JP3731015B2 - 傾斜庇の取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、傾斜庇を取り付けるための取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、傾斜庇の取り付けは、例えば、母屋受けプレートを備えた腕木を、梁へ傾斜した状態で連結して、それら母屋受けプレートによって支持した母屋に屋根下地材を固定することによって行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来においては、腕木を傾斜した状態で梁へ連結しているので、そのための特殊な連結プレートを必要とし、構造が複雑になっていた。また、母屋受けプレートは、短尺なL字形に形成されていて、母屋のごく一部を保持するといったものがほとんどであった。
【0004】
この発明は、このような欠点を解消して、構造が簡単で、しかも傾斜庇を安定して取り付けることができる傾斜庇の取付構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、この発明は、フランジが上下平行になるように配置したH形鋼と、このH形鋼の端部に一体的に固定した庇受とからなる腕木を、そのH形鋼が水平になるようにして梁へ連結するとともに、前記庇受によって傾斜庇を保持するようにしている。
【0006】
そして、前記庇受は、前記H形鋼の端部を斜めにカットしてなる端面に沿って固定した傾斜プレートと、その傾斜プレートに載置した前記傾斜庇の滑り落ちを防止する当接プレートとを一体的に形成してなり、前記傾斜プレートの上端部を前記H形鋼の上部フランジよりも上方に突出させるとともに、前記傾斜プレートの下端部を前記H形鋼の下部フランジよりも下方へ突出させて、この傾斜プレートの下端部を折曲することによって前記当接プレートを形成している。さらに、前記H形鋼の上部フランジと、その上部フランジよりも上方に突出した前記傾斜プレートの上端部との間に補強プレートを介装している。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る傾斜庇の取付構造の縦断面図、図2は同じくその要部分解斜視図である。図において、(1)(2)は、陸屋根の屋根材(3)が設置された小屋梁であって、これら小屋梁(1)と小屋梁(2)は、そのウエブ(4)とスチフナ(5)とが連結プレート(6)を介して連結されて、互いに直交して配置されている。小屋梁(2)の上部フランジには、束部材(7)がボルト(8)によって固定されており、この束部材(7)に隣接するパラペット(9)が横方向のボルトによって共綴りされている。
【0008】
(10)は、小屋梁(2)の要所要所に固定された腕木であって、この腕木(10)は、フランジ(11)(12)が上下平行になるようにして配置されたH形鋼(13)と、このH形鋼(13)に一体的に固定した金属製の庇受(14)とからなる。
【0009】
H形鋼(13)は、その一端側が垂直にカットされ、他端側が斜めにカットされている。そして、H形鋼(13)の一端側においては、そのウエブ(15)に連結プレート(16)が溶接等によって固定されており、この連結プレート(16)と小屋梁(2)のスチフナ(5)とがボルトによって連結されて、H形鋼(13)が水平な状態で小屋梁(2)へ固定されている。また、H形鋼(13)の他端側のカット端面には、庇受(14)が溶接等によって取り付けられている。
【0010】
庇受(14)は、H形鋼(13)のカット端面に沿って固定された傾斜プレート(20)と、この傾斜プレート(20)の下端を外方に向かってほぼ直角に折曲してなる当接プレート(21)とからL字形に形成されてなる。この庇受(14)は、傾斜プレート(20)に傾斜庇(22)を載置したときに、その傾斜庇(22)の下端側が当接プレート(21)に当接することによって、傾斜庇(22)を滑り落ちないように保持するようになっている。
【0011】
傾斜プレート(20)は、その上端部がH形鋼(13)の上部フランジ(11)よりも上方に、また下端部が下部フランジ(12)よりも下方に突出しており、その上端部とH形鋼(13)の上部フランジ(11)との間には、補強プレート(23)が介装されている。
【0012】
この補強プレート(23)は、その上端面が傾斜プレート(20)の傾斜に沿って斜めにカットされて、傾斜プレート(20)の上端部下面に溶接されるとともに、その下端面が上部フランジ(11)の上面に溶接されている。これによって、H形鋼(13)のカット端面よりも長尺の庇受(14)のH形鋼(13)への取付強度を高めて、傾斜庇(22)を安定して取り付けることができるようになっている。また、傾斜プレート(20)には、左右一対のボルト挿入用穴(24)(24)がその傾斜方向に沿って3箇所に形成されている。
【0013】
傾斜庇(22)は、屋根下地材(30)と、その屋根下地材(30)の裏側にボルト等によって固定された角筒状の鋼管からなる一対の母屋材(32)(32)と、それら母屋材(32)(32)を連結する金属製の連結材(33)とを予め一体に組み付けてユニット化したものである。連結材(33)は、母屋材(32)(32)の端部間に跨るようにして配された一対のL形プレート(34)(34)からなり、これらL形プレート(34)(34)は、その側面部(35)を母屋材(32)(32)の端面に溶接したり、或いは底面部(36)を母屋材(32)(32)の下面に溶接やボルトによって固定することで、母屋材(32)(32)に固定されている。また、底面部(36)には、庇受(14)の傾斜プレート(20)のボルト挿通用穴(24)(24)…に対応した複数のボルト挿入用穴(37)(37)…が形成されている。
【0014】
傾斜庇(22)を庇受(14)に取り付けるには、図2に示すように、まず傾斜庇(22)における連結材(33)の各L形プレート(34)(34)の下面に跨るようにして、2枚のボルト挿入用穴(42)付きの板状スペーサ(40)(41)を溶接し、この傾斜庇(22)を庇受(14)上に載せる。このとき、傾斜庇(22)の下端側が庇受(14)の当接プレート(21)に当接して、傾斜庇(22)が滑り落ちないようになっている。
【0015】
この状態で、これら傾斜庇(22)及び庇受(14)における各ボルト挿入用穴(37)(42)(24)を一致させて、L形プレート(34)の底面部(36)の外側からこれらボルト挿入用穴(37)(42)(24)に適宜差し込んだ固定ボルト(45)(45)…の先端へナット(46)(46)…を螺合して締め付けることにより、傾斜庇(22)を庇受(14)に固定するようにしている。なお、図中、(50)は、パラペット(9)の上端に被せられて屋根下地材(30)の上端に連結された笠木捨て水切、(51)は、笠木捨て水切(50)の上方を覆う笠木、(52)は、傾斜庇(22)の下端から垂下した支持プレート(53)に取り付けられた樋である。
【0016】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、庇受を備えた腕木を、そのH形鋼が水平となるようにして梁へ連結しているので、その連結に際して特殊な連結プレートを必要とせず、これによって構造を簡単にすることができる。
【0017】
また、傾斜庇を載せる庇受の傾斜プレートは、H形鋼の端部を斜めにカットしてなる端面に沿って固定されているので、短尺なプレートによって保持するときと比べて、傾斜庇の保持領域が広くなり、傾斜庇を安定して取り付けることができる。しかも、傾斜プレートに載せた傾斜庇の滑り落ちを当接プレートによって防止しているので、傾斜庇を庇受に載せた状態にして、その傾斜庇の庇受への固定作業を安全に行うことができ、これによって作業効率が向上する。さらに、H形鋼の上部フランジと傾斜プレートの上端部との間に補強プレートを介装しているので、庇受のH形鋼への取付強度を高めて、傾斜庇をより安定して取り付けることができるといった効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る傾斜庇の取付構造を示す縦断面図である。
【図2】同じくその要部分解斜視図である。
【符号の説明】
(2) 梁
(10) 腕木
(11) 上部フランジ
(12) 下部フランジ
(13) H形鋼
(14) 庇受
(20) 傾斜プレート
(21) 当接プレート
(22) 傾斜庇
(23) 補強プレート
Claims (2)
- フランジが上下平行になるように配置したH形鋼と、このH形鋼の端部に一体的に固定した庇受とからなる腕木を、そのH形鋼が水平になるようにして梁へ連結するとともに、前記庇受によって傾斜庇を保持するようにした傾斜庇の取付構造において、前記庇受は、前記H形鋼の端部を斜めにカットしてなる端面に沿って固定した傾斜プレートと、その傾斜プレートに載置した前記傾斜庇の滑り落ちを防止する当接プレートとを一体的に形成してなり、前記傾斜プレートの上端部を前記H形鋼の上部フランジよりも上方に突出させるとともに、前記傾斜プレートの下端部を前記H形鋼の下部フランジよりも下方へ突出させて、この傾斜プレートの下端部を折曲することによって前記当接プレートを形成したことを特徴とする傾斜庇の取付構造。
- 前記H形鋼の上部フランジと、その上部フランジよりも上方に突出した前記傾斜プレートの上端部との間に補強プレートを介装した請求項1記載の傾斜庇の取付構造。
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