JP3730565B2 - 構内交換装置及び課金処理方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばオフィスや事業所等の構内で使用される構内交換装置において、特に1つの内線から外線への発信時に発信元内線に対し課金処理を行なう構内交換装置及び課金処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、現在使用されている構内交換装置は各種のサービス機能を備えており、その1つに課金処理機能がある。この課金処理機能は、構内交換装置内の主記憶部に各通信事業者を示す識別番号情報と、識別番号情報別の料金を示す情報とが登録されたメモリテーブルを設けるとともに、時刻を計時するタイマを備えている。そして、1つの内線から外線への発信時に発信元内線に対しメモリテーブルの登録内容、及びタイマで計時される通話開始時刻と終話時刻との差を基に課金処理を行なう。
【0003】
ところで、この種の構内交換装置は、様々な事情によりタイマの再設定を行なうことがある。すると、このタイマの再設定をまたがる通話に関する課金計算結果は、実際の通話時間における課金計算結果と異なるものとなる。これを解決するために、タイマの時刻が変更された時点で、存在する全ての呼に関して、構内交換装置内で管理している通話開始時刻を、一斉に書き替える方法も考えられる。
【0004】
しかしながら、上記方法では、CPUが通話に関する処理と、時刻の変更による通話開始時刻の一斉書き替え処理と、発信元内線に対する課金集計処理とを行なうため、CPUの処理負担が増大することになるとともに、時刻の変更による通話開始時刻の一斉書き替えに一定の時間を要することになり、書き替え作業と終話が競合する場合には、課金集計処理を実行する上で大きな障害となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように従来の構内交換装置では、CPUによる処理が多いため、通話中に時刻の変更が生じた場合に、CPUの処理上の負担が大きくなり、課金集計処理を実行する上で大きな障害となるという問題点を有している。
【0006】
この発明の目的は、通話中に時刻の再設定があった場合でも、発信元内線に対し、時刻の変更による影響を受けない課金処理を行ない得る構内交換装置及び課金処理方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
第1の本発明に係る構内交換装置は、々内線端末が接続できる複数の内線を収容し、少なくとも1つの外線を接続可能な構内交換装置であって、現在時刻を計時するタイマと、タイマの時刻の変更を検出し、その検出信号を発生する時刻変更検出手段と、検出信号に応答して、基準値からの変更量に相当する差分積算値を記憶する第1の記憶手段と、発信元内線毎に、通話料金の課金集計処理に必要な通話開始時刻情報、終話時刻情報及び差分積算値を記憶可能な第2の記憶手段と、通話開始時に、タイマで計時された通話開始時刻情報及び第1の記憶手段に記憶されている差分積算値を発信元内線に対応付けて第2の記憶手段に記憶し、終話時に、タイマで計時された終話時刻情報と第1の記憶手段に記憶されている差分積算値を発信元内線に対応付けて第2の記憶手段に記憶する制御手段とを備えるようにしたものである。
【0008】
この第1の本発明によれば、計時手段の時刻が再設定される毎にその変更量に相当する差分積算値が第1の記憶手段に記憶される。そして、発信時に、課金情報記憶制御手段により、まず、第1の記憶手段に記憶された差分積算値が読み出され、この差分積算値と通話開始時刻情報とが発信元内線に対応づけて第2の記憶手段に記憶される。以後、通話が終了した際に、制御手段により、通話終了時刻情報とその時点で第1の記憶手段に記憶されている差分積算値とが発信元内線に対応づけて第2の記憶手段に記憶される。すなわち、制御手段は、発信時に、その時点の差分積算値を第1の記憶手段から読み出して、この差分積算値と通話開始時刻情報とを発信元内線に対応づけて第2の記憶手段に書き込む処理と、通話終了時に、その時点の差分積算値を第1の記憶手段から読み出して、この差分積算値と通話終了時刻情報とを発信元内線に対応づけて第2の記憶手段に書き込む処理とを行なうだけでよく、発信元内線に対する課金集計処理については、外部装置により第2の記憶手段の記憶内容に基づき行なわせるだけでよい。
【0009】
このため、従来のように時刻の再設定が生じた場合に全ての呼びに関する通話開始時刻の一斉書き替えを行なう必要がなくなり、これにより時刻再設定によるプロセッサの処理負担が軽減される。従って、時刻再設定による影響を受けることなく発信元内線に対し実際の通話時間に即した通話料金の課金集計処理を行なうことができる。
【0010】
また、第2の本発明に係る構内交換装置は、々内線端末が接続できる複数の内線を収容し、少なくとも1つの外線を接続可能な構内交換装置であって現在時刻を計時するタイマと、タイマの時刻の変更を検出し、その検出信号を発生する時刻変更検出手段と、検出信号に応答して、基準値からの変更量に相当する差分積算値を記憶する第1の記憶手段と、発信元内線毎に、通話料金の課金集計処理に必要な情報を記憶可能な第2の記憶手段と、通話開始時に、タイマで計時された通話開始時刻情報及び第1の記憶手段に記憶されている差分積算値を発信元内線に対応付けて第2の記憶手段に記憶し、終話時に、タイマで計時される終話時刻情報と第1の記憶手段に記憶されている差分積算値と、第2の記憶手段に記憶された通話開始時刻情報及び差分積算値とに基づき前記発信元内線に対し課金集計処理に関する制御を行なう制御手段とを備えるようにしたものである。
【0011】
この第2の本発明では、時計の時刻が再設定される毎にその変更量に相当する差分積算値が第1の記憶手段に記憶される。そして、通話開始時に、制御手段により、まず、第1の記憶手段に記憶された差分積算値が読み出され、この差分積算値と通話開始時刻情報とが発信元内線に対応づけて第2の記憶手段に記憶される。通話が終了した際に、通話終了時刻情報とその時点で第1の記憶手段に記憶されている差分積算値と、第2の記憶手段に記憶された発信内線における通話開始時刻情報及び差分積算値とに基づいて、発信元内線に対する通話料金の課金集計処理が行われることになる。
【0012】
すなわち、制御手段は、通話開始時に、その時点の差分積算値を第1の記憶手段から読み出して、この差分積算値と通話開始時刻情報とを発信元内線に対応づけて第2の記憶手段に書き込む処理と、通話終了時に、その時点の差分積算値を第1の記憶手段から読み出すとともに、第2の記憶手段に記憶された通話開始時刻情報及びその時刻の差分積算値を読み出し、これら読み出し情報に基づいて発信元内線に対する通話料金の課金集計処理とを行なうだけでよい。
【0013】
このため、従来のように時刻の再設定が生じた場合に全ての呼びに関する通話開始時刻の一斉書き替えを行なう必要がなくなり、これにより時刻再設定によるプロセッサの処理負担が軽減され、その負担軽減により発信元内線に対し効率よく通話料金の課金集計処理を行なうことができる。従って、時刻再設定による影響を受けることなく発信元内線に対し実際の通話時間に即した通話料金の課金集計処理を行なうことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0015】
図1は、この発明に係わる構内交換システムの一実施形態を示す概略構成図である。
【0016】
この構内交換システムは、同図に示すように、構内交換装置1に、複数(最大i個)の内線端末2(2−1〜2−i)を任意に接続して構成されている。
【0017】
構内交換装置1は、さらに、タイムスイッチ11、複数(j個)の局線インタフェース回路12(12−1〜12−j)、複数(i個)の内線インタフェース回路13(13−1〜13−i)、制御部14、記憶部15、タイマ(計時手段)16及びハイウェイインタフェース部17を備えており、タイムスイッチ11、局線インタフェース回路12、内線インタフェース回路13は、PCMハイウェイ18介して互いに接続されている。
【0018】
また、タイムスイッチ11、局線インタフェース回路12、内線インタフェース回路13及びデータハイウェイインタフェース部17は、データハイウェイ19を介して互いに接続されている。さらに、制御部14、記憶部15、タイマ16及びデータハイウェイインタフェース部17は、CPUバス20を介して互いに接続されている。
【0019】
タイムスイッチ11は、制御部14の制御に基づいてPCMハイウェイ18上のタイムスロットの入れ替えを行なうことによって、局線インタフェース回路12及び内線インタフェース回路13を任意に交換接続する。
【0020】
局線インタフェース回路12には、公衆回線や専用線などの局線L(L−1〜L−j)が必要に応じて接続される。局線インタフェース回路12は、接続された局線Lに関する局線インタフェース動作を行なう。局線インタフェース動作とは、局線Lを介して与えられる音声信号(アナログ)のPCM信号への変換、タイムスイッチ11を介して与えられるPCM信号の音声信号(アナログ)への変換、局線Lの状態監視や、局線Lを介して接続された網に対する種々の信号の送出などである。また、局線インタフェース回路12は、上記局線インタフェース動作に係わる種々の制御情報の授受を、データハイウェイ19、データハイウェイインタフェース部17及びCPUバス20を介して制御部14との間で行なう。
【0021】
内線インタフェース回路13には、内線端末2が必要に応じて接続される。内線インタフェース回路13は、接続された内線端末2に関する内線インタフェース動作を行なう。内線インタフェース動作は、内線端末2から出力されるPCM信号のPCMハイウェイ18からの抽出、内線端末2の状態監視や、内線端末2に対する種々の信号の送出などである。また、内線インタフェース回路13は、上記内線インタフェース動作に係わる種々の制御情報の授受を、データハイウェイ19、データハイウェイインタフェース部17及びCPUバス20を介して制御部14との間で行なう。
【0022】
制御部14は、記憶部15に格納されている動作プログラムに基づいた処理を行なうことで、タイムスイッチ11、局線インタフェース回路12及び内線インタフェース回路13のそれぞれを総括制御し、構内交換装置1としての動作を実現する。
【0023】
記憶部15は、制御部14の動作プログラムや、その他の永続的に使用される各種のデータを記憶している。
【0024】
タイマ16は、現在時刻を計時する。
【0025】
データハイウェイインタフェース部17は、データハイウェイ19とCPUバス20との間でのデータの授受を行なう。
【0026】
ところで、この実施形態の制御部14には、時刻変更検出機能141と、課金制御機能142とが備えられる。また、記憶部15には、積算値登録メモリ(第1の記憶手段)152と、呼毎情報管理テーブル(第2の記憶手段)152とが備えられる。
【0027】
時刻変更検出機能141は、再設定によるタイマ16の時刻の変更を検出し、この検出毎に基準値「0」からの変更量に相当する差分積算値を記憶部15の積算値登録メモリ151に上書きする。
【0028】
課金制御機能142は、例えば内線端末2−1から局線L−1への発信時に、その時点でタイマ16で計時された時刻情報及び積算値登録メモリ151に記憶されている差分積算値を発信元の内線端末2−1に対応づけて呼毎情報管理テーブル152に記憶する。そして、通話が終了した際に、その時点でタイマ16で計時された時刻情報と積算値登録メモリ151に記憶されている差分積算値と、呼毎情報管理テーブル152に記憶された通話時刻情報及び差分積算値とに基づき発信元の内線端末2−1に対し課金集計処理に関する制御を行なう。
【0029】
なお、呼毎情報管理テーブル152は、図2に示すように、内線端末2に割り当てられた呼番号に対応づけて通話開始時刻と通話開始時積算データとを記憶するためのテーブルである。
【0030】
また、制御部14には、インタフェース21を介して通話料金課金装置22が接続される。通話料金課金装置22は、外部から供給される所定の指示データに応じて、呼毎情報管理テーブル152に記憶された通話時間情報及び差分積算値に基づき発信元の内線端末2−1に対し課金集計処理を選択的に行う。なお、インタフェース21には、例えばRS232Cが使用される。
【0031】
以上のように構成されたシステムの動作について説明する。
例えば内線端末2−1から発呼がなされると、制御部14は、どの内線電話番号、つまり呼番号の内線であるかを認識し、発呼内線から例えば局線L−1へ接続するための特番をダイヤルされた段階で、先の認識した呼番号を呼毎情報管理テーブル152の呼番号欄に登録する。そして、相手が応答すると、制御部14は、タイマ16の時刻を呼毎情報管理テーブル152の通話開始時刻欄に発信元内線に対応づけて登録する。
【0032】
以後、相手または発信元の内線端末2−1のいずれかがオンフックされた際に、回線が切断され時点で、制御部14はその通話終了時刻と呼毎情報管理テーブル152に登録された通話開始時刻とに基づき、内線端末2−1に対し通話料金の課金集計処理を行なう。
【0033】
しかしながら、通話中にタイマ16で計時される時刻が再設定されると、タイマ16の時刻変更をまたがる通話に関する課金計算結果と、実際の通話時間における課金計算結果とが異なることとなり、これを解消するためには、制御部14が呼毎情報管理テーブル152に登録された全ての通話開始時刻に時刻変動量を加算しなければならず、制御部14の処理負担が増大する。そこで、この実施形態では、時刻変更による差分積算値を登録するための積算値登録メモリ151を用意するとともに、呼毎情報管理テーブル152に通話開始時の差分積算値を書き込むための通話開始時積算データ欄を余分に設けるようにしている。
【0034】
図3は、時刻変更による課金集計処理を行なうための制御部14による制御手順及び制御内容を示すフローチャートである。
【0035】
例えば内線端末2−1から局線L−1へ発呼がなされることで、制御部14は図3に示すような制御処理を開始する。
【0036】
この制御処理を開始すると、制御部14は、まず発信元の内線端末2−1の呼番号とタイマ16で計時される通話開始時刻とを呼毎情報管理テーブル152に登録する(ステップST1)。
【0037】
続いて制御部14は、積算値登録メモリ151に記憶されている差分積算値を呼毎情報管理テーブル152に発信元に対応づけて登録する(ステップST2)。なお、積算値登録メモリ151は、システムに1つあればよい。
【0038】
そして、制御部14は、タイマ16の時刻が変更されたか否かの判断を行なう(ステップST3)。そして、時刻が変更されたならば(YES)、制御部14は、基準値「0」からの時刻変更量に相当する差分積算値を積算値登録メモリ151に上書きする(ステップST4)。
【0039】
続いて制御部14は、相手または発信元の内線端末2−1のいずれかがオンフックされたか否かの判断を行ない(ステップST5)、オンフックされるまでステップST3乃至ステップST5の処理を繰り返し実行する。
【0040】
そして制御部14は、オンフックされたことを検出したならば(YES)、呼毎情報管理テーブル152から内線端末2−1に対応する通話開始時刻情報及び差分積算値を読み出すとともに、積算値登録メモリ151から通話終了時点の差分積算値を読み出し、これら読み出し情報に基づき発信元の内線端末2−1に対する通話料金の課金集計処理を実行する(ステップST6)。
【0041】
上記課金集計処理について、図4を参照して具体的に説明する。なお、図4(a)はタイマ16で計時される時刻情報を示し、図4(b)はタイマ16における時刻の変更量を示し、図4(c)はタイマ16による時刻変更毎に積算値登録メモリ151に上書きされる「0」からの差分積算値を示している。
【0042】
仮に内線端末2−1を呼Aとしたとする。そして、制御部14で計算される呼Aに関する実際の通話時間は、タイマ16で計時される通話開始時刻を「11:55」、タイマ16で計時される通話終了時刻を「13:05」、通話開始時の積算値登録メモリ151の差分積算値を「0」、通話終了時の積算値登録メモリ151の差分積算値を「+30」とそれぞれ示すならば、
13:05−11:55−(+30−0)=40(分)
となる。
【0043】
また、内線端末2−2を呼Bとしたとする。そして、制御部14で計算される呼Bに関する実際の通話時間は、タイマ16で計時される通話開始時刻を「11:55」、タイマ16で計時される通話終了時刻を「12:25」、通話開始時の積算値登録メモリ151の差分積算値を「0」、通話終了時の積算値登録メモリ151の差分積算値を「+10」とそれぞれ示すならば、
12:25−11:55−(+10−0)=20(分)
となる。
【0044】
また、内線端末2−3を呼Cとしたとする。そして、制御部14で計算される呼Cに関する実際の通話時間は、タイマ16で計時される通話開始時刻を「12:05」、タイマ16で計時される通話終了時刻を「11:55」、通話開始時の積算値登録メモリ151の差分積算値を「0」、通話終了時の積算値登録メモリ151の差分積算値を「−30」とそれぞれ示すならば、
11:55−12:05−(−30−0)=20(分)
となる。
【0045】
さらに、内線端末2−4を呼Dとしたとする。そして、制御部14で計算される呼Dに関する実際の通話時間は、タイマ16で計時される通話開始時刻を「12:25」、タイマ16で計時される通話終了時刻を「11:55」、通話開始時の積算値登録メモリ151の差分積算値を「+10」、通話終了時の積算値登録メモリ151の差分積算値を「−30」とそれぞれ示すならば、
11:55−12:25−(−30−10)=10(分)
となる。
【0046】
ここで、上記差分積算値は、設定可能な時刻の範囲で有限であるのが一般的である。すなわち差分積算値は、構内交換装置1内で最も大きい(未来)値と、最も小さい(過去)値との差分を管理できるものであれば、十分である。従って、その範囲内でどのような時計再設定を行なおうと、差分積算値は、この範囲内に収まる。
【0047】
以上のように上記実施形態では、構内交換装置1において、再設定によりタイマ16の時刻が変更される毎に基準値「0」からの変更量に相当する差分積算値が記憶部15の積算値登録メモリ151に上書きされる。そして、通話開始時に、制御部14により、まず、積算値登録メモリ151に記憶された差分積算値が読み出され、この差分積算値と通話開始時刻情報とが発信元内線に対応づけて呼毎情報管理テーブル152に記憶される。以後、通話が終了した際に、制御部14により、通話終了時刻情報とその時点で積算値登録メモリ151に記憶されている差分積算値と、呼毎情報管理テーブル152に記憶された発信内線における通話開始時刻情報及び差分積算値とに基づいて、発信元内線に対する通話料金の課金集計処理が行われることになる。
【0048】
すなわち、通話開始時に、制御部14がCPUバス20にアクセスするのは、通話開始時の差分積算値を積算値登録メモリ151から読み出して、この差分積算値と通話開始時刻情報とを発信元内線に対応づけて呼毎情報管理テーブル152に書き込むときと、通話中におけるタイマの時刻変更時に、積算値登録メモリ151に時刻変更による差分積算値を上書きするときと、通話終了時に、その時点の差分積算値を積算値登録メモリ151から読み出すとともに、呼毎情報管理テーブル152に記憶された通話開始時刻情報及びその時刻の差分積算値を読み出すときだけである。それ以外の時間は各呼に対する通話料金の課金集計処理、外部装置との通信処理などに充てることができる。
【0049】
従って上記実施形態によれば、従来のように時刻の再設定が生じた場合に全ての呼びに関する通話開始時刻の一斉書き替えを行なう必要がなくなり、これにより時刻変更による制御部14の処理負担が軽減され、その負担軽減により発信元内線に対し効率よく通話料金の課金集計処理を行なうことができる。よって、時刻変更による影響を受けることなく発信元内線に対し実際の通話時間に即した通話料金の課金集計処理を行なうことができる。
【0050】
また、上記実施形態では、タイマ16の時刻変更が生じる毎に、その変更による差分積算値が積算値登録メモリ151に上書きされ、課金集計処理時に、制御部14により通話開始時に呼毎情報管理テーブル152に登録した差分積算値と、通話終了時に積算値登録メモリ151に記憶されている差分積算値とを用いて発信元内線に対する通話料金の課金集計処理を行なうようにしているので、時刻変更用のタイマを別途用意する必要がなく、タイマ16のみを備えていればよい。よって、時刻変更に対応できるようにするために、構内交換装置1の構成が複雑とならずに済む。
【0051】
さらに、上記実施形態では、通話開始時に、その開始時刻とその時点の差分積算値を呼毎情報管理テーブル152に発信元内線に対応づけて登録しておき、通話終了時に、その時点で積算値登録メモリ151に記憶されている差分積算値と、既に呼毎情報管理テーブル152に登録してある通話開始時刻とその時点の差分積算値とを用いて発信元内線に対し通話料金の課金集計処理を行なうだけでよいため、タイマ16の時刻変更を無限回行なうことができる。
【0052】
なお、上記実施形態では、制御部14で発信元内線に対する通話料金の課金集計処理を行なう例について説明したが、発信元内線に対する課金集計処理のみを、通話料金課金装置22で行なわせるようにしてもよい。この場合、制御部14は、通話開始時の差分積算値を積算値登録メモリ151から読み出して、この差分積算値と通話開始時刻情報とを発信元内線に対応づけて呼毎情報管理テーブル152に書き込む処理と、通話中におけるタイマの時刻変更時に、積算値登録メモリ151に時刻変更による差分積算値を上書きする処理と、通話終了時に、その時点の差分積算値を積算値登録メモリ151から読み出して、この差分積算値と通話終了時刻情報とを発信元内線に対応づけて呼毎情報管理テーブル152に書き込む処理とを行なうだけでよい。このようにすることにより、発信元内線に対する課金集計処理を、通話料金課金装置22により呼毎情報管理テーブル152の記憶内容に基づき行なわせることができる。
【0053】
また、上記実施形態では、制御部14で、タイマ16の時刻変更による差分積算値を積算値登録メモリ151に上書きするようにしているが、タイマ16の時刻変更に連動して積算値登録メモリ151に自動的に上書きできるようにしてもよい。このようにすれば、制御部14の処理負担を一層軽くすることができ、これにより、課金集計処理のリアルタイム性を向上させることが可能になる。
【0054】
この他、構内交換装置の構成、内線端末の種類、制御部の機能、記憶部の構成、タイマの種類、課金集計処理の制御手順等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施可能である。
【0055】
【発明の効果】
以上詳述したようにこの発明では、記憶部に、時刻の変更が検出される毎に、基準値からの変更量に相当する差分積算値を記憶する積算値登録メモリと、内線毎に、課金集計処理に必要な情報を記憶可能な呼毎情報管理テーブルとを設け、制御部において、内線から外線への発信時に、その時点でタイマで計時された時刻情報及び積算値登録メモリに記憶されている差分積算値を発信元内線に対応づけて呼毎情報管理テーブルに記憶し、通話が終了した際に、その時点でタイマで計時された時刻情報と積算値登録メモリに記憶されている差分積算値と、呼毎情報管理テーブルに記憶された時刻情報及び差分積算値とに基づき発信元内線に対し課金集計処理に関する制御を行なうようにしている。
【0056】
従ってこの発明によれば、通話中に時刻の再設定があった場合でも、発信元内線に対し、時刻の変更による影響を受けない課金処理を行ない得る構内交換装置及び課金処理方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の構内交換装置を使用した構内交換システムの一実施形態を示す概略構成図。
【図2】図1に示した呼毎情報管理テーブルの構成を示す図。
【図3】図1に示した制御部による課金集計処理の制御手順及び制御内容を説明するために示すフローチャート。
【図4】図1に示した制御部による呼毎の通話時間の計算方法を説明するために示す図。
【符号の説明】
1…構内交換装置、
2(2−1〜2−i)…内線端末、
11…タイムスイッチ、
12(12−1〜12−j)…局線インタフェース回路、
13(13−1〜13−i)…内線インタフェース回路、
14…制御部、
15…記憶部、
16…タイマ、
17…データハイウェイインタフェース部、
18…PCMハイウェイ、
19…データハイウェイ、
20…CPUバス、
21…インタフェース、
22…通話料金課金装置、
141…時刻変更検出手段、
142…課金制御手段、
151…積算値登録メモリ、
152…呼毎情報管理テーブル。

Claims (4)

  1. 々内線端末が接続できる複数の内線を収容し、少なくとも1つの外線を接続可能な構内交換装置であって、
    現在時刻を計時するタイマと、
    前記タイマの時刻の変更を検出し、その検出信号を発生する時刻変更検出手段と、
    前記検出信号に応答して、基準値からの変更量に相当する差分積算値を記憶する第1の記憶手段と、
    前記発信元内線毎に、通話料金の課金集計処理に必要な通話開始時刻情報、終話時刻情報及び差分積算値を記憶可能な第2の記憶手段と、
    通話開始時に、前記タイマで計時された通話開始時刻情報及び前記第1の記憶手段に記憶されている差分積算値を発信元内線に対応付けて前記第2の記憶手段に記憶し、終話時に、前記タイマで計時された終話時刻情報と前記第1の記憶手段に記憶されている差分積算値を発信元内線に対応付けて前記第2の記憶手段に記憶する制御手段とを具備することを特徴とする構内交換装置。
  2. 々内線端末が接続できる複数の内線を収容し、少なくとも1つの外線を接続可能な構内交換装置であって
    現在時刻を計時するタイマと、
    前記タイマの時刻の変更を検出し、その検出信号を発生する時刻変更検出手段と、
    前記検出信号に応答して、基準値からの変更量に相当する差分積算値を記憶する第1の記憶手段と、
    前記発信元内線毎に、通話料金の課金集計処理に必要な情報を記憶可能な第2の記憶手段と、
    通話開始時に、前記タイマで計時された通話開始時刻情報及び前記第1の記憶手段に記憶されている差分積算値を発信元内線に対応付けて前記第2の記憶手段に記憶し、終話時に、前記タイマで計時される終話時刻情報と前記第1の記憶手段に記憶されている差分積算値と、前記第2の記憶手段に記憶された通話開始時刻情報及び差分積算値とに基づき前記発信元内線に対し前記課金集計処理に関する制御を行なう制御手段とを具備することを特徴とする構内交換装置。
  3. 現在時刻を計時するタイマ、第1の記憶手段及び第2の記憶手段を有するとともに、各々内線端末が接続できる複数の内線を収容し、少なくとも1つの外線を接続可能である構内交換装置に適用され、発信元内線に対し前記タイマで計時される通話開始時刻情報及び終話時刻情報を基に通話料金の課金集計処理に必要な情報を記憶する課金処理方法であって、
    前記タイマで計時された発信時刻情報及び前記第1の記憶手段の記憶情報を発信元内線に対応付けて前記第2の記憶手段に記憶する第1の過程と、
    前記タイマの時刻の変更を検出し、その検出信号を発生する第2の過程と、
    前記検出信号に応答して、基準値からの変更量に相当する差分積算値を前記第1の記憶手段に記憶する第3の過程と、
    前記タイマで計時された終話時刻情報と前記第1の記憶手段に記憶されている差分積算値を発信元内線に対応づけて前記第2の記憶手段に記憶する第4の過程とを具備することを特徴とする課金処理方法。
  4. 現在時刻を計時するタイマ、第1の記憶手段及び第2の記憶手段を有するとともに、各々内線端末が接続できる複数の内線を収容し、少なくとも1つの外線を接続可能である構内交換装置に適用され、発信元内線に対し前記タイマで計時される通話開始時刻情報及び終話時刻情報を基に通話料金の課金集計処理を行う課金処理方法であって、
    前記タイマで計時された発信時刻情報及び前記第1の記憶手段の記憶情報を発信元内線に対応付けて前記第2の記憶手段に記憶する第1の過程と、
    前記タイマの時刻の変更を検出し、その検出信号を発生する第2の過程と、
    前記検出信号に応答して、基準値からの変更量に相当する差分積算値を前記第1の記憶手段に記憶する第3の過程と、
    前記タイマで計時された終話時刻情報と前記第1の記憶手段に記憶されている差分積算値と、前記第2の記憶手段に記憶された時刻情報及び差分積算値とに基づき前記発信元内線に対し課金集計処理に関する制御を行なう第4の過程とを具備することを特徴とする課金処理方法。
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