JP3730277B2 - 携帯可能な情報記憶媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、外部装置としての情報処理装置に対して、情報を非接触で送受信する携帯可能な情報記憶媒体、たとえば、無線カードに関する。
【0002】
【従来の技術】
今日、さまざまな料金収受システム、たとえば、交通機関における運賃収受および改札または有料道路における通行料金精算、あるいは、商品販売業もしくはサービス業における商品またはサービスの対価としての代金の収受および精算などに関し、集約的かつ漏れのない管理のために、無線カードシステムが実用化されている。
【0003】
無線カードシステムでは、携帯可能な情報記憶媒体の1つとして、カード状に形成され、外部装置としての情報処理装置との間で、非接触で情報を送受信可能な無線カードが利用されている。
【0004】
無線カードは、情報処理装置に対して情報を送信するとともに情報処理装置から情報を受信するための通信用アンテナ、所定の情報を記憶するとともに必要に応じて書き替え可能なメモリ、主制御装置としてのCPU、CPUの動作および外部の情報処理装置との通信を制御するためのクロックを発生するクロック発生回路、及び、CPUあるいはクロック発生回路などの内部装置を動作させるための電力を外部から受けとるための電力受信アンテナなどを有している。
【0005】
なお、カード内部に、電源としてのバッテリーが配置された無線カードも提案されているが、多くのカードでは、電力受信アンテナにより電力が供給されている。
【0006】
また、今日、無線カードの多様化にともなって、たとえば、クレジットカードなどに代表される薄型かつエンボスあるいはホログラムなどが一体に形成されたカードにも利用が試みられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、無線カードにおける電力受信アンテナと通信用アンテナは、十分な電力を受信するために必要となる十分な受信領域を確保するために、一体に形成されている。このことから、アンテナは、カードの面積の大部分を占めている。
【0008】
しかしながら、アンテナがカードの面積の大部分を占めることは、クレジットカードなどに見られるエンボス領域と干渉することから、エンボスを含む薄型の無線カードには、たとえば、カード本体とアンテナを別々に形成したのち、それぞれを貼りあわせる方法が利用されている。
【0009】
このことは、カードの厚さを増大させるのみならず、エンボスを利用した伝票発行装置への装着に支障をきたす問題がある。また、カード本体とアンテナは、カードにエンボスが形成される以前に、組み立てられることから、カードに形成されたエンボスを避けてアンテナを配置することは、実質的に、困難である。
この発明の目的は、電力受信アンテナを一体に有する薄型無線カードを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記問題点に基づきなされたもので、所定の厚さを有する保持媒体と、
この保持媒体に設けられ、前記保持媒体の厚さ方向に直交する平面に所定の第1の領域を有し、第1の周波数の信号を受信する第1の信号受信素子と、前記保持媒体に設けられ、前記保持媒体の厚さ方向に直交する前記第1の信号受信素子の平面と異なる平面に第2の領域を有し、第1の周波数と異なる第2の周波数の信号を受信する第2の信号受信素子と、前記保持媒体に設けられ、前記保持媒体の厚さ方向に直交する方向から見た状態で前記第1および第2の信号受信素子の少なくともいずれか一方と自身の一部あるいは全部が重なるように配置され、前記第1の信号受信素子により受信した信号と前記第2の信号受信素子により受信した信号とに基づいて所定の処理をする信号処理回路素子と、
具備することを特徴とする携帯可能な情報記憶媒体を提供するものである。
【0011】
また、この発明によれば、所定の厚さを有する保持媒体と、この保持媒体と一体に形成され、目視可能な所定の情報を表示するための凹凸を含む非利用可能領域と、この保持媒体に設けられ、前記保持媒体の厚さ方向に直交する方向から見た状態で前記非利用可能領域と交わることのない領域の平面に配置され、第1の周波数の信号を受信する第1の信号受信素子と、前記保持媒体に設けられ、前記保持媒体の厚さ方向に直交する方向から見た状態で前記非利用可能領域と交わることのない領域の平面であって、前記第1の信号受信素子の平面と異なる平面に配置され、前記第1の周波数と異なる第2の周波数の信号を受信する第2の信号受信素子と、前記保持媒体に設けられ、前記第1および第2の信号受信素子を前記保持媒体の厚さ方向と直交する方向から見た状態で前記第1および第2の信号受信素子の少なくともいずれか一方と自身の一部あるいは全部が重なるように配置され、前記第1の信号受信素子により受信した信号と前記第2の信号受信素子により受信した信号とに基づいて所定の処理をする信号処理回路素子と、を具備することを特徴とする携帯可能な情報記憶媒体が提供される。
【0012】
さらに、この発明によれば、所定の厚さを有する保持媒体と、この保持媒体と一体に形成され、磁気情報を保持可能な磁気媒体と、この保持媒体に設けられ、前記保持媒体の厚さ方向に直交する方向から見た状態で前記磁気媒体と交わることのない領域の平面に配置され、第1の周波数の信号を受信する第1の信号受信素子と、前記保持媒体に設けられ、前記保持媒体の厚さ方向に直交する方向から見た状態で前記磁気媒体と交わることのない領域の平面であって、前記第1の信号受信素子の平面と異なる平面に配置され、前記第1の周波数と異なる第2の周波数の信号を受信する第2の信号受信素子と、前記保持媒体に設けられ、前記第1および第2の信号受信素子を前記保持媒体の厚さ方向と直交する方向から見た状態で前記第1および第2の信号受信素子の少なくともいずれか一方と自身の一部あるいは全部が重なるように配置され、前記第1の信号受信素子により受信した信号と前記第2の信号受信素子により受信した信号とに基づいて所定の処理をする信号処理回路素子と、を具備することを特徴とする携帯可能な情報記憶媒体が提供される。
【0017】
【作用】
この発明によれば、信号処理回路素子と第1および第2の信号受信素子との間の配線材の長さすなわち浮遊容量の影響が低減される。
【0018】
また、凹凸を有する保持媒体の厚さを変えることなく、第1の周波数の信号および第1の周波数と異なる第2の周波数の信号を、保持媒体に供給可能となる。信号処理回路素子と第1および第2の信号受信素子のそれぞれの一部が保持媒体の断面方向に関して相互に重なり合和せられることにより、信号処理回路素子と第1および第2の信号受信素子の間の配線材の長さすなわち浮遊容量の影響を低減できる。さらに、信号処理回路素子へのノイズによる悪影響を低減できる。
【0021】
【実施例】
以下、図面を用いてこの発明の実施例を説明する。
図1には、この発明の実施例が適用可能な無線カードシステムの概略が示されている。
【0022】
図1によれば、無線カードシステムは、特定の施設における入場および出場、たとえば、駅の改札業務において、利用者により携帯される無線カード (携帯可能な情報記憶媒体) 10、無線カード10から、無線カード10に予め記憶されているデータの読み取りを指示するとともに、無線カード10に対して予め決められているデータのの書き込みを指示する情報処理装置1、及び、情報処理装置1に接続され、非接触すなわち無線方式により、利用者が保持する無線カード10に対して情報処理装置1を介して供給されるさまざまなデータを書き込むとともに無線カード10に記録されている情報を読み取るリーダ・ライタ2により形成される。
【0023】
情報処理装置1は、たとえば、詳述しないホストコンピュータ装置あるいはホストコンピュータ装置に接続された端末装置により構成される。なお、情報処理装置1には、利用者の入場あるいは出場を物理的に制限するラッチ機構、たとえば、自動改札装置すなわちゲート3が接続されている。
【0024】
図1を参照して、駅の自動改札装置を例とした無線カードシステムを簡単に説明すると、第1に、リーダ・ライタ2の後述するアンテナ部から、情報処理装置1の指令により、無線カード10に電力供給信号αが送信される。無線カード10は、後述する電力受信用アンテナと通信用アンテナとを有し、電力供給信号αにより電力受信用アンテナを介して電力が供給されることで、起動される。
【0025】
続いて、情報処理装置1の指令により、リーダ・ライタ2から、無線カード10に、質問信号βが送信される。この質問信号βは、通信用アンテナを介して、無線カード10の後述する制御部に取り込まれ、質問信号βが書き込み信号である場合には、カード10内の後述するメモリに書き込みされる一方、質問信号βが読み取り信号である場合には、メモリから対応するデータが読み出される。
【0026】
第3に、無線カード10の制御部の制御により、無線カード10から、質問信号βに対応する応答信号γがリーダ・ライタ2に向けて送信される。なお、リーダ・ライタ2は、応答信号γを受信したのち、予め決められているプロトコルに基づいて電力供給信号αの送信を停止する。
【0027】
図2は、図1に示した無線カードを詳細に説明するブロック図である。
図2を参照すれば、携帯可能な情報記憶媒体すなわち無線カード10は、たとえば、利用者名および個人識別番号あるいはカード発行会社名などに代表されるエンボスすなわち特定の情報を示す凹凸あるいはホログラムなどが形成される変形可能領域すなわち非利用可能領域11aおよびカード10を、たとえば、クレジットカードとして利用可能にするための磁気情報を保持する磁気テープ部11b、リーダ・ライタからの電力を受けとる電力受信用アンテナ12およびリーダ・ライタからの信号を受信する通信用アンテナ13を有している。なお、後述するように、リーダ・ライタから送信される通信用信号の周波数は、電力供給用の周波数に比較して低く設定されることから、通信用アンテナ13は、電力受信用アンテナ12に比較して詳述しないコイル部分のコイルの総延長すなわちコイルの大ききが大きく形成される。
【0028】
通信用アンテナ13を介して受信した信号を復調する復調回路14、復調回路14を介して取り込まれた信号に関し、コマンドを解読するとともに、後述するメモリに対してデータの書込みおよびメモリからのデータの読みだし、及び、リーダ・ライタへのデータの送信などを制御する主制御装置としてCPU15、予め決められているデータが記憶されているとともに、リーダ・ライタから送信されたデータに基づいて書き替え可能なメモリ16、CPU15の制御により、リーダ・ライタに向けて送信すべきデータを送信するための変調回路17、及び、電力受信用アンテナ12により供給される電力を一時的に保持するとともに、カード内部の電源として機能する電源回路18などを有している。
【0029】
なお、復調回路14、CPU15、メモリ16および変調回路17は、1チップ素子19として一体に形成されている。また、1チップ素子19は、後述する図4ないし図9に示すように、電力受信用アンテナ12あるいは通信用アンテナ13の少なくとも一方のアンテナ回路の閉ループの一部と1チップ素子19の一部とが、カード10の本体10aを正面から見た状態で、相互に重なり合うように、位置されている。
【0030】
図3は、図1に示したリーダ・ライタを詳細に説明するブロック図である。
図3を参照すれば、リーダ・ライタ20は、無線カード10に対する読み出し/書き込みコマンドの送信、読出しデータの処理、書込みデータの送信、及び、ホストシステム1との間の信号の受け渡しなどを制御する主制御装置としてのCPU21、CPU21に接続され、CPU21の動作規則、及び、無線カード10への送信手順および無線カード10からの受信手順が予め記憶されているとともに、無線カード10へ送信すべきデータおよび無線カード10から受信したデータを記憶できるメモリ22、基準クロックを発生するクロック発生回路23、クロック発生回路23により発生された電力用信号を1/N倍して搬送波を形成する1/N倍回路24、CPU21を介して入力される無線カードに送信すべきデータと搬送波とを合成するとともに、後述する所定の変調方式により変調する変調回路25、クロック発生回路23により供給される無線カード10の電力を送信する電力送信回路26、変調回路25により供給される送信データを送信するデータ送信回路27、電力送信回路26およびデータ送信回路27により供給される信号を大気中にむけて送信する送信アンテナ28、送信アンテナ28から送信された信号をモニタするモニタ回路29、無線カード10からの応答信号を受信する受信アンテナ30、受信アンテナ30により受信した信号から所定の信号を取り出す検波回路31、検波回路31により取り出された信号を復調する復調回路32、及び、それぞれの回路を付勢するための電源回路33などを有している。
【0031】
次に、無線カード10およびリーダ・ライタ20について、さらに詳細に説明する。
まず、無線カード10に対するデータの読出しについて説明する。
【0032】
第1に、CPU21の制御により電力供給周波数f1 としてクロック発生回路23からfヘルツの信号が発生され、電力送信回路26の電力増幅器26aにより所定のレベルまで増幅されたのち電力送信回路26のバンドパスフィルタ26bによりノイズ成分が除去されて、送信アンテナ28を介して、リーダ・ライタ20から無線カード10に送信される。
【0033】
送信アンテナ28を介して大気中に放射された電力f1 は、無線カード10の電力受信用アンテナ12を介して受信される。これにより、無線カード10の電源回路18に電力が供給され、電源回路18によりCPU15が付勢されて、復調回路14が待機状態に規定される。
【0034】
つづいて、1/N倍回路24により、クロック発生回路23で発生されたfヘルツの信号が1/N倍されて、通信用搬送波f2 が規定される。こののち、リーダ・ライタ20のCPU21により読出しコマンドが形成され、搬送波f2 とともに変調回路25へ送出されて、変調回路25により所定の変調方式で変調される。
【0035】
このようにして、変調回路25により所定の形式に変調された通信用信号f2 は、データ送信回路27の送信用増幅器27aで充分な強度まで増幅され、さらに、データ送信回路27のバンドパスフィルタ27bによりノイズ成分が除去されて、送信アンテナ28から無線カード10に送信される。なお、送信アンテナ28に供給された信号は、モニタ回路29を介してCPU21によりモニタされる。
【0036】
送信アンテナ28からの通信用信号f2 は、無線カード10の通信用アンテナ13により受信される。従って、通信用信号f2 に先だって送信された電力信号f1 により待機状態に規定された復調回路14を介して、通信用アンテナ13で受信された信号f2 が再生される。
【0037】
続いて、CPU15を介して復調回路14により得られたリーダ・ライタ20からのコマンドが解読され、CPU15の制御により、解析されたコマンドに対応する所定のデータがメモリ16から読み出される。
【0038】
メモリ16から読み出されたデータすなわち応答信号は、変調回路17により所定の方式で変調され、通信用アンテナ13を介して空間へ放射される。
この無線カード10から応答信号は、リーダ・ライタ20の受信アンテナ30で受信される。受信アンテナ30で受信された受信信号は、検波回路31へ送られ、検波回路31の同調回路31aにより所定の周波数の信号のみが取り出されたのち検波回路31の受信用増幅器31bにより所定のレベルまで増幅されて、復調回路32へ転送される。
【0039】
検波回路31により検波された無線カード10からのデータは、復調回路32により変調方式に対応して復調され、CPU21に送出される。これにより、CPU21は、ホスト装置すなわち情報処理装置1 (図1参照) に向けて、復調回路32により供給された無線カード10からのデータを参照して所定の信号を転送する。
【0040】
次に、無線カード10に対するデータの書込みについて説明する。
リーダ・ライタ20のCPU21は、書込みコマンドを生成する一方で、CPU21に供給された (またはCPU21により形成された) 書き込みデータを、変調回路25へ送る。変調回路25では、任意の変調方式でコマンドおよびデータを変調し、送信用増幅器27aへ送る。送信用増幅器27aでは、変調信号を放射するに充分な強度まで増幅する。増幅した信号は、バンドパスフィルタ27bによりノイズ成分が除去されて、送信アンテナ28へ供給される。なお、送信アンテナ28に供給された信号は、モニタ回路29を介してCPU21によりモニタされる。
【0041】
送信アンテナ28に供給された信号は、空間を伝達され、無線カード10の送受信アンテナ13で受信される。受信アンテナ13で受信された受信信号は、復調回路14で復調され、CPU15に送られて、CPU15で、コマンドが解析される。続いて、CPU15の制御により、書込みコマンドに続いて伝送される書込みデータがメモリ16の所定のアドレスに書き込まれる。
【0042】
メモリ16の所定のアドレスに、リーダ・ライダ20からのデータが書き込まれると、メモリ16内の図示しないチェックピット (アドレス) のフラグが書き替えられ、メモリ16へのデータの書き込みの終了がCPU15に報知される。これにより、CPU15から変調回路17に、メモリ16への書き込み終了を示すコマンドが出力される。
【0043】
この書き込み終了コマンドは、変調回路17を介して所定の方式で変調され、通信用アンテナ13を介して空間へ放射される。
この無線カード10から応答信号すなわち書き込み終了コマンドは、リーダ・ライタ20の受信アンテナ30で受信され、検波回路31および復調回路32を介して所定の信号に復調されて、CPU21に送出される。これにより、カード10への電力の供給すなわち電力送信用周波数f1 の発生が停止される。
【0044】
次に、図2に示した無線カードの電力受信用アンテナならびに通信用アンテナの配置について説明する。
図4ないし図9は、無線カードの回路素子部分および電力受信用アンテナおよび通信用アンテナの配置の例を示している。
【0045】
既に説明したように、無線カード10は、統一規格として予め決められた位置に配置されたエンボスあるいはホログラムなどが一体に形成されるための非利用可能領域11aおよび磁気テープ部11bを有している。
【0046】
図4 (a) を参照すれば、電力受信用アンテナ12は、非利用可能領域11aと磁気テープ部11bとの間の空白領域に配置される。また、通信用アンテナ13は、非利用可能領域11aの周囲を取り巻くよう、非利用可能領域11aの外側に配置される。なお、電力受信用アンテナ12と通信用アンテナ13は、同一平面に、かつ、1チップ素子19の一部を、それぞれのアンテナのアンテナ回路の閉ループの少なくとも一部を覆うように、配置される。従って、アンテナと1チップ素子との間の図示しない配線材の長さすなわちアンテナと1チップ素子との間の浮遊容量の影響が低減される。
【0047】
図4 (b) を参照すれば、電力受信用アンテナ12は、非利用可能領域11aと磁気テープ部11bとの間の空白領域に配置される。また、通信用アンテナ13は、磁気テープ部11bの周囲を取り巻くよう、磁気テープ部11bの外側に配置される。なお、電力受信用アンテナ12と通信用アンテナ13は、同一平面に、かつ、1チップ素子19の一部を、それぞれのアンテナのアンテナ回路の閉ループの少なくとも一部を覆うように、配置される。従って、アンテナと1チップ素子との間の図示しない配線材の長さすなわちアンテナと1チップ素子との間の浮遊容量の影響が低減される。
【0048】
図4(c)を参照すれば、電力受信用アンテナ12ならびに通信用アンテナ13は、それぞれ、同一平面に、かつ、1チップ素子19の一部を、それぞれのアンテナのアンテナ回路の閉ループの少なくとも一部を覆うように、非利用可能領域11aと磁気テープ部11bとの間の空白領域に配置される。この場合、それぞれのアンテナ12および13と磁気テープ部11bとの相対的な位置関係は、制限されることなく、任意に設定できる。従って、アンテナと1チップ素子との間の図示しない配線材の長さすなわちアンテナと1チップ素子との間の浮遊容量の影響が低減される。
【0049】
図4(d)を参照すれば、電力受信用アンテナ12ならびに通信用アンテナ13は、カード10の本体10aを挟んで、それぞれ、互いに対向するよう、本体10aの表面および裏面に、かつ、1チップ素子19の一部を、それぞれのアンテナのアンテナ回路の閉ループの少なくとも一部を覆うよう、しかも、非利用可能領域11aと磁気テープ部11bとの間の空白領域に配置される。この場合、それぞれのアンテナ12および13とカード本体10aの表面との相対的な位置関係は、制限されることなく、任意に設定できる。従って、アンテナと1チップ素子との間の図示しない配線材の長さすなわちアンテナと1チップ素子との間の浮遊容量の影響が低減される。
【0050】
図5ないし図8(a)および図9を参照すれば、1チップ素子19は、カード10の本体10aを正面から見た状態で、電力受信用アンテナ12のアンテナ回路の閉ループの内側の領域に配置される。このような配置によれば、アンテナと1チップ素子との間の浮遊容量が低減できるとともに、1チップ素子を、ノイズによる影響から保護できる。なお、図8(b)は、1チップ素子19が通信用アンテナ13の閉ループの内側に配置される例を示すもので、図6ないし図8(a)および図9に示した他の例と同様の効果が得られることはいうまでもない。
【0051】
このようにして、カード本体10aの厚さを増大させることなく、電力用信号f1 と通信用信号f2 を、カード本体10aに容易に供給可能となる。また、信号処理回路すなわち1チップ素子19と電力用アンテナ12と通信用アンテナ13のそれぞれの一部がカード本体10aの断面方向に関して相互に重なり合せられることにより、信号処理回路19と電力用アンテナ12と通信用アンテナ13との間の配線材の長さすなわち浮遊容量の影響が低減される。さらに、信号処理回路へのノイズによる悪影響を低減できる。またさらに、従来、困難とされていた磁気テープ(11b)付きのカードに対しても、電力用アンテナ12と通信用アンテナ13を、磁気テープおよびエンボスと干渉することなく配置できる。さらにまた、カード単体としての重量を低減できる。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の携帯可能媒体によれば、電力信号を受信する電力用アンテナと通信用アンテナは、それぞれ、カード本体に一体に形成され、同一平面で交わることのないよう配置される。
【0053】
また、電力信号を受信する電力用アンテナと通信用アンテナは、それぞれ、カード本体に一体に形成されている凹凸すなわちエンボスを含む非利用可能領域および磁気情報を保持可能な磁気テープ領域と同一平面で交わることのないよう配置される。
【0054】
さらに、電力信号を受信する電力用アンテナと通信用アンテナは、それぞれ、電力用アンテナにより受信した信号を電力として、通信用アンテナにより受信した信号に基づいて所定の処理をする信号処理回路に対して、カード本体に一体に形成されているエンボスを含む非利用可能領域および磁気情報を保持可能な磁気テープ領域と同一平面で交わることのないよう、かつ、電力用アンテナと通信用アンテナをカード本体の厚さ方向と直交する方向から見た状態で電力用アンテナと通信用アンテナと信号処理回路の一部が重なり合うように配置される。
【0055】
これにより、カード本体の厚さを増大させることなく、電力用信号と通信用信号を、カード本体に供給可能となる。また、信号処理回路と電力用アンテナと通信用アンテナのそれぞれの一部がカード本体の断面方向に関して相互に重なり合和せられることにより、信号処理回路と電力用アンテナと通信用アンテナとの間の配線材の長さすなわち浮遊容量の影響が低減される。さらに、信号処理回路へのノイズによる悪影響を低減できる。またさらに、従来、困難とされていた磁気テープ付きのカードに対しても、電力用アンテナと通信用アンテナによるデータの書き替えおよび保持が可能となる。さらにまた、カード単体としての重量を低減できる。
従って、たとえば、クレジットカードのような凹凸すなわちエンボスを含む、薄いカードであっても、無線カードシステムに利用可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例が適用される無線カードシステムを示す概略図。
【図2】図1に示した無線カードシステムに利用される無線カードを示す概略ブロック図。
【図3】図1に示した無線カードシステムに利用されるリーダ・ライタを示す概略ブロック図。
【図4】図2に示した無線カードの電力受信アンテナと通信用アンテナと1チップ素子の配置の一例を示す概略平面図。
【図5】図4に示した無線カードの配置の変形例を示す概略平面図。
【図6】図4に示した無線カードの配置の変形例を示す概略平面図。
【図7】図4に示した無線カードの配置の変形例を示す概略平面図。
【図8】図4に示した無線カードの配置の変形例を示す概略平面図。
【図9】図4に示した無線カードの配置の変形例を示す概略平面図。
【符号の説明】
1 …情報処理装置、 2 …リーダ・ライタ、
10 …無線カード、 10a…カード本体、
11a…非利用可能領域、 11b…磁気テープ部、
12 …電力受信用アンテナ、 13 …通信用アンテナ、
14 …復調回路、 15 …CPU、
16 …メモリ、 17 …変調回路、
18 …電源回路、 19 …1チップ素子、
20 …リーダ・ライタ、 21 …CPU、
22 …メモリ、 23 …クロック発生回路、
24 …1/N倍回路、 25 …変調回路、
26 …電力送信回路、 27 …データ送信回路、
28 …送信アンテナ、 29 …モニタ回路、
30 …受信アンテナ、 31 …検波回路、
32 …復調回路、 33 …電源回路。

Claims (5)

  1. 所定の厚さを有する保持媒体と、
    この保持媒体に設けられ、前記保持媒体の厚さ方向に直交する平面に所定の第1の領域を有し、第1の周波数の信号を受信する第1の信号受信素子と、
    前記保持媒体に設けられ、前記保持媒体の厚さ方向に直交する前記第1の信号受信素子の平面と異なる平面に第2の領域を有し、第1の周波数と異なる第2の周波数の信号を受信する第2の信号受信素子と、
    前記保持媒体に設けられ、前記保持媒体の厚さ方向に直交する方向から見た状態で前記第1および第2の信号受信素子の少なくともいずれか一方と自身の一部あるいは全部が重なるように配置され、前記第1の信号受信素子により受信した信号と前記第2の信号受信素子により受信した信号とに基づいて所定の処理をする信号処理回路素子と、
    具備することを特徴とする携帯可能な情報記憶媒体。
  2. 所定の厚さを有する保持媒体と、
    この保持媒体と一体に形成され、目視可能な所定の情報を表示するための凹凸を含む非利用可能領域と、
    この保持媒体に設けられ、前記保持媒体の厚さ方向に直交する方向から見た状態で前記非利用可能領域と交わることのない領域の平面に配置され、第1の周波数の信号を受信する第1の信号受信素子と、
    前記保持媒体に設けられ、前記保持媒体の厚さ方向に直交する方向から見た状態で前記非利用可能領域と交わることのない領域の平面であって、前記第1の信号受信素子の平面と異なる平面に配置され、前記第1の周波数と異なる第2の周波数の信号を受信する第2の信号受信素子と、
    前記保持媒体に設けられ、前記第1および第2の信号受信素子を前記保持媒体の厚さ方向と直交する方向から見た状態で前記第1および第2の信号受信素子の少なくともいずれか一方と自身の一部あるいは全部がなるように配置され、前記第1の信号受信素子により受信した信号と前記第2の信号受信素子により受信した信号とに基づいて所定の処理をする信号処理回路素子と、
    を具備することを特徴とする携帯可能な情報記憶媒体。
  3. 所定の厚さを有する保持媒体と、
    この保持媒体と一体に形成され、磁気情報を保持可能な磁気媒体と、
    この保持媒体に設けられ、前記保持媒体の厚さ方向に直交する方向から見た状態で前記磁気媒体と交わることのない領域の平面に配置され、第1の周波数の信号を受信する第1の信号受信素子と、
    前記保持媒体に設けられ、前記保持媒体の厚さ方向に直交する方向から見た状態で前記磁気媒体と交わることのない領域の平面であって、前記第1の信号受信素子の平面と異なる平面に配置され、前記第1の周波数と異なる第2の周波数の信号を受信する第2の信号受信素子と、
    前記保持媒体に設けられ、前記第1および第2の信号受信素子を前記保持媒体の厚さ方向と直交する方向から見た状態で前記第1および第2の信号受信素子の少なくともいずれか一方と自身の一部あるいは全部が重なるように配置され、前記第1の信号受信素子により受信した信号と前記第2の信号受信素子により受信した信号とに基づいて所定の処理をする信号処理回路素子と、
    を具備することを特徴とする携帯可能な情報記憶媒体。
  4. 前記第1および第2の信号受信素子は、前記保持媒体を介在して相互に対向するように配置されることを特徴とする請求項2又は3に記載の携帯可能な情報記憶媒体。
  5. 前記信号処理回路素子は、前記第1の信号受信素子により受信した信号を電力として、前記第2の信号受信素子により受信した信号に基づいて所定の処理を行うものとすることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の携帯可能な情報記憶媒体。
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