JP3731962B2 - 反りの少ない残留応力制御レールの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はレール製造中に生じる残留応力を制御する軽圧下圧延に際してこれに伴う形状不良、特に反りを解消する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
レールは上下方向の形状を矯正する目的で、垂直のローラー矯正を行っている。この矯正工程では残留応力として頭部と底部に長手方向引張応力、柱部に圧縮応力が生じる。これらの残留応力によって頭部は上へ、足部は下へと逆方向に反りかえろうとするので、腹部に脆性亀裂ができた場合、亀裂の伝播を著しく促進させる危険性がある。かつて、米国で実際に腹部脆性亀裂の伝播によるレールの破損事故があり、大きな問題となり、この原因の1つにこの残留応力分布が考えられていた。
【0003】
そこで、このような残留応力を冶金的にもしくは機械的に緩和する方法が提案された。
【0004】
冶金的な残留応力制御方法としては、特開平2−282426号開示での「パーライト変態を利用した、脆性亀裂が頭頂側へ抜けないことを目的とした方法」が知られているが、腹部脆性亀裂自体をそれほど短くできていない。
【0005】
機械的な残留応力制御方法としては特開平7−185660号開示での「ローラー矯正での塑性変形を軽くすることにより残留応力を軽減する方法」特開平6−312216号開示での「ローラー矯正後段で小径ロールで軽く圧延する方法」が知られている。
【0006】
これらのうち、後者の技術はレールの頭部と足裏の表層に圧縮応力を付加するので、腹部脆性亀裂の伝播を抑制する残留応力分布が得られ、手段として比較的簡単であるにもかかわらず抜本的に残留応力分布が改善される点で、非常に有効である。特に小径ロールとした理由は塑性変形を頭頂と足裏に限定するためであり、全体としての形状をほとんど変えることなく残留応力が付与できるからである。
【0007】
さらに、この技術では、生産性を落とすことなく実施例に示されるように4億通トン以上の長寿命のレールが得られることがわかった。しかし、特開平6−312216号開示の方法は、矯正後であるにも関わらず、特に上反り等の形状不良が生じることがある。この上反りは最大で12mあたり60mm(曲率半径で300m、二次係数換算の曲率(以降単に曲率)で167×10-3m-1)にも達し、AREAの規格である12mあたり19mmの反り量を遙かに上回る。このような場合、仕上げにプレス矯正を行ったり、再度曲げ矯正を負荷する等の対応が必要になる。特に、再度の曲げ矯正を与えることは残留応力制御の効果がなくなるので、好ましくない。
【0008】
なお、二次係数換算の曲率では、反りを二次関数y=ax2に近似させたときのaを2次係数とする。
【0009】
a=1/2R(R=曲率半径)の関係があり、また反り量をδとすると、
δ≒a×(12)2/4(m)の関係にある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はローラー矯正後に残留応力制御するレールの冷間軽圧下圧延(以後単に軽圧下圧延)で生じる上下方向の反りを、その後にプレス矯正や曲げ矯正を行わないで制御することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明者らは、ローラー矯正機で真直に矯正されたレールについてロールとの摩擦条件を変えた軽圧下圧延実験と圧延解析を数多く試み、低コストでの反りの発生しない残留応力制御方法を検討した。
【0012】
当初はこの上反りを防止するために異周速での異周速圧延による制御方法が考えられた。これができれば発生する上反りに合わせて周速を設定すればよいので、簡単に反りの制御ができるはずであった。
【0013】
しかし、まず、この基本データとしてロールからレールへのマーキングの転写で先進率を測定したところ、反りの曲率よりも先進率の方が大きく測定され、レールとロールの間に既にスべリが存在することが判明した。また、反りで生じるひずみ差より十分大きい2%までの異周速圧延を行ったところ、上反りのなくなる条件を発見できなかった。さらに、異周速圧延では、レールに不安定な挙動が生じ、圧延自体が不安定となった。したがって、異周速圧延で反りを制御することはほとんど不可能であることがわかった。
【0014】
軽圧下圧延の実験や製造をくり返すうち、上ロールが新品で表面粗度の細かいときに反りが小さいことが傾向として現れた。この事実は頭頂側の摩擦係数が低いと反りが小さくなることを意味している。
【0015】
一般に、板圧延については同じ圧下率のとき、摩擦係数が高いと荷重が高くなることがわかっている。この原理によれば、同じ荷重のとき摩擦係数が低くなると圧下率が高くなることが言える。この軽圧下圧延でも上下で同じ荷重で圧延するのであるから、摩擦係数の低い方に大きい塑性変形が生じ、これを外側にするような反りが生じると考えられる。
【0016】
なお、薄板の冷間圧延では、潤滑剤が至る所で使われており、摩擦係数が上下で異なればそこで生じる塑性変形量の差によて反りが生じやすいことも既知である。ただし、板圧延での摩擦の差による反りの発生はその素材のあまり剛性の高くない方向に生じるものであるので、レールの反りのように剛性の大きいものにも摩擦の差による反りの発生が生じるとはにわかには考えがたい。
【0017】
しかも、レールのローラー矯正では潤滑油を用いることはほとんどなくレールの上下で摩擦係数が相違することはマクロ的には存在しないはずである。また、ローラー矯正では潤滑による形状の影響はほとんど見られていない。したがって、従来の実験や製造において、レールとロールとの摩擦条件についてはほとんど注意が払われておらず、これを用いた対策も考えられていなかった。
【0018】
しかし、摩擦条件が反りへ大きい影響を及ぼすと推察されたので、この関係を詳細に検討した結果、以下のような知見が得られた。
【0019】
1)現状の技術では残留応力制御冷間軽圧下圧延ではスケールの噛み込み等により頭頂側の摩擦係数が足裏側に比べて大きくなり、これが上反りの原因の1つとなっている。
【0020】
2)反りの発生は摩擦条件(摩擦係数)に大きく左右され、上反りを減少させるには頭頂側をスケール除去、洗浄、潤滑して摩擦係数を下げることが有効である。
【0021】
3)逆に足裏側を洗浄、脱脂して摩擦係数を上げることによって上反りを減少させることができる。
【0022】
4)酸化スケールはレールとロールの間の摩擦係数を上げ、レールやロールに疵を入れることがある。
【0023】
5)スケール除去方法としては化学薬品を用いる方法もあるが、ローラー矯正で機械的に剥離しかけている状態であるので、水や圧縮空気を当てることや機械的にブラシでかき落とすような洗浄によってでも十分に取れることが多い。
【0024】
6)洗浄はスケールを落とす意味では摩擦係数を下げることになるが、金属接触を起こさせるという意味では摩擦係数を上げることにもなる。
【0025】
7)頭頂はその表面が上を向いているのでローラー矯正で剥離したスケールが載ったまま残りやすく、逆に足裏はその表面が下を向いているのでスケールが落ちやすい。
【0026】
8)頭頂に残ったスケールは摩擦係数の上昇によって上反りを助長する傾向がある。
【0027】
9)脱脂は汚れていた部分に金属接触を起こさせる意味で、摩擦係数を上げる意味がある。
【0028】
10)摩擦係数を下げる潤滑剤として、グリース等の潤滑油が有効であるが、粘度の高い廃油でも有効である。
【0029】
11)潤滑油の摩擦低減効果を下げる(摩擦係数を上げる)ためには砂やスケールを混ぜることが有効である。
【0030】
12)汚れやスケールがわずかな場合はスケール除去、洗浄、脱脂の工程を飛ばして潤滑剤をその上に塗布して摩擦条件を安定化させることができる。
【0031】
13)実ラインでは、軽圧下冷間圧延ロールにレール頭頂に乗ったまま残った酸化スケールが直接触れ、これによってロール表面が粗くなり、圧延の度に摩擦係数が高くなっていく傾向がある。
【0032】
14)一方、足裏では酸化スケールが落ち、また、機械油、疵防止油等の潤滑効果のあるものに触れたり、この機械油等が足裏側のローラーに転写されて不均一に潤滑されたり、レール毎に摩擦条件が異なったりした。
【0033】
15)軽圧下圧延で生じる上反りの曲率の発生量は圧延前の曲率に関係しない。すなわち、先に逆方向に軽圧下圧延での上反り分の反りを与えておけば、圧延後に反りのないレールができる。
【0034】
16)図5に示すように、潤滑条件を頭頂で無潤滑、足裏で一定量の油塗布による潤滑として安定させると、上反りの発生量は圧延荷重を変化させても、頭方向へほぼ曲率半径で770m前後で一定となる。
【0035】
17)矯正後の軽圧下圧延で生じる反りは、頭頂と足裏で長手方向の塑性ひずみ量の差によって生じる。
【0036】
18)下ロールの幅方向の曲率半径がレールに加わる長手方向ひずみ量に大きく影響する。
【0037】
19)下ロールの幅方向曲率半径が1600mm以上とした場合は、接触領域が分散しすぎて足裏側に塑性変形ができず、ほとんど圧縮応力を付与することができない。
【0038】
20)下ロールの幅方向曲率半径が700mm以下にした場合は、塑性変形が十分生じるので、足裏側に圧縮の応力ができるが、塑性変形が集中しすぎ、上反りが生じる。
【0039】
21)適正と思われる負荷荷重に広い範囲があり、この範囲内では制御されるレールの残留応力分布やレール断面形状が大きくは変化しない。
【0040】
22)下ロールとレール足裏との接触面がほぼ楕円形状になり、上ロールとレール頭頂との接触は適当な範囲にロール形状と製品形状の曲率を等しくすれば、接触面がほぼ長方形になる。
【0041】
23)図3に示すように上ロールとレール頭頂との幅方向曲率を等しくし、下ールの幅方向曲率半径が、700mm以上1600mm以下の時、荷重の増加に伴て接触面積の上下での逆転が起きる。
【0042】
本発明は.これらの知見に基づいて構成され、その要旨は次の通りである。
【0043】
ロールを上下に千鳥配置したローラー矯正機を通過させて曲がりを矯正した後、その矯正レール頭部及び底部の長手方向に生じた引張残留応力をその後に配置した50〜300mmの小径ロールをもつ圧延機で上下方向圧下の冷間圧延をすることによって圧縮残留応力とするに際して、矯正機入り側から冷間圧延の入り側の間で、少なくともレールの頭部と底部表面のどちらかについて、少なくともスケール除去、洗浄、脱脂、またはこれらに潤滑剤塗布することのどれか1つ以上を施すことにより摩擦係数を調整し、これを冷間圧延することにより反りを実質的に許容範囲に調整することを特徴とする反りの少ない残留応力制御レールの製造方法。
【0044】
(2)上記(1)において頭部側の摩擦係数を、足部側に比べて低調整することを特徴とする反りの少ない残留応力制御レールの製造方法。
【0045】
(3)上記(1)において、矯正の時点で足側へ反りを付与してから、逆方向に同じだけの反りを発生させる条件の上下方向に圧下する冷間圧延を施すことを特徴とする反りの少ない残留応力制御レールの製造方法。
【0046】
(4)上記(3)において頭部側の摩擦係数を足部側に比べて低く調整して冷間圧延することを特徴とする反りの少ない残留応力制御レールの製造方法。
【0047】
(5)上記(1)の冷間圧延において、頭部寸法と等しい曲率を持つ上ロールと、半径700〜1600mmの曲率を持つ下ロールを用いて、荷重を変化させて反り量の調整をすることを特徴とする反りの少ない残留応力制御レールの製造方法。
【0048】
(6)上記(5)において、頭部と足部とで無潤滑または同一潤滑剤を使用することを特徴とする反りの少ない残留応力制御レールの製造方法。
【0049】
以下本発明について詳細に説明する。
【0050】
実際に反り防止を実現するためには、反りを生じないように軽圧下圧延でのレールとロールとの摩擦条件を意図的に調整する手段と、摩擦の条件を揃えることで反り量に再現性を持たせて、予測される反りに対して逆方向に同じだけの反りを発生させる条件を付与する手段とがある。
【0051】
まず、反りを生じないように軽圧下圧延でのレールとロールとの摩擦条件を意図的に調整する手段について考える。
【0052】
まず、12)と13)の知見に示すようにレール頭頂と足裏では安定していない摩擦条件になっていた。
【0053】
第1の手段として、本発明者らはスケール除去、洗浄、脱脂、潤滑材塗布による摩擦条件の調整による反り制御手段を考えた。請求項1および2はこの考え方に基づくものである。
【0054】
一般に上反りが多いので、好ましくは頭頂に摩擦係数を下げるような処理を行い、足裏に摩擦係数を上げるような処理をすることが望ましい。この場合、上記知見(2〜11)に示したように、摩擦係数を上げる処理は、脱脂、洗浄、砂やスケールの塗布(添加)であり、摩擦係数を下げる処理は、潤滑剤塗布である。
【0055】
ただし、下反りが生じた場合、上反りとは逆の措置が必要になるので、この場合、好ましくは頭頂に摩擦係数を下げるような処理を行い、足裏に摩擦係数を上げるような処理をすることが望ましい。
【0056】
【発明の実施の形態】
図1に本発明の請求項1、2を実施した例を示す。
【0057】
ローラー矯止機1で矯正を加えるとレール3の表面に付着していたスケールが剥離しやすくなる。これをスケール除去装置4で除去し、洗浄脱脂装置5で洗浄および脱脂し、潤滑剤塗布装置6で潤滑油を塗布する。これらの4、5、6は軽圧下圧延の摩擦条件を安定化させるためのものである。これらの処理のうち、付着していたスケール量が少ない等の状況に応じて、スケール除去、洗浄、脱脂、潤滑剤塗布の各工程の内幾つかを省略することが可能である。これらの手段4、5、6は矯正機の入り側でもよいが図1のように軽圧下ロール2に入る直前の方が望ましい。このように処理されたレール3は軽圧下圧延ロール2によて圧延され、残留応力分布の制御が成される。
【0058】
第2の手段として、摩擦の条件を揃えることで反り量に再現性を持たせて、予測される反りに対して逆方向に同じだけの反りを発生させる条件を付与する手段を説明する。
【0059】
もし、これらの潤滑による処置で反りがなくならなくても、15)の知見により、必要な矯正量が予測できた場合には、軽圧下圧延またはローラー矯正で安定的に逆方向へ反る条件を付与して反り制御することが可能である。
【0060】
請求項3はこの15)の知見に基づいて、予めローラーレベラーで予想される反りに対して逆方向の反りを付与するものである。特に16)の知見によると、潤滑条件を安定させれば反り量が安定し、逆方向の反り発生量の予測がし易くなることになる。そこで、反りの発生量を安定化させるため、好ましくは少なくとも頭頂もしくは足裏でスケール除去、脱脂、洗浄、潤滑剤塗布をして摩擦条件を安定化しておくことが望ましい。
【0061】
請求項4は請求項3において頭頂の摩擦係数を低くすることでその発生する反り量を少なくさせる意味がある。
【0062】
なお、反りの規格は例えばAREAで12mで19mm以内と決められており、下反りとして、1300mmより大きい曲率半径を与えた場合、上反りとしてこの規格からはずれる恐れが出る。反り量を15mm以内に治めるとすれば曲率半で600〜1100mにすればよい。したがって、好ましくは足側ヘ600〜1100mの反りを与えることが望ましい。
【0063】
図1で本発明の請求項3、4について説明する。
【0064】
ローラー矯正機1で微量の下反りの曲率を付与されたレール3を4〜6で処理した後、軽圧下圧延ロール2で圧延する。とくに、4〜6の処理で頭頂を無潤滑、足裏を油潤滑とすると、軽圧下圧延で頭方向へほぼ曲率半径770mの上反りが生じるので、この潤滑条件に固定すると、ローラー矯正機1で付与する下反りは曲率半径770mである。
【0065】
次に軽圧下圧延だけで安定的に反りを制御することを説明する。
【0066】
請求項5〜6は知見16)〜23)に基づいて、軽圧下圧延で安定的に反りを制御するものである。
【0067】
21)の知見によれば、荷重は、具体的には400〜1400kNの範囲であればよく、このとき、腹部脆性亀裂が伝播し難い残留応力分布に制御され、1200kNでもレール高さは0.2mm程度しか減少しないことがわかている。また、1400kN以上では柱部の座屈の危険が現れ、400kN以下では残留応力制御が不十分となる。したがって、好ましくは荷重は400kN〜1400kNの範囲で調節することが望ましい。
【0068】
22)の知見に述べた接触面形状の模式図を図2に示す。これによると、荷重を上げていくと、下ロールとレールの接触面は長手方向と幅方向の両方に伸びるので2次関数的に、上ロールとレールの接触面は長手方向のみに伸びるので1次関数的に、それぞれ接触面が広がる。荷重の増加に対して上ロール側は接触面の広がり方が少ないので、下ロール側に比べて変形が集中し、大きく変形する。変形の大きい方が外側になるように反るので、結局、荷重を大きくすると下反りへ変化する傾向が出てくる。これを応用して荷重を変化させることによって反り制御することが可能となる。
【0069】
図3に弾性解析で得られた接触面積と荷重の関係を示す。頭頂側の解析値は接触幅が40mmのときを想定している。下ロールの曲率半径が700mmのとき、1400kN近傍で接触面積が等しくなる。また、曲率半径が1200mmのとき600kN近傍で接触面積が等しくなると計算された。このようにして15)の知見が得られた。
【0070】
これらの解析結果に対しては次のような考察を加える。
【0071】
頭の接触面積>足裏の接触面積のとき、足側に高い応力が集中するので、足側が大きく変形し、上反りとなる。逆に頭の接触面積<足裏の接触面積のとき、頭側に高い応力が集中するので、頭側が大きく変形し、下反りとなる。しかし、軽圧下圧延では荷重が0から急にかかるわけではな低い荷重で一旦、上反りを生じさせた後、下反りへの効果が出る。こう考えると、接触面積が頭部と足裏でほぼ等しい辺りで反りのピークとなるはずであるが、実際にはこれより少し軽荷重側でピークとなる。したがて、図3において直線が交差するあたりより高荷重側が荷重による反り制御できる範囲となる。この領域では荷重を上げると反りは小さくなる方向になる。知見23)によれば下ロールの幅方向曲率半径が、700mm以上1600mm以下の時、微妙に制御できる範囲が存在する。
【0072】
これらを考慮に入れて解析結果を見れば、下ロールの曲率半径が700mmの場合は1400kNより荷重が十分低ければ上反りとなり、下ロールの曲率半径が1200mの場合は600kNより荷重が十分高ければ、上反りのピークのあと下反り方向に移行し、δで7m程度の上反りに収束する。足裏付近での残留応力の分布を考慮すると、好ましくは反りの発生の少な800〜1200mmの範囲が望ましい。
【0073】
ただし、スケール、潤滑油等の付着が上下で非対称に生じた場合、この解析結果から大きく異なることがある。これを避けるために図1中の4〜6で示す矯正前の洗浄または脱脂等の工程や、図1中の2で示す圧延工程での潤滑が上下で等質であることが必要となる。したがって請求項6に示すように、好ましくは圧延前または矯正前に洗浄または脱脂等の工程を入れ、さらに潤滑が上下で等質であることが望ましい。ただし、これらの影響が小さいときは荷重の調節で反り制御ができる。
【0074】
図4で本発明の請求項5、6を説明する。これは図1中の2の部分に相当する。
【0075】
上ロール7はレール9下ロール8頭部と接している面ではほぼ等しい幅方向曲率を持っている。一方、下ロール8は幅方向曲率半径が700〜1600mmの曲率を持っている。請求項5ではレール9は図1の4〜6の処理の後に圧延され、荷重を調節することで反りを制御する。このとき、請求項6ではそのときの潤滑条件を規定したものである。
【0076】
【実施例】
本発明者らは摩擦条件を変えてローラー矯正機で真直に矯正されたレールの軽圧下圧延を数多く行っており、本発明は、レール軽圧下圧延機において実験および検証された。この時の請求項1、2に関連する実験条件を表1に示し、請求項3、4に関連する実験条件を表2に示し、請求項5〜6に関連する実験条件を表3に示す。
【0077】
表1に関してはローラー矯正前での潤滑はなく、圧延荷重800kN、下ロール軸方向曲率半径は600mm、上ロール曲率半径は250mm、供試レールDHH370−1361bREで統一した。
【0078】
まず実施例1〜3でスケール除去の効果を示す。比較例1と比較してみるとスケール除去だけでも規格をクリアし、反りの改善は大きいことがわかる。ただし、足裏に残ったスケールが足裏表面を傷つけるので、足裏のスケール除去は行われるのが望ましい。
【0079】
実施例4、5は頭頂、足裏共にスケール除去を行ったものに対して頭頂側に油潤滑したものである。頭頂を潤滑したことによって反りは少なくなる。これは頭頂の潤滑によって頭頂での長手方向へのひずみが増加したからである。実施例6は頭頂に付着していたスケールの少なかったものについてスケール除去を省略して頭頂側に潤滑をおこなったものである。これも実施例4、5と同様に反りは少なくなった。
【0080】
比較例2、3、4は実施例4、5、6に対して頭頂の潤滑を行わなかったものである。頭頂の潤滑がなく、足裏の摩擦係数がスケール除去無しより反りが大きくなった。特に比較例4では頭頂の摩擦係数が足裏より高くなり、反りは大きくなる。
【0081】
比較例5は足裏に廃油が付着したものの例である。このときは頭頂のスケール除去も行わなかったので、頭頂は足裏に比べて非常に高い摩擦係数を持っていた。このことによって反りは非常に大きくなり、この廃油の除去は必須と考えられた。
【0082】
比較例6では比較例5ほど大きく反りが発生したわけではないが、反り発生量が比較例4と同様になるまで下がった。
【0083】
比較例7では比較例1、2程度まで反りが小さくなるが、十分ではなかった。
【0084】
実施例8は足裏の廃油を脱脂した上で頭頂にスキット油を塗布して反りを抑えたものである。このように廃油が足裏に付着した場合は脱脂を行った上で頭頂にスキット油等の潤滑剤を塗布することが望ましい。
【0085】
実施例9および10は廃油を落とさないで反りを調整する方法の例である。廃油が付着した場合は頭頂を潤滑して摩擦条件を上下で対称にしてやればよい。これらは評価はどちらも良好であるが、実施例8はやや上反りであり、廃油に砂やスケールをまぜれば摩擦係数を上げることができ、実施例9のほうが反りとしては良好である。ただし砂やスケールは圧延ロールの表面を粗くしてしまうので、この点では好ましくない。
【0086】
表2に関しては表1同様にロール径600mm、上ロール曲率半径は250mmとし、全数スケールを上下で除去したもので比較した。
【0087】
実施例11〜20は頭頂無潤滑、足裏廃油潤滑の同一潤滑条件で荷重を変化させて、その反りの発生量を比較したものである。これらの反りはδで23mm程度で、荷重の変化に対して大きい変化は見られなかた。そこで、矯正でδで23mm程度の逆方向の反りを与えてから、再度この条件で軽圧下圧延したところ、形状の良好なレールが得られた。
【0088】
実施例21〜24は頭頂と足裏ともに無潤滑にした条件で、荷重を変えてその発生量を比較したものである。これらの反りはδで12m程度で荷重の変化に対して大きい変化は見られなかた。そこで、矯正でδで12mm(二次係数で6.5×10-4m-1)程度の逆方向の反りを与えてから、再度この条件で軽圧下圧延したところ、形状の良好なレールが得られた。
【0089】
実施例21〜23は頭頂と足裏ともに無潤滑にした条件で、荷重を変えてその発生量を比較したものである。これらの上反りはδで12mm程度で荷重の変化に対して大きい変化は見られなかった。そこで、矯正でδで12mm(二次係数で3.3×10-4m-1)程度の逆方向の反りを与えてから、再度この条件で軽圧下圧延したところ、形状の良好なレールが得られた。
【0090】
実施例24〜26は頭頂で廃油潤滑と足裏で無潤滑にした条件で、荷重を変えてその発生量を比較したものである。これらの下反りはδで12mm程度で荷重の変化に対して大きい変化は見られなかった。そこで、矯正で、δで12mm(二次係数で3.3×10-4m-1)程度の逆方向の反りを与えてから、再度この条件で軽圧下圧延したところ、形状の良好なレールが得られた。
【0091】
実施例27〜29は頭頂でパーム油潤滑と足裏で廃油に砂を混ぜた潤滑にした条件で、荷重を変えてその発生量を比較したものである。これらの上反りは基準範囲内であり、矯正等での調整をしないで、形状の良好なレールが得られた。
【0092】
表3に、下ロールの曲率半径を変え、その上で荷重で反りを調節する方法での実施例と比較例を示す。
【0093】
比較例8は実施例22と同じ条件である。幅方向ロール曲率半径が600mmであるので上反りがある。
【0094】
比較例9は幅方向ロール曲率半径が700mmと大きくしたので、上反りが小さくなったが、δが10mm以上であった。
【0095】
比較例10は幅方向ロール曲率半径が700mmで上反りのδがl0mm以下になったが、1400kNの荷重のときは、柱の座屈の危険が考えられた。
【0096】
比較例11、12、実施例30は幅方向ロール曲率半径を900mmkNのときにはさらに上反りが少なくなるが、柱部の座屈の危険が出てきた。
【0097】
実施例31〜33は幅方向ロール曲率半径を1200mmに大きくした条件である。この半径では荷重600kNのときでも10mm以下に納まり、800kN、1000kNでも良好であった。
【0098】
実施例34、35は幅方向ロール曲率半径を1600mmに大きくした条件である。荷重400kN、800kNで上反りは小さかった。ただし残留応力の評価では20kgf/mm2以上の圧縮を付与できなかった。
【0099】
比較例13はさらに2000まで大きくしたものであるが、荷重800kNでも圧縮の残留応力を十分付与できなかった。
【0100】
【表1】
【0101】
【表2】
【0102】
【表3】
【0103】
【発明の効果】
軽圧下圧延前の摩擦条件を安定化させることによって発生する反り量が予測できるようになり、矯正量や圧下量等の圧延制御を組み合わせることによって、低コストの上で、残留応力制御されて、かつ、反りを実質的に許容できる範囲内に制御した形状のよいレールの製造ができるようになった。また、潤滑油の組み合わせによっては圧延制御の組み合わせ無しに制御できるため、さらに低コストの上で、残留応力制御されて、かつ、反りを制御した形状のよいレールの製造ができる可能性もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するための装置を示す図である。
【図2】レールとロールとの接触面形状を示す図である。
【図3】軽圧下圧延荷重と接触面積との関係を示す図である。
【図4】軽圧下圧延方法を示す図である。
【図5】軽圧下圧延で生じた反りを示す図である。
【符号の説明】
1 矯正ローラー
2 軽圧下圧延ロール
3 製造されるレール
4 スケール除去装置
5 洗浄脱脂装置
6 潤滑剤塗布装置
7 圧延上ロール
8 圧延下ロール
9 レール
10 接触面形状
Claims (6)
- ロールを上下に千鳥配置したローラー矯正機を通過させて曲がりを矯正した後、その矯正レール頭部及び底部の長手方向に生じた引張残留応力をその後に配置した50〜300mmの小径ロールをもつ圧延機で上下方向圧下の冷間圧延をすることによって圧縮残留応力とするに際して、矯正機入り側から冷間圧延の入り側の間で、少なくともレールの頭部と底部表面のどちらかについて、少なくともスケール除去、洗浄、脱脂、またはこれらに潤滑剤塗布することのどれか1つ以上を施すことにより摩擦係数を調整し、これを冷間圧延することにより反りを実質的に許容範囲に調整することを特徴とする反りの少ない残留応力制御レールの製造方法。
- 請求項1において頭部側の摩擦係数を、足部側に比べて低く調整することを特徴とする反りの少ない残留応力制御レールの製造方法。
- 請求項1において、矯正の時点で足側へ反りを付与してから、逆方向に同じだけの反りを発生させる条件の上下方向に圧下する冷間圧延を施すことを特徴とする反りの少ない残留応力制御レールの製造方法。
- 請求項3において頭部側の摩擦係数を足部側に比べて低く調整して冷間圧延することを特徴とする反りの少ない残留応力制御レールの製造方法。
- 請求項1の冷間圧延において、頭部寸法と等しい曲率を持つ上ロールと、半径700〜1600mmの曲率を持つ下ロールを用いて、荷重を変化させて反り量の調整をすることを特徴とする反りの少ない残留応力制御レールの製造方法。
- 請求項5において、頭部と足部とで無潤滑または同一潤滑剤を使用することを特徴とする反りの少ない残留応力制御レールの製造方法。
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