JP3731880B2 - 水抜栓 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、凍結防止用水抜栓に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
寒冷地における水道システムには、凍結防止用の水抜栓などが水道管に接続されている。図10を参照して従来の水抜栓の一例を説明する。図10は、水抜栓の正面断面図である。操作ロッド111を上下に駆動する弁の開閉装置(図示しない)は、水抜栓の上部に取り付けられている。弁の開閉装置は、接続継手(図示しない)を介し水抜栓内部の操作ロッド111に接続されている。弁の開閉装置を操作することにより、操作ロッド111は、押し下げられ、又は引き上げられる。外筒110に覆われた操作ロッド111が最下位に押し下げられると(図10に示す状態)、流入口113と流出口119とは通水路115を介して通じているので、通水(開栓)状態になる。そして、この操作ロッド111が上方に引き上げられると、最初に、操作ロッド111の下方に位置する弁114に装着したパッキン118により通水路115が塞がれて通水を停止する(閉栓)。続いて、さらに操作ロッド111が最上位まで引き上げられると、弁114上方に位置するリングパッキン121により塞がれていた流出口119から排水口120に通じる水抜き通水路が開き、流出口119に接続される二次側配管の水は、流出口119から水抜き通水路を経て排水口120より排水される。
【0003】
水抜栓は、栓ユニット部と、その上方に配した操作ロッド111と、操作ロッド111を操作する弁の開閉装置(図示しない)とから構成されている。水抜栓の上部に構成された弁の開閉装置は、栓ユニット部における通水を制御する操作ロッド111を操作するものであり、操作ロッド111の上部先端に取り付けられている。また、操作ロッド111は、筒状の外筒110に収納されている。
栓ユニット部は、排水口120を有する逆止弁本体116及び回転胴104に設けられた流出口119を有し、外筒110の下端に固定された筒状の本体101と、本体101の下端に取り付けられ、流入口113を有するエルボ102から構成されている。流入口113の内部には通水路115への水の流れを止める止水弁105が設けられている。
【0004】
流入口113は、エルボ102に形成され、垂直に立つ水抜栓に対して水平に突出しているニップル103に設けられており、止水弁105が存在するのでその分突出度が大きくなっている。また、流出口119を有する回転胴104は、本体101に取り付けられており、同じく水平に突出している。さらに、排水口120には球弁(逆止弁)129及び逆止弁蓋117を有する逆止弁本体116が設けられており、同様に水平に突出している。
操作ロッド111には栓ユニット部を上下するノズル107、108が取り付けられており、ノズル108に設けられた弁114及びリングパッキン118によって通水路115が塞がれるように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
水抜栓は、水道管に接続されている。水は、この水抜栓に流入口から入り、通水路を通って、流出口から流れ出る。従来の水抜栓は、図10に示すように、流入口から通水路を通って流出口に至る流路の中に止水弁が置かれている。そのため、水抜栓の横に突出する部分が大きくなり、しかも損失水頭が高くなる。また、逆止弁を備えた排水口も水抜栓の横に設けられるので水抜栓が大きくなることは免れない。
図10に示す従来の水抜栓は、リングパッキン式である。リングパッキン式の水抜栓は、その構造からリングパッキン(図10の118、121)の交換が適宜必要となる。このようなパッキン交換には操作ロッドにつながるノズルを含む一式を抜かなければならない。このような交換時には止水弁等により止水しないと通水路の水が噴出するので、従来の水抜栓では、止水弁などを予め内蔵させておいて、水圧を利用して一時止水ができるように工夫をしている。図10の従来例は、止水弁を用いている。
【0006】
しかし、このような止水弁を内蔵すると、(1) 水抜栓が大きくなる、(2) 水路中に障害物が介在するので損失水頭が大きくなる、(3) 水圧を利用した止水弁なので、止水の安定性に欠ける可能性が高い、という問題があった。水抜栓は、水道管に接続されている。水は、この水抜栓に流入口から入り、通水路を通って、流出口から流れ出る。従来の水抜栓は、図10に示すように、流入口から通水路を通って流出口に至る流路の中に止水弁が置かれている。そのため、水抜栓の横に突出する部分が大きくなり、しかも損失水頭が高くなるという問題があった。また、逆止弁を備えた排水口も水抜栓の側面から突出して設けられるので水抜栓が大きくなることは免れないという問題がある。
本発明は、このような事情によりなされたものであり、損失水頭が小さく、止水の安定性が高い小形化された水抜栓を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決するために、本発明の水抜栓は、水の流れを断続させる栓ユニット部と、前記栓ユニット部を操作する操作ロッドと、前記操作ロッドを上下に駆動させる弁の開閉装置とを具備し、前記栓ユニット部は、ユニット本体の側部に形成された流入口と、流出口と、前記流入口及び流出口間に設けられた通水路と、前記操作ロッドに接続されて上下に移動するノズルに取り付けられ、前記通水路を閉塞する弁と、前記ユニット本体に前記ノズルの下に配置されるように収納され、補修時に前記ノズルを抜き取った後、前記通水路を閉塞して水の流れを断つ止水弁と、前記ユニット本体に前記止水弁の下に配置されるように収納され、前記補修時に前記止水弁を押し上げる手段とを備えたことを特徴としている。
【0008】
また、本発明の水抜栓は、水の流れを断続させる栓ユニット部と、前記栓ユニット部を操作する操作ロッドと、前記操作ロッドを上下に駆動させる弁の開閉装置とを具備し、前記栓ユニット部は、ユニット本体の側部に形成され、流入口と、流出口と、前記流入口及び流出口間に設けられた通水路と、前記操作ロッドに接続されて上下に移動するノズルに取り付けられ、前記通水路を閉塞する弁と、前記ユニット本体に前記ノズルの下に配置されるように収納され、上部に第1のリングパッキンを有する止水弁と、前記第1のリングパッキンより受圧面積が小さく、前記止水弁の下部に当接される第2のリングパッキンと、前記ユニット本体に前記止水弁の下に配置されるように収納され、補修時に前記ノズルを抜き取った後、前記止水弁を押し上げて流路を遮断するための押し上げる手段とを備えたことを特徴としている。前記ユニット本体の前記流出口より上部には水抜時に前記流出口側からの水を排水する排水口が形成され、前記排水口には前記ノズル内に球弁を設けるようにしても良い。止水弁を押し上げる手段及び逆止弁を押し付ける手段は、コイルや板バネなどのスプリング、弾性体あるいは磁性体などを用いることができる。
【0009】
また、本発明の水抜栓に用いる前記弁の開閉装置は、側面に縦スリットが形成された方形筒状のカバーと、前記カバーに収容され、前記カバー底部において前記操作ロッドに接続される下端部を有するピストンと、前記カバー内において前記ピストンを上下に移動させるレバーと、前記ピストンに固定され、前記レバーの移動を阻止するように前記レバーの握りとは反対の端部を押圧するスプリングとを備え、前記ピストンは、断面形状が方形で、その内部底面に平行な溝とこの溝に交差する内部側面に平行な溝とを有しており、前記レバーには前記握りとは反対側の端部に近い第1の穴とこの第1の穴より前記レバーの前記握り部に近い第2の穴がほぼ縦列に配置されており、前記第1の穴には前記ピストンの前記内部底面に平行な溝を摺動し、前記カバーに固定されていないピンが取り付けられ、前記第2の穴には前記内部側面に平行な溝が摺動すべく前記カバーに固定されたピンが取り付けられており、前記レバーを前記スプリングの押圧力に抗して前記縦スリットに沿って下に押し下げると、前記第1の穴に取り付けられたピンが前記内部底面に平行な溝を摺動し、前記第2の穴に取り付けられたピンにより前記内部側面に平行な溝が摺動して前記ピストンを前記カバー内において上方に押し上げることを特徴としている。
【0010】
従来の水抜栓は、流路途中に止水弁が設置されていたので、ユニット本体の形状が大きくなり、且つ損失水頭も高かったが、本発明によれば流路に影響の少ないところに止水弁が設置されているので、本体形状がスリムになり、しかも損失水頭が低くなる。また、止水弁に弾性体などのリングパッキンを用い、且つ、止水弁を押し上げる手段をも備えているので止水性を高くすることができる。さらに、本発明では、弁の開閉装置の部品点数が少なくなり、操作性が向上し、組み立ての容易性を含めてコストが低減し、また、操作レバーとピストンとを収納するカバーをピストンと断面形状を方形合せにすることにより横振れを無くして操作の安定性を向上させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して発明の実施の形態を説明する。
まず、図1乃至図4を参照して第1の実施例を説明する。
図1は、本発明の第1の実施例に係わる水抜栓の正面断面図、図2は、図1の水抜栓の通水時における部分正面断面図、図3は、図1の水抜栓の水抜時における部分正面断面図、図4は、図1の水抜栓の補修時における部分正面断面図である。水抜栓は、水の流れを断続させる栓ユニット部と、この栓ユニット部を操作する操作ロッド27と、前記操作ロッド27を上下に駆動する弁の開閉装置29とから構成されている。操作ロッド27を上下に駆動する弁の開閉装置29は、水抜栓上部に取り付けられている。この実施例では、弁の開閉装置として上下動するレバー15を用いる(図1参照)。操作ロッド27は、外筒28に覆われている。
【0012】
栓ユニット部は、外筒28に嵌合され、排水口25及び流出口13を備えた筒状の回転本体2と、回転本体2に嵌合され、通水路26及び流入口7を備えた筒状の本体1と、本体1に嵌合され、止水弁5及びスプリング9を収納するキャップ6とを備えている。操作ロッド27の先端には第1のノズル4及びリングパッキン10を有する弁を備えた第2のノズル3が接続されている。
弁の開閉装置29は、接続継手43を介し水抜栓の操作ロッド27に接続されている。弁の開閉装置29を操作することにより、操作ロッド27は、押し下げられ、又は引き上げられる。
まず、操作ロッド27が引き下げられると(図2に示す状態)、流入口7と流出口13とは通水路26を介して通じているので、通水(開栓)状態になる。この状態は、図1に示すレバー15を上に引き上げて達成される。そして、操作ロッド27が上方に引き上げられる(レバー15を下ろした図1に示す状態)と、操作ロッド27の下方に装着したリングパッキン10を有する弁により通水路26が塞がれて通水を停止する(閉栓)。
【0013】
図3は、その時の水のながれ状態を説明している。図3に示すように、流入口7から入って通水路26を通り流出口13に抜ける水の流れは、リングパッキン10を有する弁が流路を塞ぐことにより、流入口7に入った水はそこで止まる。そして、流出口13から流出した水は、流出口13から回転本体2を上方に流れて、球弁(逆止弁)12を押して砂止めカバー14に覆われた排水口25から流出する。次に、操作ロッド27が引き下げられると(レバー15を上げた状態)、リングパッキン10を有する弁が開き、逆に排水口25が閉塞されて水抜栓の中に流路が形成され、流入口7から通水路26を通して流出口13に水が流れる通水状態となる(図2参照)。
【0014】
図4は、この水抜栓の補修時の状態を示している。図4に示すように、リングパッキン式の水抜栓は、パッキンの交換時には操作ロッドにつながるノズルを含む一式を抜かなければならない。このような交換時にノズルを引き抜くと、止水弁5は、その下に収められたスプリング9(止水弁を押し上げ手段)の力によって上に押し上げられて、本体1に取り付けたカラーに嵌合し、流路を遮断する。さらに、流入口7からの圧力水は、第1及び第2のリングパッキン30、8によって止水されている。第2のリングパッキン8に比べて第1のリングパッキン30の方が受圧面積が大きいので一度シールされると、ノズルをいれない限り(圧力差を壊さない限り)漏れはない。
以上、この実施例によれば、止水弁が流路に影響の少ないところに設置されているので、本体形状がスリムになり、しかも損失水頭が低くなる。また、止水弁に弾性体などのリングパッキンを用い、且つ、止水弁を押し上げる手段をも備えているので止水性を高くすることができる。
【0015】
次に、図5を参照して第2の実施例を説明する。
図5は、水抜栓の逆止弁作動時(断水時)の部分正面断面図である。この実施例では、図1に示す水抜栓に逆止弁を付加したものである。逆止弁31は、操作ロッド27に取り付けられたノズル4にスプリング33(逆止弁を所定の位置に押し付ける手段)とともに嵌め込まれ、止水弁5及びリングパッキン10を有する弁の上に配置し、流出口13に近い通水路26中に配置される。このとき、操作ロッド27を押し上げて水抜き状態にすると、逆止弁31は、通水路26中に宙吊りになってその機能を何等果たさない。操作ロッド27を押し下げてリングパッキン10を有する弁を開いて通水状態にすると、逆止弁31は、通水路26を遮断する形になるが、一次側の水圧によって自在に移動して通水状態は維持される。しかし、逆止弁31は、スプリング33の押圧の作用によって元の位置に戻ろうとする。
【0016】
この状態で断水になって流入口7に負圧が生じると、流出口13側の水が逆流しようとするが、生じた負圧とスプリング33の押圧により、既に逆止弁31は通水路26を閉塞しているので、逆流しようとする水が止水弁5や流入口7側に流れ込むのを阻止することができる。
このように、この実施例では、第1の実施例と同様な作用効果を有するに加えて、逆止弁を内蔵したことにより、断水などの事故に対して十分対応することができる。
【0017】
次に、図6乃至図9を参照して第3の実施例を説明する。
図6は、弁の開閉装置の正面図、右側面図、Bから見た側面図及び平面図、図7は、弁の開閉装置の正面断面図、右側面断面図、背面断面図、正面断面図のA−A′線断面図及び底面図、図8は、図7に示す弁の開閉装置の動作を表わした正面断面図及び図9は、この開閉装置を第1もしくは第2の実施例に示された水抜栓の操作ロッドに接続した状態を示す正面断面図である。
この実施例に係る弁の開閉装置は、上下動する操作レバー15と、操作レバーにより駆動され、被操作体(操作ロッド27)を移動させるピストン35と、操作レバー及びピストンを収納するカバー34を備えている。操作レバーの上下動と同時にピストンが被操作体を直接駆動させる。部品点数が少なくなり、操作性が向上し、組み立ての容易性を含めてコストが低減する。また操作レバーとピストンとを収納するカバーをピストンと断面形状を方形合せにすることにより横振れを無くして操作の安定性を向上させることができる。
前記カバー34は、上面を封じた方形筒状体であり、内部にピストン35及びスプリング42を具備している。また、一側面には前記レバー15の操作時にレバー15の通道となる縦スリット45を具備している。
【0018】
ピストン35は、断面形状が方形であり、カバー34と断面形状が方形合わせで配置されている。ピストン35の下端は、接続継手43を介し、例えば、水抜栓の操作ロッド27に接続される(図9参照)。ピストン35はその内部底面に平行な溝36と、内部側面に平行な溝37とを有している。ピストン35とカバー34とが断面形状を方形合わせで接していることからピストンの動きに伴う横振れを防ぐことができる。
弁の開閉装置を操作するレバー15は、一端に2つの穴をほぼ縦列に具備しており、上穴(第2の穴)46にピン38を下穴(第1の穴)47にピン39を挿入配置している。ピン38を前記溝37に、またピン39を前記溝36にそれぞれ挿入するようにレバー15がピストン35に配設されている。レバー15の他端は操作用の握り40となっており、この握り40は、前記カバー34の一側面の縦スリット45より外部に位置している。レバー15が配設されている状態では、握り40が上を向いている。スプリング42は、その一端を、レバー15の下端に当接させ、他端をピストン35内部底部に当接させて、レバー15が垂直状態を維持するように、ピン41によりピストン35に取り付けられている。
【0019】
この弁の開閉装置は、水抜栓などに取り付けて、その操作ロッド27を上下移動させるものである。この操作ロッド27を移動させるためには、カバー34内のレバー15を押し下げ/押し上げを行う。すなわち、レバー15をスプリング42の押圧力に抗して縦スリット45に沿って下に押し下げると、前記下穴47に取り付けられたピン39が前記内部底面に平行な溝36を摺動し、前記上穴46に取り付けられたピン38により前記内部側面に平行な溝37が摺動してピストン35をカバー34内において上方に押し上げることができ、レバー15を上に押し上げるとピストン35を下方に押し下げることができる。このように、ピストン35は、レバー15の操作によってカバー34内を移動するが、この移動が可能なためには、レバー15がなんらかの形でカバー34に固定されていなければならない。ところでピン38はカバー34に取り付けられている(図6(a)、(c)参照)。したがって、ピン38は、レバー15の上穴46に挿入配置されているので、レバー15とカバー34とを固定していることになる。
【0020】
前記レバー15を前記スプリング42の押圧力に抗して前記縦スリット45に沿って下に押し下げると、前記下穴47に取り付けられたピン39が前記内部底面に平行な溝36を摺動し、前記第上穴46に取り付けられたピン38により前記内部側面に平行な溝37が摺動して前記ピストン35を前記カバー34内において上方に押し上げる。
図6及び図8に示すように、レバー15は、ピン38によりカバー34に固定され、ピン38を支点にしてピン39が取り付けられている先端部分が移動するような構造になっている。ピン38はカバー34に物理的に固定されており(カバー34に付した38という丸印はその固定を意味している)、ピン39はカバー34に固定されておらず、そして、ピン39は、ピストン35に形成された溝を摺動し、ピン38は、溝の方が摺動していることを意味している。
【0021】
次に、図8を参照して本発明の弁の開閉装置の動作を説明する。
図8(a)に示す様に、レバー15がこの通常状態を保てるのは、レバー15下端に、スプリング42の押力が外側へ向けて働いているためであり、従って、ピストン35は、カバー34の下端に位置した状態を維持することができる。つまり、弁の開閉装置は、被操作体(操作ロッド)を最下位まで押し下げている状態にある。この状態からレバー15を倒し始め図8(b)の位置まで持ってくる。この時、握り40の動作に合わせ、溝37は、下方から上方へ、ピン39は、溝36の右方から左方へ移動する。ピン39の移動により、スプリング42の、レバー15下端に接触している部分が押され、スプリング42の両端間が狭まり、ピストン35が上昇する(図8(b))。さらに、レバー15を移動させて下限まで操作すると、溝37は、上方へさらに移動し、ピストン35は、カバー34の内部上端まで移動する。
この時、レバー15の操作の支点となるピン38とピン39の移動に伴い、スプリング42の押力がレバー15下端を押し上げる働きに変わるため、レバー15はその押す力によってその状態を保つことができる。ピストン35は、カバー34内部の上端に当接した状態となり、操作ロッドを上げた状態を維持し続けることができる(図8(c))。
【0022】
図9は、この弁の開閉装置を水抜栓に接続した状態を示している。
弁の開閉装置29のピストン35の下端は、接続継手43を介し水抜栓の操作ロッド27に接続されている。したがって、レバーの握り40が上を向いている図に示す状態のときは、ピストン35は、操作ロッド27を最下位に押し下げている(図8(a)参照)。また、レバーの握り40を図8(c)に示すように下方に下げると、操作ロッド27は、最上位に引き上げられる。操作ロッド27が最下位に存在するときは、図1又は図5の流入口7と流出口13は、通水路26を通して通じており、通水状態にある。この操作ロッド27が最上位に引き上げられると、操作ロッド27の下方に位置する弁のリングパッキン10により通水路26が塞がれて通水を停止する(閉栓)。
以上の様に、この実施例では、本体形状がスリムになり、しかも損失水頭が低く、また、止水性が高くなると共に、弁の開閉装置の部品点数が少なくなり、操作性が向上し、組み立ての容易性を含めてコストが低減する。また操作レバーとピストンとを収納するカバーをピストンと断面形状を方形合せにすることにより横振れを無くして操作の安定性を向上させることができる。
【0023】
【発明の効果】
本発明によれば流路に影響の少ないところに止水弁が設置されているので、本体形状がスリムになり、しかも損失水頭が低くなる。また、止水弁に弾性体などのリングパッキンを用い、且つ、止水弁を押し上げる手段をも備えているので止水性を高くすることができる。さらに、本発明では、弁の開閉装置の部品点数が少なくなり、操作性が向上し、組み立ての容易性を含めてコストが低減し、また、操作レバーとピストンとを収納するカバーをピストンと断面形状を方形合せにすることにより横振れを無くして操作の安定性を向上させることができる。また、排水用の逆止弁をノズルに内蔵したので本体形状がさらにスリムになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る水抜栓の正面断面図。
【図2】図1の水抜栓の通水時における部分正面断面図。
【図3】図1の水抜栓の水抜時における部分正面断面図。
【図4】図1の水抜栓の補修時における部分正面断面図。
【図5】本発明の第2の実施例における水抜栓の逆止弁作動時(断水時)の部分正面断面図。
【図6】本発明の第3の実施例における弁の開閉装置の正面図、右側面図、Bから見た側面図及び平面図。
【図7】図6における弁の開閉装置の正面断面図、右側面断面図、背面断面図、A−A′断面図及び底面図。
【図8】図6における弁の開閉装置の動作を表わした正面断面図。
【図9】図6における弁の開閉装置を水抜栓に接続した状態を示す部分正面断面図。
【図10】従来の水抜栓の部分正面断面図。
【符号の説明】
1、101・・・本体、 2・・・回転本体、
3、4、107、108・・・ノズル、 5、105・・・止水弁、
6・・・キャップ、 7、113・・・流入口、
8、10、30、118、121・・・リングパッキン、
9、33、42・・・スプリング、 12、129・・・球弁、
13、119・・・流出口、 14・・・砂止めカバー、
15・・・レバー、 25、120・・・排水口、
26、115・・・通水路、 27、111・・・操作ロッド、
28、110・・・外筒、 29・・・弁の開閉装置、
31・・・逆止弁、 34・・・カバー、 35・・・ピストン、
36・・・内部底面に平行な溝、 37・・・内部側面に平行な溝、
38、39、41・・・ピン、 40・・・握り、 43・・・接続継手、
45・・・縦スリット、 46・・・上穴、 47・・・下穴、
102・・・エルボ、 103・・・ニップル、
104・・・回転胴、 116・・・逆止弁本体、
117・・・逆止弁蓋。

Claims (4)

  1. 水の流れを断続させる栓ユニット部と、前記栓ユニット部を操作する操作ロッドと、前記操作ロッドを上下に駆動させる弁の開閉装置とを具備し、前記栓ユニット部は、ユニット本体の側部に形成された流入口と、流出口と、前記流入口及び流出口間に設けられた通水路と、前記操作ロッドに接続されて上下に移動するノズルに取り付けられ、前記通水路を閉塞する弁と、前記ユニット本体に前記ノズルの下に配置されるように収納され、上部に第1のリングパッキンを有する止水弁と、前記第1のリングパッキンより受圧面積が小さく、前記止水弁の下部に当接される第2のリングパッキンと、前記ユニット本体に前記止水弁の下に配置されるように収納され、補修時に前記ノズルを抜き取った後、前記止水弁を押し上げて流路を遮断するための押し上げる手段とを備えたことを特徴とする水抜栓。
  2. 水の流れを断続させる栓ユニット部と、前記栓ユニット部を操作する操作ロッドと、前記操作ロッドを上下に駆動させる弁の開閉装置とを具備し、前記栓ユニット部は、ユニット本体の側部に形成された流入口と、流出口と、前記流入口及び流出口間に設けられた通水路と、前記操作ロッドに接続されて上下に移動するノズルに取り付けられ、前記通水路を閉塞する弁と、前記ユニット本体に前記ノズルの下に配置されるように収納され、補修時に前記ノズルを抜き取った後、前記通水路を閉塞して水の流れを断つ止水弁と、前記ユニット本体に前記止水弁の下に配置されるように収納され、前記補修時に前記止水弁を押し上げる手段と、前記ノズルに取り付けられ、且つ前記流入口及び流出口間に設けられた通水路に配置され、断水時等に前記流出口側からの水が前記流入口側へ逆流するのを防ぐ逆止弁と、前記逆止弁を所定の位置に押し付ける手段とを備えたことを特徴とする水抜栓。
  3. 前記ユニット本体の前記流出口より上部には水抜時に前記流出口側からの水を排水する排水口が形成され、前記排水口には前記ノズル内に球弁を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の水抜栓。
  4. 前記弁の開閉装置は、側面に縦スリットが形成された方形筒状のカバーと、前記カバーに収容され、前記カバー底部において前記操作ロッドに接続される下端部を有するピストンと、前記カバー内において前記ピストンを上下に移動させるレバーと、前記ピストンに固定され、前記レバーの移動を阻止するように前記レバーの握りとは反対の端部を押圧するスプリングとを備え、前記ピストンは、断面形状が方形で、その内部底面に平行な溝とこの溝に交差する内部側面に平行な溝とを有しており、前記レバーには前記握りとは反対側の端部に近い第1の穴とこの第1の穴より前記レバーの前記握り部に近い第2の穴がほぼ縦列に配置されており、前記第1の穴には前記ピストンの前記内部底面に平行な溝を摺動し、前記カバーに固定されていないピンが取り付けられ、前記第2の穴には前記内部側面に平行な溝が摺動すべく前記カバーに固定されたピンが取り付けられており、前記レバーを前記スプリングの押圧力に抗して前記縦スリットに沿って下に押し下げると、前記第1の穴に取り付けられたピンが前記内部底面に平行な溝を摺動し、前記第2の穴に取り付けられたピンにより前記内部側面に平行な溝が摺動して、前記ピストンを前記カバー内において上方に押し上げることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の水抜栓。
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