JP3732779B2 - 包装機における駆動装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種包装機において、被包装物に処理を施す作動部材、例えば、被包装物を搬送する搬送部材や、一方の移動端から他方の移動端へ移動して被包装物を搬送する搬送部材を駆動させる駆動手段を駆動制御する駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
包装機の駆動装置は、一般に、各種作動部材の移動量や移動位置を各種センサを用いて設定している。例えば、ストレッチ包装機において包装部に展張された包装フィルムに対しその下方から物品を押し上げる物品上昇装置に物品をコンベアにより移送する物品搬入装置では、コンベアの駆動に伴いセンサから発せられる信号を基にコンベアの走行量を設定して物品を物品上昇装置との移換位置に移送するように駆動制御している。また、該包装機においてフィルム折込装置の押出機構では、駆動モータの正逆回転に伴い待機位置と押出位置との間で往復移動する押出部材を待機位置で検出するセンサと押出位置で検出するセンサとを備え、これらのセンサからの信号に基づき駆動モータを駆動制御して押出部材を往復移動させると、物品の下側に三方から折り込まれた包装フィルムが残りの一方からも折り込まれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記各装置においてセンサから信号が発せられない場合、駆動制御が不能となって包装機の運転を続けることができない。
【0004】
この発明は、センサから信号が発せられない場合であっても、包装作業を中断することなく、代替制御により包装機の運転を継続させることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
後記実施形態の図面(図1〜5)の符号を援用して本発明を説明する。
* 請求項1の発明
この発明にかかる包装機の駆動装置は、下記のように構成されている。
【0006】
この包装機においては、被包装物(物品7)に処理を施す作動部材(第一コンベア9の無端状ベルト9bまたは押出部材27)と、この作動部材(9b,27)を駆動させる駆動手段(駆動モータ12,24)と、この駆動手段(12,24)を駆動制御する処理装置(17)とを備えている。前記処理装置(17)に前記作動部材(9b)の移動量または前記作動部材(27)の移動位置を検出可能に構成されるセンサ(回転検出器18の光電センサ18bまたはセンサ29)が接続されている。前記処理装置(17)は、このセンサ(18b,29)からの信号に基づき、作動部材(9b)の所定移動量または作動部材(27)の所定移動位置を設定するように前記駆動手段(12,24)を駆動制御する第1の駆動制御状態(A)と、前記作動部材(9b)の所定移動量と対応する作動部材(9b)の所定移動時間または作動部材(27)が所定移動位置へ至るのに要する作動部材(27)の所定移動時間に基づき前記駆動手段(12,24)を駆動制御する第2の駆動制御状態(B)とに切り換え可能であって、前記駆動手段(12,24)を前記第1の駆動制御状態(A)にて駆動制御している最中に前記センサ(18b,29)からの信号が所定期間(T)内にない場合にセンサ(18b,29)が故障したものと判断して前記駆動手段(12,24)を停止させ、その後に包装機に対する起動信号が入力されたことを条件に、前記駆動手段(12,24)をセンサ(18b,29)からの信号に基づく前記第1の駆動制御状態(A)から時間に基づく前記第2の駆動制御状態(B)に切り換えて駆動する
【0007】
この発明では、センサ(18b,29)からの信号に基づく第1の駆動制御状態(A)から、代替制御として時間に基づく第2の駆動制御状態(B)に切り換えることにより、包装機の運転を継続させることができる。
【0008】
* 請求項2の発明
この発明にかかる包装機の駆動装置は、下記のように構成されている。
この包装機においては、被包装物(7)を搬送する搬送部材(9b)と、この搬送部材(9b)を駆動させる駆動手段(12)と、この駆動手段(12)を駆動制御する処理装置(17)とを備えている。前記処理装置(17)は、前記搬送部材(9b)の走行と対応して信号を出力するセンサ(18b)からの信号に基づき搬送部材(9b)の所定走行量を設定するように前記駆動手段(12)を駆動制御する第1の駆動制御状態(A)と、前記搬送部材(9b)が所定走行量だけ走行するのに要する搬送部材(9b)の所定走行時間に基づき前記駆動手段(12)を駆動制御する第2の駆動制御状態(B)とに切り換え可能であって、前記駆動手段(12)を前記第1の駆動制御状態(A)にて駆動制御している最中に前記センサ(18b)からの信号が所定期間(T)内にない場合にセンサ(18b)が故障したものと判断して前記駆動手段(12)を停止させ、その後に包装機に対する起動信号が入力されたことを条件に、前記駆動手段(12)をセンサ(18b)からの信号に基づく前記第1の駆動制御状態(A)から時間に基づく前記第2の駆動制御状態(B)に切り換えて駆動する
【0009】
この発明では、センサ(18b)からの信号に基づく第1の駆動制御状態(A)から、代替制御として時間に基づく第2の駆動制御状態(B)に切り換えることにより、包装機の運転を継続させることができる。
【0010】
* 請求項3の発明
この発明にかかる包装機の駆動装置は、下記のように構成されている。
この包装機においては、一方の移動端(27a)から他方の移動端(27b)へ移動して被包装物(7)を搬送する搬送部材(27)と、この搬送部材(27)を駆動させる駆動手段(24)と、この駆動手段(24)を駆動制御する処理装置(17)とを備えている。前記処理装置(17)は、前記搬送部材(27)を直接的あるいは間接的に検出するセンサ(29)からの信号に基づき搬送部材(27)の移動端(27b)を設定するように前記駆動手段(24)を駆動制御する第1の駆動制御状態(A)と、前記搬送部材(27)が一方の移動端(27a)から他方の移動端(27b)へ移動するのに要する搬送部材(27)の所定移動時間に基づき他方の移動端(27b)を設定して前記駆動手段(24)を駆動制御する第2の駆動制御状態(B)とに切り換え可能であって、前記駆動手段(24)を前記第1の駆動制御状態(A)にて駆動制御している最中に前記センサ(29)からの信号が所定期間(T)内にない場合にセンサ(29)が故障したものと判断して前記駆動手段(24)を停止させ、その後に包装機に対する起動信号が入力されたことを条件に、前記駆動手段(24)をセンサ(29)からの信号に基づく前記第1の駆動制御状態(A)から時間に基づく前記第2の駆動制御状態(B)に切り換えて駆動する
【0011】
この発明では、センサ(29)からの信号に基づく第1の駆動制御状態(A)から、代替制御として時間に基づく第2の駆動制御状態(B)に切り換えることにより、包装機の運転を継続させることができる。
【0012】
* 請求項4の発明
この発明は、請求項2または請求項3の発明を前提として下記のように構成されている。
【0013】
前記処理装置(17)は、前記センサ(18b,29)からの信号が所定期間(T)内にない場合に警報を発するとともに第1の駆動制御を終了して包装機を停止させる。この発明では、作業者が駆動制御状態(A,B)を切り換える作業を容易に行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態にかかる包装機及びその駆動装置について図1〜5を参照して説明する。
【0015】
図1及び図2に示すストレッチ包装機は、ストレッチフィルムを用いて物品を包装するものであって、大別して、フィルム搬送装置1と左右両フィルムロール支持装置2と物品搬入装置3と物品上昇装置4とフィルム折込装置5と包装品搬出装置6とを備えている。物品搬入装置3により物品上昇装置4に搬入された物品7(商品を収容したトレイ)は、この物品上昇装置4により上昇し、包装部Sにおいてフィルム搬送装置1により展張保持された包装フィルム8に対しその下方から当接する。この物品7の上側を覆った包装フィルム8のうち物品7から突出する部分は、フィルム折込装置5により物品7の下側に三方から折り込まれるとともに、包装品搬出装置6により搬出される途中で物品7の下側に対し残りの一方からもフィルム折込装置5により折り込まれる。また、該包装機は処理装置17を備えている。この処理装置17には前記各装置1,2,3,4,5,6に設けたセンサからの信号が入力され、この信号を基にモータ等の駆動手段をプログラム制御する。
【0016】
前記物品搬入装置3においては、図3(a)にも示すように、第一コンベア9が前記物品上昇装置4に交差するように配設されているとともに、第二コンベア10がこの第一コンベア9に対し接続部11で連続するように配設されている。この第一コンベア9においては、両ローラ9a間で掛け渡された幅狭の無端状ベルト9b(作動部材、搬送部材)が並設され、このローラ9aが第一駆動モータ12により駆動される。この第二コンベア10においては、両ローラ10a間で掛け渡された幅狭の無端状ベルト10bが並設され、このローラ10aが第二駆動モータ13により駆動される。この第一コンベア9は前記物品上昇装置4に物品7を移送する。この第二コンベア10はこの第一コンベア9に物品7を移送する。この第一コンベア9の上方にはストッパ14が前記物品上昇装置4に隣接して配設されている。このストッパ14は、この第一コンベア9で移送された物品7の移送向き側端部7aに当接し、この物品7を前記物品上昇装置4に対する移換位置で停止させる。なお、前記第一コンベア9及び第二コンベア10については、チェーンコンベアやプッシャコンベアなど、他のコンベアを用いてもよい。
【0017】
図1に示すメインモータ15は、前記物品上昇装置4及びフィルム折込装置5等を駆動する。前記第一コンベア9の走行(第一駆動モータ12の回転)は回転検出器18(パルス信号発生手段)により検出される。この回転検出器18は、前記ローラ9aと一体に回転し得る円板18aと、この円板18aの外縁部で回転中心線を中心とする円形線に沿って等間隔で並設された多数の透孔(図示せず)を検出し得る光電センサ18bとを備えている。従って、この光電センサ18bが透孔を検出した際の信号は、第一コンベア9の無端状ベルト9bの走行と対応して処理装置17に送られる。また、前記第一コンベア9と第二コンベア10との間の接続部11において第二コンベア10側寄りで物品検出センサ20が配設されている。この物品検出センサ20からの信号は処理装置17に送られる。
【0018】
処理装置17は、包装機の包装動作開始後、所定タイミングで第一駆動モータ12及び第二駆動モータ13を駆動する。その後、物品7が第二コンベア10から第一コンベア9へ乗り移る際に、前記物品検出センサ20がこの物品7の反移送向き側端部7bを検出する。その場合、前記処理装置17は、第一コンベア9及び第二コンベア10を下記のように駆動制御する。
【0019】
前記処理装置17において、前記物品検出センサ20から前記ストッパ14までの離間距離Dに対し、物品7の移送方向寸法Lを減じた値に、さらにストッパ14から移送向き側へ所定距離離れていると想定される位置までの付加距離Kを加えた値は、送込み距離「D−L+K」として演算されている。ここで、物品7の移送方向寸法Lは、物品7毎に商品番号と共に処理装置17に記憶され、包装機を稼動させる際に、操作パネル21に商品番号を入力すると、物品7の移送方向寸法Lが呼び出される。
【0020】
第一コンベア9において、回転検出器18の光電センサ18bから発せられる1信号当たりの走行距離は既知であるので、前記送込み距離「D−L+K」をこの1信号当たりの走行距離で除した値(送込み信号数)を送込み走行量として演算する。物品検出センサ20が物品7の反移送向き側端部7bを検出してから処理装置17内のカウンタ22が前記送込み信号数をカウントすると、処理装置17は第一コンベア9の第一駆動モータ12を停止させる。従って、物品7がストッパ14に当接した後、第一コンベア9は前記付加距離K(一定時間)だけ走行してから停止する。
【0021】
前記フィルム折込装置5の一部には、前記包装品搬出装置6の一部をも兼ねる押出機構23が設けられている。この押出機構23においては、図3(b)にも示すように、駆動モータ24により正逆回転する両プーリ25間に掛け渡された駆動ベルト26が一対配設され、この両駆動ベルト26間に押出部材27(作動部材、搬送部材)が架設されている。この駆動モータ24によりこの両駆動ベルト26が正逆回転すると、押出部材27は待機位置P(一方の移動端27a)と押出位置Q(他方の移動端27b)との間で往復移動する。この押出部材27を待機位置Pで検出するセンサ28と、この押出部材27を押出位置Qで検出するセンサ29とがそれぞれ取り付けられ、これらのセンサ28,29が押出部材27を検出した際の信号は処理装置17に送られる。処理装置17は、これらのセンサ28,29からの信号に基づき前記駆動モータ24を駆動制御する。前記駆動モータ24が包装動作開始後の所定タイミングで正回転すると、押出部材27が待機位置Pから押出位置Qへ移動する。押出位置Qのセンサ29が押出部材27を検出すると、前記駆動モータ24が逆回転し、押出部材27が押出位置Qから待機位置Pへ移動する。待機位置Pのセンサ28が押出部材27を検出すると、前記駆動モータ24が停止し、押出部材27も待機位置Pで停止する。このようにして押出部材27が往復移動すると、物品7の下側に三方から折り込まれた包装フィルム8が残りの一方からも折り込まれる。
【0022】
次に、処理装置17において前記物品搬入装置3に関し、光電センサ18bからの信号に基づく駆動制御状態Aから、異常時に代替制御として時間に基づく駆動制御状態Bに切り換える場合について、図4のフローチャートを参照してその概略を説明する。
【0023】
* 光電センサ18bからの信号に基づく駆動制御状態Aの場合
この駆動制御状態Aは、光電センサ18bが正常な場合である。
ステップS2で、前記第一駆動モータ12が駆動信号により回転する。ステップS3及びステップS11、すなわちステップS4からステップS7の間で、光電センサ18bからの信号を監視する。すなわち、第一駆動モータ12への駆動信号の出力後、クロックパルス発生器30から出力されるクロックパルスをクロックパルスカウンタでカウントすることで計測される所定期間T(例えば1秒間)が経過した際(ステップS4)に、前記処理装置17内のカウンタによりカウントされた光電センサ18bからの信号数が0(ゼロ)か否かを判断(ステップS5)する。光電センサ18bが正常であるので、この信号数は0(ゼロ)でなくステップS8に進む。ステップS8で、前記物品検出センサ20が物品7の反移送向き側端部7bを検出したか否かを判断する。物品検出センサ20が物品7の反移送向き側端部7bを検出した場合、ステップS9,S10へ進む。ステップS10で第一駆動モータ12に対する前記送込み信号数をセットする。そして、ステップS12でカウンタ22(減算カウンタ)が前記送込み信号数をカウントアップしたか否かを判断する。前記送込み信号数をカウントアップした場合、ステップS13で前記第一駆動モータ12が停止する。
【0024】
* 時間に基づく駆動制御状態Bの場合
この駆動制御状態Bは、光電センサ18bが故障した場合である。
前記ステップS5で光電センサ18bからの信号数が0(ゼロ)であると判断した場合、光電センサ18bが故障したものと判断してステップS14で警報(警報音や操作パネル21への警報表示)を出すとともに、包装機を停止させる。その後、作業者は、包装停止ボタン31を押して、警報音を止める。なお、操作パネル21への警報表示は残る。また、作業者は、包装機内に物品7がある場合、それを取り除く。
【0025】
作業者が包装停止ボタン31を解除するとともに包装起動ボタン32を押す(処理装置17に起動信号が入力される)と、第一コンベア9及び第二コンベア10を除き包装機の原点復帰動作が行われ、その後に第一駆動モータ12及び第二駆動モータ13が回転し、再び包装が可能となる。そのため、第二コンベア10に物品7を載せると、包装動作が始まる。前記ステップS9で警報があったと判断しているので、ステップS15でクロックパルス数がセットされる。そのため、前記送込み距離「D−L+K」と、既知である第一コンベア9の無端状ベルト9bの走行速度に基づき、物品7の反移送向き端部7bを検出した前記物品検出センサ20からの信号が入力された後、第一駆動モータ12を停止させるまでの送込み時間が演算される。ステップS16で、クロックパルスカウンタ30a(減算カウンタ)がセットされたクロックパルス数を減算カウントすることで計時される前記送込み時間が経過すると、第一駆動モータ12が停止する。従って、精度低下の可能性はあるものの、第一駆動モータ12の駆動制御を行うことができ、包装を継続させることができる。
【0026】
なお、時間に基づく駆動制御状態Bの際、主電源スイッチ33をオフ(主電源遮断)にした後に主電源スイッチ33をオンにすると、第一駆動モータ12に関する制御については前記駆動制御状態Aに戻る。よって、主電源スイッチ33をオフにした後に故障したセンサ18bを交換した場合の包装動作においては、第一駆動モータ12は光電センサ18bからの信号に基づく駆動制御がなされる。故障したセンサ18bを交換していない場合、主電源スイッチ33をオンにした後に包装起動ボタン32を押して、前述したように包装機の原点復帰動作が行われた後に第一駆動モータ12及び第二駆動モータ13が回転される際に、前述の警報が再度されるが、同じ処理をすることで第一駆動モータ12の駆動制御が可能となり、包装を継続することができる。
【0027】
次に、前記処理装置17において前記フィルム折込装置5の押出機構23に関し、両センサ28,29からの信号に基づく駆動制御状態Aから、異常時に代替制御として時間に基づく駆動制御状態Bに切り換える場合について、図5のフローチャートを参照してその概略を説明する。
【0028】
* 両センサ28,29からの検出信号に基づく駆動制御状態Aの場合
この駆動制御状態Aは、センサ29が正常な場合である。
ステップS3で、前記駆動モータ24が駆動信号により正転する。押出位置Qのセンサ29は正常であるので、ステップS4,S5,S6,S7,S8,S9と進む。ステップS5で押出位置Qのセンサ29が押出部材27を検出してその信号が入力されたか否か(センサ29がオンされたか否か)を判断する。センサ29がオンされた場合、ステップS6で前記駆動モータ24を停止させる。ステップS7で、前記駆動モータ24が駆動信号により逆転する。ステップS8で待機位置Pのセンサ28が押出部材27を検出してその信号が入力されたか否か(センサ28がオンされたか否か)を判断する。センサ28がオンされた場合、ステップS9で前記駆動モータ24を停止させる。
【0029】
* 時間に基づく駆動制御状態Bの場合
この駆動制御状態Bは、センサ29が故障した場合である。
前記ステップS5でセンサ29がオンされていないと判断した場合、ステップS10で前記駆動モータ24への正転駆動信号の出力後にクロックパルス発生器30から出力されるクロックパルスをクロックパルスカウンタでカウントすることで計測される所定期間T(例えば1秒間)が経過したか否かを判断する。所定期間Tが経過した場合、センサ29が故障したものと判断してステップS11で警報(警報音や操作パネル21への警報表示)を出すとともに、包装機を停止させる。この所定期間Tについては、押出部材27の移動速度と両センサ28,29間の離間距離とから得られる押出部材27の移動時間(押出部材27が待機位置Pから押出位置Qまで移動する時間)よりも長い時間(期間)が設定されている。
【0030】
その後、作業者は、包装停止ボタン31を押して、警報音を止める。なお、操作パネル21への警報表示は残る。また、作業者は、包装機内に物品7がある場合、それを取り除く。作業者が包装停止ボタン31を解除するとともに包装起動ボタン32を押す(処理装置17に起動信号が入力される)と、押出機構23を含む包装機の原点復帰動作が行われ、再び包装が可能となる。
【0031】
この場合、前記ステップS2で押出部材27の移動速度と両センサ28,29間の離間距離とから演算された前記押出部材27の移動時間に相当するクロックパルス数がセットされている。そして、前記ステップS4で警報があったと判断しているので、ステップS12で前記駆動モータ24への正転駆動信号出力後にクロックパルス発生器30から出力されるクロックパルス数をクロックパルスカウンタ30b(減算カウンタ)で減算カウントすることでこの移動時間が計時され、セットされたクロックパルス数をカウントアップしてその移動時間が経過すると、ステップS6で駆動モータ24が停止する。従って、精度低下の可能性はあるものの、駆動モータ24の駆動制御を行うことができ、包装を継続させることができる。
【0032】
なお、時間に基づく駆動制御状態Bの際、主電源スイッチ33をオフ(主電源遮断)にした後に主電源スイッチ33をオンにすると、駆動モータ24に関する制御については前記駆動制御状態Aに戻る。よって、主電源スイッチ33をオフにした後に故障したセンサ29を交換した場合の包装動作においては、駆動モータ24はセンサ29からの信号に基づく駆動制御がなされる。故障したセンサ29を交換していない場合、主電源スイッチ33をオンにした後に包装起動ボタン32を押して、前述したように包装機の原点復帰動作が行われて駆動モータ24が回転される際に、前述の警報が再度されるが、同じ処理をすることで駆動モータ24の駆動制御が可能となり、包装を継続することができる。
【0033】
前記押出機構23では、押出位置Qに至った押出部材27をセンサ29で直接検出したが、押出部材27を駆動する駆動モータ24の出力軸に被検出部材を設け、この被検出部材をセンサが検出する等して、押出部材27の位置を間接的に検出するようにしてもよい。また、ストレッチ包装機に限らず、物品(被包装物)を所定量移動させたり所定位置まで移動させる作動部材を有する各種包装機にも採用可能である。さらに、作動部材については、直線的に移動するももの他、回転や所定円周角度の回動または揺動等の動作をし、物品(被包装物)の姿勢を変えたり、物品の移動向きを変えるようなものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態にかかるストレッチ包装機及び電気ブロックを概略的に示す側面図である。
【図2】 このストレッチ包装機を概略的に示す正面図である。
【図3】 (a)はこのストレッチ包装機の物品搬入装置を概略的に示す部分側面図であり、(b)はこのストレッチ包装機のフィルム折込装置において物品押出機構を概略的に示す部分平面図である。
【図4】 上記物品搬入装置の駆動制御に関するフローチャートである。
【図5】 上記フィルム折込装置の物品押出機構の駆動制御に関するフローチャートである。
【符号の説明】
3…物品搬入装置、5…フィルム折込装置、7…物品(被包装物)、9…第一コンベア、9b…無端状ベルト(作動部材、搬送部材)、12…第一駆動モータ(駆動手段)、17…処理装置、18b…回転検出器のセンサ、23…押出機構、24…駆動モータ(駆動手段)、27…押出部材(作動部材、搬送部材)、27a…一方の移動端、27b…他方の移動端、28…待機位置のセンサ、29…押出位置のセンサ、P…待機位置、Q…押出位置、T…所定期間、A…センサからの検出信号に基づく駆動制御状態、B…時間に基づく駆動制御状態。

Claims (4)

  1. 被包装物に処理を施す作動部材と、この作動部材を駆動させる駆動手段と、この駆動手段を駆動制御する処理装置とを備えた包装機の駆動装置において、前記処理装置に前記作動部材の移動量または前記作動部材の移動位置を検出可能に構成されるセンサが接続され、前記処理装置は、このセンサからの信号に基づき作動部材の所定移動量または作動部材の所定移動位置を設定するように前記駆動手段を駆動制御する第1の駆動制御状態と、前記作動部材の所定移動量と対応する作動部材の所定移動時間または作動部材が所定移動位置へ至るのに要する作動部材の所定移動時間に基づき前記駆動手段を駆動制御する第2の駆動制御状態とに切り換え可能であって、前記駆動手段を前記第1の駆動制御状態にて駆動制御している最中に前記センサからの信号が所定期間内にない場合にセンサが故障したものと判断して前記駆動手段を停止させ、その後に包装機に対する起動信号が入力されたことを条件に、前記駆動手段をセンサからの信号に基づく前記第1の駆動制御状態から時間に基づく前記第2の駆動制御状態に切り換えて駆動することを特徴とする包装機における駆動装置。
  2. 被包装物を搬送する搬送部材と、この搬送部材を駆動させる駆動手段と、この駆動手段を駆動制御する処理装置とを備えた包装機の駆動装置において、前記処理装置は、前記搬送部材の走行と対応して信号を出力するセンサからの信号に基づき搬送部材の所定走行量を設定するように前記駆動手段を駆動制御する第1の駆動制御状態と、前記搬送部材が所定走行量だけ走行するのに要する搬送部材の所定走行時間に基づき前記駆動手段を駆動制御する第2の駆動制御状態とに切り換え可能であって、前記駆動手段を前記第1の駆動制御状態にて駆動制御している最中に前記センサからの信号が所定期間内にない場合にセンサが故障したものと判断して前記駆動手段を停止させ、その後に包装機に対する起動信号が入力されたことを条件に、前記駆動手段をセンサからの信号に基づく前記第1の駆動制御状態から時間に基づく前記第2の駆動制御状態に切り換えて駆動することを特徴とする包装機における駆動装置。
  3. 一方の移動端から他方の移動端へ移動して被包装物を搬送する搬送部材と、この搬送部材を駆動させる駆動手段と、この駆動手段を駆動制御する処理装置とを備えた包装機の駆動装置において、前記処理装置は、前記搬送部材を直接的あるいは間接的に検出するセンサからの信号に基づき搬送部材の移動端を設定するように前記駆動手段を駆動制御する第1の駆動制御状態と、前記搬送部材が一方の移動端から他方の移動端へ移動するのに要する搬送部材の所定移動時間に基づき他方の移動端を設定して前記駆動手段を駆動制御する第2の駆動制御状態とに切り換え可能であって、前記駆動手段を前記第1の駆動制御状態にて駆動制御している最中に前記センサからの信号が所定期間内にない場合にセンサが故障したものと判断して前記駆動手段を停止させ、その後に包装機に対する起動信号が入力されたことを条件に、前記駆動手段をセンサからの信号に基づく前記第1の駆動制御状態から時間に基づく前記第2の駆動制御状態に切り換えて駆動することを特徴とする包装機における駆動装置。
  4. 前記処理装置は、前記センサからの信号が所定期間内にない場合に警報を発するとともに第1の駆動制御を終了して包装機を停止させることを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3に記載の包装機における駆動装置。
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