JP3768618B2 - 電話料金徴収方法およびisdn端末装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ISDN回線を介して通信を行なうISDN端末装置において、アナログ回線用の料金徴収式電話機の利用を可能にするための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
アナログ回線用の料金徴収式電話機(いわゆるピンク電話)は、アナログ回線網が提供している収納信号送出サービスを受け、網からの収納信号を受ける毎に投入硬貨を徴収している。
【0003】
ところで、このようなアナログ式の料金徴収式電話機が既に設置されている状態で、その設置者がさらに別の端末装置を追加設置する場合には、別のアナログ回線を追加するか、あるいは一本の電話線で2つの通話チャネルが提供されているISDN回線を利用することが考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、アナログ回線を追加する場合にはその追加した分のアナログ回線の加入権や回線工事が必要になり、設置者の負担が大きい。また、従来のアナログ回線網による収納信号送出サービスでは、PHS等の移動体への発呼通話に対する変則的な料金体系に対応できないという問題もある。
【0005】
また、ISDN回線網は、アナログ回線網のような収納信号送出サービスを提供していないので、従来のアナログ回線用の料金徴収式電話機のように網からの収納信号で通話料金を徴収することはできない。このため、予め内部に課金テーブルが設けられ、入力された被呼者のダイヤル番号に基づいて課金タイミングを求め、その課金タイミングで通話料金を徴収する自立課金式のISDN料金徴収式電話機も提案されているが、このような料金徴収式電話機をアナログ回線用の料金徴収式電話機の代わりに設置しようとすれば、既設のアナログ式の料金徴収式電話が無駄になってしまい、やはり、設置者側の負担が大きくなる。
【0006】
本発明は、この課題を解決し、アナログ回線をISDN回線に変更して端末装置を追加設置する場合に、既設のアナログ式の料金徴収式電話機が利用できるようにした電話料金徴収方法およびISDN端末装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の請求項1の電話料金徴収方法は、
ISDN端末装置が、該端末装置に併設されたアナログ式の料金徴収式電話機からダイヤル信号を受ける段階と、
前記ISDN端末装置が、前記料金徴収式電話機から受けたダイヤル信号に対応する課金情報を要求するための所定のセンタ宛のメッセージを、ISDN回線網に送出する段階と、
前記ISDN端末装置から送出されたメッセージをISDN回線網を介して受けた前記センタが、前記ダイヤル信号に対応する課金情報を求める段階と、
前記センタが、前記求めた課金情報を含む前記ISDN端末装置宛のメッセージを、前記ISDN回線網に送出する段階と、
前記センタから送出されたメッセージ情報をISDN回線網を介して受けた前記ISDN端末装置が、該メッセージ情報に含まれる課金情報をメモリに記憶して、前記ダイヤル信号に対応する被呼者を発呼するための呼設定メッセージをISDN回線網に送出する段階と、
前記被呼者が応答したときから、前記ISDN端末装置が、前記料金徴収式電話機の通話回路とISDN回線の情報チャネルを接続するとともに、前記メモリに記憶した課金情報に基づく課金タイミングに前記料金徴収式電話機へ収納信号を出力する段階と、
を具備している。
【0009】
また、本発明の請求項2のISDN端末装置は、
ISDN回線に接続され、該ISDN回線を介して通信を行なうISDN端末装置において、
アナログ式の料金徴収式電話機を接続するための接続端子と、
前記接続端子を介して前記料金徴収式電話機に給電する給電回路と、
前記接続端子から入力されるダイヤル信号を受信するダイヤル信号受信回路と、
前記ダイヤル信号受信回路で受信したダイヤル信号に対応する課金情報を求める課金情報取得手段と、
前記ダイヤル信号受信手段で受信したダイヤル信号に対応するアドレスを被呼者アドレスとする呼設定メッセージを、前記ISDN回線へ送出する発呼手段と、
前記発呼手段によって発呼した被呼者からの応答が検知されたとき、前記料金徴収式電話機の通話回路をISDN回線の情報チャネルに接続して、前記被呼者との通話を可能にする情報チャネル接続手段と、
前記情報チャネル接続手段によってISDN回線の情報チャネルに接続された前記料金徴収式電話機に対し、前記課金情報取得手段によって求めた課金情報に基づく課金タイミングに収納信号を送出する収納信号送出手段とを有し、
前記課金情報取得手段が、
前記ダイヤル信号受信回路で受信したダイヤル信号に対応する課金情報を要求するための所定のセンタ宛のメッセージを、ISDN回線網へ送出する課金情報要求手段と、
課金情報を一時記憶するための一時記憶メモリと、
前記センタからISDN回線網に送出された自機宛のメッセージを受け、該メッセージに含まれる課金情報を前記一時記憶メモリに記憶する課金情報記憶手段とを備えている。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の一実施形態を説明する。図1は、本発明のISDN端末装置を含む通信システムを示す図である。なお、この実施形態では、ISDN端末装置が料金徴収式電話機30の場合であり、以下、アナログ回線用の料金徴収式電話機10との混同をさけるために、前者をISDN電話機30、後者をアナログ電話機10と記す。
【0011】
この通信システムは、ISDN回線網1に接続されているISDN電話機30に対して被呼者アドレス(被呼者の電話番号)が入力されると、そのISDN電話機30が、被呼者アドレスに対応する課金情報を課金情報センタ20に要求し、課金情報センタ20から課金情報を受けてから被呼者宛の発呼を行ない、この発呼に対して被呼者が応答したときから、課金情報センタ20から受領した課金情報に基づいて料金を徴収するものである。
【0012】
ISDN回線網1は、ディジタル・アナログの双方向変換を行なう回線交換インタフェース2を介してアナログ回線網3と接続されており、ディジタル端末機4はISDN回線網1に接続され、アナログ端末機5はアナログ回線3に接続される。
【0013】
課金情報センタ20は、移動体情報センタ6(複数の場合もある)に対して専用回線7で接続されており、移動体情報センタ6はPHS等の移動体8の基地局9と接続され、各移動体8の位置を監視している。
【0014】
課金情報センタ20には、図2に示すように、ISDN回線網1の回線1aに接続するための回線インタフェース21、正確な日時情報および曜日情報が得られる時計・カレンダ回路22、課金テーブル23、専用回線を介して移動体情報センタ6に接続するための回線インタフェース24および制御部25が設けられている。
【0015】
課金テーブル23には、各市外局番とその座標、距離および時間帯に応じて設定された単位料金(10円)当り通話可能な単位時間、各移動体の料金体系情報等が記憶されている。
【0016】
課金情報センタ20の制御部25は、課金テーブル23の各情報を定期的にあるいは必要なときに最新の情報で更新しており、ISDN電話機30から課金情報の要求を受けると、その情報に含まれる被呼者アドレスを調べ、被呼者アドレスが移動体のアドレスの場合には、移動体情報センタ6に対してその移動体の位置情報を要求し、移動体情報センタ6から送られてくる移動体の位置情報と発呼者アドレスとによってこのISDN電話機30から移動体への発呼通話に対する課金データを課金テーブル23から求め、この課金データと日時データ等からなる課金情報をユーザ情報として含むISDN電話機30宛の解放完了メッセージをISDN回線網1へ送出する。また、被呼者アドレスが移動体でない場合には、その被呼者アドレスと発呼者アドレスに基づいて、被呼者への発呼通話に対する課金データを課金テーブル23から求め、この課金データと日時データ等からなる課金情報をユーザ情報として含む発呼端末宛の解放完了メッセージをISDN回線網1へ送出する。
【0017】
課金情報センタ20からISDN電話機30宛に送られる課金情報には、図3に示すように、センタの正確な日時データ(年、月、日、時、分、秒、曜日)、祝日情報、課金情報バージョン、課金情報識別データ、課金データが含まれている。
【0018】
課金情報バージョンは、課金情報センタ20の課金テーブル23の最終アップデート日を表し、課金情報識別データは、課金情報要求番号(被呼者アドレスの市外局番を含む6桁の番号)の識別子(一般加入者線、移動体を区別するための情報)である。また、課金データには、単位度数(単位時間当りの課金度数)、料金情報(時間帯別単位時間)、割引料金情報(祝日の時間帯別単位時間等)、利用料金情報が含まれている。
【0019】
この実施形態のISDN端末装置としてのISDN電話機30は、図4に示すように、この電話機をISDN回線1bに接続するための回線インタフェース31、利用者が投入する硬貨を受入れこれを内部金庫(図示せず)に収納し残り硬貨を返却する硬貨処理装置32、被呼者のアドレス(ダイヤル番号)等を入力するための操作部33、操作部33から入力したアドレスや残り硬貨等を表示するための表示器34、通話を行なうための送受器を含む通話回路35、時計・カレンダ回路36、課金情報を登録するための課金情報メモリ37、自機のアドレスや課金情報センタ20のアドレス等を予め記憶しているアドレスメモリ38、アナログ電話機10を接続するための接続端子39、接続端子39に接続されるアナログ電話機10とISDN回線との間を接続するためのアナログ端末接続回路40、およびこの電話機全体を制御するための制御部50とによって構成されている。
【0020】
なお、このISDN電話機30の接続端子39に接続されているアナログ電話機10は、投入されている硬貨を、接続端子39側から収納信号を受ける毎に内部金庫(図示せず)に徴収する。
【0021】
課金情報メモリ37には、図5に示すように、課金情報要求番号、料金情報および割引料金情報を対応づけて登録するための領域37aと、最新課金情報取得日時、課金情報バージョンおよび祝日情報を登録するための領域37bとが設けられている。
【0022】
また、アナログ端末接続回路40は、図6に示すように、接続端子39に接続されるアナログ電話機10に給電する給電回路41と、給電回路41とアナログ電話機10との間のループの有無を検出するループ検出回路42と、給電回路41からアナログ電話機10に対する給電極性を切替えるための極性切替回路43と、2線4線変換回路44と、ISDN回線からのディジタル音声信号をアナログ音声信号に変換してアナログ電話機10へ送出し、アナログ電話機10からのアナログ音声信号をディジタル音声信号に変換してISDN回線へ送出するためのコーディック回路45と、アナログ電話機10から出力されるダイヤル信号(PB信号またはダイヤルパルス信号)を受信して被呼者アドレスを検出するためのダイヤル信号受信回路46とによって構成されている。
【0023】
図7、図8は制御部50の処理手順を示すフローチャート、図9はこのISDN電話機30と課金情報センタ20との間の通信手順を示す図である。
【0024】
以下、これらの図に基づいて、ISDN電話機30の動作を説明する。
始めにISDN電話機30の操作部33から被呼者アドレスが入力された場合を、図7および図9に基づいて説明する。
【0025】
利用者が送受器等のオフフック操作や操作部33に対するオンフックダイヤルボタン(図示せず)により発呼のための操作を行い、硬貨を投入して、被呼者アドレス(ダイヤル番号)を必要桁数入力すると、制御部50は、課金情報メモリ37を参照して入力された被呼者アドレスの上位6桁に対応する課金情報が課金情報メモリ37に登録されているか否かを判定する(S1〜S6)。
【0026】
そして、入力された被呼者アドレスの上位6桁に対応する課金情報が課金情報メモリ37に登録されていない場合、あるいは、入力された被呼者アドレスに対応する課金情報が課金情報メモリ37に登録されてはいるがその登録日が昨日以前である場合には、入力された被呼者アドレスおよび自機アドレスをユーザ情報として含む課金情報センタ20宛の呼設定メッセージをISDN回線網1へ送出する(S7、S8)。
【0027】
ISDN電話機30から呼設定メッセージを受けたISDN回線網1は、図9に示すようにこの呼設定メッセージを課金情報センタ20の回線1aに送出するとともに呼設定受付メッセージをISDN電話機30へ送出する。
【0028】
ISDN電話機30からの呼設定メッセージを受けた課金情報センタ20は、そのユーザ情報に含まれる被呼者アドレスとISDN電話機30のアドレスとから、このISDN電話機30が料金を徴収するのに必要な課金情報を求めて、この求めた課金情報をユーザ情報として含むISDN電話機30宛の解放完了メッセージをISDN回線網1へ送出する。
【0029】
ISDN回線網1はこの解放完了メッセージを受け、そのメッセージに含まれる課金情報をユーザ情報として含む切断メッセージをISDN電話機30の回線1bへ送出する。
【0030】
この切断メッセージを受けたISDN電話機30の制御部50は、解放メッセージをISDN回線網1へ送出しこの解放メッセージに対してISDN回線網1から送出される解放完了メッセージを受ける。これによってISDN電話機30と課金情報センタ20との間の接続が切断される。
【0031】
なお、ISDN回線網1は、ISDN電話機30から課金情報センタ20への呼設定メッセージの処理と、課金情報センタ20からの解放完了メッセージに対する処理に対して料金の請求を行なうが、このユーザ情報を付加した通信に対する料金は通話料金に比べて遙かに安価(1回当り1円以下)で済むので、課金情報センタ20の設置者に対する負担は少ない。
【0032】
そして、ISDN電話機30は、図7に示しているように、ISDN回線網1を介して課金情報センタ20からユーザ情報として送られてきた課金情報を内部の一時記憶メモリ(図示せず)に一時記憶し、その課金情報に含まれている日時データによって自機の時計・カレンダ回路36を校正してから、操作部33によって入力されている被呼者アドレスに対する呼設定メッセージを送出する(S9〜S12)。
【0033】
この発呼に対して被呼者側の電話機4(または電話機5)が応答すると、制御部50は、自機の時計データおよびカレンダデータおよび一時記憶メモリの課金情報に含まれる課金データに基づく料金徴収を通話終了まで行なう(S13〜S15)。
【0034】
通話が終了すると、この通話が開始される直前に課金情報センタ20から課金情報を取得したか否かを判定し、取得した場合にはその課金情報に含まれる課金情報要求番号の識別子が一般加入者に対するものか移動体に対するものであったかを判別する(S16、S17)。
【0035】
取得した課金情報に含まれる課金情報要求番号の識別子が一般加入者に対するものであった場合には、その取得した課金情報に含まれる課金情報バージョンと、既に課金情報メモリ37に記録されている課金情報バージョンとが一致しているか否かを判定し、一致していなければ課金情報メモリ37に登録されている課金情報を全て消去し、最新課金情報取得日時を更新し、さらに一時記憶メモリに記憶されている最新の課金情報を課金情報メモリ37に登録する(S18〜S21)。
【0036】
また、処理S16において通話直前に課金情報を課金情報センタ20から取得しなかったと判定された場合、あるいは処理S17において取得した課金情報が移動体に対するものであると判定された場合には、一時記憶メモリに記憶している課金情報を消去し、課金情報メモリ37に対する登録は行なわずに処理を終了させる。
【0037】
次に、ISDN電話機30の接続端子39に接続されているアナログ電話機10が発呼操作された場合を図8のフローチャートおよび図9に基づいて説明する。
【0038】
利用者がアナログ電話機10のオフフック操作等の発呼のための操作を行い、硬貨を投入して、ISDN電話機30のアナログ端末接続回路40とアナログ電話機10との間にループを形成し、ダイヤル番号(被呼者アドレス)を必要桁数入力すると、そのダイヤル信号が図9に破線で示すようにISDN電話機30へ出力され、このダイヤル信号を受信した制御部50は、課金情報メモリ37を参照して被呼者アドレスの上位6桁(課金情報要求情報)に対応する課金情報が課金情報メモリ37に登録されているか否かを判定する(S31〜S36)。
【0039】
そして、ダイヤル番号の上位6桁に対応する課金情報が課金情報メモリ37に登録されていない場合、あるいは、その被呼者アドレスに対応する課金情報が課金情報メモリ37に登録されてはいるがその登録日が昨日以前である場合には、その被呼者アドレスおよびアナログ電話機10に対して設定したアドレス(サブアドレスを含む)をユーザ情報として含む課金情報センタ20宛の呼設定メッセージをISDN回線網1へ送出する(S37、S38)。
【0040】
ISDN回線網1は、図9に示したように、その呼設定メッセージを課金情報センタ20の回線1aに送出するとともに呼設定受付メッセージをISDN電話機30へ送出する。
【0041】
ISDN電話機30からの呼設定メッセージを受けた課金情報センタ20は、そのユーザ情報に含まれる被呼者アドレスとアナログ電話機10のアドレスとから、このアナログ電話機10が料金を徴収するのに必要な課金情報を求めて、この求めた課金情報をユーザ情報として含むISDN電話機30宛の解放完了メッセージをISDN回線網1へ送出する。
【0042】
ISDN回線網1はこの解放完了メッセージを受け、そのメッセージに含まれる課金情報をユーザ情報として含む切断メッセージをISDN電話機30の回線1bへ送出する。
【0043】
この切断メッセージを受けたISDN電話機30の制御部50は、解放メッセージをISDN回線網1へ送出しこの解放メッセージに対してISDN回線網1から送出される解放完了メッセージを受ける。これによってISDN電話機30と課金情報センタ20との間の接続が切断される。
【0044】
そして、ISDN電話機30は、図9に示しているように、ISDN回線網1を介して課金情報センタ20からユーザ情報として送られてきた課金情報を内部の一時記憶メモリに一時記憶し、その課金情報に含まれている日時データによって自機の時計・カレンダ回路36を校正してから、アナログ電話機10から入力されたダイヤル番号を被呼者アドレスとする呼設定メッセージを送出する(S39〜S42)。
【0045】
この発呼に対して被呼者側の電話機が応答すると、制御部50は、接続端子39に接続されているアナログ電話機10からの音声信号が、コーディック回路45を介してISDN回線1bの1つの通話チャネルへ送出され、またその通話チャネル上に送られてくる被呼者側からの音声信号がコーディック回路45を介してアナログ電話機10へ出力されるように制御する。そして、自機の時計データおよびカレンダデータおよび一時記憶メモリの課金情報に含まれる課金データに基づく課金タイミングに極性切替回路43を制御して、図9の破線で示すようにアナログ電話機10に収納信号を出力し、ループが切断されるまでアナログ電話機10の料金を徴収させる。(S43〜S45)。
【0046】
通話が終了すると、前記図7の処理S16〜S21と全く同様の処理S46〜S51がなされて、課金情報が更新される。
【0047】
なお、制御部50は、上記処理S1〜S21と処理S31〜51とを時分割処理によって並行して実行できるように構成されている。
【0048】
上記の一連の処理が、利用者による発呼操作がなされる毎に行なわれていくうちに、ISDN電話機30の課金情報メモリ37には、図5に示したように、それまでに発呼通話された被呼者アドレス(課金情報要求番号)に対応した最新の課金情報が登録され、この課金情報メモリ37に最新の課金情報が登録されている被呼者アドレスに対する発呼操作がなされた場合には、課金情報センタ20への課金情報要求は行なわずに、ただちに被呼者宛の呼設定メッセージが送出されることになる。
【0049】
以上のように、このISDN電話機30は、接続端子39に接続されたアナログ電話機10から入力されたダイヤル信号に対応する課金情報を求め、その課金情報に基づくタイミングに収納信号をアナログ電話機へ出力して、料金を徴収させるように構成されているので、既設のアナログ回線をISDN回線に代えて料金徴収式電話機を追加設置する場合、以前から使用していたアナログ式の料金徴収電話機がそのまま使用することができ、設置者の負担が少なくて済む。
【0050】
また、このISDN電話機30は、課金状態メモリに登録した課金情報を、自機の自立課金と接続端子39に接続されているアナログ電話機10への課金に共通に使用しており、しかも、その課金情報を課金情報センタ20の課金データによって常に最新のものに更新しているので、メモリ自体の容量が少なくて済む。また、料金体系の変更や追加あるいは変則的な料金体系を有する移動体への発呼通話に対しても課金情報センタ20側のみで対処すればよく、各ISDN電話機30およびアナログ電話機10側の変更工事が全く不要になる。
【0051】
なお、この実施形態は、ISDN端末装置が料金徴収式電話機の場合であったが、このISDN端末装置は、料金徴収機能がない電話機(設置者が個人的に使用する電話機)やファクシミリ装置等であってもよい。
【0052】
また、前記実施形態ではISDN回線網が提供しているユーザ情報サービスを利用して、ISDN電話機30が課金情報を課金情報センタ20から取得するようにしていたが、これは、本発明を限定するものでなく、パケット通信を利用して課金情報を課金情報センタ20から取得するようにしてもよい。
【0053】
また、前記実施形態のISDN電話機30は、課金情報センタ20から取得した課金情報を被呼者アドレスに対応付けて課金情報メモリに短期間(同一課金情報要求番号について最長で1日)だけ登録しておき、自機あるいは接続端子39に接続されているアナログ電話機10に対して入力された被呼者アドレスに対応する課金情報が登録されていれば直ちに被呼者に対する発呼を行い、登録されていなければ課金情報センタ20に課金情報を要求していたが、課金情報メモリを設けずに、被呼者アドレスが入力される毎に課金情報センタから課金情報を受けて、その被呼者に対する発呼を行なうようにしてもよい。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、ISDN回線に接続されたISDN端末装置が、その端末装置に併設されたアナログ式の料金徴収式電話機からのダイヤル信号を受け、このダイヤル信号に対応する課金情報を求め、その課金情報に基づくタイミングに収納信号をアナログ式の料金徴収式電話機へ出力することによって、アナログ式の料金徴収式電話機の料金徴収を可能にしているので、既設のアナログ回線をISDN回線に代えて別の端末装置を追加設置する場合でも、以前から使用していたアナログ式の料金徴収電話機をそのまま使用することができ、設置者の負担が少なくて済む。
【0056】
また、所定のセンタへの要求によって取得した課金情報に基づいてアナログ式の料金徴収式電話機への課金を行なっているので、従来のアナログ回線の収納信号送出サービスでは困難であった変則的な料金体系を有する端末機への発呼通話に対する料金徴収にも対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のISDN電話機を用いた通信システムの概略図
【図2】課金情報センタの構成を示すブロック図
【図3】課金情報センタから送出される課金情報の内容を示す図
【図4】本発明の一実施形態のISDN電話機の構成を示すブロック図
【図5】課金情報メモリに記憶される内容を示す図
【図6】図4の要部のブロック図
【図7】ISDN電話機の制御部の処理手順を示すフローチャート
【図8】ISDN電話機の制御部の処理手順を示すフローチャート
【図9】アナログ電話機、ISDN電話機、課金情報センタの間の通信手順を示す図
【符号の説明】
1 ISDN回線網
10 アナログ式の料金徴収式電話機(アナログ電話機)
30 ISDN式の料金徴収式電話機(ISDN電話機)
39 接続端子
40 アナログ端末接続回路
41 給電回路
42 ループ検出回路
43 回線極性切替回路
46 ダイヤル信号受信回路
50 制御部
Claims (2)
- ISDN端末装置が、該端末装置に併設されたアナログ式の料金徴収式電話機からダイヤル信号を受ける段階と、
前記ISDN端末装置が、前記料金徴収式電話機から受けたダイヤル信号に対応する課金情報を要求するための所定のセンタ宛のメッセージを、ISDN回線網に送出する段階と、
前記ISDN端末装置から送出されたメッセージをISDN回線網を介して受けた前記センタが、前記ダイヤル信号に対応する課金情報を求める段階と、
前記センタが、前記求めた課金情報を含む前記ISDN端末装置宛のメッセージを、前記ISDN回線網に送出する段階と、
前記センタから送出されたメッセージ情報をISDN回線網を介して受けた前記ISDN端末装置が、該メッセージ情報に含まれる課金情報をメモリに記憶して、前記ダイヤル信号に対応する被呼者を発呼するための呼設定メッセージをISDN回線網に送出する段階と、
前記被呼者が応答したときから、前記ISDN端末装置が、前記料金徴収式電話機の通話回路とISDN回線の情報チャネルを接続するとともに、前記メモリに記憶した課金情報に基づく課金タイミングに前記料金徴収式電話機へ収納信号を出力する段階と、
を具備した電話料金徴収方法。 - ISDN回線に接続され、該ISDN回線を介して通信を行なうISDN端末装置において、
アナログ式の料金徴収式電話機を接続するための接続端子と、
前記接続端子を介して前記料金徴収式電話機に給電する給電回路と、
前記接続端子から入力されるダイヤル信号を受信するダイヤル信号受信回路と、
前記ダイヤル信号受信回路で受信したダイヤル信号に対応する課金情報を求める課金情報取得手段と、
前記ダイヤル信号受信手段で受信したダイヤル信号に対応するアドレスを被呼者アドレスとする呼設定メッセージを、前記ISDN回線へ送出する発呼手段と、
前記発呼手段によって発呼した被呼者からの応答が検知されたとき、前記料金徴収式電話機の通話回路をISDN回線の情報チャネルに接続して、前記被呼者との通話を可能にする情報チャネル接続手段と、
前記情報チャネル接続手段によってISDN回線の情報チャネルに接続された前記料金徴収式電話機に対し、前記課金情報取得手段によって求めた課金情報に基づく課金タイミングに収納信号を送出する収納信号送出手段とを有し、
前記課金情報取得手段が、
前記ダイヤル信号受信回路で受信したダイヤル信号に対応する課金情報を要求するための所定のセンタ宛のメッセージを、ISDN回線網へ送出する課金情報要求手段と、
課金情報を一時記憶するための一時記憶メモリと、
前記センタからISDN回線網に送出された自機宛のメッセージを受け、該メッセージに含まれる課金情報を前記一時記憶メモリに記憶する課金情報記憶手段とを備えたことを特徴とするISDN端末装置。
Priority Applications (1)
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JP26251696A JP3768618B2 (ja) | 1996-09-11 | 1996-09-11 | 電話料金徴収方法およびisdn端末装置 |
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JP26251696A JP3768618B2 (ja) | 1996-09-11 | 1996-09-11 | 電話料金徴収方法およびisdn端末装置 |
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Family Applications (1)
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