JP2558212B2 - ステーアンカーを内装した物品固定用支柱 - Google Patents

ステーアンカーを内装した物品固定用支柱

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JP2558212B2 JP20877393A JP20877393A JP2558212B2 JP 2558212 B2 JP2558212 B2 JP 2558212B2 JP 20877393 A JP20877393 A JP 20877393A JP 20877393 A JP20877393 A JP 20877393A JP 2558212 B2 JP2558212 B2 JP 2558212B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は鉄筋コンクリート構
造、あるいはALC構造の建築物等に立てるのに好適な
支柱に係り、詳しくはステーアンカーを内装した物品固
定用支柱に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄筋コンクリート構造やALC構
造による建築物、例えばマンション、アパート等のベラ
ンダ、屋上等には手すりが設けられている。手摺を設け
るには当然手摺支柱を立てなければならないが、その支
柱を立てる方法にはコンクリートの打設時に予めアンカ
ー具を埋設しておく先付工法と、コンクリートの打設・
固化後にアンカー具を取り付ける後付工法とがある。図
6は先付工法の1例を示す。即ち、コンクリート打設前
に墨出しをしておいた位置にコンクリート1の打設と同
時にアンカー2を埋設する。前記アンカー2は埋込部2
aの上面に溶接用板2bが固着されており、溶接用板2
bがコンクリート1面に露出して埋設される。次いで、
コンクリート1が固化した後、荒打ちの状態で前記溶接
用板2bに支柱3を溶接して取り付ける。その後、コン
クリート1面上に塗るモルタル4によって支柱3の根元
を埋め込んで仕上げる。
【0003】また、図7は後付工法の一例を示す。この
工法に用いるステーアンカーは次のように形成されてい
る。即ち、ステーアンカー6は支柱を取り付ける連結具
7とアンカー本体8とからなる。連結具7は上面が開口
した有底の筒状体であって底部7aにアンカー本体を挿
入する透孔が穿設されている。アンカー本体8は上部に
連結具7を係止する係止部8aを設け、下端部には拡開
部8cが設けられている。前記拡開部8cはアンカー本
体の底面に開口した凹部を穿設するとともに、凹部の側
面に複数のスリット8bを設けて形成されており、拡開
部8cに円錐台形状の拡開具8dの頭部が差し込まれて
いる。そして、ステーアンカー6は、連結具7の底部7
aに穿設した透孔にアンカー本体8を挿入し係止部8a
に係止させることによって組み立てられている。
【0004】上記構成のステーアンカー6を用いて支柱
を取り付けるには、まず、固化したコンクリート1にコ
アドリルによって埋込穴9を穿設し、この埋込穴9にア
ンカー本体8を挿入する。次いで、アンカー本体8の係
止部8aを押圧すると拡開具8dが押し込まれるから、
拡開部8cは傘状に開いて埋込穴9の内周面に圧着して
アンカー本体8を固定する。その後、アンカー本体8の
外周のすき間にモルタル10を詰めて固定すればよい。
モルタル10が固化した後、支柱11と連結具7のボル
ト孔に取付用ボルト12を挿通しナット13によって固
定するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
上記取付方法には次のような問題があった。即ち、上記
先付工法においては、コンクリート打設の際にアンカー
2の位置がずれたり、足場解体作業中に破損することが
ある。また、支柱3の根元をモルタル4等で埋め込むた
めに根元周辺のモルタル等にクラックが入り易く、クラ
ックが入ると溶接部分に水分が浸透し錆が発生したり腐
食の原因になっていた。一方、上記後付工法において
は、ステーアンカー6と支柱11とは取付用ボルト12
とナット13によって固定されているために、揺れや撓
みが生じるとともに十分な取付強度が得られない。この
ために長尺の手摺においては、振れ止め防止用の控柱や
方立支柱等を設けなければならなかった。また、ボルト
やナットが露出しているために危険でもあった。
【0006】この発明はかかる現況に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、構造が簡単であるとと
もに十分な取付強度が得られ、しかも任意の位置に容易
に取り付けることができるステーアンカーを内装した物
品固定用支柱を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するために次のような構成とした。即ち、支柱はステ
ーアンカーとこれを内装する支柱本体とからなる。前記
ステーアンカーは上面に取付用ボルトを螺合するととも
に、下端部に設けた拡開部に円錐台形状の拡開具の頭部
を差し込んでなり、外周面の適宜の位置にオスネジが刻
設されている。また、支柱本体は前記ステーアンカーを
内装可能な大きさのパイプであって、メスネジを刻設し
たレベル調整リングが下端面に固着されている。そし
て、ステーアンカーのオスネジとレベル調整リングのメ
スネジとが螺合したとき、ステーアンカー上面に螺合し
た取付用ボルトの一部が支柱本体から突出するように構
成されている。前記ステーアンカーはパイプであっても
棒状体であってもよい。ステーアンカーがパイプであれ
ば上面にボルト孔を穿設した上板を固着し、この上板に
取付用ボルトを螺合させ、下端部に適宜間隔でスリット
を設けて拡開部を形成すればよい。また、ステーアンカ
ーが棒状体である場合には、上面にボルト穴を穿設して
取付用ボルトを螺合し、下端部には下面に開口する凹部
を形成し、この凹部の周面に適宜間隔でスリットを設け
て拡開部とすればよい。
【0008】
【発明の作用】ステーアンカーの拡開部は、拡開具が押
し込まれることによって傘状に開き、コンクリートに穿
設した埋込穴の周面に圧着することによって強固に固定
するように働く。また、ステーアンカーのオスネジとレ
ベル調整リングのメスネジとの螺合は両者を一体とし、
さらに、支柱本体のレベルを自由に調整することができ
る。また、取付用ボルト、ナット類はすべて支柱本体に
よって被覆されるから、水分の侵入が防止される。
【0009】
【実施例】以下に、この発明を実施例に基づき詳細に説
明する。図1はこの発明の実施例を示す一部を切り欠い
た斜視図、図2は断面図である。支柱20はステーアン
カー21と支柱本体23によって形成されている。前記
ステーアンカー21はパイプ25の上面を閉塞するよう
に上板27を固着し、前記上板27に穿設したボルト孔
に全ネジの取付用ボルト29を螺合するとともに、下端
部に形成した拡開部30に円錐台形状の拡開具31の頭
部を差し込むことによって形成されている。前記拡開部
30は下端部の周面に複数のスリット33を設けること
によって形成されている。また、パイプ25の外周面の
適宜の位置に、オスネジ35が刻設されている。
【0010】一方、支柱本体23は前記ステーアンカー
21を挿入可能な大きさのパイプであって、下面にレベ
ル調整リング37が固着されている。前記レベル調整リ
ング37の内面には前記オスネジ35と螺合するメスネ
ジ39が刻設されている。従って、ステーアンカー21
を支柱本体23に挿入し、オスネジ35とメスネジ39
とを螺合することによって一体に組み立てられ、支柱本
体23を回転させることによって高さ位置を調節するこ
とができる。尚、上記取付用ボルト29には取付物品を
固定するためのナット40が螺合される。
【0011】図3はステーアンカーの他の実施例を示す
ものである。第1実施例のステーアンカー23はパイプ
25によって形成したが、この実施例は棒状体43によ
って形成したものである。即ち、ステーアンカー41は
棒状体43の上面にボルト穴45を穿設するとともに、
全ネジの取付用ボルト47を螺合してなり、下端部の拡
開部49に円錐台形状の拡開具50の頭部を差し込むこ
とによって形成されている。前記拡開部49は棒状体4
3の底面に開口した凹部51を穿設するとともに、凹部
51の周面に複数のスリット53を設けて形成されてお
り、凹部51に円錐台形状の拡開具50の頭部が差し込
まれている。さらに、棒状体43の外周面の適宜の位置
にオスネジ54が刻設されており、このオスネジ54に
支柱本体23の下端に固着したレベル調整リング37の
メスネジ39が螺合する。
【0012】尚、上記実施例ではステーアンカー及び支
柱本体とも円筒形状のパイプによって形成したが、多角
形パイプによって形成してもよい。多角形パイプによっ
て形成した場合にも、ステーアンカーの外周面のオスネ
ジとレベル調整リングのメスネジとが螺合するように形
成されることは当然である。
【0013】次に、図4及び図5に基づいて、上記第1
実施例の支柱20により取付物品として手摺の取付方法
について説明する。まず、手摺支柱の芯位置に墨出しを
し、コアドリルによって固化したコンクリート55に適
宜の深さの埋込穴57を穿設し、バキュームクリーナー
によってスライムの除去を行った後、前記埋込穴57内
に接着剤59を注入する。接着剤59を注入した後、前
記埋込穴57にステーアンカー21の拡開部30を挿入
する。次いで、ステーアンカー21を叩き込むと拡開具
31が拡開部30内に押し込まれると同時に、拡開部3
0が傘状に開いて埋込穴57の内周面に圧着してステー
アンカー21を固定する。その後、埋込穴57から溢れ
出た余分な接着剤59をふきとる。
【0014】次に、ステーアンカー21に支柱本体23
を装着してステーアンカー21のオスネジ35とレベル
調整リング37のメスネジ39とを螺合させる。さら
に、支柱本体23にプラスチック製化粧キャップ60を
装着してコンクリート55面ま押し下げ、ステーアンカ
ー21の上板27に取付用ボルト29を螺合させる。そ
して、従来の手摺を取り付ければよい。即ち、支柱本体
23上に笠木受61を載置すると同時に、前記笠木受6
1に穿設してある透孔から前記取付用ボルト29を突出
させる。前記笠木受61は側面に垂直な係合板63を有
し、押え板65を介してナット40により固定する。最
後に、逆U字状の笠木67を前記笠木受61の係合板6
3に嵌着させる。笠木67の側壁内面の突起が笠木受6
1の係合板63の凹部と係合することによって一体に固
定される。
【0015】上記のように、支柱本体23をステーアン
カー21の下部と螺合させるとともに、上端は取付用ボ
ルト29によって取付物品と一体に固定する構造である
から、組み立てが容易であるとともに十分な取付強度を
保持することができる。従って、振れ止め用の控柱や方
立支柱は不要である。また、取付用ボルト、ナット類が
全て内装されるためにすっきりした感じを与えるばかり
でなく、水分の侵入が防止される。また、ステーアンカ
ーを使用しても、上記のように取付用ボルト、ナット類
が内装されることから、根元に装着する化粧キャップ6
0も確実にコンクリート面に密着させることができる。
【0016】尚、上記使用方法では手摺の取付方法につ
いて説明したが、これに限定されるものではない。コン
クリートに一定の間隔をもって固定される物品であれば
他の物品にも応用することができる。また、取り付ける
位置も床面に限らず、天井や壁面にも取り付けることが
できる。
【0017】
【発明の効果】この発明は、コンクリート体に埋め込む
ステーアンカーに支柱を取り付け、支柱の下端面に固着
したレベル調整リングのメスネジとステーアンカーのオ
スネジと螺合させるとともに、ステーアンカー上面に螺
合した取付用ボルトによって取付物品を一体に固定す
る。従って、コンクリート体への取付が容易であるとと
もに、十分な取付強度が得られる。また、レベル調整リ
ングによって正確でかつ容易にレベル調整ができる。
【0018】さらに、溶接作業は不要であるから溶接不
良や熱歪み等のおそれがないのはもち論、火災の危険も
ない。また、後付工法による使用が可能であるから、左
官工事、タイル工事、あるいは吹付工事等の完了後の取
り付けが可能となり、他種工事との調整の必要がなくス
ムーズに工事を進行させることができ、工期の短縮を図
るころができる。さらに、取付が容易で、かつ短時間で
行うことができるから、既存の手摺等の付け替えにも有
利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示し、支柱の一部を切り欠
いた状態の斜視図である。
【図2】同じく断面図である。
【図3】他の実施例におけるステーアンカーの断面図で
ある。
【図4】手摺の支柱としての使用状態を示す断面図であ
る。
【図5】同じく一部拡大図である。
【図6】従来の先付工法の一例を示す説明用断面図であ
る。
【図7】従来の後付工法の一例を示す説明用断面図であ
る。
【符号の説明】
20 支柱 21 ステーアンカー 23 支柱本体 25 パイプ 27 上板 29 取付用ボルト 30 拡開部 31 拡開具 33 スリット 35 オスネジ 37 レベル調整リング 39 メスネジ 40 ナット 41 ステーアンカー 43 棒状体 45 ボルト穴 47 取付用ボルト 49 拡開部 50 拡開具 51 凹部 53 スリット 54 オスネジ 59 接着剤 60 化粧キャップ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステーアンカーとこれを内装する支柱本
    体とからなり、前記ステーアンカーは上面に取付用ボル
    トを螺合するとともに、下端部に形成した拡開部に円錐
    台形状の拡開具の頭部を差し込み、さらに、外周面の適
    宜の位置にオスネジが刻設されており、一方、支柱本体
    は前記ステーアンカーを内装可能な大きさのパイプであ
    って、メスネジを刻設したレベル調整リングが下端面に
    固着されており、支柱本体にステーアンカーを挿入して
    前記ステーアンカーのオスネジとレベル調整リングのメ
    スネジとを螺合させたとき、ステーアンカー上面に螺合
    したボルトの一部が支柱本体から突出するようになした
    ことを特徴とするステーアンカーを内装した物品固定用
    支柱。
  2. 【請求項2】 前記ステーアンカーはパイプであって上
    面に固着した上板のボルト孔に取付用ボルトを螺合さ
    せ、下端部の拡開部は適宜間隔でスリットを設けて形成
    したことを特徴とする請求項1記載のステーアンカーを
    内装した物品固定用支柱。
  3. 【請求項3】 前記ステーアンカーは棒状体であって上
    面に穿設したボルト穴に取付用ボルトを螺合させ、下端
    部の拡開部は下面に開口する凹部を形成するとともに、
    前記凹部の周面に適宜間隔でスリットを設けて形成した
    ことを特徴とする請求項1記載のステーアンカーを内装
    した物品固定用支柱。
JP20877393A 1993-07-30 1993-07-30 ステーアンカーを内装した物品固定用支柱 Expired - Lifetime JP2558212B2 (ja)

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