インクジェット捺染装置 - Google Patents
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Description
また、本発明の第1の態様のインクジェット捺染装置は、布地を支持する支持部と、該支持部に支持された布地に対してインクを吐出する吐出部と、を備え、前記支持部は、該支持部に対する布地の位置合わせのために、少なくとも一部が前記支持された布地の外形線より外側にはみ出た位置合わせ用基準部を有する構成であることを特徴とする。
例えば、布地の中心に対して捺染プリントを実行することができる。
尚、前記位置合わせ用基準部には目印が付されている構成でもよい。
また、前記位置合わせ用基準部を設けるだけでよいので、前記支持部を平滑に設けることができ、布地の表面の状態を平らにすることができる。
本態様によれば、第1の態様と同様の作用効果に加え、ユーザーは、布地の両側からはみ出た前記位置合わせ用基準部のはみ出る量を調整し、略同じにすることができる。これにより、前記一の方向における中心に布地の位置を容易に合わせることができる。
本態様によれば、第1または第2の態様と同様の作用効果に加え、ユーザーは、平行な箇所における布地からはみ出した前記位置合わせ用基準部のはみ出し量を調整し、略均等にすることができる。これにより、平行な縁を有さない構成である場合と比較して、より一層容易に前記支持部の中心の位置に布地をセットすることができる。
また、前記基準部分で支持されている布地の皺や折り目を伸ばすことが可能である。
本態様によれば、第1から第3のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、上記第4の態様と同様の作用効果を得ることができる。
本態様によれば、第4または第5の態様と同様の作用効果に加え、前記可動部分を曲げた際、前記基準部分で支持されている布地そのものが完全に伸びない程度の適度な張力で、前記基準部分で支持されている布地の皺や折り目を確実に伸ばすことができる。これにより、捺染プリントされた布地を前記支持部から別の場所に移動して、布地に引っ張る力が作用していない状態にしたときに、布地に捺染プリントされた文字や図柄等が歪んでいるという不具合を低減することができる。
図1に示すのは、本実施例のインクジェット捺染装置1の概略を示す側面図である。
図1に示す如く、本実施例のインクジェット捺染装置1は、吐出部2と、支持部11と、送り手段6とを備えている。このうち、吐出部2は、キャリッジ3と、吐出ヘッド4と、ノズル5とを有している。キャリッジ3は、一例として支持部11の送り方向Yに対する幅方向Xへ、図示しない公知の移動手段によって移動可能に構成されている。例えば、図示しない制御部に制御されたモーターの動力を受けてガイド軸に案内されながら移動することができる。また、吐出ヘッド4は、キャリッジ3に設けられている。また、吐出ヘッド4における支持部11側の面にはインクを吐出するノズル5が形成されている。インクの吐出は制御部によって制御されているのは言うまでもない。
またさらに、送り手段6は、支持部11を送り方向Yへ移動させることができるように構成されている。送り手段6は、一例として、支持台10と、ガイド部9と、プーリー7と、ベルト8とを有している。
そして、支持部11を送り方向Yへ間欠移動させながら、インクを吐出させながらキャリッジ3を幅方向Xへ移動させることにより、TシャツCに対して捺染プリントすることができる。ここで、「捺染プリント」とは、インクで布地に文様を印刷し染色することをいう。
尚、Z軸方向は、鉛直方向である。
図2(A)(B)に示すのは、本実施例の支持部11を示す斜視図である。このうち、図2(A)は可動部分14が基準部分13に対して折り曲げられていない状態である。一方、図2(B)は可動部分14が基準部分13に対して鉛直方向下方へ折り曲げられた状態である。
またさらに、図4(A)(B)に示すのは、本実施例の支持部11にTシャツCを載置した状態を示す平面図である。このうち、図4(A)は可動部分14が基準部分13に対して折り曲げられていない状態である。一方、図4(B)は可動部分14が基準部分13に対して鉛直方向下方へ折り曲げられた状態である。
尚、揺動する機構は、基準部分13との接続箇所にヒンジ部15(図5(A)〜(C)参照)を設けて可動部分14が揺動するように構成してもよい。また、基準部分13との接続箇所の厚みを薄くして接続箇所において折れ曲がることにより可動部分14が揺動するように構成してもよい。
ここで、「類似した形状」とは、半分以上の範囲において、布地(TシャツC)の外形線と平行な縁を有する形状をいう。
またさらに、支持部11は、支持部11の少なくとも一部が布地の一例であるTシャツCの外形線C6より外側にはみ出た位置合わせ用基準部12を有している(図3(A)および図4(A)参照)。
そして、ユーザーは、TシャツCを支持部11にセットする際、一の方向におけるTシャツCの両側からはみ出る位置合わせ用基準部12のはみ出る量を調整し、略同じにする。
尚、はみ出る量は、2〜4cm程度が望ましい。はみ出る量が大きすぎると、両側ではみ出る量を略同じにすることが困難であり、前記中心に合わせにくいからである。同様に、はみ出る量が小さすぎると、両側ではみ出ているのか否かの判断が困難であり、前記中心に合わせにくいからである。
尚、本実施例では、位置合わせ用基準部12が単にTシャツCの両側から外側にはみ出る構成としたが、これに限らない。一の方向において、両側のうちの一方から外側にはみ出る構成でもよい。技術的思想としては、位置合わせ用基準部12がはみ出るようにTシャツCをセットして支持部11に対するTシャツCの位置を合わせることができればよいからである。例えば、位置合わせ用基準部12の色を、他の部分と見分けやすいように他の部分の色と異なるように構成してもよい。また、位置合わせ用基準部12に目印を付してもよい。またさらに、位置合わせ用基準部12と他の部分との境界に線等の目印を付してもよい。これにより、TシャツCの位置を支持部11の中心により容易に合わせることができるからである。
またさらに、可動部分14には、詳しくは後述するように摩擦部材の一例である布テープ16が貼られている。これにより、TシャツCを支持している可動部分14を図3(A)および図4(A)の状態から図3(B)および図4(B)に示す如く鉛直方向下方へ折り曲げた際、基準部分13によって支持されているTシャツC4の箇所の皺W(図5(A)参照)を伸ばすことができる。
吐出部2による捺染プリントが終了した後については、可動部分14を図3(B)および図4(B)の状態から図3(A)および図4(A)に示す状態に戻す。そして、TシャツCを支持部11から下ろして、次のTシャツCをセットする。
図5(A)〜(C)に示すのは、適度にTシャツCの皺Wが伸ばされる様子を示す正面断面図である。
図5(A)に示す如く、基準部分13で支持されている箇所のTシャツCに皺Wがある場合がある。この理由は、ユーザーが支持部11にTシャツCを載置して中心を合わせる際、手で皺を伸ばすが、十分に伸ばすことができない虞があるからである。また、小さい皺Wに気が付かない虞があるからである。
また、可動部分14上のTシャツC5を可動部分14において軽く挟む構造として可動部分14を下方へ揺動させた際に前述したような「適度に」引っ張るように作用するように構成してもよい。上記実施例と同様に、TシャツCにおける基準部分13に支持されている箇所C4の皺Wを伸ばすことができるからである。
またさらに、本実施例において、支持部11の縁の形状は、半分以上の範囲において、TシャツCの外形線C6と平行な縁を有する形状であることを特徴とする。
上記実施例では、基準部分13と可動部分14との接続箇所を中心に鉛直方向下方へ、可動部分14を基準部分13に対して折り曲げて、揺動させていたが、これに限らない。
技術的思想としては、可動部分(14)の一部が鉛直方向下方へ移動することにより、「適度」な力で基準部分13上のTシャツC4を外側へ張ることができればよい。また、襟部分C3、袖の生地の折り返し部分C1、裾の生地の折り返し部分C2等の生地が厚い箇所を吐出ヘッド4と接触しない位置へ移動させることができればよい。
尚、前述した実施例と同様の部材については同じ符号を用いることとし、その説明は省略する。
5 ノズル、6 送り手段、7 プーリー、8 ベルト、9 ガイド部、10 支持台、
11 支持部、12 位置合わせ用基準部、13 基準部分、14 可動部分、
15 ヒンジ部、16 布テープ、C Tシャツ、C1 袖の折り返し部分、
C2 裾の折り返し部分、C3 襟部分、C4 基準部分上のTシャツ、
C5 可動部分上のTシャツ、C6 Tシャツの外形線、W 皺、X 幅方向、
Y 送り方向、Z 鉛直方向
Claims (6)
- 布地を支持する支持部と、
該支持部に支持された布地に対してインクを吐出する吐出部と、を備え、
前記支持部は、
該支持部に対する布地の位置合わせのために、少なくとも一部が前記支持された布地の外形線より外側にはみ出た位置合わせ用基準部と、
布地の外形線より内側の中央部分を支持する基準部分と、
該基準部分より外側であり、布地の外形線より内側において布地を支持する箇所から前記支持部の端部までの部分である可動部分と、を有し、
前記可動部分は、前記吐出部から離れる方向に揺動可能であるインクジェット捺染装置。 - 請求項1に記載のインクジェット捺染装置において、前記位置合わせ用基準部は、少なくとも一の方向において布地の両側から外側へはみ出るインクジェット捺染装置。
- 請求項1または2に記載のインクジェット捺染装置において、前記支持部の縁の形状は、半分以上の範囲において、布地の外形線と平行な縁を有する形状であるインクジェット捺染装置。
- 請求項1から3のいずれか1項に記載のインクジェット捺染装置において、
前記可動部分は、前記基準部分と同一面で布地を支持する位置から前記基準部分に対して、前記基準部分側を中心として該可動部分を基準とした布地側と反対側へ揺動可能であるインクジェット捺染装置。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載のインクジェット捺染装置において、
前記可動部分は、前記基準部分と同一面で布地を支持する位置から該可動部分を基準とした布地側と反対側へ曲がるインクジェット捺染装置。 - 請求項4または5に記載のインクジェット捺染装置において、前記可動部分における布地と接触する箇所の動摩擦係数は、前記基準部分における布地と接触する箇所の静止摩擦係数より高い構成であるインクジェット捺染装置。
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