JP6090577B2 - 記録装置及び記録装置の制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、記録装置及び記録装置の制御方法に関する。
本願において、記録装置には、インクジェットプリンター、ドットインパクトプリンター、複写機等が含まれるものとする。
従来、被記録媒体であるTシャツ等の布帛の表面(記録面)に対して、記録ヘッドから各色のインクを吐出して所望の画像を記録するインクジェット記録装置が開発され、広く使用されている。
このインクジェット記録装置には、装置前方のセット位置に配置されたプラテンに被記録媒体の一例である布帛を載置し、載置後にプラテンを装置本体内に設けられた記録ヘッドと対向する位置に移動させて、被記録媒体に記録するものがある(特許文献1)。
特開2006−240107号公報
このインクジェット記録装置は、被記録媒体を支持するプラテンと、該プラテンを被記録媒体に記録を実行する際の記録開始位置に移動させる移動機構と、当該プラテンによって記録領域に移動させられた被記録媒体に記録を行うインクジェットヘッドとを備えている。前記プラテンは、該プラテンの移動方向に沿って装置本体内から装置前方に延びるベースに設けられたレールに沿って移動するプラテン支持台に取り付けられている。
また、インクジェットヘッドは、被記録媒体の移動方向と交差する装置本体の幅方向を移動方向として往復移動するキャリッジに、前記プラテンと対向可能に取り付けられている。
ところで、一般的にインクジェット記録装置では、前記セット位置と前記記録開始位置との間でプラテンを移動させる際、一定の送り速度で移動させることが行われている。このインクジェット記録装置において被記録媒体の単位枚数あたりの作業時間を向上させるために、記録実行時以外の送り速度は高速であることが望まれている。
しかし、インクジェット記録装置において、例えば、前記記録開始位置から前記セット位置へ前記プラテンを高速で移動させると、前記セット位置側において前記インクジェット記録装置の周辺に位置している物品等とプラテンとが衝突してプラテンを傷つける虞がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、記録装置における被記録媒体の単位枚数あたりの作業時間を短縮すること、及び記録装置の損傷の虞を低減することの少なくとも一方を実現可能な記録装置及び記録装置の制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を達成するため、本発明の第1の態様の記録装置は、被記録媒体に記録を実行する記録部と、前記被記録媒体を支持する媒体支持部と、前記媒体支持部を前記記録部に対して第1の方向に相対移動させる移動機構部と、前記記録部及び前記媒体支持部の内の前記第1の方向に移動する移動体の位置を検出する検出器と、前記検出器の検出情報に基づいて前記移動機構部の動作を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、記録動作実行モードと、該記録動作実行モードと異なる他の動作モードとを有し、前記他の動作モードにおいては、前記記録部による記録実行領域に対し前記第1の方向における前記移動体の移動領域の第1の端部において検出された前記移動体を、前記第1の端部と前記第1の方向において前記第1の端部に対して反対に位置する第2の端部に移動させる際は、前記移動体を第1の速度で移動させ、前記第2の端部において検出された前記移動体を、前記第1の端部に移動させる際は、前記移動体を第1の速度で移動させて、前記第1の方向において前記第1の端部から所定の距離分離れた位置から前記移動体の減速を開始させ、前記所定の距離は、前記第1の端部から前記第2の端部に向けて前記移動体を移動させた際の前記移動体の減速開始位置から停止位置までの距離よりも長いことを特徴とする。
本態様によれば、前記移動体を前記第1の端部に移動させる際、前記第1の端部から前記第2の端部へ、前記第1の端部から前記第2の端部に向けて前記移動体を移動させた際の前記移動体の減速開始位置から停止位置までの距離よりも長い所定の距離分離れた位置から前記移動体を減速させるので前記第1の端部に接近する前記移動体は、低速で移動することになる。したがって、前記移動体を高速で移動させる際よりも速度が遅いので、前記第1の端部の周辺に位置している物品と前記移動体とが衝突しても前記移動体が損傷する虞を低減することができる。また、第1の端部と反対側の第2の端部へは、前記移動体が高速で移動することから、移動時間を短縮することができる。これにより、記録装置における被記録媒体の単位枚数あたりの作業時間を短縮することができる。
尚、ここで「所定の距離」とは、前記第1の端部において前記移動体が前記第1の速度から減速して前記第1の端部において停止することが可能な距離のことを示している。さらに、前記距離は、前記移動体が前記第1の速度から速度0で停止するまでの減速率に応じて設定される。
本発明の第2の態様の記録装置は、第1の態様において、前記移動体が前記第1の端部と前記第2の端部との間に位置する際は、前記移動体を前記第1の端部に向けて前記第1の速度より低速の第2の速度で移動させることを特徴とする。
本態様によれば、前記移動体が前記第1の端部と前記第2の端部との間に位置する際は、前記第1の端部に向けて低速で移動するので、前記第1の端部の周辺に位置している物品と前記移動体とが衝突しても前記移動体が損傷する虞を低減することができる。
本発明の第3の態様の記録装置は、第1または第2の態様において、前記検出器は、前記第1の端部及び前記第2の端部に位置する前記移動体を検出可能に配置された複数の検出部を備えることを特徴とする。
本態様によれば、検出器は前記第1の端部及び前記第2の端部にそれぞれ検出部が配置されているので、第1の端部において前記移動体を検出して確実に減速させることができる。その結果、前記第1の端部の周辺に位置している物品と前記移動体とが衝突しても前記移動体が損傷する虞を低減することができる。
本発明の第4の態様の記録装置は、第1から第3のいずれか一の態様において、前記制御部は、前記検出器により前記移動体が前記第1の端部及び前記第2の端部のいずれにおいても検出されない場合、前記移動体を前記第1の端部に向けて前記第1の速度より低速の第2の速度で移動させることを特徴とする。
本態様によれば、前記検出器により前記移動体が前記第1の端部及び前記第2の端部のいずれにおいても検出されない場合、すなわち前記移動体の位置が前記第1の方向において不明な場合でも前記第1の端部に向けて前記第1の速度より低速の第2の速度で移動させるので、前記第1の端部の周辺に位置している物品と前記移動体とが衝突しても前記移動体が損傷する虞を低減することができる。
本発明の第5の態様の記録装置は、第1から第3のいずれか一の態様において、前記移動体を前記第2の端部から前記第1の端部に移動させる際、前記第1の端部と前記第2の端部との間で前記移動体を一時停止させることを特徴とする。
本態様によれば、前記移動体を前記第2の端部から前記第1の端部に移動させる際、前記第1の端部と前記第2の端部との間で前記移動体を停止させるので、前記第1の端部における前記移動体の減速を確実にすることができる。その結果、前記移動体が損傷する虞を低減することができる。
本発明の第6の態様の記録装置は、第5の態様において、前記移動体を停止させた後、前記移動体を前記第1の端部に向けて前記第1の速度より低速の第2の速度で移動させることを特徴とする。
本態様によれば、前記移動体を前記第2の端部から前記第1の端部に移動させる際、前記移動体を一時停止後に前記第1の速度より低速の第2の速度で前記第1の端部に向けて移動させるので前記移動体が損傷する虞を低減することができる。
本発明の第7の態様の記録装置は、第1から第6のいずれか一の態様において、単一の操作スイッチを備え、前記移動体が前記第1の端部に位置する際、前記操作スイッチが操作された場合、前記移動体を前記第1の端部から前記第2の端部へ移動させ、前記移動体が前記第2の端部に位置する際、前記操作スイッチが操作された場合、前記移動体を前記第2の端部から前記第1の端部へ移動させ、前記移動体が移動中に前記操作スイッチが操作された場合、前記移動体の移動を停止させ、前記移動体が前記第1の端部と前記第2の端部との間の位置に停止している際、前記操作スイッチが操作された場合、前記移動体を前記第1の端部へ向かって移動させることを特徴とする。
本態様によれば、単一の操作スイッチが操作されることにより、前記第1の端部と前記第2の端部との間における前記移動体の位置に応じて予め設定された動作を実行するので、ユーザーは前記移動体の位置に応じて複雑な操作をする必要がなく、記録装置における作業性を向上させることができる。
本発明の第8の態様の記録装置は、第1から第7のいずれか一の態様において、前記制御部は前記記録動作実行モードを実行する際、前記移動体を前記第2の端部から前記第1の端部へと移動させることを特徴とする。
本態様によれば、前記記録動作実行モードを実行する際、前記移動体を前記第2の端部から前記第1の端部へと移動させるので、前記媒体支持部を移動させる前記移動機構部においてバックラッシの影響を抑制し、前記媒体支持部を精度良く移動させることができるので前記被記録媒体の搬送の精度を向上させることができ、すなわち前記被記録媒体への記録精度を向上させることができる。
本発明の第9の態様の記録装置の制御方法は、被記録媒体に記録を実行する記録部と前記被記録媒体を支持する媒体支持部とが第1の方向において相対移動可能に構成された記録装置において、前記記録部及び前記媒体支持部の内の前記第1の方向に移動する移動体の位置を検出する検出器により、前記移動体の位置を検出する工程と、前記媒体支持部を前記記録部に対して第1の方向に相対移動させる移動機構部の動作を前記検出器の検出情報に基づいて制御する制御部に前記検出された前記移動体の位置情報を送信する工程と、記録動作実行モードと該記録動作実行モードと異なる他の動作モードを有する前記制御部における他の動作モードにおいて、前記移動体の位置情報に基づいて前記移動体を前記記録部による記録実行領域に対して前記第1の方向における第1の端部において検出された前記移動体を前記第1の端部から該第1の端部と前記第1の方向において反対に位置する第2の端部へ移動させる際、前記移動体を第1の速度で移動させる工程と、前記第2の端部において検出された前記移動体を前記第2の端部から前記第1の端部へ移動させる際、第1の速度で移動させて、前記第1の端部から前記第2の端部へ、前記第1の端部から前記第2の端部に向けて前記移動体を移動させた際の前記移動体の減速開始位置から停止位置までの距離よりも長い所定の距離分離れた位置から前記第1の端部に向けて前記移動体の減速を開始させる工程とを有することを特徴とする。
本態様によれば、第1の態様と同様の作用効果を得ることができる。
本発明の第10の態様の記録装置の制御方法は、第9の態様において、前記移動体が前記第1の端部と前記第2の端部との間に位置する際、前記制御部は前記移動体を前記第1の速度よりも低速の第2の速度で前記第1の端部に向けて移動させる工程を有することを特徴とする。
本態様によれば、第2の態様と同様の作用効果を得ることができる。
本発明の第11の態様の記録装置の制御方法は、第10の態様において、前記検出器により前記移動体が前記第1の端部及び前記第2の端部のいずれにおいても検出されない場合、前記移動体を前記第1の端部に向けて第2の速度で移動させる工程を有することを特徴とする。
本態様によれば、第4の態様と同様の作用効果を得ることができる。
本発明の第12の態様の記録装置の制御方法は、第9または第10の態様において、前記制御部は前記移動体を前記第2の端部から前記第1の端部に移動させる際、前記第1の端部と前記第2の端部との間で前記移動体を停止させる工程を有することを特徴とする。
本態様によれば、第9または第10の態様の作用効果に加えて、第5の態様と同様の作用効果を得ることができる。
本発明の第13の態様の記録装置の制御方法は、第12の態様において、前記移動体を停止させた後、前記移動体を前記第1の端部に向けて前記第1の速度より低速の第2の速度で移動させる工程を有することを特徴とする。
本態様によれば、第12の態様の作用効果に加えて、第6の態様と同様の作用効果を得ることができる。
本発明の第14の態様の記録装置の制御方法は、第9から第13のいずれか一の態様において、前記制御部は、前記記録動作実行モードを実行する際、前記移動体を前記第2の端部から前記第1の端部に向けて移動させる工程を有することを特徴とする。
本態様によれば、第9から第13のいずれか一の態様の作用効果に加えて、第8の態様と同様の作用効果を得ることができる。
本発明に係る記録装置の外観斜視図。 本発明に係る記録装置の側面図。 本発明に係る記録装置の制御の概要図。 本発明に係る記録装置においてカバー部を開いた状態を示す外観斜視図。 本発明に係る記録装置においてカバー部を開いた状態における保守領域の斜視図。 本発明に係る記録装置における移動機構部の斜視図。 本発明に係る記録装置における移動機構部の斜視図。 本発明に係る記録装置における移動機構部の正面図。 本発明に係る記録装置における移動機構部の側面図。 本発明に係る記録装置における第1の端部に位置する媒体支持部を示す側面図。 本発明に係る記録装置における第1の端部と第2の端部との間に位置する媒体支持部を示す側面図。 本発明に係る記録装置における第2の端部に位置する媒体支持部を示す側面図。 本発明に係る記録装置における媒体支持部及び移動機構部の動作に関するフローチャート。 本発明に係る記録装置において第1の端部から第2の端部に移動する媒体支持部の速度制御図。 本発明に係る記録装置において第2の端部から第1の端部に移動する媒体支持部の速度制御図。 本発明に係る記録装置において記録動作実行モードの実行時における媒体支持部の速度制御図。 本発明に係る記録装置において媒体支持部の位置が不明である際の速度制御図。 本発明に係る記録装置において第2の端部から第1の端部に移動する媒体支持部の速度制御の変更例における速度制御図。 本発明に係る記録装置において第2の端部から第1の端部に移動する媒体支持部の速度制御の変更例における速度制御図。
各図において示すX−Y−Z座標系はX軸方向がキャリッジの走査方向、Y軸方向が被記録媒体の移動方向、Z軸方向が装置高さ方向(鉛直方向)を示している。尚、各図において−Y軸方向を装置前面側とし、+Y軸方向側を装置背面側とする。
<<<記録装置の概要>>>
図1を参照するに、記録装置10が示されている。記録装置10は、記録部12と、該記録部12から装置前方すなわち−Y軸方向及び装置後方すなわち+Y軸方向にそれぞれ突出する移動部14とを備えている。
記録部12は、ハウジング16と、カバー18と、操作部20と、キャリッジ22(図2及び図3参照)と、制御部84を備えている。また、記録部12は、キャリッジ22の移動領域における記録領域の外側に、後述するフラッシングパッド24と、ミスト回収ファン26と、インクカートリッジ収容部28(図2破線部参照)とを備えている。
ハウジング16には、記録部12に対して開閉可能なカバー18が設けられている。カバー18を記録部12に対して開いた状態とした際、記録部12の内部を外部から目視することができる。また、ハウジング16には、記録装置10を操作するための単一の操作スイッチ30(図1参照)及び液晶パネル等を備える操作部20が設けられている。尚、単一の操作スイッチ30については、移動部14の構成及びその動作についての説明後、再度説明する。
また、操作部20は、図1におけるY軸方向においてハウジング16の幅方向の中央部に設けられている。このため、作業者はY軸方向において移動部14の両側(図1において+X軸方向及び−X軸方向)から操作部20を操作することができる。
また、制御部84は、図3に示すように、操作部20からの入力に応じて記録部12及び移動部14を制御する。具体的には、制御部84は、記録部12の後述するキャリッジ22の移動及び記録実行動作、移動部14の後述する移動機構部44の移動動作を制御する。また、制御部84は、後述する検出器56、58、エンコーダー74及び障害物検出センサー82の検出情報に基づいて記録部12及び移動部14を制御する。
<<<記録部の構成について>>>
記録部12は、ハウジング16内部にX軸方向を主走査方向とし、該主走査方向に移動可能に構成されたキャリッジ22を備えている。キャリッジ22は、該キャリッジの下部にインクを吐出する記録ヘッド32を備えている。
図4においてキャリッジ22はハウジング16内において主走査方向であるX軸方向に沿って移動可能に構成されている。キャリッジ22は、非記録状態にある際、図4に示すようにキャリッジ22の移動領域において記録領域の外側の一方に位置するホームポジションに移動している。本実施例では、ホームポジションは移動領域において記録領域の外側−X軸方向側に設定されている。
また、ハウジング16内のホームポジションにおいてキャリッジ22の下方には、キャップ(図示せず)とワイパー(図示せず)とが設けられている。前記キャップ(図示せず)は、キャリッジ22がホームポジションに位置する際、該ホームポジションにおいて記録ヘッド32を下方から付勢するとともに記録ヘッド32のインク吐出ノズル(図示せず)を覆ってノズル面(図示せず)を保護する。
ワイパー(図示せず)は前記キャップ(図示せず)に隣接して配置されている。前記ワイパーは、キャリッジ22がホームポジションから主走査方向すなわちX軸方向に沿って移動する際あるいはホームポジションに対して+X側の位置からホームポジションに移動する際、記録ヘッド32の前記ノズル面を擦るように配置されている。前記ワイパー(図示せず)は、X軸方向に延びるブレード部材として構成されている。したがって、前記ワイパーは、キャリッジ22の記録ヘッド32のノズル面付着したインクを前記ノズル面から払拭する。これにより、前記ノズル面にインクが固化して付着することを防止することができる。
また、図4及び図5を参照するに、キャリッジ22の移動領域における記録領域の外側の他方すなわち図4及び図5における+X軸方向側にはフラッシングパッド24と、ミスト回収ファン26とが設けられている。尚、本実施例では、フラッシングパッド24及びミスト回収ファン26は移動領域において前記キャップ(図示せず)及び前記ワイパー(図示せず)が設けられた側と反対側に配置されている。フラッシングパッド24は、インク吸収部材34を備えている。
一般的に、本実施形態の記録装置10のようなインクジェットプリンターでは、記録ヘッド32の前記ノズルに付着したインクにより前記ノズルが詰まることを防止するために、定期的に前記インク吐出ノズルからインクを吐出させるフラッシングが必要となる。フラッシングは、記録実行前、所定回数の記録実行後又は記録装置10の電源投入時等にキャリッジ22をフラッシングパッド24の直上に移動させて、前記インク吐出ノズルからインクを吐出させることにより行われる。
キャリッジ22をフラッシングパッド24の直上に移動させてフラッシングが行われると、記録ヘッド32の前記インク吐出ノズルから吐出されたインクをフラッシングパッド24のインク吸収部材34が吸収する。
ミスト回収ファン26は、記録装置10に電源が投入されている間において常時作動する。ミスト回収ファン26は、キャリッジ22をフラッシングパッド24の直上に移動させてフラッシングが行われた際、インク吸収部材34に吸収されずにハウジング16内を浮遊することとなるインクミストを回収する。また、ミスト回収ファン26は記録装置10の電源投入時、常時作動しているので、ハウジング16内を浮遊するインクミストを回収することができ、前記インクミストの回収性を高めることができる。尚、ミスト回収ファン26はインクミストを捕獲するフィルターを備えている。
また、記録部12においてハウジング16の前面すなわち図1における−Y軸方向側には、インクカートリッジ収容部カバー36、36が、記録部12に対して開閉可能に設けられている。更にハウジング16内には、インクカートリッジ収容部28(図2参照)が設けられている。インクカートリッジ収容部カバー36を記録部12に対して開いた状態とした際、インクカートリッジ収容部28がハウジング16の外側に露呈する。この状態においてインクカートリッジ収容部28では複数のインクカートリッジ38(図2参照)を着脱可能に取り付けて収容することができる。
尚、インクカートリッジ収容部28に取り付けられた複数のインクカートリッジ38において各インクカートリッジ38内に格納されたインクを図示しない供給機構によりキャリッジ22の記録ヘッド32に供給する。
<<<移動部の構成について>>>
次いで、図1、図2及び図4を参照して移動部14について説明する。移動部14は、ベース40と、媒体支持部42と、移動機構部44とを備えている。ベース40は、記録部12から該記録部12の前方及び後方に突出し、Y軸方向に延びている。このように、ベース40は一部を記録部12の前面側及び背面側に突出させている。
また、ベース40の上面には、Y軸方向に沿って媒体支持部42を移動させる移動機構部44が設けられている。また、移動部14において記録部12から背面側に突出している部分には、移動部保護カバー46により覆われている。本実施例において、媒体支持部42は平板状のトレイとして構成され、Tシャツ等の布帛が載置されるように構成されている。
次いで、図6ないし図8を参照して、移動機構部44について説明する。図6及び図7に示すように移動機構部44は、媒体支持部保持具48と、基台50と、無端ベルト駆動部52と、ガイドレール54、54と、検出器56、58と、駆動機構60とを備えている。
本実施例において、基台50は矩形の板状部材として構成されている。基台50の上面には媒体支持部保持具48が取り付けられている。媒体支持部保持具48には、高さ調整部62が設けられている。媒体支持部42は高さ調整部62を介して媒体支持部保持具48に取り付けられている。高さ調整部62は、媒体支持部42の記録ヘッド32との図2におけるZ軸方向の距離を調整可能に構成されている。
基台50は、図6及び図7におけるX軸方向の両端部にガイドレール保持部50a、50aが設けられている。また、ガイドレール54、54はベース40の上面において図6及び図7におけるX軸方向に互いに間隔をおいて配置され、Y軸方向に延びている。本実施例においてガイドレール54、54はボールスプライン軸として構成されている。つまり、ガイドレール保持部50aにはガイドレール54が挿入され、ガイドレール保持部50aとガイドレール54とは相対移動可能に構成されている。本実施例において、ガイドレール保持部50aとガイドレール54とはボールスプラインとして構成されている。また、本実施例においてガイドレール54の軸直径の寸法dは13mmに設定されている。
また、図6及び図7においてX軸方向におけるガイドレール54、54の間にはY軸方向に延びる無端ベルト駆動部52が配置されている。無端ベルト駆動部52はタイミングベルト64と、駆動プーリー66と、従動プーリー68とを備えている。尚、本実施例においてタイミングベルト64の図8におけるX軸方向の幅Wは25mmに設定されている。つまり、タイミングベルト64の幅Wの寸法は、ガイドレール54の軸直径の寸法dよりも大きく設定されている。
駆動プーリー66は、図6において第2の端部すなわち+Y軸方向側に配置され、従動プーリー68は第1の端部すなわち−Y軸方向側に配置されている。タイミングベルト64は、駆動プーリー66と従動プーリー68との間で掛け回されている。タイミングベルト64は基台50の下面の少なくとも一部と係合している。
図7に示すように、駆動プーリー66は駆動軸70を介して駆動機構60に接続されている。駆動機構60は駆動モーター72と、エンコーダー74と、駆動伝達部76とを備えている。駆動モーター72が回転すると、駆動伝達部76及び駆動軸70を介して駆動プーリー66に駆動力が伝達され、該駆動プーリー66が正転あるいは逆転方向に回転駆動させられる。これにより、タイミングベルト64も駆動プーリー66と従動プーリー68との間で回転し、基台50を移動機構部44の移動領域において「第1の端部」としての+Y軸方向側に位置する端部から移動機構部44の移動領域において「第2の端部」としての−Y軸方向側に位置する端部、あるいは−Y軸方向側の端部(第2の端部)から+Y軸方向側の端部(第1の端部)に移動させる。
尚、エンコーダー74は、駆動伝達部76における回転を検出し、その検出情報を制御部84に送信する。制御部84は、エンコーダー74からの検出情報に基づいて移動機構部44における基台50のY軸方向における移動を制御する。
また、基台50の上面には、板状の検出部78が設けられている。本実施例において、検出部78は、−X軸方向側のガイドレール保持部50aよりも−X軸方向側に突出するように配置されている。また、検出部78はY軸方向において基台50の中央付近に設けられている。また、本実施例において、検出器56、58はスリット状の検出器として構成されている。検出部78は、検出器56、58のスリット部に受け入れられた際、検出器56、58により検出される。
本実施例において、検出器56は図6及び図7における−Y軸方向側に設けられている。また、基台50が最も−Y軸方向側に移動した位置、すなわち媒体支持部42に被記録媒体が載置されるセット位置をY1(図10参照)とした際、検出器56は、位置Y1よりも図10における+Y軸方向側に距離L1をおいた位置Y3に設けられている。本実施例において位置Y1と位置Y3との距離L1は、基台50が+Y軸方向から位置Y1に向けて移動する際、検出器56により検出部78を検出して基台50を後述する第2の速度V2から減速させて基台50を位置Y1に停止させることが可能な距離に設定されている。
また、本実施例において、検出器56は、媒体支持部42が位置Y1(第1の端部)に位置していることを検出することが可能に構成されている。具体的には、媒体支持部42が位置Y1に位置している際、検出部78が検出器56のスリット部に受け入れられた状態となっており、検出器56が検出状態となっている。また、位置Y1と位置Y3との距離L1は、媒体支持部42が位置Y1に位置している状態で、検出器56が検出部78つまり媒体支持部42を検出可能な距離に設定されている。
また、検出器58は図6及び図7における+Y軸方向側に設けられている。また、基台50が最も+Y軸方向側に移動した位置、すなわち記録開始位置をY2(図10参照)とした際、検出器58は、位置Y2よりも図10における−Y軸方向側に距離L2をおいた位置Y4に設けられている。本実施例において位置Y2と位置Y4との距離L2は、基台50が位置Y2に向けて移動する際、検出器58により検出部78を検出して基台50を第1の速度V1から減速させて基台50を位置Y2に停止させることが可能な距離に設定されている。
また、位置Y2は、媒体支持部42の移動を停止させ、媒体支持部42の移動方向を逆転させる位置でもあるため、媒体支持部42の移動反転位置ということもできる。さらに、本実施例では、記録実行動作の移動開始位置である位置Y2を記録開始位置としたが、記録開始位置はY軸方向における記録実行領域におけるインク吐出開始位置すなわち記録動作実行位置とすることができる。
また、本実施例において、検出器58は、媒体支持部42が位置Y2(第2の端部)に位置していることを検出することが可能に構成されている。具体的には、媒体支持部42が位置Y2に位置している際、検出部78が検出器58のスリット部に受け入れられた状態となっており、検出器58が検出状態となっている。また、位置Y2と位置Y4との距離L2は、媒体支持部42が位置Y2に位置している状態で、検出器58が検出部78つまり媒体支持部42を検出可能な距離に設定されている。
また、図8及び図9を参照するに、媒体支持部保持具48には、移動機構部カバー80が設けられている。図8に示すように、移動機構部カバー80はX軸方向に延び、基台50、ガイドレール54、54、検出器56、58、駆動機構60の+Z軸方向側に位置している。さらに、図8及び図9に示すように移動機構部カバー80の+Y軸方向側の端部80aは+Z軸方向側に延び、かつ媒体支持部42が設けられたZ軸方向における位置まで延びている。
したがって、媒体支持部42に載置されたTシャツ等の被記録媒体が媒体支持部42から落下した際、前記被記録媒体が移動機構部44と接触することがないので前記被記録媒体が移動機構部44の駆動機構に巻き込まれて損傷する虞を低減する、あるいは損傷することを防止することができる。
次いで、図9を参照するに、記録部12のハウジング16内に障害物検出センサー82が設けられている。障害物検出センサー82は、媒体支持部42を移動機構部44により位置Y1から位置Y2に移動させた際、媒体支持部42に障害物があるか否かを検出する。尚、ここでいう障害物とは、被記録媒体に付着したゴミやほこり、被記録媒体の皺や浮き等、記録ヘッド32と接触した場合に記録ヘッド32及び被記録媒体の少なくとも一方に障害または不具合をもたらす可能性があるものをいう。
いいかえると、障害物検出センサー82は、媒体支持部42に載置された被記録媒体や異物の高さが、図2におけるキャリッジ22の記録ヘッド32と接触可能な高さであるか否かを検出する。障害物検出センサー82により検出された被記録媒体の浮き等の検出情報は、制御部84に送信される。制御部84は、検出情報に基づき媒体支持部42上に障害物があると判断した場合、移動機構部44を介して媒体支持部42を位置Y2から位置Y1へと戻すように制御する。
<<<媒体支持部及び移動機構部の動作について>>>
次いで図10ないし図17を参照して媒体支持部42及び移動機構部44の動作について説明する。媒体支持部42及び移動機構部44は、図10における位置Y1(第1の端部)から図12における位置Y2(第2の端部)までを無端ベルト駆動部52を駆動させることにより往復動可能に構成されている。
図13におけるステップS1として、ユーザーは操作部20の単一の操作スイッチ30(図1参照)を押す。次いでステップS2として、制御部84は検出器56、58に検出部78を検出させ、媒体支持部42が位置Y1または位置Y2のいずれかに位置しているかを確認する。
ステップS3として、媒体支持部42が位置Y1に位置している場合、図14に示すように媒体支持部42を位置Y1から位置Y2に向けて移動させつつ、第1の速度V1となるまで加速させる。尚、本実施例において、一例として第1の速度V1は7インチ/秒に設定されている。また、媒体支持部42を位置Y1から位置Y2に向けて移動させた際、位置Y3(検出器56の検出位置)を通過するので、制御部84は検出器56及びエンコーダー74からの信号に基づいて媒体支持部42の移動距離を監視する。そしてステップS4として、媒体支持部42を第1の速度V1で位置Y3(検出器56の検出位置)から距離L3分移動させた後、媒体支持部42を減速させる。
また、媒体支持部42が位置Y3から距離L3離れた位置Y4まで移動している際、障害物検出センサー82により媒体支持部42に障害物が存在するか否かを検出する。
また、媒体支持部42が図10におけるY軸方向においてキャリッジ22が設けられている位置を通過した後、キャリッジ22を図4におけるキャリッジ22の移動領域の−X軸方向側の端部(ホームポジション)から+X軸方向側のフラッシング位置まで移動させる。このようにキャリッジ22を動作させることにより、媒体支持部42が位置Y2に停止した状態でキャリッジ22を動作させる場合よりも記録装置10における1枚あたりの記録動作時間を短縮することができる。
ステップS5として、媒体支持部42を位置Y2に停止させる。尚、媒体支持部42及び移動機構部44が位置Y2に停止した状態において、移動機構部44に設けられた移動機構部カバー80の端部80aは、移動部保護カバー46に近接する。
ステップS6として、障害物検出センサー82の検出情報に基づいて媒体支持部42に障害物が存在すると判断された場合は、位置Y2に停止している媒体支持部42をセット位置Y1に移動させる。媒体支持部42に障害物が存在しないと判断された場合は、被記録媒体への記録動作を実行する。記録動作については、後ほどステップS12からステップS14まで説明する。
媒体支持部42に障害物が存在する場合、ステップS7として図15に示すように、媒体支持部42を記録開始位置Y2からセット位置Y1に向けて移動させつつ、第1の速度V1まで加速させる。
また、媒体支持部42を位置Y1に向けて移動させた際、位置Y4(検出器58の検出位置)を通過するので、制御部84は検出器58及びエンコーダー74からの信号に基づいて媒体支持部42の移動距離を監視する。そしてステップS8として、媒体支持部42を第1の速度V1で位置Y4(検出器58の検出位置)から−Y軸方向側に距離L4分離れた位置Y6(図15参照)まで移動させた後、媒体支持部42を第1の速度V1から減速させる。
すなわち、本実施例では、媒体支持部42は位置Y2から所定の距離L2+L4分の距離を置いた位置Y6から減速される。尚、この位置は検出器56の検出位置Y3よりも位置Y2側に位置し、位置Y1までに媒体支持部42を第1の速度V1から確実に減速させることができる位置に設定されている。
また、媒体支持部42が第1の端部に向かう場合の減速開始位置は、位置Y6である。つまり、位置Y6は、位置Y1から位置Y2へ所定の距離分だけ離れた位置として設定されている。このため、位置Y1と位置Y6との距離L8は、媒体支持部42が第2の端部に向かう場合の減速開始位置Y4から停止位置であるY2までの距離L2(図14参照)よりも長く設定されている。
そして、ステップS9として、位置Y4(検出器58の検出位置)から距離L5分離れた位置Y5(図15参照)に媒体支持部42を停止させる。次いで、ステップS10として制御部84は、位置Y5に停止している媒体支持部42を位置Y1に向けて移動させ、第2の速度V2でセット位置Y1まで移動させる。尚、本実施例において位置Y5とは、図2におけるY軸方向において媒体支持部42の前端部42aがベース40の前端部40aに対して同じ位置となる際の移動部14における移動機構部44の位置である。また、本実施例において、一例として第2の速度V2は2.45インチ/秒に設定されている。
そして、制御部84は、媒体支持部42をセット位置Y1に停止させる。この際、制御部84は、操作部20に設けられた液晶パネル等の表示手段において障害物検出センサー82が異常を確認したことを表示し、媒体支持部42に支持された被記録媒体の再セットや交換等をユーザーに促すことができる。
また、図10に示すように−Y軸方向側(第1の端部)における位置Y3及び+Y軸方向側(第2の端部)における位置Y4にそれぞれ検出器56、58が配置されているので、−Y軸方向側(第1の端部)において媒体支持部42を検出して確実に減速させることができる。さらに本実施例では、媒体支持部42を+Y軸方向側(第2の端部)から−Y軸方向側(第1の端部)に移動させる際、位置Y1と位置Y2との間で媒体支持部42を一時停止させるので、−Y軸方向側における媒体支持部42の減速を確実にすることができる。その結果、位置Y1側に位置する物品及び記録装置10が損傷する虞を低減することができる。
また、媒体支持部42及び移動機構部44を+Y軸方向側から−Y軸方向側に移動させる際、媒体支持部42及び移動機構部44を位置Y5で一時停止させた後に第1の速度V1より低速の第2の速度V2で−Y軸方向側に向けて移動させるので、より記録装置10の安全性を向上させることができる。
尚、ここで位置Y5は、Y軸方向において媒体支持部42及び移動機構部44が、ベース40の前端部40aよりも−Y軸方向側に突出しない位置に設定されている。さらに、媒体支持部42及び移動機構部44がベース40の前端部40aよりも−Y軸方向側に突出して移動する際、媒体支持部42及び移動機構部44は第2の速度V2で移動するように設定されている。その結果、位置Y1側に位置する物品及び記録装置10が損傷する虞を低減することができる。
次いで、ステップS6において媒体支持部42に支持された被記録媒体に障害物が存在していない場合について説明する。ステップS12として、図16に示すように制御部84は媒体支持部42を記録開始位置Y2からセット位置Y1に向けて移動させつつ、第3の速度V3まで加速させる。尚、本実施例において、一例として第3の速度V3は6インチ/秒に設定されている。
また、この際、前記フラッシング位置(図4におけるキャリッジ22の移動領域のX軸方向側の端部)において記録ヘッド32にフラッシングを実行した後、記録ヘッド32(図2参照)を媒体支持部42に支持された被記録媒体と対向する位置に移動させる。
また、媒体支持部42を位置Y1に向けて移動させた際、位置Y4(検出器58の検出位置)を通過するので、制御部84は検出器58及びエンコーダー74からの信号に基づいて媒体支持部42の移動距離を監視する。そしてステップS13として、制御部84は媒体支持部42が記録開始位置Y2から距離L7の位置(記録動作実行位置)に達するとキャリッジ22及び記録ヘッド32(図2参照)に記録動作実行モードを実行させて、被記録媒体への記録を行う。
尚、本実施例では、記録動作実行中において媒体支持部42及び移動機構部44は、記録実行領域内を位置Y1に向けての送り動作と一時停止動作とを交互に行う間欠送り動作で図2における−Y軸方向へ移動する。
記録動作実行モード実行中において、制御部84は媒体支持部42及び移動機構部44を無端ベルト駆動部52により図10ないし図12における−Y軸方向側に移動させる。この際、無端ベルト駆動部52は、媒体支持部42及び移動機構部44を−Y軸方向側にのみ移動させる。
これにより、前記記録動作実行モードを実行する際、媒体支持部42及び移動機構部44を位置Y2の側から位置Y1の側へと移動させるので、媒体支持部42を移動させる移動機構部44においてバックラッシ及びタイミングベルト64の伸びの影響を抑制し、媒体支持部42を精度良く移動させることができるので被記録媒体の搬送の精度を向上させることができ、すなわち被記録媒体への記録精度を向上させることができる。
次いで、ステップS14として、媒体支持部42が位置Y4から距離L4離れた位置Y6(図16参照)に達した際、記録動作実行モードを終了し、媒体支持部42を第3の速度V3から減速させる。そしてステップS9からステップS11までの動作を実行する。
また、記録動作実行モードにおいても、媒体支持部42が第1の端部に向かう場合の減速開始位置は、位置Y6である。つまり、位置Y6は、位置Y1から位置Y2へ所定の距離分だけ離れた位置として設定されている。このため、位置Y1と位置Y6との距離L8は、媒体支持部42が第2の端部に向かう場合の減速開始位置Y4から停止位置であるY2までの距離L2(図14参照)よりも長く設定されている。
尚、被記録媒体において1回目の記録を実行した後、再度被記録媒体への2回目の記録を実行する際は、ステップS1からステップS6、ステップS12からステップS14及びステップS9からステップS11までの動作を再度実行する。2回目の記録を実行する際、再度操作部20の操作スイッチ30を押す構成、あるいは媒体支持部42が位置Y1に停止した直後、制御部84により2回目の記録動作を自動で実行する構成とすることができる。
また、前記記録動作実行モードを実行する際、媒体支持部42及び移動機構部44を位置Y2の側から位置Y1の側へと移動させて媒体支持部42を移動させる移動機構部44におけるバックラッシの影響を抑制するので、被記録媒体における1回目の記録開始位置と2回目の記録開始位置とのずれを抑制し、あるいは防止することができるので、被記録媒体における記録品質及び画像品質を向上させることができる。
次いで、ステップS2において媒体支持部42が位置Y1で検出されず、ステップS15において媒体支持部42が位置Y2に検出された場合は、ステップS8からステップS11までの動作を実行して媒体支持部42を位置Y2から位置Y1へと移動させる。
また、ステップS2及びステップS15において媒体支持部42が検出器56、58により検出されない場合がある。具体的には、媒体支持部42が位置Y3と位置Y4との間に位置している場合である。この場合、媒体支持部42のY軸方向における位置が不明である。したがって、ステップS16として図17に示すように媒体支持部42を第2の速度V2でゆっくりと位置Y1に向けて移動させる。そしてステップS17として媒体支持部42を位置Y1に停止させる。
検出器56、58により媒体支持部42が位置Y1及び位置Y2のいずれにおいても検出されない場合、すなわち媒体支持部42の位置がY軸方向において不明な場合でも位置Y1に向けて第2の速度V2で移動させるので、位置Y1の周辺に位置している物品と媒体支持部42とが衝突しても前記物品及び媒体支持部42が損傷する虞を低減することができる。
また、媒体支持部42及び移動機構部44が図9における+Y軸方向側への移動中及び−Y軸方向側へ移動中にユーザーが操作スイッチ30を押した場合は、媒体支持部42及び移動機構部44は移動を停止する。媒体支持部42及び移動機構部44の移動停止後、あるいは媒体支持部42及び移動機構部44が停止している状態にある際、操作スイッチ30を押すと媒体支持部42及び移動機構部44を位置Y1に向けて移動させる。
この際、媒体支持部42及び移動機構部44が位置Y2に位置していることが検出された際は、ステップS15が実行されて媒体支持部42は位置Y1に向けて移動する。媒体支持部42及び移動機構部44が検出器56、58により検出されず、その位置が位置Y3と位置Y4との間で不明である際は、ステップS16が実行されて媒体支持部42は位置Y1に向けて移動する。
また、本実施例では単一の操作スイッチ30を操作することにより、−Y軸方向側(第1の端部)と+Y軸方向側(第2の端部)との間における媒体支持部42及び移動機構部44の位置に応じて予め設定された動作を実行するので、ユーザーは媒体支持部42及び移動機構部44の位置に応じて複雑な操作をする必要がなく、記録装置10における作業性を向上させることができる。
また、媒体支持部42及び移動機構部44を−Y軸方向側に移動させると、−Y軸方向側から+Y軸方向側へ、−Y軸方向側から+Y軸方向側に向けて媒体支持部42及び移動機構部44を移動させた際の媒体支持部42及び移動機構部44の減速距離よりも長い所定の距離分離れた位置Y6から媒体支持部42及び移動機構部44を減速させるので−Y軸方向側に接近する媒体支持部42及び移動機構部44は低速で移動する。したがって、媒体支持部42及び移動機構部44を高速で移動させる際よりも速度が遅いので、位置Y1の周辺に位置している物品と媒体支持部42及び移動機構部44とが衝突しても前記物品及び媒体支持部42及び移動機構部44が損傷する虞を低減することができる。また、位置Y1と反対側の位置Y2へは、媒体支持部42及び移動機構部44が高速で移動することから、移動時間を短縮することができる。これにより、記録装置10における被記録媒体の単位枚数あたりの作業時間を短縮することができる。
また、媒体支持部42及び移動機構部44が−Y軸方向側(第1の端部)と+Y軸方向側(第2の端部)との間に位置する際は、−Y軸方向側(第1の端部)に向けて低速で移動するので、位置Y1の周辺に位置している物品と媒体支持部42及び移動機構部44とが衝突しても前記物品及び媒体支持部42及び移動機構部44が損傷する虞を低減することができる。
また、本実施例において、障害物検出センサー82が媒体支持部42に支持された被記録媒体等の障害物とキャリッジ22の記録ヘッド32とが干渉するか否かを監視するとともに、媒体支持部42及び移動機構部44の図9におけるY軸方向における位置を検出器56、58の検出信号及びエンコーダー74からの信号に基づいて制御部84が監視及び制御しているので、媒体支持部42及び移動機構部44の図9のY軸方向における移動とキャリッジ22の図9のX軸方向における移動とは干渉しない。
したがって、媒体支持部42とキャリッジ22との衝突、及び媒体支持部42と記録ヘッド32との衝突の少なくとも一方を抑制することができる。また、キャリッジ22と媒体支持部42との移動開始タイミングを互いに干渉しないように設定することにより、記録装置10における記録動作実行時間の短縮を図ることができる。
<<<実施例の変更例>>>
(1)本実施例においてミスト回収ファン26は、記録装置10に電源が投入されている間において常時作動する構成としたが、キャリッジ22がフラッシングする際に作動し、フラッシング後一定時間経過した後、停止する構成としてもよい。
(2)本実施例では、−Y軸方向側(第1の端部)と+Y軸方向側(第2の端部)にそれぞれ検出器56、58を設ける構成としたが、この構成に代えて、−Y軸方向側と+Y軸方向側との間に複数の検出器を設ける構成としてもよく、−Y軸方向側と+Y軸方向側との間に単一の検出器を設ける構成としてもよい。複数の検出器を設ける構成では、媒体支持部42及び移動機構部44の検出箇所が増えるので速度制御をより細かくすることができる。一方で単一の検出器を設ける構成では、検出器をカメラ等の媒体支持部42及び移動機構部44の移動経路全体を監視できる構成とすることにより、記録装置10の構成を簡素化することができる。また、単一の検出器を設ける構成では、−Y軸方向側(第1の端部)と+Y軸方向側(第2の端部)に複数の検出部を設ける構成としてもよい。
(3)また、本実施例では、+Y軸方向側(第2の端部)から−Y軸方向側(第1の端部)へ媒体支持部42及び移動機構部44を移動させる際、位置Y5において一時停止を行う構成としたが、この構成に代えて、図18に示すように位置Y5まで媒体支持部42及び移動機構部44を第1の速度V1で移動させた後、位置Y1に向けて第1の速度V1から減速する構成としてもよい。尚、この実施例においても、位置Y1から位置Y5までの距離L6は、位置Y4から位置Y2までの距離L2よりも長く設定されている。
(4)また、本実施例では、+Y軸方向側(第2の端部)から−Y軸方向側(第1の端部)へ媒体支持部42及び移動機構部44を移動させる際、位置Y5において一時停止を行う構成としたが、この構成に代えて、図19に示すように+Y軸方向側(第2の端部)から−Y軸方向側(第1の端部)へ媒体支持部42及び移動機構部44を移動させる際、媒体支持部42及び移動機構部44を第1の速度V1で位置Y4から距離L4分離れた位置Y6まで移動させ、その後位置Y5までに媒体支持部42及び移動機構部44を第1の速度V1から第2の速度V2まで減速させ、その後位置Y1に向けて第2の速度V2で移動させる構成としてもよい。
(5)また、本実施例では、キャリッジ22を媒体支持部42が図10におけるY軸方向においてキャリッジ22が設けられている位置を通過した後、図4におけるキャリッジ22の移動領域の−X軸方向側の端部(ホームポジション)から+X軸方向側のフラッシング位置まで移動させる構成としたが、この構成に代えて、操作スイッチ30を押し、媒体支持部42を位置Y2に向けて移動させる前に図4におけるキャリッジ22の移動領域の−X軸方向側の端部(ホームポジション)から+X軸方向側のフラッシング位置まで移動させる構成としてもよい。
(6)本実施例では、ガイドレール保持部50a及びガイドレール54をボールスプラインとして構成したが、この構成に代えて、ラックアンドピニオンやボールねじ機構等の直線駆動機構として構成してもよい。また、無端ベルト駆動部52も、その他の直線駆動機構として構成してもよい。
(7)本実施例では検出器56、58においてスリット部に検出部78を受け入れて検出する光学式検出器の構成としたが、この構成に代えて、磁気等で反応する検出器として構成してもよい。
(8)本実施例では、媒体支持部42及び移動機構部44が記録部12に対してY軸方向に相対移動させる構成としたが、この構成に代えて、媒体支持部42が停止した状態において記録部12がY軸方向に移動し、記録を実行する構成としてもよく、媒体支持部42及び記録部12の双方が移動する構成としてもよい。
上記説明をまとめると、記録装置10は被記録媒体に記録を実行する記録部12と、被記録媒体を支持する媒体支持部42と、該媒体支持部42を記録部12に対して第1の方向に相対移動させる移動機構部44と、記録部12及び媒体支持部42の内の前記第1の方向に移動する媒体支持部42及び移動機構部44の位置を検出する検出器56、58と、検出器56、58の検出情報に基づいて移動機構部44の動作を制御する制御部84とを備える。制御部84は、記録動作実行モードと、該記録動作実行モードと異なる他の動作モードとを有している。他の動作モードにおいては、記録部12による記録実行領域に対して前記第1の方向における記録部12又は媒体支持部42の移動領域の−Y軸方向側の位置Y1において検出された記録部12又は媒体支持部42を、−Y軸方向側の位置Y1と、Y軸方向において−Y軸方向側の位置Y1に対して反対に位置する+Y軸方向側の位置Y2に移動させる際は、記録部12又は媒体支持部42を第1の速度で移動させ、+Y軸方向側の位置Y2において検出された記録部12又は媒体支持部42を、−Y軸方向側の位置Y1に移動させる際は、記録部12又は媒体支持部42を第1の速度V1で移動させて、Y軸方向において−Y軸方向側の位置Y1から所定の距離離れた位置Y6から記録部12又は媒体支持部42の減速を開始させ、所定の距離L8は、−Y軸方向側の位置Y1から+Y軸方向側の位置Y2に向けて記録部12又は媒体支持部42を移動させた際の記録部12又は媒体支持部42の減速開始位置から停止位置までの距離L2よりも長い。
記録部12又は媒体支持部42が−Y軸方向側の位置Y1と+Y軸方向側の位置Y2との間に位置する際は、記録部12又は媒体支持部42を−Y軸方向側の位置Y1に向けて第1の速度V1より低速の第2の速度V2で移動させる。また、検出器56、58は、−Y軸方向側の位置Y3及び+Y軸方向側の位置Y4に位置する記録部12又は媒体支持部42を検出可能に配置された複数の検出部を備える。制御部84は、検出器56、58により記録部12又は媒体支持部42が位置Y1及び位置Y2のいずれにおいても検出されない場合、記録部12又は媒体支持部42を位置Y1に向けて第1の速度V1より低速の第2の速度V2で移動させる。
記録部12又は媒体支持部42を+Y軸方向側の位置Y2から−Y軸方向側の位置Y1に移動させる際、−Y軸方向側の位置Y1と+Y軸方向側の位置Y2との間で記録部12又は媒体支持部42を停止させる。記録部12又は媒体支持部42を停止させた後、記録部12又は媒体支持部42を−Y軸方向側の位置Y1に向けて前記第1の速度V1より低速の第2の速度V2で移動させる。
記録装置10は単一の操作スイッチ30を備える。記録部12又は媒体支持部42が−Y軸方向側の位置Y1に位置する際、操作スイッチ30が操作された場合、記録部12又は媒体支持部42を−Y軸方向側の位置Y1から+Y軸方向側の位置Y2へ移動させる。記録部12又は媒体支持部42が+Y軸方向側の位置Y2に位置する際、操作スイッチ30が操作された場合、記録部12又は媒体支持部42を+Y軸方向側の位置Y2から−Y軸方向側の位置Y1へ移動させる。記録部12又は媒体支持部42が移動中に操作スイッチ30が操作された場合、記録部12又は媒体支持部42の移動を停止させる。記録部12又は媒体支持部42が−Y軸方向側の位置Y1と+Y軸方向側の位置Y2との間の位置に停止している際、操作スイッチ30が操作された場合、記録部12又は媒体支持部42を−Y軸方向側の位置Y1へ向かって移動させる。
制御部84は記録動作実行モードを実行する際、記録部12又は媒体支持部42を+Y軸方向側の位置Y2から−Y軸方向側の位置Y1へと移動させる。
記録装置10の制御方方法は、被記録媒体に記録を実行する記録部12と被記録媒体を支持する媒体支持部42とが第1の方向において相対移動可能に構成された記録装置10において、記録部12及び媒体支持部42の内の前記第1の方向に移動する記録部12又は媒体支持部42の位置を検出する検出器56、58により、記録部12又は媒体支持部42の位置を検出する工程と、媒体支持部42を記録部12に対して第1の方向に相対移動させる移動機構部44の動作を検出器56、58の検出情報に基づいて制御する制御部84に検出された記録部12又は媒体支持部42の位置情報を送信する工程と、記録動作実行モードと該記録動作実行モードと異なる他の動作モードを有する制御部84における他の動作モードにおいて、記録部12又は媒体支持部42の位置情報に基づいて記録部12又は媒体支持部42を記録部12による記録実行領域に対して前記第1の方向における−Y軸方向側において検出された記録部12又は媒体支持部42を−Y軸方向側の位置Y1から該−Y軸方向側の位置Y1とY軸方向において反対に位置する+Y軸方向側の位置Y2へ移動させる際、記録部12又は媒体支持部42を第1の速度V1で移動させる工程と、+Y軸方向側の位置Y2において検出された記録部12又は媒体支持部42を+Y軸方向側の位置Y2から−Y軸方向側の位置Y1へ移動させる際、第1の速度V1で移動させて、−Y軸方向側の位置Y1から+Y軸方向側の位置Y2へ、−Y軸方向側の位置Y1から+Y軸方向側の位置Y2に向けて記録部12又は媒体支持部42を移動させた際の記録部12又は媒体支持部42の減速開始位置から停止位置までの距離よりも長い所定の距離分離れた位置Y6から−Y軸方向側の位置Y1に向けて記録部12又は媒体支持部42の減速を開始させる工程とを有する。
さらに、記録装置10の制御方方法は、記録部12又は媒体支持部42が−Y軸方向側の位置Y1と+Y軸方向側の位置Y2との間に位置する際、制御部84は記録部12又は媒体支持部42を第1の速度V1よりも低速の第2の速度V2で−Y軸方向側の位置Y1に向けて移動させる工程を有する。
記録装置10の制御方法は、検出器56、58により記録部12又は媒体支持部42が位置Y1及び位置Y2のいずれにおいても検出されない場合、記録部12又は媒体支持部42を位置Y1に向けて第2の速度V2で移動させる工程を有する。記録装置10の制御方方法は、記録部12又は媒体支持部42を+Y軸方向側の位置Y2から−Y軸方向側の位置Y1に移動させる際、−Y軸方向側の位置Y1と+Y軸方向側の位置Y2との間で記録部12又は媒体支持部42を停止させる工程を有する。また、記録装置10の制御方方法は、記録部12又は媒体支持部42を停止させた後、記録部12又は媒体支持部42を−Y軸方向側の位置Y1に向けて第1の速度V1より低速の第2の速度V2で移動させる工程を有する。さらに、記録装置10の制御方方法は、記録動作実行モードを実行する際、記録部12又は媒体支持部42を+Y軸方向側の位置Y2から−Y軸方向側の位置Y1に向けて移動させる工程を有する。
また、本実施形態では本発明に係る移動部14を記録装置の一例としてのインクジェットプリンターに適用したが、その他液体噴射装置一般に適用することも可能である。
ここで、液体噴射装置とは、インクジェット式記録ヘッドが用いられ、該記録ヘッドからインクを吐出して被記録媒体に記録を行うプリンター、複写機及びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を前記インクジェット式記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから被記録媒体に相当する被噴射媒体に噴射して、前記液体を前記被噴射媒体に付着させる装置を含むものである。
液体噴射ヘッドとして、前記記録ヘッドの他に、液晶ディスプレー等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレーや面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等が挙げられる。
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
10 記録装置、12 記録部、14 移動部、16 ハウジング、18 カバー、
20 操作部、22 キャリッジ、24 フラッシングパッド、26 ミスト回収ファン、
28 インクカートリッジ収容部、30 操作スイッチ、32 記録ヘッド、
34 インク吸収部材、36 インクカートリッジ収容部カバー、
38 インクカートリッジ、40 ベース、40a、42a 前端部、42 媒体支持部、
44 移動機構部、46 移動部保護カバー、48 媒体支持部保持具、50 基台、
50a ガイドレール保持部、52 無端ベルト駆動部、54 ガイドレール、
56、58 検出器、60 駆動機構、62 高さ調整部、64 タイミングベルト、
66 駆動プーリー、68 従動プーリー、70 駆動軸、72 駆動モーター、
74 エンコーダー、76 駆動伝達部、78 検出部、80 移動機構部カバー、
80a 端部、82 障害物検出センサー、84 制御部、
L1、L2、L3、L4、L5、L6、L7、L8 距離、V1 第1の速度、
V2 第2の速度、V3 第3の速度、Y1 媒体セット位置、Y2 記録開始位置、
Y3、Y4 検出位置、Y5 位置、Y6 減速開始位置、d ガイドレールの直径寸法、
W 無端ベルトのベルト幅

Claims (14)

  1. 被記録媒体に記録を実行する記録部と、
    前記被記録媒体を支持する媒体支持部と、
    前記媒体支持部を前記記録部に対して第1の方向に相対移動させる移動機構部と、
    前記記録部及び前記媒体支持部の内の前記第1の方向に移動する移動体の位置を検出する検出器と、
    前記検出器の検出情報に基づいて前記移動機構部の動作を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、記録動作実行モードと、該記録動作実行モードと異なる他の動作モードとを有し、
    前記他の動作モードにおいては、
    前記記録部による記録実行領域に対し前記第1の方向における前記移動体の移動領域の第1の端部において検出された前記移動体を、前記第1の端部と前記第1の方向において前記第1の端部に対して反対に位置する第2の端部に移動させる際は、前記移動体を第1の速度で移動させ、
    前記第2の端部において検出された前記移動体を、前記第1の端部に移動させる際は、前記移動体を第1の速度で移動させて、前記第1の方向において前記第1の端部から所定の距離分離れた位置から前記移動体の減速を開始させ、
    前記所定の距離は、前記第1の端部から前記第2の端部に向けて前記移動体を移動させた際の前記移動体の減速開始位置から停止位置までの距離よりも長い、
    ことを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置において、前記移動体が前記第1の端部と前記第2の端部との間に位置する際は、前記移動体を前記第1の端部に向けて前記第1の速度より低速の第2の速度で移動させる、
    ことを特徴とする記録装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の記録装置において、前記検出器は、前記第1の端部及び前記第2の端部に位置する前記移動体を検出可能に配置された複数の検出部を備える、
    ことを特徴とする記録装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の記録装置において、前記制御部は、前記検出器により前記移動体が前記第1の端部及び前記第2の端部のいずれにおいても検出されない場合、前記移動体を前記第1の端部に向けて前記第1の速度より低速の第2の速度で移動させる、
    ことを特徴とする記録装置。
  5. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の記録装置において、前記移動体を前記第2の端部から前記第1の端部に移動させる際、前記第1の端部と前記第2の端部との間で前記移動体を停止させる、
    ことを特徴とする記録装置。
  6. 請求項5に記載の記録装置において、前記移動体を停止させた後、前記移動体を前記第1の端部に向けて前記第1の速度より低速の第2の速度で移動させる、
    ことを特徴とする記録装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の記録装置において、単一の操作スイッチを備え、
    前記移動体が前記第1の端部に位置する際、前記操作スイッチが操作された場合、前記移動体を前記第1の端部から前記第2の端部へ移動させ、
    前記移動体が前記第2の端部に位置する際、前記操作スイッチが操作された場合、前記移動体を前記第2の端部から前記第1の端部へ移動させ、
    前記移動体が移動中に前記操作スイッチが操作された場合、前記移動体の移動を停止させ、
    前記移動体が前記第1の端部と前記第2の端部との間の位置に停止している際、前記操作スイッチが操作された場合、前記移動体を前記第1の端部へ向かって移動させる、
    ことを特徴とする記録装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の記録装置において、前記制御部は前記記録動作実行モードを実行する際、前記移動体を前記第2の端部から前記第1の端部へと移動させる、ことを特徴とする記録装置。
  9. 被記録媒体に記録を実行する記録部と前記被記録媒体を支持する媒体支持部とが第1の方向において相対移動可能に構成された記録装置において、
    前記記録部及び前記媒体支持部の内の前記第1の方向に移動する移動体の位置を検出する検出器により、前記移動体の位置を検出する工程と、
    前記媒体支持部を前記記録部に対して第1の方向に相対移動させる移動機構部の動作を前記検出器の検出情報に基づいて制御する制御部に前記検出された前記移動体の位置情報を送信する工程と、
    記録動作実行モードと該記録動作実行モードと異なる他の動作モードを有する前記制御部における他の動作モードにおいて、前記移動体の位置情報に基づいて前記移動体を前記記録部による記録実行領域に対して前記第1の方向における第1の端部において検出された前記移動体を前記第1の端部から該第1の端部と前記第1の方向において反対に位置する第2の端部へ移動させる際、前記移動体を第1の速度で移動させる工程と、
    前記第2の端部において検出された前記移動体を前記第2の端部から前記第1の端部へ移動させる際、第1の速度で移動させて、前記第1の端部から前記第2の端部へ、前記第1の端部から前記第2の端部に向けて前記移動体を移動させた際の前記移動体の減速開始位置から停止位置までの距離よりも長い所定の距離分離れた位置から前記第1の端部に向けて前記移動体の減速を開始させる工程と、
    を有する、
    ことを特徴とする記録装置の制御方法。
  10. 請求項9に記載の記録装置の制御方法において、前記移動体が前記第1の端部と前記第2の端部との間に位置する際、前記制御部は前記移動体を前記第1の速度よりも低速の第2の速度で前記第1の端部に向けて移動させる工程を有する、
    ことを特徴とする記録装置の制御方法。
  11. 請求項10に記載の記録装置の制御方法において、
    前記検出器により前記移動体が前記第1の端部及び前記第2の端部のいずれにおいても検出されない場合、前記移動体を前記第1の端部に向けて前記第2の速度で移動させる工程を有する、
    ことを特徴とする記録装置の制御方法。
  12. 請求項9又は請求項10に記載の記録装置の制御方法において、前記制御部は前記移動体を前記第2の端部から前記第1の端部に移動させる際、前記第1の端部と前記第2の端部との間で前記移動体を停止させる工程を有する、
    ことを特徴とする記録装置の制御方法。
  13. 請求項12に記載の記録装置の制御方法において、前記移動体を停止させた後、前記移動体を前記第1の端部に向けて前記第1の速度より低速の第2の速度で移動させる工程を有する、
    ことを特徴とする記録装置。
  14. 請求項9から請求項13のいずれか一項に記載の記録装置の制御方法において、前記制御部は、前記記録動作実行モードを実行する際、前記移動体を前記第2の端部から前記第1の端部に向けて移動させる工程を有する、
    ことを特徴とする記録装置の制御方法。
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