JP3732308B2 - 媒体処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、媒体収納部から媒体を繰り出して所定の処理を施す媒体処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
交通旅客分野、あるいは観劇やコンサート等の娯楽分野の他、各種の分野においても、予約システムが発達している。
このようなシステムにおいては、予約形態に応じた多量の予約情報の管理を正確に行うため、従来より予約の自動化が推進されており、それに伴って各業種対応の券発行装置すなわち媒体処理装置が提案され、実用化されてきている。
【0003】
はこの種の媒体処理装置の内部構成を示す側断面図である。
図において1は装置の筐体で、この筐体1のフロントパネル上部には、オペレータにより操作される情報入力用の複数の操作キーを備えた操作部であるキーボード2が設けられており、また、筐体1上には、情報表示のためのCRTやLCD等の表示部3が設けられている。
【0004】
4は筐体1の上面に設けられた券排出口である。
5は筐体1内に配置されたプリンタ部であり、このプリンタ部5は、プラテン6と、該プラテン6に対向するように配置された印字ヘッド7と、リボン供給リール8及びリボン巻き取りリール9と、この両リール8,9に巻き付けられかつ前記印字ヘッド7の前面を通過し得るようにセットされたインクリボン10と、これら6〜10の構成要素を駆動する図示しないモーターやその動力伝達機構等を備えている。
【0005】
11は予約券となるべき未印字の媒体、12は筐体1内の底部に装着された媒体収納部としてのホッパで、媒体11はホッパ12内に1方向に整列された状態で収納されている。
ここで、ホッパ12は、媒体1のニアエンドを検知するための図示しないセンサや、他の必要な機構を含んでいる。
【0006】
13は媒体11を挟持して搬送するためのベルト及びローラ等から成る搬送路で、この搬送路13はホッパ12の印字媒体供給口とプリンタ部5におけるプラテン6と印字ヘッド7とより成る印字部、及びこの印字部と券排出口4とを結ぶように配置されている。
15はプリンタ部5の上方の位置に設けられたジャーナルプリンタ部で、このジャーナルプリンタ部15は、ロール状に巻かれたジャーナル用紙16と、プラテン17と、このプラテン17に対向するように配置された印字ヘッド18と、筐体1の上面部に配置された巻き取りローラ19a,19bと、これら16〜19a,19bの構成要素を駆動するモーターやその動力伝達機構等により構成されている。
【0007】
ここで、ジャーナル用紙16は、その支持部からプラテン17と印字ヘッド18との間を通り、筐体1の上面に設けられた用紙排出口を経て、巻き取りローラ19a,19b上に至るようにセットされている。
は上述した媒体処理装置の制御系を含む機能ブロック図である。
図において20は装置全体を制御する主制御部で、この主制御部20には前記キーボード2、プリンタ部5及びジャーナルプリンタ部15と共に、表示制御部21、排出口センサ22、ホッパ機構部23、RAMのメモリ、通信制御部25、及び搬送制御部26が接続されていて、これらはすべて主制御部20の支配下におかれている。
【0008】
ここで、表示制御部21は表示部3による表示内容を制御するもので、排出口センサ22は図4における券排出口4での券の有無を検知するものである。
ホッパ機構部23はホッパ12に含まれるニアエンド検知用のセンサや、媒体11をホッパ12から繰り出す媒体繰り出し手段等によって構成されるものである。
【0009】
また、メモリ24はキーボード2等から入力される情報を記憶しておくために用いられるもので通信制御部25はホスト装置と情報の授受を行うための所謂インターフェースである。
更に、搬送路制御部26は、搬送路13を成すベルトやローラ等を駆動する図示しないモーターやソレノイド等のデバイス群27及び搬送路13により搬送される媒体11の搬送状態等を検知するために搬送路13に配置された複数のセンサから成るセンサ群28を制御するものである。
【0010】
この構成における券の発行動作は次の通りである。
例えば、列車の座席指定券を発行する場合を例にとって説明すると、まず、オペレータが発着駅名や列車名、列車番号、乗車日時等の情報をキーボード2により入力する。
この入力情報はメモリ24に一時記憶され、同時に主制御部20により通信制御部部25を介してホスト装置との交信が行われ、このホスト装置のファイル部から前記の入力情報により特定される列車の座席情報が検索される。
【0011】
そして、検索された座席情報が通信制御部25を介して主制御部20に通知され、主制御部20はその通知された情報をメモリ24に一時記憶させると共に、表示制御部21を介して表示部3に表示させる。
これを見てオペレータが座席指定の予約が可能か否かを判断し、可能であれば予約すべき座席番号及び券発行を指示する情報を入力する。
【0012】
この入力された座席番号はメモリ24に記憶され、同時に主制御部20はホッパ機構部23を駆動すると共に、搬送制御部26を介して駆動デバイス群27を駆動させる。
これによりホッパ12から媒体11が搬送路13に繰り出され、この繰り出された媒体11は搬送路13によりプリンタ部5に搬送され印字すべき位置が印字ヘッド7と対向する位置に位置決めされる。
【0013】
その後、主制御部20はプリンタ部5に対してメモリ24に記憶している前記の情報と印字の指示を送り、これにより印字ヘッド7はインクリボン10を介して前記の情報を媒体11に印字する。
印字が終了すると、主制御部20は搬送制御部26を介して駆動デバイス群27を駆動し、これにより媒体11は搬送路13によりプリンタ部5から券排出口4に向かって搬送され、図示しないシャッターが開いて前記の媒体11が座席指定券として券排出口から排出される。
【0014】
尚、ジャーナルプリンタ15は、前記の処理に係わる保存用の発券情報を印字出力するもので、印字ヘッド18によりジャーナル用紙16に発券情報の印字を行い、その後ジャーナル用紙16は巻き取りローラ19a,19bにより巻き取られる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上述した従来の技術では以下の問題がある。
すなわち、今日、予約業務等の多様化に伴って、同一装置で複数種類の券を発行する機能が要求され、そのためこの複数種類の券に対応する複数種類の媒体を装置内に保持する必要が生じているが、その一方で装置の小型化、低コスト化という要求もあり、このようなユーザーのニーズに対応する装置が求められているが、上述した従来の装置では、媒体収納部(ホッパ)から媒体を繰り出す繰り出し手段を媒体収納部毎に具備しなければならないため、前記のニーズに充分応えられないという問題がある。
【0016】
従って、本発明は、複数の媒体収納部を有する媒体処理装置において、装置の小型化、低コスト化を図ることを課題としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】
そのため、本発明は、媒体収納部に収納された媒体を1枚づつ繰り出して、その繰り出した媒体に所定の処理を施す媒体処理装置において、々の媒体繰り出し口を対向させて少なくとも2個配置された媒体収納部と、この両媒体収納部の媒体繰り出し口間の上方に配置され、両媒体収納部の媒体を繰り出す繰り出しローラと、該繰り出しローラの両側に設けられ、それぞれ媒体を前記媒体収納部側に戻す方向にのみ回転可能とし、かつ前記繰り出しローラの駆動源により回転するようにした第1の分離ローラ及び第2の分離ローラと、前記繰り出しローラの回転に連動して揺動するように前記媒体繰り出し口間に配置され、前記繰り出しローラが正方向に回転したときは一方の媒体収納部の媒体に当接し、前記繰り出しローラが逆方向に回転したときは他方の媒体収納部の媒体に当接すると共に、前記繰り出しローラと同方向に回転して当接している媒体を、前記繰り出しロ−ラと第1の分離ローラとの間、前記繰り出しロ−ラと第2の分離ローラとの間のいずれかに送るピックアップローラとを備え、媒体を前記繰り出しローラにより繰り出したとき、次の媒体が前記繰り出しローラと第1の分離ローラまたは第2の分離ローラとの間に挟みこまれた場合、その媒体を繰り出された媒体収納部に戻すように前記繰り出しローラと前記第1の分離ローラまたは第2の分離ローラを回転させることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して本発明による媒体処理装置の実施の形態について説明する。
図1は第1の実施の形態を示す要部側面図、図2は同実施の形態における媒体繰り出し手段の斜視図、図3は装置全体の内部構成を示す側面図である。
【0019】
尚、本実施の形態において、従来の技術で説明したものと同じ構成要素については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
図において12aと12bはそれぞれ予約券となるべき未印字の媒体11a,11bを整列して収納した媒体収納部としてのホッパで、この2つのホッパ12a,12bは筐体1内の底部に互いの媒体繰り出し口が対向するように装着されており、紙面に向かって奥行き方向に着脱できるようになっている。
【0020】
30は繰り出しローラで、この繰り出しローラ30は図2に示した駆動源としてのモーター31によってベルト32を介して駆動されるシャフト33に取り付けられており、ホッパ12a,12bの媒体繰り出し口間の上方に配置されている。
34は第1の分離ローラで、この第1の分離ローラ34はシャフト35に取り付けられ、繰り出しローラ30の一側に接するか、あるいは僅かにかみ合うように配置されている。
【0021】
36は第2の分離ローラで、この第2の分離ローラ35は図示しないシャフトに取り付けられており、繰り出しローラ30を挟んで第1の分離ローラ34と対称の位置に配置され、繰り出しローラ30の別の一側に接するか、あるいは僅かに噛み合うように配置されている。
また、第1の分離ローラ34とシャフト35の間、及び第2の分離ローラ36と図示しないシャフト35の間には、それぞれ図示しないワンウェイクラッチが設けられており、これにより両分離ローラー34,35はそれぞれ矢印A1,A2方向、つまりホッパ12a,12bから繰り出される媒体11a,11bをホッパ12a,12b側へ戻す方向にのみ回転可能となっている。
【0022】
37はピックアップローラで、このピックアップローラ37はギア38を有するシャフト39に取り付けられ、ホッパ12a,12bの媒体繰り出し口間に配置されている。
40はギアで、このギア40はトルクリミッタ41と共にシャフト42に取り付けられ、ギア38と噛み合っている。
【0023】
また、トルクリミッタ41にはブラケット43が設けられ、このブラケット43に前記ピックアップローラ37を取り付けたシャフト39が支持されている。
44はシャフト45に取り付けられたギアで、このギア44はギア38と噛み合っており、そしてシャフト45はベルト46を介してシャフト33の回転が伝達されるようになっている。
【0024】
つまり、モーター31の回転力がシャフト33、ベルト46を介してシャフト45に伝達され、このシャフトからギア44,ギア40,ギア30を介してシャフト39に回転力が伝達されてピックアップローラ30が回転すると共に、ブラケット43がモーター31の回転方向に応じて揺動し、これによりピックアップローラ30がホッパ12aと12bに収納された媒体11aまたは11bに接触すると共に、その接触によりピックアップローラ30に一定のトルクが加わるとトルクリミッタ41の作用によりブラケット43の揺動が停まるようになっている。
【0025】
尚、装置の筐体1内には図1に示した一対のフレーム47が対向設置されており、シャフト33,35,42,及び45はこの一対のフレーム47に支持されている。
次に、上述した構成の作用について説明する。
ここで、本実施の形態における制御系等は図5で説明した従来のものと同様とし、以下の作用の説明ではモーター31は図5に示した主制御部20により制御されるものとする。
【0026】
まず、ホッパ12aに収納されている媒体11aを繰り出す場合、モーター31を矢印B方向(正方向)に回転させると、この回転がベルト32を介してシャフト33に伝えられ、繰り出しローラ30が矢印B方向に回転する。
同時にシャフト33の回転はベルト46を介してシャフト45に伝達され、更にギア44,40,38を介してシャフト39に伝達されるので、このシャフト39に取り付けられているピックアップローラ39も矢印B方向に回転する。
【0027】
また、ギア40が回転することで、その回転がシャフト42を介してトルクリミッタ41に伝達され、これによりトルクリミッタ41と共にブラケット40がシャフト42を中心に矢印D方向に揺動して、ピックアップローラ37がホッパ12aの媒体繰り出し口においてホッパ12a内の媒体11aに当接する。
そして、ピックアップローラ37が媒体11aに当接することで、トルクリミッタ41に対するトルクが一定のレベルに達すると、トルクリミッタ41はシャフト42との間に滑りを生じて回転が停止するが、ピックアップローラ37は媒体11aに当接したまま回転し続けるので、ホッパ12aの媒体繰り出し口から媒体11aが繰り出される。
【0028】
そして、繰り出された媒体11aの先端は繰り出しローラ33と分離ローラとの間に挟み込まれ矢印B方向に回転している繰り出しローラ33により搬送路13に送り込まれるが、この繰り出しにおいて媒体11aがホッパ12aから2枚以上重なって繰り出されると、繰り出しローラ33に直接接触している媒体11a以外の媒体11aは第1の分離ローラ34との摩擦により停められるので、媒体11aを1枚だけ分離して搬送路13に送り込むことかできる。
【0029】
搬送路13に送り込まれた媒体11aは従来と同様の処理が行われ券排出口4から排出される。
ホッパ12bに収納されている媒体11bを繰り出す場合、モーター31を矢印Bと逆の方向に回転させると、この回転は前記と同様の経路で各部に伝達されるので、これにより繰り出しローラ33及びピックアップローラ37も前記と逆の方向に回転する。
【0030】
また、このときギア40が回転することでトルクリミッタ41を介してブラケット40がシャフト42を中心に矢印Dと逆の方向に揺動し、これによりピックアップローラ37がホッパ12bの媒体繰り出し口においてホッパ12b内の媒体11bに当接して回転するので、これにより媒体繰り出し口から媒体11bが繰り出される。
【0031】
この場合も媒体11bがホッパ12bから2枚以上重なって繰り出されると、繰り出しローラ33に直接接触している媒体11b以外の媒体11aは第2の分離ローラ36との摩擦により停められるので媒体11bを1枚だけ分離して搬送路13に送り込むことかできる。
一方、この媒体11bの繰り出しの際、第1の分離ローラ34は繰り出しローラーとの摩擦により矢印A1方向に回転するため、前回の媒体11aの繰り出しにおいて、第1の分離ローラ34との摩擦で停められている媒体11aが存在している場合、このときの第1の分離ローラ34の矢印A1方向の回転によりホッパ12a側に戻される。
【0032】
同様に媒体11aの繰り出しの際、第2の分離ローラ36は繰り出しローラーとの摩擦により矢印A2方向に回転するため、前回の媒体11bの繰り出しにおいて、第2の分離ローラ36との摩擦で停められている媒体11bが存在している場合、このときの第1の分離ローラ36の矢印A2方向の回転によりホッパ12b側に戻される。
【0033】
以上説明した実施の形態によれば、媒体繰り出し口を対向させて配置した2つのホッパ12a,12b間に、繰り出しローラ33と連動して同方向に回転するピックアップローラ37を設け、繰り出しローラ33の駆動源としてのモータ31の回転方向に従ってピックアップローラ37が揺動してホッパ12a,12bの一方の媒体11aまたは11bに当接して繰り出しを行うようにしている。
【0034】
そのため、2つのホッパ12a,12bつまり2つの媒体収納部に対して繰り出しローラ33及びピックアップローラ37を備えた媒体繰り出し手段は1つ設ければ済むことになり、装置の小型化,低コスト化を図ることが可能となり、同一装置で複数種類の券の処理を行う小型で低コストな装置を求めるユーザのニーズに応えることができる。
【0035】
次に、第2の実施の形態について説明する。
図4は第2の実施の形態における媒体繰り出し手段の斜視図である。
この第2の実施の形態は、第1の実施の形態の構成に加えて、繰り出しローラ30のシャフト33にギア48を取り付け、このギア48と噛み合うギア49を第1の分離ローラ34のシャフト35に取り付けると共に、このギア49とシャフト35の間に、第1の分離ローラ34を矢印A1方向に回転させる回転力のみ伝える図示しないワンウェイクラッチを介在させ、このワンウェイクラッチのクラッチボス49aを介してシャフト35をフレームに支持したもので、本図では図示していないが第2の分離ローラ36側についても同様の構造としている。
【0036】
この構成において、ホッパ12a,12bからの媒体11a,11bの繰り出しは第1の実施の形態と同様に行われるのでその説明は省略するが、ここで、例えば、ホッパ12aから媒体11aを1枚繰り出して図3に示した搬送路13に送り込んだとき、次の媒体11aの先端は繰り出しローラ30と第1の分離ローラ34との接触あるいは噛み合い部側に送られるが、このとき媒体11aの折れ癖等によりその媒体11aの先端が前記の接触あるいは噛み合い部に挟みこまれたり、越えてしまうことがある。
【0037】
このような場合、モーター31を矢印E方向(図2の矢印B方向と逆の方向)に回転させると、シャフト33と一体に繰り出しローラ30及びギア48が矢印E方向に回転する。
このギア48には第1の分離ローラ34のシャフト35に設けられたギア49が噛み合っていて、このギア49とシャフト39との間に介在している図示しないワンウェイクラッチがギア48の矢印E方向の回転をシャフト39に伝えるため、第1の分離ローラ34は矢印A1方向に回転する。
【0038】
これにより繰り出しローラ33と第1の分離ローラ34の接触あるいは噛み合い部に先端が挟みこまれたり越えてしまっている媒体11aは、第1の分離ローラ34との間に滑りを生じることなくホッパ12a側に送り戻される。
第2の分離ローラ36側も同様の構造となっているので、媒体11bに対しても作用が行われる。
【0039】
尚、繰り出しローラ33と第1の分離ローラ34または第1の分離ローラ36の接触あるいは噛み合い部に先端が挟みこまれたり越えてしまっている媒体11aまたは11bの検出を行うセンサを設けて、このセンサの検知結果によりモーター31の回転を制御するようにしてもよく、また特にこのようなセンサを設けず、媒体11aまたは媒体11bをそれぞれ繰り出すときの繰り出しローラ33の回転時に、これらの媒体11a,11bの送り戻しを行うようにしてもよい。
【0040】
以上説明した第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様に2つのホッパ(媒体収納部)12a,12bに対して媒体繰り出し手段を1つ設けるだけで済むため、装置の小型化,低コスト化を図ることが可能となり、同一装置で複数種類の券の処理を行う小型で低コストな装置を求めるユーザのニーズに応えることができる他、繰り出しローラ33のシャフトの回転をギア48,49、及びワンウェイクラッチにより第1の分離ローラ35または第2の分離ローラ36を各々特定方向のみに回転させるようにしているため、繰り出しローラ33と第1の分離ローラ34または第1の分離ローラ36の接触あるいは噛み合い部に先端が挟みこまれたり越えてしまっている媒体11aまたは11bをそれぞれホッパ12a,12b側に確実に送り戻すことができる。
【0041】
また、第1の分離ローラ35または第2の分離ローラ36の回転により媒体11aまたは11bを送り戻すので、各々の分離ローラ35,36と媒体11a,11bとの間に滑りを生じることがなく、これにより少ない回転量で送り戻しを行えるので、処理時間が少なくて済むことになる。
次に、第3の実施の形態について説明する。
【0042】
図5は第3の実施の形態を示す要部側面図、図6は図5のG−G線断面図である。
この第3の実施の形態は、所定の間隔で配置したホッパ12a,12bの各々の媒体繰り出し口上方に第1,第2の分離ローラ34,36を配置すると共に、繰り出しローラ30とピックアップローラ37を垂直に配列して略コの字形のブラケット50に支持し、そして繰り出しローラ30両分離ローラ34,36間に、またピックアップローラ3をホッパ12a,12bの媒体繰り出し口間にそれぞれ配置して、更にブラケット50に突出形成された取り付け部51をローラ52a,52b間に掛け渡されたベルト53に固定することにより、ベルト5を回転させることで繰り出しローラ30とピックアップローラ37がホッパ12a,12bの対向方向に一体に移動するようにしたものである。
【0043】
ここで、繰り出しローラ30とピックアップローラ37は図示しない第1のモーターにより同方向に回転するようになっている、そのモーターの回転力を両ローラ30,37に伝達する手段は図示していないがベルトやギアにより適宜に構成している。
また、両ローラ30,37を回転させる第1のモーターとは別に図示しない第2のモーターが設けられ、この第2のモーターによりローラ51a,51bを介してベルト5が駆動されるものとなっている。
【0044】
また、ブラケット50には、位置検知用アーム54と、ストッパ55が形成されていて、この位置検知用アーム54と対応するように繰り出しローラ30及びピックアップローラ37の位置を検知するセンサ56a、56bが設けられ、かつストッパ56と対応するように第1,第2の分離ローラ34,36に対する繰り出しローラ33の位置を確保するためのリミッタ57a、57bが設けられている。
【0045】
尚、ブラケット50の取り付け部51,位置検知用アーム55,及びストッパ56はフレーム47に形成された穴から外側に伸びているが、フレーム47の内側にスペース的な余裕があれば、必ずしも図示したようにする必要はない。
また、第1,第2の分離ローラ34,36がそれぞれ矢印A1,A2方向にのみ回転可能になっていることは第1,第2の実施の形態と同じであり、またその他の装置の構成についても同様である。
【0046】
次に、上述した構成の作用について説明する。
まず、ホッパ12aに収納されている媒体11aを繰り出す場合、図示しない第2のモーターによりベルト53が矢印F方向に駆動され、これによりブラケット50のストッパ54がリミッタ57aに突き当たるまで、ブラケット50と一体に繰り出しローラ30とピックアップローラ37が移動する。
【0047】
これにより繰り出しローラ30が第1の分離ローラ34と接触あるいは僅かに噛み合う位置に位置決めされると共に、ピックアップローラ37がホッパ12aの媒体繰り出し口においてホッパ12a内の媒体11aに当接する。
また、これと同時にブラケット50の位置検知用アーム54がセンサ56aに検知され、このセンサ56aの検知信号に基づいて図示しない第1のモーターが駆動され、繰り出しローラ30及びピックアップローラ37が矢印B方向にそれぞれ回転する。
【0048】
このピックアップローラ37の回転によりホッパ12aの媒体繰り出し口から媒体11aが繰り出され、そして、繰り出された媒体11aの先端は繰り出しローラ33と分離ローラとの間に挟み込まれ矢印B方向に回転している繰り出しローラ33により搬送路13に送り込まれるが、この繰り出しにおいて媒体11aがホッパ12aから2枚以上重なって繰り出されると、繰り出しローラ33に直接接触している媒体11a以外の媒体11aは第1の分離ローラ34との摩擦により停められるので、媒体11aを1枚だけ分離して搬送路13に送り込むことかできる。
【0049】
搬送路13に送り込まれた媒体11aは従来と同様の処理が行われ券排出口4から排出される。
ホッパ12bに収納されている媒体11bを繰り出す場合は、図示しない第2のモーターによりベルト53が矢印Fと逆の方向に駆動され、これによりブラケット50のストッパ54がリミッタ57bに突き当たるまで、ブラケット50と一体に繰り出しローラ30とピックアップローラ37が移動する。
【0050】
これにより繰り出しローラ30が第2の分離ローラ36と接触あるいは僅かに噛み合う位置に位置決めされると共に、ピックアップローラ37がホッパ12bの媒体繰り出し口においてホッパ12b内の媒体11bに当接する。
また、これと同時にブラケット50の位置検知用アーム54がセンサ56aに検知され、このセンサ56aの検知信号に基づいて図示しない第1のモーターが駆動され、繰り出しローラ30及びピックアップローラ37が矢印Bと逆の方向にそれぞれ回転するので、このピックアップローラ37の回転により媒体繰り出し口から媒体11bが繰り出される。
【0051】
この場合も媒体11bがホッパ12bから2枚以上重なって繰り出されると、繰り出しローラ33に直接接触している媒体11b以外の媒体11aは第2の分離ローラ36との摩擦により停められるので媒体11bを1枚だけ分離して搬送路13に送り込むことかできる。
以上説明した第3の実施の形態によれば、媒体繰り出し口を対向させて配置した2つのホッパ(媒体収納部)12a,12b間に、繰り出しローラ33と連動して同方向に回転するピックアップローラ37を設け、この繰り出しローラ33とピックアップローラ37を一体に移動させることによりピックアップローラ37がホッパ12a,12bの一方の媒体11aまたは11bに当接して繰り出しを行うようにしている。
【0052】
従ってこれによれば、第1の実施の形態と同様に2つのホッパ12a,12bに対して媒体繰り出し手段を1つ設けるだけで済むため、装置の小型化,低コスト化を図ることが可能となり、同一装置で複数種類の券の処理を行う小型で低コストな装置を求めるユーザのニーズに応えることができる。
尚、上述した各実施の形態では、2つのホッパ12a,12bを有する媒体処理装置を例にして説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、媒体の種類が4種類、6種類等の場合にも適用可能であり、この場合、ホッパ2個に対して媒体繰り出し手段を1つ設けるようにすればよい。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、媒体収納部を各々の媒体繰り出し口を対向させて少なくとも2個配置すると共に、ピックアップローラを繰り出しローラの回転に連動して揺動するように前記媒体繰り出し口間に配置し、前記繰り出しローラが正方向に回転したときは前記ピックアップローラが一方の媒体収納部の媒体に当接し、前記繰り出しローラが逆方向に回転したときは前記ピックアップローラが他方の媒体収納部の媒体に当接するようにするか、または媒体繰り出し口間に前記ピックアップローラを配置し、かつ、前記繰り出しローラと前記ピックアップローラを前記媒体収納部の対向方向に一体に移動自在として、媒体繰り出し時に、前記媒体収納部の対向方向に前記繰り出しローラと前記ピックアップローラを移動させることにより、いずれか一方の前記媒体収納部の媒体に前記ピックアップローラを当接させて媒体を繰り出せるようにしている。
【0054】
従って、これによれば、2つの媒体収納部に対して繰り出しローラ及びピックアップローラを含む媒体繰り出し手段を1つ設けるだけで済むため、装置の小型化,低コスト化を図ることが可能となり、同一装置で複数種類の券の処理を行う小型で低コストな装置を求めるユーザのニーズに応えることができるという効果が得られ、媒体収納部の数が多くなるほど効果も大きいという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による媒体処理装置の第1の実施の形態を示す要部側面図である。
【図2】第1の実施の形態における媒体繰り出し手段の斜視図である。
【図3】本発明による媒体処理装置の内部構成を示す側面図である。
【図4】第2の実施の形態における媒体繰り出し手段の斜視図である。
【図5】第1の実施の形態を示す要部側面図である。
【図6】図5のG−G線断面図である。
【図7】従来の媒体処理装置の内部構成を示す側面図である。
【図8】従来の媒体処理装置の機能ブロック図である。
【符号の説明】
11a,11b 媒体
12a,12b ホッパ
30 繰り出しローラ
31 モーター
32 ベルト
33 シャフト
34 第1の分離ローラ
36 第2の分離ローラ
37 ピックアップローラ
38 ギア
39 シャフト
40 ギア
41 トルクリミッタ
42 シャフト
43 ブラケット
44 ギア
46 ベルト
47 フレーム
48,49 ギア
50 ブラケット
51 取り付け部
52a,52b ローラ
53 ベルト
54 位置検知用アーム
55 ストッパ
56a,56b センサ
57a,57b リミッタ

Claims (1)

  1. 媒体収納部に収納された媒体を1枚ずつ繰り出して、その繰り出した媒体に所定の処理を施す媒体処理装置において、
    各々の媒体繰り出し口を対向させて少なくとも2個配置された媒体収納部と、
    この両媒体収納部の媒体繰り出し口間の上方に配置され、両媒体収納部の媒体を繰り出す繰り出しローラと、
    該繰り出しローラの両側に設けられ、それぞれ媒体を前記媒体収納部側に戻す方向にのみ回転可能とし、かつ前記繰り出しローラの駆動源により回転するようにした第1の分離ローラと第2の分離ローラと、
    前記繰り出しローラの回転に連動して揺動するように前記媒体繰り出し口間に配置され、前記繰り出しローラが正方向に回転したときは一方の媒体収納部の媒体に当接し、前記繰り出しローラが逆方向に回転したときは他方の媒体収納部の媒体に当接すると共に、前記繰り出しローラと同方向に回転して当接している媒体を、前記繰り出しローラと第1の分離ローラとの間、前記繰り出しローラと第2の分離ローラとの間のいずれかに送るピックアップローラと、
    前記繰り出しローラの駆動源からの回転力により回転する媒体繰り出し口間に設けられたシャフトと、
    前記シャフトに設けられ、前記繰り出しローラの駆動源からの回転力により前記シャフトと一体に回転すると共に、前記ピックアップローラが媒体収納部の媒体に当接すると前記シャフトとの間に滑りを生じさせるトルクリミッタと、
    前記ピックアップローラは、前記トルクリミッタと一体のブラケットに支持され、前記シャフトの回転に伴って前記シャフトを中心に揺動自在とし、
    前記ピックアップローラが前記媒体繰り出し口において前記媒体に当接して前記繰り出しローラと前記分離ローラとの間に媒体を繰り出したとき、次の媒体が前記繰り出しローラと第1の分離ローラまたは第2の分離ローラとの間に挟みこまれた場合、その媒体を繰り出された媒体収納部に戻すように前期繰り出しローラと前記第1の分離ローラまたは第2の分離ローラを回転させることを特徴とする媒体処理装置。
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