JP3731233B2 - フォーカルプレーンシャッタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラに使用される縦走りフォーカルプレーンシャッタ(以下、縦走りを省略して単にフォーカルプレーンシャッタ、と言う)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のフォーカルプレーンシャッタは、シャッタ基板及び複数枚の分割羽根に連結ピンにより回転自在に連結されて平行リンク機構を構成する主アームと従アームとを有する。主アームに形成された駆動ピン穴に係合する駆動ピンにより、シャッタ基板の露光窓の外部で折り畳まれた状態から、その露光窓を覆うように展開された状態に、または展開された状態から折り畳まれた状態に、各分割羽根を移動させる構成である。このとき、主アーム及び從アームには一般的に走行性・摺動性・外観等の理由から黒色塗料が塗布されている。
【0003】
一方、近年のフィルム感度の向上や新しい映像表現の欲求などの理由から、カメラのシャッタスピードやストロボ同調速度の高速化の要望があり、1/8000秒までの高速シャッタスピードや同調速度1/250秒を実現したカメラが提供されている。
【0004】
このようなフォーカルプレーンシャッタにおいて、ストロボ同調速度を超える高速シャッタスピードは、先幕と後幕をタイミングをずらして動かし始め、先幕の一番羽根と後幕の一番羽根との隙間(スリット)の量をある間隔に固定あるいは速度に合わせて変更させたスリット露光を行なうことにより実現している。
【0005】
シャッターは、4枚又は5枚の分割羽根(遮光羽根)と、分割羽根に連結ピンにより回転自在に連結されて平行リンク機構を構成する主アームおよび従アームと、これらを駆動する駆動機構から成る。遮光羽根は、繊維強化プラスチック板(以下FRPと言う)で構成したものと、アルミニウム板で構成したものと、4枚の羽根のうち移動量の多い2枚をFRPで構成し、移動量の少ない2枚をアルミニウム板で構成したものなどがある。
【0006】
FRPは、特開昭59−61827号公報にも開示されているように、強化繊維として一方向に配列した炭素繊維を使用し、マトリックス樹脂としてエポキシ樹脂を使用したものである。FRPは、前駆体であるプリプレグ・シート(prepreg sheet)を複数枚積層(その繊維方向は互いに直交またはほぼ直交するように積層する)し、この積層物全体をプレスしたまま加熱して硬化させることにより製造される。このようにして製造されたFRP素材は、目的とする遮光羽根の形状に切断される。切断は一般にプレスによる打ち抜きである。
【0007】
FRPで構成された羽根は軽量で曲げ剛性も高く、1/8000秒という高速度のシャッタースピードでも、走行中及び停止直後の羽根の波打ちが非常に小さく、また仮に波打っても、例えばアルミニウム製の羽根に比べて、その波打ち(振動)状態は素早く収まるため、羽根が波打ったまま次のシャッター動作を行って羽根同士またはアパーチャ(画角を決定するもの)に衝突して、羽根が破損したり、シャッターが動作不能になったりすることもなく、非常に高い耐久性能を実現する事が可能となる。
【0008】
主アームおよび従アームは、シャッターの高速化のために増大するチャージエネルギーを低減する目的から、少しでも軽量化を図り、なおかつ高速走行および急激な停止に耐える強度および表面硬度を併せ持つように、純チタンに窒化処理を施している。この外観は金色であり、外観的な問題と、摺動性および走行性の問題からその表層には黒色化塗料を施していた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のシャッタについて先幕・後幕の幕速変化を調べたところ、初期性能は良好であるものの、シャッタの耐久回数が進むに従って、特に数千回で100μsec程度の幕速変化が生じており、更に、その後も徐々に幕速が変化し続けていることがわかった。このため、初期に幕速を設定したのちに数千回シャッターを切りもう一度幕速を設定し直し、また数千回シャッターを切り、様子を見るという作業が必要であった。また、変化が依然大きいものは不良品となってしまうのが実情であった。また最近、1/8000秒を越える更に速い超高速シャッターが要求されつつある。
【0010】
このような要求に応えるためには、当然現状のような幕速変化ではシャッタ秒時の保証は得られず、先幕・後幕の幕速変化を極力抑えたうえで、非常に高い耐久性能を実現する事が必要となる。
【0011】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたもので、非常に高い耐久性能を持ちながら幕速変化が小さく、1/8000秒及び1/8000秒を越える超高速シャッタを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、本発明のフォーカルプレーンシャッタは、複数枚の分割羽根で構成された先幕(10)および後幕(20)と、先幕を支持する先幕支持アーム(15〜16)と、後幕を支持する後幕支持アーム(25〜26)とを具備し、先幕支持アームおよび後幕支持アームには、純TiまたはTi合金を使用して軽量化を図った上で、アーム最外層は塗装を施さずに、メッキ層(ニッケルメッキ層またはクロムメッキ層)、または酸化層に成させている。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明者らは、上記の問題点の原因について鋭意研究した結果、幕速が遅くなるのは主アーム及び從アームに走行性・耐摩耗性・外観等の理由から塗布されている黒色塗料が、耐久回数の増加とともに削られて、摺動性が変化するためであり、更に、この黒色塗装を塗布しないことで幕速がかなり安定化することを突き止めた。すなわち、1/8000秒以上の高速シャッターにおいて、高速で走行することにより、駆動ピンとアーム及び羽根と連結する連結ピンとアームのこすれにより、アーム表面に施されている塗装が剥がれ落ち、他方の表面に再付着したり、完全に脱落したりすることにより、摺動性が変化するものと思われる。
【0014】
また、従来の塗装にはユーザーが実際に目にするアームを綺麗にしておくという外観状の問題もあり、黒色塗装を施していた。この点については黒色化塗装の代わりに、ブラックニッケルメッキやブラッククロムメッキをニッケルメッキやクロムケッキの上に施す事が有用であり、幕速変化を抑えたうえで更に外観を黒色化或いは黒に近い色にすることが可能であり、また走行性も問題とならないことが分かった。
【0015】
同様に、ニッケルメッキまたはクロムメッキを施した後に、大気中で熱処理することにより、極薄い酸化被膜を得ることができ、干渉色により様々な発色が可能であり、また走行性も問題とならないことが分かった。
【0016】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0017】
(第1実施例)
【0018】
図1〜図4は、本発明によるフォーカルプレーンシャッタの第1実施例を示し、図1は正面図、図2はスリット露光時の先幕および後幕の移動状態を示す正面図、図3はアームの概略正面図、図4は本発明品と従来品のシャッタの幕速変化を示すグラフ(特性図)である。
【0019】
この実施例のフォーカルプレーンシャッタは、先幕10と、後幕20と、シャッタ基板30などとから構成されている。先幕10は、4枚の分割羽根11〜14から構成されている。アーム15〜16は、それぞれの分割羽根11〜14を支持するためのものであり、これらのアーム15〜16は、シャッタ基板30に植設された軸X1〜X2に回転可能に連結されている。分割羽根11〜14は、それぞれカシメピン171〜174及びカシメピン181〜184によりアーム15〜16に回転可能に連結されている。アーム16の孔16aには、駆動軸31が取り付けられており、この駆動軸31は、シャッタ駆動時に周知のシャッタ駆動装置からの駆動力を受けて先幕10を開閉する。
【0020】
後幕20も同様に、4枚の分割羽根21〜24から構成されている。アーム25〜26は、それぞれの分割羽根21〜24を支持するためのものであり、これらアーム25〜26は、シャッタ基板30に植設された軸X3〜X4に回転可能に連結されている。そして、分割羽根21〜24は、それぞれカシメピン27〜274及び281〜284により、アーム25〜26に回転可能に連結されている。アーム26の孔26aには、駆動軸32が取り付けられており、この駆動軸32は、シャッタ駆動時に周知のシャッタ駆動装置からの駆動力を受けて後幕20を開閉する。
【0021】
これらのアーム15〜16、25〜26、軸X1〜X4、カシメピン17〜18、カシメピン27〜28、および駆動軸31〜32は、それぞれ分割羽根11〜14および分割羽根21〜24を移動させる駆動機構19および29を構成している。
【0022】
アーム15〜16および25〜26は、板厚150μmの純チタン(チタンJIS2種)の板材からプレス抜きした後に、窒素雰囲気中で約800℃の温度で2〜4h加熱する事により窒化処理を施す。この後、黒色塗装を施さずにアームが完成する。なお、分割羽根については、FRPから所定の羽根形状に打ち抜いて羽根本体11〜14および21〜24を形成した。次いで羽根本体11〜14および21〜24の表面に厚さ3〜6μmの黒色化塗装を行った。このようにして完成したアームと分割羽根を連結して先幕および後幕が完成する。最後に、シャッター基盤30に組み上げて、図1に示すフォーカルプレーンシャッタSが完成した。
【0023】
なお、純チタンとして、引張強度が35kgf/mm2〜55kgf/mm2のJIS2種の材料を使用する他、引張強度が49〜70kg/mm2のJIS3種の材料が好適である。しかしながら、それよりも強度の低いJIS1種では、アーム16の穴16aおよびアーム26の穴26aが、シャッタ走行時に生じる軸32および32との衝撃に耐えられず、シャッタ作動試験の初期段階で大きな穴拡がりを生じてしまう。この様な状態になると、幕速はばらつきの大きいものとなり、秒時精度は非常に悪いものとなってしまう。なお、通常JIS1種の引張強度は28〜40kg/mm2であり、35kg/mm2以上であれば、上述の様な問題は生じないものの、JIS1種ではロット毎に生じる強度のばらつきを厳重に管理する必要が生じ、コスト高につながる。
【0024】
以上のような構成を有するフォーカルプレーンシャッタSと、アームに従来のような黒色塗装を施して作製した先幕・後幕を使用して、完成させたフォーカルプレーンシャッタとを、それぞれ耐久試験をかけて幕速の変化状況を観察した。
【0025】
幕速とは、先幕がアパーチュア1aを開放し始めてから完全に開放終了するまでの時間、あるいは後幕がアパーチュア1aを閉鎖し始めてから完全に閉鎖終了するまでの時間を示すもので、幕速2.9msecはシャッタ速度1/8000秒を可能にする速度である。
【0026】
従来のフォーカルプレーンシャッタは、先幕および後幕とも数千回で100μsec程度の幕速変化が生じ、更に、その後も徐々に幕速が変化し続けた。しかしながら、フォーカルプレーンシャッタSの幕速変化は、先幕および後幕とも数千回で50μsec程度以下であり、更に、その後の変化はほとんど確認されなかった。また走行上の異常も確認されなかった(図4参照)。
【0027】
なお、従来では、塗装工程で、外観不良や膜厚不良等により、約10%の不良が生じていたものがいっさい無くなり、更には、塗装工程そのものを省くことが出来たため、かなりのコストダウンに繋がった。また、一枚のアームにつき約10μmの膜厚の減少があり、4枚合わせると約40μmの膜厚の減少となるため、チャージエネルギーの低減をも果たした。なお、純チタンとして引張強度が35kgf/mm2〜70kgf/mm2のJIS2種あるいはJIS3種の材料が好適であり、1/8000秒以上の高速走行による衝撃にも耐える事が可能である。
【0028】
(第2実施例)
【0029】
この実施例では、アーム15〜16および25〜26は、板厚150μmの純チタン(チタン2種)の板材からアーム形状にプレス抜きしたのち、窒化処理の代りに膜厚3〜15μm、好ましくは5〜10μmのニッケルメッキを施した。そのあとの塗装は削除して、アームを形成し、先幕・後幕を作製する他は第1実施例と同様である。なお、ニッケルメッキは、電解作用によりニッケル陽イオンを負電流により反応させて、陰極を形成するアームの表面に金属ニッケルを被覆させる、いわゆる電解ニッケルメッキ法を使用した。また、ニッケルメッキの前処理としてアルカリ脱脂やHF系の水溶液を使用した化学エッチングによる活性化処理を施した。機能的には第1実施例と同等である。なお、ニッケルメッキは表面が滑らかであり摺動性も良好であるため、チャージエネルギーの低減という点で有利である。
【0030】
(第3実施例)
【0031】
この実施例では、第2実施例のアームのニッケルメッキの上に更に0.1〜2μmの膜厚のブラックニッケルメッキを施して、アーム表面を黒色化した。外観が黒色となっているため、従来の黒色塗装の外観と違和感がなく、好ましいものとなっている。また、性能的にも第2実施例と同等のものとなっている。なお、ブラックニッケルメッキは硫酸ニッケルアンモニウム、硫酸亜鉛、チオシアン酸ナトリウム等の混合溶液中で処理することにより容易に形成可能である。
【0032】
(第4実施例)
【0033】
この実施例では、第2実施例のニッケルメッキされたアームを大気中で加熱することにより、ニッケルの酸化膜を得た。また、熱処理することでニッケルメッキの密着性を向上することができた。また、性能的にも第2実施例と同等であった。
【0034】
(第5実施例)
【0035】
この実施例では、純チタン(チタン2種)の板材の代わりにア−ムの材質をチタン合金から形成し、チタン合金としては、チタンにバナジウム約15重量%、クロム約3重量%、すず約3重量%、アルミニウム約3重量%を添加した組成の板材を使用した。その他は、第2実施例と同様である。引っ張り強度が純チタンに比べ2倍以上になったので、幕速を速くした場合の衝撃にも耐えることが出来るため、1/8000秒を越える超高速シャッターの実用化にも貢献できる。
【0036】
以上で説明したように、本発明によれば、アーム一枚につき10μmの塗装膜厚が減らせるため、軽量化を果たし、チャージエネルギーの低減が可能となる。また、塗装工程の削減によりコストの低減に繋がる。更に、耐久回数が増えても機能を安定維持する事が可能となるため、1/8000秒の高速シャッターの品質向上及び1/8000秒をこえる超高速シャッターの実現に大きく貢献する。
【0037】
また、ア−ムの材質としては従来から純チタンが使用されており、窒化処理を施して表面硬度を上げて、耐摩耗性を確保していたがこの外観は金色であり、塗装して黒色化したほうが外観上好まれる。この点については黒色化塗装と窒化処理の代わりに、ブラックニッケルメッキ等の表面処理が有用であり、膜厚3〜15μm好ましくは5〜10μmのニッケルメッキを施したのちに、更に、ブラックニッケルメッキを0.1〜2μm程度施すことにより、耐摩耗性と摺動性を確保したまま黒色の外観を得るのが好ましい。
【0038】
更に、ア−ムの材質をチタン合金から形成し、中でもチタン合金としては、チタンにバナジウム約15重量%、クロム約3重量%、すず約3重量%、アルミニウム約3重量%を添加した組成とすれば、ニッケルメッキの熱処理硬化温度と同等の温度で時効処理が可能であり、100kg/mm2を越える引っ張り強度と、高いビッカース硬度(Hv約400〜500)が同時に得られるため、1/8000秒の高速シャッター及び1/8000秒をこえる超高速シャッターの耐久性の向上や品質向上が可能になり好ましい。
【0039】
以上で説明した実施例によれば、非常に高い耐久性能を持ちながら幕速変化の小さい、超高速シャッタを提供することが可能となる。また工程管理として、初期に幕速を設定したのちに数千回シャッターを切れば、幕速の変化がないことが確認されたため、不良品の削減や、工程の削減に貢献できた。また、塗装工程そのものを省くことが出来たため、かなりのコストダウンに繋がった。更に、1/8000秒を越える超高速シャッターの実用化にも貢献できる。更にまた、チャージエネルギーの低減を図ることが可能であるため、シャッター以外に電気容量を費やすことができ、新規機能追加への対応が楽になる。
【0040】
【発明の効果】
以上のように、本発明のフォーカルプレーンシャッタによれば、先幕支持アームおよび後幕支持アームには、純TiまたはTi合金を使用して軽量化を図った上で、アーム最外層は施さずに、メッキ層(ニッケルメッキ層またはクロムメッキ層)、または酸化層となるように構成したことで、非常に高い耐久性能を持ちながら幕速変化が小さく、1/8000秒及び1/8000秒を越える超高速シャッタを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるフォーカルプレーンシャッタの実施例の先幕が展開して露光窓を覆った状態を示す正面図である。
【図2】本発明によるフォーカルプレーンシャッタの実施例のスリット露光時の先幕および後幕の移動状態を示す正面図である。
【図3】本発明によるフォーカルプレーンシャッタの実施例の先幕および後幕のアームの概略正面図である。
【図4】本発明によるフォーカルプレーンシャッタと従来のフォーカルプレーンシャッタの幕速変化を示す特性図である。
【符号の説明】
10 先幕
20 後幕
11〜14、21〜24 分割羽根
15、16、25、26 アーム
17、18、27、28 カシメピン
19、29 駆動機構
31、32 駆動軸
X1 〜 X4 軸
Claims (6)
- 複数枚の分割羽根で構成された先幕および後幕と、
前記先幕を支持する先幕支持アームと、
前記後幕を支持する後幕支持アームとを具備し、
前記先幕支持アームおよび前記後幕支持アームには、純チタンまたはチタン合金を使用し、その最外層を、ニッケルメッキ層、クロムメッキ層、または酸化層としたことを特徴とするフォーカルプレーンシャッタ。 - 請求項1において、
前記メッキ層は、表層が膜厚0.1〜2μmのブラックニッケルメッキまたはブラッククロムメッキであり、下層が膜厚3〜15μmのニッケルメッキまたはクロムメッキである多層のメッキ層から成ることを特徴とするフォーカルプレーンシャッタ。 - 請求項1において、
前記酸化層は、ニッケルまたはクロムの酸化物であり、その下地はニッケルメッキまたはクロムメッキであることを特徴とするフォーカルプレーンシャッタ。 - 請求項1において、
前記先幕支持アームおよび前記後幕支持アームは純Tiで形成され、その引張強度は340N/mm2以上であるJIS2種またはJIS3種であることを特徴とするフォーカルプレーンシャッタ。 - 請求項1において、
前記先幕支持アームおよび前記後幕支持アームはチタン合金で形成され、該チタン合金は、チタンにバナジウム約15重量%、クロム約3重量%、すず約3重量%、アルミニウム約3重量%を添加した組成から成ることを特徴とするフォーカルプレーンシャッタ。 - 請求項5において、
前記先幕支持アームおよび前記後幕支持アームに使用するチタン合金は、時効処理が成されていることを特徴とするフォーカルプレーンシャッタ。
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