JP3732375B2 - 貯蔵ドラムにワイヤを充填するための方法及びその装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は小径溶接ワイヤを集積貯蔵容器すなわちドラム内に包装する技術に関するものであり、さらに詳しくは溶接ワイヤを貯蔵ドラム内に密に詰めて、量産溶接のため容器から繰り出される製品の究極の使用に影響を及ぼさずに貯蔵ドラムを占めるワイヤの量を増大させる技術に関するものである。
【0002】
【従来技術とその問題点】
小径溶接ワイヤは一般に、自然の「外形」(cast)をもつ単スプール状態で容器内に詰められる。このことは、自由な状態でワイヤは一般に直線状になりやすいということを意味している。本発明は特に、溶接ワイヤの層内に形成される大スプール収容渦巻きとして貯蔵される自然形状タイプの溶接ワイヤに関して記述される。使用される間、スプールを貯蔵する容器の上部を通してスプールの内径からワイヤが繰り出される。
【0003】
自動的に、あるいは半自動的に(ロボット溶接を含んで)溶接されるとき、大多数の溶接ワイヤがねじれず、歪まず、傾かない状態で溶接操作に連続供給されることにより、溶接操作が手動介入および/または検査なしに長時間にわたって均一になされることが必須である。このような溶接で難しいことの1つは、溶接操作に供給されるワイヤがねじれない、あるいは少しだけねじれた状態で供給されることにより、所定の自然状態を求めようとするワイヤの自然な傾向が滑らかで均一な溶接を損なわないということを保証することである。この課題を成し遂げるため、溶接ワイヤは自然のキャスト(cast)、すなわちねじれの少ない状態をもつように作られる。このことは、もしワイヤの一部が長く切られ、かつ床の上に置かれたなら、溶接ワイヤによってなされる自然形状は一般に直線になるということを意味している。この溶接ワイヤは自動あるいは半自動溶接のため、数百ポンドのワイヤを収納する大容器(通常はドラム)内のスプールに巻かれる。直線状、すなわちねじれない状態のままであろうとするワイヤの自然の傾向により、容器内に置かれる間、不自然な一連の渦巻き状に巻かれるとき、ワイヤはいくぶん「生きる」ようになり、自然の状態からワイヤを歪ませる。そのため、ねじれの少ない状態で自動あるいは半自動溶接操作にワイヤを繰り出すように、容器内でのワイヤの置き方というものに多大な努力が払われる。ワイヤが正しく容器内に収納されなければ、大量のワイヤと多くの時間を費やす大量溶接操作が不均一で、高価な再処理を要する。この問題は、自動あるいは半自動溶接に対して繰り出されるための大スプール内に溶接ワイヤを収納するため、溶接ワイヤの製造業者によって解決されねばならない。
【0004】
近年、より大量の溶接ワイヤをもつより大きなパッケージに向かう傾向が続いている。大量パッケージは溶接操作の際、供給容器の交換に要する時間を減らしやすい。大量供給容器に対する増大する要求は、溶接ワイヤの自然の流れを乱すことなく、すなわち隣接渦巻きをもつ溶接ワイヤをねじることなくスムーズに回収する能力に反し、それを減らす。こうして、大量高密度貯蔵供給容器はワイヤを溶接操作に供給する際、致命的な失敗を起こさないように保証するように構成されねばならない。容器の繰り出し配列は、ワイヤの自由な直線の流れにおいていささかも歪のないように保証されねばならない。その第1ステップは、ワイヤを容器から好ましい状態で引き出させるように容器内にワイヤを少しのねじれもなく置くことである。
【0005】
供給容器に貯蔵されている溶接ワイヤは、底から頂へと積まれた多層のワイヤ渦巻をもつスプール形状をしている。スプールの内径は容器の径よりも実質的に小さい。ワイヤ自身の固有の剛性により、多層をなす渦巻は、渦巻の径を広げようとする力の影響を絶えず受けている。この傾向を説明するため、溶接ワイヤは所望のループ径で供給容器内に置かれ、ループ径は供給容器の内径よりも小さい。一般に、ループ径はドラム内径よりも少なくとも15%小さい。
【0006】
溶接ワイヤは製造プロセスから引き出され、一連の踊りロール上に供給され、貯蔵容器に隣接するキャプスタンによって引き取られる。キャプスタンから、溶接ワイヤは回転可能な敷設(laying)ヘッド内に供給される。ヘッドは一般に、底にあるいは底と隣り合う円筒に沿って開口部を有する円筒状である。ワイヤは円筒を通って開口部から伸び、貯蔵容器内に入る。
【0007】
ヘッドは貯蔵容器内に伸び、一般に該容器の軸と平行な軸のまわりに回転する。キャプスタンによってヘッド内に供給されるワイヤは、ヘッドの回転速度とは異なる回転速度で供給される。ヘッドとキャプスタンの各回転速度の比は、貯蔵容器内のワイヤのループ径を決定する。ワイヤは容器内に置かれるので、その重さによって容器が徐々に下方に動く。その結果、ヘッドは回転し続け、貯蔵ドラムをその容量まで満たす。ドラムは、ドラム内に置かれたワイヤの各一杯のループに対し、1回転の一部を増して回転する。これにより、ワイヤ・ループの接線部分が容器の内径部に触れ、ループの反対側は容器の側面から間隔があいている。これはループ径と容器径との差の1/2だけヘッドを容器の中心線から動かすことによって成し遂げられる。
【0008】
この従来技術による貯蔵容器の充填方法の成就は図6に最もよく示されている。この方法は溶接プロセスの間、ワイヤを効率よく引き取るために重要である。
しかし、図7・8のように、この方法はまた、容器内でワイヤのゆるんだ密度の詰め方に終わる。貯蔵容器に関して使われた直径に依存して、スプール空洞に隣接するスプール自身の内径に対し、容器の端部に沿ってワイヤは高密度をもつ。これはワイヤがスプール空洞に沿って置かれるよりも多く容器の端部に沿って置かれるためである。からみやねじれという問題なしに、ワイヤにおける正味の効果によって容器から引っ張り出され得るが、低密度パッキングは溶接プロセスにおける中断がより頻繁に生じることを意味している。したがって、溶接操作での容器の交換と手動介入が必要なため、溶接プロセスのためのより多くの故障時間とより多くの労働コストがかかる。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は貯蔵容器内に溶接ワイヤを密に詰めるための改善された方法と装置を有利に提供するものであり、従来技術の方法と装置の欠点を克服するものである。
【0010】
これに関しさらに詳しくは、本発明は自動あるいは半自動溶接プロセスの間、溶接ワイヤをスムーズに引き取る能力に影響することなく、より小さいがより密に詰められる容器内にワイヤをより多く充填するために用いられる。
本発明に於けるワイヤを密に詰めるための装置は、基本的には、以下に示すような技術構成を有するものである。
即ち、本発明に於ける当該ワイヤを密に詰めるための装置は、
溶接ワイヤを引っ張り出すためのキャプスタン、
該キャプスタンからワイヤを受け取るための第1軸線を中心として回転可能な敷設ヘッド、
ワイヤを充填するためのドラムを支持する支持部材、
当該支持部材に設けられており、当該第1の軸線とは異なり且つ当該第1の軸線と平行な該第2軸線を中心として回転する回転部材、
当該回転部材に接合されており、当該ドラムの中心軸線を当該第2の軸線と一致させた状態で当該ドラムを搭載して当該第2の軸線を中心として回転する回転テーブル、及び
該回転テーブルが回転する間に、当該ドラムの中心軸線と当該第1の軸線との相対的位置関係が当該第2の軸線は固定したままの状態で変化する様に当該回転テーブルを変位させる変位部材、
とから構成されている貯蔵ドラムにワイヤを密に充填するための装置である。
即ち、本発明に於ける当該装置に於いては、溶接ワイヤを製造プロセスから引っ張るためのキャプスタン、該キャプスタンからワイヤを受け取るための第1軸線上の回転可能な敷設ヘッド、およびワイヤ貯蔵ドラムを支持する移転可能に支持する回転テーブルからなる。溶接ワイヤは、ヘッドを第1回転速度で回転させ、キャプスタンを第2回転速度で回転させてループ径を決めることにより、ドラム内に充填される。回転テーブルは実施例のもとで、第1軸線と平行な軸線、つまり第2の軸線のまわりに第3回転速度で回転する。一般に、ドラム内に置かれたワイヤの各ループに対し、回転テーブルは1回転の一部を回転することにより、ループの円周のほんの一部だけがドラムの内面に触れることになる。回転テーブルを1回転の一部だけ回転させることにより、ドラム内に置かれた次のループがドラム内側に沿い、かつ前のループの第1位置に隣接した第2位置でドラムの内面と触れる。重要なのは、変位手段( indexing apparatus )により当該ワイヤ貯蔵ドラムの中心軸線と当該敷設ヘッドの回転軸との相対的な位置を、ワイヤが当該自転中のドラムからなる容器内に詰められる間、当該第2の軸線を固定したままで、所定の期間、所定の量で逐次的或は間歇的に相対的に動かし得ることである。当該回転可能な敷設ヘッド若しくは回転テーブルに、当該ワイヤを当該ワイヤ貯蔵ドラムの中の異なった位置にそれぞれ配置させる様に処理する変位手段(indexer)を使うことが好ましく、それにより従来技術の欠点の多くが克服される。特に、容器内に於いて、ワイヤの配置位置を同じ回転軸による配置位置から異ならせる事によって、容器内にワイヤをより密に詰めることができる。本発明は軸位置変更ステップと組み合わせて、容器内のワイヤのループ径を断続的に変えることにより、より良く実施される。正味の効果は容器内でワイヤの縞のある(striated)層を作ることであり、この各層は容器内で隣接層とは異なる半径位置で最大密度をもつ。この軸位置変更ステップおよび/またはループ径の変化によって、ワイヤ容器は従来技術の配列よりも密に詰められ、溶接ワイヤは同一容積の容器内により多く詰められる。
【0011】
本発明の好ましい方法において、キャプスタンがドラムの上方に設けられ、一定速度で回転してワイヤを製造プロセスから引っ張る。当該敷設ヘッドはキャプスタンがそのまわりに回転する軸と直交することが好ましい第1軸線上に設けられる。当該敷設ヘッドはキャプスタンと異なる速度に回転する。当該敷設ヘッド回転速度に対するキャプスタン回転速度の比がドラム内に置かれるループの大きさを決める。ワイヤはキャプスタンから当該敷設ヘッドに供給され、当該敷設ヘッドは貯蔵ドラム内に挿入されている。ワイヤ貯蔵ドラムは敷設ヘッドの各1フル回転に対し1回転の一部だけ自転回転する回転テーブルの上に支持されている。当該敷設ヘッドと回転テーブルは平行な軸のまわりを回転することが好ましい。周期的にループが当該ワイヤ貯蔵ドラム内に配置されるとき、当該ワイヤ貯蔵ドラムと当該敷設ヘッドの1つが第1位置から、該第1位置に対して横方向にずれた、回転テーブルの回転軸と一般に直交する線に沿う第2位置に変位される。この変位操作ステップと組み合わせて、第1または第2回転速度も変えられ、それによって回転速度比を変え、ドラム内に置かれるループの径を変える。さらに、実施例によれば、当該変位操作ステップは回転テーブルの回転数の関数として第1軸線に対して相対的にワイヤ貯蔵ドラムを動かすことを含む。これにより、容器内に縞のある、すなわち層のある効果を有利にもたらし、密なパッキングを行わせる。
つまり、本発明に於ける好ましい態様としては、当該敷設ヘッドの回転軸線(第1の回転軸線)と当該ワイヤ貯蔵ドラムを自転可能な状態で支持して回転する回転テーブルを回転させる回転部材の回転軸線(第2の回転軸線)とを相互に異ならせた上に、更に、当該回転テーブルに搭載された当該ワイヤ貯蔵ドラムの中心軸線を、当該回転テーブルを回転させる回転部材の回転軸線(第2の回転軸線)と一致させる状態と、当該回転部材の回転軸線(第2の回転軸線)の位置はそのままの状態に維持しながら、当該回転テーブルを変位させ、その結果により当該ワイヤ貯蔵ドラムの中心軸線を当該回転部材の回転軸線(第2の回転軸線)に対して、所定のタイミングで水平方向に予め定められた所定の距離だけ変位(indexing) させる様に構成されているものである。
尚、本発明に於いては、当該変位させる所定の距離は、1種類のみに限るものではなく、複数種の距離のそれぞれを任意のタイミングで任意に選択して変位させる様に構成する事も可能である。
【0012】
それゆえ本発明の重要な目的は、従来技術によるよりもはるかに多量の溶接ワイヤを充填できるワイヤ貯蔵ドラムを提供することにある。
【0013】
本発明の他の目的は、自動または半自動溶接プロセスの間、故障時間が少なく労力の少ないワイヤ貯蔵ドラムを提供することにある。
【0014】
さらに本発明の他の目的は、より多くのワイヤをより狭い空間に詰めることにより従来よりも狭い貯蔵空間しか要しないワイヤ貯蔵ドラムを提供することにある。
【0015】
さらに他の本発明の目的は、より密に詰められた容器となる貯蔵ドラム内に溶接ワイヤを密に詰めるための装置を提供することにある。
【0016】
さらに他の本発明の目的は、溶接プロセスの間、ワイヤをスムーズに引き取る能力に影響することなくドラム内にワイヤを密に詰めるための方法を提供することにある。
【0017】
さらに他の本発明の目的は、溶接プロセスの間、容器を取り替えることに伴うダウン時間と労力コストを減らすことにある。
【0018】
本発明のこれらおよび他の目的は、以下の詳細な説明を読んで理解すれば当業者に明らかになるであろう。
【0019】
【実施例】
以下、図面を用いて説明するが、これらは本発明の実施例を説明するためのものであって、本発明をこれらと同一のものに限定する目的ではない。図1はドラム巻回システム10を示し、これは製造プロセス(図示せず)から連続溶接ワイヤ11を引き出すものである。ワイヤ11はベルト15を駆動するプリー16につながれたワイヤ供給モータ14によって駆動されるキャプスタン12によって引き出される。ワイヤは、製造プロセスとキャプスタン12の間でワイヤ11への張力を維持するための一連のロールおよび踊りロール17a・17b・17cを通って引き出される。図1と図2Bからわかるように、ワイヤ11はキャプスタン12のまわりに約270°巻き付けられる。これによりワイヤ11をダンサロール17a〜17cを介して引き出すための適切な摩擦と駆動力が与えられる。ワイヤ11は巻回ビーム22から吊り下げられた回転可能な敷設(laying)ヘッド21内に供給される。ヘッド21は巻回ビーム22から吊り下がった軸受ハウジング23内で回転する。ヘッド21は敷設チューブ24と、そこから伸びフランジ26によって回転を支持されるジャーナル部25、およびそれぞれ軸受ハウジング23の頂端と底端にある頂軸受27、底軸受28を有する。ジャーナル部25は軸受27・28と接触するための外円筒面31と、ワイヤ11をキャプスタン12からチューブ24へ通過させる中空軸内部を区切る内円筒面32の双方を有する。
【0020】
プリー33は軸受ハウジング23の下でジャーナル部25の外円筒面31内にキー締めされている。対応するプリー34が層駆動モータ36の軸35から伸びている。ベルト37がプリー33と34をつないでモータ36がジャーナル部25とヘッド21を駆動する。
【0021】
制御パネル41がモータ36とモータ14の速度を管理するとともに、これら2つのモータの速度比を調整する。モータ速度はヘッド21の回転速度とキャプスタン12の回転速度に影響する。ヘッドとキャプスタンの回転速度比が以下説明するようにワイヤ11のループ径を決める。
【0022】
敷設チューブ24は外円筒面42、内円筒面43、およびそれぞれ内面45と外面46をもつ一般に閉じた上端44を有する。チューブ24の中心軸Aのまわりに中心のある小穴47が内面45と外面46の間に伸びている。ジャーナル部25の低端が小穴47を通って伸び、小フランジ51によって支持されている。チューブ24の底端はその低端の円周のまわりに伸びるリング52を有する。リング52は、それを通ってワイヤ11が充填操作の間、チューブ24から通り抜ける開口部53をもつ。
【0023】
回転テーブル54はテーブル支持55上に設けた回転部材を介して自転可能に回転支持されている。テーブル支持55は案内トラック56、力シリンダ57、およびL形ビーム部58を有する。支持55はその上で回転テーブル54を回転させ、特にL形ビーム部58の水平ビーム61上で回転させる。ワイヤ11の重量がドラム62内に印加されると、ゴム案内車64に付けられた垂直ビーム部63がHビームとして示されている案内トラック上を下方方向に降下し、それによってL形ビーム部58はドラム62が満たされる間、案内トラック56に沿って徐徐に下方方向に移動せしめられる。
【0024】
垂直ビーム部63はそこから外に伸びるフィンガー65を有し、圧力シリンダ・アセンブリ72の一部であるロッド71の外端68にピン67で回転可能に付けられている。圧力シリンダ・アセンブリ72は圧力シリンダ73を有する。シリンダ73はドラム62が空のとき、シリンダ73が平衡にありL形ビーム部58が案内トラック56上で最高位置にあるように圧力を加えられる。ドラム62がワイヤ11で満たされると、回転テーブル54上にかかる付加重量によりピストン・ロッド71を矢印Xのように案内トラック56の下方に制御して伸びさせる。シリンダ73内の圧力は圧力比に対する予め定められた重量に基づいている。制御された下降により、ワイヤ11が回転テーブル54に隣接するドラム62の底からドラム62の頂へとドラム内に置かれる。こうして、実施例ではヘッド21は垂直方向には動かないが、代わりに回転テーブル54がチューブ24の中心軸線Aと平行な垂直方向に動く。
【0025】
回転テーブル54はチューブ24と同様にして回転駆動される。軸受ハウジング84がL形ビーム部58の水平ビーム61上に装着されている。ジャーナル部85が回転テーブル54から下方に伸び、軸受86と87によって自由に回転させられる。本発明によれば、ジャーナル部85はシリンダで外円筒面88と内円筒面89をもっている。歯車ベルト・プリー92はジャーナル部85の底端にキー締めされている。プリー92はベルト94によってプリー93につながれている。プリー93はギヤボックス96を通ってモータ95によって駆動される。回転テーブルモータ95は実質的に敷設チューブ24からギヤ・ダウンされ、チューブ24のフル回転に関し、回転テーブル54が1回転の一部だけ回転するようにする。
本発明に於いては、当該軸受ハウジング84、当該ジャーナル部85、当該軸受86と87及び例えば上記した様なプリー92、93、ベルト94及びモーター95等で構成されている適宜の回転駆動機構とで回転部材を構成する。
従って、当該回転テーブル54は、少なくとも当該回転駆動機構と当該ジャーナル部85の回転駆動軸、即ち当該第2の軸を介して回転せしめられる。
【0026】
図2A、図3および図4に最もよく示されているように、回転テーブル54、即ち回転中にスライドが可能なスライドテーブル103はジャーナル部85の頂端キー・アセンブリ102によって回転駆動される底プラットフォーム101と係合している。
図4のように、回転テーブルを構成する当該スライドテーブル103の底端105内に切り込まれたキーウェイ104(スライド係合部)によって当該底プラットフォーム101上に摺動可能に装着されている。
底プラットフォーム101のキー106、つまりスライド部は当該スライド係合部104を介して当該回転テーブルであるスライドテーブル103を保持する。スライドテーブル103はキー106上のキーウェイ104のスライドによって、底プラットフォーム101に対して動くことができる。キー106とキーウェイ104はナイロンなどのような摩擦の小さな面でコーティングされ得る。さらに、キー106の軸受面107はスライドテーブル103と底プラットフォーム101の間の移動を容易にするトラックとボール軸受のようなもの(図示せず)を備え得る。
上記から明らかな通り、本願発明に於ける当該底底プラットフォーム101は、当該回転部材の第2の軸線を中心として回転するものである。
【0027】
スライド・テーブル103の運動はそれとともに働くインデクサー(変位手段)によって引き起こされる。当該変位手段は好ましくは、回転テーブル54から下方にあるスライド部を有する底プラットフォーム101とピストンとシリンダのアセンブリ110を有する変位部材とで構成される。該アセンブリ110は、一般に2つの同一のロッドとピストン111と112を有し、これらは共通に駆動ロッド114につながれている。ロッドとピストン111・112の各々は回転テーブル54のジャーナル部85から等距離ずつ離れて置かれ、図3のようにキー106とキーウェイ104の間の移動の方向と一般に平行である。
即ち、本願発明に於ける当該変位部材は、 該回転テーブルが回転する間に、当該ドラムの中心軸線と当該第1の軸線との相対的位置関係が当該第2の軸線は固定したままの状態で変化する様に当該回転テーブルを変位させる機能を有するものである。
更に、本願発明に於ける当該変位部材は、当該ドラムを自転可能に搭載保持するための当該回転テーブルと当該回転部材との間に設けられており、当該変位部材には、例えば当該底プラットフォームに設けられている様なスライド部が設けられており、該スライド部を介して当該回転テーブルが当該第1軸線に対して当該第1の軸線と直交する方向に動くことが出来る様に構成されている。
【0028】
ロッドとピストン111について説明する。ロッドとピストン112は111と同一で、図面でその他は同じ番号を付されている。ロッドとピストン111はピボットピン117で底プラットフォーム101から下方に依るブラケット116に回転可能に付けられたピストン部115を有する。ロッド部118はピストン部115の対向端からその中に駆動ロッド114を保持するブロック121へ伸びている。今度は駆動ロッド114は一般にロッド部118に直交し、ロッドとピストン112から伸びる同一のブロック121につながれている。ブロック121の間で、駆動ロッド114は低端123でレバー122につながれている。レバー122の中間部124で、レバー122はピン125で、底プラットフォーム101の底端から伸びるブラケット126に回転可能につながれている。レバー122の上端部127で、レバー122はピン128でスライドテーブル103に回転可能につながれている。図4に最もよく示すように、レバー122は底プラットフォーム101を通って、スロット131と132を通るスライドテーブル103まで伸びている。ロッドとピストン111・112はそれぞれ(圧縮)空気によって駆動される。圧空源(図示せず)はジャーナル部85の底で圧空供給チューブ133につながれている。内円筒面89はそれを通って圧空が圧空供給ホース134・135(図3)、およびシリンダ入口136へと上方に供給される圧空通路として働く。このような配列をもって、圧空供給によりロッドとピストン111・112のロッド部118を駆動でき、次にレバー122を駆動してスライドテーブル103とキーウェイ104をキー106と底プラットフォーム101に対して水平方向に動かすことができる。この配列により、回転テーブル54と底プラットフォーム101の回転能力に影響することなく、このスライド移動を成し遂げられる。
即ち、本願発明に於いては、上記した様に、当該回転テーブル54は、当該テーブル支持部55に搭載されている固定された第2の回転軸線を有する回転部材と直接接続されていて、当該回転部材の第2の回転軸線の周りに回転する底プラットフォーム101を介して配置されている。
従って、当該回転テーブル54に搭載されたドラム62は、当初は、その中心軸線Bは、当該第2の回転軸線と一致させた状態で、当該回転部材の回転に伴って当該第2の回転軸線の周りで回転している当該底プラットフォーム101と共に回転するが、当該変位手段 ( インデックス手段 ) を所定のタイミングで所定の期間、所定の変位量で作動せると、当該回転テーブルを構成する当該スライドテーブル103が、当該第2の軸線を固定したまま、当該第2の軸線と直交する方向に移動するので、当該回転テーブル54に搭載された当該ドラムも同じ様に移動され、当該ドラムの中心軸線Bは、当該回転部材が回転している間でも、当該第2の回転軸線が固定された状態のまま、当該第2の回転軸線と直交する方向に移動するので、当該第1の軸線Aとの相対的な距離が変化することになる。図5に十分に充填されたドラム62を示す。
【0029】
本発明はこのように回転テーブル54上に、特に図9〜13の方法に従って充填されるスライドテーブル103へクリップ137を用いてドラム62を充填させる。溶接ワイヤ11は軸線Aのまわりに敷設チューブ24を回転させることにより、ドラム62内に載置される。チューブ24の回転は図9〜11の矢印Cで示す。チューブの軸線Aはドラム62の中心軸線Bからずれている。
【0030】
図9乃至図11に示されている具体例に有っては、当該溶接ワイヤを当該ドラム62内部に収容する場合に於いて、予め定められた時間の間は、当該変位手段を稼動させず、従って軸位置変更操作は行わず、当該第2の回転軸線と当該ドラムの中心軸線Bとを一致させた状態で、予め定められた所定の時間で当該溶接ワイヤの引き取りを行う第1の処理を実行し第1の層を形成する。
本具体例では、当該第1の層を構成する各ループのループ径は図9に示す様に実質的に同一である。
例えば、50.8cm(20インチ)の貯蔵ドラム62が使われている。チューブ24の各1回の360°回転毎に、41.9cm(16.5インチ)径のループのワイヤ11が置かれる。同時に回転テーブル54が1回転の一部分、好ましくは1度と2度の間で、矢印Mの回転方向に回転させられる。ドラム62内に展開されるパターンは図9Bに示される。
その後、ドラム62の約9〜10回転の後、当該変位手段を稼動させて、予め定められた期間、当該回転部材が回転している間に、該ドラム62の中心軸線Bを当該第2の回転軸線を固定したまま、当該第1の回転軸線Aに対して当該第1の回転軸線Aと直交する方向に所定の距離だけ移動させ、当該第1の回転軸線Aと当該ドラム62の中心軸線Bとの相対的な位置関係を変更して当該溶接ワイヤの引き取りを行う第2の処理を実行し、第2の層を形成する。
その後、再び第1の処理操作に戻って以後上記第1と第2の処理操作を繰り返すものである。
図7・8の断面は、図6の回転法を使って展開され、ドラム62の中心軸Bに向かって密度を低めながら、ドラム62の最外端で高密度のワイヤを示している。
【0031】
本発明は、および特にロッドとピストン111・112は、チューブ24の静止中心軸Aに対するドラム62の中心軸Bの移動を許す。図11A・11Bのように、この運動はキャプスタン12とチューブ24の間の回転速度比の調整とともに、ドラム62内の敷設パターンを変える。ドラム62の中心軸を対応させてシフトさせることなく、溶接ワイヤ11のループ径だけを変えるのは、ループ径が少なくとも1点でドラム62の内面に接線接触するので、好ましくない。ワイヤ11はいくぶん「生きて」いるので、故意にそこに置かれないとしても、内面を探そうとする。この敷設が制御されないと、ワイヤのスムーズな引き取りが保証されない。
【0032】
図12のように、本発明は独自に、ドラム62内に置かれる、ワイヤ11の同一のループ径を有するループ群で構成された第1の層を構成するループの層と、当該第1の層を構成するループ形状とは異なるループ形状を有するループ群で構成された第2の層を構成するループ層とが交互に積層されて形成された層を形成している。
図13は、通常のワイヤ巻き取り操作と2種類の軸変位操作を間歇的に実施した場合には、3種類の層が交互に形成される事を示している。
これによって、ドラム62内のパッキング密度を大いに増す。パッキング密度は同一ドラム内に50%以上多くワイヤを置くことにより、同一容積の容器内で50%向上することが分かった。
各ループ径はドラムの中心線から等しく離れた点で異なる密度をもつので、異なる密度と重量がドラム62内により密にワイヤ11を詰め、より少ない空きスペースが同一容積内に作られる。
図13に示す様に、変位手段の操作を異ならせることによって異なる他のパターンが展開され得ることが理解されるであろう。本発明は各ドラム62の容量を従来技術の方法と装置よりも50%増加させる。上記実施例が変形され得ることは理解されるであろう。最適密度はドラム径とループ径とによって決められる。
【0033】
本発明を実施例にもとづいて説明してきた。明らかに、ここで論じた以外の変形と変更が、本明細書を読んで理解した当業者に起こるであろう。それらが本発明の範囲内にある限り、それらの変形のすべては本発明に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による充填装置の正面図である。
【図2】(A)は図1の下半分の正面図、(B)は図1の上半分の正面図である。
【図3】図3は、図2(A)の3−3矢視平面図である。
【図4】図4は、図2(A)の4−4矢視の回転テーブル装置の正面図である。
【図5】図5は、本発明によるワイヤを充填した貯蔵ドラムの正面図である。
【図6】図6は、従来技術によるワイヤ敷設方法を示す平面図である。
【図7】図7は、従来技術による充填ワイヤの密度変化を示す一部平面断面図である。
【図8】図8は、従来技術による充填ワイヤの密度変化を示す一部平面断面図である。
【図9】図9(A)(B)は、本発明による単ループ径層の形成ステップを示す平面図である。
【図10】図10(A)(B)は、本発明による他の実施例よりなる単一ループ径層の形成ステップを示す平面図である。
【図11】図11(A)は、図9(A)(B)のループ径形成方法を示す正面断面図、図11(B)は、図10(A)(B)のループ径形成方法を示す正面断面図である。
【図12】図12は、図9〜11のワイヤの交互層の効果を示す一部正面断面図である。
【図13】図13は、他の実施例よりなるワイヤの交互層の例を示す一部正面断面図である。
【符号の説明】
10:ドラム巻回システム
11:溶接ワイヤ
12:キャプスタン
16:プリー
21:敷設ヘッド
24:敷設チューブ
54:回転テーブル
62:貯蔵ドラム
72:圧空シリンダ・アセンブリ
85:ジャーナル部
103:スライドテーブル
【発明の属する技術分野】
本発明は小径溶接ワイヤを集積貯蔵容器すなわちドラム内に包装する技術に関するものであり、さらに詳しくは溶接ワイヤを貯蔵ドラム内に密に詰めて、量産溶接のため容器から繰り出される製品の究極の使用に影響を及ぼさずに貯蔵ドラムを占めるワイヤの量を増大させる技術に関するものである。
【0002】
【従来技術とその問題点】
小径溶接ワイヤは一般に、自然の「外形」(cast)をもつ単スプール状態で容器内に詰められる。このことは、自由な状態でワイヤは一般に直線状になりやすいということを意味している。本発明は特に、溶接ワイヤの層内に形成される大スプール収容渦巻きとして貯蔵される自然形状タイプの溶接ワイヤに関して記述される。使用される間、スプールを貯蔵する容器の上部を通してスプールの内径からワイヤが繰り出される。
【0003】
自動的に、あるいは半自動的に(ロボット溶接を含んで)溶接されるとき、大多数の溶接ワイヤがねじれず、歪まず、傾かない状態で溶接操作に連続供給されることにより、溶接操作が手動介入および/または検査なしに長時間にわたって均一になされることが必須である。このような溶接で難しいことの1つは、溶接操作に供給されるワイヤがねじれない、あるいは少しだけねじれた状態で供給されることにより、所定の自然状態を求めようとするワイヤの自然な傾向が滑らかで均一な溶接を損なわないということを保証することである。この課題を成し遂げるため、溶接ワイヤは自然のキャスト(cast)、すなわちねじれの少ない状態をもつように作られる。このことは、もしワイヤの一部が長く切られ、かつ床の上に置かれたなら、溶接ワイヤによってなされる自然形状は一般に直線になるということを意味している。この溶接ワイヤは自動あるいは半自動溶接のため、数百ポンドのワイヤを収納する大容器(通常はドラム)内のスプールに巻かれる。直線状、すなわちねじれない状態のままであろうとするワイヤの自然の傾向により、容器内に置かれる間、不自然な一連の渦巻き状に巻かれるとき、ワイヤはいくぶん「生きる」ようになり、自然の状態からワイヤを歪ませる。そのため、ねじれの少ない状態で自動あるいは半自動溶接操作にワイヤを繰り出すように、容器内でのワイヤの置き方というものに多大な努力が払われる。ワイヤが正しく容器内に収納されなければ、大量のワイヤと多くの時間を費やす大量溶接操作が不均一で、高価な再処理を要する。この問題は、自動あるいは半自動溶接に対して繰り出されるための大スプール内に溶接ワイヤを収納するため、溶接ワイヤの製造業者によって解決されねばならない。
【0004】
近年、より大量の溶接ワイヤをもつより大きなパッケージに向かう傾向が続いている。大量パッケージは溶接操作の際、供給容器の交換に要する時間を減らしやすい。大量供給容器に対する増大する要求は、溶接ワイヤの自然の流れを乱すことなく、すなわち隣接渦巻きをもつ溶接ワイヤをねじることなくスムーズに回収する能力に反し、それを減らす。こうして、大量高密度貯蔵供給容器はワイヤを溶接操作に供給する際、致命的な失敗を起こさないように保証するように構成されねばならない。容器の繰り出し配列は、ワイヤの自由な直線の流れにおいていささかも歪のないように保証されねばならない。その第1ステップは、ワイヤを容器から好ましい状態で引き出させるように容器内にワイヤを少しのねじれもなく置くことである。
【0005】
供給容器に貯蔵されている溶接ワイヤは、底から頂へと積まれた多層のワイヤ渦巻をもつスプール形状をしている。スプールの内径は容器の径よりも実質的に小さい。ワイヤ自身の固有の剛性により、多層をなす渦巻は、渦巻の径を広げようとする力の影響を絶えず受けている。この傾向を説明するため、溶接ワイヤは所望のループ径で供給容器内に置かれ、ループ径は供給容器の内径よりも小さい。一般に、ループ径はドラム内径よりも少なくとも15%小さい。
【0006】
溶接ワイヤは製造プロセスから引き出され、一連の踊りロール上に供給され、貯蔵容器に隣接するキャプスタンによって引き取られる。キャプスタンから、溶接ワイヤは回転可能な敷設(laying)ヘッド内に供給される。ヘッドは一般に、底にあるいは底と隣り合う円筒に沿って開口部を有する円筒状である。ワイヤは円筒を通って開口部から伸び、貯蔵容器内に入る。
【0007】
ヘッドは貯蔵容器内に伸び、一般に該容器の軸と平行な軸のまわりに回転する。キャプスタンによってヘッド内に供給されるワイヤは、ヘッドの回転速度とは異なる回転速度で供給される。ヘッドとキャプスタンの各回転速度の比は、貯蔵容器内のワイヤのループ径を決定する。ワイヤは容器内に置かれるので、その重さによって容器が徐々に下方に動く。その結果、ヘッドは回転し続け、貯蔵ドラムをその容量まで満たす。ドラムは、ドラム内に置かれたワイヤの各一杯のループに対し、1回転の一部を増して回転する。これにより、ワイヤ・ループの接線部分が容器の内径部に触れ、ループの反対側は容器の側面から間隔があいている。これはループ径と容器径との差の1/2だけヘッドを容器の中心線から動かすことによって成し遂げられる。
【0008】
この従来技術による貯蔵容器の充填方法の成就は図6に最もよく示されている。この方法は溶接プロセスの間、ワイヤを効率よく引き取るために重要である。
しかし、図7・8のように、この方法はまた、容器内でワイヤのゆるんだ密度の詰め方に終わる。貯蔵容器に関して使われた直径に依存して、スプール空洞に隣接するスプール自身の内径に対し、容器の端部に沿ってワイヤは高密度をもつ。これはワイヤがスプール空洞に沿って置かれるよりも多く容器の端部に沿って置かれるためである。からみやねじれという問題なしに、ワイヤにおける正味の効果によって容器から引っ張り出され得るが、低密度パッキングは溶接プロセスにおける中断がより頻繁に生じることを意味している。したがって、溶接操作での容器の交換と手動介入が必要なため、溶接プロセスのためのより多くの故障時間とより多くの労働コストがかかる。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は貯蔵容器内に溶接ワイヤを密に詰めるための改善された方法と装置を有利に提供するものであり、従来技術の方法と装置の欠点を克服するものである。
【0010】
これに関しさらに詳しくは、本発明は自動あるいは半自動溶接プロセスの間、溶接ワイヤをスムーズに引き取る能力に影響することなく、より小さいがより密に詰められる容器内にワイヤをより多く充填するために用いられる。
本発明に於けるワイヤを密に詰めるための装置は、基本的には、以下に示すような技術構成を有するものである。
即ち、本発明に於ける当該ワイヤを密に詰めるための装置は、
溶接ワイヤを引っ張り出すためのキャプスタン、
該キャプスタンからワイヤを受け取るための第1軸線を中心として回転可能な敷設ヘッド、
ワイヤを充填するためのドラムを支持する支持部材、
当該支持部材に設けられており、当該第1の軸線とは異なり且つ当該第1の軸線と平行な該第2軸線を中心として回転する回転部材、
当該回転部材に接合されており、当該ドラムの中心軸線を当該第2の軸線と一致させた状態で当該ドラムを搭載して当該第2の軸線を中心として回転する回転テーブル、及び
該回転テーブルが回転する間に、当該ドラムの中心軸線と当該第1の軸線との相対的位置関係が当該第2の軸線は固定したままの状態で変化する様に当該回転テーブルを変位させる変位部材、
とから構成されている貯蔵ドラムにワイヤを密に充填するための装置である。
即ち、本発明に於ける当該装置に於いては、溶接ワイヤを製造プロセスから引っ張るためのキャプスタン、該キャプスタンからワイヤを受け取るための第1軸線上の回転可能な敷設ヘッド、およびワイヤ貯蔵ドラムを支持する移転可能に支持する回転テーブルからなる。溶接ワイヤは、ヘッドを第1回転速度で回転させ、キャプスタンを第2回転速度で回転させてループ径を決めることにより、ドラム内に充填される。回転テーブルは実施例のもとで、第1軸線と平行な軸線、つまり第2の軸線のまわりに第3回転速度で回転する。一般に、ドラム内に置かれたワイヤの各ループに対し、回転テーブルは1回転の一部を回転することにより、ループの円周のほんの一部だけがドラムの内面に触れることになる。回転テーブルを1回転の一部だけ回転させることにより、ドラム内に置かれた次のループがドラム内側に沿い、かつ前のループの第1位置に隣接した第2位置でドラムの内面と触れる。重要なのは、変位手段( indexing apparatus )により当該ワイヤ貯蔵ドラムの中心軸線と当該敷設ヘッドの回転軸との相対的な位置を、ワイヤが当該自転中のドラムからなる容器内に詰められる間、当該第2の軸線を固定したままで、所定の期間、所定の量で逐次的或は間歇的に相対的に動かし得ることである。当該回転可能な敷設ヘッド若しくは回転テーブルに、当該ワイヤを当該ワイヤ貯蔵ドラムの中の異なった位置にそれぞれ配置させる様に処理する変位手段(indexer)を使うことが好ましく、それにより従来技術の欠点の多くが克服される。特に、容器内に於いて、ワイヤの配置位置を同じ回転軸による配置位置から異ならせる事によって、容器内にワイヤをより密に詰めることができる。本発明は軸位置変更ステップと組み合わせて、容器内のワイヤのループ径を断続的に変えることにより、より良く実施される。正味の効果は容器内でワイヤの縞のある(striated)層を作ることであり、この各層は容器内で隣接層とは異なる半径位置で最大密度をもつ。この軸位置変更ステップおよび/またはループ径の変化によって、ワイヤ容器は従来技術の配列よりも密に詰められ、溶接ワイヤは同一容積の容器内により多く詰められる。
【0011】
本発明の好ましい方法において、キャプスタンがドラムの上方に設けられ、一定速度で回転してワイヤを製造プロセスから引っ張る。当該敷設ヘッドはキャプスタンがそのまわりに回転する軸と直交することが好ましい第1軸線上に設けられる。当該敷設ヘッドはキャプスタンと異なる速度に回転する。当該敷設ヘッド回転速度に対するキャプスタン回転速度の比がドラム内に置かれるループの大きさを決める。ワイヤはキャプスタンから当該敷設ヘッドに供給され、当該敷設ヘッドは貯蔵ドラム内に挿入されている。ワイヤ貯蔵ドラムは敷設ヘッドの各1フル回転に対し1回転の一部だけ自転回転する回転テーブルの上に支持されている。当該敷設ヘッドと回転テーブルは平行な軸のまわりを回転することが好ましい。周期的にループが当該ワイヤ貯蔵ドラム内に配置されるとき、当該ワイヤ貯蔵ドラムと当該敷設ヘッドの1つが第1位置から、該第1位置に対して横方向にずれた、回転テーブルの回転軸と一般に直交する線に沿う第2位置に変位される。この変位操作ステップと組み合わせて、第1または第2回転速度も変えられ、それによって回転速度比を変え、ドラム内に置かれるループの径を変える。さらに、実施例によれば、当該変位操作ステップは回転テーブルの回転数の関数として第1軸線に対して相対的にワイヤ貯蔵ドラムを動かすことを含む。これにより、容器内に縞のある、すなわち層のある効果を有利にもたらし、密なパッキングを行わせる。
つまり、本発明に於ける好ましい態様としては、当該敷設ヘッドの回転軸線(第1の回転軸線)と当該ワイヤ貯蔵ドラムを自転可能な状態で支持して回転する回転テーブルを回転させる回転部材の回転軸線(第2の回転軸線)とを相互に異ならせた上に、更に、当該回転テーブルに搭載された当該ワイヤ貯蔵ドラムの中心軸線を、当該回転テーブルを回転させる回転部材の回転軸線(第2の回転軸線)と一致させる状態と、当該回転部材の回転軸線(第2の回転軸線)の位置はそのままの状態に維持しながら、当該回転テーブルを変位させ、その結果により当該ワイヤ貯蔵ドラムの中心軸線を当該回転部材の回転軸線(第2の回転軸線)に対して、所定のタイミングで水平方向に予め定められた所定の距離だけ変位(indexing) させる様に構成されているものである。
尚、本発明に於いては、当該変位させる所定の距離は、1種類のみに限るものではなく、複数種の距離のそれぞれを任意のタイミングで任意に選択して変位させる様に構成する事も可能である。
【0012】
それゆえ本発明の重要な目的は、従来技術によるよりもはるかに多量の溶接ワイヤを充填できるワイヤ貯蔵ドラムを提供することにある。
【0013】
本発明の他の目的は、自動または半自動溶接プロセスの間、故障時間が少なく労力の少ないワイヤ貯蔵ドラムを提供することにある。
【0014】
さらに本発明の他の目的は、より多くのワイヤをより狭い空間に詰めることにより従来よりも狭い貯蔵空間しか要しないワイヤ貯蔵ドラムを提供することにある。
【0015】
さらに他の本発明の目的は、より密に詰められた容器となる貯蔵ドラム内に溶接ワイヤを密に詰めるための装置を提供することにある。
【0016】
さらに他の本発明の目的は、溶接プロセスの間、ワイヤをスムーズに引き取る能力に影響することなくドラム内にワイヤを密に詰めるための方法を提供することにある。
【0017】
さらに他の本発明の目的は、溶接プロセスの間、容器を取り替えることに伴うダウン時間と労力コストを減らすことにある。
【0018】
本発明のこれらおよび他の目的は、以下の詳細な説明を読んで理解すれば当業者に明らかになるであろう。
【0019】
【実施例】
以下、図面を用いて説明するが、これらは本発明の実施例を説明するためのものであって、本発明をこれらと同一のものに限定する目的ではない。図1はドラム巻回システム10を示し、これは製造プロセス(図示せず)から連続溶接ワイヤ11を引き出すものである。ワイヤ11はベルト15を駆動するプリー16につながれたワイヤ供給モータ14によって駆動されるキャプスタン12によって引き出される。ワイヤは、製造プロセスとキャプスタン12の間でワイヤ11への張力を維持するための一連のロールおよび踊りロール17a・17b・17cを通って引き出される。図1と図2Bからわかるように、ワイヤ11はキャプスタン12のまわりに約270°巻き付けられる。これによりワイヤ11をダンサロール17a〜17cを介して引き出すための適切な摩擦と駆動力が与えられる。ワイヤ11は巻回ビーム22から吊り下げられた回転可能な敷設(laying)ヘッド21内に供給される。ヘッド21は巻回ビーム22から吊り下がった軸受ハウジング23内で回転する。ヘッド21は敷設チューブ24と、そこから伸びフランジ26によって回転を支持されるジャーナル部25、およびそれぞれ軸受ハウジング23の頂端と底端にある頂軸受27、底軸受28を有する。ジャーナル部25は軸受27・28と接触するための外円筒面31と、ワイヤ11をキャプスタン12からチューブ24へ通過させる中空軸内部を区切る内円筒面32の双方を有する。
【0020】
プリー33は軸受ハウジング23の下でジャーナル部25の外円筒面31内にキー締めされている。対応するプリー34が層駆動モータ36の軸35から伸びている。ベルト37がプリー33と34をつないでモータ36がジャーナル部25とヘッド21を駆動する。
【0021】
制御パネル41がモータ36とモータ14の速度を管理するとともに、これら2つのモータの速度比を調整する。モータ速度はヘッド21の回転速度とキャプスタン12の回転速度に影響する。ヘッドとキャプスタンの回転速度比が以下説明するようにワイヤ11のループ径を決める。
【0022】
敷設チューブ24は外円筒面42、内円筒面43、およびそれぞれ内面45と外面46をもつ一般に閉じた上端44を有する。チューブ24の中心軸Aのまわりに中心のある小穴47が内面45と外面46の間に伸びている。ジャーナル部25の低端が小穴47を通って伸び、小フランジ51によって支持されている。チューブ24の底端はその低端の円周のまわりに伸びるリング52を有する。リング52は、それを通ってワイヤ11が充填操作の間、チューブ24から通り抜ける開口部53をもつ。
【0023】
回転テーブル54はテーブル支持55上に設けた回転部材を介して自転可能に回転支持されている。テーブル支持55は案内トラック56、力シリンダ57、およびL形ビーム部58を有する。支持55はその上で回転テーブル54を回転させ、特にL形ビーム部58の水平ビーム61上で回転させる。ワイヤ11の重量がドラム62内に印加されると、ゴム案内車64に付けられた垂直ビーム部63がHビームとして示されている案内トラック上を下方方向に降下し、それによってL形ビーム部58はドラム62が満たされる間、案内トラック56に沿って徐徐に下方方向に移動せしめられる。
【0024】
垂直ビーム部63はそこから外に伸びるフィンガー65を有し、圧力シリンダ・アセンブリ72の一部であるロッド71の外端68にピン67で回転可能に付けられている。圧力シリンダ・アセンブリ72は圧力シリンダ73を有する。シリンダ73はドラム62が空のとき、シリンダ73が平衡にありL形ビーム部58が案内トラック56上で最高位置にあるように圧力を加えられる。ドラム62がワイヤ11で満たされると、回転テーブル54上にかかる付加重量によりピストン・ロッド71を矢印Xのように案内トラック56の下方に制御して伸びさせる。シリンダ73内の圧力は圧力比に対する予め定められた重量に基づいている。制御された下降により、ワイヤ11が回転テーブル54に隣接するドラム62の底からドラム62の頂へとドラム内に置かれる。こうして、実施例ではヘッド21は垂直方向には動かないが、代わりに回転テーブル54がチューブ24の中心軸線Aと平行な垂直方向に動く。
【0025】
回転テーブル54はチューブ24と同様にして回転駆動される。軸受ハウジング84がL形ビーム部58の水平ビーム61上に装着されている。ジャーナル部85が回転テーブル54から下方に伸び、軸受86と87によって自由に回転させられる。本発明によれば、ジャーナル部85はシリンダで外円筒面88と内円筒面89をもっている。歯車ベルト・プリー92はジャーナル部85の底端にキー締めされている。プリー92はベルト94によってプリー93につながれている。プリー93はギヤボックス96を通ってモータ95によって駆動される。回転テーブルモータ95は実質的に敷設チューブ24からギヤ・ダウンされ、チューブ24のフル回転に関し、回転テーブル54が1回転の一部だけ回転するようにする。
本発明に於いては、当該軸受ハウジング84、当該ジャーナル部85、当該軸受86と87及び例えば上記した様なプリー92、93、ベルト94及びモーター95等で構成されている適宜の回転駆動機構とで回転部材を構成する。
従って、当該回転テーブル54は、少なくとも当該回転駆動機構と当該ジャーナル部85の回転駆動軸、即ち当該第2の軸を介して回転せしめられる。
【0026】
図2A、図3および図4に最もよく示されているように、回転テーブル54、即ち回転中にスライドが可能なスライドテーブル103はジャーナル部85の頂端キー・アセンブリ102によって回転駆動される底プラットフォーム101と係合している。
図4のように、回転テーブルを構成する当該スライドテーブル103の底端105内に切り込まれたキーウェイ104(スライド係合部)によって当該底プラットフォーム101上に摺動可能に装着されている。
底プラットフォーム101のキー106、つまりスライド部は当該スライド係合部104を介して当該回転テーブルであるスライドテーブル103を保持する。スライドテーブル103はキー106上のキーウェイ104のスライドによって、底プラットフォーム101に対して動くことができる。キー106とキーウェイ104はナイロンなどのような摩擦の小さな面でコーティングされ得る。さらに、キー106の軸受面107はスライドテーブル103と底プラットフォーム101の間の移動を容易にするトラックとボール軸受のようなもの(図示せず)を備え得る。
上記から明らかな通り、本願発明に於ける当該底底プラットフォーム101は、当該回転部材の第2の軸線を中心として回転するものである。
【0027】
スライド・テーブル103の運動はそれとともに働くインデクサー(変位手段)によって引き起こされる。当該変位手段は好ましくは、回転テーブル54から下方にあるスライド部を有する底プラットフォーム101とピストンとシリンダのアセンブリ110を有する変位部材とで構成される。該アセンブリ110は、一般に2つの同一のロッドとピストン111と112を有し、これらは共通に駆動ロッド114につながれている。ロッドとピストン111・112の各々は回転テーブル54のジャーナル部85から等距離ずつ離れて置かれ、図3のようにキー106とキーウェイ104の間の移動の方向と一般に平行である。
即ち、本願発明に於ける当該変位部材は、 該回転テーブルが回転する間に、当該ドラムの中心軸線と当該第1の軸線との相対的位置関係が当該第2の軸線は固定したままの状態で変化する様に当該回転テーブルを変位させる機能を有するものである。
更に、本願発明に於ける当該変位部材は、当該ドラムを自転可能に搭載保持するための当該回転テーブルと当該回転部材との間に設けられており、当該変位部材には、例えば当該底プラットフォームに設けられている様なスライド部が設けられており、該スライド部を介して当該回転テーブルが当該第1軸線に対して当該第1の軸線と直交する方向に動くことが出来る様に構成されている。
【0028】
ロッドとピストン111について説明する。ロッドとピストン112は111と同一で、図面でその他は同じ番号を付されている。ロッドとピストン111はピボットピン117で底プラットフォーム101から下方に依るブラケット116に回転可能に付けられたピストン部115を有する。ロッド部118はピストン部115の対向端からその中に駆動ロッド114を保持するブロック121へ伸びている。今度は駆動ロッド114は一般にロッド部118に直交し、ロッドとピストン112から伸びる同一のブロック121につながれている。ブロック121の間で、駆動ロッド114は低端123でレバー122につながれている。レバー122の中間部124で、レバー122はピン125で、底プラットフォーム101の底端から伸びるブラケット126に回転可能につながれている。レバー122の上端部127で、レバー122はピン128でスライドテーブル103に回転可能につながれている。図4に最もよく示すように、レバー122は底プラットフォーム101を通って、スロット131と132を通るスライドテーブル103まで伸びている。ロッドとピストン111・112はそれぞれ(圧縮)空気によって駆動される。圧空源(図示せず)はジャーナル部85の底で圧空供給チューブ133につながれている。内円筒面89はそれを通って圧空が圧空供給ホース134・135(図3)、およびシリンダ入口136へと上方に供給される圧空通路として働く。このような配列をもって、圧空供給によりロッドとピストン111・112のロッド部118を駆動でき、次にレバー122を駆動してスライドテーブル103とキーウェイ104をキー106と底プラットフォーム101に対して水平方向に動かすことができる。この配列により、回転テーブル54と底プラットフォーム101の回転能力に影響することなく、このスライド移動を成し遂げられる。
即ち、本願発明に於いては、上記した様に、当該回転テーブル54は、当該テーブル支持部55に搭載されている固定された第2の回転軸線を有する回転部材と直接接続されていて、当該回転部材の第2の回転軸線の周りに回転する底プラットフォーム101を介して配置されている。
従って、当該回転テーブル54に搭載されたドラム62は、当初は、その中心軸線Bは、当該第2の回転軸線と一致させた状態で、当該回転部材の回転に伴って当該第2の回転軸線の周りで回転している当該底プラットフォーム101と共に回転するが、当該変位手段 ( インデックス手段 ) を所定のタイミングで所定の期間、所定の変位量で作動せると、当該回転テーブルを構成する当該スライドテーブル103が、当該第2の軸線を固定したまま、当該第2の軸線と直交する方向に移動するので、当該回転テーブル54に搭載された当該ドラムも同じ様に移動され、当該ドラムの中心軸線Bは、当該回転部材が回転している間でも、当該第2の回転軸線が固定された状態のまま、当該第2の回転軸線と直交する方向に移動するので、当該第1の軸線Aとの相対的な距離が変化することになる。図5に十分に充填されたドラム62を示す。
【0029】
本発明はこのように回転テーブル54上に、特に図9〜13の方法に従って充填されるスライドテーブル103へクリップ137を用いてドラム62を充填させる。溶接ワイヤ11は軸線Aのまわりに敷設チューブ24を回転させることにより、ドラム62内に載置される。チューブ24の回転は図9〜11の矢印Cで示す。チューブの軸線Aはドラム62の中心軸線Bからずれている。
【0030】
図9乃至図11に示されている具体例に有っては、当該溶接ワイヤを当該ドラム62内部に収容する場合に於いて、予め定められた時間の間は、当該変位手段を稼動させず、従って軸位置変更操作は行わず、当該第2の回転軸線と当該ドラムの中心軸線Bとを一致させた状態で、予め定められた所定の時間で当該溶接ワイヤの引き取りを行う第1の処理を実行し第1の層を形成する。
本具体例では、当該第1の層を構成する各ループのループ径は図9に示す様に実質的に同一である。
例えば、50.8cm(20インチ)の貯蔵ドラム62が使われている。チューブ24の各1回の360°回転毎に、41.9cm(16.5インチ)径のループのワイヤ11が置かれる。同時に回転テーブル54が1回転の一部分、好ましくは1度と2度の間で、矢印Mの回転方向に回転させられる。ドラム62内に展開されるパターンは図9Bに示される。
その後、ドラム62の約9〜10回転の後、当該変位手段を稼動させて、予め定められた期間、当該回転部材が回転している間に、該ドラム62の中心軸線Bを当該第2の回転軸線を固定したまま、当該第1の回転軸線Aに対して当該第1の回転軸線Aと直交する方向に所定の距離だけ移動させ、当該第1の回転軸線Aと当該ドラム62の中心軸線Bとの相対的な位置関係を変更して当該溶接ワイヤの引き取りを行う第2の処理を実行し、第2の層を形成する。
その後、再び第1の処理操作に戻って以後上記第1と第2の処理操作を繰り返すものである。
図7・8の断面は、図6の回転法を使って展開され、ドラム62の中心軸Bに向かって密度を低めながら、ドラム62の最外端で高密度のワイヤを示している。
【0031】
本発明は、および特にロッドとピストン111・112は、チューブ24の静止中心軸Aに対するドラム62の中心軸Bの移動を許す。図11A・11Bのように、この運動はキャプスタン12とチューブ24の間の回転速度比の調整とともに、ドラム62内の敷設パターンを変える。ドラム62の中心軸を対応させてシフトさせることなく、溶接ワイヤ11のループ径だけを変えるのは、ループ径が少なくとも1点でドラム62の内面に接線接触するので、好ましくない。ワイヤ11はいくぶん「生きて」いるので、故意にそこに置かれないとしても、内面を探そうとする。この敷設が制御されないと、ワイヤのスムーズな引き取りが保証されない。
【0032】
図12のように、本発明は独自に、ドラム62内に置かれる、ワイヤ11の同一のループ径を有するループ群で構成された第1の層を構成するループの層と、当該第1の層を構成するループ形状とは異なるループ形状を有するループ群で構成された第2の層を構成するループ層とが交互に積層されて形成された層を形成している。
図13は、通常のワイヤ巻き取り操作と2種類の軸変位操作を間歇的に実施した場合には、3種類の層が交互に形成される事を示している。
これによって、ドラム62内のパッキング密度を大いに増す。パッキング密度は同一ドラム内に50%以上多くワイヤを置くことにより、同一容積の容器内で50%向上することが分かった。
各ループ径はドラムの中心線から等しく離れた点で異なる密度をもつので、異なる密度と重量がドラム62内により密にワイヤ11を詰め、より少ない空きスペースが同一容積内に作られる。
図13に示す様に、変位手段の操作を異ならせることによって異なる他のパターンが展開され得ることが理解されるであろう。本発明は各ドラム62の容量を従来技術の方法と装置よりも50%増加させる。上記実施例が変形され得ることは理解されるであろう。最適密度はドラム径とループ径とによって決められる。
【0033】
本発明を実施例にもとづいて説明してきた。明らかに、ここで論じた以外の変形と変更が、本明細書を読んで理解した当業者に起こるであろう。それらが本発明の範囲内にある限り、それらの変形のすべては本発明に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による充填装置の正面図である。
【図2】(A)は図1の下半分の正面図、(B)は図1の上半分の正面図である。
【図3】図3は、図2(A)の3−3矢視平面図である。
【図4】図4は、図2(A)の4−4矢視の回転テーブル装置の正面図である。
【図5】図5は、本発明によるワイヤを充填した貯蔵ドラムの正面図である。
【図6】図6は、従来技術によるワイヤ敷設方法を示す平面図である。
【図7】図7は、従来技術による充填ワイヤの密度変化を示す一部平面断面図である。
【図8】図8は、従来技術による充填ワイヤの密度変化を示す一部平面断面図である。
【図9】図9(A)(B)は、本発明による単ループ径層の形成ステップを示す平面図である。
【図10】図10(A)(B)は、本発明による他の実施例よりなる単一ループ径層の形成ステップを示す平面図である。
【図11】図11(A)は、図9(A)(B)のループ径形成方法を示す正面断面図、図11(B)は、図10(A)(B)のループ径形成方法を示す正面断面図である。
【図12】図12は、図9〜11のワイヤの交互層の効果を示す一部正面断面図である。
【図13】図13は、他の実施例よりなるワイヤの交互層の例を示す一部正面断面図である。
【符号の説明】
10:ドラム巻回システム
11:溶接ワイヤ
12:キャプスタン
16:プリー
21:敷設ヘッド
24:敷設チューブ
54:回転テーブル
62:貯蔵ドラム
72:圧空シリンダ・アセンブリ
85:ジャーナル部
103:スライドテーブル
Claims (25)
- 溶接ワイヤを引っ張り出すためのキャプスタン、
該キャプスタンからワイヤを受け取るための第1軸線を中心として回転可能な敷設ヘッド、
ワイヤを充填するためのドラムを支持する支持部材、
当該支持部材に設けられており、当該第1の軸線とは異なり且つ当該第1の軸線と平行な該第2軸線を中心として回転する回転部材、
当該回転部材に設けられており、当該ドラムの中心軸線を当該第2の軸線と一致させた状態で当該ドラムを搭載して当該第2の軸線を中心として回転する回転テーブル、及び
当該回転テーブルが回転する間に、当該ドラムの中心軸線と当該第1の軸線との相対的位置関係が当該第2の軸線は固定したままの状態で変化する様に当該回転テーブルを変位させる変位部材、
とから構成されている事を特徴とする貯蔵ドラムにワイヤを密に充填するための装置。 - 当該装置は、当該変位部材の変位時に当該ドラム内にループ状に充填されるワイヤーが形成する個々のループ径を適宜に変える為のループ径変更部材を更に備えたことを特徴とする請求項1記載の装置。
- 当該ドラムの中心軸線を当該第1の軸線に対して相対的に変位させるための当該変位部材は、ピストンとシリンダとのアセンブリからなることを特徴とする請求項1又は2に記載の装置。
- 当該変位部材は、前記ドラムを搭載保持する当該回転テーブルを、当該ドラムの中心軸線が当該第1軸線に対して当該第1の軸線と直交する方向に動かす様に構成されていることを特徴とする請求項1乃至3記載の何れかに記載の装置。
- 当該変位部材は、当該ドラムを自転可能に搭載保持するための当該回転テーブルと当該回転部材との間に設けられており、当該変位部材にはスライド部が設けられており、該スライド部を介して当該回転テーブルが当該第1軸線に対して当該第1の軸線と直交する方向に動くことが出来る様に構成されていることを特徴とする請求項4記載の装置。
- 当該スライド部は、当該第2軸線を中心として回転する当該回転部材に設けられた回転可能な底プラットフォーム部に設けられていることを特徴とする請求項5記載の装置。
- ピストンとシリンダのアセンブリが当該底プラットフォーム上に装着されていることを特徴とする請求項6記載の装置。
- 当該ドラムを搭載保持するための当該回転テーブルの一部に当該スライド部と係合するスライド係合部が形成されており、かつ当該回転テーブルは、当該スライド部を介して当該第2の軸線に対して相対的に動くことのできることを特徴とする請求項1記載の装置。
- 当該回転テーブルを回転させるための当該回転部材が当該スライド部の下方に配置された、回転駆動機構と回転駆動軸とで構成されていることを特徴とする請求項8記載の装置。
- 溶接ワイヤを引っ張り出すためのキャプスタン、
該キャプスタンからワイヤを受け取るための第1軸線上の回転可能な敷設ヘッド、
ワイヤを充填するためのワイヤドラムを搭載保持するドラム搭載保持部分を有する回転テーブル、
当該回転テーブルを当該第1の軸線とは異なる当該第1の軸線と平行な第2軸線のまわりに回転させるための回転部材、および
該回転テーブルの回転の間、当該第2の軸線を固定したまま、当該ワイヤドラムの中心軸線を当該第1の軸線に対して相対的に変位させるための変位部材とからなる、貯蔵ドラムにワイヤを密に充填するための装置。 - 当該変位部材は、当該回転テーブルと当該回転部材の回転軸との間に設けられており、且つ当該変位部材はスライド部を含んでおり、当該回転テーブルは、 当該スライド部を介して当該第2軸線に対して動くことのできることを特徴とする請求項10記載の装置。
- 当該変位部材が更にピストンとシリンダのアセンブリを含んでいることを特徴とする請求項11記載の装置。
- 当該回転部材が当該スライド部の下方に装着された回転駆動機構と回転駆動軸を有することを特徴とする請求項11記載の装置。
- 当該ワイヤドラムの中心軸線を当該第1の軸線に対して相対的に変位させるための変位部材が当該回転テーブルの下方にあるスライド部及びピストンとシリンダのアセンブリとからなることを特徴とする請求項10記載の装置。
- 回転テーブルのドラム搭載保持部分にスライド部と係合するスライド係合部が形成されており、該スライド部を介して当該回転テーブルのドラム搭載保持部分が当該第1の軸線に対して該軸と直交する方向に動くことのできることを特徴とする請求項10記載の装置。
- 当該スライド部が底プラットフォーム上に置かれ、該底プラットフォームが第2の軸線のまわりに回転できることを特徴とする請求項15記載の装置。
- キャプスタンを備え、
供給源から溶接ワイヤを引っ張り出すため該キャプスタンを回転させ、
第1の軸線上に敷設ヘッドを備え、
キャプスタンから該敷設ヘッドにワイヤを供給し、
ワイヤドラムを支持するための当該第1の軸線と異なり当該第1の軸線と平行な第2の軸線を中心に回転する回転テーブルを備え、
ワイヤドラム内にワイヤを巻くため敷設ヘッドを当該第1の軸線を中心に回転させるステップと
当該ワイヤドラムの中心軸線と当該回転テーブルの回転中心軸線である当該第2の軸線とが一致するように当該回転テーブルに搭載保持されたワイヤドラム内にワイヤを巻くステップと、
ワイヤドラム内にワイヤを巻く間、所定のタイミングで、第2の軸線を固定したまま、当該第2の軸線に一致している当該ワイヤドラムの中心軸線を当該敷設ヘッドの回転軸である当該第1の軸線に対して相対的に変位させるステップとからなる、
貯蔵ドラムに溶接ワイヤを密に充填するための方法。 - 当該ワイヤドラムの中心軸線が当該第1軸線に対して間歇的に変位せしめられることを特徴とする請求項17記載の方法。
- 回転テーブルがスライド部を有し、ワイヤドラムの中心軸線が第1軸線に対して変位せしめられるステップは、当該第1軸に対してスライド部を変位させることを含むことを特徴とする請求項18記載の方法。
- 敷設ヘッドを回転させるステップの間、回転テーブルを回転させることを特徴とする請求項17記載の方法。
- 当該敷設ヘッドを第1回転速度で回転させると共に、当該回転テーブルを第3回転速度で回転させ、且つ当該第1回転速度を当該第3回転速度よりも大きく設定することを特徴とすることを特徴とする請求項20記載の方法。
- 当該キャプスタンを第2回転速度で回転させると共に、当該第2回転速度に対する第1回転速度の比を固定することにより、ワイヤドラムの内のワイヤのループの大きさを制御することを特徴とする請求項21記載の方法。
- 当該ドラムの中心軸線を変位させるステップが回転テーブルの回転数の関数として、第1軸線に対してワイヤドラムを動かすことを含むことを特徴とする請求項17記載の方法。
- 溶接ワイヤを引っ張り出すためのキャプスタン、
該キャプスタンからワイヤを受け取るための第1軸上の回転可能な敷設ヘッド、
第2軸線のまわりに回転テーブルを回転させるための回転部材と接合された、ワイヤを充填するためのドラムを搭載保持するための回転テーブル、および
該回転テーブルの回転の間、当該第2の軸線を固定したまま、ドラムの位置を、回転可能な敷設ヘッドの第1の軸に対して直交する方向に相対的に動かすために回転テーブル上に装着された変位手段(indexer)、と
からなる貯蔵ドラムにワイヤを密に充填するための装置。 - 当該変位手段(indexer)がピストンとシリンダのアセンブリからなることを特徴とする請求項24記載の装置。
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