JP3729926B2 - 差し形式による手摺支柱の立設装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、パラペット等のコンクリートの建物躯体に差し孔を穿設して、それにより手摺支柱を立てる差し形式による手摺支柱の立設装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
手摺は、一般的に工場において組み立てられ、現場においてその手摺支柱を所定の箇所に立設することにより据え付けられる。この手摺支柱を立設するには、従来から、種々の手段が取られており、建物躯体に差し孔を開ける場合がその一態様である。
【0003】
従来、差し孔の穿設については、手摺支柱が挿入される芯金パイプを差し込むための場合と、芯金パイプに相当する支持ボルトを差し込むための場合と、手摺支柱そのものを差し込むための場合とがあり、このように埋め込む部材の違いによりそれぞれ径が異なっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の差し形式による手摺支柱の立設装置のうち、差し孔が芯金パイプや手摺支柱を埋める場合であると、必要な強度が得られやすいが、大径であるために孔の穿設に苦労が強いられ、作業性が悪かった。しかも、手摺の立設箇所がパラペットであると、大径の孔によりその強度を喪失するために、必ずしも必要な強度が得られるとは限らなかった。
【0005】
差し孔が支持ボルトを埋める小径の場合であると、深い孔の穿設が比較的容易ではあるが、支持ボルトが細く曲がりやすいために、手摺支柱を支持する必要強度が得られ難く、また、深く穿設すると、コンクリートの鉄筋に突き当たる不都合があつた(パラペットの場合、かぶり厚さが3cm程度である)。
【0006】
この発明は、上記のような実情に鑑みて、手摺支柱を立設するための差し孔の穿設作業が容易となり、また、手摺支柱を支持する必要強度が得られる差し形式による手摺支柱の立設装置を提供することを目的とした。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための本発明の構成は、手摺支柱を挿入する芯金パイプに、支持ボルトの頭部と、それに螺入されるナットとを嵌め込み、ナットを芯金パイプの下端に溶接することにより芯金パイプと支持ボルトとを手摺支柱の支持部材として一体に組み合わせ、建物躯体には、芯金パイプから突出する支持ボルトの下端部が埋め込まれる小径の深孔と、芯金パイプの下端部が埋め込まれる大径の浅孔とからなる段状の差し孔を開け、深孔と浅孔とをそれぞれ一回り大きく形成することにより、その差し孔において支持ボルトおよび芯金パイプとの間に生じた隙間に、硬化性の流動材を充填して成るものである。
【0008】
差し孔に差し込んだ芯金パイプに手摺支柱を挿入するにつき、建物躯体の上面よりも浮かして手摺支柱を芯金パイプに固定し、浮かした間をキャップにより封じてあることが好ましい。
【0009】
【作 用】
差し形式による手摺支柱の立設装置を上記のように構成したから、差し孔を小径の深孔と大径の浅孔とに分けて穿設するために、その作業が非常に容易であり、しかも、深く大きな孔とはならないので、コンクリートを弱めることもなく、手摺支柱を支持する必要強度が得られやすい。
【0010】
加えて、その強度については、手摺支柱を支持する部材が支持ボルトと芯金パイプとの二重構造であり、しかも、支持ボルトが深い埋め込みにより芯金パイプを支持し、且つ、芯金パイプも埋め込まれるために、支持ボルトが曲がるということもなくなる。従って、手摺支柱を浮かしても(請求項2)、必要強度が保持される。
【0011】
【実施例】
次に、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0012】
図面は、一実施例を示したもので、その差し形式による手摺支柱の立設装置は、建物躯体としてのコンクリートのパラペットPに、差し孔1を穿設し、それに支持ボルト3と芯金パイプ5とを差し込み、手摺支柱7が芯金パイプ5に嵌めて支持されている(図1,図3)。
【0013】
差し孔1の穿設については、ドリルにより支持ボルト3を差し込む深孔9を開け、次にその深孔9を中心にして芯金パイプ5を差し込む大径の浅孔11を開け、それぞれ支持ボルト3および芯金パイプ5よりも一回り大きく形成する。
【0014】
芯金パイプ5と支持ボルト3とは一体となっており、一体化の手段として、支持ボルト3にナット13を螺入し、頭部12とナット13とを芯金パイプ5に挿入し、芯金パイプ5の下端においてナット13を内面に溶接してある。従って、支持ボルト3を回転することにより、芯金パイプ5から突出する長さが調整され得る。
【0015】
手摺支柱7を立設するには、まず、差し孔1に芯金パイプ5を支持ボルト3と共に差し込み、次に、芯金パイプ5に手摺支柱7を挿入する。この場合、パラペットPの上面から少し手摺支柱7を浮かした状態において、側部で固定ビス15により止める。これで、手摺支柱7が浮いた間14に差し孔1が開口しているので、ここから硬化性の流動材16を注入する。
【0016】
パラペットPの上は、コンクリート面であるために均一ではないから、手摺支柱7をこのように浮かすようにすると、手摺支柱7の高さを微妙に調整することができ、また、硬化性の流動材16の注入時に、手摺支柱7を正確な位置に設定して直立の姿勢に保持しやすい。硬化性の流動材16としてエポキシ樹脂の接着剤を使用したが、無収縮性のモルタル等を使用することもできる。
【0017】
差し孔1は二段であることから、下の深孔9への流動材16の注入が困難であることから、予め深孔9へそれを注入しておいてから、支持ボルト3を挿入し、不足分を手摺支柱7との間14から注入するようにすることが望ましい。
【0018】
手摺支柱7に二分割式のキャップ17を嵌合させることにより、差し孔1を封じるが、これにより手摺支柱7との間14も同時に見えないように隠される。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、差し孔を小径の深孔と大径の浅孔とに分けて穿設するために、差し孔を開ける作業性が良好となり、また、手摺支柱を支持する部材が支持ボルトと芯金パイプとの二重構造であり、しかも、支持ボルトが深い埋め込みにより芯金パイプを支持し、且つ、芯金パイプも埋め込まれるために、支持ボルトが曲がるということもなく、殊に、パラペットの場合、コンクリートを差し孔で弱めることもないので、手摺支柱を強力に支持することができる。
【0020】
手摺支柱を浮かしたときには(請求項2)、硬化性の流動材の注入に都合が良いだけでなく、手摺支柱を直立に立てやすい。また、手摺支柱をこのように浮かしても必要強度が保持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の差し形式による手摺支柱の立設装置を示す側面から見た要部断面図である。
【図2】同装置の分解斜視図である。
【図3】図1のA−A線矢視の拡大断面図である。
【符号の説明】
P 建物躯体としてのパラペット
1 差し孔
3 支持ボルト
5 芯金パイプ
7 手摺支柱
9 深孔
11 浅孔
12 頭部
13 ナット
14 浮かした間
16 硬化性の流動材
17 キャップ

Claims (2)

  1. 手摺支柱を挿入する芯金パイプに、支持ボルトの頭部と、それに螺入されるナットとを嵌め込み、ナットを芯金パイプの下端に溶接することにより芯金パイプと支持ボルトとを手摺支柱の支持部材として一体に組み合わせ、建物躯体には、芯金パイプから突出する支持ボルトの下端部が埋め込まれる小径の深孔と、芯金パイプの下端部が埋め込まれる大径の浅孔とからなる段状の差し孔を開け、深孔と浅孔とをそれぞれ一回り大きく形成することにより、その差し孔において支持ボルトおよび芯金パイプとの間に生じた隙間に、硬化性の流動材を充填したことを特徴とする差し形式による手摺支柱の立設装置。
  2. 差し孔に差し込んだ芯金パイプに手摺支柱を挿入するにつき、建物躯体の上面よりも浮かして手摺支柱を芯金パイプに固定し、浮かした間をキャップにより封じてあることを特徴とする請求項1記載の差し形式による手摺支柱の立設装置。
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